2005年:つれづれ観察記

(4月)


4月30日、横浜市緑区新治市民の森

 昨日は何でもありの天気だったが、今日は快晴で気温も高くなった。この為、蝶では、カラスアゲハ、コミスジ、コチャバネセセリ、ツマグロヒョウモン等の、羽化したばかりのものに出会えた。真っ白のハルジオンの上を飛ぶ黄褐色のツマグロヒョウモンが、とてもコントラスト高く美しく感じられた。また、期待したヤマサナエも見られたが、羽化したばかりで弱々しく、梢高く羽を乾かしているものが多かった。いつものように、こんな上天気は写真撮影には不適だから、それらのものを撮影出来なかったのは残念だったが、久しぶりにアミスギタケを撮ったし、民家の庭先に咲いているドイツスズランも撮った。我が国にも山地に行くとスズランは自生しているが花が小さく、花壇に植栽されているのはドイツスズランばかりである。このように連休後半は、何もかもが私達の目を楽しませてくれそうであった。

<今日観察出来たもの>
花/フデリンドウ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、セイヨウタンポポ、オニタビラコ、ケキツネノボタン、タガラシ、キランソウ、クサイチゴ、ミツバウツギ、ヤマグワ、ヒメコウゾ、シャガ、クサノオー、ドイツスズラン(写真上左)、ツツジ、ハナズオウ等。蝶/カラスアゲハ、アゲハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、キタテハ、ルリタテハ、クロコノマチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、コチャバネセセリ、ミヤマセセリ。昆虫/ヤマサナエ、カワトンボ、オジロアシナガゾウムシ、クサギカメムシ、エサキモンキツノカメムシ等。キノコ/アミスギタケ(写真上右)。鳥/コゲラ、カワセミ、ホオジロ、ウグイス等。


4月29日、東京都町田市小野路町

 いよいよ今日からゴールデンウィークに入った。日頃から連休のような日々を送っているので、サラリーマン時代のような感激はない。しかし、大手を振って道端自然観察に勤しめるようで、とても気分はハッピーだ。知人から「ゴールデンウィークは何処へ行くの?」と聞かれるが、これといった撮りたいものはもう撮ってしまったので、近場巡りで充分なのだが、毎年恒例となっているから、後半に新潟県の六日町まで行くつもりである。今日はその前に、どうしても行っておかねばと小野路町へ行った。桜の開花は早かったが、その後、天候がぐずついたから花期が遅れているのではないかと心配した初夏の里山の野の花の女王、キンラン、ギンランも写真のように蕾を膨らませていた。ヤマツツジも各所に咲いて、今年も忘れずに薫風薫る五月はもうすぐそこである。

<今日観察出来たもの>花/ヤマツツジ(写真上左)、キンラン(写真上右)、ギンラン、ジュウニヒトエ、ニリンソウ、レンゲソウ、ハルジオン、キランソウ、ツボスミレ、ビオラ・ソロリア、カントウタンポポ、カキドオシ、ムラサキサギゴケ、ケキツネノボタン、タガラシ、オニタビラコ、スズメノテッポウ等。蝶/ジャコウアゲハ、キタテハ、モンキチョウ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ツマキチョウ、ベニシジミ。昆虫/ジョウカイボン、シオヤトンボ等。鳥/キジ、ガビチョウ、ウグイス、ヒヨドリ、ムクドリ、カワセミ、カルガモ等。


4月28日、横浜市港北区新吉田町

 朝起きてみると、久しぶりに真っ青な空が広がっていた。週間天気予報を見ると、明日は崩れるものの、ずっと天気は良さそうである。しかし、こんなピーカンの日は写真撮影には不適だから、遠くに行く気も起きず、久しぶりに隣町の新吉田町へ行った。昨晩の掲示板に、ポーポー(ポポー)の花の写真が送られて来たので、まずは植木屋さんの畑へ行ってみた。ずいぶん前の事だが、この木の葉痕を撮影して、冬芽と葉痕に詳しい友人に種名を尋ねたのだが、その方も分からずに、いつまでも謎であった樹木である。ポーポーは、北アメリカ東部原産のバンレイシ科の植物で、その果実からワインがつくられるとある。昨今の植物の世界は外来種が多くて、古い図鑑ではなかなか種名が判別出来ない。今日も草原一面に咲いていたオオアマナは、ヨーロッパから入って来た帰化植物である。

<今日観察出来たもの>花/ポーポー(写真上右)、クサノオー、オオアマナ(写真上左)、シャガ、カラスノエンドウ、タチツボスミレ、ビオラ・ソロリア、ツボスミレ、セイヨウタンポポ、クサイチゴ、ハナニラ、オオアラセイトウ、ウラシマソウ、シバザクラ、チューリップ、ビオラ等。蝶/アゲハ、キタテハ、ツマキチョウ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ベニシジミ。昆虫/ナナホシテントウ、ヤブキリの幼虫。鳥/ウグイス、キジ等。


