2005年:つれづれ観察記

(10月)


10月31日、横浜市戸塚区舞岡公園

 先だっての日曜日に、相模原の鳥友が舞岡公園へ行って、これといった野鳥には出会わなかったと聞いていたので、到着するや否や迷う事無く一般撮影機材で散策を開始した。まだかなり暖かく、例年なら、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ヒメアカタテハ等が見られるのだが、どういう訳か今年はあまり見られない。蝶ばかりか各種カメムシの姿もほとんど見られないのだから不思議である。もっとも野鳥ばかりに目が行っていて、気づかないのかもしれない。また、今年は、マユミ、ツリバナ、ニシキギ、ゴンズイ、ムラサキシキブ、カマツカ等の木の実の実なりが極端に悪い。山地でもそうらしく、食べるものがないので熊が里へ降りて来て、住人を悩ませているらしい。
 そんな訳で何でも丁寧に撮影しておかないと、この観察記の更新は難しいと思い、湿った地面に生えていたヒイロチャワンタケをまず撮影した。更に、エノキの切り株から美味しそうなエノキタケが生えていたので嬉しくなった。傘が完全に開いて柄が黒くなっていたら見分けがつくのだが、幼菌だけだと猛毒のニガグリタケに似ているので困ってしまう。これはこれは幸先が良いわいとほくそ笑んだが、その後が続かない。何かないかなと探し回るのだが、上記の理由からなかなか見つからない。そこで畑の脇に生えている様々な野の花を撮影する事に切り替えた。主に春に咲くホトケノザ、イヌガラシ、ジシバリ等が美しかったが、どうも季節感に欠ける。そこでコシロノセンダングサを素直に切り取った。図鑑によるとコセンダングサの変種で、白い花弁(舌状花)をもつものをそう呼んでいる。しかし、同所に花弁が全くないものから、大きなものを持つものまであるのだから、頭が混乱してしまった。午後からはデジスコで野鳥撮影に励んだが、やはり撮るものがなくて、足だけが棒になった。

<今日観察出来たもの>花/コシロノセンダングサ(写真上右)、セイタカアワダチソウ、ホトケノザ、ハキダメギク、アカツメクサ、アキノノゲシ、ジシバリ、イヌガラシ、フジバカマ、ツワブキ、タイアザミ、ヨメナ、シラヤマギク、ホトトギス等。蝶/ツマグロヒョウモン等。昆虫/オオアオイトトンボ、アキアカネ、クサギカメムシ等。鳥/ヒヨドリ(写真上左)、カケス、モズ、シジュウカラ、クロジ、アオジ、キセキレイ、スズメ、トビ、コジュケイ等。キノコ/エノキタケ(写真下左)、ヒイロチャワンタケ(写真下右)、コガネタケ等。その他/ニシキギの実、コムラサキの実、、ガマズミの実等。


10月29日(午後)、東京都町田市小野路町

 午後からは日曜日の定番コース、もちろん小野路町へ行った。今日はピーカンだし、昨日の寺家ふるさと村の状況からして、キノコはほとんど無いのではなかろうかと思われた。しかも、カメラにはシグマの17〜70mmしか着けていないので、極小の被写体はパスとなる。また、タムロン90mmマクロに比べると、被写体にかなり接近せねばならないし、ボケ味も今一だから被写体は限られる。そんな訳で、出会うものを丁寧に撮影しようと散策を開始した。
 まず最初に出会ったのは、お腹に卵を一杯に宿したハラビロカマキリである。もう既にチョウセンカマキリの産卵は始まっているが、ラグビーボールのようなハラビロカマキリの卵のうは見ていない。雑木林の中に入るとコウヤボウキが咲き始めている。タムロン90mmマクロでもなかなか作画し難い花だから、シグマの17〜70mmでは尚更難しい。それでも今年初めての遭遇だからと、垂れ下がって咲く一輪をカメラの中に納めた。
 その後、これといった被写体は無く、今日は行くのを止めようと思っていた五反田谷戸へ、キノコ尾根を下って行ってみた。秋の日はとても短く、既に夕方の斜光線となっていたので、何も撮影せずに意気消沈しながらキノコ山へ向かった。すると途中、羽化したばかりのヒメヤママユを発見してとても嬉しくなった。もちろん、あらゆる方向から絞り値、露出補正値を変えてばんばん撮影した。
 その後、キノコ山へ登ったがキノコ無し山で、万松寺谷戸へ降りて来て、今年初めてのオニグルミの葉痕を撮ろうと、形の良い羊顔を探していたら、なんと新鮮なヒラタケが生えているではないか。またしてもばんばんシャッターを切った。これだから小野路巡りは、止められない止らないカルビーのカッパ海老せんなのである。

<今日観察出来たもの>花/コウヤボウキ(写真上右)、ノハラアザミ、ヨメナ、シロヨメナ、ノコンギク、ヤクシソウ、アキノキリンソウ、マルバルコウソウ、ミズヒキ、セイタカアワダチソウ、イヌタデ、キク、チャ等。蝶/モンシロチョウ、クロヒカゲ、ベニシシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/ハラビロカマキリ(写真上左)、ヒメヤママユ(写真下右)等。鳥/カケス等。キノコ/ヒラタケ(写真下左)、ハナビラニカワタケ等。


10月29日(午前)、東京都町田市薬師池公園

 今日は日中は曇りで、夕方から少し雨が降ると予報されていた。そんな訳で駆け足の一日になるのかなと思ったが、薬師池公園へ到着すると、抜けるような青空が広がった。これなら青空に抜いた野鳥の写真が撮れるぞと期待したが、梢の先に止まる事の多いエゾビタキ等の夏鳥はもう渡ってしまったようで、何処にも見られなかった。それに変わって、とっても美しいジョウビタキの雄が見られた。情報によると3羽入ったとの事なので、今シーズンは大いに期待出来そうである。もちろんカワセミもいたが、今日は落ち着きが無い。また、掌に餌を乗せてヤマガラを呼んでいるご夫婦がいて、ヤマガラは臆する事無く、ご婦人の掌に止って餌を啄ばんでいた。そんな訳か、私のすぐ傍ら、1メートル位の杭の天辺に止ったヤマガラもいた。至近距離で見る姿は、写真と異なって立体感溢れるとても可愛らしい姿であった。

