2008年:みちばた散策記

(11月)



11月30日、横浜市港北区新羽町

 今日は11月30日、いよいよ明日から12月、師走である。のんびりやろうのんびりやろうと思いつつも、11月も皆勤賞並みのフィールド行きとなった。まあ他にやる事がないからやっている訳なのだが、やはりじっくり腰を据えての作品作りを始めたいなあと思っている。まあ、そんな願望は来月か来年からにして、今日も小春日和で元気一杯の散策を開始した。すると葉を落としたカツラの小枝に、たくさんの小さな緑色のバナナのようなものがついている。恐らく実だろうと思ってカメラを向けた。帰宅してから図鑑を開いて見ると、やはり実で、カツラは雌雄別株と書かれてあった。なある程、今まで各所でカツラを見て来ているが、その実を見るのが初めてとなったのは、雌雄別株だったからのようである。その後、新羽丘陵公園周辺を散策したが、これといったものには出会えず、鶴見川沿いの農耕地に下りていったら、サネカズラの実、イシミカワの実、クコの実、ノブドウの実等の様々な実が出迎えてくれた。

<今日見られた主なもの>花/ノゲシ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ等。蝶/キタテハ、キチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、ハラビロカマキリ等。その他/サネカズラの実(写真上左)、カツラの実(写真上右)、ムクノキの実、イシミカワの実、マサキの実、クコの実、ノブドウの実、ヘクソカズラの実、ノイバラの実等。


11月29日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 美味しいものでも何べんも食べると、左程美味しいとは感じられなくなって、毎日の昼食の楽しみが減ってしまった。快食快眠快便、これこそこれからの人生のキーワードなのだからと、今日は吉野家にもすき家にも横浜家にもスーパーつるかめにも安楽亭にもかつ屋にも、もちろんコンビニにも行かず、バーミヤンへ行った。無性に、ごくごく普通の醤油ラーメンとギョウザが食べたかったのである。昼食に関してはこんな具合で、今まで何べんも行った所には飽きが来ているのだが、デジスコ担いでの新治市民の森での鳥撮りは、まったく飽きが来ないのは不思議である。これといった珍鳥や猛禽類等が見られる訳では無いのだが、多くの心優しき方々と静寂と美味しい空気があるからだろう。今日も、カワセミ、ヤマガラ等の常連さんの鳥達が賑やかで、カワセミの止まり木にキセキレイがやって来て長い間占拠し、カワセミ君を困らせていたのには苦笑してしまった。

<今日見られた主なもの>鳥/キセキレイ(写真上左)、ヤマガラ(写真上右)、カワセミ、エナガ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、シジュウカラ、コゲラ、アオサギ、コサギ、スズメ、ハシブトガラス等。


11月29日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 二日ばかり天気が悪かったのだが、この時期だからか、なんだか凄く長く感じられた。しかし、今日は風も無い穏やかな小春日和で、散策には最高の天気となった。とはいえ遅く起きる事に慣れてしまったし、雨は木々の落葉を手助けしたのか、自宅の周りにはかなり落葉が散乱していた。最近、唯一の仕事であり楽しみでもある掃除をすませたら、なんと午前10時まで15分となってしまった。そこで至近距離の新吉田町へ行った。前回は倉部谷戸周辺のみの散策だったから、今日は杉山神社の方へ行って見た。散策を開始すると、植木屋さんの畑に植栽されているドウダンツツジが燃えるように紅葉していた。坂を上がって雑木林の小道へ至ると、ムクノキの実が真っ黒に熟して早くも萎び始めていた。路傍にはノブドウの実もまだ残り、雑木林の縁にはカラスウリやヒヨドリジョウゴの実が垂れ下がっていた。また、日溜りとなる畑の斜面にはモンキチョウが舞っていて嬉しくなった。