4月26日、神奈川県川崎市宮前区東高根森林公園

 自宅から近い、駐車場が無料、花も虫も鳥も楽しめ、おまけに美味しい昼飯が食べられる所はないかと思案した結果、東高根森林公園が浮かんだ。ここならキビタキやオオルリといった夏鳥がいてもおかしくない。例によって午前中は花虫スタイルで園内を回ったが、その前に付近にある植木屋さんの畑に寄ってみた。ナガミヒナゲシが美しく咲いて、可愛らしい瑠璃色のツバメシジミがナズナの花で吸蜜していた。また、咲き始めたツツジに羽化したばかりのアゲハが飛んで来たので、ばしばしシャッターを切った。その後、エンコウソウやサクラソウの咲く湿生花園を通って、古代植物園へ行った。ここに一本あるキハダの芽吹きをどうしても見たかったのだ。葉痕の真ん中にある鼻のように隆起した部分が破れて、新芽が伸びて来るのである。しかし、春はだいぶ進んでいて新芽はかなり伸びていた。
 駐車場に戻って正門前にある「ほっかほか亭」にてキムチ豚塩弁当を購入し食べた後、ほんの少し昼寝をして、コーワの双眼鏡、コーワのデジスコを携えて見晴台の方へ登って行くと、顔見知ったご婦人が降りて来た。一度見たら忘れられない個性的な面立ちの方で、なにしろ今年に入ってから何べんも鳥見鳥撮りで出会っているのだ。お住まいが城南地域だから、出かける場所がどうしても合致してしまうのだろう。見ると顔がほっかほかに綻んでいる。「何か撮れましたか?」と聞くと、「オオルリとキビタキとコサメビタキを撮りましたよ!」と言うではないか。道理で顔が綻んでいる筈である。そこで教えて貰ったポイントで粘ったが、ついにオオルリとキビタキは現れなかった。「まあ、いいや、あのおばちゃんと出合った時は連戦連勝だったから、今日は花を持たせてあげよう」なんて微笑んで、今日も楽しく一日は終了した。

<今日観察出来たもの>花/エンコウソウ、ミツガシワ、サクラソウ、レンゲソウ、ナガミヒナゲシ(写真上左)、ナズナ、ハルジオン、カラスノエンドウ、セイヨウタンポポ、シロバナタンポポ、ツツジ、ハナミズキ等。昆虫/エサキモンキツノカメムシ、ヤブキリの幼虫。蝶/アゲハ、ツバメシジミ(写真上右)、コミスジ、モンシロチョウ、ツマキチョウ等。鳥/コサメビタキ、キジバト(写真下左)、カワラヒワ、ヤマガラ、シジュウカラ(写真下右)、エナガ、コゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、*他の方の観察として、オオルリ、キビタキ等。


4月25日、横浜市戸塚区舞岡公園

 冬鳥は去り、スミレ等の野の花も終わり、かといって様々な蝶や昆虫はこれからだ。そんな訳で舞岡公園行きもだいぶ間が空いてしまった。天気が悪いからか、予測が的中したからか、いつも車を停める場所は空っぽで、あれ程までに多くのバーダーや野鳥カメラマンが押し寄せた「きざはしの池」にも誰もいない。いよいよ舞岡公園も静かな季節を迎えようとしているようだ。しかし、困った事に写欲を誘う被写体も無い訳だから、きょうのHPの更新は無しだなと思っていたら、雨が降ろうが槍が降ろうがやって来るチャリコバさんが、巣づくり中のコゲラを見つけてくれた。田んぼの脇の観察には絶好の場所で、もちろん人も通るので、さっそく小谷戸の里の事務所に報告した。その結果、コゲラが巣を放棄しないように、立ち入り禁止のロープが張られた。雛が巣立つまでの当分の間、観察が楽しめたら最高である。

<今日観察出来たもの>花/カラタチ、モクレン、キリ、オニグルミ、ヤマブキ、アオキ、タチツボスミレ、ツボスミレ、ケキツネノボタン、タガラシ等。昆虫/エサキモンキツノカメムシ、ハサミツノカメムシ。蝶/モンシロチョウ等。鳥/コゲラ(写真上)、オオヨシキリ、ウグイス、カワセミ、ゴイサギ、アオサギ、ムクドリ等。


4月24日(午後)、横浜市港北区小机町

 今日は午前中のみの散策の筈であったが、鶴見川を挟んだ反対側の小机町がとても気になった。かつてサッカーのワールドカップの決勝戦が行われた横浜国際総合競技場(現日産スタジアム)と鶴見川の間に広大な公園が建設中で、ことによったら入れるのではないかと思ったのだ。なにしろ遊水池を兼ねた広大な浅い池があって、なにかしらの野鳥がいる筈と思ったのだ。しかし、残念ながら中へは入れなかったが、コーワの双眼鏡のお陰で、たくさんのカルガモ、アオサギ、カワウ等を観察する事が出来た。公園は運動施設が中心となるようだが、少しは樹木等を植栽する筈だから、完成すれば素晴らしい野鳥観察公園へとも変貌する筈である。そんな訳で仕方無しに鶴見川の土手を少し歩いたが、まだコガモがたくさん見られてとても嬉しかった。

<今日観察出来たもの>花/ネギボウズ(写真上左)、エンドウ、ソラマメ。鳥/コガモ(写真上右)、カルガモ、アオサギ、カワウ、ヒバリ、ツグミ、ムクドリ、キジ等。


4月24日(午前)、横浜市港北区新羽町

 かつて紹介した事があると思うが、寺家ふるさと村に出没する方たちの中には変人珍人がとても多い。コーワの双眼鏡を勧めてくれたHさんみたいに、まともな方ももちろんいるが、フクロウおじさん、キノコ仙人、自然薯おじさん、河馬おじさん等と多彩だ。そんな中で決して変人珍人ではないものの、植物の男と女に興味のあるHドクターは、なかなかの学究肌のお人で、まあ、これが植物だから良いものの、人間の男と女だったら白い目で見られる事だろう。そんなHドクターがかつてオニグルミの雄花と雌花を撮りたがっていたので、ここを紹介して大変感謝された事がある。なにしろ土手にある水利施設から、目と鼻の先、じゅっくりとつぶさに観察出来るからだ。この場所はかつて「横浜冬芽ランド」と紹介しているが、まだ冬芽のまんまの植物なんて皆無なのだから、今回は正式な町名で記す事にした。

<今日観察出来たもの>花/オニグルミの雌花(写真上右)、ジュウニヒトエ、セイヨウタンポポ、ヘラオオバコ、ナガミヒナゲシ、クサイチゴ、アケビ、シャガ、ツツジ、ハナズオウ等。蝶/ジャコウアゲハ、キタテハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ギンイチモンジセセリ。キノコ/アミガサタケ。その他/ミスジマイマイ(写真上左)。


