2008年:みちばた散策記

(10月)


10月31日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは、久しぶりにデジスコを担いで新治市民の森へ鳥撮りに行った。そろそろ各所でジョウビタキが飛来しているので、新治市民の森にもやって来ているのではないかと思ったのだ。空はますます鉛色となって気温は上がらず、米国のサブプライムローンに端を発した世界経済や、総理大臣に就任しても人気が下降線を辿る麻生さんのようで、とても寒い。それでも鳥撮りのポイントへ到着すると、6名ものお仲間が集合していた。キヤノン40Dを使っている方に、新発売の50Dの情報を聞いてみたが、Err99が発生して、かなりの方が涙を流し気を荒げていてるという。まあ、米国流市場主義経済の推進者であるキヤノンの御手洗さんならではの産物やなと苦笑したが、レンズをかなり持っているから困った事である。話は随分横道にそれてしまったが、鳥の出はますます雲が厚くなり気温が低下して、ジョウビタキは姿を現さず、ヤマガラ以外、これといったものは見られなかった。

<今日見られた主なもの>鳥/ヤマガラ(写真上)、シジュウカラ、アオゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、コサギ、モズ、スズメ、シメ、カケス、ヒヨドリ、ハシブトガラス等。


10月31日(午前)、横浜市港北区新羽町

 今日で10月もお終いである。本当に長かったなあと感ずるのだが、それもその筈、散策に行かなかったのは一日だけだったのである。たとえ用事があっても短時間だが出かけ、また、昼間の雨も少なかったのだろう。そんな訳で今日は気合が入っていなかったのか、自宅から至近距離の新羽町へ出かけた。天気予報によると、昼過ぎまで晴天の筈であったが曇っている。なんだあー騙された、こんなことなら葛西臨海公園には今日行ったのにと嘆いたが後の祭りである。新羽町に到着して散策を開始するが、なかなか良い被写体に巡り合わない。そこでムラサキシキブの実やノイバラの実を撮ってなんとか誤魔化そうと思っていたら、帰り間際になって、イチジクにキボシカミキリを見つけた。本当に寒さに強いカミキリムシで、毎年葉が落ちる頃に撮影している。また、最近では珍しくなったクコの実も見られて嬉しくなった。道端自然観察及び写真撮影は最後まで諦めない、これが奥義であるなあとつくづくと悟った。

<今日見られた主なもの>花/アキノノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ツワブキ等。蝶/モンキチョウ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/キボシカミキリ(写真上右)、アキアカネ、ハラビロカマキリ等。その他/クコの実(写真上左)、エビヅルの実、ノブドウの実、ヘクソカヅラの実、クサギの実、ゴンズイの実、イシミカワの実等。


10月30日、東京都江戸川区葛西臨海公園

 様々な野鳥が飛来する葛西臨海公園は、午後からだと逆光になる場所が多く、出来るだけ曇り日に行く事にしている。もちろん、朝早く起きて行けば良いのだが、通勤ラッシュに大きなザックは気が引ける。という訳で曇り日を待ち望んでいたのだが、今朝起きてネットで天気予報を確認すると、午後3時頃には曇りとなるとあったので、期待して出かけてみた。しかし、太陽が真赤になって水平線に没するまで、雲一つ無い上天気となった。こんな撮影日和とは言えない日だから鳥運が上向くのか、行ってすぐにツツドリを撮影する事が出来た。サクラの葉につくアオイラガの幼虫を食べていたが、人間ならちょっと触れただけでも鋭い痛みを感ずるのに、ツツドリは美味そうに何匹も胃袋に放り込んでいた。アリスイのポイントへ行ってみると、かなり鳥見に慣れていらっしゃる方がいて、アリスイの鳴き声を聞いて、すぐにいる場所を見つけてくれた。以上、今日はお世辞にも撮影日和とは言えなかったが、充実した秋の半日となった。

<今日見られた主なもの>鳥/アリスイ(写真上左)、ノビタキ(写真上右)、ツツドリ、モズ、カワセミ、アオサギ、コサギ、オナガ、カイツブリ、カワウ等。


10月29日、神奈川県川崎市麻生区黒川

 近場のフィールドはほぼ行き尽くしたし、また、被写体も少なくなっているから、今日は本当に久しぶりに黒川へ行った。だいぶ開発が進んで以前に比べると自然度はかなり低くなったが、それでも往年の面影は各所に残っている。まずは一番右手の谷戸へ行ったが、ここでも雑木林を畑に変える工事がなされていた。そんな訳で大いに眉をしかめたのだが、路傍にはヤクシソウ、リュウノウギクが咲いて、サルトリイバラやスズメウリの実がぶら下がっていた。かつてオヤマボクチやオケラが見られた雑木林に入って行ったが、かなり荒れていたので引き返した。次に真ん中の谷戸へ移動して散策を再開した。一番奥のまだ植栽されて日が浅い梅の小枝に、早くもイラガの繭やオオカマキリの卵のうが見られ、先端にはアキアカネが止っていた。田んぼでは脱穀している農家も見られたが、谷戸全体では収穫はほぼ終わり、いよいよひっそりとして静かな晩秋の谷戸へ向っているようであった。

<今日見られた主なもの>花/ヤクシソウ(写真上左)、リュウノウギク、ヨメナ、ユウガギク、タイアザミ、アキノノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、イヌタデ、キツネノマゴ、アキノタムラソウ等。蝶/ヒメアカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、ウラナミシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、キチョウ、チャバネセセリ等。昆虫/アキアカネ、イラガの繭、オオカマキリの卵のう等。その他/サルトリイバラの実(写真上右)、ムラサキシキブの実、ヘクソカヅラの実、コクサギの実、カラスウリの実、スズメウリの実、ジョロウグモ等。


10月28日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 午後からは、こんなピーカンでも2時を過ぎれば日陰となる、泉の森公園の「しらかしの池」へ行った。この季節、太陽はとても低い軌道となり、池の背後にある高い森によって光が遮られ、池の半分位はすぐに日陰となる。デジタルカメラはとても便利なのだが、ことにデジスコのカメラは、ピーカンの日の白っぽい野鳥は白トビ現象が起こって芳しくない。そんな訳で、日陰で野鳥と戯れる事の出来る「しらかしの池」は、まことに貴重な場所なのである。現地に到着してみると、やはり池はほとんど日陰になっていて、カワセミの飛翔写真を狙うカメラマンは、シャッター速度を確保する為に、明るい小さな浅い池の方へ移動していた。そんな訳で、3本ものカワセミの止まり木があるポイントは私一人で、自由自在に動いて各種カモやオオバン、止まり木にやって来たキセキレイ等をゲットした。このようにピーカンでも楽しい「しらかしの池」だが、もう少し経って気温が下がると、とても寒い場所になるのが難点である。

<今日見られた主なもの>鳥/オナガガモ(写真上左)、キセキレイ(写真上右)、ハクセキレイ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カワセミ、コサギ、オオバン、バン等。


10月28日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 今日の空は本当に青いなあと感動する位の青空が広がった。こんなピーカンの日は写真撮影日和ではないので、心は青空以上にブルーになる筈なのだが、なんとなく嬉しくなるのだから不思議である。それ程までに、美しい青空が広がったという事なのだろう。今日も何処へ行こうかなと迷ったものの、先日、旭谷戸の奥の野の花の宝庫へ行かなかったので、今日はそこをメインに散策して見る事にした。新治市民の森は自然度がとても高いが、その中でも別格で、リュウノウギク、ヤクシソウ、ノハラアザミがとても美しく咲いていた。ノハラアザミには最近個体数が少なくなったアカタテハが吸蜜に訪れていた。秋の青空から降り注ぐ太陽の光が溜って、とてものんびりとした気分になれたのだが、時折、若い女性の歓声が聞こえるので、なんだろうと思い行ってみると、イトミミズの研究をしているのだという。若き女子大生が三人でイトミミズの研究とは、日本の未来も捨てたものではないのかもしれない。

