4月30日、横浜市都筑区鴨池公園
今日で4月も終わりである。本当に良く道端自然観察及び写真撮影に出かけたものである。通院もなくなったし、やる事といったら草むしりに掃除だけだから、連日のようにフィールドへ出掛けているという訳である。しかし、これからは少し考えなくてはならないなあと思い始めている。それでも終わり良ければ全て良しと、1リットル120円で入れたガソリンを大切に使おうと、近場の鴨池公園へ出かけた。今日は快晴で気温がぐんぐん上昇して汗ばむような陽気となった。池の上の草原にはハルジオンやセイヨウタンポポが咲いて、ベニシジミやヤマトシジミが飛んでいる。今が盛りのオオムラサキツツジにはクロアゲハが飛来し、遠くクスノキの梢ではアオスジアゲハも乱舞している。いよいよ蝶の季節が全開したといった感じである。野の花では道端にピンクで可愛いアカバナユウゲショウが、日陰ではオカタツナミソウも咲いていた。もうそろそろ大木のある県央の神社には、アオバズクも飛来する事だろう。
<今日見られた主なもの>花/オカタツナミソウ(写真上左)、キンラン、ギンラン、ニワゼキショウ、アメリカフウロ、ハルジオン、アカバナユウゲショウ、アマドコロ、ホウチャクソウ、タチツボスミレ、ツボスミレ、オニタビラコ、シロヤマブキ、ツツジ、アメリカハナミズキ等。蝶/ベニシジミ(写真上右)、アオスジアゲハ、クロアゲハ、ヤマトシジミ等。キノコ/アミガサタケ等。
4月29日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園
衆院山口2区の補選で、自民党は惨敗した。それなのに暫定税率を再議決して復活させるという。また、後期高齢者医療制度なるものが発足して、75歳以上のお年寄りは保険料が年金から天引きされるという。電気ガス等も値上がりするというから、ぎりぎりの生活をしている者にとっては真に地獄である。元自民党の平沼赳夫氏が「自民党はもう駄目だ。国民の意識から乖離している」と言っているらしい。もちろん民主党に政権が変わっても、それ程良くはならないかもしれないから、今日もガソリン代がかからない茅ヶ崎公園へ行った。今の季節は、ガマズミ、ヤブデマリ、コゴメウツギ等の白い木の花が目立つが、中でもカマツカはとても可愛らしい。あと数日で5月だから、マダラアシゾウムシがヌルデの幹に、シモフリコメツキがのんびりと触覚を動かし、更に、なかなかお目にかかれない白いタンクトップを着たエゴシギゾウムシもかなり見られた。昆虫観察においても、茅ヶ崎公園は侮れない本当に素晴しい公園である。
<今日見られた主なもの>花/カマツカ(写真上右)、ヤブデマリ、オオデマリ、キンラン、ギンラン、エビネ、フデリンドウ、アマドコロ、ホウチャクソウ、タチツボスミレ、ツボスミレ、ケキツネノボタン、ジシバリ、オニタビラコ、トキワハゼ、セイヨウタンポポ、シロヤマブキ、ツツジ等。蝶/モンシロチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/エゴシギゾウムシ(写真上左)、ヒメクロオトシブミ、マダラアシゾウムシ、シモフリコメツキ等。その他/ユスラウメの実等。
4月28日(午後)、横浜市緑区新治市民の森
昼食は50円の割引券を貰ったので、仕方なしに「すき家」へ行って、ネギ玉牛丼セットを食べた。その後、車を少し走らせ、田んぼ一面レンゲで美しい恩田川の農耕地に車を停めて昼寝をした。やはり体調が思わしくないのか、なんと1時間も眠ってしまった。しかし、お陰様で元気が回復して来たので、新治市民の森へ行った。尾根を通ってポイントへのコースをとったが、尾根道を下ると見た事のある方がコゲラを撮っていた。自然観察会の重要メンバーの一人であるzama
medakaさんだ。今日は車では無く自転車でやって来たというのだから素晴しい。ポイントへ到着すると、これまた鶴間の自転車おじさんもやって来ていた。自転車でやって来て、お握りや菓子パンをぱくついて道端自然観察及び写真撮影をすれば、本当に地球環境に優しい最高のスタイルである。なんだか知り合いが新治市民の森に押し寄せて来そうだが、広大で静かな森は、ニョロ子はもちろん、様々な生き物との出会いを約束してくれるだろう。
<今日見られた主なもの>鳥/ヤマガラ(写真上左)、ホオジロの雌(写真上右)、シジュウカラ、ウグイス、コゲラ、ガビチョウ、セグロセキレイ、スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、カルガモ、ハシブトガラス等。花/キンラン、ギンラン、ニリンソウ、ヒトリシズカ、ウワミズザクラ等。
4月28日(午前)、横浜市港北区新吉田町
26日に雨の中を歩いたからだろうか、それともタバコの吸い過ぎの為であろうか、昨日はぐったりと疲れてしまった。肩が張って、こんな時に恐ろしいクモ膜下出血でも起きるのではないかと慄いて寝床に入ったが、有り難い事に今日も目覚める事が出来た。例によって掃き掃除をすませ、草むしりを少々してから新吉田町へ行った。今日はいつものコースの半分を歩くことにした。散策を開始すると、農家の庭先に黄色いアイリスやミヤコワスレが美しい。ボタンは咲いているがシャクヤクの蕾はようやく膨らんで来ている状況であった。丘の上の畑に登って行くと、傍らに植栽されている菊に、かなりの数のキクスイカミキリが見られて嬉しくなった。カミキリというと怖いイメージだが、背中にオレンジの菱形の紋をつけた、とても可愛らしいカミキリだ。こんなに小さいのに、今日は気温が高いから良く飛んで撮影を梃子摺らせる。丘を下って日曜菜園の畑へ行くと、早くもサヤエンドウの緑の鞘がぶら下がっていた。
<今日見られた主なもの>花/サヤエンドウ(写真上左)、カタバミ、オニタビラコ、ジュウニヒトエ、ツボスミレ、タチツボスミレ、アメリカスミレサイシン、ナカミヒナゲシ、オオアラセイトウ、ハルジオン、セイヨウタンポポ、アメリカハナミズキ、ポーポー、ドウダンツツジ、ツツジ、ミヤコワスレ、オオアマナ等。蝶/キアゲハ、モンシロチョウ、キタテハ、ヤマトシジミ等。昆虫/キクスイカミキリ(写真上右)、コアシナガバチ、オオニジュウヤホシテントウ、ヤブキリの幼虫等。キノコ/アミガサタケの仲間等。
4月27日(午後)、横浜市緑区新治市民の森
野鳥を狙っての25日のプチ遠征が不本意な結果に終わった為、このところ花や虫の散策記が続いている。東京や横浜の公園でのキビタキやオオルリ飛来の情報がかなり入って来てはいるのだが、これから毎週一回のプチ遠征で撮れるから、わざわざ行く気も起きない。そんな訳で、午後からは性懲りも無く新治市民の森へ行った。常連さんの鳥ばかりだろうとは分かってはいるものの、もしやを期待した訳だが、今日も常連さんの鳥を撮ることになった。新治市民の森にもオオルリやキビタキはもちろん来ているのだが、なにしろ広大な森だから、なかなか出会う事が出来ない。東京の上野公園や光が丘公園等なら、1時間もあればポイントを一巡り出来るのだが、丘を越え山を越えの新治市民の森では、とんでもない体力と時間を必要とするのだ。しかし、森林浴とお仲間との楽しい談笑が待っているので、ついつい同じポイントで長居をしてしまう。そんな訳で、今日もコゲラ君とカワセミ君に遊んで貰うこととなった。