<今日観察出来たもの>鳥/ジョウビタキ(写真上左)、カワセミ(写真上右)、ヤマガラ、シジュウカラ、カルガモ、ヒヨドリ、スズメ等。


10月28日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は、このところ土曜日の定例となっている寺家ふるさと村へ行った。ようやくフィールドのお邪魔虫である薮蚊の数も減って、キノコ撮影には快適な季節となったのだが、今日はかなり広範囲にN仙人と探してみたが、これといったキノコは見つからなかった。期待していたヒラタケは誰かに採られてしまって、撮影する事が出来ずにがっかりした。N仙人に言わせると、食べられるキノコを専門に採って行く人がいるらしい。ここ寺家ふるさと村は、動植物・キノコの持ち出し禁止なのだがどうした事だろう。
 そんな訳でキノコ探索の前に、植木の植え溜めでサンシュユの実や富有柿を撮っておいて助かった。ここ寺家ふるさと村は、柿の産地として昔から名高い、その名もずばりの柿生に隣接しているから、農家の方が各所で柿を栽培している。私のご幼少の頃は、寺家に隣接する王禅寺の和尚さんが発見した甘柿の禅寺丸ばかりであったが、畑で栽培されているのは次郎柿と富有柿がほとんどである。毎年、今頃になると小野路町のTさんが、自宅庭の禅寺丸を食べさせてくれる。とっても美味しいが小ぶりだから何個も食べないと満足しない。その点、特に富有柿は大きくて、その甘さもかなりのものがある。
 今日もキノコのポイントでウロウロしていたら、毎度お馴染みのN仙人がやって来た訳だが、「何んにもありゃーしない」と彼も溜息をつくばかりだ。そこで雑木林の尾根道を通って別の場所へ移動した。途中、コナラの樹液を吸っているクロコノマチョウを見つけた。クロコノマチョウは発見して近づくとすぐに逃げてしまうが、樹液を吸っている時は、指で触れなければ飛び立たない。その後、前述したようにかなり歩き回ったが、これといったキノコは発見出来ず、ただやたらとお腹が減った。

<今日観察出来たもの>花/シラヤマギク、ツリガネニンジン、ワレモコウ、ヤクシソウ、イヌタデ、ノハラアザミ、ヨメナ、ミゾソバ、セイタカアワダチソウ、アレチヌスビトハギ、ホトケノザ、ホトトギス、サザンカ等。蝶/クロコノマチョウ(写真下右)、ツマグロヒョウモン、ベニシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、センチコガネ等。鳥/カケス、カワセミ等。キノコ/アミヒラタケ(写真上左)、キツネノエフデ、アラゲキクラゲ等。その他/フユガキの実(写真上右)、サンシュユの実(写真下左)、トキリマメの実、ガマズミの実等。


10月27日、東京都台東区谷中墓地

 今日は午前中、東京に用事があったので、午後から谷中の墓地へ行ってみた。東京では有名な場所だが、まだ一度も行った事がなかった。中学生の頃、東京芸大に憧れていたが、高校生になると自然の方が好きになって、信州大学に進学した。もし、中学生の頃の志望がそのまま続いていたら、東京芸大へ入って、近くにある谷中の墓地を何べんとも無く訪れた事だろう。プロ野球の日本一に輝いた日本ハムの新庄選手は、野球の道において好き勝手な事をやって来たから、今年で引退するとある。私も好き勝手な人生を送って来たから、この辺で道端自然観察及び写真撮影から引退しても良いのだろうが、この趣味だけは止められそうも無い。
 話は随分と横道に逸れてしまったが、JR日暮里駅からほんの数分で谷中の墓地に到着した。まずお出迎え下さったのは、昨日も撮影したキビタキの雌のキビちゃんである。「なんだこんな所にもいたの!」と驚いた。有名な交番裏の五重塔跡地で、スズメも撮っておかなければと夢中になっていると、なんとジョウビタキの雄のジョウ君が墓石の上に鎮座していた。「なんだジョウ君もいたの!」と再び驚いた。更に歩いて徳川第15代将軍徳川慶喜のお墓を見学していると、なんと前方に、モズのズッちゃんが枯れた木の枝に止っていた。「何よこれ、本当に東京都心なの!」と三度驚いた。散歩している熟年の方の話では、春はウグイスが囀り、少し前まではアオバズクも見られたと言うではないか。
 以上、今日は午後のほんの僅かな鳥撮りであったが、舞岡公園や多摩丘陵で鳥撮りマンが夢中になって追いかけている野鳥が、本当に簡単に撮れてしまった。侮ること無かれ東京都心の公園と思った次第である。

<今日観察出来たもの>鳥/ジョウビタキの雄(写真上左)、スズメ(写真上右)、キビタキの雌(写真下左)、モズ(写真下右)、シジュウカラ、メジロ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、キジバト等。


10月26日、横浜市戸塚区舞岡公園

 こんなに寒くなっては渡り途中に立ち寄った夏鳥も飛び立っただろうし、まだこれと言った冬鳥も到着していないだろうから、今日はかなり空いている筈と思って出かけてみた。その推察は正解だったが、小学校の遠足で、子供達がたくさん来ていてとても賑やかだった。そんな訳で今日は鳥撮りは期待薄だから、午前中は一般撮影機材で散策した。車から降りて機材をセットし、さあ出発と思ったら、傍らの大きなコナラの幹からヤナギマツタケが生えていた。ヤナギマツタケは大変美味しいキノコらしく、栽培も始まっていると聞く。下から覗くと梢が背景に広がってとても雰囲気がある。しかし、今日は蝶を撮りたいと思って、シグマの180mmマクロしか持って来なかった。こんな時に、シグマの17〜70mmズームを持参していたら素晴らしい写真が撮れただろうにと悔やんだが、五十肩が治るまでは軽装で散策するしかない。
 何か蝶はいないかなあと歩いて行くが、まだ気温が上がらないのか姿が見られない。しかし、路傍のコセンタングサで今年初めてのウラナミシジミを発見して、さあ撮影と身構えると何処かに飛び去ってしまった。水車小屋に至るとチャリコバさんを始め、常連の鳥撮りマンが集っている。「何を撮っているの?」と聞くと、「スズメ!」と答えが返って来た。「えっ、スズメ?」と驚いて聞き返すと、頭が真っ白なスズメが一羽いるのだと言う。液晶ディスプレイで見せてもらうと、たしかに肩から上が純白のスズメである。昔、デストロイヤーという覆面プロレスラーがいたが、まあ、そんな感じである。先だって藤沢の昔お嬢様グループが、ユキホウジロのような鳥を見たと言っていたが、その鳥の正体はこのスズメだったのである。確かに珍しい突然変異のスズメであるが、「やっぱり撮ってもスズメだものなあ」と苦虫を潰す。
 その後、いつも何かしらの被写体がある小谷戸の里へ立ち寄ってみるが、これと言ったものは見られない。仕方なしにセイタカアワダチソウを写していたら、サイクリングおじさんが、「1本だけど、とても形の良いササクレヒトヨタケが生えているよ」と教えてくれた。急いで行ってみたら、これまで見た中では一番整った格好をしていた。ここまで散策して来て、今日は撮るものが無いなあと感じたので、少しまだ早過ぎるが、トチノキの冬芽を撮った。どちらかというと山地に多いトチノキだから寒さには強い筈と思ったが、落葉はとても早いようだ。
 午後からはデジスコに変えて散策するが、やはりキビタキの雄はもう旅立ったようで見られなかったが、可愛らしい雌が出迎えてくれた。カケスの数もだいぶ減ったようで、いよいよ冬鳥がたくさん来るまで、これと言った鳥との出会いはなさそうである。

