2005年:つれづれ観察記

(2月)


2月27日、横浜市港北区新吉田町

 オガワコマドリをアップしてから、このHPのアクセス数は急激に増え、その前に比べると、なんと一日に100位も増えた。それだけオガワコマドリへの関心が高いのだから、地元の人間としては、なるべく毎日状況をお伝えしなければなるまい。レンジャクを探しに行きたいのだが遠出も出来ない。そんな訳で今日は午前中、隣町の新吉田町へ行った。前回行った時に比べると春は格段に進んでいて、民家の軒先のオウバイは真黄色に眩しく咲き、ウメはほぼ6分咲きとなって紅白交えて美しい。ネコヤナギの冬芽も見違えるようにぷっくりと膨らんでいる。もちろんサンシュユも咲いているから、もう一週間もすればとても美しい木の花の競演が見られる事だろう。路傍の野の花は賑やかに咲いて、その背丈もだいぶ伸びた。また、日当りの良い場所ではフキノトウが至る所で、やって来た春を歌い上げていた。

<今日観察出来たもの>花/ニホンスイセン、オウバイ(写真上右)、シナマンサク、マンサク、白梅、紅梅(写真上左)、サンシュユ、ソシンロウバイ、ツバキ、フキノトウ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ナズナ、ヒメオドリコソウ等。鳥/モズ、ヒヨドリ等。その他/ネコヤナギの冬芽、ヤツデの実、キヅタの実等。


2月25日、東京都八王子市長池公園

 今日は土曜日で天気は晴れ、明日からぐずついた天気が続くようだ。我町某所のオガワコマドリが現れる場所には、信じられないほど多くの方がやって来ることだろう。そんな訳で午前中は小野路町、午後は長池公園へと非難したのだが、こちらの身体もオガワコマドリ騒ぎからの疲れが残っているようで、何となく気乗りのしない一日となった。小野路町の万松寺谷戸でモズを撮っていると、多分、モンシロチョウと思われる白い蝶がひらひら舞っているのが見られた。また、空き地のオオイヌノフグリが真っ青に、まるで絨毯の様にびっしりと咲いていた。長池公園では相変わらずルリビタキが元気で、いつもより幾分鳥の出が悪かったこともあったが、鳥撮りの元気が消耗しているようで、ぷっくりと膨らみ始めたイヌコリヤナギの芽と、いつか撮ろうと思っていたオニグルミの冬芽葉痕を撮影した。

<今日観察出来たもの>花/マンサク、ツバキ。鳥/ルリビタキ、ジョウビタキ、ガビチョウ、コゲラ、アオゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、キジバト、スズメ、カルガモ、アオサギ等。その他/オニグルミの冬芽葉痕(写真上左)、イヌコリヤナギの芽(写真上右)、ウスタビガの空繭等。*小野路町ではモズ、モンシロチョウの初見。


2月23日(午後)、横浜市港北区綱島西鶴見川

 今日こそ午後は税務署へと思ったが、やはり我町にやって来たオガワコマドリと、そこに集まった方々の状況を見に行かないと落ち着かない。それにまだベストショットも撮れていない。「地元に来たというのに、そんな写真しか撮れなかったの」と思われては末代までの恥である。そこで昨日じっくりと偵察した結果、人間は電車が込み合ったり主婦ならば食事の支度があるから午後3時迄には帰る方が多い。一方、オガワコマドリの出没は午後4時ちょっと過ぎが最後である。また、まあまあの合格点とも言える写真は、お立ち台の天辺に止まって、背景が背後の草原に抜ける写真しかないだろう。そんな訳で2時半に現場に到着し、置きピンをして待った。すると予想通り人間は少なくなり、オガワコマドリも落ち着いたのか、もういいよという位のサービスで狙い通りの場所で様々なポーズをとってくれた。