<今日見られた主なもの>花/リュウノウギク、ヤクシソウ、シロヨメナ、ヨメナ、ノハラアザミ、アキノノゲシ、マルバルコウソウ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ツワブキ等。蝶/アカタテハ、ヒメアカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、ウラナミシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、クロコノマチョウ、キチョウ、スジグロシロチョウ等。昆虫/ハネナガイナゴ(写真上左)、アキアカネ、ハラビロカマキリ等。その他/アオツヅラフジの実(写真上右)、エビヅルの実、ヘクソカヅラの実、トキリマメの実、ジョロウグモ等。


10月27日、横浜市都筑区鴨池公園

 そろそろ葛西臨海公園にでも行きたいのだが、なるべくピーカンの日は避けたい。今日は雲一つ無い晴天だから、午後は野暮用を済ませる事にして、午前中のみ鴨池公園へ行ってみた。前にも記したと思うが、この時季、港北ニュータウンの公園も被写体がかなり減少している。しかし、近場にこれといった所も無いので、何かしらあるだろうと行ってみた。植栽されているマリーゴールドには、ツマグロヒョウモンがたくさん吸蜜に訪れていたが、絵になるような所に止らないので諦めた。また、ムラサキツバメも見つけたが、これも良い所には止らなかった。鴨池では、オオアオイトトンボやリスアカネがいたが、リスアカネはもう棒の先に止る事無く丸太の上で暖をとっていた。そんな訳で、このままではノーシャッターだなと思い、ピラカンサの実を撮った。中央公園方面への道を歩いて行くと、イロハモミジが僅かだが紅葉していた。その後、キノコはないかと御影橋の方へも行ってみたが生えてなく、爆生しているマヤランは全て実をつけていた。

<今日見られた主なもの>花/ヨメナ、タイアザミ、キクイモ、アキノノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ノダケ、ツユクサ、イヌタデ、ホトトギス、ヤマハギ等。蝶/ツマグロヒョウモン、キチョウ、モンキチョウ、ムラサキツバメ、ヤマトシジミ、チャバネセセリ等。昆虫/リスアカネ、オオアオイトトンボ、ハラビロカマキリ等。その他/イロハモミジの紅葉(写真上左)、ピラカンサの実(写真上右)、ムラサキシキブノ実、ガマズミの実、ヒサカキの実、ムクノキの実、シロヤマブキの実、ジョロウグモ等。


10月26日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 このところ2回程(仮称)ノビタキの里へ様子を見に行ったが、寂しい事にノビタキの姿はもう無かった。どうやら越冬地目指して飛び去ったようである。また、新治市民の森も鳥の出が芳しくないようなので、午後からは泉の森公園へ行ってみた。自宅近辺にもカモが飛来していると言うので、なにがしかのカモをカメラの中に納める事が出来るのではないかと思ったのだ。その思惑は正解で、まだ数は少ないものの、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモ、キンクロハジロ、ホシハジロが飛来していた。また、バンが見られたので、杭に上って休んでいるところを撮影した。また、この公園の名物であるカワセミを狙いに、10人程のカメラマンがやって来ていた。みなさん私のような止り物では無く飛び物だから、カワセミが止まり木に止ったら一時も気が抜けないで大変だ。私は止り物専門なので、今日はカワセミは狙わずに、同じ止まり木に飛来したキセキレイを撮った。

<今日見られた主なもの>鳥/ヒドリガモ(写真上左)、バン(写真上右)、オナガガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カワセミ、ハクセキレイ、キセキレイ等。


10月26日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 今日は一日中曇りの筈であったが、朝起きてみると雨が降っていた。そこで、ゆっくりと時間をかけて朝食をとると雨が止んだので、久しぶりに新治市民の森へ行ってみた。散策を開始すると曇り日で気温がそれほど上がっていないから、コセンダングサの花やチカラシバの穂などに、ヤマトシジミやベニシジミやウラナミシジミが止っていた。これはラッキーとカメラを向けたが、近づくとすぐに飛立たれてしまった。ほんの少し残る田んぼの畦にはヨメナがたくさん咲いている。朝のうちの雨が花弁に小さな水滴となって残っていて、とても情緒溢れて美しい。その後、鳥撮りのポイントまで歩いて行ったが、こんな日だから誰もいないだろうと思ったら、なんと5人もの方がいてびっくりした。様子を聞いてみると、芳しくはないものの、ヤマガラやシジュウカラ等も頻繁に見られるようになって、いよいよ冬鳥がやって来るのではないかとの事であった。

<今日見られた主なもの>花/ヨメナ(写真上左)、トリカブトの仲間、ゲンノショウコ、ヤマハッカ、アカバナユウゲショウ、ミゾソバ、ノハラアザミ、アキノノゲシ、マルバルコウソウ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、カタバミ、ツワブキ、ヤマハギ等。蝶/ツマグロヒョウモン、ヒメジャノメ、ウラナミシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/オオニジュウヤホシテントウ、ツチイナゴの幼虫、カマキリ等。その他/アメリカイヌホウズキの実(写真上右)、ピラカンサの実、アズチグモ、ジョロウグモ等。


10月25日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 昨日は本格的な雨でかなり降った。本当に恵の雨である。10月は皆勤賞が貰えるのではないかと連日続いた散策も、ようやく途切れてほっとした。今日は久しぶりに寺家ふるさと村へ行った。野の花、昆虫、キノコ等、道端自然観察には最適な寺家ふるさと村だが、この時期になると息切れして来る。それでも町内会館等の農家や畑が混在している所へ行けば、なにかしらの被写体はあるだろうと期待したのだ。四季の家に車を停めると、いつものようにキノコ横丁にも野の花横丁にも昆虫横丁にも行ってみたが、草刈機のエンジン音が響いていて、主だった場所はつんつるてんに草刈がなされていた。もっとも今の季節に草刈がなされることによって、春から初秋にかけて様々な野の花や昆虫達が見られるのだから仕方が無い。そんな訳で、すぐに寺家町内会館の方へ行った。ここから妙福寺までの道は、これからの季節、かなり楽しい道端自然観察の路となる。

<今日見られた主なもの>花/オクラ(写真上左)、コウヤボウキ、ノダケ、ワレモコウ、ヨメナ、ヤクシソウ、コセンダングサ、ノハラアザミ、タイアザミ等。蝶/ツマグロヒョウモン、ヒメジャノメ、モンシロチョウ、キチョウ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ等。昆虫/コバネイナゴ、アキアカネ等。キノコ/ヒラタケ、ドクツルタケ等。その他/サンショウの実(写真上右)、トキリマメの実、コバノガマズミの実、カラスウリの実、ナガコガネグモ、ジョロウグモ等。


