2005年:つれづれ観察記

(1月)


1月30日、横浜市港北区綱島市民の森

 仕事や雑用が片付いたので、このHPの掲示板でお馴染みの「一人静」さんから教えて頂いた、メーテルリンクの「青い鳥」の中の名セリフ、「幸せはあなたのすぐ近くにある」を思い出し、「被写体はあなたのすぐ近くにある」とばかりに、自宅から目と鼻の先の綱島市民の森へ行った。戦前まで水蜜桃の産地として名をはせ、銀座の千疋屋にも高級果実として並べられた綱島の桃にちなんだ「桃の里広場」では、ニホンスイセンがたくさん咲いていた。日当り良好の為か白梅の蕾はぷっくりと膨らんで、後数日すると開花しそうである。梢では私の接近を警戒してか、モズがチチチと高鳴きを繰返す。また、セイヨウトチノキと呼ばれるギリシアやブルガリアあたりが原産のマロニエの幼木が植栽されていた。言うまでも無いが、パリはもちろんのことヨーロッパ各地で街路樹として著名な樹木である。

<今日観察出来たもの>花/カンツバキ(写真上右)、ニホンスイセン等。鳥/コサギ、モズ等。その他/ニワトコの冬芽葉痕、マロニエの冬芽葉痕(写真上左)、クロガネモチの実、マサキの実、ピラカンサの実、マンリョウの実、センリョウの実、ナンテンの実、クチナシの実等。


1月29日、東京都八王子市長池公園

 このHPの掲示板でお馴染みの「ぶんちゃん」は冬眠中の筈であるが、ルリビタキの魅力には勝てないようで、ほんの少し目覚めて撮影に行き、「花虫さん、今年も人馴れルリちゃんが来ましたよ」と情報をくれた。こちらは目薬をさした後のように目がぱっちりだから、当然の事として挨拶に行って来た。ルリビタキはもう何べんも撮影しているから、ご卒業の筈であったが、やっぱり可愛らしい美麗な小鳥である。メーテルリンクの童話では、チルチル、ミチルは幸福の青い鳥を手に入れるのだが、結局は逃げられてしまう。幸福は求めているうちが花で、手に入ると色褪せ、よりもっと高みの幸福が欲しくなるものなのだ。写真撮影もこれと同じで、傑作を手にしても、よりもっと高みの傑作を撮りたくなる。しかし、このルリビタキはとっても難しい鳥で、今日もこれだという満足する写真は撮れずじまいに終わってしまった。

<今日観察出来たもの>昆虫/ウスタビガの空繭。鳥/ルリビタキの後姿(写真上左)、ルリビタキの横顔(写真上右)、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、スズメ、ハクセキレイ、キジバト、ジョビタキ等。


1月28日、横浜市緑区新治市民の森

 昨日は遠征したので目覚まし時計をOFFにして布団に入ったが、いつもの時間に目覚めてしまった。昨日は観察及び撮影とも満足行くものだったので、どうも疲れが溜まらなかったようである。多くの病はストレスからと言われているが、成る程と頷けた。今日は昨日と打って変わって季節風が強く、空は真っ青に晴れ上がっていた。きっと、日本海側は大雪に違いない。こんな日は青空に被写体を抜いて撮影したくなるが、栗林へ行ってハラビロカマキリとオオカマキリの卵のうを撮った。既に小鳥によって啄ばまれたものもあり、昆虫たちの冬越しはカマキリといえども大変である。まだ日陰には雪がかなり残っているが、日当りの良い場所には、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ノボロギク、ナズナが咲き、ナナホシテントウが散歩していた。今日は青空にちなんで、青空の雫とも形容されるオオイヌノフグリを切り取った。

<今日観察出来たもの>花/オオイヌノフグリ(写真上右)、ホトケノザ、ノボロギク、ナズナ。昆虫/ナナホシテントウ、ハラビロカマキリの卵のう(写真上左)、オオカマキリの卵のう。鳥/ジョウビタキ、コゲラ、モズ、ハクセキレイ、ヒヨドリ等。その他/ゴンズイの冬芽葉痕、クサギの冬芽葉痕等。


