2008年:みちばた散策記

(9月)


9月28日(午後)、横浜市緑区谷本川

 午後からは緑区の(仮称)ノビタキの里へ行ったが、今日は日曜日だから一家総出の稲刈りや脱穀等で、田んぼは本当に賑やかであった。そんな訳でかノビタキの姿はまったく見られず、こうなったら新治市民の森へ行ってカワセミでも撮ろうかなあとも思ったが、一山越えた谷本川の田んぼにもノビタキが来るというので行ってみた。こちらも農作業で賑やかであったが、(仮称)ノビタキの里程では無く、車をゆっくり走らせながら双眼鏡でノビタキを探すと、噂通り3羽もノビタキがいた。谷本川はここよりちょいと下流で恩田川と合流して鶴見川となるのだが、こちらの方が鶴見川の本流である。また、谷本川とはこの辺りの人達の呼称で、町田市に入ると鶴見川と呼ばれる。まあそんな話はさて置いて、空はますます暗くなり気温も低くなったので、デジスコのカメラも、彩度、シャープネス、コントラストをそれぞれ一段高くして、夕方までノビタキと楽しく遊んだ。

<今日見られた主なもの>鳥/ノビタキ(写真上)、ハクセキレイ、ムクドリ、スズメ、キジバト、ハシブトガラス等。


9月28日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は一日中曇りで、気温も20度前後と予想されていた。ちょいと前の毎日が30度越えが嘘のようである。こんな日は蝶は左程飛ばないだろうし、昆虫も姿を見せないだろう。更に普通に撮っては、悲しくも寂しい色彩となってしまうので、カメラを鮮やかモードに設定して散策を開始した。まずはエサキモンキツノカメムシを見つけたが、絵になる場所には止っていなかった。今日は被写体に苦労するぞと思っていたら、赤いゴンズイの実が弾けて黒い種子が現れていた。これで何とかなりそうだと、日曜日なので開園している生態園へ行って見た。さすが自然の宝庫、様々な野の花がたくさん咲いていた。また、K女史らが近々予定されているイベントの予行練習だと、薪でご飯を炊き豚汁を作っていた。正午になると里山管理のポランティアの方々が帰って来たので、私もちゃっかり皆様と一緒になってご馳走を頂いた。人は見かけによらぬもの、K女史もPさんやBさんと同じで、顔に似ずに料理上手なんだなあとびっくりした。

<今日見られた主なもの>花/ヤブマメ(写真上左)、オケラ、ヒガンバナ、ワレモコウ、キツネノマゴ、オギ、アキノウナギヅカミ、ミゾソバ、サクラタデ、ボントクタデ、ノダケ、アキノノゲシ、ノササゲ、ツユクサ、キンミズヒキ、ミズヒキ、ユウガギク、アメリカセンダングサ、ヒヨドリバナ、セイタカアワダチソウ、シロヨメナ、ゲンノショウコ、キクイモ、タイアザミ、イヌコウジュ、ヤマハギ等。蝶/ミドリヒョウモン、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒメジャノメ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/オニヤンマ、アキアカネ、アオバハゴロモ、エサキモンキツノカメムシ、クヌギカメムシ、アカスジキンカメムシの幼虫、ササキリ、アオドウガネ、マメコガネ、オジロアシナガゾウムシ等。その他/ゴンズイの実(写真上右)、ウメモドキの実、ヨウシュヤマゴボウの実、ナガコガネグモ、ジョロウグモ等。


9月27日、横浜市緑区新治市民の森

 昨日は雨こそ降らなかったものの風がとても強く、写真撮影には最悪な天候だったので一日中自宅蟄居となった。もちろん、溜りに溜った片付け物に取り囲まれた事は言うまでも無い。今日は風も収まって青空が広がり、とても清々しい陽気となった。いよいよ本格的な秋がやって来たようで、秋を満喫しようと新治市民の森へ行った。まず最初に青空が広くてとても近い丘の上の畑に登って行くと、路傍のキバナコスモスにツマグロヒョウモンが吸蜜にやって来ていた。更に足を進めると、畑の片隅に植栽されているシオンが、こぼれんばかりに青紫の花をつけて咲いていた。また、黄色いキクイモや各種アカトンボを澄んだ青空に浮かばせてファィンダーを覗くと美しく、湿度の低くなった空は本当に透明感に溢れていた。鳥撮りのポイントへ出向いて見ると、お仲間が総出でカワセミと戯れていた。これから日一日と秋が深まって行く事だろうが、約2ヵ月間の秋をじっくりたっぷり味あおうと思った。

<今日見られた主なもの>花/コスモス(写真上左)、シオン、ヒャクニチソウ、ケイトウ、マリーゴールド、キクイモ、ミゾソバ、ノダケ、シラヤマギク、アキノノゲシ、ノハラアザミ、コセンダングサ、アメリカセンダングサ、ゲンノショウコ、ヒガンバナ、ツリガネニンジン、ヤブマメ、ツユクサ、キンミズヒキ、ミズヒキ、ヤマハギ等。蝶/モンキアゲハ、ツマグロヒョウモン、キタテハ、アカボシゴマダラ、ヒカゲチョウ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ等。昆虫/ノシメトンボ(写真上右)、ナツアカネ、マユタテアカネ、ネキトンボ、オニヤンマ、オオシオカラトンボ、コクワガタ、ショウリョウバッタ、ツチイナゴの幼虫等。


9月25日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は待ちに待った道端自然観察会の日である。7月のオオムラサキ観察会以来の方々、8月の夏の高原合宿観察会以来の方々等、みなさんと会うのは本当に久しぶりである。出迎える寺家ふるさと村も素晴しく、キノコはもう発生してしまったが、黄金色の田んぼが広がり、各所にヒガンバナが咲いて、各種アカトンボがたくさん見られる。本当に自然観察には絶好の季節となった。今日は地元の電動自転車お姉さんがアシストしてくれたので、私も本当に楽な一日となった。花では前回来た時よりミゾソバ(オオミゾソバと言われる方もある)がたくさん咲き、色が赤く濃くて本当に綺麗だ。これだけ見に来るだけでも価値がある。また、簡単な「アカトンボの見分け方」を参加者全員に手渡したので、アカトンボがいると立ち止まって種を確認する。その結果、ナツアカネ、アキアカネ、マユタテアカネ、コノシメトンボ、ヒメアカネ、ネキトンボの合計6種を観察する事が出来て、去年よりも1種多く見られた。

<今日見られた主なもの>花/ヒガンバナ(写真上左)、イヌショウマ、ミゾソバ、マヤラン、ナンバンギセル、イボクサ、コナギ、オモダカ、ミゾカクシ、ヒヨドリジョウゴ、ノダケ、ツルニンジン、ゲンノショウコ、ツリガネニンジン、ワレモコウ、ヤマハッカ、ツルボ、ヤブマメ、ノササゲ、ダイコンソウ、ミズヒキ、キンミズヒキ、イヌコウジュ、アキノノゲシ、ヨメナ、シラヤマギク、シロヨメナ、コセンダングサ、アメリカセンダングサ、ノハラアザミ、タイアザミ等。蝶/アオスジアゲハ、アカタテハ、キタテハ、ルリタテハ、コミスジ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、アカボシゴマダラ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミ、チャバネセセリ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ等。昆虫/ナツアカネ(写真上右)、アキアカネ、マユタテアカネ、コノシメトンボ、ヒメアカネ、ネキトンボ、オニヤンマ、オオシオカラトンボ、コクワガタ、ツクツクボウシ、コカマキリ、カマキリ、ハラビロカマキリ、トビナナフシ、クサキリ、ササキリ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキ、コバネイナゴ、クサギカメムシの幼虫、ハリカメムシ等。その他/シュレーゲルアオガエル、アマガエル、ヤマカガシ、ジョロウグモ、ナガコガネグモ、オオトリノフンダマシの卵のう等。