<今日観察出来たもの>鳥/オガワコマドリ(写真上)等。


2月23日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 このところの珍鳥騒ぎで他のものに目が行かなくなり、日頃の道端自然観察がおろそかになっている。そこで今日は午前中のほんの少しの時間だけ、至近距離にある茅ヶ崎公園へ行って見た。今日は気温が高くて、池の中にある石の上でミシシッピーアカミミガメが甲羅干しをしていた。甲羅にべっとりと土をつけているところを見ると、冬眠から目覚めたようである。遊歩道に植え込んである早咲きのツバキは開花し、咲き残っているカンツバキと並んでとても美しい。また、アセビの蕾もだいぶ膨らんでいて、日当りの良い場所にあるものは花開いているものも見受けられた。しかし、野鳥の姿はこの時期になっても少なく、僅かにツグミの姿が見られてほっとした。雑木林の中に入ると、ニワトコ、マユミの葉が開きそうになっていた。明日は雪が降るかもしれないと予想されているが、もう確実に春がやって来ているのだ。

<今日観察出来たもの>花/アセビ(写真上右)、ツバキ、カンツバキ等。鳥/ムクドリ、ツグミ、モズ、シジュウカラ、スズメ、ハクセキレイ等。その他/ミシシッピーアカミミガメ(写真上左)、トチノキの冬芽等。


2月22日、横浜市港北区綱島西鶴見川

 今日は書類を整理して、午後から税務署に青色申告に行こうと思っていた。しかし、ほんの目と鼻の先に、可愛らしくも美しい珍鳥がたびたび現れ、それを多くの方々が撮っているのかと思うと落ち着かない。そこで10時頃、ちょっとだけよと覗いて見たら、凄い人でびっくりした。集まっている方々の機材を合算したら1億円は軽く越えていた。本当に貴重な鳥なんだなあと改めて思い知った。午後になると知人より「今、珍鳥を撮りに来ているの」と電話があった。「また来たの、日曜日にさんざん撮ったでしょう」と言うと、「こんな貴重な鳥、何枚撮っても良いの」と言うので、仕方無しにまた行ってお仲間に加わった。「撮れても撮れなくても、鳥見鳥撮のお祭りさ」と言われた方がいたが、参加する事に意義ありのようである。しかし、青色申告の期限である3月15日までには飛び立ってくれないと、脱税で手が後ろに回ってしまう。

<今日観察出来たもの>鳥/オガワコマドリ(写真上)、ジョウビタキ、ハクセキレイ、カワウ等。


2月21日、横浜市戸塚区舞岡公園

 昨日の「珍鳥我町に現る」には本当にびっくりした。舞岡公園に到着するとかなりの方が知っていて、今日見に行った方によると、約300名の野鳥ファンが集まっていたという。あるご婦人によると、「見損なったらもう一生見られない珍鳥だから」なのだそうである。もしかしたら、宮様も見に来るかもしれない。舞岡公園も珍しい鳥が出たらしく、かなりの野鳥ファンで一杯だった。「午後4時を過ぎると、とても面白い光景が見られるよ」と言うので期待して粘ったが、今日は日頃見られる鳥の出まで悪かった。しかし、昨日の雨でキノコは元気一杯となり、今年に入って始めてキノコを撮影した。誰もがみんな食べた事がある筈のエノキタケは爆生していて、同じ倒木にアラゲキクラゲもびっしり生えていた。久しぶりに広角24ミリレンズとアングルファインダーを取り出して、ああでもないこうでもないと楽しく作画した。

<今日観察出来たもの>花/アカバナマンサク、ウメ等。キノコ/エノキタケ(写真上左)、アラゲキクラゲ(写真上右)、カワラタケ等。鳥/タシギ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、アオジ、スズメ、シジュウカラ、キセキレイ、セグロセキレイ等。