<今日見られた主なもの>花/コシロノセンダングサ、ノゲシ、オオイヌノフグリ等。蝶/モンキチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/テントウムシ等。その他/ドウダンツツジの紅葉(写真上左)、ムクノキの実(写真上右)、ツルウメモドキの実、ノブドウの実、ノイバラの実、カラスウリの実、ヒヨドリジョウゴの実、クサギの実、スイカズラの実、マユミの実、ジョロウグモ等。


11月28日、横浜市緑区北八朔公園

 昨日は夕方1時止んだものの、弱い雨が降り続いた。夜からは本降りとなって、今日も午前中は雨との事であったが、有り難い事に午前9時に雨は上がった。さて何処へ行こうかなあと考えたが、これといった行くあても無く、最低でもクロガネモチの実とコクサギの実が撮れる北八朔公園へ行った。ごくごく狭い緑地で自然度も低く、この散策記をご覧の方にはお勧めは出来ない。それでも生き物がたくさん見られる時期には、何かしらの収穫はあると思う。公園に到着すると、まずは予定通りクロガネモチの実を撮った。次に公園の奥の方に歩いて行くとニワトコの低木があって、葉は全て落葉していたので葉痕を撮ろうかなと近寄ったら、なんとなんとエノキタケが雨に濡れてねばねばと光っていた。これで、なんてことは無い今日の散策記用の写真が2枚撮れてしまった。駄目押しにもう一枚コクサギの実を撮ろうと思ったが、今一良い絵柄になるようには稔っていなかった。

<今日見られた主なもの>昆虫/アオマツムシ、アオクサカメムシ、オオクモヘリカメムシ等。キノコ/エノキタケ(写真上左)、アラゲキクラゲ等。その他/クロガネモチの実(写真上右)、サンシュユの実、コクサギの実等。


11月26日、神奈川県大和市泉の森公園

 今日は待ちに待った、月に1度の道端自然観察会の日である。有り難い事に天気も上々で、まだ12月の観察会を残しているとはいえ、本年は一度も雨天中止となった事が無い。今日は一般撮影機材で野山を散策してもこれといった被写体は無いので、バードウォッチングを中心にして泉の森公園へ行ってみた。「しらかしの池」には、ヨシガモこそ飛来していないが、各種カモ類、バン、オオバン等が見られ、やっとコガモも冬羽になって雌雄の見分けがつくようになった。もちろんカワセミも止まり木に何回も飛来し、陽の当たる小さな池では、かなり長い時間ホバリングをしてくれた。午後からは大和駅方面の「ふれあいの森」まで行ってみたが、お目当てのワカケホンセイインコは最近姿が見えなくなったということであった。しかし、イイギリの実が美しく垂れ下がり、クヌギの幹には産卵しているクヌギカメムシがたくさんいた。また、エノキの根元の落葉を捲ってみたら、ゴマダラチョウの幼虫が越冬していた。

<今日見られた主なもの>鳥/マガモ(写真上左)、コガモ(写真上右)、ハクセキレイ、シジュウカラ、カワセミ、バン、オオバン、オナガガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、コサギ等。蝶/ゴマダラチョウ幼虫等。昆虫/クヌギカメムシ等。その他/イイギリの実、サンシュユの実、ノイバラの実、コクサギの実、クサギの実、ガマズミの実等。


11月25日、横浜市鶴見区三ッ池公園

 平日のみ駐車場がしばらく無料となったので、今の季節の被写体がまだあるのではないかと三ッ池公園へ行ってみた。また、昨日午後から雨がかなり降ったので、エノキタケも元気一杯ではなかろうかとも思ったのである。まずはコリア庭園のヤブランの実が真っ黒になっていたので、這いつくばること無く撮れる場所のものを撮影した。今日もイチョウ、イロハモミジ、トウカエデ、マルバマンサク等の紅葉黄葉が綺麗なので、何とか陽に透かして撮影しよう留意したものの、これはといったものには出会えなかった。エノキタケが生えている丸太がある場所に行くと、予想が当たってエノキタケの幼菌がたくさん見られた。また、別の丸太にはアラゲキクラゲがたくさん生えていたが、こちらの方は定期的に収穫に来る方がいるのだなあと分かる痕跡が残っていた。以上、三ッ池公園も一般撮影機材による被写体は、冬芽葉痕や昆虫達の冬越し等以外にはほとんど無い季節となったようである。