9月24日、神奈川県相模原市(仮称)ノビタキの里

 ようやく涼しくなったし雨の日が続いたためか、どうも体調が思わしくない。夏の疲れがどっと出たのだろう。それでも海老名市の(仮称)シギチの里が気になって国道246号線に乗った。もちろん昼食は座間市西原交差点の「かつ屋」のカツ丼である。今年最後とばかりに期待した休耕田だが、田んぼの水抜きが始まっているのか、かなり水量が減っていて、シギチドリ類の姿は見られなかった。そこで相模原市の(仮称)ノビタキの里へ行った。モズを撮るつもりでいたのだが、今日も昨日に続いて、可愛いノビタキの撮影となった。コロッケの唄をご存知だろうか。“ワイフ貰って嬉しかったが、いつも出てくるおかずはコロッケ、今日もコロッケ、明日もコロッケ、これじゃ年がら年中、コロッケ、コロッケ”という微笑ましい歌詞の唄である。私の場合は「ノビタキが来て嬉しかったが、いつも出てくる鳥はノビタキ、昨日もノビタキ、今日もノビタキ」という事になる。もっとも、渡りの途中の飛来だから「これじゃ年がら年中、ノビタキ、ノビタキ」とはならないので安心だ。

<今日見られた主なもの>鳥/ノビタキ(写真上)、ハクセキレイ、モズ、スズメ、トビ等。


9月23日(午後)、横浜市緑区(仮称)ノビタキの里

 午後からは(仮称)ノビタキの里が気になって、途中、安楽亭の焼肉ランチを平らげてから行って見た。すると3人のお仲間がノビタキを撮っていた。その中には夏休みの高原合宿以来となる、カラフル手ぬぐいおじさんも来ていてびっくりした。一昨日には、花虫とおるさんのHPを見たと、遠来からのバーダーの方も見えたらしい。ノビタキは広い田んぼがあれば何処にでも飛来しそうな感じなのだが、ことによったらそうでは無く、選り好みがあるのかもしれない。そんな訳で皆さんと談笑したり、鳥撮りのお手並みを拝見したりしていたが、急に眠くなったので新治号に戻り昼寝をした。その間にお仲間は満足して帰ったようなので、デジスコを組み立てのんびりと散策した。しかし、お仲間がいた時とは異なって、良い場所、至近の場所に現われない。これは困ったなあとも思ったが、何とか格好がつく写真をカメラの中に納めた。当たり前だが、鳥撮りは、たとえどんなに眠くとも、撮れるチャンスの時に撮れである。

<今日見られた主なもの>鳥/ノビタキ(写真上左)、スズメ(写真上右)、ハクセキレイ、ムクドリ、キジバト、ハシブトガラス等。


9月23日(午前)、東京都町田市三輪町

 今日はお彼岸の中日である。お墓参りの方々で三輪町の妙福寺周辺は混み合う筈と分かっていたが、ヒガンバナの咲き具合を見たくて行って見た。予想通り交通整理のガードマンがいて、かなりたくさんの方々が車で墓参りに来ていた。そこで仕方無しに寺家ふるさと村の田んぼの脇に車を停めて、妙福寺周辺まで引き返した。今日の目的は明後日に迫った道端自然観察会の下見で、ヒガンバナと各種アカトンボの具合を探りに行ったのだが、去年に比べると「ちょっとねー」という感じであった。帰り際に鶴見のMさんにゴイシシジミのポイントを教えて貰ったし、仙人にはマヤランのポイントも教えて貰ったので、寺家ふるさと村だけでも充分楽しめると感じた。そんな訳で遅く行った事もあり、これといった被写体には巡り合わなかったが、コバネイナゴがアズマネザサを食べていたり、妙福寺の境内ではザクロがたわわに美味しそうな実をつけていた。

<今日見られた主なもの>花/ヒガンバナ、ツリガネニンジン、ツルボ、キツネノマゴ、ママコノシリヌグイ、ヤブマメ、ツユクサ、キンミズヒキ、ミズヒキ、ユウガギク、コセンダングサ等。蝶/アゲハ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、コミスジ等。昆虫/コバネイナゴ(写真上右)、オニヤンマ、アキアカネ、マユタテアカネ等。その他/ザクロの実(写真上左)、シマヘビ等。


9月22日、横浜市港北区新吉田町

 今日も一日中雨かなと思って、自宅で溜りに溜った片付け物に囲まれていたら、午後3時頃に雨が止んだ。そこで軽い運動のつもりで自宅から至近の新吉田町へ行った。ここの梨を食べたら他の梨は不味くて食べられない浜なしの収穫は終わって、しかも雨上がりだから静かである。民家の庭先でシュウメイギクが頭を垂れて咲いている。その名にキクとつくがキンポウゲ科で、漢字で書くと秋明菊となり何となく物悲しさを感じさせ、今日の様な雨上がりにはぴったりである。雨上がりだから昆虫はいまいと思ったら、黒地に白のストライプと真赤な頭部が印象的なホタルガが飛んで来た。幼虫がヒサカキを食するので、7月と9月にかなり普通に見られる。その後、御馴染みのコースに足を進めると、植木屋さんの畑ではアメリカハナミズキの実、雑木林の縁等ではヨウシュヤマゴボウの実、ヒヨドリジョウゴの実、カラスウリの実等が見られ、いよいよこの実なんの実、気になる実の季節となった。

<今日見られた主なもの>花/シュウメイギク(写真上左)、ヒガンバナ、ツルボ、ノササゲ、トキリマメ、ヤブマメ、ナンテンハギ、ヒヨドリジョウゴ、ミズヒキ、キクイモ、アキノノゲシ、コセンダングサ、ウド等。蝶/アゲハ、ヒカゲチョウ、スジグロシロチョウ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ等。昆虫/ホタルガ(写真上右)、シオカラトンボ、ミンミンゼミ、アオバハゴロモ、クサギカメムシの幼虫等。その他/アメリカハナミズキの実、ヨウシュヤマゴボウの実、ヒヨドリジョウゴの実、カラスウリの実、ヤマノイモのムカゴ等。


9月21日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日はのんびり起床と思っていたら、震度3の地震で起こされてしまった。そこで寺家ふるさと村にはかなり早く着いた。散策を開始すると無常にも雨が落ちて来た。やはり今日は天気が悪いのかなあと思って雨宿りをしていると、15分程で雨が止んだ。そこで昆虫横丁へ行って、咲き始めたミゾソバを撮った。ここのミゾソバは他の場所のものに比べると赤味が強くて、とても美しいので有名である。田んぼに刺してある竹の棒に止るアキアカネ等を写していたら、仙人がやって来てマヤランが咲いているよというのでついて行った。マヤランは港北ニュータウンに爆生していて左程珍しくはないのだが、折角のご好意を無にする訳にもいかない。その後、可愛らしいフクロツチガキが見られるよというので三輪町側の稜線に上がったが、しばらくして雨が激しくなって四季の家に引き返した。すると館長さんがヤママユガが外の壁に止っているというので見に行くと、発生したばかりのとても美しい個体が出迎えてくれた。

