6月29日、横浜市戸塚区舞岡公園
このところ梅雨の合間の晴れが続いていて、昨日は東京で早くも30度を越えたそうだ。今日も天気予報を見ると、晴れで気温が上がりそうである。「あーあ、今日も暑くなり、しかもピーカンだな」と溜息がついたが、何処へ行ってもこんな日は同じだから、舞岡公園でのんびり散策しようと出かけてみた。いつも様々な昆虫が見られるアジサイの葉上を観察したが、いたのは可愛らしいカマキリの子供ばかりだ。瓜久保奥のキノコの穴場へ行ってみると、タマゴテングタケモドキがたくさん生えている。しかし、今一絵にならないからパスし、三角畑へ登って行ったが、草刈がなされていて引き返す。「これゃー、駄目だわい」と、谷戸奥へ向かって行くと、舞岡のファーブルさんが、ご婦人達になにやら写真を見せている。誰だろうと思ったら、はるばる茅ヶ崎からやって来た方々で、ゼフィルスに会いに来たらしい。そこで丘の上の栗林を
案内したが、栗の花はもうすっかり散っていた。
気温はやはりかなり上昇して、弁当を食べたら昼寝でもしようかと思っていたら、茅ヶ崎からやって来た方々が瓜久保にお見えになったので、一緒に一回りしてから、今日はデジスコの出番はないなと感じて、また谷戸奥へ向かった。夕方、ミドリシジミが乱舞する所までやって来ると、茅ヶ崎の方々、チャリコバさん、鎌倉のNちゃん等が集っていた。やはり午前中に比べるとミドリシジミの姿が多くなった。茅ヶ崎の方々もかなり頑張ったが、「遠いいので帰ります」と言うので、「後15分たてばミドリシジミの乱舞が始まるよ」と引き止めたが、残念そうに帰って行った。すると10分もたたない内に、あちこちでミドリシジミの乱舞が始まり、手の届きそうな所まで来て、きらりきらりと緑色の羽が光った。むろんみんな感激して、それに見入った事は言うまでも無い。
<今日観察出来たもの>花/オトギリソウ(写真上左)、トモエソウ、ヤブカンゾウ、クサレダマ、オカトラノオ、ホタルブクロ、イモカタバミ等。蝶/ヒメジャノメの蛹(写真下左)、クロアゲハ、キタテハ、イチモンジチョウ、ヒカゲチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ミドリシジミ、オオミドリシジミ(写真下右)、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ベニシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/ハサミツノカメムシ、アカスジキンカメムシ、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ショウジョウトンボ、オオシオカラトンボ、オオアオイトトンボ、オジロアシナガゾウムシ、ヨツボシケシキスイ、ヨツボシオオキスイ、ホタルガ等。鳥/カワセミ、ホトトギス、ウグイス、シジュウカラ、スズメ、メジロ、カルガモ等。キノコ/タマゴテングタケモドキ、アンズタケ、ドクベニタケ、カワリハツ、クロアシボソノボリリュウタケ等。その他/ナツホボウズ(オニシバリ)の実(写真上右)、ヒメコウゾの実、アオダイショウの子供等。
6月27日(午後)、東京都町田市小山田緑地
午後からは最近出番の少ないデジスコで、鳥を撮るんだと薬師池公園へ行ったが、カワセミすら見られず、隣接する野津田神社や、かつてフクロウやアオバズクのいた春日神社を覗いてみたがなにもいず、(仮称)アオバズク郷土の森へ行ってアオバズクを眺めたが、今日もデジスコでは近すぎる場所に止まっていた。そんな訳で、これで帰ろうかなとも思ったが、イチヤクソウが咲いているのではと、ほんの短時間だが小山田緑地に寄ってみた。イチヤクソウは咲いていたが、昨日の雨で泥が跳ね返っていて、撮る気にはなれなかった。オオムラサキはまだ発生していない筈だが、一回りしてみる事にした。途中、公園の方に出会ったが、「オオムラサキはまだ発生していない」との事であった。しかし、咲き始めたオカトラノオに、ミドリヒョウモンとメスグロヒョウモンが群れていた。
<今日観察出来たもの>花/ルドベキア(写真上左)、イチヤクソウ、トンボソウ、ホタルブクロ等。蝶/メスグロヒョウモン(写真上右)、ミドリヒョウモン、ベニシジミ、キマダラセセリ。昆虫/ウスバカゲロウ等。キノコ/カワリハツ、アシボソノボリリュウタケ等。
6月27日(午前)、東京都町田市小野路町・図師町
今日は自宅から至近距離の場所へ半日だけ行こうと考えていたが、なぜか小野路町へ行ってみたくなった。最近、見るもの撮るものが少なく、不調であると書いていたと思うが、誰にも会わない静けさだけは他所には代え難い。まあ、そんな訳だから、何か撮るものがあれば良いなあと、左程期待せずに歩き始めた。万松寺谷戸の田んぼはすっかり田植えが済んで、オオシオカラトンボが畦に挿した竹の棒の先に止まっている。畦の草原にはオオシオカラトンボのものと思われるヤゴの脱皮殻がたくさん着いている。朝早くにやって来れば、羽化が見られる事だろう。谷戸奥にあるオニグルの実は早くもピンポン玉位の大きさになっていて、その成長速度には驚かされる。キノコ山までの急な登りに、シロキクラゲやヤグラタケ等があったので、期待してキノコ山へ登ったが、これといったキノコは見られなかった。
そんな訳で、じっくりとカメラを構える事が無いから歩みがとても速く、予定に無かったキノコ尾根を下って五反田谷戸へ行った。五反田谷戸は相変わらず各種の花が咲いていたが、盛期はすでに過ぎていて、これからはオオバギボウシやヤマユリにバトンタッチされることだろう。キノコ尾根では枯れた松の木に、ヒメカバイロタケが群生していた。
やっぱり今日も大したものにはお目にかかれないなと感じたが、いつものように美しい雑木林へ歩みを進めた。ここはゼフィルスの多産地だった筈だが、今年は1頭だに出会えなかった。果たしてこれからオオムラサキやスミナガシに出会えるのだろうかと樹液の出具合を確認していると、今年初めてになるノコギリクワガタを見つけた。以上、このように小野路も図師も、夏に向かって歩みを着実に進めているようであった。