<今日見られた主なもの>花/タイアザミ、ヒメツルソバ、ツワブキ、ヤマハギ等。蝶/ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、アオマツムシ等。キノコ/エノキタケの幼菌(写真上右)、アラゲキクラゲ等。鳥/キンクロハジロ、ユリカモメ等。その他/ヤブランの実(写真上左)、トキリマメの実、ガマズミの実、ハメリカハナミズキの実、ヨウシュヤマゴボウの実等。


11月24日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は久しぶりに午後から雨ということなので、午前中のみ勝負とばかりに近場の茅ヶ崎公園へ行ってみた。まず最初に例年ハダカホウズキの見られる場所に行ってみると、今年は株がたくさん増えて裸電球の様な格好をした赤い実が並んでいた。雑木林の斜面からはシオデの蔓が垂れ下がり、黒色の実が皺だらけになってぶら下がっていた。もうすぐ12月なのだから当然である。尾根に上がってしばらく行くと、ゴンズイの実が残っていて嬉しくなった。本当になかなか落ちない実である。今日は生態園が開いているので入って行くと、スイカズラの実が濃い緑色から黒色に変っていた。スイカズラはイチモンジチョウの食草である。花では、ヤクシソウ、シロヨメナ、タイアザミ等が僅かに咲き残っていたが、もう一度寒波がやってくれば枯れ果てる事だろう。今日の特筆事項はウバユリで、13日の葛ヶ谷公園の散策記で紹介しているが、生態園にも自生していて実が褐色になって割れていた。

<今日見られた主なもの>花/ヤクシソウ、シロヨメナ、タイアザミ等。昆虫/ササキリ等。その他/ウバユリの実(写真上左)、スイカズラの実(写真上右)、ムラサキシキブの実、ガマズミの実、ゴンズイの実、サンショウの実、ソヨゴの実、ハダカホウズキの実、サルトリイバラの実、シオデの実等。


11月23日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは久しぶりにスーパー「つるかめ」で198円のなつかしの味のソース焼きソバと105円の高菜おにぎりを食べたが、もうかなり食べているので、最初口にした頃に比べると、その美味しさはかなり減じてしまった。それに比べると午後に行った新治市民の森での鳥撮りは、こんなに頻繁に行っているのに飽きないのだから不思議である。きっと飛び切り静かな環境と自然度の深さが、心を清めてくれるのだろう。鳥撮りのポイントへ到着すると、昨日に比べてとても多くのお仲間がやって来ていた。最長老のSさんによれば「休みの日は何処でも人が一杯だから近場が一番」という訳なのだろう。肝心の鳥の出であるが、毎度御馴染みの常連さんばかりであったが、ここのカワセミ君は今年の一番子のようで、まだ幼さが残っているから他所のものに比べるととても可愛いのだ。またしても同じ止まり木の同じポーズであるが、何べん撮っても可愛いから飽きが来ないようである。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、ジョウビタキ、ヤマガラ、モズ、アオサギ、コサギ、コガモ等。