<今日見られた主なもの>花/ミゾソバ(写真上左)、マヤラン、ノダケ、ツルニンジン、ゲンノショウコ、ヒガンバナ、ツリガネニンジン、ツルボ、クズ、アレチヌスビトハギ、ヤブマメ、ツユクサ、ダイコンソウ、ミズヒキ、イヌコウジュ、アキノノゲシ、ユウガギク、コセンダングサ、アメリカセンダングサ等。蝶/アカボシゴマダラ、ヒメジャノメ、イチモンジセセリ等。昆虫/ヤママユガ(写真上右)、カノコガ、アキアカネ、オオシオカラトンボ、ツクツクボウシ等。キノコ/タマゴタケ、コガネヤマドリ、シロテングタケ、コトヒラテングタケ、フクロツチガキ、キソウメンタケ、シロソウメンタケ、ズキンタケ等。


9月20日(午後)、横浜市緑区(仮称)ノビタキの里

 もちろん昼食は、スーパー「つるかめ」で198円のなつかしの味のソース焼きソバと105円の高菜おにぎりを一個購入して食べ、午後からは(仮称)ノビタキの里へ行ってみた。ノビタキは前述したように17日に相模原で観察出来たから、ひょっとしたら横浜へも飛来しているのではないかと思ったのだ。現地に到着すると新治市民の森の鳥撮り狂のHさんが早くもやって来ていて、笑顔一杯に「今年もノビタキがやって来たよ」と指を指すので、双眼鏡を取り出して覗いて見ると、確かにノビタキが竹の棒の先に止っていた。3日前に相模原で見た時も嬉しかったが、地元での1年ぶりの再会は飛び上がらんばかりである。その後、Hさんが知らせたのかNさん夫妻やM婦人もやって来た。みなさんノビタキとの再会がとても嬉しいようである。ノビタキが田んぼにやって来たし、いよいよ本格的な秋がやって来たんだなあとの感を強くした。

<今日見られた主なもの>鳥/ノビタキ(写真上左)、スズメ(写真上右)、ハクセキレイ、モズ、チョウゲンボウ、チュウサギ、キジバト、ハシブトガラス等。


9月20日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 発生当初はノロノロしていて、また非常に勢力の強かった台風13号だが、九州地方等に大雨をもたらした後、あっと言う間のスピードアップで沿岸を進んで関東では事無きを得た。そんな訳で3日連続の雨となるかもと思われたが、今日は朝から青空が広がった。新治市民の森へ行って見ると、農道の傍ら等でヒガンバナが咲き始めていた。また、アズキ畑では、遠来からの使者であるウラナミシジミがたくさん見られた。ウラナミシジミは房総半島南部や伊豆半島南部等の温暖な地方でないと越冬出来ず、そこから毎年発生を繰返しながら北上してくる蝶である。北上して辿り着いた地では越冬できずに死滅するのだから片道キップなのである。こんな無謀な命の挑戦が、多くの生物の進化の原動力となっているのだ。雑木林近くの民家のブロック塀にはクロコノマチョウが静止していて、このクロマチョウもそんな挑戦を過去にして、温暖化の影響もあって、現在では関東地方南部まで定着出来るようになった。

<今日見られた主なもの>花/ゲンノショウコ(写真上左)、ヒガンバナ、ツリガネニンジン、ツルボ、クズ、ナンテンハギ、フジカンゾウ、ヤブマメ、ツユクサ、キンミズヒキ、ミズヒキ、アレチウリ等。蝶/クロコノマチョウ(写真上右)、ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、アカボシゴマダラ、キチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ、ウラナミシジミ、ツバメシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アカスジカメムシ、ウズラカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、シロコブゾウムシ、ツチイナゴ、マユタテアカネ等。その他/ヨウシュヤマゴボウの実、ジョロウグモ等。


9月17日(午後)、神奈川県相模原市(仮称)ノビタキの里

 午後からは何処にも行かないで自宅にUターンのつもりでいたが、明日は一日中雨で明後日は顎関節症治療の為に通院となるから、いっちまえーとばかりに国道246号線に乗って、(仮称)ノビタキの里へ行った。鳥撮りマンの多くは、アメリカウズラシギなる珍鳥を狙って神奈川県某所に集結しているようだが、トリモトール花虫には興味が全く湧かない鳥である。しかも、ビルや電柱等が映り込む最悪の休耕田なので、どうもなあと反対方向へということになった。杭に止る鳥を撮ったって、皆さんに褒めて貰える訳ではないのだが、ここは背景が美しいから杭に止る鳥だって綺麗なのだ。私はやはり鳥撮りマンやバーダーではなく、写真好きのトリモトール花虫だなあと思いながら散策を開始したら、なんと2羽のモズがお出迎えをしてくれたばかりか、これまた2羽のノビタキも歓迎してくれた。ノビタキは地元の田んぼにも来るのだが、ここは山に近いから地元よりお出ましの時期が少し早いようだ。

<今日見られた主なもの>鳥/ノビタキ(写真上)、ハクセキレイ、モズ、スズメ等。


9月17日(午前)、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 昨日のかなり長時間の昼寝の為か、今朝はいつもより1時間程早く起きてしまった。そこで、ゆっくりと米国のリーマン・ブラザーズ破綻による世界経済の動向を読んだりしたが、まだかなりの時間が残った。そこで5000キロに1回必ず行なっている愛車小野路号改め新治号のオイル交換をした後に、葛ヶ谷公園へ行った。散策を開始するが相変わらずミンミンゼミやアブラゼミ等だけで、一向に写真が撮れない。しからばキノコと探してみたが、ナラタケモドキが爆生していたが、ちょいと生長し過ぎていた。そうこうしていると、ムラサキツバメが飛んで来た。これはいただきとかなり粘ったのだが、良い場所には止ってくれなかった。これは困ったなあと思っていたら、小さな花壇にタイワンホトトギスが涼しそうな色で咲いていた。また、帰りがけにトキリマメの真赤に色づいた実が垂れ下がっていたので嬉しくなった。そんな訳で、出合った被写体は少ないものの、かなりカラフルで秋を感じさせるものを撮影する事が出来た。

<今日見られた主なもの>花/タイワンホトトギス(写真上左)、ツルボ、トキリマメ、クズ、ヤブマメ、ゲンノショウコ、ツユクサ、ヨウシュヤマゴボウ等。蝶/ナガサキアゲハ、アカボシゴマダラ、ムラサキツバメ、ムラサキシジミ、ツバメシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/オニヤンマ、ベッコウハゴロモ、クサギカメムシの幼虫、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツチイナゴの幼虫等。キノコ/ナラタケモドキ、ウスキテングタケ、ニオイコベニタケ、ドクベニタケ、キツネタケ等。その他/トキリマメの実(写真上右)、ヨウシュヤマゴボウの実、ジョロウグモ等。