<今日観察出来たもの>花/ミヤコグサ、ウツボグサ、ノアザミ、ホタルブクロ、ツユクサ、ヒメジオン、オオバジャノヒゲ、ナワシロイチゴ、ネジバナ等。蝶/アゲハ、メスグロヒョウモン、イチモンジチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、ヒカゲチョウ、ベニシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/オオシオカラトンボ(写真下右)、オオシオカラトンボ?のヤゴの脱殻(写真上右)、ノコギリクワガタ(写真下左)、ホタルガ、カノコガ、エサキモンキツノカメムシ、ベニカミキリ等。キノコ/ヒメカバイロタケ(写真上左)、カワリハツ、アラゲキクラゲ、ヤグラタケ、ニッケイタケ等。
6月25日、横浜市緑区新治市民の森
どんよりと曇っている訳ではないが、今にもパラパラ雨が落ちて来てもなんらおかしくない、梅雨特有の曇り空である。今日も健康維持を考えて、ほんの短時間だが、新治市民の森へ行った。とは言っても、遊水池周辺をぐるっと回って、満倉谷戸周辺を巡り、一応、野鳥カメラマンが必ずいるハンノキ林まで野鳥情報を仕入れに行った。昨日の野津田公園もそうだが、大雨が降った時に一時雨水を溜めて置く遊水池は、格好のトンボの楽園となっているようだ。雑木林を開発して宅地とし、その結果、保水力ががくんと落ちるから、洪水対策として遊水池を造る訳である。なんとなく腑に落ちないのだが、自然破壊によって多くの昆虫達は減少しているのにもかかわらず、遊水池の為にトンボが増えているのは、まことに皮肉な現象である。今日も色鮮やかなハラビロトンボが見られた。
満倉谷戸へ通ずる農道に毎年アカスジカメムシがたくさん見られるから、セリ科のヤブジラミに注意したが、成虫も幼虫もたくさん見られた。かつて、アカスジカメムシを見たいのなら、ニンジン畑へというのが定説であったが、こちらは農薬散布や花が咲くまで放置しないので、ほとんど見られなくなって、今は路傍のヤブジラミが一番である。しかし、ヤブジラミの実はズボンくっつくお邪魔実で、何となく歓迎したい植物とは言いがたい。
ハンノキ林へ行ってみると、いつもよりカメラを向けている方が多いばかりでなく、鳥見だけの方もかなりいた。「バーダー」という野鳥雑誌に新治市民の森が探鳥地として紹介されたらしい。しかし、そう簡単に野鳥がたくさん見られ、また撮影出来るフィールドでは無いのにと思うのだが、確かに緑だけは一杯である。
<今日観察出来たもの>花/タチアオイ(写真上左)、カタバミ(写真上右)、ネジバナ、アジサイ、ムラサキツユクサ、ヒルザキツキミソウ、アカバナユウゲショウ、ハルシャギク、ホタルブクロ、イモカタバミ、ムラサキシキブ等。蝶/ツバメシジミ(写真下左)、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/アスジカメムシ(写真下右)、オオニジュウヤホシテントウ、カワトンボ、ハラビロトンボ、ホタルガ等。キノコ/アミスギタケ等。鳥/カワセミ等。
6月24日、東京都町田市野津田公園
今日は久しぶりに晴天とは言いがたいが、薄日の差す梅雨時には珍しい上天気となった。「これは気温が上がるぞ、陽に焼けるぞ、写真も上手く撮れないぞ」と思ったが、雨と病気と仕事と緊急の用事以外は家にいると落ち着かない性格だから、のんびりとだが出かけてみた。どうして飽きもせずに、毎日のように道端自然観察に出かけるのだろう。また、身体もかなりくたびれている筈だが、一応健康を維持しているのだから不思議である。他にやる事がないから仕方無しにやっていて、気ままに楽しくやっているから続くのだろう。今日は最近不調の小野路町・図師町には行かないで、そろそろキイトトンボが発生したのではないかと、お隣の野津田公園に行った。こんなに不調が続くと、愛車「小野路号」も、「花虫号」とでも名前を変えなければならなくなる。
野津田公園は完全無料、完全舗装の広大な駐車場があるのだから素晴らしい。ここしばらく未舗装の林道や駐車場の所ばかり行っていたので、タイヤ、ホイールとも汚れたままだったが、昨日、ピッカピカに磨いて汚す気にはなれなかったから有り難い。遊水池上の草原に出向いてみると、キイトトンボが2匹もいて嬉しくなった。写真のように黄色い色をしていて、すぐに発見出来るようにも思われがちだが、やはり飛んでくれないと発見は難しい。今日は草原にはこれといった蝶は見られなかったが、ネジバナが咲き、野生化したハルシャギクが目の覚めるような鮮やかさで咲いていた。
午後からはアオバズクを見に行ったが、デジスコでは距離が近過ぎ、アオダイショウに巣を襲われたツミも何処かへ消えて、顔見知った鳥友と会話が弾んだ後に、早々の帰宅となった。
<今日観察出来たもの>花/ネジバナ(写真上左)、ハルシャギク(写真上右)、ムラサキシキブ、ヒメジオン、オオキンケイギク、タチアオイ等。蝶/ツマグロヒョウモン、メスグロヒョウモン、イチモンジチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ウラナミアカシジミ、ツバメシジミ、ベニシジミ、キマダラセセリ。昆虫/キイトトンボ(写真下左)、ショウジョウトンボ、オジロアシナガゾウムシ、ホタルガ等。キノコ/ニオイワチチタケ(写真下右)等。鳥/ガビチョウ、ホトトギス等。その他/ヒメコウゾの実等。
6月23日、横浜市戸塚区舞岡公園
「雨が降って、ゆっくり自宅蟄居して休みたいよ。雨が降らない天気は、週末にとっておいてあげてね」と、お願いしたくなる程に、降りそうで降らない天気が続いている。そんな訳で、今日も所用を済ませてから、久しぶりに舞岡公園へ行ってみた。車を停めて歩き始めると、見慣れたバイクが止まっている。鎌倉のNちゃんが来ているようなので携帯電話をかけてみると、「今、ミドリシジミの観察中」との事で、現場に急いだ。蝶が大好きな工務店マスターさんも一緒だ。羽化したばかりのとても美しいミドリシジミの雌が羽を開いて止まっている。今年は特にミドリシジミの発生が多いようで、紋の出ないO型、青の紋が出るB型が見られた。こんなに多ければ、赤い紋の出るA型、青と赤の紋が出るAB型を加えて、4紋型すべて制覇も夢ではなかろう。夕方には何組もの雄の卍飛行が繰返されて、ミドリシジミの多さにびっくりした。