11月23日(午前)、横浜市緑区三保町

 毎日カメラ片手にフィールドへ行く事は、好きな事をやっているのだから今後とも続くだろうが、このところ写真が説明的、図鑑的、絵葉書的になっているなあと感ずる。また、この散策記も毎度御馴染みのパターンで、そろそろ飽きて来た。しからば来年からは、ちょいと衣替えをしようと考えているのだが、これといった名案も浮かばない。たった2枚の写真であっても午前中の2時間で、説明的、図鑑的、絵葉書的なものを脱して作品を撮ろうとすると、かなり難しいなあと感ずる。作品として撮ろうとするには、それなりの心持と視点で散策せねばならなくなるからだ。そんな訳で、今までとは違った視点でゆっくり散策しようと思い始めているのだが、いったい今後どうなる事だろう。今日は農家と農耕地と雑木林等が入り混じった梅田川の上流部を散策したが、この時期としては期待した以上の収穫があったが、ニシキギやマユミの仲間であるツルウメモドキの実付きは、やはり今年はかなり悪かった。

<今日見られた主なもの>花/コセンダングサ、コシロノセンダングサ、ハキダメギク、チャ等。蝶/アカタテハ、ルリタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、キチョウ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、ツチイナゴ等。その他/マメガキの実(写真上左)、ツルウメモドキの実(写真上右)、ヘクソカズラの実、ヒヨドリジョウゴの実、ジョロウグモ等。


11月22日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは、毎度御馴染みの新治市民の森へ行った。今日は土曜日だから、たくさんのお仲間が来ているのではないかと思ったが、これといった鳥の出も無い事からか、それ程の賑わいは無かった。東京ではアトリがたくさん飛来している公園、モミジをバックにしてカワセミが撮れる公園、早くもルリビタキが見られる公園等があるので、そちらの方へ人気が集中したのだろう。いつもの場所に車を停めて野鳥撮影のポイントに近づくと、ケーナによる「コンドルが飛んで行く」の音楽が流れて来た。静かさがとりえの新治市民の森で、誰がラジオを鳴らしているのだろうと思ったら、今日は能農のイベントが開かれている事が分かった。まあ、しょっちゅうやる訳ではないので文句も言えないが、静かな森は静かなままにしておいて欲しいものである。こんなイベントの為に鳥の出が心配されたが、ヤマガラやカワセミ等の常連さんはかなり頻繁に現れて、そこそこシャッターを切る事が出来てほっとした。

<今日見られた主なもの>鳥/ヤマガラ(写真上左)、ジョウビタキの雄(写真上右)、シジュウカラ、カワセミ、コサギ、ハシブトガラス等。


11月22日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 今日は風が止んで小春日和の散策に絶好の天気となった。空は相変わらず青いものの、降り注ぐ太陽光線も和らいだように感ずる。自宅から至近でありながら、農家や農耕地や取り残された雑木林が点在する新吉田町は、私にとって本当に得難い場所である。季節もかなり進んだが、新吉田町なら被写体も豊富だろうと期待したのだが、やはりこれはといったものには出くわさなかった。散策を開始してすぐに、イイギリの大木から赤いブドウの様な実がたくさん垂れ下がっているのを見つけたが、高過ぎて撮影出来なかった。そこで無念の思いをぐっと飲み込み、目線の高さのムラサキシキブの実を撮った。カキがたくさん植栽されている畑の傍らを通過すると、斜光に透けてカキの葉が輝いていた。何処でも普通なカキだが、その紅葉はとても美しい。陽が良く当たる風がほとんどない雑木林の小道の日溜りに行くと、今年は発生が少なかったウラギンシジミの雄が日光浴をしていた。しかし、残念ながら完全に羽を開く事無く飛び去ってしまった。

<今日見られた主なもの>花/コセンダングサ、コシロノセンダングサ、シロヨメナ、セイタカアワダチソウ、ノゲシ等。蝶/キタテハ、キチョウ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、ハラビロカマキリの卵のう等。その他/カキの黄葉(写真上左)、ムラサキシキブの実(写真上右)、ヘクソカズラの実、ヒヨドリジョウゴの実、ツルウメモドキの実、カラスウリの実、ガマズミの実、ノイバラの実、サルトリイバラの実、イイギリの実、ジョロウグモ等。