1月27日、埼玉県比企郡吉見町八丁湖

 今日は昨日の小野路町の無残な結果を晴らすべく、関越自動車道に乗って我が亡き母の故郷の近くにある武蔵丘陵森林公園へ行った。もう少し走ると、このHPの掲示板でお馴染みの「けいこさん」や「かぜくささん」の暮らす群馬県である。しかし、期待した森林公園はミヤマホオジロの姿が無く、重い足を引きずって意気消沈していると、地元の方が、「ミヤマホオジロなら八丁湖へ行けばわんさかいるよ。今日は風がほとんどないから、何遍も出て来ると思うな。それにルリビタキやジョウビタキもいるから面白いよ」と教えてくれた。そこで早お昼を済ませると、八丁湖へ向かった。私の叔父さんの住んでいた吉見の百穴の近くである。教えて貰ったポイントへ到着するや否や、写真左の写真が撮れてしまい、その後、来るわ来るわで賞味3時間の立ち通しでもちっとも疲れなかった。今日は本年度、野鳥撮影における最高の日となった事は言うまでも無かろう。

<今日観察出来たもの>鳥/ミヤマホオジロの雄(写真上左)、ミヤマホオジロの雌(写真上右)、ルリビタキ、ジョウビタキ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、マガモ等。


1月26日、東京都町田市小野路町

 愛車である「小野路号」は2WDのノーマルタイヤで、チェーンも持っていないから雪が降ると行動範囲がかなり狭まってしまう。そこで雪が降ってからだいぶ経ったからと、様子見に小野路町へ行ってみた。陽の当たる場所の雪はほとんど融けていたが、いつも車を止める竹林脇の日陰の道には、まだだいぶ雪が残っていた。完全に雪がなくなるのは来週からとなるだろう。雪が降ったから野鳥の出も変わったのではないかと期待したが、降雪前と同じでモズが僅かに見られたのみであった。こんな冬鳥の少ない有様だと野鳥狙いに徹しても、たった2枚の写真を確保するのも大変な事で、あまり鮮明ではないモズをカメラの中に納めたものの、それ以上は続かなかった。そこでアワブキの冬芽を一般撮影機材で確保した。スミナガシやアオバセセリの食樹で、独特な裸芽はまことに印象的である。

<今日観察出来たもの>花/オオイヌノフグリ、ニホンスイセン。昆虫/イラガの繭。鳥/モズ(写真上左)、キセキレイ、ヒヨドリ等。その他/アワブキの冬芽葉痕(写真上右)、アオキの冬芽葉痕等。


1月24日、東京都文京区小石川植物園

 東京での仕事が早く終わったので、小石川植物園を覗いてみた。ほんの少しの時間だけと思っていたのだが、自然が好き、生き物が好き、写真が好きな人間にとっては、このうえなく面白い所だから、止められない止まらないカッパエビセンとなってしまった。今日の小石川植物園は、陽が余り当たらない場所には雪がまだかなり残っていた。それでも梅林では寒紅梅が咲き出し、シナマンサク、ロウバイ、カンボケも咲いていた。また、冬芽葉痕は大きなホームセンター並みの品揃えだから、撮り始めたら切がない。こうなったら比較的大きな葉痕で、目鼻立ちがはっきりしているものを撮るしかなくなる。全ての冬芽葉痕を撮ろうと思ったら、最低2泊3日は必要となろう。それ程までに樹木の種類が多いのである。チャンチンモドキなんて見たこともない樹種もあったが、チャンチンとは非常に異なる冬芽葉痕であった。

<今日観察出来たもの>花/寒紅梅(写真上右)、シナマンサク、ロウバイ、カンボケ。鳥/カルガモ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、ワカケホンセイインコ、モズ等。その他/ロウヤガキの実(写真上左)、ケンポナシの実、オオバヤシャブシの実、カリンの実、シナサワグルミの冬芽葉痕、コーカサスサワグルミの冬芽葉痕、オニグルミの冬芽葉痕、ヒメグルミの冬芽葉痕、クサギの冬芽葉痕等。