2月20日、横浜市港北区綱島西鶴見川

 昨晩、パソコンにまたまた我町某所の珍鳥情報が入って来た。本当に珍しい鳥であるらしい。蝶でも昆虫でも野の花でもキノコでも、里山を代表するものが美しく撮れればそれで良いと思っている。これは本当の事で、珍品稀種は勿論のこと、種類数を追ったら切が無い。始めてまもない野鳥なら尚更だ。しかし、野鳥ファンを魅了してやまない鳥が我町に居ついているというのだから、見に行かないのも不自然だ。そこで自転車に乗って行ってみると、お天気が悪いというのに既に40人位の方々がやって来ていた。その内の半数が女性なのにはびっくりした。機材をセットすると小雨がぱらついて来たが、それでも1時間半ばかり頑張ったら2回のお出ましがあり、シャッターをばしばし切る事が出来た。足の長いとても美しい小鳥で、今後、全国から野鳥ファンがやって来ることだろう。屋台のラーメン屋でも開いたら、さぞかし儲かるに違いない。

<今日観察出来たもの>鳥/オガワコマドリ(写真上)等。


2月19日、東京都八王子市長池公園

 昨日は遠出したにもかかわらず、とんでもない貧果に泣いた。そこで近場では、今シーズン一番面白い長池公園へ行った。最悪でも人馴れルリちゃんをカメラに納める事が出来るからだ。こんな思いは野鳥写真を趣味としている方には共通のようで、今日もたくさんの方がルリビタキを狙っていた。まだデジスコではしっかりと撮っていなかったので、構図を決めて慎重に撮影した。また、ジョウビタキの雄も盛んにポーズをとってくれた。そんな訳で良い気分で撮影をしていると、日曜日だというのに無粋にも携帯電話が鳴った。なんだろうと出てみると、10年に一度の珍鳥が現れたとの情報である。場所はなんと自宅から徒歩10分の近さである。「早くおいでよ」と誘われたが、里山の鳥が美しく撮れれば良いと思っているので、他日出かけてみることにした。その後、里山の冬の代表的なる鳥であるツグミと思う存分戯れた。

<今日観察出来たもの>鳥/ルリビタキ、ジョウビタキ(写真上右)、ツグミ(写真上左)、ヒヨドリ、モズ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、ハクセキレイ、キジバト、スズメ、カルガモ等。その他/オニグルミの冬芽葉痕、ウスタビガの空繭等。


2月18日、神奈川県津久井郡城山町葉山島

 デジスコを購入したら、ここへは必ず行くんだと心に決めていた八菅山と葉山島へ行った。ともに河川に面した広大な田んぼが広がる地帯である。日頃出向いている公園とは異なって、鳥たちも人間には馴れていないから、近づくとすぐに逃げてしまう。そこで遠い距離からでもなんとかなるデジスコならと思ったのだが、結果は惨敗であった。風がかなり強かった事、野鳥の姿が少なかった事等の理由は挙げられるだろうが、やっぱり広大なフィールドで野鳥を撮るのは大変な事であると思い知った。それでも、トビ、ツグミ、ホオジロをカメラに納めたものの、納得のいく出来ではなかった。今日の更新は止めにしようかなとも思ったが、チョコの食べ過ぎで身体の具合が悪くなったのではと心配されても困るので、早くも花開いたミツマタとサンシュユを撮影した。なんやかんやと言っても、確実に春は進行しているのである。

<今日観察出来たもの>花/ウメ、ミツマタ(写真上左)、サンシュユ(写真上右)、ロウバイ、ホトケノザ等。鳥/トビ、ツグミ、ホオジロ、アオサギ、コサギ、カワウ等。


2月17日、神奈川県座間市谷戸山公園

 朝起きたら空はどんよりと曇っている。今日は一日中曇りらしい。こんな日は青空に抜いた写真は絵にならないから、どうしようかと考えた。御世話になっている「ぶん師匠」によれば、泉の森公園にヨシガモが来ていると言うので、まあ、撮っておこうかと出かけてみた。国道246号線は空いていれば高速道路並みだから、すぐに着いた。「ぶん師匠」の言うとおり、めぼしいものはヨシガモだけだ。そこで午後からはタゲリがいるかなと座架依橋に行ったが、姿が無いので、久しぶりに県立谷戸山公園へ行ってみた。何かしら撮れるだろうと池に降りて行くと、アオサギが止まっていた。アオサギは大きいからかなりバックしてデジスコ撮影していると、「来たぞ」と同好者の大きな声がする。なんだろうと行ってみると、オオタカがお出ましになったらしい。またしても「何処にいるんですか」と教えて貰って、なんとかカメラの中に納める事が出来た。