10月23日、横浜市港北区新吉田町

 今日の天気はかなり怪しい。何処へ行こうかなあとさんざん迷い、また、自宅周辺を掃き清めた結果、かなり時間を浪費してしまった。その結果、至近距離の新吉田町へ明るい色彩のものを撮ろうと出掛けた。散策を開始してまず驚いたのは、交通量の激しい道路の脇にトリカブトの仲間が花開いていた事である。これを見て思わず「えー!」と大声が出た。昨日の観察会でも、思わぬ場所のセンブリをご紹介して、良くこんな所で見つけましたねぇーと皆さん驚かれたが、まさにこんな所にという所にお宝が待っているのである。そんな訳で散策開始から度肝を抜かれたが、その後は、とっても美味しそうな富有柿や色づき始めたノイバラの実や、やっと名前が判明したセイヨウカマツカを撮った。セイヨウカマツカは実の形からピラカンサの仲間とばかり思っていたが、その葉の形から、これはカマツカの仲間ではないかと思い、ネットでセイヨウカマツカと勝手に命名して検索したら、あーら嬉しい、どんぴしゃりと当たってしまった。

<今日見られた主なもの>花/トリカブトの仲間、コウヤボウキ、クコ、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ、コセンダングサ、イヌタデ、ハキダメギク、アカバナユウゲショウ、ツユクサ、カタバミ等。蝶/アカタテハ、キタテハ、ヒメウカタテハ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アキアカネ、ツチイナゴの幼虫、ハラビロカマキリの卵のう、イラガの繭等。その他/富有柿(写真上左)、セイヨウカマツカの実(写真上右)、カラスウリの実、サンショウの実、ムクノキの実、ノイバラの実、ジョロウグモ等。


10月22日、東京都町田市図師町

 今日は月に一度の道端自然観察会の日である。朝の内は曇っていたが、青空も時折見える散策日和となった。午前中は予定していた野津田公園より、自然度一杯の図師町の方が良いと歩き始めた。尾根道からTさん宅を左折して、まずは白山谷戸に下りて行った。シラヤマギクやノハラアザミが咲き、ヒメアカネやマユタテアカネがたくさん見られた。白山谷戸を後にして五反田谷戸入口までの小道も野の花が豊富で、時間の経つのも忘れて楽しんだ。この為、いつの間にか12時を過ぎ、五反田谷戸は快速特急となった。遅い昼食を食べた後、今度は「ぼたん園」周辺のフィールドへ行った。目的のセンブリはもう花を閉じていたが、「ファーマーズセンター」や「ふるさと農具館」にも立ち寄った。この周辺は本当に長閑な場所で、この先の七国山まで行って、薬師池公園へ下りてくるコースをお勧めしたい。尚、ここにアップした写真は、午前中は案内に熱中してノーシャッターとなった為、午後の「ぼたん園」周辺で撮影したものとなった。

<今日見られた主なもの>花/シュウメイギク、コウヤボウキ、キバナアキギリ、アキノキリンソウ、ヤクシソウ、ノダケ、アキノタムラソウ、ヤマハッカ、シラヤマギク、ノコンギク、シロヨメナ、ヨメナ、ミゾソバ、ノハラアザミ、タイアザミ、マルバルコウソウ、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ、コセンダングサ、ゲンノショウコ等。蝶/キタテハ、ツマグロヒョウモン、モンキチョウ、クロヒカゲ等。昆虫/キボシカミキリ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、クサキリ、アオバハゴロモ等。その他/ヘクソカヅラの実(写真上左)、ナガコガネグモ(写真上右)、ジョロウグモ、ヤブムラサキの実、ムラサキシキブの実、ヤブミョウガの実、ゴンズイの実、カラスウリの実、コバノガマズミの実、ガマズミの実、アオダイショウ、ヤマカガシ等。


10月21日、東京都江戸川区葛西臨海公園

 今日も飽きもせずに葛西臨海公園へ行った。最近のパターンとして光線具合の良い内に観察小屋から散策を開始するのだが、潮が満ちて来ていてシギチドリ類の姿は少なかった。そこで小鳥のポイントへ移動したが、昨日はキビタキの雄が出たんですけどねえとか、土曜日曜は珍しい小鳥もいたらしいですよとかで、運悪く今日もこれといった小鳥の姿が無い。前回来た時に観察したジョウビタキの雄を撮ろうと期待したのだが、美味しい餌を与えたにもかかわらず、長居してくれなかったとの事である。そこで、またしても観察小屋に戻る羽目となった。今度は、少し時間を潰して来たので、潮はかなり引いてシギチドリ類がやって来ていた。まず最初に、前回は夕陽に照らされた水面をバックにした逆光写真だったので、今回はアオアシシギを図鑑的に撮影した。その後、期待すれども杭の上には何も止らず、帰り際にアオサギを撮影して、何とか散策記用の2枚の写真を確保した。

<今日見られた主なもの>鳥/アオサギ(写真上左)、アオアシシギ(写真上右)、アリスイ、カワセミ、セイタカシギ、ダイサギ、コサギ、ゴイサギ(ホシゴイ)、オナガ、ハクセキレイ、コガモ、カイツブリ、カワウ、スズメ等。


10月20日、横浜市港北区新吉田町

 今日も昨日と同様、風がやや強くてピーカンである。本当に天高く馬肥ゆる秋が続いている。東京オリンピックが、かつてこの季節に催されたのが納得行く。また東京都がオリンピック誘致に名乗りをあげているが、もし決まったら、やはり今の季節に開催するのだろうか。まあ、そんな訳で散策には最高、写真撮影には今一の天気だから、自宅から至近の新吉田町へ行った。散策を開始すると、植木屋さんの畑でシダレウメの葉が黄色く色づき、秋の斜光に輝いていた。なんでも撮っておかないと貧果に泣くかもしれないので、背景に玉ボケをたくさん入れて撮影した。お次はヒョドリジョウゴの実でも撮ろうとポイントへ行ってみたら、玉簾の様にたくさん色づいてぶら下がっていた。雑木林の陽の当たる場所には、こんなに開発が進んだ新吉田町にもかかわらずコウヤボウキが咲いていて嬉しくなった。昆虫ではこれといったものには出会わなかったが、早くもラグビーボールに似たハラビロカマキリの卵のうを見つけた。

<今日見られた主なもの>花/コウヤボウキ、クコ、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ、コセンダングサ、イヌタデ、ハキダメギク、ミゾソバ等。蝶/アカボシゴマダラ、ルリタテハ、キタテハ、ヒメウカタテハ、キチョウ、モンシロチョウ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、ハラビロカマキリの卵のう、チャバネアオカメムシ、アカスジキンカメムシの幼虫等。その他/シダレウメの黄葉(写真上左)、ヒヨドリジョウゴの実(写真上右)、カラスウリの実、クサギの実、サンショウの実、アオツヅラフジの実、ノイバラの実、ヤマカガシ、ジョロウグモ等。


10月19日、横浜市緑区北八朔公園

 今日も東からの風がやや強く、朝の内は晴れていたが次第に曇って来た。こうなるとやや寒い。サラリーマン時代、冬のボーナスの時期が近づくと経営者側が不況宣伝をし、しかも寒々しい風が吹き荒れるから、懐が寂しいと更に寒くなった。今年は米国発の強烈な不況風が吹いているから、サラリーマンの方々は懐どころか首も寒くなっているかもしれない。夏の頃はガソリン代が異常に高かったが、原油価格はピーク時に比べると今はなんと半分以下に下がったという。こんな現象を見るまでも無く、今回の米国発の金融危機は、お金持ちの実態の無いマネーゲームによるもので、善良なる一般庶民にはなんの罪も無い。アメリカ流の市場経済は、やはりちょいと無理があったようである。今日はそんな訳で元気が起きず、また風が強いから、久しぶりに北八朔公園へ行った。目的のサンシュユの実は真赤に色づいていたものの、その他はこれといった被写体に巡り合わなかった。