1月23日、横浜市港北区新吉田町

 去年は、この「つれづれ観察記」を新たにUPするのに、最低6枚写真を撮らなければならないという縛りがあった。しかし、今年からは簡略化してしまったので、最低2枚写真を撮ればUP出来る。このため正味1時間でも仕事の合間に散策すれば、なんとかなってしまう。そんな訳で今日は自宅から至近距離の隣町の新吉田町へ行ってみた。私の性は「花虫」ではなく本当はありふれた「吉田」なのだが、先祖が昔、この吉田村から嫁さんを貰ったので、そう名乗るようになったらしい。まあルーツの場所とも言えるだろう。行ってみて驚いたが、まだ雪は陽が当たらない場所にはたくさん残り、これでは生鮮野菜がまた高騰するぞと思われた。しかし、陽溜まりでは雪がすっかり融けて、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ナズナが咲いていた。また、今年初めてとなる紅梅も咲き始めて、やはり立春はもう間近なのである。

<今日観察出来たもの>花/シナマンサク、ウメ、ソシンロウバイ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ナズナ。鳥/ジョウビタキ、メジロ等。その他/小松菜畑(写真上左)、雪に覆われた畑(写真上右)、クサギの冬芽葉痕等。


1月22日、横浜市戸塚区舞岡公園

 横浜市営地下鉄舞岡駅の階段を上がると、一面の銀世界に目がくらくらした。自宅のある港北区に比べると、約5センチ程雪が多く積もっている。早足ならほんの10分もあれば着く筈の舞岡公園瓜久保まで、転ばぬように慎重に歩いたから30分もかかってしまった。今日は野鳥撮影の方より、風景やマクロ撮影の方の方が多い筈と思っていたら、野鳥撮影の方もたくさんやって来ていた。みんな首都圏平地では珍しい降雪の日を待ちわびていたようである。まさか女性はいまいと思ったのだが、最近、めきめきと実力をつけている舞岡のKさんがいたのには驚いた。写真好きにはたまらない光景が随所に広がっているのだから、家の中に閉じ篭ってなんていられないようである。午後から小谷戸の里で会合があったから、ほんの少し散策し撮影しただけだったが、得がたい一日となった事は言うまでも無い。

<今日観察出来たもの>花/ミツマタの蕾(写真上左)、ソシンロウバイ。鳥/タシギ、スズメ、アオジ、アオゲラ、キジバト等。その他/ガマズミの実(写真上右)、ツルウメモドキの実、マンリョウの実、センリョウの実、カマツカの実等。


1月20日、神奈川県厚木市自然保護センター

 明日は一日中雪らしい。そんな事もあって、仕事もうまく片付いたので、厚木市七沢にある自然保護センターへ行った。もちろん狙いは昨年観察したミヤマホウジロである。しかし、そんな期待をあざ笑うかのように、見られる野鳥の数も種類もとても少なかった。こんな時は各種の樹木が植栽されているのだから冬芽葉痕に切り替えれば良いのだが、今年はどうも熱が入らない。デジスコかついで頑張ったのだが、ついに午前中は一回もシャッターを切らなかった。昼食は冷たい弁当や菓子パンでは気持ちも凍えてしまうので、隣接する神奈川県立リハビリテーションの食堂へ行った。衰えた体力や頭脳をリハビリしてくれれば良いのだが、そういう訳にはむろんいかない。午後からはほんのちょっと一般撮影機材で回った後、またしつこく野鳥を追いかけたが、残念ながら惨敗となった。

<今日観察出来たもの>花/ソシンロウバイ、シナマンサク(写真上右)、コマツナ(写真上左)、カンツバキ。蝶/スジグロシロチョウの蛹、モンシロチョウの蛹。鳥/カシラダカ、ジョウビタキ、ルリビタキ、シジュウカラ、ツグミ、モズ、ハクセキレイ、キジバト、アオサギ、カルガモ、オナガガモ、カワウ等。その他/ツルウメモドキの実、ゴシュユの冬芽葉痕等。