9月16日、横浜市緑区四季の森公園

 起床して外を見ると雨が降っている。ネットで天気予報を見ると午前中は雨との事で、朝食を済ませると片付け物を始めた。夏場はたとえたっぷりと時間があっても、片付け物や掃除等は涼しくなってからねと先送りするのだが、涼しくなったからやる気が起きて来たのだ。そんな訳で昼食まで、溜りに溜っていた積年のお荷物をゴミ袋等に詰め込んだ。午後からは天気予報通りに雨が止んだので、平日は駐車料金無料の四季の森公園へ行った。月に一度はカワセミ君を撮りたくなるのだ。途中、すき家さんでネギ玉牛丼セットを食べたら急に眠くなったので、田圃の農道で昼寝をしたため、四季の森公園到着は午後2時になってしまった。それから待つ事なんと2時間15分、今日は雨の後で池の水が濁っているからNGかなあとも思ったが、やっとカワセミ君が現れてシャッターを切る事が出来た。まこと鳥撮りは待てば海路の日和かなである。

<今日見られた主なもの>花/ツリフネソウ、マルバルコウソウ、シラヤマギク、シュロソウ、ヤマホトトギス等。蝶/ミドリヒョウモン、アカボシゴマダラ等。鳥/カワセミ(写真上)、ヤマガラ、キジバト、スズメ、ハシブトガラス等。


9月15日(午後)、横浜市緑区恩田川

 前記したように30分程、寺家ふるさと村でオオトリノフンダマシ探しに時間を費やした後、恩田川の田圃へ行った。里山も面白いが、一面に広がる田圃もまたとても楽しいのである。また、蚊がいないから蚊取り線香をぶら下げなくても良いのも非常に有り難い。農道に車を停めてポイントの田圃の方を見ると、新治市民の森の仲間が3人も来ている。もしやノビタキと思ってデジスコを急いでセットして行ってみると、なんとアマシサギらしきものがいたと言う事で、ノビタキもチョウゲンボウも姿が無いという。また、新治市民の森のカワセミも今日はご機嫌が悪くて現れないとの事である。何処かに鳥はいませんかねえと何処へ行っても冗談交じりで尋ねられるが、もう少しの辛抱なんだら我慢するしかない。みなさん、これといったものが現れないので早や上がりした後、キジバト、スズメ、ハクセキレイ等とデジスコで遊んだ。これらも列記とした野鳥ですからねという訳である。

<今日見られた主なもの>鳥/キジバト(写真上左)、ハクセキレイ(写真上右)、チョウゲンボウ、ダイサギ、カルガモ、ムクドリ、スズメ、ハシブトガラス等。


9月15日(午前)、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 昨晩、駒澤大学のN仙人から電話が有り、キノコが爆生していて超面白いよと言うので、キノコを撮りたい訳ではないものの出掛けて見た。まず最初に野の花横丁へ行ってみると、今日もかなりの水が小道に溜っている。また、農道にも山から流れ出た土が見られた。どうやら昨晩、とんでもない豪雨があったようである。そんな訳でN仙人から聞いたキノコのポイントへ行ってみたが、ものの見事にキノコの姿は消えていた。それでも今日はかなりの秋の花が見られ、ノダケ、ツリガネニンジン、ワレモコウ、アキノノゲシ等が咲き、ツルボはびっしり生えてピンクの絨毯を敷いたような斜面もあった。昆虫は曇り日の為か蝶は左程見られなかったが、久しぶりにトホシオサゾウムシを観察したり、アキアカネが日陰でテリトリーを張っていた。スーパーSanwaで購入した弁当をぱくついていると、鴨志田のSさんやN仙人が突如現れ、オオトリノフンダマシを探しに行くというので30分ばかり同行した。

<今日見られた主なもの>花/アキノノゲシ(写真上左)、ノダケ(写真上右)、ノハラアザミ、ツリガネニンジン、ワレモコウ、ツルボ、ノササゲ、クズ、アレチヌスビトハギ、ヤマホトトギス、キツネノマゴ、ゲンノショウコ、ツユクサ、ヤマハギ等。蝶/ミドリヒョウモン、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ等。昆虫/トホシオサゾウムシ、オニヤンマ、アキアカネ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、イナゴ等。キノコ/シロオニタケ、シロテングタケ、コトヒラテングタケ、ナラタケモドキ等。その他/オオトリノフンダマシ、ジョロウグモ、ナガコガネグモ等。


9月14日、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 9月に入って雨が降る日がほとんど無い。8月末にあんなに降ってしまったから、お空の雨雲さんも、なかなか発生出来ないようである。そんな訳で一日中自宅蟄居の日が訪れないから、ちょいの間も含めて休む事無く道端自然観察へ出かけているが、そろそろ行く所がなくなってしまった。町田市に行けば、小野路町、図師町、野津田町、小山田町等、わんさか行く所が増えるのだが、顎関節症を患っているから元気が出ない。また元気が出る喫煙でも始めようかなあと考え始めている。そんな訳で近場巡りとなって、今日は左程の成果は期待出来ないが早野の里へ行った。散策を開始するとウドの蕾が膨らんでいた。ウコギ科の多年草で、春に山菜として食するから今からが花の時期とは腑に落ちないのだが、平地では初秋の花なのだ。若芽も若葉も天ぷらや佃煮で食べられているが、写真位の蕾を天ぷらで食するととても美味しい。山菜天ぷらは夏休みに行った鹿沢高原の民宿わたらせがお勧めだが、近場では高尾山の隣の影信山もグーである。

<今日見られた主なもの>花/ウドの蕾(写真上左)、ツルボ、ノササギ、ノアズキ、トキリマメ、ツリガネニンジン、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、マルバルコウソウ、キツネノマゴ、ツユクサ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、キチョウ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ナツアカネ(写真上右)、アキアカネ、ショウリョウバッタ、ツクツクボウシ等。キノコ/タマゴタケ、ナラタケモドキ等。その他/ジョロウグモ等。


9月13日、横浜市緑区三保市民の森

 9月もいよいよ中旬に入った。こうなるとクヌギやコナラの樹液酒場は閉店する所が多くなり、カブトムシやクワガタムシ等の大物の甲虫類は姿を消す。変ってバッタやキリギリスの仲間、直翅目が多くなる。いわゆるチンチロリン、チンチロリンと鳴く虫の季節という訳である。植物では蔓性のマメ科植物の花が多く見られ、クズはもちろんだが、ノアズキ、ヤブマメ、ツルマメ、ノササゲ、タンキリマメと見られる種類が多く、どの名がどれだっけと悩む事も多くなる。これに劣らずハギ類も、フジカンゾウ、ヤマハギ、メドハギ、ナンテンハギ、アレチヌスビトハギ、ヌスビトハギ等、やはりとても種類が多い。こんな訳で植物図鑑をポケットに入れておかないと、種名は自宅に帰ってからねということになる。植物以外ではこの時期に多いものはキノコはもちろんだが、各種クモの姿も多くなる。どうして秋になるとクモが増えるのかは分からないが、ジョロウグモ、ナガコガネグモ、オオシロカネグモ等は大きくて綺麗でとても立派だ。