4月23日、東京都町田市小野路町

 天気予報によると、今日は午後から雨が降るとされていた。ガソリン代をかけて小野路までもと思ったが、日曜日が一番道路が空いているから行くことにした。いつもの場所に駐車すると、短時間で撮影を済ませなければと気がせいた。道端のイタドリがようやく芽が伸びて柔らかい葉を出していてたので、イタドリハムシはいないかと探してみたが駄目だった。イタドリハムシなんて何処でも普通の筈だが、小野路には少ないようである。顔見知った農家のお兄さんの畑には、コマツナとダイコンの花が咲いていて、スジグロシロチョウやベニシジミが吸蜜に訪れていた。また、その脇の草原ではツバメシジミがたくさん発生していたが、地面にばかり止まって写欲が湧かない。今日は蝶と昆虫を撮るつもりでいたのたが、ツマキチョウとツマグロヒョウモンには逃げられ、竹の棒の先に止まるアオクサカメムシを撮った。
 万松寺谷戸は生憎の天気にもかかわらず、セリ摘みの方がかなり見られた。草原はカントウタンポポで埋め尽くされ、田んぼの畦にはムラサキサギゴケやハルジオン等が美しく咲き、キアゲハやモンキチョウが低く舞い、時折ケーンとキジが鳴き、もちろんウグイスも囀り、谷戸奥ではシオヤトンボが発生を開始していた。お天気さえ良ければ、今が一番良い季節である。心配していた雨も降って来ないので、ニリンソウの谷経由で美しい雑木林の方へ行ってみると、お爺ちゃんの耕す丘の上の畑の小道に、正真正銘のスミレが咲いていた。ツボスミレと並んで多摩丘陵では花期が一番遅いスミレである。畑の傍らに植栽されているブルーベリーは、ピンクの蕾がだいぶ膨らんで、もうすぐ咲き出す事だろう。午後からは時折霧雨が舞い始めたので、双眼鏡で鳥を探してみたものの、残念ながらこれといったものは見られなかった。

<今日観察出来たもの>花/エビネ(写真上左)、イチリンソウ、ニリンソウ、レンゲソウ、ハルジオン、キランソウ、スミレ(写真上右)、タチツボスミレ、ビオラ・ソロリア、ツボスミレ、マルバスミレ、アカネスミレ、カントウタンポポ、カキドオシ、ムラサキサギゴケ、ケキツネノボタン、タガラシ、オニタビラコ、スズメノテッポウ、ミツバアケビ、オオアラセイトウ等。蝶/キアゲハ、コミスジ、ツマグロヒョウモン、モンキチョウ、スジグロシロチョウ、ツマキチョウ、ベニシジミ、ツバメシジミ。昆虫/アオクサカメムシ(写真下右)、シオヤトンボ等。鳥/キジ、コジュケイ、ガビチョウ、ウグイス、ヒヨドリ、シジュウカラ、コサギ、カルガモ等。その他/オニグルミの芽吹き(写真下左)等。


4月22日(午後)、横浜市緑区(仮称)コゲラの森公園

 前に、この「つれづれ観察記」の中で、「コーワ製の双眼鏡は物凄く高く、トリモトール花虫には、そんな高い双眼鏡は猫に小判のように感じられて、要再検討となった」と書いたら、それを読んだ寺家ふるさと村に出没する野鳥観察の大先輩のHさんから、「コーワの双眼鏡は素晴らしいから、高くっても買いなさい」とメールが来た。そこで一昨日、秋葉原まで行って、アウトレット商品でとても安くなっている対物レンズ口径32o、8倍の双眼鏡を買って来た。そこで午後からは、写真撮影よりも双眼鏡でのバードウォッチングとなった。Hさんのお勧め通り、物凄く鮮明で明るく迫力満点である。この歳になって初めて、双眼鏡の魅力の虜となってしまった。鳥撮りはしばらくお休みと思っていたが、コーワの双眼鏡、コーワのデジスコ、ついでにキャベジンコーワを飲んで、午後は「鳥尾とおる」に徹しようかなと思った。

<今日観察出来たもの>鳥/カワセミ(写真上)、アオゲラ、コゲラ、アオジ、シジュウカラ、ウグイス、カルガモ、ツバメの仲間、スズメ等。


4月22日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 雨が降ったり仕事で遠出したりしたから、道端自然観察の間隔が少し空いてしまった。今日はカワトンボとヤマサナエを撮ろうと、久しぶりに新治市民の森へ行った。何故か新治市民の森には、これらのトンボが多いのだ。もっとも奥へ行っても見られないから、いつものように入口周辺を重点的に散策した。前回来た時には見られず、盗掘にあったのではと心配したヒトリシズカが咲いていてほっとした。また、至る所にニリンソウが群落をつくって、とても綺麗である。カワトンボが発生する小川へ行ってみると、かなりの数が見られて顔がほころんだ。しかし、まだ発生したばかりのようで、複眼が真っ黒にはなっていなかった。しかも、何故か羽の透明な雄ばかりで、褐色のものは僅かに1匹確認したのみであった。期待したヤマサナエやシオヤトンボは見られず、これから発生のようである。

<今日観察出来たもの>花/フデリンドウ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、セイヨウタンポポ、オニタビラコ、キランソウ、クサイチゴ、オニグルミ、ニワトコ(写真上左)、ヤマブキ、ミツバアケビ、アケビ、タチツボスミレ、シャガ、ツツジ、ハナズオウ等。蝶/キアゲハ、アゲハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、ミヤマセセリ。昆虫/カワトンボ(写真上右)、センチコガネ等。


4月19日、横浜市都筑区大原みねみち公園

 今日は絶対にフィールドへは行かないぞ、そんなに度々出かけては、珍鳥ならぬ珍人になってしまう。もっとも、珍鳥中の珍鳥とも言えるオガワコマドリが居ついた町に住んでいるのだから、珍人がいても可笑しくないかもしれない。まあ、そう思って溜まりに溜まったデスクワークをこなした後、昼食に出かけたのだが、ちょっとトイレ拝借と大原みねみち公園へ寄った。すると目の高さにウワミズザクラが美しく咲いているではないか。この木の花は、今まで美しく撮る事が出来ないでいた。しかし、里山の雑木林を代表する花なのである。今朝の決意は見事に裏切られて、喜び勇んでカメラを向けてしまった。また、どうしてもこの「つれづれ観察記」に紹介したいと、もう一枚撮りたいと探し回ったら、なんとフデリンドウが踏みつける程に咲いていた。本当に近場と言えども侮れないと思った、昼食後の1時間であった。