<今日見られた主なもの>鳥/コゲラ(写真上左)、カワセミ(写真上右)、ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、ウグイス、アオゲラ、ガビチョウ、スズメ、ヒヨドリ、カルガモ、ハシブトガラス等。花/ニリンソウ、ヒトリシズカ、ウワミズザクラ等。
4月27日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園
キンラン、ギンランも撮ったし、色々なフィールドへもお邪魔したし、疲れも相当溜まったから、この辺で4月の道端自然観察は良いかなあとも思ったが、横浜動物の森公園へアオゲラの偵察を兼ねて行って見た。この森では良くアオゲラを観察しているので、巣がないかなあと期待した訳だが、見つけ出す事は出来なかった。しからば花虫撮るに徹しようと頑張ったものの、スミレの仲間は僅かにタチツボスミレが咲き残っている位で、これといった花は咲いてなかった。春と初夏の端境期という訳である。もちろんキンランはここでもかなり見られたが、昨日行った茅ヶ崎公園生態園に比べると本当に少ない。そんな訳で昆虫を撮ろうと、ハルジオンやカントウタンポポの咲く草原に踏み込んだ。ベニシジミがたくさんいたものの破損している個体が多く、また良い場所に止ってくれないので、ハルジオンで食事中のコアオハナムグリを撮影した。しかし、昆虫に関してはいよいよ季節到来といった感じで、やって来る5月が楽しみとなった。
<今日見られた主なもの>花/キンラン、アマドコロ、ナカミヒナゲシ、キランソウ、ハルジオン、カントウタンポポ、ケキツネノボタン、タチツボスミレ、ニシキギ、ハナイカダ、ツツジ、ツルニチニチソウ、ワスレナグサ、ドイツスズラン等。蝶/モンキチョウ、ヤマトシジミ、ベニシジミ等。昆虫/コアオハナムグリ(写真上右)、ヒメジョウカイ、ヤマトシリアゲ、ヤブキリの幼虫、チャバネアオカメムシ、オジロアシナガゾウムシ等。その他/カントウタンポポの綿毛(写真上左)等。
4月26日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園自然生態園
今日は有志で緊急の臨時道端自然観察会となった。なにしろ自然公園を標榜している筈の舞岡公園や泉の森公園等では、キンランがほとんど見られないという。そこで、茅ヶ崎公園自然生態園へお招きをという事になった。茅ヶ崎公園の中にある自然生態園(土日祝開園)は、乗り越える事が不可能な高い柵で回りが囲まれているので、盗掘等はされずに様々な植物が見られる。キンラン、ギンランなんて、私がご幼少の頃はたくさん生えていて、毎日、一輪採って来て机に飾り勉強に励んだものなのだが、最近では希少種となっている。その理由は、里山そのものの減少や放置荒廃が主たるものなのだが、人工栽培がきわめて難しい植物なのに、自宅の庭に植えようと盗掘してくる方々、花瓶に飾りたいからと花だけ採って来る方々の所業も見逃せない。そんなこんなで希少種となったが、茅ヶ崎公園自然生態園は盗掘が不可能な高い柵と雑木林のきちんとした手入れ管理で、キンラン、ギンランの金銀財宝の園となっている。
<今日見られた主なもの>花/キンラン(写真上左)、アマドコロ(写真上右)、ギンラン、エビネ、ニリンソウ、チゴユリ、フデリンドウ、ホウチャクソウ、ナカミヒナゲシ、アカツメクサ、タチツボスミレ、ツボスミレ、アメリカスミレサイシン、ジシバリ、セイヨウタンポポ、シロヤマブキ、ツツジ、アメリカハナミズキ、オオデマリ等。昆虫/ヤブキリの幼虫等。キノコ/アミガサタケ等。
4月25日、山梨県山中湖村(仮称)コルリの森
いよいよ夏鳥を求めて毎週一回のプチ遠征の季節となった。去年は連休明けから始めたのだが、今年は是非とも4月末に行ってみたいと思っていたので、連休に入る前にと疲れた身体に鞭打って出かけてみた。午前中は(仮称)クロツグミの森、午後は(仮称)コルリの森とコースを組んだが、鳥の出は今一で、6月一杯まで続けるブチ遠征のしょっぱなは無残な結果に終った。しかし、4月末に来たこともあって、可愛らしいピンクのヒナスミレが撮って下さいよと微笑むし、この他、富士山名物のマメザクラも咲き出していた。また、こんなにたくさんあったのと愕く程にアブラチャンの木があって、ちょうど満開であった。やはり高原は平地に比べて、季節が約1ヶ月程遅れているのだなあと実感した。鳥の方は午前中にコルリが一回だけ現れたと言う事だし、オオルリもキビタキもそれぞれ1回現われてくれたが、証拠写真程度の結果となった。夏鳥が高原で本格化するのは、やはり連休明けからのようである。
<今日見られた主なもの>花/シロバナエンレイソウ(写真上左)、ヒナスミレ(写真上右)、タチツボスミレ、アメリカスミレサイシン、ミヤマカタバミ、ネコノメソウ、マメザクラ、アブラチャン、ムラサキケマン、ミヤマキケマン等。鳥/オオルリ、キビタキ、ミソサザイ、ゴジュウカラ、コガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、アカゲラ、コゲラ等。
4月24日、横浜市緑区新治市民の森
今日は一日中雨と予報されていたので、目覚まし時計をかけずに、たっぷり寝ようと思っていた。しかし、習慣とは恐ろしいもので、昨日の観察会で疲れている筈だが、いつもの時間に目覚めてしまった。しかも予報とは異なって、風は強いものの雨が降っていないではないか。かなりの主婦の得意技の二度寝も、これでおじゃんとなった。そこで仕方無しに家を出たが、スミレをまだ撮影していなかったので、迷わず新治市民の森の満倉谷戸へ行った。新潟県へ行くと田んぼの農道脇に何処でも爆生しているのだが、我が郷土では本当に貴重品なのである。これまで各種のスミレを紹介して来たが、頭に何もつかないスミレを紹介しないのは片手落ちである。ありがたい事に他のスミレは終期を迎えていたが、スミレはまだまだ盛期で数多く簡単に撮影出来た。次第に空は曇り始め風も更に強くなったので、今度こそ二度寝では無い昼寝をしようと、ほんの1時間半程の散策を打ち切って家路についた。
<今日見られた主なもの>花/スミレ(写真上左)、カキドオシ(写真上右)、イチリンソウ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、クサノオー、キランソウ、タチツボスミレ、カラスノエンドウ、ムラサキケマン、ホウチャクソウ、レンゲソウ、ハルジオン、カントウタンポポ、オオアマナ、ツツジ、ドイツスズラン等。蝶/アゲハ、ツマキチョウ、ツバメシジミ、ベニシジミ等。昆虫/カワトンボ、ホシハラビロヘリカメムシ、ナガメ、ベニカミキリ等。