<今日見られた主なもの>花/ノササゲ(写真上右)、ゲンノショウコ、マルバルコウソウ、オオケタデ、ママコノシリヌグイ、ヌスビトハギ、キツネノマゴ、クズ、ヤブカラシ、ヘクソカヅラ、ツユクサ、ヨウシュヤマゴボウ、ウド等。蝶/アオスジアゲハ、アゲハ、キアゲハ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒカゲチョウ、ムラサキシジミ、ツバメシジミ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ、キマダラセセリ等。昆虫/ヤマトシリアゲ、キボシカミキリ、クサギカメムシの幼虫、オニヤンマ、アミガサハゴロモ、ツクツクボウシ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、カノコガ等。キノコ/ツルタケ等。その他/オオシロカネグモ(写真上左)、ナガコガネグモ、ジョロウグモ等。


9月12日(午後)、神奈川県海老名市(仮称)シギチの里

 午後からは久しぶりに小野路町へでも行こうかなあとも思ったが、何故だかデジスコで野鳥を撮りたくなった。恩田川等でもモズが田圃に現れたというので、今日はモズとセッカでも撮ろうと、またしても国道246号線に乗った。今日は「かつ屋」のソースカツ丼を食べたくなったので、座間市の西原交差点まで空腹を我慢した。腹ごしらえも済んで、いざ出発と昭和橋周辺や望地キャンプ場や葉山島の田圃を見て廻ったのだが、今一時期が早いのかぱっとしないので、結局、海老名市の(仮称)シギチの里へ逆戻りとなった。今日はシギチドリ類は少なく撮影出来なかったが、半年振りにモズと対面出来た。冬場には横浜の里山や農耕地で普通に見られるモズなのだが、図鑑等には書かれていないが、繁殖期はやや内陸の河川敷等に移動しているように思われる。もう一つのターゲットのセッカもヒンヒンと盛んに鳴いていたが、ついに良い場所には止ってくれなかった。

<今日見られた主なもの>鳥/モズ(写真上左)、スズメ(写真上右)、クサシギ、カルガモ、コサギ、ダイサギ、ムクドリ、ハクセキレイ、セッカ等。


9月12日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 最近、食う、寝る、歩く、撮るだけの毎日で、こんなに単調な生活をしていると脳細胞が退化して物忘れも多くなるようである。そろそろ生活を変えねばと思うのだが、今日も良く寝て遅く起床し、その為に、近場の茅ヶ崎公園へ行った。散策を開始すると、昨日と同じくアブラゼミ等の各種セミがお出迎えしてくれるのだが一瞥もせずに歩いて行くと、ヒカゲチョウがお出ましになった。前回来た時にリスアカネがたくさん見られた広場の片隅に、アキアカネやナツアカネ等はいないかなあと行ってみると、今日も複数のリスアカネがたむろしていた。日向は今日も暑いのでお尻を上げて止っていたので、もちろんシャッターを切った。また、ここは日陰だからかキクイモがやっと咲き出していた。尾根道に上がる途中、シロコブゾウムシがクズの葉を食べていた。また、尾根道にたくさんあるナワシログミの今年徒長した茎には、何故だかアオバハゴロモがたくさん集って吸汁していた。きっと甘くて美味しいのだろう。

<今日見られた主なもの>花/キクイモ(写真上左)、クズ、ノダケ、アレチヌスビトハギ、ヤマホトトギス、アキノノゲシ、キツネノマゴ、ゲンノショウコ、ツユクサ、ヘクソカヅラ、ヨウシュヤマゴボウ、ヤマハギ等。蝶/アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、アカボシゴマダラ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒカゲチョウ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アオバハゴロモ(写真上右)、シロコブゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、リスアカネ、ウスバハトンボ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ等。その他/ウメモドキの実、ジョロウグモ等。


9月11日、横浜市都筑区鴨池公園

 今日は久しぶりに、昨日パスした港北ニュータウンの公園へ行った。自然度は左程高くないから、これといった目的が生じないと良い成果が得られないのだが、今日は良くない結果の方に転んでしまった。9月11日になったとはいえ、まだ各種セミが鳴いているのだが、どうも時期外れの感が強くて撮る気が起きない。また、鴨池にいたウチワヤンマやチョウトンボの姿は見えなくなり、ショウジョウトンボ等のその他の池のトンボも減ったようである。そうならば各種キノコなのだが、こちらの方は一週間前位が最盛期であったようである。そんな訳でなかなかシャッターを切れずにいたが、日陰にヤマホトトギスを見つけて嬉しくなった。また、このところ気温が低くなった事もあってか、高原や山地に避暑に出かけていたアキアカネがUターンしていて2匹も見られた。しかし、絵になる場所に止っていなかったから撮影する気が起きず、ここで紹介出来ないのが残念である。

<今日見られた主なもの>花/ヤマホトトギス(写真上左)、アレチヌスビトハギ、キツネノマゴ、クズ、ヤブカラシ、ヘクソカヅラ、ツユクサ、ママコノシリヌグイ、ヤマハギ等。蝶/アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒカゲチョウ、キチョウ、ムラサキシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/オニヤンマ、アキアカネ、ツクツクボウシ、アブラゼミ、ミンミンゼミ等。キノコ/キツネタケの仲間(写真上右)、テングタケ、ウスキテングタケ、ツルタケ等。


9月10日(午後)、神奈川県海老名市(仮称)シギチの里

 午後からは前記したように、海老名市の(仮称)シギチの里へ行った。国道246号線に乗れば一直線だし、途中、かなり高速で走れる区間があるので、時間的にもかなり楽ちんなのである。自宅近辺の鳥撮りのポイントは、カワセミこそ必ず見られるものの、他の鳥はまったくの不調である。今日予定していた田圃も休耕田が無いから、左程の期待は出来ない。そこで、ノーシャッターよりも、たとえカルガモ、コサギ、スズメであってもシャッターを押せた方が気持ち良いという訳である。今日は前回と異なって、タシギやヒバリシギがかなり見られたものの、良い場所及び近くに来てくれないので撮影する事は出来なかった。しかし、カルガモ、クサシギ、スズメ等は良い場所に出て来てくれたので、シャッターをばんばん切る事が出来た。以上、普通種でこれといった野鳥は撮れなかったものの、希少種よりも良い写真がモットーの私としては、まあ良いかなの午後の2時間半となった。

<今日見られた主なもの>鳥/カルガモ(写真上左)、クサシギ(写真上右)、タシギ、コチドリ、ヒバリシギ、コサギ、ダイサギ、ムクドリ、ハクセキレイ、スズメ、ハシブトガラス等。


9月10日(午前)、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は午前中に港北ニュータウンの公園で軽く汗を流したら、午後は近場の田圃でも行って早帰りと家を出た。それが何故か午前中は寺家ふるさと村へ、午後は海老名市の(仮称)シギチの里へと行ってしまった。いくら道端自然散策及び写真撮影が好きでも、また、他にやる事が無いから仕方なく続けている訳だが、そうであっても、ちょいとオバーワークである。何故こんな事になったのかというと、古いシグマの180ミリf5.6マクロをニコンD200に装着して試し撮りをしているのだが、今日は田圃に差し込んである竹の棒に抱きつくイナゴと、棒の先に止るアカネ類を撮りたくなったのだ。両種とも近づくと逃げるから、試し撮りにはぴったりという訳である。しかし、期待に反してイナゴは少なく、アカネ類も見られなかった。しからばキノコでもとキノコ横丁へ行って見たが、6日に見られたものは殆んどが萎びていて、ツルタケが発生を開始していた。昆虫横丁も不振で、唯一、各所に咲いている野の花なら飽きる事無く観察出来た。