<今日観察出来たもの>花/ウワミズザクラ(写真上左)、フデリンドウ(写真上右)、ヤマブキ、シロヤマブキ、タチツボスミレ、シャガ、ホウチャクソウ等。蝶/キタテハ、キチョウ。


4月18日、横浜市緑区(仮称)横浜キノコの森

 今年に入って横浜キノコの森は初めてではなかろうかなと思われる程、足が遠のいていた。なんと言たって、横浜キノコの森と名づけた位だから、キノコ観察にはベストのフィールドである。しかし、本格的なキノコの発生は、まだまだ先である。水も豊富で多様な環境があるから、野鳥の生息場所としても素晴らしい所に違いない。そう思って、コゲラ等の巣穴を探しながら散策してみる事にした。するとクヌギの太い枯れ枝にまだ新鮮な大きな鳥の巣穴を見つけた。コゲラの穴より二回り程大きい。アオゲラは主に生木に巣を作ると言うので、ことによったらアカゲラかなと、かなり長い間眺めていたが、鳥は何もやって来なかった。落胆してふと地面を見ると、なんと、ヒトリシズカが至る所に咲いていた。ここは日陰だから花期が遅いのだ。転んでもただでは起きない何でも屋の花虫とおるは、今日もまたまた健在であった。

<今日観察出来たもの>花/ツルニチニチソウ(写真上左)、ヒトリシズカ(写真上右)、ムラサキケマン、タチツボスミレ、モミジイチゴ、ウグイスカグラ、クサイチゴ、ハナニラ、オオアラセイトウ等。蝶/ツマキチョウ、ミヤマセセリ。鳥/コゲラ、カルガモ、ツグミ、メジロ、エナガ、ヒヨドリ等。


4月17日、横浜市港北区綱島西鶴見川河川敷

 今日は珍しく午前中に仕事をして、午後からヨドバシカメラに双眼鏡を買いに行こうと思っていた。昼食が終わって、ネットでコーワ製の双眼鏡の値段を調べてみたら、なんとなんと物凄く高いではないか。双眼鏡なんて、国産なら高くとも2万円台と思っていたから目が飛び出してしまった。トリモトール花虫には、そんな高い双眼鏡は猫に小判のように感じられて、要再検討となった。そこで鶴見川河川敷のオガワコマドリにサヨナラの挨拶に行った。里山道端自然観察官としては、珍鳥は守備範囲ではない。しかし、旅立つ前に、地元に現われ、あんなにまで楽しませてくれたコマちゃんに挨拶しに行かないのは、それこそ義理人情に欠ける。今日のコマちゃんは羽がすっかり生え変わって、喉元がかなり青く変身していた。今日も大勢の方が来ていて、やっぱりオガワコマドリは、チェ・ジウのような大スターであった。

<今日観察出来たもの>鳥/オガワコマドリ(写真上)、オオジュリン、ノビタキ、ホオジロ、ムクドリ、スズメ等。


4月16日、東京都町田市小野路町

 昨日は見目麗しきご婦人達が、巣穴から顔を出すコゲちゃんに会いたいと言うので、一日、ボランティアとなった。しかし、そんな善行を積んだ為か、今日は何と撮りたかったキジをばっちり撮る事が出来た。里山には様々な野鳥が生息するが、何と言ってもオオタカ、キジ、フクロウが代表格であろう。実は1ヶ月程前に、オオタカの素晴らしい写真を撮った。しかし、それを公表すると、白レンズ軍団がやって来て大変な事になるので、じっと我慢をしている。何たって、あちらはジェト戦闘機に搭載する重機関砲で、こちらは一発打つと弾をつめ空気を圧縮しなければならないコーワ製のデジスコ空気銃だ。はなから勝てっこないし、地元の心あるバーダー達に迷惑をかけたくない。そんな訳で今度はキジをと思っていたのだが、それが現実のものとしてカメラに納める事が出来た。
 次は難関のフクロウである。お恥ずかしい話だが今まで双眼鏡を持たないで鳥を撮っていた。最近になって、ガソリンスタンドで貰った双眼鏡を常に携帯するようになった。おもちゃのような安物だが、無いよりはましという訳である。しかし、暗い所にじっとしているフクロウを見つけ出すにはどうも役不足のようで、数万円もするコーワ製の双眼鏡を買わねばなるまい。いよいよ私もウィークエンドが取れて、憧れていたナチュラリストになれそうである。双眼鏡を肩身離さずに野山を散策するなんて、あの本当に格好の良いナチュラリストそのものである。もしかしたら迷彩服もと思うのだが、そこまでは踏み込めそうもない。いつまでも初心者に思われていた方が色々と好都合なのである。今日はそんな訳で「フクロウちゃん、待っててね」と、意気揚々と帰宅の途についた。

<今日観察出来たもの>花/イチリンソウ(写真上左)、ニリンソウ、レンゲソウ(写真上右)、キランソウ、タチツボスミレ、ビオラ・ソロリア、ノジスミレ、カントウタンポポ、カキドオシ、ムラサキサギゴケ、ケキツネノボタン、タガラシ、スズメノテッポウ、ミツバアケビ、ミツバツツジ、オオアラセイトウ等。蝶/モンキチョウ、ベニシジミ。鳥/キジ(写真下)、ウグイス、ムクドリ、モズ、コサギ、カルガモ等。