11月21日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は、今年一番の青い空ではないかと思う程の色の濃い青空が広がった。しかし、風はかなり強く、歌にある「空がとっても青いから、遠回りして帰ろう」なんて、るんるん気分には到底なれない。自宅をいつもより遅く出たから近場にと思っていたのだが、どういう訳か新治市民の森へ来てしまった。るんるん気分にはなれないものの、空がとっても青いから、自然度の高いフィールドへ行きたくなったのだろう。散策を開始すると、小川にアキアカネがたくさん集っていて、「えっ、まだこんなに生き残っているの」とびっくりした。しかし、棒の先等には止ってくれないので撮影はしなかった。モズが良く見られる畑まで来ると、鋭い小枝に差し込まれたハネナガイナゴのモズのはやにえを見つけた。「だからこんな写真日和でなくとも散策に来るんですよね」とほくそ笑んだが、その後が続かず、結局、今日はこのはやにえ一枚だけの貧果に終って、昨日撮影したナンテンの実を登場させる事となった。

<今日見られた主なもの>花/リュウノウギク、ノハラアザミ、ヤクシソウ、ツリガネニンジン、セイタカアワダチソウ等。蝶/ルリタテハ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アキアカネ等。その他/ナンテンの実(写真上左、11月20日、獅子ヶ谷市民の森にて撮影)、モズのはやにえ(写真上右、ハネナガイナゴ)、ヘクソカヅラの実、ムラサキシキブの実、カラスウリの実、ウツギの実、ジョロウグモ等。


11月20日、横浜市鶴見区獅子ヶ谷市民の森

 このところ急に寒くなって被写体が少なくなり、カメラ片手の道端自然散策もあまり気乗りがしなくなった。様々な昆虫の越冬の姿や樹木の冬芽葉痕等を登場させれば、まだまだ撮るものには事欠かないのだが、それらは12月から登場させようと思っているのだ。そこで、人家や畑や雑木林が点在する場所なら何らかの被写体が見つかるので、今日は獅子ヶ谷市民の森へ行ってみた。横溝屋敷の駐車場に車を停めたが、母屋の茅葺屋根の葺き替えを行なっていた。かなりの傾斜がある高所で、40センチ位の厚さにアシの茎を敷き詰める作業は、かなりしんどい事だろう。散策を開始すると、大きなイチジクの木に美味しそうな実がまだ残っていた。そればかりでなく、イチジクの木が大好きなキボシカミキリが3匹も見られた。本当に寒さに強い甲虫である。また、畑の片隅に植栽されたキクの花には、ヒメアカタテハやモンシロチョウの元気な姿も見られた。

<今日見られた主なもの>花/ツワブキ、キバナコスモス、ヒメツルソバ、サザンカ等。蝶/ヒメアカタテハ、モンシロチョウ等。昆虫/キボシカミキリ、ハラビロカマキリ、アキアカネ等。その他/イチジクの実(写真上左)、エノキの黄葉(写真上右)、イチョウの黄葉、ノイバラの実、ムラサキシキブの実、カラスウリの実、ジョロウグモ等。


11月19日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 割引券を貰ったので、少々遠くなるが、昼食は上川井の「なか卯」でとることにした。たかだか50円ぽっちの割引券なのだが、吉野家となか卯で最近貰った。その割引券を使うために再来店するなんて、相手様の思う壺なのだが、律儀で貧乏性の性分は分かっちゃいるけど止められない。今日は午後から風が強くなると予報されていたが、昼食をとっていざ出発という時刻になると、やはり風が強くなった。こんな時は泉の森公園しかありませんよねと行ってみると、窪地の為に風は頭上を通り抜け、ことにカワセミの止まり木が立ててある場所はほとんど風が無かった。しかし、そこは午後になると日陰になるからとても寒く、完全防寒で鳥の出を待った。カワセミは3回程飛来したが、キセキレイは現れなかった。それでも、コサギやハクセキレイがカワセミの止まり木に止ってくれた。私たち鳥撮りマンはカワセミの止まり木と称しているが、他の鳥には僕の止まり木、私の止まり木なのだろう。

