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キク科植物ではありません(シュウメイギク)
<2003年9月7日、東京都町田市図師町>
山路でなくて山ですから(ヤマホトトギス)
<2003年9月7日、東京都町田市図師町>
いつも風に揺れてます(ツリフネソウ)
<2003年8月31日、山梨県韮崎市甘利山>
飲めば下痢がぴたりと止みます(ゲンノショウコ)
<2003年8月22日、神奈川県川崎市麻生区黒川>
糸を通して遊びます(ジュズダマ)
<2003年8月29日、東京都町田市図師町>
晩夏に鮮やかに咲いてます(フヨウ)
<2003年8月30日、神奈川県愛甲郡愛川町八菅山>
切花としても人気です(ベニバナ)
<2003年8月12日、長野県小県郡真田町>
雄大に咲いてます(シシウド)
<2003年8月3日、山梨県甲府市乙女高原>
炎熱地獄に浄土あり(ハス)
<2003年8月1日、東京都町田市下小山田町>
本来は里の花です(キキョウ)
キキョウ科キキヨウ、日本、朝鮮半島、中国東北部
<2003年7月14日、山梨県東八代郡中道町>
夏の墓前に似合います(ヒャクニチソウ)
キク科ヒャクニチソウ、メキシコ原産
<2003年7月13日、山梨県甲府市上帯那町>
やっぱり似ていますね(ヘメロカリス)
ユリ科ヘメロカリス、アジア東部の暖帯・温帯
<2003年6月26日、東京都町田市町田ぼたん園>
小さな向日葵ではありません(ルドベキア)
キク科ルドベキア、北アメリカ原産
<2003年6月29日、山梨県中巨摩郡敷島町>
白い尻尾が揺れてます(オカトラノオ)
サクラソウ科オカトラノオ属オカトラノオ(岡虎尾)、日本全土
<2002年6月30日、東京都町田市小山田緑地>
芝生に見られるランです(ネジバナ)
ラン科ネジバナ属ネジバナ、日本全土
<2002年6月11日、東京都町田市野津田公園>
すべすべの幹をしています(ナツツバキ)
ツバキ科ナツツバキ属ナツツバキ(夏椿)、福島県・新潟県以南の本州、四国、九州
<2003年6月29日、山梨県中巨摩郡敷島町>
すっと伸びて巨大です(ビロードモウズイカ)
ゴマノハグサ科ビロードモウズイカ、地中海沿岸原産
<2002年6月29日、山梨県富士吉田市土丸尾>
刺があって痛いです(ワルナスビ)
ナス科ナス属ワルナスビ(悪茄子)、北アメリカ原産
ワルナスビとは真に的を得た名前である。悪さばっかりする憎まれっ子なのである。なぜなら、葉や茎に鋭い刺が生えていて、素手で触れるととても痛いのである。ワルナスビが繁茂するのは夏だから、半ズボンにサンダル履き等というスタイルで、ワルナスビの群落に入ったら、それこそ悲鳴をあげることだろう。おまけにその繁殖力は強烈で、畑にはびこるとどんどん増えて手におえなくなり、しかも触ると痛いのだから農家の方にとっては厄介な代物だ。しかし、花は食べるナスと同じ格好をしていて純白で美しい。また、実は小さな球形のナスのような格好をしていて、とても愛らしい。花と実だけ見たら「なんて美しく可愛らしい植物」等とご婦人から喜ばれるに違いない。ワルナスビは北アメリカ原産で、昭和の初期に関東地方南部で発見され、あの偉大な植物学者である牧野富太郎博士が千葉県で採集したものを自宅に植えたら地下茎どんどん増えて、ワルナスビと命名したとある。けっこう茶目っ気があった博士ならではの命名ではなかろうか。
<2003年6月15日、東京都町田市小野路町>
夏場の乾燥に本当に強いです(ポーチュラカ)
スベリヒユ科ポーチュラカ、原産地不明
日本に導入されてまだ日が浅いにもかかわらず、ポーチュラカは日本の夏の花壇を彩るなくてはならない存在となっている。スベリヒユという畑の雑草があるが、夏の強烈な太陽の下で、他の植物が萎れてもスベリヒユだけは生き生きとしている。ポーチュラカは別名をハナスベリヒユと言い、スベリヒユのお仲間の植物だから、夏場にはめっぽう強く、何日も雨が降らなくとも美しい花を咲かせ続ける。こんなことがあって各地にある公園や植物園はもとより、家庭の花壇やプランターに盛んに植えられるようになった。この夏場に強いという特性は、肉の厚い葉を持っていることから来ていて、メキシコの砂漠に生えるサボテンと同様なのである。花はマツバボタンに似ているが、マツバボタンに比べ、現代的でセンスの良さを感じさせる花である。花の色も白、ピンク、赤、黄色、絞り等があって、混植された広い花壇は目が覚めるような美しさとなる。こんなに目立つ花なのに原産地や来歴等の詳しいことが不明とあるのは、まことに不思議と言わざるを得ない。
<2003年6月16日、横浜市緑区四季の森公園>
良い香りが漂ってきます(クチナシ)
アカネ科クチナシ属クチナシ(梔子)、本州(静岡県以南)、四国、九州、沖縄
クチナシの花がとっても好きだという方もおられることだろう。陰鬱な梅雨空の下でも純白な花は一際目立ち、ほのかな良い香りが漂って来るのだから素晴らしい。アジサイには無い独特のなくてはならない梅雨の季節の花である。クチナシは園芸品種とばかり思っていたら、図鑑によると静岡以南から台湾、中国南部まで自生している野生の植物であることが分った。クチナシの名は「口無し」から来たという説があって、果実が何処も割けないことからと言うことらしい。クチナシは花が私たちを楽しませてくれるばかりでなく、果実は黄色の染料として利用され、食べても害がないことから、栗、きんとん、たくあん等の食品の着色に利用されているのは有名である。また、漢方薬としても利用され、消炎、止血、解熱などの効果があるという。また、良い香りのする花は、香料としても利用されるというから、私達にとってとても有用な植物なのである。最近、八重種や矮小種も見受けられるが、クチナシは何と言っても写真の一重の花が最高だと思う。
<2003年6月15日、東京都町田市小野路町>