4月14日、横浜市港北区新吉田町

 車のCDプレーヤーが壊れた。ディーラーで直して貰うより買い換えた方が安いので、新吉田町に隣接するカーショップに車を置いて散策を開始した。ダイソーで購入した100円のクラッシックの名曲集を聴く位だが、いざ聴けなくなるととても寂しい。そんな訳で、いつもとは異なるコースを通った。今年はミツバアケビにしか出会わないなと思っていたら、正真正銘のアケビの雌花が咲いていた。やっぱりアケビの花の方が気品溢れて美しい。また、ウラシマソウがたくさん、暢気に釣糸を垂れていた。今日はカリンの花を撮りたいと思ったが、かなり頭上高くに咲いていたので諦めた。ツクシがたくさん生えていた草原では、クサギの幼木が一斉に芽吹き、カラスノエンドウ、セイヨウタンポポ、オオアラセイトウで一杯だ。そんな中に真黄色の花が咲いていたので近づいて見ると、なんと近隣平地では希少種であるクサノオーであった。

<今日観察出来たもの>花/アケビの雄花(写真上左)、クサノオー(写真上右)、ニリンソウ、カラスノエンドウ、キランソウ、タチツボスミレ、セイヨウタンポポ、サルトリイバラ、ミツバアケビ、クサイチゴ、カイドウ、ハナニラ、オオアラセイトウ、ウラシマソウ、ナシ、カリン、チューリップ、ビオラ、プリムラ等。蝶/ツマキチョウ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ。昆虫/エサキモンキツノカメムシ、ヤブキリの幼虫。鳥/ウグイス、キジ等。


4月13日(午後)、横浜市緑区(仮称)コゲラの森公園

 今日は午前中だけと思っていたが、たった一時間の散策ではなんとなく物足りない。また、このところデジスコの出番がなくて、とっても欲求不満であったのだ。そこでコゲラがたくさんいる緑区の公園へ行ってみた。ここにはカワセミもやって来るから、何とか2枚位は鳥の写真が撮れるだろうと思ったのだ。しかし、野鳥の観察ポイントへ行って見るとカワセミの姿は無い。まだ午後早い時間だから昼寝でもしているのだろうと待っていると、ここをメインのフィールドとするバードウォッチャーがやって来た。「カワセミは雌が一羽いた時はいつでも見られたけど、雄がやって来て2羽になったら不定期にしか現われなくなった」と言う。「そうですか」と落胆していると、コゲラの巣を教えてくれた。そんな訳で、巣穴から顔を出す可愛い顔や出入りする瞬間など、久しぶりにデジスコのシャッターをばんばん切った。

<今日観察出来たもの>花/ムラサキケマン、キランソウ、ノジスミレ、タチツボスミレ、クサイチゴ、ハナニラ、オオアラセイトウ、ナノハナ、チューリップ、スノーフレーク、パンジー、シバザクラ、チョウセンレンギョウ、ハナズオウ等。蝶/モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ツマキチョウ、ミヤマセセリ。鳥/コゲラ(写真上)、アオジ、シジュウカラ、ヤマガラ等。


4月13日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 朝目覚めたら、時計の針はなんと9時を回っていた。このところ天候もすぐれないし、身体の調子も心の調子も今一だったから、良い休息になった事だろう。そんな訳で、今日は港北ニュータウンの茅ヶ崎公園だけを、ほんの一時間散策しようと出かけた。去年、大型で美しいオオミズアオに出会っているので、今年もそろそろ発生する時期ではないかと思ったのだ。しかし、大型で美麗とは言え、そう個体数が多い蛾ではないから、期待は無残にも裏切られてしまった。ことによったら、来週あたりが発生時期なのかもしれない。しかし、そこには真っ白なクサイチゴの群落が広がっていた。また、小川沿いには美しくシャガも咲いていた。今日は前回来た時に比べると気温がとても高いから、アジサイの葉に鎮座するツマグロオオヨコバイは食事中で、お尻からどんどん水滴を飛ばしていた。

<今日観察出来たもの>花/クサイチゴ(写真上左)、ヤマブキ、クサボケ、タチツボスミレ、シャガ、ウグイスカグラ、モミジイチゴ、ミツバツツジ等。蝶/モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ。昆虫/ツマグロオオヨコバイ(写真上右)、テントウムシ。キノコ/アラゲキクラゲ等。


4月12日、横浜市戸塚区舞岡公園

 菜種梅雨に入ったようで、どうも天気がすぐれない。それでも昼前に雨が上がったので、舞岡公園へ行ってみた。コナラの枯れ枝に生えるタマキクラゲは、水を吸ってぱんぱんに膨らんでいた。また、カラタチの花が咲きだした。カラタチと言えば北原白秋作詞、山田耕筰作曲の「からたちの花」を思い出す。その歌詞は、「からたちの花が咲いたよ。白い白い花が咲いたよ。からたちのとげはいたいよ。青い青い針のとげだよ。からたちは畑の垣根よ。いつもいつもとおる道だよ。からたちも秋はみのるよ。まろいまろい金のたまだよ。からたちのそばで泣いたよ。みんなみんなやさしかったよ。からたちの花が咲いたよ。白い白い花が咲いたよ。」である。今日は本当に貧果でカラタチのそばで泣いたが、みんなみんな回りはやさしい春一色であった。

<今日観察出来たもの>花/カラタチ(写真上左)、ナシ、モクレン、レンギョウ、ユキヤナギ、ミツマタ、ウグイスカグラ、ヤマブキ、キブシ、メギ、アオキ、センボンヤリ、シュンラン、タチツボスミレ、ヒメスミレ、ツボスミレ、ビオラソロリア、キランソウ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ナズナ、トウダイグサ等。昆虫/ナナホシテントウ、ヤマトシリアゲ。蝶/モンシロチョウ、ベニシジミ(写真上右)、ツバメシジミ。キノコ/タマキクラゲ、エノキタケ。鳥/アオシギ、ウグイス、アオジ、カワセミ等。