<今日見られた主なもの>花/ツリガネニンジン(写真上左)、オトギリソウ、ノハラアザミ、クズ、コセンダングサ、ノダケ、ワレモコウ、ユウガギク、ツルニンジン、コバノカモメヅル、センニンソウ、ナンバンギセル、ノササゲ、アレチヌスビトハギ、ヌスビトハギ、ヤマホトトギス、アキノノゲシ、ヒヨドリバナ、キツネノマゴ、ダイコンソウ、ゲンノショウコ、ツユクサ等。蝶/メスグロヒョウモン、コミスジ、ウラギンシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/オニヤンマ、イナゴ等。キノコ/タマゴタケ、キタマゴタケ、ツルタケ、シロオニタケ等。その他/ナガコガネグモ(写真上右)、ジョロウグモ、アマガエル等。


9月9日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は午後から用事があるので、午前中のみの散策だと出発した。何処へ行こうかと思案したが、久しぶりに湿度の低いからっとした秋晴れだと言うので、港北ニュータウンの公園はパスして新治市民の森へ行った。何処で見たって秋晴れには変らないのだが、出来るだけローカル色豊かにと思った訳である。散策を開始すると、ネキトンボが棒の先に止っていた。日陰は涼しい風が吹いて過し易くとも日向はやはり暑いのか、お尻を上げていた。丘の上の畑へ行って思う存分青空を鑑賞しようと思ったら、農家の方々が農作業に精を出していた。猫の額程の田んぼと雑木林の間の斜面には、ツルボがたくさん咲いて背比べをしていた。野鳥撮影のポイントに到着すると鳥の出が悪くて閑散としていたが、のんびりと涼しい風に吹かれながらの鳥待ちは新治市民の森らしい。帰り道でクヌギの樹液に来ているカブトムシを見つけたが、角を持って持ち上げると前足が1本無かった。また、農道には力尽きてばたばたするアブラゼミも見られた。

<今日見られた主なもの>花/ツルボ(写真上左)、ヤブラン、ダイコンソウ、キツネノマゴ、ヤブカラシ、ツユクサ、ヘクソカヅラ等。蝶/クロアゲハ、アゲハ、キアゲハ、アカボシゴマダラ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒカゲチョウ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ネキトンボ、(写真上右)、オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、カブトムシの雄、クロカナブン、アカスジキンカメムシの幼虫等。キノコ/シロオニタケ等。その他/ジョロウグモ、ヨウシュヤマゴボウの実等。


9月8日(午後)、神奈川県海老名市(仮称)シギチの里

 午後からは予定通り海老名市の(仮称)シギチの里へ行った。海老名市と言えば市役所前の休耕田がシギチドリ類の飛来地として著名であったが、かなり開発が進んで好適地とは言い難くなった。また、神奈川県内県央の水田地帯も今年は良い休耕田が無く、また、シギチドリ類の飛来も少ないと言う。そこで昨日、本当なのかなあと厚木市猿ヶ島、座間市新田宿、海老名市社家、平塚市南豊田とパトロールをしてみたところ、その噂は本当だった。しかし、唯一、かなり美しい休耕田が何枚かある海老名市の(仮称)シギチの里を見つけたので、なんとしても半日デジスコを担いで散策してみたくなったという訳である。もちろん、何でも撮れれば良いと大きな期待は持ってはいなかったのだが、それは正解で、シギチドリ類は普通種のクサシギ、ヒバリシギ、コチドリしか見られなかった。しかし、今年は駄目と思っていた9月の休耕田の鳥撮りが出来て、とっても嬉しくなった事は言うまでも無い。

<今日見られた主なもの>鳥/クサシギ(写真上左)、コチドリ(写真上右)、ヒバリシギ、コサギ、ダイサギ、カルガモ、ムクドリ、ハクセキレイ、スズメ、ハシブトガラス等。


9月8日(午前)、横浜市緑区四季の森公園

 昨日でやっと夏休みの写真の整理がついた。そこで、これからはのんびりやろうと思ったのだが、どうしても海老名市の田圃に行きたくなって、途中、ほんのちょっと四季の森公園へ寄り道してみた。前回はデジスコによる鳥撮りとなってしまったので、今日は一般撮影機材で散策した。四季の森公園は草刈等が徹底していて、雑木林に囲まれている割には、見るもの撮るものが少ない公園である。今日もぐるっと一回りして見て、その感をますます強くした。もっとも山野草に限っては、植栽され保護されているものもあり、季節毎に楽しめる配慮はなされている。しかし、今は夏と秋の端境期、もう少し経てばツリフネソウやヤマホトトギス、各種ノギク等が見頃となって楽しい事だろう。しかし、昆虫は前述したように草刈が徹底しているから、今後とも期待出来そうにない。今日は各種キノコが発生していたのでどうにかなったが、そうでなかったら、たった二枚の写真さえカメラの中に納める事が出来なかったに違いない。

<今日見られた主なもの>花/ツリフネソウ、シュロソウ、ツリガネニンジン、ユウガギク、シラヤマギク、ヤマホトトギス、ヒヨドリバナ、キツネノマゴ、ヤマハギ等。蝶/アオスジアゲハ、ヒメアカタテハ、ウラギンシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/オオシオカラトンボ(写真上右)、オニヤンマ、マユタテアカネ、アカスジキンカメムシの幼虫等。キノコ/ダイダイガサ、キタマゴタケ、ツルタケ、カバイロツルタケ、テングタケ、キクラゲ等。その他/ナガコガネグモ、ジョロウグモ、キブシの実等。


9月7日、横浜市緑区三保市民の森

 朝起きたらどんよりと曇っている。こりゃー散策日和になるかもと期待して三保市民の森へ行ったら、陽の光が射して来て蒸し暑くなった。こんなパターンがここ数日続いていて、青空はあまり見たくは無いのだが、一日中曇り日の快適散策、あるいは雨での自宅静養を期待しているのだが、どうもこの願いはしばらく叶えられそうも無い。三保市民の森の入口の畑には、オオケタデが大切に育てられていて、かなり綺麗に咲いていた。また、畑を囲む柵にはマルバルコウソウが咲き、キバナコスモスにはキタテハが吸蜜に訪れていた。暑いにもかかわらず、それらをカメラの中に納めると、当然の事として日陰が多い谷道へ行った。途中、散策路脇の栗畑で顔見知りの農家のおばさんが栗拾いをしていて、「栗持って行くかー」と勧められたので、ポケットに入るだけの栗を頂いた。しばらく歩いて行くとコバノカモメヅルが咲いていて嬉しくなったが、その他のものは低調に終った。