<今日観察出来たもの>鳥/オオタカ(写真上左)、カイツブリ、アオサギ(写真上右)、マガモ、コガモ等。*泉の森公園では、カワセミ、アオサギ、コサギ、バン、オオバン、ヒドリガモ、ヨシガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、マガモ、コガモ、カルガモ、ハクセキレイ、キジバト、ハシブトガラス等。


2月15日、東京都多摩市関戸橋

 今年のバレンタインデーは、チョコがゼロという悲しむべき事態はどうやら避けられた。気でも狂って、このHPがジ・エンドになったら寂しいと思ったのだろうか。いやいや心優しい方がたくさんいたのである。また、最近、多くの鳥好きの方から情報を頂いて、それをこなすのに一苦労という状況が続いている。「デジスコを買ったんならオオタカが撮れるから、関戸橋の交通公園へ行きなさい」とかねてから勧められていた。そこでこんなにチョコが貰えたのだから、きっと幸運の女神が微笑んで、ばっちりオオタカが撮れるのではないかと期待して行ってみた。しかし、オオタカはいたものの、煩雑な梢の中で撮影する気にはなれなかった。それでも可愛いミコアイサやホオジロが出迎えてくれ、充分に満足して午後からはこれまた勧められている多磨霊園へ行って、コジュケイをカメラの中に納めた。本当に、持つべきものは良き友である。

<今日観察出来たもの>蝶/キタテハ。鳥/オオタカ、ミコアイサ(写真上左)、カイツブリ、ホオジロ(写真上右)、ツグミ、ムクドリ、ヒヨドリ、スズメ、ダイサギ、アオサギ等。


2月14日、横浜市戸塚区舞岡公園

 本当に久しぶりの舞岡公園である。冬鳥の飛来がとても少なく、野鳥撮影の方々の方が逆に多いという状況に閉口して敬遠していたのだ。しかし、そろそろ様相が変化したのではないかと、期待して行ってみた。また、デジスコを購入した理由の一つとして、「きざはしの池」に昼間でも現れるヤマシギをばっちり撮りたいと言う事もあったので、今日はその思いを成し遂げようとも思った訳である。期待したヤマシギはすぐに現れてくれて、デジスコの最小焦点距離(1140ミリ)でも、写真右のようにばっちり大きく撮れた。本当にデジスコの威力は素晴らしい。ヤマシギ以外にもタシギもいたが、こちらは近すぎて画面からはみ出てしまうので撮影は諦めた。瓜久保のアカバナマンサクも咲き出し、今日は本当に暖かい日であったから、舞岡のファーブルさんやチャリコバさんは、キチョウやキタテハを観察したと言う。

<今日観察出来たもの>花/アカバナマンサク(写真上左)、ウメ、ソシンロウバイ等。蝶/キタテハ、キチョウ、ムラサキシジミ。鳥/ヤマシギ(写真上右)、タシギ、コゲラ、ルリビタキ、ジョウビタキ、モズ、ツグミ、アオジ、スズメ等。


2月13日、横浜市港北区新吉田町

 このところずっと野鳥観察及び撮影が続いている。これでは道端自然観察館では無くて、道端野鳥観察館となってしまう。そこで今日は午前中のほんの少しの時間、隣町の新吉田町へ、ペンタックスistDSUに2万円で購入したタムロン90oマクロをつけて出かけてみた。とっても軽いから、お散歩カメラとしては最高だ。しかも発色がとても鮮やかで美しいから、これからの季節、花や植物を撮るのに出番が多くなる。民家の庭先や植木屋さんの畑では早くもウメやオウバイが咲き出し、道端にはオオイヌノフグリ、ホトケノザ、ナズナ、ヒメオドリコソウが、ますます煌びやかに咲いている。開花したウメの蜜を求めてニホンミツバチまで観察出来た。昨日はとても寒かったが、三寒四温、いよいよ暖かい陽と思う存分戯れる事が出来る春が、もうすぐ其処までやって来ていた。