4月10日、横浜市緑区新治市民の森

 週間天気予報を見ると、なんとお日様マークが一つもない。雲さんや傘さんマークばかりだ。そこで仕事の合間のほんの少しの時間、新治市民の森へ行って来た。本当はデジスコで久しぶりに野鳥を撮りたかったのだが、三ッ池公園の駐車場は有料期間に入ったし、遠くまで撮りに行く気も起きない。新治市民の森のヒトリシズカは花期が遅いので期待したのだが、生育場所はかなり荒らされていて、一本だに見ることが出来なかった。このところ、このHPも道端花観察館を呈しているので、野鳥でなければ昆虫でも良いかなと探し回ったところ、ナガメとベニシジミを観察出来た。ナガメは十字架植物が大好きだから、今盛りのナノハナを探せば見つかるし、ベニシジミはこんな寒い曇天の日は、下草に止まっているから探し出しての撮影は簡単だ。天気予報通り、ほんの数枚写真を撮ったところで、やはり雨がぱらついて来た。

<今日観察出来たもの>花/スノーフレーク(写真上左)、パンジー、ビオラ、ドイツスズラン、シバザクラ、ラッパスイセン、キランソウ、ノジスミレ、タチツボスミレ、クサイチゴ、ハナニラ、オオアラセイトウ、ナノハナ等。蝶/ベニシジミ。昆虫/ナガメ(写真上右)、ナナホシテントウ。鳥/コゲラ、アオジ、セグロセキレイ等。


4月9日(午後)、東京都多摩市一本杉公園

 かなり早足だったのか、まだかなり時間が余ったので、デジスコによる野鳥撮影をしようと、カワセミ狙いで豊ヶ丘南公園へ行ったが、カワセミの姿はまったく見られなかった。そこで、長池公園まで足を伸ばしたものの、二つある駐車場は満杯であった。こんなに素晴らしい陽気なのだし、サクラもまだ咲き残っているのだから、多くの方が散策にやって来ていたのだ。仕方なしにデジスコによる野鳥撮影は諦めて、Uターンして一本杉公園へ行って見ると、こちらの駐車場は空いていた。狙いはカリンの花、アミガサタケ、ハルシメジであったが、それらはみんなこれからのようであった。しかし、梅林に可愛らしいツボスミレが咲いていて、地に這いつくばって撮影した。草も伸び地面も暖められているから、とっても気持ちが良い。また、ハナズオウが咲き出していたので、いつもとは異なった作画でシャッターを切った。

<今日観察出来たもの>花/ハナズオウ(写真上左)、ツボスミレ(写真上右)、タチツボスミレ、ビオラ・ソロリア、キランソウ、モミジイチゴ等。


4月9日(午前)、東京都町田市小野路町

 今日は雲ひとつ無い晴天で、気温も高く絶好の散策日和となった。もう満開は過ぎただろうが、五反田谷戸のヤマザクラの古木を見ようと、ザックの中に握り飯を詰め込んで出発した。万松寺谷戸では早くもセリ摘みの方が見え、休耕田や草原ではキアゲハ、キタテハ、モンキチョウが舞っていた。いつものようにキノコ山へ登り、神明谷戸から五反田谷戸へ抜けた。途中、植木屋さんの畑のミツバツヅジが目が眩むような鮮やかさで咲いていた。五反田谷戸のヤマザクラは昨日の強風でだいぶ散っていた。まさに「花の命は短くて」という訳である。それでもコケリンドウやフデリンドウ、ニオイタチツボスミレ等が咲き、春の花の五反田谷戸を満喫した。そこから白山谷戸経由でニリンソウの谷へ下った。センボンヤリ、ニリンソウ、マルバスミレ、ヒカゲスミレと、春の野の花で一杯であった。

<今日観察出来たもの>花/ニリンソウ、センボンヤリ(写真上右)、キランソウ、ミツバツチグリ、フデリンドウ、コケリンドウ、シュンラン、ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ、ヒカゲスミレ、マルバスミレ、アカネスミレ、ビオラ・ソロリア、ノジスミレ、カントウタンポポ、カキドオシ、ムラサキサギゴケ、ケキツネノボタン、タガラシ、コオニタビラコ、スズメノテッポウ、サルトリイバラ、ミツバアケビ(写真上左)、ウグイスカグラ、ミツバツツジ、カイドウ、ハナニラ、オオアラセイトウ、ビオラ等。蝶/キアゲハ、ルリタテハ、ヒオドシチョウ、キタテハ、テングチョウ、モンキチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ベニシジミ、ルリシジミ、ミヤマセセリ。昆虫/ビロードツリアブ。鳥/ウグイス、キジ等。


4月8日、神奈川県川崎市麻生区黒川

 本当に久しぶりの黒川である。自然度はかなりあるものの、野鳥撮影には向いていないので足が遠のいていたのだ。今日は、本当に綺麗に山掃除されている雑木林に咲いているニオイタチツボスミレを撮りに行った。タチツボスミレに比べると花弁がまろやかで紫色が強くて上品である。まあ、ジュリー・アンドリュースか八千草薫のような可憐な花なのである。雑木林の林床には、この他、チェ・ジウのようなアカネスミレも今が盛んだ。これらの女優さんは高嶺の花だが、雑木林のスミレならいくらでも愛でる事が出来る。また、その名からして美しいジュウニヒトエも咲きだしていた。雑木林を後にすると果樹園に行ってみたが、ナシは咲いているものの、お目当てのリンゴはようやく赤い蕾が膨らみ始めた状況であった。午後からは長池公園へ行ったが、冬鳥はすでに帰って成果が上がらず、寂しいものとなった。

<今日観察出来たもの>花/ニオイタチツボスミレ(写真上左)、タチツボスミレ、アカネスミレ、ノジスミレ、ジュウニヒトエ(写真上右)、キランソウ、カキドオシ、コオニタビラコ、カントウタンポポ、クサボケ、ハナニラ、オオアラセイトウ、ナシ等。蝶/キチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、ミヤマセセリ。昆虫/ナナホシテントウ、ヤブキリの幼虫。鳥/ウグイス、ガビチョウ等。