<今日観察出来たもの>花/クサレダマ、オカトラノオ、ミゾカクシ、ホタルブクロ、イモカタバミ、ムラサキシキブ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、イチモンジチョウ、ヒカゲチョウ、ウラギンシジミ、ウラゴマダラシジミ、ミドリシジミ、オオミドリシジミ、ベニシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/ショウジョウトンボ(写真上右)、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、オジロアシナガゾウムシ、ビロードハマキ等。鳥/ツバメの幼鳥(写真下右)、カワセミ、ホトトギス、ウグイス、コサギ、カルガモ等。
6月22日(午後)、横浜市緑区(仮称)横浜キノコの森
午後からは、こんなに雨が降って、湿度が高くじめじめしているのだから、カビの親分たるキノコも生えたのではないかと、(仮称)横浜キノコの森へ行った。その期待は中位だが叶えられて、カワリハツやイロガワリ等の大物や、ダイダイガサやスジオチバタケ等がかなり生えていた。どうやら一週間後位がキノコ観察の山場となりそうである。今年は前述したように野鳥撮影にも励んでいるが、こちらは地面に這いつくばって衣服を汚したり、薮蚊に取り巻かれたりはしないから、とっても快適である。しかし、キノコが多く生える場所は、やはり薮蚊が襲って来るので、今年初めて蚊取り線香に火をつけ腰にぶら下げた。野鳥や野草や昆虫に比べて、キノコ撮影に精を出す方はかなり少ないが、もっとたくさん増えたら蚊取り線香がばんばん売れる事だろう。
久しぶりの薮蚊の来襲にしばらく我慢したが、それ程見ごたえのあるキノコも少なかったので、明るい草原へ行った。ススキにトリノフンダマシの仲間が見られる頃となったから、探してみたのだが見つからず、ナキイナゴがかなりたくさん成長して葉に止まっていた。雑木林の縁にはヒメコウゾがようやく赤く色付き始めていたが、熟してもそれ程美味しくないから、ほとんど口にしない。、民家近くまで降りて行くと、オオハンゴウソウの園芸品種やハルシャギクがたくさん咲いていて、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、ベニシジミがたくさん吸蜜していた。こんな場面に出くわしたら、じっくりと腰を据えて、長玉レンズで絞りを開け気味にして撮影すると、本当に美しい蝶の写真がたくさん撮れる。梅雨はじめじめと鬱陶しいが、その気になりさえすれば、写真撮影の最高シーズンとも言えるのだ。
<今日観察出来たもの>花/ムラサキシキブ(写真上左)、ホタルブクロ、ツユクサ、アカツメクサ、ヒメジオン、スイセンノウ、ムラサキツユクサ、ビョウヤナギ、ザクロ、アジサイ等。蝶/メスグロヒョウモン、イチモンジチョウ、コミスジ、ベニシジミ、ルリシジミ、モンシロチョウ、モンキチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、キマダラセセリ等。昆虫/ホタルガ、カノコガ、トンボエダシャク、オジロアシナガゾウムシ等。キノコ/スジオチバタケ(写真下右)、イタチタケ?(写真下左)、イロガワリ、カワリハツ、ダイダイガサ等。その他/ヒメコウゾの実(写真上右)、ミツバウツギの実等。
6月22日(午前)、神奈川県川崎市(仮称)ミドリシジミの森
昨日はサンコウチョウを撮りに遠出した。しかし、はなはだ残念だが、この「つれづれ観察記」では報告しない事とした。沢山の野鳥カメラマンが押し寄せて、場所を教えてくれた地元の方及び近隣の方々の迷惑を考えると当然な事である。そんな訳で疲れを取る為に、今日は遅くまで寝ていた。午後から何処か近場へ健康維持のために、フィールドパトロールへ出かけようと思ったが、昼飯まで少し時間があったので、(仮称)ミドリシジミの森へ寄ってみた。今年は野鳥撮影の方に時間が費やされている為、蝶の撮影はおろそかになっているが、ひょっとしたら、今年はまだ撮影していないミドリシジミが撮れるのではないかと思ったのだ。ミドリシジミは合計3頭観察出来たが、金緑色に光る羽の表を見せている雄は、残念な事に少し飛び古びていた。それでも今年もそんな姿を観察出来て、とても嬉しかった。
<今日観察出来たもの>花/ザクロ(写真上左)、ムラサキシキブ、ツユクサ、ホタルブクロ、ドクダミ、タチアオイ、ダリア等。蝶/ミドリシジミ(写真上右)、ウラナミアカシジミ、キアゲハ、アカタテハ、キタテハ、メスグロヒョウモン、イチモンジチョウ、ベニシジミ、ルリシジミ、キマダラセセリ。昆虫/カノコガ等。
6月20日、神奈川県茅ヶ崎市(仮称)サシバの森
昨日は遠征したし、今日はゆっくり自宅蟄居と思っていた。しかし、サラリーマン時代はいくらでも眠れたのに、最近、定刻になると目が覚めてしまう。そこで溜まった片付けものを済ませたのだが、昼前に終わってしまった。午後はカメラ雑誌の発売日だから本屋にでも行こうと思ったが、最近、デジスコの出番が無いので、少しシャッターを切ってやらないとまずいと思い、またしても、しぶしぶフィールドへ出かける事にした。しかし、この季節、平地で鳥撮りが出来る所は少ないので、確実にカワセミなら撮れる(仮称)サシバの森に行く事にした。それに、様々な鳥がやって来る枯れ木の天辺が気になったのだ。今日は、ヒヨドリ、ホオジロ、コゲラが天辺に止まった。しかし、距離があるから、ヒヨドリ以上の大きさでないとデジスコでもきつい。もちろん、サシバも現われたが、今日は雑木林の梢やヒノキや電柱の天辺に止まった。
<今日観察出来たもの>花/テイカカズラ、ドクダミ等。蝶/アサギマダラ、ルリシジミ等。鳥/ヒヨドリ(写真上左)、ホオジロ(写真上右)、サシバ、カワセミ、ホトトギス、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、コゲラ、ハクセキレイ等。
6月19日、山梨県南都留郡山中湖
前回の山中湖は今にも雨が降りそうな曇天のため、様々な昆虫は見られたものの、蝶の姿はほとんど見られなかった。また、野鳥撮影に関しても成果ゼロで、このままではすっきりしないと、晴れの日を選んで出かけてみた。結果としては、蝶に関しては様々な種類に出会え撮影が出来たものの、野鳥に関しては、前回よりいくらかましだが、種数も出会いも少なく、またまたノーシャッターに終わった。