<今日観察出来たもの>花/セイタカアワダチソウ(写真上左)、フジバカマ、ナギナタコウジュ、ツワブキ、ノハラアザミ、タイアザミ、ヨメナ、ミズオオバコ、ホトトギス等。蝶/ツマグロヒョウモン、キタテハ、クロコノマチョウ、ヒメジャノメ、ウラナミシジミ、ムラサキツバメ、ウラギンシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/チョウセンカマキリ、マユタテアカネ、クサギカメムシ等。鳥/キビタキの雌(写真上右)、カケス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、クロジ、ヒヨドリ、スズメ等。キノコ/ササクレヒトヨタケ(写真中右)、ヤナギマツタケ(写真中左)、コガネタケ、ヒイロチャワンタケ、ニガクリタケ等。その他/トチノキの冬芽(写真下左)、サワグルミの葉痕(写真下右)、ガマズミの実等。


10月24日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 昨日は久しぶりに一日中雨が降った。このところずっと晴天続きだったので、作物には良いお湿りであろう。今日も、前線上を低気圧が進み、上空には寒気が入ってるようで、午前中は氷雨と呼びたい位の冷たい雨が降った。夕方からまた雨となると予報されていたので、雨の止み間に茅ヶ崎公園へ行ってみた。低気圧の影響か、風がかなり強く、北風だから本当に寒い。コーナンで買った防寒作業着にスキー帽でもかぶりたかったが、それはちょっと気が引けて、ウインドブレーカーを羽織った。
 こんなに風が強くてはキノコ以外は撮影出来ないかなと小道を歩いて行くと、なんと地面に露出した樹木の根にキチョウが止っているではないか。風が強いから吹き飛ばされて来たのだろうか。こんな場所に止っていては華やかさが全く感じられないが、三脚をローポジションにセットして、風が止むのを辛抱強く待って撮影した。綺麗なモウソウチクの林に入って行くと、産卵が終わってお腹がぺちゃんこになったジョロウグモが竹に止っていた。私のイメージするジョロウグモはお腹がぷんぷんに膨れているものだから、撮影は遠慮した。
 竹林と小道が接する辺りには、エリマキツチグリ、カニノツメが各々1本だけ生えていた。雨に洗われてとっても美しいが、今一絵にならない場所に生えていたので、まだ何処かに生えている筈と、カメラも向けずに通り過ぎた。しかし、その後どこにも1本だに生えていなかった。雑木林からは、ジェージェーとカケスの鳴き声が賑やかに聞えて来る。こんな近場の公園にもいたんだと見上げると、とっても良い枝に止っているではないか。しかし、強風に枝は揺れ、今日は野鳥撮影日和ではない。
 雑木林に入って行くと、倒木にスエヒロタケ、キクラゲが雨を充分に吸って元気一杯だ。両方とも最も普通種でいつでも見られるのだが、乾燥していると縮こまっているので、美しく撮るには雨上がりが一番である。雑木林の中には期待したヒラタケやエノキタケは見られず、小道に沿って歩みを進めると、早くもヤツデの特徴あるまん丸の蕾が伸びていた。その他、チャ、ヒイラギ、ナワシログミも咲いていて、もうこんな時期になったんだなあと感じずにはいられなかった。小道の両側にある立ち木に目を凝らしながら、アオマツムシでもいないかなと探していたら、ハラビロカマキリが止っていた。また、センチコガネが路上で、ひっくり返って足をばたばたさせていたので、元に戻して撮影した。以上、それ程期待はしなかったのだが、カメラの中の画像はかなり賑やかになって、小雨がぱらついて来たので散策は切り止めにした。

<今日観察出来たもの>花/ヤツデの蕾(写真上左)、ナワシログミ、チャ、ヒイラギ、ミズヒキ、セイタカアワダチソウ、イヌタデ、ヤマハギ、タイワンホトトギス等。蝶/キチョウ(写真下左)等。昆虫/センチコガネ(写真下右)、ハラビロカマキリ等。キノコ/スエヒロタケ(写真中左)、キクラゲ(写真中右)、アラゲキクラゲ、カニノツメ、エリマキツチグリ等。鳥/カケス、シジュウカラ等。その他/ヤブランの実(写真上右)、ジョロウグモ等。


10月22日(午後)、東京都町田市図師町・小野路町

 長池公園を後にすると、午後からは図師町の五反田谷戸へ真っ先に行って見た。最近、鳥だけを撮る「鳥尾とおる」となっているので、本来の花虫とおる乃至はトリモトール花虫に戻らなければならないと思ったのだろう。まあ、そういう事なのだが、花ばっか、虫ばっか、キノコばっか、鳥ばっか等が続くと、何となく面白くなくなる性分なのである。飽きっぽいと言われてしまえばそれまでだが、そのお陰で浅く広く様々な生き物に接しられて、一応どの分野でも話に参加出来るようになったのだから良しとしよう。
 五反田谷戸はもうすぐ晩秋に向かうというのに、さすが花の谷戸、ノハラアザミ、キバナアキギリ、アキノキリンソウ、ツリガネニンジン等が各所に見られ、更に、狂い咲きなのか、タツナミソウやムラサキサギゴケまで咲いていた。また、地面に突き刺さった竹の棒には、アキアカネ、ナツアカネ、マユタテアカネが止り、産卵の為にマルタンヤンマが低く飛んでいた。花だけ愛でても美しいノハラアザミには、ツマグロヒョウモン、キチョウ、ヤマトシジミが止って吸蜜し、花と蝶を一緒に撮影出来るのだから最高である。
 こんな楽しい五反田谷戸で半日を過ごしても良いとも思ったが、毎度お馴染みの小野路町のコースを一回りしないと落ち着かないので、後ろ髪を引かれる思いで五反田谷戸を後にした。去年、今の時期に新鮮なヒメヤママユを見ているし、また、ナラタケの発生も気になったのだ。しかし、その両方ともに見事に裏切られて万松寺谷戸へ下って来ると、休耕田の草原に、前回と同じくベニシジミやヤマトシジミが見られ、稲刈りが終わって行き場の無くなったイナゴがたくさんいた。また、前回は見られなかったナナホシテントウがたくさん羽化して止っていた。

<今日観察出来たもの>花/ツリガネニンジン(写真上左)、キバナアキギリ(写真上右)、リンドウ、シュウメイギク、カシワバハグマ、ノハラアザミ、ムラサキサギゴケ、タツナミソウ、マヤラン、ヨメナ、シロヨメナ、ノコンギク、ヤクシソウ、アキノキリンソウ、ミズヒキ、ミゾソバ、セイタカアワダチソウ、イヌタデ、フユノハナワラビ等。蝶/ツマグロヒョウモン(写真下左)、モンキチョウ、キチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/ナナホシテントウ(写真下右)、コバネイナゴ、アキアカネ、ナツアカネ、マユタテアカネ等。鳥/カケス等。