<今日見られた主なもの>鳥/オナガガモ(写真上左)、キンクロハジロ(写真上右)、ハクセキレイ、カワセミ、バン、オオバン、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ホシハジロ、コサギ等。


11月19日(午前)、横浜市都筑区鴨池公園

 ガソリンが入れる度に安くなって行く。今日は1リットル116円で、なんとピーク時に比べると60円以上安くなった。世界を震撼させている金融危機、脳細胞の汗は流しているのだろうが、いわゆる労働という尊い汗水を流しているとは思えない「お金を回しての金儲け」は破綻した訳だが、近頃のガソリンの大幅な価格下落をみるにつけ、投機マネーの存在とその恐ろしさを身近に感ずる。人為的悪知恵による結果としての価格操作は、本当に御免である。話は随分横道に逸れてしまったが、昨晩かなり風が強かったので家の周りを掃除してスタンドに寄った為に、午前中は近場の鴨池公園へ行った。天気予報によるとかなり気温が下がると予報されていたが、それ程の寒さではなかった。かなり被写体が減って、これといった良い写真は撮れなかったが、蝶ではムラサキシジミが常緑樹の葉で羽を開き、樹木の幹ではハラビロカマキリが、木製の丸太の手すりにはアキアカネが日向ぼっこをしていた。

<今日見られた主なもの>花/サザンカ等。蝶/ムラサキツバメ、ムラサキシジミ等。昆虫/ハラビロカマキリ(写真上左)、アキアカネ等。その他/ニシキギの紅葉(写真上右)、イチョウの黄葉、ノイバラの実、ガマズミの実、ムラサキシキブの実、ネズミモチの実、アメリカハナミズキの実、ピラカンサの実、ジョロウグモ等。


11月18日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは、久しぶりに安楽亭の焼肉ランチを食べ、恩田川の田んぼで昼寝をしてから新治市民の森へ行った。昼食は、これまで美味しいなあと思っていたものが、もう何べんも食べているからそろそろ飽きが来ているのだが、新治市民の森の鳥撮りは一年を通して左程珍しい鳥が出る訳ではないにもかかわらず、飽きずに続いている。きっと公園等とは異なって人がほとんど来ずに静かで、心を癒す森林浴の効果が抜群なのであろう。また、これが一番の事なのかもしれないが、集って来る方々の人間性がとても良いのである。休日には遥々東京の大田区や横浜の戸塚区からやって来る方もいるのだから頷ける。今日の鳥の出も、ヤマガラ、ホオジロ、コサギ等の常連さんばかりで、現れる回数も個体数も少なかったが、一時、ジョウビタキの雄が竹の棒の先に止って、もういいよという位に様々なポーズをとってくれたのがラッキーであった。

<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雄(写真上)、ヤマガラ、ホオジロ、コサギ等。


11月18日(午前)、横浜市緑区北八朔公園

 今日は今季まだサンシュユの実の良い写真を撮っていなかったので、北八朔公園へ出かけてみた。サンシュユは中国、朝鮮原産で、江戸時代に薬用植物として渡来したものである。早春の黄色い線香花火のような花はとても印象的で、その実も真赤でぷちぷちしていて楽しくなる。果実は果実種に利用され、果肉は乾燥して薬用に用いられるという。その効能は、滋養強壮、強精、止血、解熱等があると記されている。サンシュユは最近になって各所に植栽されているが、背が高くなったものが多く、低い位置に実がなる木が少なくなった。北八朔公園も年毎に実が高い所となって撮影し難くなり、乾燥した気候が続いているからか、もう萎びている実も多かった。サンシュユの実以外では、暖かさに誘われてウラギンシジミやムラサキシジミ等の蝶の姿が多く、また越冬場所を探しているのか、ハサミツノカメムシやエサキモンキツノカメムシの姿も見られた。