<今日観察出来たもの>花/オウバイ、シナマンサク、ウメ(写真上左)、ソシンロウバイ、カンツバキ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ(写真上右)、ナズナ、ヒメオドリコソウ等。昆虫/ニホンミツバチ。鳥/ツグミ、ヒヨドリ、アオジ、スズメ等。その他/ネコヤナギの冬芽、クサギの冬芽、ヤツデの実、アオキの実、ヘクソカズラの実、クチナシの実等。


2月12日、東京都多摩市豊ヶ丘南公園

 今日は北風が強くてとても寒い。しかし、昨日、小野路町で出会った野鳥撮影の先輩である緑山のKさんから、「トモエガモは珍しいから撮っておいた方が良いよ」と勧められて、カモなんてと思っていたのだが身体に鞭打って出かけてみた。場所は、先日、八丁湖で出会った埼玉のHさんに教えてもらった所である。きっと、このHPの掲示板でお馴染みの「ぶん師匠」が行った所と同じだろう。教えてもらった場所はなんと大規模な団地の中にあるかなり広い池で、マガモやカルガモに混ざって、一羽だけだが身体の小ぶりなカモが泳いでいた。デジスコを向けると首筋が緑色に光輝くトモエガモで、とっても可愛い顔をしている。わざわざHさんが遠路遥遥、埼玉から撮影しに来たのが頷けた。トモエガモはデジスコでは大き過ぎる至近距離までやって来て、ばしばしシャッターを切らせてくれた。

<今日観察出来たもの>鳥/トモエガモ(写真上左)、カルガモ、マガモ、カワセミ(写真上右)、ヒヨドリ等。*午後から行った長池公園では、ルリビタキ、ジョウビタキ、コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、ハクセキレイ、セグロセキレイ等を観察。


2月11日、東京都町田市小野路町

 昨日は遠征したので今日は家にずっと蟄居していようと思ったが、風も無く気温も高く穏やかに晴れ上がっている。おまけに家族もみなお出かけということで、一人寂しく家の中になんていられない。そこでしぶしぶ小野路町へ出かけてみた。万松寺谷戸のモズもだいぶ人馴れして、写真を撮らせてくれるかもしれないと思ったからだ。モズはカワセミのようにじっとしている時間が長いので、デジスコ撮影の練習にはうってつけである。谷戸入口の田んぼにたくさんの竹の棒が挿してあるので、そこの天辺にモズが止まって、背景がすっきりと抜けた写真が撮れるのである。今日は早くもセリ摘みの方々やウォーキングの方々が多くて、初めの内はモズも落ち着かなかったが、夕方近くなって人がいなくなったら、撮って下さいとばかりに竹の棒の天辺で様々なポーズをとってくれた。

<今日観察出来たもの>鳥/ノスリ、モズの雄(写真上左)、モズの雌(写真上右)、ホオジロ、ツグミ、キジ、ヒヨドリ、コサギ、ハシブトガラス等。


2月10日、埼玉県比企郡吉見町八丁湖

 今日で3回目となる八丁湖である。半切まで伸ばせるミヤマホオジロの写真が撮りたくて頑張ったのだが、その結果はおおいに不満の残るものとなった。午前中はミヤマホオジロを、午後からはデジスコ担いで付近を散策するつもりでいた。しかし、ミヤマホオジロの出が悪いので、北本自然観察公園へ行ってみようと考えたが、同好者の話によるとぱっとしないという。また、川島町のコミミズクはオオタカの若に食べられて、僅か一羽残るのみとなったらしい。そこで午後もミヤマホオジロ狙いに徹した訳だが、「また、来年も来てね」と言う事になった。野鳥は蝶と同じで羽がついているから、こちらの願い通りの場所には止まってはくれない。それだから面白いと同好者は言うが、負け惜しみの自虐的な言葉に響いて来る。埼玉県も今年は野鳥の姿が少ないと言う。ミヤマホオジロを撮れただけでも、大いに満足せねばなるまい。