<今日見られた主なもの>花/ゲンノショウコ、ヨメナ、シロヨメナ、タイアザミ、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ、コセンダングサ、イヌタデ等。蝶/モンキチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/アオマツムシの雌(写真上右)、アキアカネ、コバネイナゴ、ハラビロカマキリ、ナガメ等。その他/サンシュユの実(写真上左)、カラスウリの実、コクサギの実、ナガコガネグモ等。


10月18日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からはデジスコを担いで鳥撮りと思っていたが、ノビタキもモズも少し前に登場させたから、何を撮ってこの散策記に紹介したら良いかと悩んでしまった。そこで、とりあえず情報でも頂こうと、皆さんが集っている筈の(仮称)ノビタキの里へ行ってみた。想像していた通りに、新治市民の森の鳥仲間がたくさん集っていた。みなさんにご意見を伺うと、チョウゲンボウが良いのではとの事になったのだが、前述したように今日は風が強いので、教えて貰ったポイントではデジスコが風に揺れに揺れて駄目だなあと思った。そこで仕方無しに、新治市民の森へ行ってカワセミを撮ることにした。午前中は一回しか出なかったというカワセミだが、私が着いてからは出っ放しで、大きなザリガニを食べてからはお腹も一杯になったらしく、同じ場所に約20分位止っていてくれた。ここしばらく新治市民の森のカワセミが撮れなくて泉の森公園や薬師池公園で撮影したが、やっぱり地元のカワセミ君が一番可愛いなあと感じた。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、キセキレイ、モズ、ハシブトガラス等。


10月18日(午前)、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 先日、スーパーで購入した柿がそれ程美味しくはなかったので、今日は柿の故郷でもある早野の里へ行った。もしかしたら柿の直売をしているのではないかと思ったのである。これまで過去に何べんも記しているが、私のご幼少の頃の柿といったら、丸くて小さな禅寺丸が殆んどであった。この禅寺丸は早野の里の近くの王禅寺で、その昔、和尚さんによって見出されたものなのである。有り難いことに10個も入って100円で農家の庭先で売っていた。そんな訳で今日の目的は無事にすんだ訳だが、写真撮影の方は東からの風がかなり強くて、花等は揺れに揺れて撮影する事がとても難しかった。それでも、やや風の弱い所に差し込まれている竹の棒の先には、アキアカネが止っていた。また、今頃になって成虫となるツチイナゴもたくさん見られた。ツチイナゴは成虫で越冬する昆虫なので、のんびりゆっくりと成長して来たという訳なのである。

<今日見られた主なもの>花/コウヤボウキ、クコ、アキノタムラソウ、ヨメナ、シラヤマギク、ミゾソバ、ノハラアザミ、タイアザミ、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ、コセンダングサ等。蝶/キタテハ、ツマグロヒョウモン、モンキチョウ、キチョウ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アキアカネ(写真上左)、ツチイナゴ(写真上右)、コバネイナゴ、ショウリョウバッタ、トノサマバッタ等。その他/クサギの実、カラスウリの実、コバノガマズミの実、ガマズミの実、ヘクソカズラの実、クコの実等。


10月17日、東京都江戸川区葛西臨海公園

 今日の午前中は顎関節症の月一回の治療の為に、元住吉の関東労災病院口腔外科へ行く事になっていた。そこで折角そこまで行くのだからと、治療後、葛西臨海公園へ行ってみることにした。機材がかなりの荷物なので、駅のコインロッカーは400円の大型となり、かなりの出費となったのは致し方ない。そんな訳で、葛西臨海公園駅に到着したのは12時50分とかなり遅く、駅横の日高屋で、ラーメン、半チャーハン、ギョウザセットを食べて小鳥のポイントへ行った。しかし、今日もこれといった小鳥の姿は見えず、常連さんは雑談に興じていた。ただ、今季初めてとなるジョウビタキの雄に出合ったが、良い場所に止ってはくれなかったので撮影した写真は全て消去となった。しかし、今度行く時には良い写真が撮れる事だろう。午後3時を過ぎると曇って来たので観察小屋へ行ってみたが、期待した杭の上には、今日はカワセミとハクセキレイしか止らず、観察したものは多いものの撮影出来た野鳥は極々少なかった。

<今日見られた主なもの>鳥/アオアシシギ(写真上左)、セイタカシギの幼鳥(写真上右)、カワセミ、タシギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ジョウビタキの雄、キビタキの雌、モズ、ハクセキレイ、ササゴイの幼鳥、ゴイサギの幼鳥、カルガモ、コガモ、バン、カイツブリ、カワウ等。


10月16日(午後)、横浜市緑区(仮称)ノビタキの里

 午後からは野津田町袋橋の「かつ屋」でソースカツ丼の梅を食べると、カワセミのいる薬師池公園は目と鼻の先だが、この散策記にカワセミ君は登場したばかりなので、(仮称)ノビタキの里へ車を走らせた。現地に到着すると、新治市民の森の鳥仲間が集っていて驚いた。いつもなら必ず新治市民の森に顔を出す筈のHさんは、今日は一日中ずっと(仮称)ノビタキの里にいるというのだから驚きである。なにしろムナグロが7羽もいて、ばんばん写真を撮っていたのだという。残念な事にムナグロは昼近くに谷本川方面に飛び去ったが、相変わらずノビタキが大サービスで、ここのところ不調の新治市民の森へ顔を出す気が起きなかったらしい。私はまずはノビタキを撮らずに、なにか他の野鳥はいないかなあと散策したら、モズの雄と雌に出合った。そしてノビタキのポイントへ戻ったら、みなさんお帰りになっていて、ノビタキが夕陽に照らされて輝いていた。

<今日見られた主なもの>鳥/ノビタキ(写真上左)、モズの雌(写真上右)、ハクセキレイ、スズメ、ムクドリ、カルガモ、ハシブトガラス等。


10月16日(午前)、東京都町田市小野路町

 今日は雲一つ無い秋晴れである。そこで来週22日に予定されている道端自然観察会の下見を兼ねて、久しぶりに小野路町へ行った。知人の話では、8月末の一時間に110ミリという記録的な豪雨の為に、五反田谷戸へ下る山道が通行止めとなっていて、また、五反田谷戸のヤマザクラの老木にスズメバチが巣を作っているとの事であった。そこで皆様を連れて行く以上、下見をして来なければまずいと思った訳である。万松寺谷戸から尾根に上がったが、モズが高鳴きをしていて、湿地に挿してある竹の棒の先には、コバネイナゴのはやにえが見られた。Tさん宅から五反田谷戸へ下る山道は、途中で3本に分かれるが、その右側の道に通行止めの看板が立っていた。そこで真ん中の道で五反田谷戸へ行ってみたが、キバナアキギリやカシワバハグマは花期を過ぎ、また、アキノキリンソウ等が咲く芝地には草刈が入っていて、スズメバチの巣こそ取り除かれているようだったが、谷戸全体はなんとなく荒れていた。

<今日見られた主なもの>花/オケラ、カシワバハグマ、コウヤボウキ、キバナアキギリ、アキノキリンソウ、ヤクシソウ、アキノタムラソウ、シロヨメナ、ミゾソバ、ノハラアザミ、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ、コセンダングサ等。蝶/アカタテハ、ルリタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、モンキチョウ、クロヒカゲ等。昆虫/ナツアカネ(写真上左)、アキアカネ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、オニヤンマ、アカスジキンカメムシの幼虫、エサキモンキツノカメムシ、ササキリ、アブラゼミ、アミガサハゴロモ等。その他/ヤブミョウガの実(写真上右)、クサギの実、カラスウリの実、コバノガマズミの実、ガマズミの実、サルトリイバラの実、ヘクソカズラの実等。