4月23日、東京都町田市小野路町
今日は待ちに待った観察会の日である。午前10時に寺家ふるさと村の駐車場に集り、1時間程、鴨志田公園を中心に散策した。寺家ふるさと村を熟知する地元のSさんも参加してくれたので、ほんの一時間だが様々な野草に出会えた。目的のクマガイソウも見頃で、栄養状態が良いのかとても立派であった。クマガイソウを無事に見る事が出来たので、寺家ふるさと村を後にして小野路町へ行った。野津田公園で弁当をぱくつき歩き始めると、目聡い鎌倉のNちゃんがすぐにアリアケスミレを見つけてくれた。イチリンソウの谷へ降りて行くと、純白の星が無数に降ったかのように、ニリンソウ、イチリンソウが咲き乱れ、ヒカゲスミレも咲き残っていて嬉しくなった。その後、コケリンドウが見たいというので、女性が顔を洗えば10年は若返るという小町井戸へは寄らずに、図師町側の谷戸へ直行した。コケリンドウは元より、ヒメハギや各種の田んぼの花々、コバノガマズミやアオダモの花も出迎えてくれ、なんと13000歩の行程も軽やかに飛び歩いた。
<今日見られた主なもの>花/キンラン(写真上左)、センボンヤリ(写真上右)、イチリンソウ、ニリンソウ、ジュウニヒトエ、ヒカゲスミレ、マルバスミレ、ノジスミレ、アリアケスミレ、アカネスミレ、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、アメリカスミレサイシン、ツボスミレ、フデリンドウ、コケリンドウ、ヒメハギ、キンポウゲ、シラユキゲシ、ヤマツツジ、コバノガマズミ、アオダモ、ウワミズザクラ等。蝶/アゲハ、ルリタテハ、ツマキチョウ、トラフシジミ、ベニシジミ、ルリシジミ、ミヤマセセリ等。昆虫/カワトンボ、シオヤトンボ、ナナホシテントウ等。
4月22日(午後)、横浜市緑区新治市民の森
午後からは、毎度御馴染みの新治市民の森へデジスコを担いで出かけた。電車で楽ちん鳥撮りとも、山中湖へのプチ遠征とも思っているのだが、どうにもこうにも天気が悪い日が多くて行きそびれている。そんな訳で、不本意ながら鳥撮りは新治市民の森行きが続いている。最近、新治市民の森に集う鳥撮りマンのかなりの方が、何故だか花撮りもするようになって、まことにこそばゆい思いがする。なにしろ鷹こそ我が命であった筈の鶴見のサングラスお兄さんですら、菫に凝ってしまったのにはびっくりした。今日もまさかこの方がと思われるHさんが、なんと一株に9輪もの花が咲いているフデリンドウを撮って誇らしげであった。たしかに今まで出合ったフデリンドウはせいぜい4輪位までで、9輪とは恐れ多き自然度の新治ならではだなと感心した。ちょっと見にはハルリンドウのような華やかさだ。ところで目的の野鳥だが、今日もカワセミやコゲラやホオジロがポーズをとってくれたのみで、相も変わらない午後の半日となった。
<今日見られた主なもの>鳥/ホオジロの雌(写真上左)、カワセミ(写真上右)、ヤマガラ、シジュウカラ、アオジ、ウグイス、アオゲラ、コゲラ、ガビチョウ、スズメ、ハシブトガラス等。花/イチリンソウ、ニリンソウ、フデリンドウ、ヒトリシズカ、スミレ、ウワミズザクラ等。
4月22日(午前)、横浜市都筑区大原みねみち公園
港北ニュータウンには沢山の公園があるが、大原みねみち公園は茅ヶ崎公園と葛ヶ谷公園に挟まれたそれ程広くは無い公園である。そんな訳で、最近出掛けていなかったのだが、行かないのも方手落ちと思い行って見た。車を東方公園の近くに停めて歩き始めると、横浜屋のラーメンショップの近くにナカミヒナゲシが咲いていた。今日は風も無く気温が上がって初夏の様な陽気である。こんな日こそナカミヒナゲシの鮮やかなオレンジ色は相応しい。大原みねみち公園へ歩みを進めると、すぐにギンランが出迎えてくれた。キンランはともかくとして、ギンランは港北ニュータウンには至る所に爆生している。付近のケヤキの大木を見ると、黄色いテントウムシの卵が各所に産みつけられていた。生みつけた張本人であるテントウムシの母親も、近くで産卵場所を探してうろうろしていた。産卵のシーンを撮ってやれとかなり頑張ったのだが、どうやらお腹にはもう僅かな卵しか残っていないようで、残念ながら観察する事は出来なかった。
<今日見られた主なもの>花/ギンラン(写真上左)、ホウチャクソウ、ナカミヒナゲシ、アカツメクサ、シロツメクサ、ムラサキサギゴケ、タチツボスミレ、セイヨウタンポポ、シロヤマブキ、ツツジ、アメリカハナミズキ等。蝶/モンキチョウ、キチョウ、ツマキチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/テントウムシの卵(写真上右)、テントウムシ等。キノコ/アミガサタケ等。
4月21日、横浜市港北区新吉田町
今日は連日の道端自然観察及び写真撮影の疲れが出たので、午前中のみ隣町の新吉田町へ行った。午後からは最後の仕上げとばかりに草むしりに励んだ。自分の身の回りや衣服や髪型等は無頓着なのだが、掃除や草むしりを始めると、中途半端では気がすまなくなる。今日も弱まったとはいえ風が強く、農家の庭の鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいる。いつものコースを歩き始めると、なんとジュウニヒトエが咲いているのには愕いた。本当に侮れない新吉田町である。民家や雑木林の周りでは、オオアマナが野生化して咲いている。丘の上の植木屋さんの畑ではブルーベーリー、日曜菜園ではエンドウマメが咲いていた。竹林に入って土が露出した斜面に、今まで観察したアミガサタケとは異なった色彩のアミガサタケの仲間が生えていて嬉しくなった。アミガサタケの仲間は、本当にメルヒェンチックで楽しくなる。昆虫ではジャガイモの葉にオオニジュウヤホシテントウが現れ、薫風に乗ってアゲハも飛んでいた。
<今日見られた主なもの>花/ジュウニヒトエ(写真上左)、キランソウ、ケキツネノボタン、タガラシ、ツボスミレ、タチツボスミレ、アカネスミレ、ヒメスミレ、アメリカスミレサイシン、シャガ、セイヨウタンポポ、ムラサキケマン、オオアラセイトウ、ニリンソウ、オオアマナ、ツツジ、ミツバツツジ、ドウダンツツジ、ブルーベリー等。蝶/アゲハ、キタテハ、ツマキチョウ、モンシロチョウ、キチョウ、モンキチョウ、ムラサキシジミ等。昆虫/ヤブキリの幼虫、オオニジュウヤホシテントウ、ナナホシテントウ、クロウリハムシ、キイロクビナガハムシ、マルカメムシ等。キノコ/アミガサタケの仲間(写真上右)、アミガサタケ等。
4月20日(午後)、横浜市緑区新治市民の森