<今日見られた主なもの>花/コバノカモメヅル(写真上左)、マルバルコウソウ(写真上右)、オオケタデ、ツリガネニンジン、ツルボ、センニンソウ、クズ、キツネノマゴ、ヘクソカヅラ、ヤブラン等。蝶/キタテハ、ヒメジャノメ、ムラサキシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ等。昆虫/カブトムシの雄、オニヤンマ、ベッコウハゴロモ、アオバハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ、クサギカメムシの幼虫等。キノコ/ツルタケ、ニッケイタケ等。その他/ナガコガネグモ、ジョロウグモ等。


9月6日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 昨日、新治市民の森でキタマゴタケの爆生を観察しているので、寺家ふるさと村でも爆生しているのではないかと行って見た。すると予想通り、キノコ横丁には黄色い小さな傘がたくさん開いていた。この他、テングタケ、ウスキテングタケ、ヤマドリタケモドキ等も生え、キノコ発生のピークを迎えているようであった。例年なら秋の長雨後の9月下旬がキノコの発生のピークの筈だが、今年は雨が8月下旬から多量に降ったので発生が早くなったようである。しかし、まだ9月6日、これからまだ雨もかなり降るだろうし、今回の発生でかなりのエネルギーを消耗した筈だが、もう一度生えてもおかしくはない。いったい今後どうなる事やらと興味深い。一生懸命にキノコを撮っていると、鴨志田のSさん、駒沢大学のN仙人もやって来たので、しばらくすると連れ立って尾根に上りキノコを探した。すると、タマゴタケ、シロオニタケ、コガネヤマドリ等の絵になるキノコが各所で爆生していた。

<今日見られた主なもの>花/ツリガネニンジン、ワレモコウ、ユウガギク、アレチヌスビトハギ、トキリマメ、ツルマメ、センニンソウ、クズ、キツネノマゴ、ヤブカラシ、ツユクサ、ヘクソカヅラ、オモダカ等。蝶/サトキマダラヒカゲ、クロコノマチョウ、ヒメジャノメ、アカボシゴマダラ、イチモンジセセリ等。昆虫/ルリモンハナバチ(写真上右)等。キノコ/キタマゴタケ(写真上左)、タマゴタケ、シロオニタケ、テングタケ、ウスキテングタケ、ツルタケ、カバイロツルタケ、コテングタケモドキ、ヘビキノコモドキ、チチタケ、カワリハツ、ヤブレベニタケ、クロハツ、ニッケイタケ、アワタケ、コガネヤマドリ、ヤマドリタケモドキ、キイロイグチ等。その他/ナガコガネグモ、ジョロウグモ等。


9月5日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は午後からカメラの撮像素子の清掃に横浜のキャノンへ行く事に決めていたので、午前中のみ何処かへ散策ということにした。何処へ行こうかなあと考えたが、久しぶりにスーパー「つるかめ」で198円のなつかしの味のソース焼きソバと105円の高菜おにぎりを一個食べたいと思ったので、新治市民の森へ行った。今日は午前中は曇りの筈だったが、空はかなり明るくなって青空こそ見えないものの、かなり蒸し暑い陽気となった。久しぶりに旭谷戸回りで散策したが、雑木林の縁の小道にオニヤンマがかなり見られた。鎌立谷戸へ行くために尾根を越えたが、途中、キタマゴタケが爆生していた。クヌギの樹液はまだかなり滲み出ているようで、一本の木には数多くのクロカナブンとアカボシゴマダラ、他の一本にはカブトムシの生き残りの雌とクロコノマチョウ、そしてもう一本にはサトキマダラヒカゲが見られた。そろそろ涼しくなって貰わないと困るのだが、昆虫樹液酒場は最終最後の賑わいを呈していた。

<今日見られた主なもの>花/ナンテンハギ、ツルマメ、センニンソウ、ツルボ、キクイモ、クズ、キツネノマゴ、ヤブカラシ、ツユクサ等。蝶/サトキマダラヒカゲ(写真上左)、クロコノマチョウ、アゲハ、ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、アカボシゴマダラ、キタテハ、モンキチョウ、キチョウ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ、キマダラセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/カブトムシの雌(写真上右)、カナブン、クロカナブン、スグリゾウムシ、アカスジキンカメムシの幼虫、マユタテアカネ、オニヤンマ、ギンヤンマ等。キノコ/キタマゴタケ等。その他/ナガコガネグモ、ジョロウグモ、ヨウシュヤマゴボウの実等。


9月4日(午後)、横浜市緑区四季の森公園

 昼食は横浜屋の究極ラーメンを食べ、さては帰宅とも思ったが、最近、新治市民の森に来なくなったGおじさんが四季の森公園に通っているというので、まあちょっくら挨拶ついでに様子でも見て来ようかと出かけてみた。車を停めると新治市民の森のお仲間のHさんに出会った。ゴイサギとカワセミがいるから撮って帰った方が良いよということで、仕方なくデジスコを組上げてHさんの後に続くと、本当にゴイサギが小魚を狙っていた。微動だにしない姿は、ある意味では滑稽で笑ってしまった。しばらくするとカワセミも現れ、こちらは止まり木から小魚を狙っている。同じ獲物を狙っているのだが、随分と漁の仕方が異なるのだなあと考えさせられた。私たち人間はお金さえあれば何でも食べられるが、野鳥達は自ら頑張らないと食事にありつけないのだから大変である。まことただただ頭を垂れるのみである。ところで肝心のGさんだが、四季の森周辺では正午ごろ雨があって、Gさんは早や上がりらしく姿は見られなかった。

<今日見られた主なもの>鳥/ゴイサキ(写真上左)、カワセミ(写真上右)等。


9月4日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 9月に入ってからも順調に道端自然観察及び写真撮影をこなしているので、そろそろ休もうかなあとも思ったが、健康の為、午前中のみ散策しようと新吉田町へ行った。本当に新吉田町の散策は久しぶりの感じがするが、畑の片隅に植えられているニラが白い花を咲かせ、ヒメアカタテハが吸蜜に訪れていた。農家の庭先のボケの実は大きくなり、サンショウの実も弾けていた。また、雑木林の縁ではカラスウリの実がぶら下がり、ヒヨドリジョウゴやツルマメの花がたくさん咲いていた。下草が少ない斜面にはツルボがにょきにょきと生え、昆虫ではササキリやハラビロカマキリの成虫が見られ、ツチイナゴの幼虫もだいぶ大きくなった。何処を見回しても初秋の様相を呈している。新吉田町は近在では著名な梨の産地で、浜なしと呼ばれ、これから出荷のピークを迎える。今日は曇り日だがとても湿気があって蒸し暑い。しかし、もうすぐ本格的な秋がすぐそこまでやって来ていると感じられた。

<今日見られた主なもの>花/ツルマメ(写真上左)、ヒヨドリジョウゴ、センニンソウ、ツルボ、キクイモ、クズ、キツネノマゴ、ヤブカラシ、ヘクソカヅラ、ツユクサ等。蝶/アオスジアゲハ、ナガサキアゲハ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/ツチイナゴの幼虫(写真上右)、ササキリ、ハラビロカマキリ、トホシテントウ、クロウリハムシ等。その他/アオダイショウ、ナガコガネグモ、ジョロウグモ、ヤマボウシの実、サンショウの実、ヨウシュヤマゴボウの実、カラスウリの実等。