今日も前回と同様に、石割の湯の駐車場に車を停めて、林道を登って行った。前回来た時は、イタドリの葉に様々な昆虫が見られたのだが、今日はその姿がない。また、カメノコテントウにも1匹も出会わなかった。天候が晴れだからか、あるいは産卵が終わって姿を消したのだろうか。まったく不思議である。しかし、相変わらずヤマハンノキの葉に、金緑色に光るルリハムシがたくさん見られた。蝶に関しては、特に
ウスバシロチョウがたくさん見られ、ツマキチョウの雄がひらひらと飛んでいるのだから、山中湖の季節は首都圏平地より、やはり一ヶ月遅れであるなあと改めて感じた。そんな数多くの蝶の中で、期待していたギンイチモンジセセリとヒメシジミに出会え事がとても嬉しかった。ヒメシジミは発生初期で、これからたくさん見られるようになるだろう。しかし、美しい空色に光る羽は、ピーカンの晴天ではなく、曇り日でこそ美しく撮れるので、ここで紹介するのは割愛した。
午後からはデジスコに変えてずっと野鳥撮影のつもりであったが、前述したように鳥の種数も出会いも少なく、一回りした後に昼寝タイムとなった。午後3時過ぎにもう一度挑戦したのだが、やはり同じ結果で、やはり山中湖の野鳥撮影は、4月中旬から5月中旬までが適期であるなあと悟った。
<今日観察出来たもの>花/ハンショウズル(写真上左)、ヤマオダマキ、ナンテンハギ、コゴメウツギ等。蝶/ウスバシロチョウ(写真下左)、クロアゲハ、ジャコウアゲハ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ツマキチョウ、ギンイチモンジセセリ(写真上右)、キマダラセセリ、テングチョウ、アサギマダラ、コミスジ、イチモンジチョウ、ヒメシジミ。昆虫/ハンミョウ(写真下右)、ルリハムシ、クロジョウカイ、マルムネジョウカイ等。鳥/コルリ、キビタキ、カッコー、ホトトギス、シジュウカラ、コガラ、ヤマガラ、コサメビタキ、アカゲラ、イカル、キジバト等。その他/モミジイチゴの実等。
6月17日(午後)、東京都町田市野津田公園
午後からは何処へ行こうかと思い悩んだが、こんな蒸し暑い日は、アップダウンの少ない野津田公園なら草臥れないだろうと思って行って見た。車を降りて散策を開始すると、早くもアカシジミがお出ましになった。羽が破損して古びているが、今年初めての多摩丘陵での観察となる。更に羽化したばかりのトラフシジミの夏型に出会った。これは本当にラッキーと、カメラを構えて近づいたが、気温が高いから敏感で、すぐに飛び立ってしまった。また、満開のクリの花に、ウラナミアカシジミを2頭も見つけた。これもまた今年初めての多摩丘陵での観察となる。午前中散策した小野路町・図師町では、前述したような散々な結果であったが、お隣の野津田公園では、少ないながらもゼフィルスが観察出来てほっとした。どうやら今年は、小野路町・図師町より、蝶や昆虫に関しては野津田公園の方が面白そうである。
<今日観察出来たもの>花/キキョウソウ(写真上左)、ムラサキシキブ、ナワシロイチゴ、ヒメジオン、オオキンケイギク、タチアオイ、ヒルザキツキミソウ等。蝶/イチモンジチョウ、コミスジ、テングチョウ、モンシロチョウ、キチョウ、スジグロシロチョウ、トラフシジミ、アカシジミミ、ウラナミアカシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ。昆虫/オオイシアブ(写真上右)、ショウジョウトンボ、シロコブゾウムシ、ヒメシロコブゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、クサギカメムシ、チャバネカメムシ、トンボエダシャク等。鳥/カルガモ、ガビチョウ、ホトトギス等。その他/クワの実、ヒメコウゾの実等。
6月17日(午前)、東京都町田市小野路町・図師町
梅雨の合間の曇り日は涼しい筈だが、少しでも陽が差して来ると、気温はぐんぐん上がり、湿度が高いから不快指数が100%近くにまで上昇する。おまけにお邪魔虫の薮蚊がお出ましになっているから、道端自然観察も快適とは言いがたい。しかも、期待したゼフィルスは何も見られないのだから、欲求不満まで昂じてしまう。自然度がとても高く、ゼフィルス達の食樹たるクヌギやコナラがたくさん生えているのに、「いったい小野路町・図師町はどうなっちゃってるの?」と疑問符を投げかけたくなる。今日は17日であるから、去年に続いて小野路町・図師町はゼフィルス不作の年と位置づけられる事になりそうだ。そんな訳で、今日の散策の成果は散々なものとなったが、それでも、近頃、首都圏では減少が著しいオオチャバネセセリの元気な姿を観察出来た事が、唯一の救いとなった。
<今日観察出来たもの>花/ミヤコグサ、ウツボグサ、ノアザミ、ホタルブクロ、ツユクサ、ヒメジオン、オオバジャノヒゲ、アジサイ、シモツケ等。蝶/オオチャバネセセリ(写真上右)、キマダラセセリ、メスグロヒョウモン、キタテハ、イチモンジチョウ、テングチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、ヒメジャノメ、ルリシジミ、ベニシジミ等。昆虫/カノコガ、シオヤトンボ、チャバネアオカメムシ、ベニカミキリ等。キノコ/ミドリスギタケ(写真上左)、アラゲキクラゲ等。鳥/ホトトギス、ガビチョウ等。
6月16日、神奈川県川崎市(仮称)ミドリシジミの森
今日は一日中雨の筈であった。しかし、昼近くになると空は明るくなり、降る雨は小糠雨へと変わった。ひょっとしたら止むのではと期待して、久しぶりに(仮称)ミドリシジミの森に行ってみた。このフィールドへ度々訪れている方によると、ミドリシジミは朝の7時半で羽を開くのを止めてしまうとの事である。しかし、ずっと曇っていて、陽が差し始めた時にも羽を開くので期待したのだが、今日は見られる個体数も少なく、気温が高いから近づくとすぐに飛び立ってしまった。そんな訳でミドリシジミの写真は撮れなかったのだが、これで今年も平地産ゼフィルス6種類全部に会えた事になる。今日は目的のものは空振りだったが、きんきら金に輝くマスダクロホシタマムシやベニカミキリ、キアゲハや首都圏平地では珍しいミドリヒョウモンにも出会えた。これだからちょっとの時間でも、フィールドへお邪魔したくなるのだ。
<今日観察出来たもの>花/ホタルブクロ、ドクダミ、タチアオイ、ダリア等。蝶/キアゲハ(写真上左)、アゲハ、キタテハ、ミドリヒョウモン、コミスジ、ヒメジャノメ、クロヒカゲ、ミドリシジミ、ルリシジミ、イチモンジセセリ。昆虫/マスダクロホシタマムシ(写真上右)、ベニカミキリ、キマワリ、シロコブゾウムシ、ジンガサハムシ、ホタルガ等。