10月15日、東京都江戸川区葛西臨海公園

 図鑑によると、ササゴイは秋になると南に渡る夏鳥と書かれてあるので、なんとかもう一度、出来れば成鳥の杭の上に止った姿を撮りたいなあと葛西臨海公園へ行った。今日は午後になると秋晴れになるというので、逆光や白とびにならぬ天候の内にと、ササゴイのポイントに午前11時に行ってみた。まだ曇りだったので良かったなあと思ったが、ササゴイはいたにはいたが、杭には登らず餌である小魚を探していた。その後、渡りの途中の小鳥等を探して園内を散策したが、キビタキの雌を観察した以外、これといった野鳥には出会えなかった。そんな訳で、地元の常連さんも皆さん集って雑談に興じていた。そこで前回のように夕方になったら、ササゴイのみならずホシゴイも杭に止ってくれるのではないかと期待して観察小屋へ戻った。しかし、西日がきつくて、かなり夕陽が落ちないと良い写真は撮れないぞと待ったものの、杭に止ってくれたのは、アオサギ、コサギ、ハクセキレイのみであった。

<今日見られた主なもの>鳥/ササゴイの幼鳥(写真上左)、セイタカシギの幼鳥(写真上右)、カワセミ、アオアシシギ、ウズラシギ、ダイサギ、コサギ、キビタキの雌、モズ、ハクセキレイ、カルガモ、コガモ、バン、カイツブリ、カワウ等。


10月14日、横浜市都筑区東方公園

 今日は午後から雨ということで、ちょうど野暮用があったので良い按配となった。午前中のみの短時間で成果をあげるのは、前述したようにかなり厳しい季節となったが、東方公園の平台寄りにアメリカハナミズキがたくさん植えられている場所があるのを思い出した。まずは色づき始めた葉をバックにして実を撮った。実を撮っていると実に吸汁しているアカスジキンカメムシの幼虫を発見した。また、葉裏で休む個体もいて、これはラッキーとシャッターを切った。アカスジキンカメムシはヤマボウシの実が好きだとは知っていたが、アメリカハナミズキの実も好物なんだと知って微笑んだ。そんな訳で散策を開始して僅かの10分位で、この散策記用の写真がカメラに数枚収まり、後は気楽になって東方公園や葛ヶ谷公園を散策してみたが、これといった被写体には巡り合わなかった。ただ、ミンミンゼミが下草に止っていて、指で摘み上げると、羽をばたばたさせて元気なのには驚いた。

<今日見られた主なもの>花/ゲンノショウコ、アキノノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、キツネノマゴ、カタバミ、ハキダメギク等。蝶/モンシロチョウ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アカスジキンカメムシの幼虫(写真上右)、ホシハラビロヘリカメムシ、ミンミンゼミ、アオバハゴロモ、アミガサハゴロモ、アキアカネ、コフキゾウムシ、カマキリ等。その他/アメリカハナミズキの実(写真上左)、コブシの実、サンシュユの実、ピラカンサの実、ヘクソカヅラの実、ヨウシュヤマゴボウの実、トキリマメの実等。


10月13日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は雲一つ無い秋晴れ、こんな日は港北ニュータウンの公園より、新治市民の森のようなローカル色豊かなフィールドへ行きたくなる。今日の目的は、青空に抜いた各種アカトンボと思って散策を開始した。まず最初にコノシメトンボと思われるアカトンボを発見したが、棒の先ではなくクズの葉に止っていて今一絵柄が悪い。丘の上の畑に登って行くと、かなりの竹の棒が刺してあるのだが、これといったアカトンボは見られない。少々風が強いのかなあと思ったら、なんとハラビロカマキリがやや太い竹の棒の先に静止していた。お腹が膨らんでいるので産卵の為に登って来たのだろうか。これは願っても無いチャンスとばかりにシャッターを切った。その後、鳥撮りのポイントまで行くものの、これといったものには出会わなかったが、手前の小さな池にオオアオイトトンボが見られたので撮影した。結局、青空に抜いてアカトンボを撮るという所期の目的は果たせなかった。

<今日見られた主なもの>花/ゲンノショウコ、ミゾソバ、ノハラアザミ、ミズヒキ、ダイコンソウ、アキノノゲシ、ヨメナ、アレチウリ、コセンダングサ、アメリカセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ツユクサ、キツネノマゴ、ハキダメギク、ヤマハギ等。蝶/クロアゲハ、アカボシゴマダラ、ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、キタテハ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、クロコノマチョウの幼虫等。昆虫/ハラビロカマキリ(写真上左)、オオアオイトトンボ(写真上右)、オニヤンマ、ナツアカネ、アキアカネ、マユタテアカネ、コバネイナゴ、クサキリ、オジロアシナガゾウムシ等。鳥/ノスリ、カワセミ、キセキレイ等。


10月12日(午後)、東京都町田市薬師池公園

 午後からはデジスコで鳥を撮りたいと思ったが、近場ではこれといった野鳥が見られない。とりあえず、お仲間さんがいるかなあと(仮称)ノビタキの里を覗いてみたが、僅かにカメラマンは一名で、ノビタキの出も悪いと言う。そこで久しぶりに薬師池公園へ行って見た。ここは必ずカワセミが見られる公園で、ひょっとしたらカワセミ以外の野鳥も見られるかもしれないと期待したのだが、皆さんが夢中になって撮影しているのは、やはりカワセミであった。今日確認出来たのは2羽で、1羽は雄の成鳥で、もう1羽は幼鳥であった。何処のカワセミでも成鳥はかなり落ち着いているのだが、幼鳥はじっとしていなくて人間の子供と同じである。カワセミの飛翔狙いの方は、じっとしているものより色々な芸をしてくれる方を好むのだが、私なんかデジスコだから、じっと止まり木に止ってくれる個体の方が歓迎である。そんな訳で、かなり待たされ焦らされたが、この散策記用の2枚の写真はなんとかゲット出来た。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、カルガモ等。


10月12日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 秋が進んで見られる昆虫や花がかなり減って来た。その気になれば被写体はたくさんある筈と思っても、草刈等が定期的になされる公園等では被写体を見つけるのに苦労する。東京の公園のように人工的に様々な草木が植栽してあれば、なんとかしのげる場合が多いものだが、そうでないとかんなりしんどい。春には様々なスミレ等が咲いていた港北ニュータウンの公園も、被写体が乏しい季節に突入した。それでも今日は日曜日、生態園が開いているからと茅ヶ崎公園へ行って見た。散策を開始すると、池の前でカワセミを撮っている方が数人いて、最近、ここで良く見られるようになったと嬉しそうであった。これといった被写体がないまま尾根道へ登って行くと、マルバシャリンバイの葉に張り付くようにして暖をとっているクサギカメムシを見つけた。また、生態園へ下りて行く道にはウメモドキが植栽されていて、実が真赤に色づいていた。生態園では各種の秋の花や湿地や田んぼの花、またリスアカネが数匹出迎えてくれた。

<今日見られた主なもの>花/オケラ、シロヨメナ、ヨメナ、ワレモコウ、ミゾソバ、アキノウナギヅカミ、ボントクタデ、タイアザミ、ミズヒキ、キンミズヒキ、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ、リンドウ(植栽)、ヤマハギ等。蝶/ツマグロヒョウモン、キチョウ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ等。昆虫/クサギカメムシ(写真上左)、エサキモンキツノカメムシ、オニヤンマ、リスアカネ、ササキリ等。鳥/カワセミ、シジュウカラ等。キノコ/ウラムラサキシメジ等。その他/ウメモドキの実(写真上右)、ソヨゴの実、カラスウリの実、ゴンズイの実、カラタチの実等。