午後からは性懲りも無く新治市民の森へ行った。午前中に前述したように、かろうじて今日の散策記用の写真が撮れたし、昨日、コゲラを撮ってアップ出来たので、何にも撮れなくても良いわいと気楽なものである。撮影のポイントに到着すると、かなりの方が帰られて僅か数名という侘しさである。空は曇っていて、いつ雨が降って来てもおかしくないし、北よりの風も収まらないから体感気温はかなり低い。まあ、皆さんが帰られたのも当然だなと思ってデジスコを構えていると、なんと2羽のバンが茂みから泳いで来た。常連のHさんによると、新治でバンを見るのは初めてだという。そこで何とか撮影しようと努力するのだが、デジスコは動き物がすこぶる苦手である。これは駄目かなと思っていると、水中にある倒木の上に乗ってポーズをとってくれた。デジスコによる動き物の撮影は待てば海路の日和ありで、かなり神経を消耗させられるものの、いつもなんとか撮影出来る。人生も鳥撮りも、本当に辛抱が大切だ。
<今日見られた主なもの>鳥/カルガモ(写真上左)、バン(写真上右)、カワセミ、ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、アオジ、ウグイス、コゲラ、スズメ、ハシブトガラス等。
4月20日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園
昨日、一昨日とかなり強い風が吹いたので、またしても外回りの掃き掃除をせねばならなくなった。そんな訳で出発時間が遅れ、またしても茅ヶ崎公園へ行った。しかし、相変わらず風が強い。そこで風が避られる生態園に逃げ込んだ。今日は日曜なので一般にも開放されているのだ。たった2枚の田んぼだが、有ると無いとでは大違いで、ケキツネノボタン、タガラシ、ムラサキサギゴケ等の田んぼの植物が美しく咲いていた。いざ撮ろうとカメラを向けると、なんとマクロレンズの絞り羽の開閉が思わしくなく、エラーが頻発して撮影がスムーズに行かない。これは困った、自宅に戻って他の機材に代えて来ようかなあとも思ったが時間が無い。今日の散策記はギブアップかなと思われたが、だましだましの撮影で、なんとか散策記用の写真だけは確保出来た。これでまた修理代に福沢諭吉先生と樋口一葉先生が各1枚位は飛んで行く事だろう。ガソリン代が与党の再可決でアップしない事を祈るばかりである。
<今日見られた主なもの>花/ケキツネノボタン(写真上右)、タガラシ、ムラサキサギゴケ、トキワハゼ、ツボスミレ、タチツボスミレ、アリアケスミレ、アカネスミレ、シャガ、セイヨウタンポポ、カントウタンポポ、ウワミズザクラ、シロヤマブキ、ヤマブキ、ツツジ、ミツバツツジ等。昆虫/ヤブキリの幼虫(写真上左)等。キノコ/アミガサタケ等。その他/アオキの実、ナワシログミの実等。
4月19日(午後)、横浜市緑区新治市民の森
午後になっても風は相変わらず強い。また、夏鳥もまだ飛来していないから、これといった写真は撮れないとは思ったものの、新治市民の森へ行った。ポイントに到着すると、今日もかなりのカメラマンが集っていた。別段、珍しい鳥や大物の鳥が現れたからでは無く、みなさん行く所が無いから集って来たという訳である。池にはカワセミが見られたが、カワセミの止り物ばかりを散策記に度々登場させるのも芸がないと、雑木林の中で見つけたコゲラの巣の前にデジスコをセットした。今は抱卵中で、このため夫婦が交代で卵を温める。雄が卵を温めている時は、雌が外出して自分の為の餌を探す。雌が卵を温めている時は、もちろん雄が外出して自分の為の餌を探す。そんな訳で抱卵の交代は20分位に一回となり、卵が孵って幼鳥に餌をやりだす頃に比べると、本当に退屈な待ちを強いられる。それでも、これまで何べんも紹介した常連さんよりは良いだろうと、辛抱強く待ち続けてシャッターを切った。
<今日見られた主なもの>鳥/巣穴に入り込む寸前のコゲラ(写真上左)、抱卵交代時のコゲラ(写真上右)、カワセミ、ヤマガラ、ウグイス、ヒヨドリ、ハシブトガラス等。
4月19日(午前)、横浜市緑区三保市民の森
昨日の雨はかなり激しく降って、風もミニ台風並みに強く吹いた。今日も雨は上がったものの、風はかなり強く吹いている。こんな日は道端自然写真撮影には最悪の日なのだが、三保市民の森の谷道へ行けば風が弱いのではないかと期待して行って見た。谷道へ入って路傍に目を光らせるのだが、フデリンドウが1本だに生えていない。去年はたくさん生えていたのに、まるで嘘の様である。これは谷道を歩きやすいように補修したためで、フデリンドウは環境変化にとても弱いのだ。更に谷道を進むと斜面にはタチツボスミレが咲き、イチリンソウの蕾がやっと伸びて来た。草地にはジボロウエンゴサクやカキドオシが咲き、なんとカワトンボが弱々しく飛んで風に流されて行った。更に歩みを進めると、かなり広い窪地が左手に現れるが、ここでは奥の日陰の草原にツルカノコソウの可愛らしい花が咲いていた。また、早いものでハナイカダの葉の中央には、黄色い花粉袋をつけた雄花が咲き始めていた。
<今日見られた主なもの>花/ツルカノコソウ(写真上左)、マルバスミレ、タチツボスミレ、カントウタンポポ、ジロボウエンゴサク、ムラサキケマン、カキドオシ、キランソウ、ハナイカダ、ポーポー、ハナズオー等。蝶/スジグロシロチョウ等。昆虫/カワトンボ、アカハネムシ等。その他/ヒメコウゾの芽吹き(写真上右)、ホオノキの芽吹き等。
4月17日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園
午後から雨と予報されていたが、昨日に続いて草むしりをしてから茅ヶ崎公園へ出かけた。なんと45リットルのゴミ袋を3つも一杯にしたのだから重労働である。ハルジオンもヘクソカズラもキュウリグサもセイヨウタンポポも、写真の被写体としては可愛らしいが、自宅の雑草となると憎らしい存在だ。この為、午前11時少し前に茅ヶ崎公園に到着したが、曇り日だから撮影には絶好である。今日は、ノジスミレ、スミレ、ツボスミレ、タチツボスミレ、アリアケスミレ、アカネスミレ、ヒカゲスミレ、アメリカスミレサイシンと、なんとスミレだけで8種類も観察出来たのだから最高だ。この他、生態園にはアオイスミレとマルバスミレがあるから、今の所、港北ニュータウンで観察出来たスミレは10種類となった。本当に侮れない道端自然観察の適地である。この他、先だってあまり良く撮れなかったアミガサタケも絵になるように撮れ、この為、午後1時を軽く回ってから、至近のすき屋さんに食事をとりに駆け込むはめとなった。
<今日見られた主なもの>花/ホウチャクソウ(写真上左)、ノジスミレ(写真上右)、スミレ、ツボスミレ、タチツボスミレ、アリアケスミレ、アカネスミレ、ヒカゲスミレ、アメリカスミレサイシン、シャガ、カラスノエンドウ、セイヨウタンポポ、カントウタンポポ、クサボケ、ヤエザクラ、アメリカハナミズキ、ヤマブキ、ツツジ、ドウダンツツジ、ミツバツツジ等。昆虫/ヤブキリの幼虫等。キノコ/アミガサタケ等。その他/アオキの実、ナワシログミの実等。
4月16日、横浜市都筑区(仮称)フデリンドウの園