6月14日、神奈川県秦野市弘法山
今日は毎年恒例の、弘法山における「ゼフィルス観察会」である。とは言っても堅苦しいものではなく、まあ、同じ趣味を持つものの気楽な散策会のようものである。駐車場に車を停めて歩き始めると、早くも駐車場右上にある満開のクリの木に一同釘付けとなった。なにしろ、ウラナミアカシジミ、オオミドリシジミ、メスグロヒョウモン、テングチョウ等が、無心に吸蜜しているのだから当然である。このクリの木は、もう何年も前から不思議にチョウ達に人気があるのだ。花の蜜が甘いのか、雑木林に至近だからか、その他の理由からかは分からないが、本当に有り難い木なのである。今日も他所を巡り歩いたが、このクリの木前に一日中陣取って、長玉レンズも使用して撮影すれば、何処よりも抜きんじて数多くの傑作写真が撮れたに相違ない。
きっとこのクリの木に、ずっと目を凝らしていたい方もあったかもしれないが、毎度お馴染みの国会の牛歩戦術のような速度で先を急いだ。雑木林の縁には、本当に美しいシモツケがたくさん咲いている。何故だか弘法山のシモツケやホタルブクロやナワシロイチゴは色が濃いのである。尾根道に至ると植栽されたアジサイが色付いて、蝶こそ吸蜜に訪れないが、様々な昆虫達が花上にいる。これをマクロレンズで絞りを空け気味にして撮影すると、素晴らしい写真がたくさん撮れるのである。もちろん葉上には、ミズイロオナガシジミやヤツメカミキリ等が休んでいた。今日一番の収穫は、真っ赤な美しいホシベニカミキリを観察出来た事だろうか。また、例え歩みは亀のような速度でも時間があったから、権現山の野鳥観察施設も覗いてみた。ヤマガラやシジュウカラ等の巣立ったばかりの若鳥が、繰り返し繰り返し水浴びにやって来ていた。
<今日観察出来たもの>花/アジサイ(写真上左)、シモツケ(写真上右)、イチヤクソウ、ハエドクソウ、ホタルブクロ、オカトラノオ、ナワシロイチゴ、ザクロ等。蝶/ミズイロオナガシジミ(写真下左)、オオミドリシジミ、ウラゴマダラシジミ、ウラナミアカシジミ、ゴマダラチョウ、メスグロヒョウモン、アカタテハ、テングチョウ、アサギマダラ、モンキアゲハ、イチモンジチョウ、コミスジ、モンシロチョウ、キチョウ、モンキチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、ルリシジミ、ヒカゲチョウ、コジャノメ、サトキマダラヒカゲ。昆虫/ホシベニカミキリ(写真下右)、ヤツメカミキリ、ラミーカミキリ、キマダラカミキリ、ホタルガ、マルウンカ、マダラアシナガバエ、キバラヘリカメムシ、ヨコヅナサシガメ、シマサシガメ、アカサシガメ等。鳥/エナガ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ガビチョウ等。その他/クサイチゴの実、アオダイショウ等。
6月13日、神奈川県茅ヶ崎市(仮称)サシバの森
明日は毎年恒例の弘法山でのゼフィルス観察会だから、家に蟄居して身体を休めておこうと思っていた。しかし、カメラバックの中でデジスコが、「私も使ってよ!」と泣いているので、仕方無しに(仮称)サシバの森へ行った。ここは1ヶ月程前に、鳥友から情報を貰っていたのだが、気の小さい私には、猛禽類であるサシバは、それほど魅力的ではなかったのだ。血を見るのが嫌いで医者にならなかったのだから、猛禽類の食事場面に出くわしたら卒倒してしまう事だろう。やっぱり、コサメビタキのような可愛らしい小鳥が一番である。そうは思ったものの、サシバは夏の里山の代表的な鳥で、撮影するのが難しいらしい。と言う事で、お目にかかっても悪くはないなと思った訳である。サシバは何べんも現われたが、いかんせん距離が遠く空気も水蒸気に満ちているから、残念ながら証拠写真程度にしか撮れなかった。
<今日観察出来たもの>蝶/アカボシゴマダラ、モンシロチョウ、アカシジミ等。鳥/サシバ(写真上)、カワセミ、ホトトギス、ウグイス、エナガ、メジロ、コゲラ、ヒヨドリ、ハクセキレイ等。
6月12日(午後)、東京都町田市野津田公園
午後からは、お隣の野津田公園へ久々に行った。このHPの掲示板に度々ご投稿下さる方々のメインフィールドである。車を降りて歩き始めると、ミズイロオナガシジミを早くも発見した。これは幸先が良いなと感じたのだが、野津田公園でもゼフィルスの出合いは、これ一回となってしまった。しかし、ヒメジオンがたくさん咲いている草原で、気温が上がったためか、ヒメアカタテハ、メスグロヒョウモン、キタテハ、ベニシジミ、ツバメシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリと、午前中の小野路町での蝶の出の悪さがまるで嘘のように、たくさん見られた。しばし、三脚を片隅に置いて、手持ちでばんばん撮影した。フイルム時代に比べると、感度が何倍も高いから本当に楽だ。一通り撮影が終わって小休止していると、独特なキビタキの美しい囀りが聞えて来た。
道端自然観察にバラの花は不釣合いだと知ってはいるが、野津田公園に来たのだからと、バラの広場にまで足を伸ばした。バラの花の見頃はかなり過ぎていたが、独特な甘い香りに包まれた。また、この時期に撮影したくなるのが、隣接する場所に咲いているキンシバイやビョウヤナギである。何処の公園へ行っても植栽されているのだが、雑木林に囲まれて環境が良いのか、とっても美しく咲いているのである。バラの広場を後にして、車が停めてある上の原広場の方へ別ルートの山越えで戻った。途中、キボシカミキリが早くも3匹も、背の低いクワの葉に止まっていて驚いた。鳥撮りに夢中になっていたので、今年は季節の推移をじっくり味わっていなかったようである。最後に熟したクワの実をほうばりながら、その実をカメラで素直に切り取った。
<今日観察出来たもの>花/バラ(写真上左)、キンシバイ(写真上右)、ビョウヤナギ、アジサイ、シモツケ、ナワシロイチゴ、ザクロ、テイカカズラ、ヒメジオン、オオキンケイギク、タチアオイ、キキョウソウ、ヒルザキツキミソウ等。蝶/ヒメアカタテハ(写真下右)、メスグロヒョウモン、キタテハ、イチモンジチョウ、ジャコウアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、モンキチョウ、スジグロシロチョウ、ミズイロオナガシジミ、ベニシジミ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ。昆虫/ホタルガ、ショウジョウトンボ、オオアオイトトンボ、マダラアシナガバエ、キボシカミキリ、ウシカメムシ等。鳥/キジ、カルガモ、キビタキ、ホトトギス等。その他/クワの実(写真下左)、ヤマカガシ等。