4月7日(午後)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日の昼食は何処にしようかと迷ったが、いつもの牛丼屋やコンビニの弁当も飽きてしまった。今日は何となく中華料理が食べたくなって、茅ヶ崎公園に隣接する「嘉門」へ行った。まことにリーズナブルな値段で美味しいのである。そんな訳でせっかく来たのだから「ちょっとだけよ」と、茅ヶ崎公園を散策する羽目となってしまった。公園に足を踏み入れるとピンクのミツバツツジと真っ黄色のヤマブキが出迎えてくれた。ハナズオウの濃い紅色も美しい。早くも葉がだいぶ大きくなったアジサイを丹念に調べると、ツマグロオオヨコバイやテントウムシが鎮座していた。どちらも成虫で越冬したものである。今日は花冷えとも言える曇天で寒いから、動きが鈍くて簡単に撮影出来た。その後、チャンチンやトチノキの芽吹きを撮影した。大きな葉のトチノキの芽吹きはとっても迫力があって面白かった。

<今日観察出来たもの>花/ヤマブキ(写真上左)、クサボケ、タチツボスミレ、ウグイスカグラ、サルトリイバラ、モミジイチゴ、ハナズオウ、ミツバツツジ等。昆虫/テントウムシ(写真上右)、ツマグロオオヨコバイ。キノコ/アミガサタケ等。その他/トチノキの芽吹き、チャンチンの芽吹き等。


4月7日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 石砂山へ登ってから、足の筋肉痛で身体がだるい。日頃元気な花虫とおるも、年齢による体力の低下には勝てないようである。そこでぐっすり眠って、夕方から用事があるので、隣町の新吉田町へ行った。新吉田町は浜ナシと言って、ナシ栽培が盛んである。今年もいろいろあってソメイヨシノを撮り損ねてしまったが、サクラより純白なナシや薄ピンクのカリンの花の方が好きである。華やいだ場所が苦手だから、好きな花も美しくとも静に咲く花が好きなようである。もう一つ気になっていたのはニリンソウだ。宅地開発が相当に進んでいるのだが、なんとニリンソウの群落が残っているのである。また、今日は更に驚いたのだが、ヤマエンゴサクも発見した。しかもそれにプラスして様々な園芸品種の花々、自宅から自転車でも10分とかからぬ場所に、宝の山が眠っていたのである。

<今日観察出来たもの>花/ナシ(写真上左)、ニンンソウ(写真上右)、ヤマエンゴサク、キランソウ、タチツボスミレ、セイヨウタンポポ、サルトリイバラ、ミツバアケビ、クサイチゴ、カイドウ、ハナニラ、オオアラセイトウ等。蝶/モンシロチョウ。昆虫/ヤブキリの幼虫。鳥/ウグイス、オナガ、シジュウカラ等。


4月6日、横浜市戸塚区舞岡公園

 今日の舞岡公園は、一年の内で最も美しい季節の一つであろうと思われる。雑木林を見上げると咲き残ったオオシマザクラやヤマザクラ、芽吹き始めた各種の木々、まるで淡い水彩画を見ているようだ。しかも、空は青く穏やかなのだから、全く言うことはない。今日も午前中はウグイス狙いで、デジスコで散策を開始した。きざはしの池へ行ってみると、ウグイス狙いではなく、多くのカメラマンやバーダーが見られた。どうせアオシギ狙いだろうと思ったら、オオジシギが来ているという。タシギに似ているのだがかなり珍しく、決して湿地にて餌を漁らないと言う。なるほど他のシギ類が好む葦原ではなく、斜面の草原にいた。今日もウグイスは梢に登らないので、仕方なしにオオジシギを撮った。午後からはアミガサタケの発生するポイントへ行ってみたが、昨年よりも数多くの可愛らしい姿を観察する事が出来た。

<今日観察出来たもの>花/モクレン、レンギョウ、ユキヤナギ、ミツマタ、ウグイスカグラ、ヤマブキ、キブシ、センボンヤリ、シュンラン、ヒトリシズカ、ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ、ビオラソロリア、キランソウ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ナズナ、トウダイグサ等。昆虫/オオアカマルノミハムシ、モモブトカミキリモドキ。蝶/モンシロチョウ、キチョウ、ツマキチョウ、ルリタテハ、ベニシジミ、ルリシジミ。キノコ/アミガサタケ(写真上左)、トガリアミガサタケ、アラゲキクラゲ。鳥/アオシギ、オオジシギ(写真上右)、ウグイス、ツグミ、ムクドリ、アオジ、ハクセキレイ、カワセミ等。


4月4日(午後)、神奈川県愛甲郡愛川町中津川

 石砂山の山頂に12時までいたが、午後からはギフチョウの飛来が期待出来ないので、さっさと下山した。思った通りにたくさんのギフチョウに出会えたが、また、思った通りに地面に日向ぼっこをする写真しか撮れなかった。来年からは山頂へは行かずに、周辺部を散策しようと思った。時間はたっぷり余ったし、ここまで来たのだから、ヤマセミのポイントへ立ち寄ってみようと愛川町の中津川へ寄り道した。石がごろごろする川原はとても歩きにくく、葦が生え、時折水のある所も通らねばならなかった。そんな訳でガサゴソと音がしたのだろう。ヤマセミのペアを見つけたが、すぐに飛び立って撮影する事は出来なかった。ブラインドを張って一日頑張れば撮れそうだが、里山の道端自然観察官の職務領域をはるかに超えている。しかし、今日はギフチョウとヤマセミに出会えたのだから、最高の日としなければなるまい。

<今日観察出来たもの>鳥/ヤマセミ、アオサギ(写真上左)、カルガモ(写真上右)、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ、ハシボソガラス、スズメ等。