冬の間の私の受け持ちは外回りの掃き掃除が主なものであったが、春が進み雨が降るようになると雑草が良く伸びる。また、気温が上がり水もぬるむから、バケツの水に手をつけても我慢出来るようになる。そんな訳で、これからは掃き掃除以外に草むしりと外回り雑巾掛けが加わった。しかし、日頃軟弱な生活を送っているので、これらの仕事をいっぺんに長時間にわたってしたら病気になってしまう。そこで、一日一善とばかりに一日1時間これらの仕事をなしてから、道端自然観察へ出かける事が多くなりそうである。そんな訳で、今日は掃き掃除と草むしりをした後、(仮称)フデリンドウの園へ行った。途中には紅白のアメリカハナミズキが咲いて美しい。桜並木には、大きなアミガサタケが寝そべって生えている。前回探しておいたフデリンドウを見に行くと、5株とも全て花が開いていた。また、付近を丹念に探すと、一輪だけの可愛らしい株もかなり見られた。これなら盗掘さえされなければ来年も楽しめそうである。
<今日見られた主なもの>花/アメリカハナミズキ(写真上左)、フデリンドウ(写真上右)、タチツボスミレ、カタバミ、トキワハゼ、セイヨウタンポポ、ウグイスカグラ、アオキ、アケビ、ヤマブキ、ツツジ等。蝶/モンシロチョウ、ベニシジミ等。キノコ/アミガサタケ等。
4月15日(午後)、東京都(仮称)チョウゲンボウの谷
午後からはいつものパターンで生田緑地へ行った。野鳥観察施設で1時間程鳥の出を待ったが、アオゲラの鳴き声とヒヨドリだけで、駐車場料金400円を無駄にするのは勿体無いが、(仮称)チョウゲンボウの谷へと転戦した。そんな訳で現地には午後3時頃到着となったものの、10名程のカメラマンが見られた。早速、デジスコをセットしてポイントへ降りて行くと、新治市民の森で度々お会いするOさんやHさんがいて愕いた。簡単な挨拶をすませると、私の到着を待っていてくれたかのように、にわかにチョウゲンボウの行動は活発となり、スズメを捕らえて食べる雌の姿が見られた。これはラッキーと何枚もシャッターを切っていると、なんとお食事中の雌に交尾を仕掛ける雄がやって来た。どうやら交尾は成功したようだが、雌のお食事中にプロポーズとは、なんとなくはしたないなあと思った。しかし、我が子孫を残すために必死な雄なのだから、これも自然な事なのかもしれないと考え直した事は言うまでも無い。
<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウ(写真上)、カルガモ、ツバメ、ハシブトガラス等。
4月15日(午前)、川崎市宮前区東高根森林公園
今日は“ほっかほか亭”の美味しくて温かい弁当を食べたくなって、東高根森林公園へ久しぶりに行った。駐車場から至近距離に“ほっかほか亭”があるのだら本当に助かる。駐車場に車を停めて散策を開始すると、頭上には紅白のアメリカハナミズキが咲いて美しい。いつものように猫の額程の生産緑地に寄り道すると、シロバナタンポポが咲いていた。普通のタンポポに比べると、花が大きくて雄大である。公園奥へ向う左手のユリ園には様々な山野草が植栽されているが、今日はイカリソウが咲いていた。更に湿生植物園に足を運ぶと、レンゲソウ、オドリコソウ、ニリンソウが咲き乱れていた。奥の急な坂道を登って古代植物園に行くと、カラタチの白い花が陽気に出迎えてくれた。この花を見る度に、「からたちの花が咲いたよ、白い白い花が咲いたよ、からたちの棘はいたいよ、青い青いはりの棘だよ、からたちははたの垣根よ、いつもいつも通る道だよ」と歌いたくなるのは私だけだろうか。
<今日見られた主なもの>花/カラタチ(写真上左)、タチツボスミレ、ツボスミレ、アメリスミレサイシン、レンゲソウ、キランソウ、ムラサキケマン、オオアラセイトウ、シャガ、シロバナタンポポ、イカリソウ、オドリコソウ、ニリンソウ、ヤマブキ、ムスカリ、アメリカハナミズキ等。蝶/モンシロチョウ、ルリシジミ等。昆虫/エサキモンキツノカメムシ、コアシナガバチ等。その他/ハエトリグモの仲間(写真上右)、キハダの芽吹き、ホオノキの芽吹き等。
4月14日、横浜市緑区新治市民の森
今日は昨日と同じで午前中は雨。しかし、昨日と異なって、午後から青空が広がった。この為もあって急に気温が上がり、しかも雨上がりだから汗ばむような陽気となった。そこで、そろそろこの散策記に野鳥の写真をアップしたいなあと考え、何処に行こうかなあとさんざん考えたが、やはり散歩の方や犬を連れた方が平日ならほとんど来ない新治市民の森にした。珍しい鳥が撮れなくとも、森林浴を兼ねた静かな場所が一番である。もちろん、埼玉の秋ヶ瀬公園や都内の公園等に、夏鳥であるオオルリやキビタキが入ったというので、もしやというかすかな期待もあったのだ。散策を開始するとすぐに、谷戸入口近くの丘の上の畑からキジがケーンケーン、竹薮ではコジュケイがチョットコイチョットコイと鳴き、ガビチョウの独特な囀りも聞こえて来た。更に頭上にサシバの飛翔も見られたから、これは行けるかもねと思ったのだが、ポイントでは相変わらずの、カワセミ、ホオジロ、ヤマガラ、アオジ等の常連さんだけであった。
<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上左)、ホオジロの雄(写真上右)、サシバ、カケス、キジ、コジュケイ、ガビチョウ、キセキレイ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、ウグイス、カルガモ、ハシブトガラス、スズメ等。
4月13日、横浜市都筑区鴨池公園
天気予報では午後から曇りと予報されていたが、その通りにはなったものの、鉛色の空で気温も低い。音楽家ブラームスは、どんよりとした天候が多い北ドイツに暮らしていたが、青空と暖かくて陽気なイタリアに憧れたと言う。そんな気持ちが分かる程の寒々とした空である。昼食をすませると、アミガサタケはもう生えたか、フデリンドウはどうなったかと鴨池公園から(仮称)フデリンドウの園まで行って見た。目的とするアミガサタケは3本程生えていたものの、これからのようである。フランスではモーリュと呼ばれる高級食材で、充分に煮こぼしてからシチュー等に使われるらしい。多摩市のKさんが美味しいよと言っていたが、私はまだ食べた事がない。散策路から広場に下りて来ると、早くもツツジが咲き出していた。更に(仮称)フデリンドウの園まで足を伸ばし、フデリンドウの様子を見に行ったが、こんな日だからか一輪だに咲いていなかった。フデリンドウはちょっとした環境変化に弱いので、一昨年の爆生とは程遠いものの、それでも4株程まとまって群落をつくっていた。
<今日見られた主なもの>花/ツツジ(写真上左)、フデリンドウ、ヒトリシズカ、タチツボスミレ、アメリカスミレサイシン、シャガ、ムラサキケマン、ハルジオン、カラスノエンドウ、キランソウ、サルトリイバラ、ハナズオー、ドウダンツツジ、アメリカハナミズキ等。キノコ/アミガサタケ(写真上右)、トガリアミガサタケ、キクラゲ、タマキクラゲ等。昆虫/ツマグロオオヨコバイ等。その他/エノキの芽吹き、クズの芽吹き、コナラの芽吹き、ヒメコウゾの芽吹き等。
4月12日、横浜市緑区三保市民の森