6月12日(午前)、東京都町田市小野路町・図師町
最近、道路が空いている事もあって、日曜日に小野路町へ行く事にしている。しかし、残念ながら昨日の日曜日は一日中雨であった。そんな訳で定例の小野路行きは、今日となった。空を見上げると、雨が降って来ても、また陽が出て来ても、おかしくないような梅雨時の曇り空で、到着した時は昨日の雨によって下草はかなり濡れていた。そんな訳で葉上には、まだ昆虫達は現われてなく、また、蝶の姿も見られなかった。万松寺谷戸はすっかり草刈がなされていて芳しくないので、久しぶりに花の谷戸である五反田谷戸まで足を伸ばした。谷戸にはノハラアザミ、ミヤコグサ、ウツボグサ、シモツケ等が色とりどりに咲き誇っていた。「やっぱりここは野の花が多いな」と、あらためて感心した。しかし、ここでも下草がかなり濡れていて、昆虫や蝶の姿はほとんど見られなかった。
今日の目的はやはりゼフィルスなのだが、昨年と同様に発生が少ないように感じる。ここをフィールドとしている「森のきのこさん」や、長池公園周辺をフィールドとする「秀さん」らは、ウラナミアカシジミをすでに撮影しているのだが、アカシジミともども今日も姿を見ることはなかった。唯一、ミズイロオナガシジミが1頭見られただけに過ぎない。一昨年は、それこそ踏みつけるように各種のゼフィルスが雑木林の林床に見られたのだから、とても不思議である。一説によると、一昨年の秋に度々襲った台風の影響と言われている昨年の極端な個体数の減少は、そうすぐには回復しないのだろう。そんな訳でゼフィルスがかつて一番たくさん見られた美しい雑木林へも行ったが、ゼフィルスどころか、これといった蝶には出合えなかった。
<今日観察出来たもの>花/ミヤコグサ(写真上左)、ウツボグサ(写真上右)、ノアザミ、ホタルブクロ、ツユクサ、ヒメジオン、オオバジャノヒゲ、アジサイ、シモツケ等。蝶/ジャコウアゲハ、カラスアゲハ、テングチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ミズイロオナガシジミ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、ルリシジミ等。昆虫/カノコガ(写真下左)、シオヤトンボ、チャバネアオカメムシ等。鳥/ホトトギス、ガビチョウ等。その他/トウグミの実(写真下右)等。
6月10日(午後)、横浜市緑区新治市民の森
午後からは、いつもの通りにデジスコによる鳥撮りのつもりで鶴見川へ行ったが、目的とするオオヨシキリやセッカの姿が少ないので、予定を変更して新治市民の森を短時間だが散策した。畑にたくさん植栽されているクリは半分以上花が開いていて、「ゼフィルスゃーい」と期待したのだが一頭だに見られなかった。しかし、羽化したばかりのとても美しいルリタテハに遭遇した。また、ベニシジミの第2化がたくさん見られ、最も普通種だが「綺麗だなあ」とあらためて感嘆した。ヒメジオンが咲いている草原には、横浜ではそれ程多くないハラビロトンボが見られた。きっと、隣接する遊水地に発生しているのではないかと思われる。谷戸奥のハンノキ林の方まで行ってみたが、これといったものには出会えず、相変わらずカワセミが池に、ホオジロがいつもいる木の天辺で鳴いていた。
<今日観察出来たもの>花/テイカカズラ、ホタルブクロ、ヒメジオン、ハコネウツギ、ムシトリナデシコ、オオキンケイギク、スイセンノウ、イモカタバミ、タチアオイ、ジャガイモ、アジサイ等。蝶/ルリタテハ、キタテハ、ヒメウラナミジャノメ、ヒカゲチョウ、ルリシジミ、ベニシジミ、イチモンジセセリ。昆虫/ハラビロトンボ(写真上左)、ショウジョウトンボ、カワトンボ、マダラアシナガバエ(写真上右)、マルボシハナバエ、ヒメクロオトシブミ、アカサシガメ、カノコガ等。鳥/カルガモ、カワセミ、ホオジロ、シジュウカラ等。
6月10日(午前)、横浜市緑区(仮称)横浜キノコの森
今年はキノコに対する興味が薄れているためか、あるいはキノコが不作なのか、近場のフィールドでキノコを目にする事が少ない。しかし、いよいよ気象庁が関東地方の入梅宣言を出したのだから、もう何かしらのキノコが生えていてもおかしくないと、横浜キノコの森へ行った。しかし、写真のオオホウライタケがたくさん生えていた位で、これと言ったものには出会わなかったが、前回来た時よりも種数も数も増えていた。そんな訳で目的のものには振られてしまったが、梅雨の野の花の代表格たるホタルブクロが花開き、隣接する民家には、アジサイ、ビョウヤナギ、キンシバイと、梅雨にはなくてはならぬ花々が咲き出していた。今日はゼフィルスも期待したのだが、ミズイロオナガシジミが3頭もお出ましになったのだが、写真を撮る事は出来なかった。しかし、「いよいよだな!」という手応えは充分に感じられた。
<今日観察出来たもの>花/ホタルブクロ(写真上左)、ツユクサ、シロツメクサ、アカツメクサ、ヒメジオン、アカバナユウゲショウ、ナガミヒナゲシ、オオキンケイギク、スイセンノウ、ムラサキツユクサ、ヒルザキツキミソウ、キンシバイ、ビョウヤナギ、ザクロ、アジサイ、ギンリョウソウ等。蝶/イチモンジチョウ、ミズイロオナガシジミ、ベニシジミ、ルリシジミ、モンシロチョウ、キチョウ等。昆虫/ショウジョウトンボ、シオヤトンホ、チャバネアオカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、アカガネサルハムシ等。キノコ/オオホウライタケ(写真上右)、ツエタケ、アラゲキクラゲ等。鳥/ホトトギス等。その他/ウグイスカグラの実、ミツバウツギの実、ヤマカガシ等。
6月8日、山梨県南都留郡山中湖