<今日観察出来たもの>鳥/ミヤマホオジロ(写真上左)、ルリビタキ、ジョウビタキの雌(写真上右)、ビンズイ、ツグミ、シロハラ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、マガモ、カワウ等。


2月8日、神奈川県川崎市中原区丸子橋

 今日もちょっとだけご近所さんと言う事で、電車に乗って4つ目の新丸子駅で下車して、東急東横線の多摩川に架かる鉄橋下に行ってみた。子供の頃は自転車で良く出掛けたが、この歳になると日吉の山を越える気が起きない。電動アシスト付き自転車でも購入すれば、ほほいのほいの至近距離である。いつも東横線の車中から多摩川を見下ろすと、何かいそうだなと思っていたので期待したのだ。まず目に入って来たのはヒドリガモの群れで、盛んに泳いで餌を採っている。川の真ん中に中州があって、そこにはアオサギやユリカモメに混じってヒドリガモも翼を休めていた。ひとしきり撮影が終わってぼーと休んでいると、ハト位の大きさの鳥が滑空して来て梢に止まった。デジスコで覗くと何とチョウゲンボウである。かなり距離が遠く、近づいたら逃げてしまったが、いつかものにしてやろうと短時間の観察を切り止めにした。

<今日観察出来たもの>鳥/チョウゲンボウ、ヒドリガモの雌(写真上左)、ヒドリガモの雄(写真上右)、カルガモ、アオサギ、コサギ、ハシブトガラス、ハクセキレイ、ツグミ、ムクドリ、ユリカモメ等。その他/オニグルミの冬芽葉痕等。


2月7日、横浜市港北区新吉田町

 今年から2枚以上の写真が撮れれば、この「つれづれ観察記」が書けるから、ほんのちょっとの時間でも空いたらカメラを持って出掛ける事にしている。そんな事もあって、自宅から至近距離の場所はとっても重要となった。昨晩は雪が舞っていたが、起きてみると積雪はないものの、ほんの少しの雨が降っていた。しかし、11時になると雨は完全に止んだ。そこで車で10分程の新吉田町へ行ってみた。植木屋さんの畑に到着すると、薄っすらと雪が積もっていた。ここ数年目をつけているシナマンサクは花の数が多くなり、相変わらずだが枯葉をつけている。付近にある梅の花も、もうほんの僅かな暖かい日があれば一斉に花開くまで、蕾がぷっくりと膨らんでいた。今年に入って一番に開花したソシンロウバイやロウバイは、そろそろ終期を迎えていて、つややかな蝋のようなてかりは失われていた。

<今日観察出来たもの>花/シナマンサク(写真上左)、ウメ(写真上右)、ソシンロウバイ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ等。その他/ネコヤナギの冬芽、クサギの冬芽、アオツヅラフジの実、アオキの実、ヘクソカズラの実等。


2月5日、東京都八王子市長池公園

 自宅周辺はどうも野鳥の姿が極端に少ない。そこで、最悪でも人馴れルリちゃんが撮れる八王子市の長池公園へまた行った。シャッターを切れないと、いったい何しに来たのだろうと、じっと手を見る。石川啄木ではないが、「多摩の里、長池の傍らで、吾喜々として、ルリちゃんと戯る」という訳なのだが、今日はハクセキレイとも戯れる事が出来た。日頃、あまり撮影対象とはしない身近な小鳥であるが、なかなかのいでたちで、いざ絵になるように撮ろうとするととても難しい。歩き始めた赤ん坊のように、よちよちと止まる事無く歩き回るからだ。午後からは時間を追うごとに、ルリちゃんと戯れようとする方々が続々とやって来た。皆さん午前中は各所に出向いていたのだが、成果が芳しくなく、シャッターをばんばん切りたくなったのだろう。そんな思いをルリちゃんは知っているのか、様々なポーズをとって出迎えていた。

<今日観察出来たもの>鳥/アオゲラ、ルリビタキ(写真上右)、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、モズ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、ハクセキレイ(写真上左)、キジバト等。その他/オニグルミの冬芽葉痕、ウスタビガの空繭等。