今日はスーパーつるかめの399円のデラックス弁当を食べたくて、三保市民の森へしぶしぶ行った。先だって吉野家もすき家もない所へ行って、仕方無しにファミリーマートの500円の弁当を買ったが、本当にお粗末なおかずでがっかりした。お茶と缶コーヒーも買ったが、これまたスーパーに比べるととても高い。これら全てをスーパーで買えば約200円も安くなる。諸物価高騰の折、これからはなるべくスーパーを利用しようと考えた訳である。駐車場に車を停めて散策を開始すると、ポーポーの花がお出迎え、谷道に入って行くとタチツボスミレが盛りで、谷道とは田んぼを挟んだ反対側の道には、ミツバアケビやサルトリイバラが咲いていた。丘の上のこじんまりした畑に登って行くと、ハルジオンやカントウタンポポが咲き乱れ、ベニシジミがたくさん見られた。また、市民の森ではないが農家の周りの道には、ジロボウエンゴサクやヒメウズがたくさん咲き、しぶしぶ行った筈だったが、カメラの中にはたくさんの写真が納まった。
<今日見られた主なもの>花/ミツバアケビ(写真上左)、アケビ、ヒメウズ、ジロボウエンゴサク、マルバスミレ、タチツボスミレ、シャガ、オオアラセイトウ、ムラサキケマン、ハルジオン、カントウタンポポ、カラスノエンドウ、キランソウ、サルトリイバラ、ハナズオー、ドウダンツツジ、ポーポー等。蝶/ツマキチョウ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、キチョウ、キタテハ、ベニシジミ等。昆虫/ツマグロオオヨコバイ(写真上右)、コガタルリハムシ、ナガメ、ジュウシホシクビナガハムシ、アカハネムシ、アシブトハナアブ等。その他/ホウノキの芽吹き、クサギの芽吹き、ヤマグワの芽吹き、ヒメコウゾの芽吹き等。
4月11日(午後)、横浜市緑区新治市民の森
午後からは、もちろん安楽亭の焼肉ランチを食べて新治市民の森へ行った。スモモ畑へ登って行くと、たくさんのノジスミレが咲いて美しい。カシラダカは旅立ったようだが、ツグミがノジスミレの間で餌を探していた。今日は尾根伝いにポイントまで行ったが、皆さん大欠伸のようで元気がない。夏鳥がまだやって来ないから、これといった撮る鳥がないのである。そこで今日こそノーシャツターかなと思われたが、皆さんが帰った後、ジョウビタキの雌が現われた。もうとっくに旅立った筈だと思っていたので、「まだいたんだね、今年は本当に良く遊んでくれました!」と、感謝してシャッターを切った。また、キセキレイが枯れ木の天辺に止ってなかなか飛立たないので、ある程度の大きさで撮れる所まで行ってカメラに納めた。また、アオジもまだいて、常連さんのホオジロやヤマガラも現れたから、夏鳥がやって来るまでの端境期とはいえ、シャツターをかなり切る事が出来、充分とは言えないものの楽しい半日となった。
<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雌(写真上左)、キセキレイ(写真上右)、カワセミ、シジュウカラ、ヤマガラ、ホオジロ、アオジ、ウグイス、ツグミ、カルガモ、キジバト、ハシブトガラス等。
4月11日(午前)、横浜市港北区新吉田町
昨日もたっぷりと一日中雨が降った。このため自宅蟄居となって寝不足は解消した筈だが、何となく身体がだるく気分も塞ぎ気味である。毎日のようにフィールドへ通っていても、疲れたなあなんて感じる事は少ないのだが、一度身体を緩めてしまうと積年の疲れがどっと押し寄せて来るのかもしれない。今日は前回ナシの花を撮り損ねたので、今日こそはと新吉田町へ行った。しかし、樹木の芽吹き及び花の開花のスピードは超特急で、満開ではあるが写欲を誘うものには出会えなかった。そこで今まで良い写真を撮っているからと慰めてはみたものの、ナシの花はもちろん年一回しか咲かないから来年という事になる。今日の散策で一番愕いたのは、新吉田町にヒトリシズカがほんの僅かだが自生していた事である。このところずっと近場の散策が殆んどだが、かえってそれが功を奏して、こんな所にと愕く発見をする事も多い。まさに近場の道端自然観察の極意を極めているかのようだ。
<今日見られた主なもの>花/ハナズオウ(写真上左)、ヒトリシズカ、ニリンソウ、アケビ、ミツバアケビ、ヒメスミレ、タチツボスミレ、シャガ、オオアラセイトウ、カタバミ、ムラサキケマン、カラスノエンドウ、キランソウ、クサイチゴ、サルトリイバラ、ナシ、カリン、ナツグミ、ドウダンツツジ、オオチョウジガマズミ等。蝶/ツマキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キタテハ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ等。その他/クワないしヤマグワの芽吹き(写真上右)、アカメガシワの芽吹き等。
4月9日(午後)、神奈川県(仮称)ヤマセミの里
昼食をすませると、到着当初に行った小さなこんもりとしたピークへ戻った。歩き始めた時にはギフチョウが飛んでいたが、ポイントに到着すると、またしても空は曇ってしまった。こうなってはギフチョウは飛ばない。そこでギフチョウは諦め、ヤマセミの里へ行ってみた。しかし、昨日の大雨のためにかなり増水し、いつもなら見える駱駝石なのどは水に没して見えない。それでも5名程のカメラマンが機材を構えていたので、このまま帰るのも無念とばかりにお仲間に入れて貰った。川岸で餌を漁るアオサギ、飛翔しながらコウモリを捕食するトビ、石の上で尾を振るセグロセキレイ等を撮って時間を潰しヤマセミを待ったが、いつものねぐらへの帰還の時刻になっても現れなかった。こんなに増水していてはかなわんと、ヤマセミも他の場所にねぐらを確保したのだろう。以上、今日はギフチョウもヤマセミも残念賞に終ったが、こんなこともあるさときっぱりと諦め、曇天でも目が覚めるように咲くヤマブキに見送られて家路に着いた。
<今日見られた主なもの>鳥/アオサギ(写真上左)、トビ(写真上右)、カワセミ、セグロセキレイ、ガビチョウ、カワウ等。
4月9日(午前)、神奈川県相模原市石砂山
石砂山のギフチョウに今季もう一度行ってみようと思っていたが、今週は菜種梅雨というのか殆んど晴れた日が無い。芽生え芽吹きの始まった植物にとっては真に恵みの雨だが、道端自然観察及び写真撮影をしている者にとっては、まこと恨みの雨である。しかし、今日は晴れるというので期待して出かけた。前回と同じように小さなこんもりとしたピークへ行ってみたが、待てども待てども太陽の光は差して来ず、晴れるまで篠原の里で他のものでも撮っておこうと引き返した。篠原の里へ到着すると、なんとなんとまたほしみすぢさんに出合った。そればかりでなく舞岡公園の自然観察会のメンバーまでやって来た。同好の士の思うことは同じで、束の間の菜種梅雨の合間に春の女神ギフチョウに会いに来たという訳である。そんな願いが天に通じてか、約1時間だが晴れ間が広がって、ギフチョウが咲き始めた赤紫のミツバツツジの花に吸蜜に訪れ、かなり長い間にわたってお食事のテーブルに着いてくれた。