1月19日、神奈川県秦野市権現山

 もう何べんも書いているからうんざりすると思うが、何処へ行っても野鳥の姿がとても少ない。同好者と会うと必ず、「今年は野鳥が少ないですね」が挨拶代わりとなっている。そこで午前中は金目川を歩き、午後は権現山の野鳥観察施設へ行くという、絶対に野鳥の写真がたくさん撮れる筈の場所巡りと大いに期待して出掛けた。しかし、金目川は河川工事中で、清流が濁って野鳥の姿はほとんど無い。以前、ヤマセミのポイントだった場所にも行って見たが、そこにはショベルカーとダンプカーがやって来ていて、これではお手上げである。そこで権現山の野鳥観察施設へと急いだが、ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ等の常連さんはたくさん見られたものの、ルリビタキ、ジョウビタキは現れなかった。それでも今期初となるシメが観察出来て、「まあ、良いかな」と心を慰めた。

<今日観察出来たもの>鳥/シメ(写真上左)、ツグミ(写真上右)、シロハラ、ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、キジバト。


1月16日、川崎市宮前区県立東高根森林公園

 ほんの少しの合間に出掛けられる至近距離の場所があると大助かりである。しかも駐車場が無料で、更に近くに美味しいものを食べられる所があると尚更だ。そんな条件が全て揃っているのが、県立東高根森林公園である。去年行った時には野鳥の姿は見られなかったが、もう来ているのではと期待したのだが、野鳥撮影愛好家の姿は一人も見当たらなかった。聞くところによると、ルリビタキの雌は来ているのだが、ほとんど姿を現さないと言う事である。そんな訳で餌付けする気にもなれないらしい。しかし、そんな時は一般撮影用機材に変えて散策すれば良い訳なのだから、気分が落ち込むことは無論ない。今日はソシンロウバイでは無く、内花被が赤いロウバイが咲いていて嬉しくなった。また、平地ではなかなか見られないキハダも植栽されているから、モアイ像の顔に似たものを撮影した。

<今日観察出来たもの>花/ロウバイ(写真上左)、カンツバキ。鳥/シジュウカラ。その他/キハダの冬芽葉痕(写真上右)、マンリョウの実、アメリカハナミズキの実、ヤブランの実等。


1月15日、東京都町田市小野路町・図師町

 昨日は雷を伴ってかなり大量の雨が降った。気圧配置が変わった為か、今日は春を思わせるような暖かい一日となった。フィールドには、この陽気に誘われたかのように多くの方が見えたが、残念な事に見るもの撮るものは少なかった。ことに野鳥の出は悪く、池も凍っていないのだからカワセミ君が現れてもよさそうだが、ご機嫌斜めのようであった。唯一、姿を見せてくれたのはモズの雌で、こと小野路町に関しては冬鳥の飛来は極端に少ないようである。野鳥撮影を諦めて、様々な形で越冬する昆虫や冬芽葉痕等を観察し撮影するのなら、勿論、さすが自然度の高い小野路である。今日はオオミドリシジミの卵とイラガの繭、アオキの葉痕等を撮った。各所に植栽されている梅の蕾はかなり大きく膨らんで来ているので、立春を迎えればかなり様相が変化するだろう。

<今日観察出来たもの>花/カンツバキ、ニホンスイセン。蝶/オオミドリシジミの卵、ジャコウアゲハの蛹。昆虫/イラガの繭(写真上右)、クサギカメムシ、エサキモンキツノカメムシ。鳥/オオタカ、モズ、ハシボソガラス等。キノコ/栽培ナメコ、ウチワタケ等。その他/ジョロウグモの卵、アオキの冬芽葉痕(写真上左)、リョウブの冬芽葉痕、アワブキの冬芽葉痕、マンリョウの実、ヤブコウジの実等。