10月11日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は一日中曇りの筈であったが、朝起きてみると無常にも雨が降っていた。、しかし、正午前に上がったので、寺家ふるさと村へ行ってみた。2日に寄贈した昆虫標本が、標本箱の中で曲がったり倒れたりしてないかと気になったのだが、無事に綺麗に並んでいて、また来館者に好評との事でほっとした。散策を開始すると、今日はまず鴨志田公園へ行ってみた。雨上がりに特に匂うのか、キンモクセイの良い香りがして来た。また、小さな花壇にはホトトギスが満開で、本当に秋らしくなったなあと思ったのだが、まだツクツクボウシが鳴いているのには驚いた。キノコは何か出ていないかなあと探してみたが、私が名前を知っているようなキノコは生えていなかった。その後、昆虫横丁を通って一回りしてみたが、雨は上がったが日差しは弱くて、蝶や昆虫の姿は少なかった。野の花ではミゾソバが相変わらず美しく、また、薄青紫色のヨメナの花が田んぼの畦などで今が盛りと咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/キンモクセイ(写真上左)、ホトトギス(写真上右)、ミゾソバ、ノダケ、ゲンノショウコ、ワレモコウ、ヤブマメ、アキノノゲシ、ヨメナ、コセンダングサ、ノハラアザミ、タイアザミ等。蝶/ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/ツクツクボウシ、オニヤンマ、コバネイナゴ、アキアカネ、ツクツクボウシ、ツチイナゴ、テングスケバ等。キノコ/テングタケ等。その他/アマガエル、ジョロウグモ等。


10月10日、東京都江戸川区葛西臨海公園

 今日は晴れると予報されていたので、エゾビタキを青空に抜いて撮ろうと葛西臨海公園へ行った。しかし、雲が出て来て青空を隠し、しまいには小雨までぱらついて来た。そんな天候だからではないと思うが、目的のエゾビタキはもちろん、キビタキ等の小鳥類もほとんど見られなかった。そこで鳥類園へ行って、観察窓からシギチドリ類でも撮ろうという事になった。アオアシシギ、ウズラシギ、ダイサギ、コサギ、セイタカシギ等が見られたものの、今一良い写真が撮れない。そうこうしていると雨が激しくなって、シギチドリ類は何処かへ飛んで行ってしまった。屋根がついている観察小屋だから、折り畳み椅子を出して座り、雨が止むのを待った。すぐに雨は止んだが、シギチドリ類は戻って来ない。これでは今日の散策記は無しと思った途端、ササゴイの幼鳥が現れ杭に止った。ササゴイが飛び去ると、今度はゴイサギの幼鳥であるホシゴイが同じ杭に止った。本当に鳥撮りは最後までネバーギブアップが肝心やなとまたしても思い知らされた。

<今日見られた主なもの>鳥/ササゴイの幼鳥(写真上左)、ゴイサギの幼鳥(写真上右)、カワセミ、アオアシシギ、ウズラシギ、ダイサギ、コサギ、チュウサギ、セイタカシギ、キビタキの雌、メジロ、ハクセキレイ、カルガモ、カイツブリ、ヒヨドリ等。


10月9日、横浜市港北区新吉田町

 昨日、雨の中を散策した為か疲れがどっと出て、今日は非常に遅く起床した。そんな訳で自宅周辺を掃除すると、時計の針はかなり回っていた。こんな時は、車で10分とかからない新吉田町しかない。午後からは晴れると予想されていたが、まだ雲がかなり多く、時折陽が差すものの写真撮影には最適な光線であった。まずはカラスウリの実を見つけてシャツターを切った。カラスウリの実は、昨日行った舞岡公園等の散策者が多い所では持って行かれてしまうので、公園では無いこんな小場所の方がいつまでも残っている。今が盛りのコセンタングサには、ツマグロヒョウモンやキタテハ、ウラナミシジミやイチモンジセセリ等が吸蜜に訪れていて何とか撮影と思ったものの、足場が悪くて諦めざるを得なかった。ツマグロヒョウモンの雄が美しいのは当然としても、キタテハの秋型は色が濃く外縁の切れ込みも鋭角でとても美しい。そんな訳で今日こそ蝶や昆虫と思ったのだが、またしても木の実、草の実のご紹介となった。

<今日見られた主なもの>花/イヌタデ、アキノノゲシ、コセンダングサ、コシロノセンダングサ、ヒヨドリジョウゴ、セイタカアワダチソウ等。蝶/ヒメアカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、ヒカゲチョウ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アキアカネ、クヌギカメムシ、ツチイナゴ、ササキリ等。その他/カラスウリの実(写真上左)、ジュズダマの実(写真上右)、センニンソウの実、ノブドウの実、サンショウの実、ヨウシュヤマゴボウの実、クマノミズキの実、アメリカハナミズキの実、ジョロウグモ等。


10月8日、横浜市戸塚区舞岡公園

 今日は11時頃まで雨がぱらついていたが、午後からは止むという事なので、本当に久しぶりに舞岡公園へ行った。こんな日は路上駐車出来る場所も空いていると思ったからだ。しかし、現地に到着すると、無常にもまた小糠雨が降って来た。そこで傘をさして小谷戸の里の方へ歩いて行くと、懐かしいチャリコバさんに出合った。そこでしばし水車小屋でお話をした後、一緒に歩みを進めると、舞岡公園名物のK女史が鎌で草刈をしていた。いつ寝るのかと思うほどの働き者である。もう一人の名物であるカラフル手ぬぐい白髭おじさんは、このところ週一度の御出ましとなったらしく姿が見えない。まことに寂しい限りである。どうも雨は止みそうも無いので帰ろうと車に戻ると、ラッキーな事に雨が止んだ。時計を見ると3時半になっていたが、1時間程の散策を再開して、カメラの中に瓜久保入口のカラタチの木にいたアゲハの幼虫や、コムラサキやガマズミの実を納めた。

<今日見られた主なもの>花/イヌショウマ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、オミナエシ、オトコエシ、オケラ、ゲンノショウコ、ツリガネニンジン、ヤマハッカ、ミゾソバ、タイアザミ、ヨメナ、セイタカアワダチソウ等。蝶/アゲハの幼虫(写真上右)等。昆虫/ウシカメムシの幼虫等。鳥/アオゲラ、コゲラ等。キノコ/ササクレヒトヨタケ等。その他/ガマズミの実(写真上左)、コムラサキの実、カラタチの実等。


10月7日(午後)、横浜市緑区(仮称)ノビタキの里

 今日ももちろん昼食は、スーパー「つるかめ」で198円のなつかしの味のソース焼きソバと105円の高菜おにぎりを一個購入して食べ、午後からは(仮称)ノビタキの里を覗いてみた。ノビタキはさんざん撮ったから、様子を見てすぐ帰宅とも思ったが、新治市民の森の鳥撮り仲間が集ってノビタキを撮影しているので行ってみると、今日は棒杭では無く背の低い木の上に止っていた。これは今までとは異なった絵柄が撮れるわいと急いで車に戻りデジスコをセットして現場に戻ると、ああ無常、ノビタキは他の田んぼへ行ってしまったという。これはアンラッキーとも思ったが、この場所が一番好きであるのを知っているので待っていると、10分もせずに2羽のノビタキが舞い戻って来た。1羽はお腹が白くて今まで見たものとは色彩が異なっている。今の時期は、少々だが個体によって体色に変化があるというのは本当のようだ。そんな訳でノビタキのサービスはバッチリで、短時間の撮影の後、帰宅の途につくことが出来た。