<今日見られた主なもの>花/ヒトリシズカ(写真上右)、ミツバツツジ、アブラチャン、シュンラン、マムシグサ、マルバスミレ、ナガバノスミレサイシン、ノジスミレ、タチツボスミレ、アマナ、オオイヌノフグリ、フキノトウ等。蝶/ギフチョウ、ミヤマセセリ、スギタニルリシジミ、ルリシジミ等。その他/オニグルミの芽吹き(写真上左)、ツクシ、コナラの芽吹き等。
4月7日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園
今日は午後から雨と予報されていたので、健康散策にと茅ヶ崎公園へ行った。どうやら小学校の入学式のようで、両親に付き添われた子供達がたくさん歩いている。老境に突入してかなり経つが、かつてはこんな一時もあったんだと感じ入る。散策を開始すると早くもヤマブキやミツバツツジが咲いて、そのコントラストが実に美しい。小川沿いには可愛らしいシャガも咲いている。雑木林に入って行くとタチツボスミレが本当にたくさん見られ、オトメスミレとも呼ばれる白花もかなり見られた。茅ヶ崎公園生態園を除くと、港北ニュータウンのスミレはタチツボスミレだけかなと思っていたら、なんと赤紫のアカネスミレもかなり咲いていた。こうなっては他のスミレも探してみようと日陰道も丹念に探したら、目ん球が飛び出すのではないかと愕いた。なんとなんとタタタ、タカオスミレが咲いていたのだ。ヒカゲスミレの一品種で葉が黒紫のものをそう呼んでいる。高尾へ行くのも大いに良いが、身近にもあっと愕くお宝が転がっている。
<今日見られた主なもの>花/ミツバツツジ(写真上左)、タカオスミレ(写真上右)、ツボスミレ、タチツボスミレ、アカネスミレ、シャガ、キランソウ、ムラサキケマン、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、クサボケ、ヤマブキ、ウグイスカグラ、チューリップ、ビオラ、ラッパスイセン等。蝶/ルリシジミ等。その他/コナラの芽生え、ミズキの芽吹き、アカメガシワの芽吹き、ナワシログミの実等。
4月6日(午後)、東京都(仮称)チョウゲンボウの谷
午後からは、今年からチョウゲンボウの新名所となった(仮称)チョウゲンボウの谷へ行った。ここにチョウゲンボウが住み着いている事は、かなり前から情報を得ていたのだが、自宅近くの恩田川にも鶴見川にもいるから地元で撮影と行かなかったのである。しかし、お仲間の鳥撮りマンが谷戸にかかる橋に、なんと3組ものペアが巣を造っていて、面白いように撮れるから行った方が良いよと勧めてくれたので、物は試しと行ってみたのだ。現地に到着すると多くのカメラマンが集って撮影していた。様子を見に行くと各所で出会った知り合いがかなり来ていたので、デジスコをセットしてお仲間に入れて貰った。しかし、どうやら抱卵期に入ったようで、チョウゲンボウの出は今一であった。それでも長い尾の独特な格好の飛翔はかなり見られ、本当にチョウゲンボウがたくさんいるんだなあと納得出来た。絵になる枝や枯れ木の天辺に止って欲しいなあとかなり粘ったものの、残念ながら写真の様な枯れ枝にしか止らなかった。
<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウ(写真上)、カワセミ、シジュウカラ、ツグミ、ヒヨドリ、キジバト、アオサギ、カルガモ等。
4月6日(午前)、神奈川県川崎市麻生区黒川
今日は4月の第4水曜日の観察会の下見として、まだクマガイソウが残っているかなあと黒川へ行った。しかし、残念な事に、あんなにあったクマガイソウは1本だに生えていなかった。NHKが来ても朝日新聞が来ても取材協力せずに大切に守って来た地主さんの老夫婦も他界したとの事、クマガイソウも老夫婦とともに天国へ召されたようだ。そこで山掃除が毎年なされる美しい雑木林へ行った。アズマネザサ等は勿論の事、他の低木も生えていないから、ニオイタチツボスミレ、ミツバツチグリ、クサボケ等が美しく咲いていた。もう少し経つとジュウニヒトヘも咲く事だろう。こんな綺麗な雑木林では、コナラの実が割れて可愛らしい芽生えが各所で見られた。その後、かなり散策してみたものの、開発が進んで昔の面影は随所で消滅していた。川崎市には昔ながらの里山がほとんど無いのだから、せめて黒川だけは保存して欲しかったのだが、かなりの財政赤字のようで、そんな里山への思いやりの予算は無いようである。
<今日見られた主なもの>花/ミツバツチグリ(写真上左)、ミツバアケビ、ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ、アカネスミレ、ノジスミレ、キランソウ、ムラサキケマン、オオアラセイトウ、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、クサボケ、キブシ、ウグイスカグラ等。蝶/ツマキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キタテハ、ルリシジミ、ベニシジミ、ミヤマセセリ等。その他/コナラの芽生え(写真上右)、ツクシ等。
4月5日(午後)、横浜市緑区新治市民の森
午後からは毎度御馴染みの新治市民の森へ行った。今日は穏やかな晴天で、花ではナガバノスミレサイシン、アカネスミレ、シュンラン、ニリンソウ等、蝶ではコツバメ、ミヤマセセリ等が見られるから、散策者がとても多いのも頷ける。しかし、野鳥の方の出は閑古鳥が鳴いている状況が続いているので、ほとんど期待などしてはいなかったのだが、鶴間の自転車おじさんに肩でも揉んで貰おうと思ったのだ。しかし、鶴間の自転車おじさんはお見えになっていないので、鳥撮りのお仲間と楽しい談笑を繰返すこととなった。しばらくして風が強くなって寒くなって来たので、ほとんどの方が早上がりとなった。春は確実にやって来たが、吹く風はまだまだ冷たい。日本企業の業績は好調だが、社員に還元しないから個人消費が上向かないのと似ている。私も寒くなったから帰ろうかなあと思ったら、アオジが丸太の上で、池ではコサギやカワセミがポーズをとってくれたので、しばしシャッターを切ってから家路を急いだ。
<今日見られた主なもの>鳥/コサギ(写真上左)、アオジ(写真上右)、カワセミ、ヤマガラ、ホオジロ、ウグイス、ツグミ、ハシブトガラス等。花/ナガバノスミレサイシン、シュンラン、ニリンソウ等。
4月5日(午前)、横浜市港北区新吉田町