2月4日、横浜市緑区三保市民の森

 今日は立春であるが、昨日の暖かい1日とは打って変わっての、北風が強いとても寒い日となった。こんな日は野鳥のご機嫌も斜めだし、各種の被写体は風に揺れて撮ることが難しくなる。風にも微動だにしないキノコでも生えていれば良いのだが、乾涸びたエノキタケやヒラタケでは撮る気にもなれない。それでも2枚位の写真なら何とかなるだろうと、土日のみ駐車場が開放されるので、三保市民の森に行ってみた。しかし、予期したように野鳥の姿はほとんど無く、仕方無しに一般撮影機材に変えて、風が比較的弱い谷道を往復してみた。カラスザンショウの背の低い幼木がたくさんあるので、愛嬌溢れる顔を撮ったり、ぷっくりと膨らんだクロモジの花芽を撮った。こんなに冬が進んでいるのに、サルトリイバラの実がまだ真っ赤に残っていたのには驚いた。

<今日観察出来たもの>花/ソシンロウバイ等。キノコ/エノキタケ等。鳥/ジョウビタキ、ヒヨドリ、シジュウカラ、コゲラ等。その他/カラスザンショウの冬芽葉痕(写真上左)、クロモジの冬芽(写真上右)、センダンの冬芽葉痕、サルトリイバラの実、ゴンズイの実、スイカズラの実、ヘクソカズラの実等。


2月3日、横浜市鶴見区三ッ池公園

 今日はとても暖かい日であった。12月下旬から1月中旬まで約1ヶ月続いた揺るぎの無い寒さは、2月に入っていよいよ変わり始めたようである。これからまだ寒い日の方が多いものの、三寒四温の早春へ、本格的な陽春へと次第に進んで行くに違いない。こんなに気温が高いと、三ッ池公園のカモ達も元気一杯で、カワセミは楽しそうにあちこちに飛んで、撮影する人達は困り顔であった。昨日、遠征したので今日はおとなしくしていようと思っていたのだが、まるでこのカワセミのように家の中にじっとしてなどいられない。とは言うものの相変わらず鳥の姿は少なく、ウメやマンサクの蕾もまだ開いてはいなかった。それでも「今年は春は来ないのではなかろうか」等と感じさせる程の本当に厳しい冬の寒さだったが、やはり春は裏切らずにもうすぐやって来ると感じさせられ、暖かい陽の光と戯れてしばし遊んだ。

<今日観察出来たもの>花/ソシンロウバイ、ツバキ、カンツバキ。キノコ/エノキタケ。鳥/カワセミ、モズ、ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラ、キジバト、ハシブトガラス、キンクロハジロ、ホシハジロ(写真上左)、ハシビロガモ、セグロカモメ(写真上右)、ユリカモメ等。その他/カツラの冬芽葉痕、ニワウルシの冬芽葉痕等。


2月2日、埼玉県比企郡川島町

 ゆっくり眠っていれば良いものの、とうとう冬眠から目覚めてしまった「ぶんちゃん」が、先週の日曜日に何とミヤマホオジロとコミミズクを撮ると言う、羨望の離れ業を成し遂げてしまった。そこで今日は「ぶんちゃん」と同じコースで、頑張るぞとばかりに朝の6時に出発した。環八が空いていたから、三芳PAに僅か1時間で着いてしまった。ゆっくりと食事、洗面、トイレをすませたつもりだったが、目指す八丁湖に8時半に到着。しかし、午前中は風が強いこともあってか、ミヤマホオジロのお出ましは正午まで3回と少なく、雄雌共に各1枚のまあまあの写真を手に入れたのみとなった。午後からは教えて貰ったコミミズクのポイントへ向かったが、待つこと何と2時間オーバーの午後3時を回った頃に2羽お出ましになって、風も止んだので、デジスコでばんばん撮影した。コミミズクはとっても可愛く、ニャーニャーと猫のように鳴いていた。

<今日観察出来たもの>鳥/コミミズク(写真上左右)、タゲリ等。*八丁湖では、ミヤマホオジロ、メジロ、ダイサギ、マガモ、ヒヨドリ等。



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