<今日見られた主なもの>鳥/ノビタキ(写真上)、チョウゲンボウ、ハクセキレイ、モズ、チュウサギ、ムクドリ、スズメ、ハシブトガラス等。


10月7日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 10月に入ってデジスコを担いで新治市民の森に行ってはいるのだが、カワセミ等の野鳥の出が悪くて散策記が一度も書けない。そこで今日は、一般撮影機材にて散策してみた。いつもの場所に車を停めて旭谷戸へ向うと、入口のアズキ畑にウラナミシジミがかなりいたが、なんとなく真剣に撮影する気が起きずに先へ急いだ。谷戸奥の田んぼはすでに稲刈りすんでいて、斜面にはノハラアザミが咲いて、メスグロヒョウモン等が吸蜜に訪れていた。その後、尾根を越して池ぶち広場経由で鳥撮りのポイントまで行ったが、アオマツムシやツチイナゴ、オオトリノフンダマシの卵のうを観察した以外、これといったものには出くわさなかった。野鳥もカワセミは出たものの、左程芳しくないようである。そこで車に戻って遊水地周辺を散策して、首都圏では珍しい赤花のゲンノショウコやヤマハギの花を撮り、アズチグモやクロコノマチョウの幼虫を見つけて、なんとかカメラの中は賑やかになった。

<今日見られた主なもの>花/ゲンノショウコ(写真上左)、ツリガネニンジン、ワレモコウ、ヤマハッカ、ヒガンバナ、ミゾソバ、ママコノシリヌグイ、ノハラアザミ、ミズヒキ、ダイコンソウ、アキノノゲシ、ヨメナ、シラヤマギク、マルバアサガオ、マルバルコウソウ、コセンダングサ、アメリカセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ヤマハギ等。蝶/アオスジアゲハ、クロアゲハ、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、キタテハ、ヒメジャノメ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、クロコノマチョウの幼虫等。昆虫/オニヤンマ、ナツアカネ、アキアカネ、ササキリ、アオマツムシ、ツチイナゴの幼虫、ハラビロカマキリ等。その他/アズチグモ(写真上右)、オオトリノフンダノマシの卵のう、カラタチの実等。


10月6日、神奈川県大和市泉の森公園

 今日は午前中のみ雨という事で、9月分の写真の整理をした後、伸び放題の髪を切りに行った。とは言っても、カットだけだがたった1000円のQBハウスで、こんな日だから空いていて10分で終った。最近、ニコンD200のローパスフィルターにゴミがついたから清掃に行こうと思っているが、無料ではなく1000円の有料で、待ち時間1時間30分とおふざけのサービスには驚いた。時は金なりなんですよね、ニコンさん、他社並みの40分位でお願いしたいものである。まあ話は横道に逸れてしまったが、散髪が終了すると、このHPの掲示板で御馴染みの織姫さんも出展している県立谷戸山公園の写真展に行った。織姫さんを始め皆様の歓迎を受け、力作傑作揃いで本当に勉強になった。帰路、雨も止んだので泉の森公園へ寄った。昨日の新治市民の森での無念を晴らそうという訳である。こちらにはカワセミ君がなんと2羽もいて、人馴れしているので至近距離でばんばんシャッターを切る事が出来た。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、アオゲラ、ハクセキレイ、バン、カルガモ、カイツブリ、コサギ、ヒヨドリ、ハシブトガラス等。


10月5日、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 今日は一日中曇りとの事なので、やんわりとした太陽光線で花や実等を撮ろうと早野の里へ行った。まず最初に早野聖地霊園の花壇のケイトウにイチモンジセセリが吸蜜に訪れていたので、一番背景の良い場所を選んで三脚にカメラをセットし、試し撮りにて適正露出を計りイチモンジセセリを待った。するとすぐに狙った場所に来てくれたのでほくそえんだ。この他、マリーゴールやコスモスに、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、モンキチョウ等がやって来ていたが、今一花が汚かったり背丈が高かったりしたので諦めた。早野の里へ下りて行くと、植栽されたフジバカマ、キバナコスモス、ヒャクニチソウ、ソバと花盛りで、前述したような蝶ばかりか、アサギマダラがゆったりと飛んでいた。フジバカマで待てばアサギマダラをゲット出来ると思ったが、お腹がくーくー泣き出したので、吉野家の牛すき鍋定食を食べに行こうと車に戻った。午後からは新治市民の森へ寄ってみたが、目的のカワセミは一度も現れなかった。

<今日見られた主なもの>花/ミゾソバ(写真上右)、ヒガンバナ、ツルボ、ノハラアザミ、タイアザミ、ゲンノショウコ、ツユクサ、イボクサ、タカサブロウ、ハキダメギク、ミズヒキ、ヤマハッカ、アキノノゲシ、ヨメナ、マルバルコウソウ、アメリカセンダングサ、ウド、ヤマハギ等。蝶/イチモンジセセリ(写真上左)、アサギマダラ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、モンキチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ、チャバネセセリ等。昆虫/オニヤンマ、アキアカネ、コバネイナゴ、ツチイナゴの幼虫、カマキリ等。その他/ヘクソカヅラの実、ガマズミの実、カラスウリの実、スズメウリの実、ホオズキの実等。


10月4日(午後)、横浜市緑区(仮称)ノビタキの里

 このところ一日ずっと一般撮影機材で散策するのがしんどくなって、半日はデジスコに変えて散策するのが常となっている。今日の午後もワンパターンの緑区の(仮称)ノビタキの里へ行った。ノビタキはまだいるのだが、いくら愛らしいノビタキとは言えども、こう連続しては皆様も飽きて来るのではないかと、他の鳥を撮りたいと思ったが、近場にはこれといった野鳥がいない。また、相模原の田んぼへ行っても、今日は土曜日で上天気、稲刈りのピークだから騒がしくて野鳥は姿を現さないだろう。そんな訳で、なるべくノビタキを撮らずに他のものを見つけて撮ろうと思ったのだが、現地に到着すると、新治市民の森のお仲間ばかりでなく、観察会のメンバーであるKさん夫妻も見えていてノビタキに遊んで貰っていた。顔立ちも仕草もとても可愛らしい野鳥なのだから仕方がない。しばらくはお仲間となり談笑した後、付近をうろついてハクセキレイの若鳥とモズの雌をゲットした。爽やかな上天気の秋は、田んぼで鳥撮りこそが素晴しいと実感の半日となった。

<今日見られた主なもの>鳥/ハクセキレイ(写真上左)、モズの雌(写真上右)、ノビタキ、タヒバリ、タシギ、チュウサギ、ムクドリ、スズメ、カワウ、ハシブトガラス等。


10月4日(午前)、横浜市緑区三保町

 明日からは天気が崩れるというので、秋らしい晴天は今日を逃すと、しばらくはやって来ない。曇り日でもまだかなり気温が高いから、花や実等の撮影はそちらの方が良いのだが、陰影のきつくなる今日のようなピーカンの日でも、夏に比べたらなんとかなる。また、この時期ならではの、清々しい澄んだ青空をバックにした写真も捨てがたい。今日はそんな秋らしい上天気だったが、いつものように日向を避けて谷道から散策を開始した。しかし、草刈がなされていて、これといった被写体には巡り遇わなかったが、ゴンズイの実がとても豪勢に垂れ下がっていた。これでは谷道は期待出来ないと民家の立ち並ぶ方へ歩みを変えると、オオケタデが満開で、マルバアサガオやマルバルコウソウが美しく咲いていた。更に歩みを進めると、民家の垣根の一段高くなった土留めからシュウカイドウが垂れ下がって咲いていた。毎年、葉が落ちると必ず撮影するサンシュユの実がもう色づいていて、アカスジキンカメムシの若齢幼虫が吸汁に訪れていた。