今日は前回の鳥撮りだけの無残な結果に懲りて、午前中は一般撮影機材にて「花虫撮る」に徹し、午後からはデジスコにて「トリモトール花虫」に変身しようとの計画で山中湖へ行った。また、山中湖は野鳥だけでなく、様々な野の花や木の花、蝶や昆虫達、そしてキノコの宝庫で、かなり高額の交通費をかけて行くのだから、これらに見向きもしないのはもったいないとずっと思っていたのだ。今日は午後から霧雨がぱらつき、鳥の出はほとんど無く、デジスコのシャッターは一度も切らなかったのだから、鳥撮りだけであったら、この観察記のUPもなかったに違いない。それに、久しぶりに山中湖の昆虫達の多彩さに目を輝かせたのだから、鳥は撮れなくとも満足の一日であったと言えよう。これからもこのパターンで、しばしば山中
湖へ行ってみようと思うようにまで至った。
山中湖はかなり別荘地やレジャー施設等で開発が進んでいるが、石割山への林道は、かなり昔のままの姿が保たれている。日帰りの町営温泉として有名な「石割の湯」の駐車場に車を停めて歩き出すや否や、イタドリハムシやドロハマキチョッキリがお出ましになった。今日は気温が低い曇り日だから蝶の姿はほとんど見られなかったが、この周辺は、ヒメシロチョウ、ギンイチモンジセセリ、ウスバシロチョウがかなり見られる。林道に入ると、大きなブリキの玩具のようなカメノコテントウがたくさん葉上で休んでいる。各種のジョウカイボンやハムシの仲間もたくさんいて、昆虫好きには堪らない事だろう。花では紅色のフジサンシキウツギやミツバウツギが今が盛りと咲いている。林道を詰めて行くと、ここは面白いぞという感を強くする。天気が良い日にまた来てみたい、きっと様々な蝶にも出会えるに相違ない。
<今日観察出来たもの>花/フジサンシキウツギ(写真上左)、ミツバウツギ(写真上右)、ヤマオダマキ等。蝶/ウスバシロチョウ、スジグロシロチョウ。昆虫/ドロハマキチョッキリ(写真下左)、カシルリオトシブミ、カメノコテントウ(写真下右)、ルリハムシ、イタドリハムシ、クロジョウカイ、マルムネジョウカイ、クロボシヒラタシデムシ等。鳥/オオルリ、コルリ、キビタキ、カッコー、ホトトギス、シジュウカラ、アカゲラ、キジバト等。
6月6日、横浜市戸塚区舞岡公園
近頃、天気予報がくるくると変わって、山中湖へもう一度行ってみようと思っているのだが、なかなか出かけられないでいる。そこで今日はゼフィルスがたくさん見られる舞岡公園へ行った。相変わらず野の花はこれといって見るものが少ないが、各所でウラゴマダラシジミが乱舞していた。その数からして近年では大発生と言えそうである。途中、ヤマグワの実を撮って谷戸見の丘方面へ歩いて行くと、ぞろぞろとお仲間が降りてくる。そうか今日は6日だから、自然観察会の日なのだと悟った。そこでメンバーではないのに、最後尾につけてついて行った。なにしろ自然観察にかけてはベテラン揃いだし、たくさんの目があるのだから何か探してくれる筈と踏んだのだ。いつもの他人に見つけてもらって野鳥を撮るという、鳥撮り
スタイルと同じである。これは図星の結果となって、お陰様で、テングチョウや羽化したばかりのウラゴマダラシジミを撮らせて頂いた。
午後からは、いつものパターン通りにデジスコで散策した。コゲラはまだ巣立っておらず、盛んに穴から子供が顔を出し、時には親がやって来るのを待ちくたびれて眠りこけていた。集った野鳥カメラマンの話を総合すると、巣立ちは明日か明後日位になりそうである。一方、カワセミは巣立っていて、合計5羽がさくらなみ池に集合していた。しかし、何と言っても嬉しかったのは、ツバメが撮れた事である。ツバメは飛んでばかりいてなかなか枝等には止まらないものと思っていたが、池に差し込まれたアズマネザサの小枝に一瞬だが止まったのである。すいすい尾羽をY字状に開いて飛ぶ姿こそツバメらしいが、そんな固い事は言わないで、撮れただけでも大満足と言う訳なのである。
<今日観察出来たもの>花/ノアザミ、ミヤコグサ、イモカタバミ、ムラサキカタバミ、ウツギ、ハコネウツギ等。蝶/アゲハ、テングチョウ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ウラゴマダラシジミ(写真上右)、アカシジミ、コチャバネセセリ等。昆虫/リンゴコフキハムシ、アカスジキンカメムシ、オジロアシナガゾウムシ、マダラアシゾウムシ、サビキコリ等。鳥/カワセミ(写真下左)、ツバメ(写真下右)、ホトトギス、コゲラ、ウグイス、カワラヒワ、ムクドリ、スズメ等。その他/ヤマグワの実(写真上左)、ウグイスカグラの実等。
6月5日(午後)、神奈川県津久井郡城山町小倉橋
泉の森へ行ったら必ず近くのバーミアンで食事をし、隣接するダイソーを覗く事になっている。今日もそのセオリーを無事に済ませると、「野鳥さんやーい」と車に乗った。まずは海老名の相模川の河川敷に行ったが、オオヨシキリはしきりに鳴いているものの、良い場所には現われてくれない。それならば田植えの終わった田んぼで餌を漁るアマサギを撮ろうと行ってみたが、今日はお留守であった。そこで仕方無しに、ここまで来たのだからと小倉橋まで行った。つい1ヶ月程前、ヤマセミが出ていたらしいので期待したのだ。しかし、観察出来た野鳥は常連さんばかりで、川岸の石にテリトリーを張るミヤマカワトンボをデジスコで撮影した。また、キタテハやテングチョウがたくさん発生していて、湿った場所で吸水していた。以上、今日は午前も午後も期待外れの、無念の一日となってしまった。
<今日観察出来たもの>蝶/モンキアゲハ、アカタテハ、キタテハ、テングチョウ、ルリシジミ。昆虫/ミヤマカワトンボ(写真上右)。鳥/トビ(写真上左)、アオサギ、コサギ、セグロセキレイ、カルガモ、スズメ等。
6月5日(午前)、神奈川県大和市泉の森
最近、デジスコの稼働率が減っているので、カワセミなら撮れるだろうと泉の森へ行った。お目当てのカワセミは一羽いたものの、どうやら巣立ったばかりの子供のようで、小さな池でじっとしている。背景が良い止まり木に止まっているのならシャッターを切っただろうが、草むらのような場所なのでお手上げである。まだ巣立ちから時間が経っていないようで、おどおどびくびくしているように感じられた。野鳥も歳をとるに従って、ずうずうしくなるようである。たくさんいた野鳥カメラマンによると、「親鳥は近頃見られなくなった」との事だ。そこでデジスコは諦めて一般撮影機材で何か撮ろうと散策したが、早くも咲きだしたキツリフネ以外に、これといったものが見られない。何処を歩いてもキツリフネばかりである。この多さには本当にびっくりしたが、最後にやっと民家脇の草原で、ヒメフウロを見つけてほっとした。