4月4日(午前)、神奈川県津久井郡藤野町石砂山

 ソメイヨシノが満開になると、毎年、ギフチョウに会いに行きたくなる。ギフチョウの観察は、晴れていて風の無い日の午前中と相場が決まっているから、昨日のような春の嵐が吹きまくる日はもちろん、明日の雨のち曇りの日もNGとなる。そんな訳でギフチョウを見たいという方と日にちを決めておいても、その日が良い日にならない事も多いのだ。ネットで週間天気予報のみならず、明日の空模様を伺っていないと、行ってもとんでも無い事になってしまう。今日行った石砂山のギフチョウは藤野町の天然記念物に指定されているから、発生個体数はとても多い。しかし、一番多く見られる山頂へ辿り着く為には心臓破りの山道を歩かなければならない。また、山頂は圧倒的に個体数は多いものの、地面に日向ぼっこをしている味気ない写真しか撮れない。そう分かっていても、沢山のギフチョウに会いたくて今日も山頂まで行った。

<今日観察出来たもの>花/エイザンスミレ(写真上左)、マルバスミレ、ノジスミレ、アオイスミレ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ等。蝶/ギフチョウ(写真上右)、ミヤマセセリ、テングチョウ、ヒオドシチョウ、モンシロチョウ、スギタニルリシジミ。昆虫/ビロードツリアブ。鳥/ウグイス、アオゲラ等。


4月2日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 2日前、4羽のヒレンジャクが見られたと言うので、冬鳥撮影は一段落着けたつもりでいたが、性懲りも無く町田市の妙福寺に寄ってみた。しかし、バーダーも野鳥カメラマンも誰も居ず、ヤドリギを見上げてもヒヨドリが来ているだけであった。そこで午前中は、他のものを探して撮影しては、境内の中に入ってヤドリギを見上げる事を繰返したが、結局、ヒレンジャクは確認出来なかった。午後からは尾根を越えた寺家ふるさと村へ行って、ここの主たる仙人の異名持つNさんに教えてもらったヤマルリソウを撮りに行った。低山帯では見かけるものの、多摩丘陵では観察した事がない。植物では早くもニリンソウが花開き、ナガバノスミレサイシンが至る所で満開であった。昆虫は生憎の空模様でほとんど見られず、カントウタンポポで食事中のヤブキリの幼虫を撮影した。これを見て、寺家ふるさと村も確実に春が進んでいると実感した。

<今日観察出来たもの>花/ニリンソウ、ヤマルリソウ(写真上右)、キュウリグサ、ノジスミレ、アオイスミレ、コスミレ、タチツボスミレ、ナガバノスミレサイシン、キブシ、ウグイスカグラ、トサミズキ、ジンチョウゲ、ソメイヨシノ、モモ、ポケ、カントウタンポポ、カキドオシ、ムラサキケマン、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ナズナ、タネツケバナ、フキノトウ、ツクシ等。蝶/モンシロチョウ、ベニシジミ。昆虫/ヤブキリの幼虫(写真上左)、テントウムシ。鳥/ムクドリ、ヒヨドリ、ガビチョウ等。


4月1日(午後)、東京都町田市小野路町

 「まだ、ルリちゃん、ジョー君が長池公園にいますよ」とのメールも入ったが、先日、お別れの挨拶をして来たというのに、また会うのも変である。「一度だけだよ、お別れの挨拶は」てな調子で、午後からは小野路町へ行った。午前中の小山田緑地でもかなり飛んでいたのだが、撮り損ねてしまったミヤマセセリを第一目標とした。ミヤマセセリが良く現れる山掃除の行き届いた雑木林に腰を下ろして飛来するのを待っていたら、なんと各所にシュンランが咲いていた。かつては雑木林でたくさん見られたのだが、盗掘にあって、その数は本当に少なくなった。ミヤマセセリも数多く現れたが、気温が高くなったので、じっと日向ぼっこをしてくれないので梃子摺った。これで目的は達したから、トリモトールに機材を変えようかなとも思ったが、昨日の早起きによる遠出のためか眠くなり、車に戻って眠りこけると、はや帰宅の時間となってしまった。

<今日観察出来たもの>花/シュンラン(写真上左)、クサボケ、アカネスミレ、ノジスミレ、タチツボスミレ、カキドオシ、ヘビイチゴ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ナズナ、タネツケバナ、ウグイスカグラ、アブラチャン、キブシ等。蝶/ミヤマセセリ(写真上右)、ヒオドシチョウ、ルリタテハ、アカタテハ、キタテハ、テングチョウ、キチョウ。昆虫/ビロードツリアブ。キノコ/トガリアミガサタケ等。鳥/ツミ、オオタカ、ウグイス、ガビチョウ等。


4月1日(午前)、東京都町田市小山田緑地

 いよいよ4月に入り、ソメイヨシノもほぼ満開に近くなった。昨日、冬鳥の撮り納めをして来たから、躊躇なく、ハンドルネームの「花虫とおる」に戻る事が出来る。しかし、野鳥撮影もとても楽しいから、まあ、トリモトール花虫てな具合で、11月一杯迄の長丁場を過ごすことになるだろう。そんな訳で今日は虫をとおるとしてコツバメを撮りに行った。春にだけ現れる蝶を、植物にならってスプリングエフェメラルと呼んでいるが、コツバメはとても可愛らしく春の妖精とでも呼びたくなる。なぜだか分からないが小山田緑地はコツバメが多く、今日も陽気に飛び回っていた。コツバメをじっと観察していると、太陽の方向に閉じた羽を確実に向ける。この時期は気温が低いから、活発に飛び回る為には、太陽の光で身体を暖めねばならないのである。コツバメが飛び出したから、蝶の季節は確実にスタートを切った。

<今日観察出来たもの>花/キランソウ(写真上左)、アカネスミレ、スミレ、アオイスミレ、タチツボスミレ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ナズナ、キブシ等。蝶/コツバメ(写真上右)、ミヤマセセリ、テングチョウ、ルリタテハ、アカタテハ、スジグロシロチョウ。昆虫/ビロードツリアブ。鳥/ウグイス、ガビチョウ等。



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