<今日見られた主なもの>花/オオケタデ(写真上左)、ヒガンバナ、ツルボ、ミゾソバ、ママコノシリヌグイ、ノハラアザミ、ゲンノショウコ、ミズヒキ、キンミズヒキ、アキノノゲシ、ヨメナ、マルバアサガオ、マルバルコウソウ、シュウカイドウ等。蝶/ツマグロヒョウモン、キタテハ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ヒメジャノメ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/ナツアカネ、アキアカネ、ササキリ、セスジツユムシ、アカスジキンカメムシの幼虫、カマキリ等。その他/ゴンズイの実(写真上右)、ツルウメモドキの実、サンシュユの実、カラスウリの実、ノササゲの実、フジカンゾウの実、カラタチの実、スズメウリの実等。


10月3日、東京都江戸川区葛西臨海公園

 気温がだいぶ低くなったので、高原や山地から東南アジアへ渡る途中のキビタキが、毎年必ず羽を休める葛西臨海公園へ行って見た。最寄駅に正午に到着すれば良いので、出発はなんと10時半、まことに楽ちんである。しかも片道560円で、ずっと眠って行けるのだから、行かなきゃ損という訳である。駅前のラーメン屋で食事をすませて、僅か徒歩10分でポイントに到着すると、10月を待っていた鳥撮りマンがかなりやって来ていた。しかも、カメラを向ける先にはキビタキが飛び跳ねていた。早速、デシスコを組み立てて、お仲間に入れてもらうが、雲一つ無い晴天で光線具合がかなり悪い。まあそんな場所だと知ってはいたが、もしキビタキがいない時はエゾビタキを青空に抜いて撮ろうと思っていたで、覚悟の上という訳である。また、かなりのカメラマンに囲まれてキビタキも落ち着かず、やっと皆さんがお帰りになり陽も弱くなって、思うような写真をゲットする事が出来た。これから10月一杯は、この葛西臨海公園に足繁く通う事になるだろう。

<今日見られた主なもの>鳥/キビタキの雄(写真上左)、キビタキの雌(写真上右)、オオルリの若雄、エゾビタキ、シジュウカラ、ヒヨドリ、カルガモ、ハシブトガラス等。


10月2日(午後)、横浜市緑区(仮称)ノビタキの里

 午後からは緑区の(仮称)ノビタキの里へ行った。昨日、このHPをご覧下さるご婦人が同所へ行って、チュウサギらしい写真を撮って来られたので、種名判別を兼ねて行って見た。私はどんな分野でも大相撲でいったら三役あたりにはなりたいが、大関や横綱にはなりたいとは思わない軟弱なウィークエンド・ナチュラリストである。そんな訳で、ダイサギとチュウサギの区別が出来ないのである。図鑑には種々の見分け方が記してあるが、どうもねえーといった具合なのだ。しかし、今日も田んぼにいた実物と対面して、大きさもダイサギとコサギの中間で、チュウサギである事がすぐに分かった。そこで今日も飽きずにノビタキを探した。新治市民の森の鳥撮り仲間が数人やって来ていたが、ノビタキはなかなか棒の先には止らず、草原で餌を捕食しているというのは本当であった。やっと陽が落ちた帰りがけに、棒の先に止ってくれた。しかし、その棒は天然自然の竹や杭では無く、工場で作られた無粋な棒であった。

<今日見られた主なもの>鳥/ノビタキ(写真上)、タヒバリ、タシギ、ハクセキレイ、チュウサギ、ムクドリ、スズメ、ハシブトガラス等。


10月2日(午前)、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 ひょんな事から、始末しようと思っていた昆虫標本を、有り難いことに寄贈という形で展示して下さるというので、大型標本箱計4箱を寺家ふるさと村の四季の家に持って行った。思い起こせば20年程前、子供が通学している学区に生息している蝶の標本を作り、子供が通う小学校へ寄贈しようと思って始めたものだが、どういう訳か昆虫とのかかわりは写真となって、標本は自宅の押入れの中に眠っていた。今日は蝶を3箱、甲虫とセミで1箱を寄贈した。まだ充分に見られるので、寺家ふるさと村へ行かれたら、是非、四季の家へ立ち寄って見て頂ければ幸いである。ただその当時は、アカボシゴマダラ、ナガサキアゲハ、クロコノマチョウ、ツマグロヒョウモン、ムラサキツバメ等は見られなかったので、これらの蝶の標本は入っていない。以上、そんな訳で今日は短時間の寺家ふるさと村の散策となって、オニヤンマがたくさん見られる所で、オニヤンマが止り易いと思われる竹の棒を立てて止ってもらったりした。

<今日見られた主なもの>花/ヒガンバナ、ミゾソバ、ヒヨドリジョウゴ、ノダケ、ゲンノショウコ、ツリガネニンジン、ワレモコウ、ヤブマメ、ダイコンソウ、ミズヒキ、キンミズヒキ、アキノノゲシ、ヨメナ、シロヨメナ、ユウガギク、コセンダングサ、ノハラアザミ、タイアザミ等。蝶/メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、クロヒカゲ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/オニヤンマ(写真上左)、コバネイナゴ(写真上右)、ナツアカネ、アキアカネ、ツクツクボウシ、コカマキリ、ショウリョウバッタモドキ等。その他/ジョロウグモ、ナガコガネグモ等。


10月1日、横浜市港北区新吉田町

 昨日一昨日と雨が続いて、9月末の散策は出来なかったが、お陰様で溜りに溜った片付け物が片付き、久しぶりに秋葉原まで行く事が出来た。そんな訳で早くも10月1日、久しぶりの散策となった。何処へ行こうかと考えたが、新吉田町の東側をしばらく歩いていなかったし、何となく木の実、草の実がたくさんあるように感じられたので行ってみた。この予想は見事とに当たって、まずはセンニンソウの実を撮った。次に5枚の紅色のガクと藍色の実のコントラストが美しいクサギに出会った。また、青や紫等の様々なパステルカラーのノブドウの実は各所に見られた。もちろんカラスウリの実もオレンジ色に色づいていたが、風情溢れる垂れ下がった姿はもう少し先のようである。最後に、こんなにあるのとびっくりするくらいに、イシミカワが一面に広がっている荒地を発見して狂喜した。以上、今日の木の実、草の実ウォッチングは大収穫で、年末までこのウォッチングは止められない止らない、カルビーのカッパエピセンとなりそうである。

<今日見られた主なもの>花/クコ、ヤブマメ、ヒガンバナ、ツルボ、ミゾソバ、イヌタデ、オオケタデ、アキノノゲシ、トキリマメ、キンミズヒキ、ミズヒキ、コセンダングサ、コシロノセンダングサ、オトコエシ、ヒヨドリジョウゴ、キクイモ、タイアザミ等。蝶/キアゲハ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、キタテハ、コミスジ、モンキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ、ウラギンシジミ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アキアカネ、クヌギカメムシ、クダマキモドキ、ツチイナゴ、オジロアシナガゾウムシ等。その他/クサギの実(写真上左)、イシミカワの実(写真上右)、センニンソウの実、ノブドウの実、サンショウの実、ヨウシュヤマゴボウの実、クマノミズキの実、ムクノキの実、エノキの実、カラスウリの実、ジョロウグモ等。


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