<今日見られた主なもの>花/マルバルコウソウ、ヨメナ、セイタカアワダチソウ、ノゲシ、ヒメジオン等。蝶/ツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、キチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/ハサミツノカメムシの雌(写真上右)、アキアカネ、ヤニサシガメ、エサキモンキツノカメムシ、アオマツムシ、コバネイナゴ、コカマキリの卵のう等。その他/サンシュユの実(写真上左)、クロガネモチの実、コクサギの実、ヒヨドリジョウゴの実、ジョロウグモ等。


11月17日(午後)、東京都町田市小野路町

 午後からは三ッ池公園からは少々遠くなるものの、ルリビタキが飛来したというので町田市の薬師池公園へ行ってみた。こちらもイロハモミジの紅葉がとても美しく、紅葉をバックにカワセミを撮ろうと、かなりのカメラマンがやって来ていた。目的のルリビタキは飛来したばかりなので落ち着かず、今日は姿を見せないという。そんな訳で、モミジとカワセミは集った方々に任せて、小野路町の万松寺谷戸へモズを撮りに転戦した。何故だか今年はモズの良い写真をまだゲットしていなかったのである。万松寺谷戸に到着し歩き始めると、稲藁を束ねて軽トラックに積んでいるTさんに久しぶりに出合った。昔は様々なものに使われた稲藁だが、ほとんど見向きもされなくなって久しい。しかし、どうしても欲しいという方もいるので確保しているだと言う。さて、目的のモズであるが雄が一羽いて、思う存分とは言えないものの、ここまでやって来た甲斐があったと思う程度には撮影出来た。

<今日見られた主なもの>鳥/モズの雌(写真上)、アオサギ、ハシブトガラス等。


11月17日(午前)、横浜市鶴見区三ッ池公園

 昨日は、ほとんど降っていないというのがぴったりの雨の日であったが、機材の事を考えて自宅蟄居となった。水曜日からはかなり寒くなるというので、快適な散策は今日と明日だけである。そこで、三ッ池公園の駐車場が土日祝日を除いて無料となったので、早速出かけてみた。三ッ池公園はカモ類がたくさん飛来する公園として著名なのだが、今日は一般撮影機材で一回りしてみた。今年の平地の紅葉はやって来るのが少々早く、また台風が来なかった事もあってか何処でもとても美しい。三ッ池公園ではトウカエデやイチョウが特に美しかったが、サルスベリの紅葉が斜光に輝いていたので撮影した。その他、これといったものには出くわさなかったが、エノキタケの幼菌がたくさん出ていた。ことによったら定期的に採りに来る方がいるのか、毎年、見られるのはとても可愛らしい幼菌ばかりである。また、草刈のなされていない斜面ではトキリマメの赤い鞘が弾けて種子が黒々と光っていた。

<今日見られた主なもの>花/タイアザミ、ヒメツルソバ、ツワブキ、ヤマハギ等。蝶/ツマグロヒョウモン、スジグロシロチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、ツチイナゴ等。キノコ/エノキタケ、アラゲキクラゲ、ヒイロタケ等。鳥/キンクロハジロ、ホシハジロ、カルガモ、ユリカモメ、キセキレイ等。その他/サルスベリの紅葉(写真上左)、トキリマメの実(写真上右)、カラスウリの実、ガマズミの実、ヤブミョウガの実、ヤブランの実、ジョロウグモ等。