1月14日、横浜市港北区横浜冬芽ランド

 朝起きてみたら雨は降ってない。しかし、ネットで天気予報を見ると、お昼頃から雨のようである。今日は一日中蟄居のつもりでいたのだが、近場で雨が降って来たらすぐに車に逃げ込める所と、横浜冬芽ランドへ行った。前回は、まだいくらか葉が残っていたから良い写真が撮れなかったので、今日こそはと思ったのである。前回も御断わりをしたが、横浜冬芽ランドは私が勝手につけた名称で、地図には載っていない。横浜市港北区新羽町の亀甲橋より上流の右手に広がる農耕地帯である。期待した通りに、もちろん全ての葉は落ちていたが、ムクロジにはまだ萎びた実が残っていた。撮ろうと思えば簡単に撮れる冬芽葉痕だが、良いキャラクターを見出して絵になるように撮るのにはそれなりに難しい。チャンチンとムクロジを撮ったら雨が落ちて来て、ほんの短い観察及び撮影となってしまったのは真に残念である。

<今日観察出来たもの>花/カンツバキ。その他/チャンチンの葉痕(写真上左)、カキの葉痕、オニグルミの葉痕、ムクロジの葉痕(写真上右)、ノイバラの実、ムクロジの実、イヌビワの実等。


1月13日、横浜市鶴見区三ッ池公園

 気圧配置が変わったのだろうか、今日からしばらくの間、天候が思わしくない。梢に止まる野鳥を曇り空に抜いても様にならないなあと考え、水面に浮かんでいる野鳥なら、なんとか色が出るだろうと三ッ池公園へ行った。毎年、やって来るオシドリが一羽浮かんでいた。本当に野鳥なのかと疑いたくなる程の色鮮やかさだから、今にも雨が降りそうな天候でもなんとかなった。それでも目を閉じていたり、顔を身体にぴったりとつけていたりしたら可愛らしさが減退するから、意外とシャッターチャンスは少ないものだ。そんな訳でシャッターをかなり切った割には、満足する写真は少なかった。今日の三ッ池公園は厳しい寒さも久しぶりに緩んで、氷結している部分がほとんど無かったから、ハシビロガモが水面に嘴をつけて餌を漁り、カワセミも元気良くダイブしていた。

<今日観察出来たもの>花/ソシンロウバイ(写真上左)。鳥/オシドリ(写真上右)、カルガモ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、アオクビアヒル、ユリカモメ、カワセミ、キジバト、ハシブトガラス等。その他/ピラカンサの実、マンリョウの実等。


1月11日、東京都武蔵野市井の頭公園

 去年は東京都23区内の公園巡りが優先であったために、武蔵野市の井の頭公園へは一度も行かなかった。そこで久しぶりに何となく行きたくなり、電車に乗って出掛けてみた。これといった珍しい野鳥を期待した訳ではなく、人馴れしている野鳥が多いから、ヒヨドリ等の普通種でもばっちり撮れれば良いかなと思ったのだ。ところが籠抜けの鳥として著名なワカケホンセイインコがたくさんいて嬉しくなった。アフリカからインドにかけて生息する野鳥だが、すっかり定着し、今日はエノキの実や芽を食べているようであった。バードウォッチィングのご婦人によると、今日、アカハラ、トラツグミ、ツグミを観察したと言うし、小鳥の森には、朝早くルリビタキもやって来ると言う。吉祥寺という超繁華街に隣接しているが、侮れない野鳥観察の穴場だと思い知った。

<今日観察出来たもの>鳥/ワカケホンセイインコ(写真上左)、アオゲラ、スズメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、トラツグミ、ツグミ、アカハラ、シロハラ、バン(写真上右)、カワウ、ユリカモメ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カワセミ等。


1月9日、横浜市緑区三保市民の森

 今日は3連休の最後の日、いささか疲れ気味なので自宅から至近距離の三保市民の森へ行った。三保平に隣接する畑に太いモウソウチクが挿してあって、去年、モズのお気に入りの場所であったから、もうそろそろ現れるのではないかと思ったのだ。三保平に到着すると、すぐにモズがお出迎えしてくれたが、期待したモウソウチクの天辺ではなく、枝が込み入った場所に止まっている。そのうち何処か良い場所に止まってくれるものと期待したが、ご機嫌斜めのようだ。長年にわたって野鳥撮影をしている方によると、多くの冬鳥は里に到着してから人間に慣れるまでは、警戒心がかなり強いらしい。そんなモズを尻目に、真っ赤に色づいたウメモドキに食事に来たジョウビタキの雌は愛想が良くて盛んにポーズをとってくれるので、思う存分デジスコの威力を発揮出来た。