<今日観察出来たもの>花/キツリフネ(写真上左)、ヒメフウロ(写真上右)、ドクダミ、ツユクサ、アカバナユウゲショウ、キショウブ、ハナショウブ等。蝶/サトキマダラヒカゲ、モンシロチョウ、キチョウ。昆虫/アカスジキンカメムシ、チャバネアオカメムシ、ヤマトシリアゲ等。鳥/カワセミ、バン、シジュウカラ、キジバト、スズメ等。
6月4日、東京都町田市小野路町
6月に入って最初の小野路町である。日当りの良い場所にあるクリの花は咲き始め、いよいよ来週からは、様々なゼフィルスが見られる事だろう。今日だって、イボタの多い五反田谷戸や神明谷戸等の図師町側まで行ったら、ウラゴマダラシジミが見られたかもしれないが、夕方に所用があるので、小野路町の半日コースを歩いた。早くも雑木林の若いコナラの幹からは樹液が滲み出て、サトキマダラヒカゲ、クロヒカケゲ、ヒカゲチョウ等が主役の、大酒宴が開かれていた。また、今年になって初めてのコクワガタに出会って、にんまりする。ノコギリクワガタ、カブトムシ等の大物が加わるのも、時間の問題であろう。見応えのある野の花は相変わらず少なく、また、キノコの発生もほとんど見られない。そんな訳でハエトリグモの仲間やヨコジマオオハリバエの顔を撮って遊んだ。
<今日観察出来たもの>花/カキの雄花(写真上左)、ハコネウツギ、ウツギ、スイカズラ、オカタツナミソウ、ホタルブクロ、ドクダミ、ノアザミ、ケキツネノボタン、カキツバタ等。蝶/ジャコウアゲハ、テングチョウ、キタテハ、イチモンジチョウ、コミスジ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、クロヒガゲ、ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、サトキマダラヒカゲ、キマダラセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/コクワガタ、ヤマサナエ、ギンヤンマ、アカガネサルハムシ、アカスジキンカメムシ、ヨコジマオオハリバエ等。鳥/ホトトギス、キジ、ホオジロ、カルガモ、カワセミ、ウグイス等。その他/ハエトリグモの仲間(写真上右)等。
6月3日(午後)、横浜市緑区新治市民の森
午後からは、これまた土日のみ開く無料駐車場のある新治市民の森へ行った。しかし、ここも道端の下草が刈られていた。先日行った舞岡公園程ではないものの、どうして梅雨の花が咲き終わるまで、下草刈りを見合わせないのだろうか。これではホタルブクロやオカトラノオは見られなくなってしまう。そればかりではなく、オカトラノオは各種の蝶の大好きな花なのだから、本当に困った事である。そんな訳で野の花と昆虫はまたまた諦めて、テイカカズラやイボタ等の木の花やモミジイチゴの実を撮った後、デジスコに変えて散策を再開した。しかし、緑濃い雑木林では鳥は本当に見つけづらく、僅かに池に餌を漁りに来たカワセミ等を観察したが、この時期のカワセミは子育てに精力を費やして疲れ果てているのか、他の時期に比べて羽の色は悪く、身体も痩せ細っているように感じられた。
<今日観察出来たもの>花/テイカカズラ(写真上左)、ホタルブクロ、アカツメクサ、ヒメジオン、アカバナユウゲショウ、ハコネウツギ、イボタ、ヤマウコギ、ムシトリナデシコ(写真上右)、オオキンケイギク、スイセンノウ、ムラサキツユクサ、ジャガイモ等。蝶/サトキマダラヒカゲ、ウラゴマダラシジミ、ルリシジミ。昆虫/ヤマサナエ、カワトンボ、アオカミキリモドキ等。その他/モミジイチゴの実(写真上右)、ウグイスカグラの実、ミツバウツギの実等。鳥/カルガモ、カワセミ、ホオジロ、キセキレイ、ウグイス、ホトトギス、シジュウカラ、コゲラ等。
6月3日(午前)、横浜市緑区三保町
今日はどんよりとした曇り空で気温がとても低い。いよいよ梅雨が間近に迫っているといった感じだ。こんな天気の時は近場に限る。しかも、昨日から駐車違反取締りが厳しくなったから、土日のみ開く無料駐車場のある三保市民の森へ行った。しかし、昆虫がたくさん観察出来る谷道は、綺麗さっぱり下草が刈られていた。これでは駄目だと、適度に人家が建ち並ぶ三保町を散策した。何処へ行っても野の花は見るべきものが少ないが、園芸植物の花なら百花繚乱である。一番目に付くのは真っ黄色のオオキンケイギクで、ピンクのムシトリナデシコや赤紫のスイセンノーが彩りを添えている。それらの花々に、第2化目のモンシロチョウがたくさん発生していて、盛んに吸蜜を繰返していた。こんな日は花の撮影日和だからと、見慣れたものでも、ばしばしとシャッターを切った事は言うまでもない。
<今日観察出来たもの>花/オカタツナミソウ、ツユクサ、シロツメクサ、アカツメクサ、ヒメジオン、アカバナユウゲショウ、ベニバナウツギ、ハコネウツギ、キショウブ、ムシトリナデシコ(写真上右)、オオキンケイギク、オオオテンニンギク、スイセンノウ、ミヤコワスレ、カラー、ムラサキツユクサ、ジキタリス、ホウズキ、ジャガイモ等。蝶/モンシロチョウ(写真上左)、サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ。昆虫/ハサミツノカメムシ、チャバネアオカメムシ、カワトンボ等。
6月1日、神奈川県逗子市(仮称)サンコウチョウの森
まさか鳥を撮るために逗子へ行くとは思っていなかったのだが、ここへ行けばサンコウチョウに確実に会えると聞いていたので行ってみた。舞岡公園で聞いた話によると、「サンコウチョウは来ているものの、まだ巣作りが始まっていないから撮影は難しいよ」との事であったが、サンコウチョウが撮れれば鳥撮りは一段落して、4月や5月のように気が狂ったかのようにフィールドへ行かなくともすむからと思った訳である。ポイントに到着するや否や、「ホイホイホイ」と囀る鳥が現われた。双眼鏡で覗くと、コバルトブルーの目と、長い尾羽が一瞬だが確認出来た。憧れのサンコウチョウである。その後、飽きない程度に現われるのだが、素早い動きで翻弄される。「良い写真はやっぱり巣作りが始まってからだな」と納得出来たが、夕方まで頑張った。結局は証拠写真しか撮れなかったのだが、サンコウチョウに会えた幸せを胸に家路へ急いだ。
<今日観察出来たもの>昆虫/ハンミョウ等。鳥/サンコウチョウ(写真上右)、オオルリ(写真上左)、コゲラ、ヤマガラ、メジロ等。