10月22日(午前)、東京都八王子市長池公園

 今年の1月から3月にかけて、「それ行け、やれ行け、長池公園」とばかりに、足繁くルリビタキを始めとする鳥撮りに通ったが、その後だいぶご無沙汰となっていた。どうい風の吹き回しか、今朝は定刻よりも1時間も早く目覚めてしまったので、久しぶりに行ってみるかと出かけてみた。あれ程の冬鳥達の憩いの公園なのだから、渡り途中の夏鳥や早くもやって来た冬鳥がいるのではないかとも思ったのだ。そんな訳でデジスコで散策を開始したが、見られるものは常連さんばかりでがっかりした。少し前はエゾビタキやソウシチョウが見られたと言う。こんな状況では、早々と鳥撮りは切り上げて一般撮影機材で散策した方が良いなと感じ、池のカワセミの止まり木に登って甲羅干しをしているミシシッピーアカミミガメを撮ってから車に戻り、機材を変えて散策を再開した。
 長池公園は、鳥ばかりでなく多くの生き物達が暮らしやすいように配慮された公園管理がなされている。農薬は一切使わず、小鳥達の餌となる実のなる木がたくさん植栽されている。今日はガマズミの真赤に色付いた実が各所で見られた。このような公園管理は舞岡公園と同じだが、舞岡公園とは異なって無粋にも道沿いの草をやたら刈る事はないので、昆虫達もたくさん見られる。しかし、もうすぐ11月、蝶はかなり見られたものの、その他の昆虫はすっかり鳴りを潜めていた。それでも街路灯にやって来たヒメヤママユを発見して嬉しくなった。しかし、やや飛び古した個体なので撮影は諦めた。長池公園はウスタビガもたくさん生息しているので、これから晩秋に向かうとあちこちで羽化が始まる事だろう。もうすぐ冬鳥達がやって来るが、鳥撮りマンのマナーの悪さにクレームが頻発していると言う。今冬はどのようになるのだろうか。

<今日観察出来たもの>花/ノコンギク(写真上右)、ヤクシソウ、セイタカアワダチソウ、イヌコウジュ、ナギナタコウジュ、ホトトギス等。蝶/スジグロシロチョウ、ツマグロヒョウモン、アカタテハ、ムラサキツバメ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/ヒメヤママユ、アキアカネ等。鳥/カケス、シジュウカラ、ヤマガラ、ガビチョウ、メジロ、ヒヨドリ等。その他/ミシシッピーアカミミガメ(写真上左)、ガマズミの実(写真下右)、ノイバラの実(写真下左)、アメリカイヌホウズキの実、ヨウシュヤマゴボウの実、シマヘビ等。


10月21日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 このところずっと鳥撮りが続いていたので、久しぶりにタムロン90oマクロレンズ一本で、午前中のみ寺家ふるさと村を散策してみた。ここしばらく雨が降っていないのでキノコは生えていないものと思ったが、キノコのポイントへ出むいてみると、ドクベニタケが一本生えていた。このところの乾燥に耐えかねてか、傘が捲れ上がり亀裂が入っていた。しかし、襞の白色と傘の表面の紅色のコントラストがとても美しく感じられたので、素直に切り取った。
 その他にはまったくキノコは無く、コケに生えた可愛らしいイヌタデを見つけて撮影した。また、草刈の行き届いた裸地には背丈の短いヤクシソウも生えていた。野の花の生命力には頭が下がる。本来なら両種とも逞しく生長する筈だが、たとえ一輪でも花を咲かせ、そして実を結実させて子孫を残そうとする姿には感動さえ感ずる。こんな姿を見つけると、いつもシャッターを切ってしまう。私だって広大無辺の宇宙、永遠に続く時間の中では素粒子より小さな存在である。しかし、それでも、ほんの一瞬光を発しようともがいているのだから、一輪でも花を咲かせようとする野の花に良く似ている。人の人生、いったい何が大切なのだろう。世間一般では社会的な地位を得てお金持ちになる事が、なによりだと考えられているようだが、たとえ一瞬でも広大無辺の宇宙に向かって、「私は今ここに生きていますよ」と光を発する人生の方がはるかに素晴らしい。花虫とおるは花虫とおるの歌を歌い続ければ良いのではなかろうか。
 秋ですね。とんだ人生論に脱線してしまったが、そんな可愛らしい花を撮っていたら、N仙人が現われた。近頃、キノコの写真撮影に今まで以上に力を入れていて、自分のイメージする里山をキノコ写真で完成させたいとの事である。長らく写真撮影を続けて来ると、人それぞれにそれぞれの写真があって、誰一人として同じ写真を撮らないのは真に不思議だ。もっとも、珍鳥撮影等で多人数が一箇所に並ぶと、ほとんど同じ絵柄の写真を撮る事になるのだが、そうは言っても、いくらか人それぞれの写真となるのである。「花虫さん、写真のアドバイスをして下さい」と、よく求められるのだが、それで飯を喰う訳ではないアマチュアは、自分なりに満足出来る世界が撮れれば、それで良いのではなかろうか。
 秋ですね。今度は写真論となってしまいました。そんな訳でN仙人と一緒に散策する事となったが、水がある杉の木が生える谷間で、やっとニガクリタケとシロホウライタケの仲間?に出会った。午後からはN仙人と別れて早野へ行ってカケスを待ったが、もう一歩の写真は得る事が出来たものの、残念ながら、これで今期のカケスは卒業という写真は撮れなかった。

<今日観察出来たもの>花/ツリフネソウ(写真中右)、ヤクシソウ(写真下左)、イヌタデ(写真下右)、ノハラアザミ、ヨメナ、ミゾソバ、セイタカアワダチソウ、アレチヌスビトハギ等。昆虫/チョウセンカマキリ等。鳥/カケス、シジュウカラ等。キノコ/ドクベニタケ(写真上左)、ニガクリタケ(写真上右)、シロホウライタケの仲間?(写真中左)、コトヒラテングタケ等、その他/ガマズミの実等。


10月19日、横浜市戸塚区舞岡公園

 東京の某公園にノゴマという珍鳥が現れていて、撮りに行きなさいよと勧められているのだが、今日もカケスを狙って横浜市戸塚区の舞岡公園へ出かけた。私にとって馴染みの深い里山の鳥であるカケスを、なんとか美しく撮りたいと思っているからだ。今日も公園のあちこちで鳴き声が聞え、その姿を確認する事は出来たのだが、良い場所には止ってくれず、カケスに関してはノーシャッターとなった。鳥撮りを始めてから3年程経ち、もう100種類以上の鳥をゲットした筈だが、このカケスと、まだ撮影していないフクロウとホトトギスをどうしても撮りたいと思っている。野鳥に興味の無い方でも、この3種の名を知らない方はいない筈である。今日撮ったキビタキよりも格段と知名度が高い。そんな訳で、これから花や昆虫やキノコの観察がおろそかになっても、しばしカケス狙いに徹しようと心に決めた。