9月3日(午後)、神奈川県(仮称)ケリの里

 東方公園を午前11時30分に切り止めると、中原街道を何処までも何処までもまっしぐらに進んで、予定通り寒川町の「山田うどん」に12時30分に到着した。埼玉へ行くと「山田うどん」が各所にあって食べ飽きてしまうのだが、神奈川県にはほとんどないので左程美味しい訳ではないのだが、なんとなく美味しく感じられるのだから不思議である。かなりゆっくり食べて出発したが、(仮称)ケリの里には午後1時15分に着いてしまった。目的のポイントには5人程のカメラマンがいて、しきりにシャッターを押しているようだ。しかし、農道は狭く車を停めるのに苦労する。もう何人ものカメラマンが田圃に車を落としてしまってレッカー車を呼んだり、農家の方々に大変なご迷惑をかけているらしい。そこで、かなり遠い所に車を停めてポイントへ行って見ると、なんと舞岡公園のおじ様が3名、新治市民の森のおば様が1名いて、なんだか遠くに来た気がしなくて拍子抜けしてしまった。

<今日見られた主なもの>鳥/ケリ(写真上)、タマシギ、アオサギ、ダイサギ、アマサギ、バン、カルガモ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、ハシブトガラス等。


9月3日(午前)、横浜市都筑区東方公園

 今日は久しぶりの上天気で、こんな日に田圃へ行ったら暑くて堪らないし、陽に焼けてしまうだろう。そうは思ったが、鳥撮りのお仲間が8月中旬から通っているポイントなので、まあ行ってみようとなった訳である。しかし、午前中から暑い田圃にいるのも耐えられないし、昼飯も少しは美味しい寒川町の「山田うどん」で食べようと思ったので、自宅から直行しては早すぎると東方公園へ寄ってみた。何べんも記しているが港北ニュータウンには数多くの公園がある。その中でも東方公園はちょいと離れた所にあり、自然度もかなり低い公園であまりお勧めは出来ない。しかし、まあ何かしらはいるだろうと寄って見た訳なのだが、アカボシゴマダラがひらひら飛んでいるのは当然としても、ゴマダラチョウが背の低いエノキの若木の葉に産卵していたのには驚いた。東方公園はその周りの広大な農業専用地域が魅力的なのだが、こんなピーカンで暑いと陽がもろに差し込む農道には行く気が起きなかった。

<今日見られた主なもの>花/トキリマメ、キツネノマゴ、ヤブカラシ、ヘクソカヅラ、ツユクサ等。蝶/アオスジアゲハ、クロアゲハ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、コミスジ、ツバメシジミ、ムラサキシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/ハラビロカマキリの幼虫(写真上左)、カノコガ(写真上右)、センノカミキリ、ベッコウハゴロモ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、アブラゼミ、ヒクラシ等。その他/ジョロウグモ、ヤマボウシの実等。


9月2日(午後)、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 今日は久しぶりに夏が戻って来たので、短時間の散策でもかなりばててしまった。午前中の茅ヶ崎公園だけで今日の散策はお終いにしても良かったのだが、期待したキノコが茅ヶ崎公園ではどういう訳かほんの少ししか見られなかったので、港北ニュータウンの公園の中では一番キノコが見られる御影橋周辺へ行って見た。もちろん、木陰に車を停めて昼寝を貪ってからである。まず最初にカメラを向けたのはテングツルタケである。傘の上に黒いつぼの破片がかなり残っていて、独特な雰囲気をもったキノコである。また、しばらく歩いて行くと、今度はテングタケが爆生していた。こちらは白いつぼの破片を傘につけていて、これまた楽しい雰囲気のキノコである。この他、ヤブレベニタケ、ニオイコベニタケ、キチャハツ、オキナクサハツ等のベニタケ科のキノコもかなり見られたのだが、巨大になるイグチの仲間は何故だか見られなかった。

<今日見られた主なもの>花/マヤラン、タカサブロウ、キツネノマゴ、アカツメクサ等。蝶/アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、コミスジ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、アブラゼミ、コノシメトンボ、シオカラトンボ、コシアキトンボ、オニヤンマ、スケバハゴロモ等。キノコ/テングタケ(写真上左)、テングツルタケ(写真上右)、ヤブレベニタケ、ニオイコベニタケ、キチャハツ、オキナクサハツ、ノウタケ等。


9月2日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 このところ雨が続いて各種キノコが顔を出したようだし、また、長期夏休み等でかなり間が空いてしまった茅ヶ崎公園へ行って見た。昨晩は雨が降らなかったし、また、今日は天気が良いので、公園の中はセミの大合唱で五月蝿いくらいだ。しかし、これから日一日と涼しさが増すに連れて、セミの鳴き声は減って行く。まず最初に雑木林の縁で、コガタコカネグモを見つけた。ちょいと驚かすと網の中心から逃げて小枝等に隠れ、こうなったらしばらく待たないと網の中心に戻って来てくれないから慎重に近づいて撮影した。公園広場の縁の日陰に行くと、リスアカネが3匹程同じ場所でみられた。まさか集団行動している訳ではなかろうが、暮らしやすい過しやすい場所に、たまたま集合してしまったという事なのだろうか。各種アカネ類は、それぞれの種ごとに微妙に集って来る場所が異なるが、これはなかなか興味溢れる研究に値する事柄なのかもしれない。

<今日見られた主なもの>花/アレチヌスビトハギ、キツネノマゴ、ヤブカラシ、ヘクソカヅラ、ツユクサ等。蝶/アオスジアゲハ、アカボシゴマダラ、コミスジ、イチモンジセセリ等。昆虫/リスアカネ(写真上右)、ゴマフカミキリ、アミガサハゴロモ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、アブラゼミ、オニヤンマ等。その他/コガタコガネグモ(写真上左)、ヤマボウシの実等。


9月1日、横浜市都筑区鴨池公園

 早いもので、いよいよ今日から9月である。8月下旬に入ってから、かなりぐずついた天気が続いた為か、なんとなく今年の夏は短かったなあと感じられる。毎年そうだが、9月になると陽の強さは夏以上で暑いものの、それでも朝晩はかなり涼しくなる。今朝は昨晩の雨の影響もあってか涼しく、久しぶりにぐっすり眠れた。その為か、長期夏休みの疲れがどっと出て来たようである。しかし、月の初めなのだから何処かへ散策に行かなければと思い、鴨池公園へ行った。夏もそろそろ終わりだから池のトンボやセミを撮ろうと思ったのだが、昨晩の豪雨もあってか期待はずれに終った。しかし、草原には早くもアレチヌスビトハギが、ウッドペッカーの様なおどけた顔で咲いていた。また、小さな花壇ではキバナコスモスにモンキチョウがしきりに吸蜜に訪れていた。午後からももう1個所とも思ったのだが、身体がだるく眠たいので、早々に引き上げて帰宅した。

<今日見られた主なもの>花/アレチヌスビトハギ(写真上左)、キツネノマゴ、クズ、ヤブカラシ、ヘクソカヅラ、ツユクサ等。蝶/モンキチョウ(写真上右)、アオスジアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、アカボシゴマダラ、コミスジ、イチモンジセセリ等。昆虫/オオクモヘリカメムシ、ツクツクボウシ、アブラゼミ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、オニヤンマ等。キノコ/テングタケ等。



2008年8月のみちばた散策記に戻る