<今日観察出来たもの>花/ソシンロウバイ。鳥/ジョウビタキの雌(写真上左)、コゲラ、モズ、ヒヨドリ等。その他/ウメモドキの実(写真上右)等。


1月8日、東京都町田市小野路町

 今日は一日ずっと小野路にいるぞと期待して行ったのだが、本命の野鳥はとても少なく、しからば他のものを撮ろうと探してみても、左程多くのものは見られなかった。去年撮影して紹介したものを、再び登場させるのもはばかれるのだが、ゴンズイの実が小枝にぶら下がっていたので撮影した。しかし、こんな撮るもの見るものはないものの、真っ青と言う表現では物足りない程の晴れ上がった青空は、今年一番の美しさだった。すっかり葉を落とした雑木林を背後にした谷戸は、いつものようにとても静かで、思わずシャッターを切った。今日はそんな冬空にもかかわらず比較的気温は高く風も弱いから、野鳥をひねもす待ち続けるのに絶好だった。しかし、カワセミとモズがモデルとなってくれただけであった。それでも暖かい冬晴れの一日は何物にも代え難い。

<今日観察出来たもの>昆虫/ウスタビガの空繭。キノコ/チャカイガラタケ(写真上左)、ウチワタケ。鳥/カワセミ、モズ、キジバト、スズメ等。その他/ゴンズイの実(写真上右)、ゴンズイの冬芽葉痕、オニグルミの冬芽葉痕等。


1月7日、川崎市麻生区黒川〜八王子市長池公園

 正月休みが終わったと思ったら、すぐに3連休である。今日は何処へ行こうかなとさんざん迷ったが、黒川で冬の雑木林の姿を撮りたくなった。ここ3年、この「つれづれ観察記」に力を入れていたし、デジタル一眼レフを使うようになって、風景的な写真に於ける発色が今一であった為に、風景はあまり撮らなかった。しかし、全ての生き物は、当然の事として風景の中に息づいている。だから風景写真無しにして、里山交響曲は成り立たないのだ。と言う訳で、久しぶりにフイルムカメラを持ち出して撮影した。午後からは八王子市の長池公園へ行ってみた。去年のように人馴れしたルリビタキはいないかなと思ったのであるが、長池公園も冬鳥の姿はかなり少なかった。しかし、憧れのベニマシコのペアに会う事が出来て、行って良かったなあとなった事は言うまでも無い。

<今日観察出来たもの>昆虫/ウスタビガの空繭。鳥/ベニマシコ(写真上左)、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヤマガラ、アオジ、コゲラ、シロハラ、ツグミ、エナガ、シジュウカラ、モズ、キジバト、ジョビタキ等。その他/オニグルミの冬芽葉痕、コクサギの実(写真上右)等。


1月6日、横浜市戸塚区舞岡公園

 本年最初の舞岡公園行きである。今日は正午近くに晴れとなる天気予報だったにもかかわらず、一日中とても寒い曇天であった。しかも、夕方には小雪までもがぱらついた。去年の年末から少しは野鳥の出が良くなって来たので期待したが、状況としては左程の変化はなかった。だからと言って、他の被写体を撮る気にもなれず、メジロやスズメやキジバトにレンズを向けた。普通種だって立派な野鳥、絵になる場所に止まっていさえすれば、素晴らしい作品となる。しかし、鳥にしろ蝶にしろ羽がついている動物は、発見が即撮影には結びつかない。例え普通種であっても難しく、「もっと良い所へ止まってね、逃げたらあかんで」と、慎重に、しかし、エキサイティングする野鳥撮影の醍醐味は、もちろん希少種より減じるものの、それなりに味わえるのだ。

<今日観察出来たもの>花/ソシンロウバイ。蝶/ウラギンシジミ、アゲハの蛹。キノコ/エノキタケ。鳥/メジロ(写真上左)、スズメ(写真上右)、チョウゲンボウ、アオジ、コゲラ、アオゲラ、アカハラ、エナガ、シジュウカラ、モズ、キジバト、ハシブトガラス等。その他/ツルウメモドキの実、マンリョウの実、ムラサキシキブの実等。