今日は、咲き始めたナシの花を撮ろうと新吉田町へ行った。私が毎年撮るのは道端にある花粉をとるためのものだが、今日は農家の方々が花の採取をしていた。ご存知のようにナシは同じ品種同士では受精しないため、違う品種の花粉をつける必要がある。このため相性のよい他の品種の花粉を雌しべにつけなくてはならず、この作業を人工受粉と言い、梨農家には重要かつ大変な作業の一つとなっている。梨一個の値段はかなりするが、この作業を見るにつけ、当然の価格だなあと納得する。以上、そんな訳で目的は達せられなかったが、ニリンソウやアケビの花が綺麗に咲いていた。また、ツマキチョウが前回より多く見られたものの、ひらひら飛んでばかりいるので撮影は出来なかった。チョウの撮影は樹液に来ているもの等を除くと、一番撮影が難しいジャンルである。その中でもツマキチョウを撮ろうと思ったら、気合だー!と身体に活を入れなければならなくなり、年寄りには相当きついチョウの一つである。
<今日見られた主なもの>花/ニリンソウ(写真上左)、アケビの雄花(写真上右)、ヒメスミレ、タチツボスミレ、オオアラセイトウ、カタバミ、ムラサキケマン、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、キランソウ、クサイチゴ、サルトリイバラ、ナシ、カリン、ナツグミ、ドウダンツツジ、オオチョウジガマズミ等。蝶/ツマキチョウ、モンシロチョウ、キタテハ等。その他/ツクシ、コナラの芽吹き、アカメガシワの芽吹き等。
4月3日、神奈川県相模原市石砂山
今日は朝早く起きて、毎年恒例のギフチョウに会いに石砂山へ行った。厚木市内を通り抜けるのに時間がかかるし、ギフチョウの撮影には午前11時までがベストだから、辛い早起きも仕方が無い。コースは去年のギフチョウ観察会と同じで、登山道に入って5分もしないうちにギフチョウが御出ましになった。ポイントへ到着すると、まだそれほど気温が上がっていないのか、ぽつりぽつりと現れる程度であったが、午前10時を回ると、これでもかこれでもかと、途切れる事無く現れた。去年に比べるとギフチョウの発生数はかなり多いようである。そこで地面や枯葉の上で日光浴している個体は無視して、木の根に止るものだけに絞って撮影した。そんな状態が11時まで続いたが、それを過ぎると日光浴に止ることも少なくなり、お仲間と追いかけっこの飛翔が多くなった。そこで撮影は諦め篠原の里へ行った。各種のスミレやアブラチャンが咲き、なんとなんと、お仲間のほしみすぢさんにまで出会った。
<今日見られた主なもの>花/アブラチャン(写真上左)、キブシ、カタクリ、コガネネコノメソウ、シュンラン、マムシグサ、エイザンスミレ、マルバスミレ、ナガバノスミレサイシン、ノジスミレ、アオイスミレ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、フキノトウ等。蝶/ギフチョウ(写真上右)、キアゲハ、ヒオドシチョウ、ミヤマセセリ、コツバメ、スギタニルリシジミ、ルリシジミ等。その他/ツクシ、コナラの芽吹き等。
4月2日、東京都板橋区荒川戸田橋緑地
新治市民の森で良く出会う鶴間の自転車おじさんが、「キジは相模川辺りへ行くと見られるけど、ダイコンやネギ等が植えられている畑なんかで、花虫さんのようなすっきりした写真が撮れない」と嘆く。そこで、「それなら来週、荒川戸田橋緑地に偵察に行って来るよ」と先週約束したので、疲れた身体に鞭打って出かけた。今度、自転車おじさんに会ったら、30分くらい肩を揉んで貰わなきゃあわないなとぼやきながらも、1時間程電車の中で眠りこけたら最寄り駅に到着した。河川敷に降りて行くと、ヒバリが空高く鳴いている。そこで、まず芝地に降りて餌を啄ばむヒバリを撮った。キジはいないかなあと野焼きの入った葦原へ行くと、ケーンケーンと鳴いて出迎えてくれた。去年は芝地に現れたが、芽吹き始めた葦原の方が自然だなあとほくそ笑えんで、ばんばんシャッターを切った。その後、別の雄が現われて、喧嘩するなよと言いたい位に激しくかなりの時間にわたって、キックボクシングを繰り広げてくれた。
<今日見られた主なもの>鳥/キジの雄(写真上左)、ヒバリ(写真上右)、カワラヒワ、スズメ、ハクセキレイ、アオジ、ツグミ、ムクドリ、ハシブトガラス、カルガモ等。
4月1日(午後)、横浜市緑区新治市民の森
午後からは、安楽亭の焼肉ランチを食べてから新治市民の森へ行った。4月に入ったとはいえ、夏鳥の飛来はまだ先の事で、何でも撮れれば良いし、撮れなければ森林浴やなと気楽なものである。散策を開始すると電線にムクドリの群れが止まっていた。多くの鳥撮りマンにとって、ヒヨドリと同様にどうでも良いわなと見向きもされないが列記とした野鳥であるし、最近撮影していなかったので何回もシャッターを切った。ポイントへ到着すると常連さんが退屈そうにしている。今日も待てども待てども何も来ず、メークドラマも無いという訳である。しかし、私は既にムクドリをカメラの中に納めているので、3月の散策記で何べんも紹介しているヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロを除けばなんでも御座れ、そろそろカワセミなんかが良いかなと気楽なものである。しかし、そのカワセミもオオタカに脅かされたとの事でサービスが悪い。それでも皆さんが帰った後しばらく経って、カワセミを写す事が出来た。
<今日見られた主なもの>鳥/ムクドリ(写真上左)、カワセミ(写真上右)、ジョウビタキ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、ホオジロ、ウグイス、ヒヨドリ、スズメ、ハシブトガラス等。蝶/ルリタテハ、ベニシジミ等。
4月1日(午前)、横浜市青葉区寺家ふるさと村
早いもので今日から4月に入った。月の初日は何がなんでも、この「みちばた散策記」を更新しなればと、連日のようにフィールドへ出掛けた3月の疲れも顧みず、身体に鞭打って寺家ふるさと村へ出かけた。今日は火曜日だから四季の家の駐車場は閉まっていたが、路上に車を停めて散策を開始した。しかし、冷たい北風がかなり強く、被写体は風に揺れてどうしようも無い。ナガバノスミレサイシンやヤマルリソウの生えている場所は比較的風が弱いものの、たくさん咲いている割には写欲を誘うものに巡り会わなかった。これは困ったなあ、ニリンソウがもう咲いているかもしれないと三輪町の方へ切り通しを越えて行ってみると、僅か一輪だが咲いていた。やはり見頃は今週の日曜日位になりそうである。そこでゴシュユの芽吹きはどうなったかと更に歩みを進めたが、ゴシュユは先だっての観察会の時と左程変わらない姿だった。その後、風の弱い日溜りでマルバスミレを見つけて撮影し、ほっとして車に戻った。
<今日見られた主なもの>花/マルバスミレ(写真上左)、ナガバノスミレサイシン、コスミレ、ノジスミレ、アオイスミレ、ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ、キジムシロ、ヤマルリソウ、ニリンソウ、ネコノメソウ、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、キランソウ、カントウタンポポ等。蝶/ミヤマセセリ、キタテハ、モンシロチョウ、ルリシジミ等。その他/ゴシュユの芽吹き(写真上右)、コナラの芽吹き、エゴノキの芽吹き等。