<今日観察出来たもの>鳥/キビタキの雌(写真上左)、キビタキの雄(写真上右)、カケス、シジュウカラ、ヒヨドリ等。


10月17日、神奈川県相模川中流域

 最近なんだか鳥撮りがメイントとなって来ていて、他のものがお留守になっているが、その他のものは今まで飽きるほど撮影しているし、「やる気がある時に、ずずずぃーと、精を出しておいた方が良いよ」と鳥撮りの先輩にアドバイスされているので、今日もデジスコ担いでよたよたと散策した。午前中は大和市にある泉の森へ行ったが、撮影出来たのはキジバトのみという貧果で惨敗したが、付近にあるバーミヤンで安くて美味しい昼の定食を食べ、気分を持ち直して相模川へ行った。
 ここは鳥撮りマンからノーマークの場所だから誰もお仲間はいない。有名な鳥撮りの場所は人が一杯で疲れるが、口笛を吹きたくなるほど気分爽快で、土手下の田んぼで農家の方が稲刈りに精を出しているだけである。最近、私を鳥撮りマンだと思っている方が増えているようだが、気の向くままに行きたい所へ行って、たとえ普通種でも美しく撮影するをモットーとするウィークエンド・ナチュラリストである。そんな訳で今日は何がいるかなと、鳥達が大好きな枯れたニセアカシアの小枝に目を向けると、カワラヒワとモズが、また、土手下の田んぼではノビタキが棒の先に止まっていた。
 ひとしきりこれらの鳥達を撮影すると、毎度お馴染みのヤマセミのポイントへ行ってみた。ここも誰一人お仲間がいないから気分爽快である。河原で餌を採るダイサギやイソシギ等を撮影していたら、頭上からヤマセミの鳴き声が聞えた。夏の間上流で過ごしていた筈だが、いよいよ中流域へ戻って来たようである。古巣に戻って気分爽快なのか、ヤマセミも口笛を吹きたくなったのだろう。以上、午前中の不振がまるで嘘の様にシャッターをばしばし切る事が出来、気分爽快で家路に着いた。

<今日観察出来たもの>鳥/ヤマセミ(写真上左)、ダイサギ(写真上右)、ノビタキ(写真下左)、モズ(写真下右)、カワラヒワ、キジ、ミサゴ、トビ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キジバト、アオサギ、コサギ、イソシギ等。


10月16日、東京都練馬区光が丘公園

 今日は午前中に東京に用事があったので、午後からほんの少しだけ何処かへ寄ってみようと、デジスコを持参して出かけた。今日も昨日に続いて風がかなり強く、ことに東京湾に面した場所がより強いとあったので、練馬区の光が丘公園へ行ってみた。すると、カケスが出ていると言うので、そのポイントに何と4時間もとどまる事となった。今年は今まで見られなかった公園でも、カケスがやって来るという当たり年のようで、この公園でもあちこちでジェージェーと鳴いていた。しかし、いざ現われて一眼レフなら撮り放題であっても、デジスコで撮影するとなると、とても難しい鳥である。第一に良い枝に止ってくれないし、止ってもすぐに飛び立ってしまうからだ。それでもこの公園は多摩丘陵の各所と異なって、その姿をまるまる観察出来るのだから有り難い。以上、決して良い写真とは言えず、ここに載せるのを躊躇ったが、ご紹介する事とした。

<今日観察出来たもの>鳥/カケス(写真上)、マミチャジナイ、コサメビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、メジロ、ヒヨドリ等。


10月15日(午後)、東京都町田市小野路町

 午後からはもちろん小野路町へ行った。たくさん飛来してジェージェーと鳴いているカケスも撮りたかったのだが、昨日に引き続いてシグマの17〜70mmのズームレンズの試写を試みた。今日はズームレンズの望遠側を主に使用して、中望遠マクロレンズ的な撮り方を試みてみるつもりでいた。まずは大きな杉の朽ちた切り株にミドリスギタケが生えていたので、50mmのマクロレンズを使用しているつもりで、絞りをかなり絞って図鑑的に撮影した。
 その後、美しい雑木林経由でTさん宅前を通りキノコ山まで行ったが、ヤクシソウやアキノキリンソウ、各種のノギク等が咲いている以外、これと言ったものは見られなかった。僅かに今年2回目の開花となるマヤランを見つけたが、風が止まずに撮影するのを諦めた。キノコ山は大いに期待したのだが、キノコは皆無で、今年の小野路町のキノコは、ナラタケ、ヒラタケを抜かすと、もう終了したかのように思われた。
 仕方無しに万松寺谷戸に下りて来ると、太陽は雑木林に遮られて谷戸の半分は日陰となり、風もいくらか弱くなっていた。そこでシグマの17〜70mmのズームレンズを70oにセットし、絞りは開放から半絞り絞って、ノハラアザミ、ヨメナを撮り、また、もう眠りに入ろうとしてセイタカアワダチソウの葉に静かに止っているベニシジミやヤマトシジミを撮影した。
 通常使っているタムロン90oマクロに比べると、かなり被写体に近づかないと同じ大きさに写せない。また、画質面でも若干劣るようだが、これ一本で野鳥や小さな昆虫を除けば、なんとかこなせるという感触を掴んだ。以上、今日一日はこれといったものには遭遇しなかったものの、気温が低くくてとても快適で、地球温暖化が進んでいるようだが、もうすぐ寒い冬がやって来ると実感した。

<今日観察出来たもの>花/ノハラアザミ(写真上右)、マヤラン、ヨメナ、シロヨメナ、ノコンギク、ヤクシソウ、アキノキリンソウ、マルバルコウソウ、ミズヒキ、ミゾソバ、セイタカアワダチソウ、イヌタデ、キク、チャ等。蝶/ベニシシジミ(写真下左)、ゴイシシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/コバネイナゴ(写真下右)、アキアカネ、ヒメアカネ等。鳥/カケス等。キノコ/ミドリスギタケ(写真上左)、シロテングタケ等。


10月15日(午前)、東京都町田市薬師池公園

 今日は今秋一番の冷え込みだという。道理で長袖のシャツを着ていても寒く感ずる筈である。おまけに風は北東風がかなり強く吹いて、晩秋ならば木枯らしとなっていたことだろう。今日も午前中は日曜日の定番となっている野津田公園へ行ったが、風が強くて成果が上がらず、早々と切り上げて薬師池公園を久しぶりに覗いてみた。池には期待通りにカワセミがいて、旧荻野邸の庭先の大きな石の上には小鳥の餌が蒔かれ、ヤマガラやシジュウカラがたくさん見られた。カワセミは動かないから、僅か2回シャッターを押しただけで写せたが、ヤマガラやシジュウカラはちょこまかしていて、蒔かれた餌を食べに来ているというのに、デジスコでは難しい。それこそ30回位シャッターを切ったのだが、ピントが合っているのは僅かに一枚であった。しかし、たとえ普通種で餌が蒔かれているとはいえ、たくさんの野鳥を見ているのは実に楽しいものである。

<今日観察出来たもの>鳥/カワセミ(写真上左)、ヤマガラ(写真上右)、シジュウカラ、コゲラ、カルガモ、カイツブリ、キジバト等。


10月14日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 昨日、待ったかいがあって、シグマの17〜70mmのズームレンズが新古品で、なんと33,600円(税込み)で買えた。最短撮影距離が20cm、最大撮影倍率が1:2.3という優れものだ。このつれづれ観察記もそろそろマンネリ化して来たし、来年からは大幅に衣替えをしようと感じている。絵葉書的、図鑑的な写真ばかりで、主観的、絵画的な写真撮影がおろそかになっていると感じているからだ。そんな訳で、来年からは、シグマ150mmマクロと、このシグマの17〜70mmのズームレンズをメインに散策しようと思っている。前者はファンタスチックなイメージ的な写真、後者は背景を広く取り入れた風景的な写真という訳である。いずれにしても今日の試写は大成功で大満足、これからの写真撮影がとても面白くなった。レンズ一本でこれ程までに世界が変わるのだから、33,600円は本当に安い。