1月4日、東京都町田市薬師池公園

 去年、あんなにデジスコ撮影の練習に励んで、今年からだよ鳥ちゃんと思っていたのに、何処へ行っても、カラス、スズメ、ヒヨドリばかりである。こんな事では折角覚えたものも錆付いてしまうと、今日は薬師池公園へ行った。カワセミと人なつこいジョウビタキの雄は撮れるだろうと踏んだのである。午前中、かなり頑張ったつもりであったが、思惑通りのカワセミ君とジョー君だけで苦笑いが込み上げて来た。午後からは、小山田緑地、小野路町と回ってみたが、ホオジロとノスリをカメラに納めたものの、証拠写真程度のものとなってしまった。しかし、なんとなく去年よりはいくらか鳥の出が良くなったようにも感じられた。また、去年、一昨年の観察記を読んでも、1月の半ば過ぎからが最盛期を迎えるようなので、もう少しの辛抱である。

<今日観察出来たもの>鳥/カワセミ、ジョウビタキ、シジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、スズメ、キジバト、カルガモ等。*小山田緑地にてホオジロ、モズ、小野路町にてノスリを観察。


1月3日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 大晦日から身体を緩めてしまったし、昨日は遠方の親戚に行ったので、どうも身体が重い。また、昨日、久しぶりの雨が降って、すっかり蒸発しないで凍ったから、外は淡い雪が積もったようだ。そんな訳で遠くまで行く気が起きず、まずは茅ヶ崎公園から大原みねみち公園までを往復したが、普通に見られる野鳥以外の姿はなかった。午後からは早野の里へも寄り道したが、ここも野鳥の姿はさっぱりである。こんな事なら野鳥撮影は諦めて、雨が降ったから瑞々しいヒラタケが見られるかもしれないと、寺家ふるさと村へ行った。ヒラタケは無事カメラの中に納めたものの後が続かない。今年から最低2、3枚写真を撮れば良いのだから気が楽なのだが、それすら満たせないかもしれないといった惨状であった。冬鳥たちの渡来はいったいどうなっているのだろう。

<今日観察出来たもの>花/カンツバキ、ソシンロウバイ等。キノコ/ヒラタケ(写真上左)。鳥/カワセミ等。その他/ソヨゴの実、クロガネモチの実、トサミズキの実(写真上右)、スイカズラの実、アオツヅラフジの実、ムラサキシキブの実、ナンテンの実、スズメウリの実等。


1月1日、横浜市港北区綱島市民の森

 何事も無く2005年は暮れ、新しい年、2006年が明けた。30日に小野路の無人野菜販売所にて購入した、小松菜のてんこ盛りのお雑煮がとても美味しい。年末は歯が痛くて宮田輝のような顔になって、正月が思いやられたが、嘘のように歯の痛みはなくなった。神田の歯医者さんに感謝である。歩いて数分の兄の家に年始の挨拶を済ませると、カメラを抱えて綱島の鎮守である諏訪神社に初詣に出掛けた。ゴミ出しにもカメラを離さないというご婦人がいる位だから、ちっとも可笑しくはなかろう。もちろん神社へ直行するのではなく、綱島市民の森を散策しながら、ぶらぶらと腹ごなしも兼ねて歩いて行った。日溜りにはニホンスイセンが咲き出し、まさかと思っていたマンサクが農家の庭先に咲いていた。寒い寒いと言っても、やはり新年を迎えたのである。

<今日観察出来たもの>花/ニホンスイセン(写真上左)、カンツバキ、マンサク(写真上右)、ソシンロウバイ等。鳥/ヒヨドリ等。その他/ニワトコの冬芽葉痕、マロニエの冬芽葉痕、ヌルデの冬芽葉痕、ソヨゴの実、クロガネモチの実、マサキの実、キンカンの実、マンリョウの実、センリョウの実、ナンテンの実、カラスウリの実等。



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