<今日観察出来たもの>花/ダイコンソウ、ノハラアザミ、タイアザミ、ヨメナ、ミゾソバ、セイタカアワダチソウ等。蝶/ツマグロヒョウモン、ムラサキシジミ等。昆虫/コカマキリ、ハラビロカマキリ、アキアカネ、イナゴ等。鳥/ヒヨドリ、カケス、シジュウカラ、ハクセキレイ等。キノコ/キタマゴタケ(写真上左)、クロホコリタケ?(写真上右)、シロオニタケ、コトヒラテングタケ、タマゴテングタケモドキ、ニオイコベニタケ等、その他/ガマズミの実等。


10月12日、神奈川県秦野市権現山

 夏までまるで気が狂ったようなペースで道端自然観察を続けた結果か、どうも身体の調子が今一である。持病の悪化が心配されたが、どうやら通院で完治しそうである。もし長期の入院とでもなったら、このHPの更新は中断するから、何故だろうと思った方から自宅に電話があり、病院にお見舞いの列が出来るかもしれない。そう夢想すると楽しくなるが、やはりたとえ更新が間遠うになっても、続けて行きたいものである。
 そんな訳で今日は自宅蟄居とも思ったのだが、昨日成し得なかった「普通に見られる野鳥4種だけで、この観察記を飾ろう」という思いを完遂するために、秦野市の弘法山並びに権現山へ行った。今日はそんな思いもあったし、野鳥観察施設以外で何らかの野鳥を撮りたいとの思いもあったから、午前中はデジスコを担いで散策した。しかし、尾根筋を歩いたが野鳥の姿は少なく、結局、野鳥観察施設まで行ってしまった。しかし、観察施設は超満員で観察窓は全部ふさがり、順番を待つ方々も見受けられた。舞岡公園でも野鳥撮影の方々が急増しているが、これから団塊の世代の方々が定年を迎えるので、少なくとも今の倍位には増えることだろう。
 今日は更に遠足の児童も賑やかで、これでは駄目だなと判断し、一旦車に戻って食事をし昼寝をした後に再び訪れてみると、「今日はメジロ等の常連さんばかりや」と嘆きながら帰って行く方が多かったので、なんとか観察窓を確保出来た。この常連さんこそ私のターゲットなのだから嬉しい限りである。機材をセットして野鳥の出を待つと、メジロ、エナガ、シジュウカラ等の常連さんが次々と現われる。そんな訳で小一時間もすると、「普通に見られる野鳥4種だけで、この観察記を飾ろう」という思いは叶えられた。

<今日観察出来たもの>花/コセンダングサ、トネアザミ、ツリガネニンジン等。蝶/アサギマダラ、アゲハ、アカタテハ等。昆虫/センチコガネ等。鳥/メジロ(写真上左)、エナガ(写真上右)、コガラ(写真下左)、シジュウカラ(写真下右)、ヤマガラ、カケス、モズ、アオゲラ、ヒヨドリ等。


10月11日、横浜市戸塚区舞岡公園

 珍しい野鳥を撮影し撮影場所を公表すると、鳥撮りマンがわっと押し寄せて、路上駐車等で近隣に迷惑がかかるので、今日は普通に見られる野鳥4種だけで、この観察記を飾ろうと思って舞岡公園へ出かけた。しかし、そんな願いも空しく、キビタキやサンコウチョウの幼鳥ばかりが良い場所に止ってくれて、唯一、普通種で撮影出来たのはヒヨドリのみとなってしまった。
 もちろん、一般撮影機材に変えて散策したのだが、これといったものには出会えなかった。ただ、草原にササクレヒトヨタケがたくさん生えていて嬉しくなった。何故だか知らないが、私が頻繁に通っている多摩丘陵では、まだ観察出来ないでいるのだ。ササクレヒトヨタケは傘の表面がささくれているので、他のヒトヨタケとは区別が容易い。傘が完全に開いてしまう前や幼菌は、とっても可愛らしくてメルヘンの世界を感じさせてくれる。ヒトヨタケ科の中の代表選手たるヒトヨタケは猛毒だが、このササクレヒトヨタケは食用となり、最近では栽培化されていると図鑑にあった。埼玉のアマチアのキノコ研究家の方のHPに、朝のトーストに挟んで食べると美味しいとあるが、私なんぞ勇気が無いから実行に移せないでいる。
 今日はまた、どうしてこんな名がついたのだろうかと腕組みしてしまうオケラの花が咲いていたが、これも「山で美味いのはオケラとタタキ(ツリガネニンジン)」と言われているように、芽出しの頃は貴重な山菜として著名である。しかし、素人の私には花が咲いている時のみ両種を見分ける事は出来るものの、芽出しの頃のものを他種と見分けるのは実に難しい。そんな訳で野にある美味しいと言われるキノコや山菜をあまり食べた事がないのは悲しいことなのか、あるいは中毒にかからないから幸いなことなのかと腕を組んでしまった。

<今日観察出来たもの>花/オケラ(写真下左)、フジバカマ、キンミズヒキ、トネアザミ、ヨメナ等。蝶/ナガサキアゲハ等。昆虫/ホシホウジャク等。鳥/ヒヨドリ(写真上左)、キビタキ(写真上右)、サンコウチョウの幼鳥、カケス、シジュウカラ、メジロ等。キノコ/ササクレヒトヨタケ(写真下右)、ムジナタケ等。その他/ガマズミの実等。


10月9日、横浜市緑区三保市民の森

 例年ならこの時期、栃木県の鬼怒川河川敷までツマグロキチョウを撮影に行くのだが、今年は持病の悪化や五十肩等で、遠征する気にはなれない。年をとるに従って病気のコンビニが開店し病院通いが多くなるというが、本当にそうである。もっとも、ご婦人には更年期障害なるものがあるらしいので、男性にもあるのかもしれない。そんな訳で近場巡りを繰返しているのだが、三日も連休が続くと行く所がなくなる。そんな訳で、今日は久しぶりに三保市民の森へ行ってみた。
 午前中はデジスコを担いで三保市民の森を一周してみた。三保市民の森は、ヒノキやシラカシの大木が多くて暗い鬱蒼とした森が続き、野鳥の餌となる昆虫や木の実が少ないからか野鳥はあまり見られないが、もしやと思ったのである。しかし、この予想は見事的中して、デジスコはノーシャッターに終わった。それでもカケスがあちこちで鳴き、コゲラが枯れたヤマザクラの幹に穴を掘っていた。これから産卵及び子育ては無いだろうから、寝ぐら作りのようだが、コンパスも使わずに入口をまん丸に開けるのだから素晴らしい。
 午後からは一般撮影機材に変えて、入口周辺を散策したり、今日のようなピーカンの日でも日陰となる谷道を2時間ばかり歩いた。昨晩、なんの手違いかHPの転送がうまく行かず、早く帰ってプロバイダーに問い合わせなければならないし、また、たった1ヶ月で自宅回りの雑草が伸び放題となったので、草むしりもしなければならない。そんな訳でほんの短時間の午後の散策となったが、花ではキツリフネとイヌショウマを撮影した。この他、イヌタデやゲンノショウコが綺麗に咲いていたが、この両種はじっくり取り組まないとなかなか絵にする事が難しい。蝶は日当りの良い場所に行かなかったからあまり見られなかったし、昆虫も気温が低くなったからか、日陰の道はノーサンキューのようであった。それでもカトリヤンマが空中で盛んに餌を捕り、キベリヒラタアブがホバリングをしていたので、無謀にも飛び物を狙った。フィルム時代には出来なかったが、何枚撮ってもただのデジカメは大助かりである。
 そんな貧果の中でも、秋だから木の実、草の実はたくさんあって、何故だかヤマグワの大きな葉に引っかかったシラカシの実や、早くも赤く色付いたコバノガマズミの実を撮った。この他、ゴンズイの実が美しかったが、コガタスズメバチがゴンズイの葉裏にかなりいたので撮影は出来なかった。コガタスズメバチが何をしているのかは確かめなかったが、ことによったら、ミツバウツギフクレアブラムシを食べているのか、あるいは分泌物をなめているのかもしれない。以上、短時間でも丹念に探せば、撮る物はたくさんあるんだと改めて感じた次第である。

<今日観察出来たもの>花/キツリフネ(写真上左)、イヌショウマ(写真上右)、ノハラアザミ、ゲンノショウコ、ミズヒキ、ミゾソバ、オオケタデ、イヌタデ、マルバルコウソウ等。蝶/ツマグロヒョウモン、キタテハ、コミスジ、ウラギンシジミ等。昆虫/キベリヒラタアブ(写真下左)、カトリヤンマ等。鳥/カケス、ヒヨドリ、シジュウカラ、コゲラ、エナガ等。その他/シラカシの実(写真中左)、コバノガマズミの実(写真中右)、ヤマコウバシの実(写真下右)、ゴンズイの実、イシミカワの実、ジョロウグモ等。


10月8日(午後)、東京都町田市小野路町

 午後からは益々風が強くなって、これではキノコ以外の撮影は無理かなと思ったが、一般撮影機材で散策を開始した。先週来た時は曇り日で風も無かったから、アオバセセリの幼虫がアワブキの葉に群がっていたが、今日は風が強いから柏餅のような巣にみんな潜り込んでいるようであった。また、ゴイシシジミ横丁へ寄ってみると、まだかなりたくさんの個体が見られた。風で揺れるゴイシシジミを何とか撮ろうと粘っていたら、頭上でジェージェーとカケスの大群が鳴いている。良い枝に止ってかなりじっとしている個体もいるではないか。そこで車に脱兎の如く戻ってデジスコにかえて戻ってみると、もう群れは他所に移ってしまってがっかりした。しかし、その後、カケスちゃんやと歩き回ったが、結局、撮れた野鳥はアオサギだけであった。どうやらイナゴ等のバッタ類を漁っているようで、草原にたたずむ姿も珍しいと思いシャッターをばしばし切った。

<今日観察出来たもの>花/アキノキリンソウ、ヤクシソウ、ノハラアザミ、ゲンノショウコ、ミズヒキ、ミゾソバ等。蝶/ツマグロヒョウモン、イチモンジセセリ、アオバセセリの幼虫、ゴイシシジミ等。昆虫/ヒメアカネ、アキアカネ等。鳥/アオサギ(写真上左)、キジ、カケス、ヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、モズ等。その他/ヤブミョウガの実(写真上右)、ジョロウグモ等。


10月8日(午前)、東京都町田市野津田公園

 今日もまた雲一つ無い秋の青空が広がった。昨日に比べると風が無いと喜んでいたら、お昼近くになるとしだいに風が強くなった。野津田公園の上の原はススキ草原が広がっているから、逆光で見ると風に波のように揺れるススキの穂はとても綺麗であった。今日は10月に入って鳥の写真が登場しないので、なんとか鳥を撮ろうと、最初からデジスコで散策を開始した。しかし、なかなか野鳥に出会えず、万事休すと思ったら、キビタキの雌が現われてくれた。しかし、2カット撮影すると逃げ去って、その後なかなか現われないので諦めた。そこで、どんな鳥でも良いから1枚撮影し、鳥だけで2枚ここに並べたかったのだが、遂に成し遂げる事が出来ずに、雑木林の中に入って、風でも微動だにしないキノコを撮ってなんとか2枚とした。それでも可愛らしくて美しいキビタキの雌が撮れたのだから、大満足と言っても良いだろう。

<今日観察出来たもの>花/ミズヒキ、ススキ等。蝶/ツマグロヒョウモン、キタテハ等。昆虫/マユタテアカネ、ホタルガ等。鳥/キビタキの雌(写真上右)、シジュウカラ、ヒヨドリ等。キノコ/クヌギタケの仲間?(写真上右)等。


10月7日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 昨日は異常に発達した低気圧と台風から変わった熱帯低気圧のために、強風と大雨に見舞われた。今日は言わば台風一過のような青空が広がったのだが、特に午前中は風がかなり強った。こんな日は野の花も昆虫も野鳥も、被写体ぶれでほとんど撮影出来ない。ただ唯一、風でも撮れるものと言ったらキノコなので、一日中、キノコを探して散策した。
 しかし、大型のキノコは、カラカサタケ位で、これといったものは見られなかった。もっとも、カラカサタケは大きな傘の表面に、普通は灰褐色の麟片を散りばめているのだが、昨晩の大雨のためにすっかり洗い流されて、のっぺらぼうの傘となり果てていた。そん姿は、やはりカラカサタケらしくないので、撮影する気にはなれなかった。また、キタマゴタケは地面にから跳ね上がった泥で、美しい黄色の傘が汚れていた。それはまるで、着飾ったご婦人が泥んこ道ですってんころりんしたような感じであると形容すれば、想像がつくに違いない。こんな中で唯一、ノウタケだけは、その格好のためか、シャワーを浴びた後のように綺麗さっぱりと地面から生えていた。
 これでは今日はキノコも駄目かなと思ったが、苔が生えている場所の小さなキノコ達は汚れずに可愛らしく生えていた。そんな中で紫の珊瑚のような格好のムラサキホウキタケを見つけて嬉しくなった。ムラサキホウキタケはその名にホウキとつき、その格好もホウキタケ科ホウキタケ属に似ているのだが、類縁関係は離れていて、シロソウメンタケ科シロソウメン属に分類されている。多摩丘陵でもかなり藪の中に入って探せば、ホウキタケの仲間が見つかるようだが、道端自然観察ではまずお目にかかれない。そんな訳でたとえ類縁関係は離れていても、ホウキタケの仲間の様に見えるムラサキホウキタケは、嬉しい限りの被写体という訳である。

<今日観察出来たもの>花/ノコンギク、ヨメナ、シラヤマギク、シロヨメナ、ヤクシソウ、ノハラアザミ、ツリガネニンジン、ゲンノショウコ、ミズヒキ、ミゾソバ、ヤマハッカ等。蝶/ツマグロヒョウモン、メスグロヒョウモン、イチモンジセセリ等。昆虫/センチコガネ、ナツアカネ、アキアカネ等。キノコ/ムラサキホウキタケ(写真上左)、キツネタケ(写真上右)、クギタケの幼菌?(写真下左)、ハチノスタケ(写真下右)、ノウタケ、ドクベニタケ、タマゴテングタケモドキ、キタマゴタケ、カラカサタケ、ドクツルタケ、ウスヒラタケ、ハナオチバタケ、ダイダイガサ、コテングタケモドキ、ナギナタタケ、カキノミタケ、ホコリタケ、キツネノエフデ、ゴムタケ等。


10月4日、横浜市緑区三保町

 まだ薮蚊は出るものの、気温が下がって曇り日だと散策はとても快適である。おまけに昨日ぐっすり眠ったためか、五十肩が左程痛まないからうれしい限りだ。今日は久しぶりに三保町へ行ってみたが、草原には早くもコセンダングサが咲いて、アゲハ、ツマグロヒョウモン、キタテハ、キチョウ、モンシロチョウが吸蜜に訪れていた。蝶は12月まで見られるものの、今年最後のピークはセイタカアワダチソウの咲き出す頃で、蕾がだいぶ膨らんで来たので、もうすぐの事だろう。秋は蝶にとってそれ程多くの吸蜜植物は無いのだが、コセンダングサとセイタカアワダチソウに注意していると様々な種類に巡り会う事が出来る。これに加えて、落果した柿にも視線を向けたら万全だ。特に、キチョウはコセンダングサが大好きで、この花に吸蜜に来ている時は近づいてもなかなか逃げないから、撮影する絶好のチャンスと言えよう。
 様々な蝶を撮影した後、草原の土留めのコンクリートにふと視線を落とすと、なんとナガコガネグモの卵のうが二つも着いていた。その近くにはナガコガネグモがいて、接近を感知して蜘蛛の巣をぶんぶん揺らしている。このナガコガネグモが二つの卵のうを作り卵を産み落とした親のように思えるのだが、まだお腹はぱんぱんに膨れていて、産後の衰弱なんて微塵も無い。これはいったいどうした事だろうと思うのだが、状況から察して親に違いない。ことによったら何べんも産卵するのかもしれない。
 休耕田に沿った小道を歩いて雑木林に入ると、「この道の先に、ハタケシメジがたくさん生えているよ」と日曜菜園で汗を流している方に教えて貰ったが見つからず、ぐるっと雑木林の中を一回りしたものの、これといったキノコは生えていなかった。しかし、民家近くの小さなお稲荷さんに登る道に、多分、アカモミタケと思われる巨大で形の良いキノコが生えていた。アカモミタケはモミの木の下に主に生えるとあるが、付近にモミが生えているのかを確認する事を怠ってしまった。また、傘の紋様をしっかりと撮る事も割愛したので、種名は確かだとは言いがたい。毎度の事だが、様々な生き物の種の区別点をしっかり写真として押えるのを怠り、良い絵柄ばかり追求しているので、本当に後々困ってしまう。だからいつまでもウィークエンド・ナチュラリストという訳なのだが、それだからこそ楽しいとも言えるのは不思議なことだ。
 午後からは鳥撮りに他所に行ったが、これまたかなり珍しい鳥が撮り放題で、とっても楽しかったのだが、場所を公表すると鳥撮りマンがわんさか押し寄せて来るので、観察記として紹介する事は止めにした。口の堅い方、先着御一名様に限って、教えてあげようかなと熟慮中である。

<今日観察出来たもの>花/アキノノゲシ(写真上左)、コセンダングサ(写真上右)、コシロノセンダングサ、ゲンノショウコ、キンミズヒキ、チカラシバ等。蝶/アゲハ、ツマグロヒョウモン(写真下左)、キタテハ(写真下右)、クロコノマチョウ、ヒメウラナミジャノメ、モンシロチョウ、キチョウ等。昆虫/キボシカミキリ、アキアカネ等。キノコ/アカモミタケ?(写真中左)、シロトマヤタケ、タマゴテングタケモドキ等。その他/ナガコガネグモの卵のう(写真中右)、ナガコガネグモ、ジョロウグモ等。


10月3日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 10月に入って急に涼しくなった。第3回里山写真クラブ作品展は大盛況のうちに終了して、なんとなく身体がだるい。私が第1発見者及び撮影者となった舞岡公園のツツドリは、まだ同じ場所にいるようで、連日大盛況のようである。良い写真を撮った方は、まだ撮ってない方に席を譲れば良いのにと思うのだが、鳥撮りマンの習性はそうではないから困った事である。もっと良いのが撮れるのではないか、仲間に自慢出来る写真を撮りたい、更には飛翔写真等も撮りたいなんて、エンドレスに続くのだ。私なんぞ運が良いのか、デジスコセットのバランスが良いのか、はたまた止っている鳥をしっかり撮れれば良いので、一回か、多くて二回も行けば、同じ場所の同じ鳥はたいがい卒業してしまう。まあ、こんな事を書くと非難ごうごうとなっては困るのでこのへんにしておく事にしょう。
 10月に入るとやはり花も虫も少なくなって、何となく撮影意欲が減退して元気がなくなる。おまけに前述した疲れと五十肩の痛みの為に、今日はこの観察記の10月の片目を開けなければならないと、しぶしぶ近場の茅ヶ崎公園へ出かけた。もっとも、近場にも渡り途中の夏鳥が立ち寄っている筈との考えから、双眼鏡をポケットに忍ばせ事は言うまでも無い。昆虫では、アジサイの葉にツマグロオオヨコバイ、ウスグモスズ、クサギカメムシの幼虫がいた位で、これといったものは見られず、野の花に至っては寂しい限りであった。また、雨が続いたからキノコが爆生しているかもと期待したが、ウラムラサキシメジが至る所に見られた位だった。 しかし、一箇所、野鳥の溜まり場のような場所があって、エゾビタキを数羽観察出来、オナガの大集団が梢を渡って行った。

<今日観察出来たもの>花/アメリカイヌホオズキ(写真上右)、ヒガンバナ、ワルナスビ、アレチヌスビトハギ、キツネノマゴ、ヤマハギ、チカラシバ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、ヒメジャノメ、ヤマトシジミ等。昆虫/クサギカメムシの幼虫(写真下右)、ツマグロオオヨコバイ(写真下左)、アオバハゴロモ、マメコガネ、ウスグモスズ、アキアカネ等。鳥/エゾビタキ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ヒヨドリ、オナガ等。キノコ/クヌギタケの仲間(写真上左)、アラゲキクラゲ、ミズゴケノハナ、ダイダイガサ、キツネタケ、エノキタケ、ハナオチバタケ、コキララタケ、ウラムラサキシメジ等。その他/ウメモドキの実、ジョロウグモ等。



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