11月15日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは新治市民の森へ行った。毎日が休日の気ままな生活を送っているが、やはり現役時代に比べると人との会話が激減して寂しいものである。もちろん、女房殿がいるから、一日何も喋らないという事はないものの、ちょっとねーという訳なのだ。今日は土曜日だから新治市民の森へ行けば多くのお仲間がいると筈と出かけた訳だが、本当に今日はたくさんのお仲間が集っていた。まあ、皆さん行く所が無いのだろう。肝心の鳥の出であるが、これといった珍しい鳥は出なかったものの常連さんはかなり頻繁に現れ、カワセミもサービスが良かった。飛翔写真はもちろんだが動き物の苦手なデジスコだから、カワセミの写真も絵柄勝負と三脚の足をだいぶ縮めてローアングルとし、背景に色づいたコナラの葉をあしらって撮影した。ほんのちょっとした心遣いで絵柄の楽しい写真が得られるので、億劫がらずに様々な角度から狙う事にしている。

<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雌(写真上左)、カワセミ(写真上右)、ジョウビタキの雄、ヤマガラ、コゲラ、モズ、キセキレイ、スズメ、ヒヨドリ、コサギ、ハシブトガラス等。


11月15日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 昨日は月一回の顎関節症の通院であったが、午後からは時間が空いた。しかし、午後のピーカンでの一般撮影は気乗りがしないので、デジスコを担いで恩田川の田んぼへ行ってみたが、残念ながら久しぶりにノーシャッターに終った。そこで、今日はなんとしても良い写真を撮って、この散策記をアップせねばならないと、午前中は茅ヶ崎公園へ出かけてみた。いよいよ雑木林の各種の木々は色づき始め、秋の斜光に輝く紅葉黄葉を撮ろうと思ったのだが、そうは問屋は卸してくれずに、紅葉したモミジをバックにジョロウグモを撮った。もう産卵が始まっていて、お腹がだいぶ小さくなっている個体も見受けられた。今日は開園している生態園を覗いてみると、タイアザミがまだ咲いていたので嬉しくなった。良く日が当たる池の手すりには弱々しい姿でアキアカネが日向ぼっこをし、ススキの葉ではアズチグモが獲物を狙っていた。去年はたわわに実っていたニシキギだが、今年はやはり寂しい限りの稔りであった。

<今日見られた主なもの>花/タイアザミ(写真上左)、シロヨメナ、シラヤマギク、セイタカアワダチソウ等。蝶/ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、ササキリ、クサギカメムシ等。その他/ジョロウグモ(写真上右)、アズチグモ、ハダカホウズキの実、トキリマメの実、カラスウリの実、ゴンズイの実、ガマズミの実、ニシキギの実、スイカズラの実、サルトリイバラの実、シオデの実、カマツカの実、ソヨゴの実、ウメモドキの実等。


11月13日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 前記したように、午前中はとんでもない貧果に泣いたで、予定していた恩田川の田んぼないし新治市民の森での鳥撮りを変更して、泉の森公園へ行った。ここならアブレと言う事はないので、今日一日全滅という最悪事態は避けられると思ったのである。デジスコで散策する前に、前述したように一般撮影機材でほんのちょっと散策してみたが、やはりこの時期は被写体が少なく、ノイバラの実を見つけて撮影した。一旦駐車場戻ってデジスコに変えて「しらかしの池」に戻って来ると、お待ちしてましたとばかりに、カワセミの止まり木にアオサギが止っていた。本当に、これだから嬉しくなる。また、池に打ち込まれている杭にはマガモやカルガモが止り、またしてもカワセミが至近距離でかなり長時間止まってくれた。本当に泉の森公園の野鳥達は人馴れしていて、他のフィールドの半分の距離まで近づいて撮影出来る。人がたくさんいても、やって来るだけの価値があるのだろう。

<今日見られた主なもの>鳥/アオサギ(写真上左)、マガモ(写真上右)、ハクセキレイ、カワセミ、バン、オオバン、ヒドリガモ、カルガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カイツブリ、ダイサギ等。


11月13日(午前)、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 今日は本当に久しぶりにすっきりと晴れ、気温はぐんぐん上昇して、いわゆる小春日和となった。こんな日は、より青空が広く近く感じられるフィールドへ行きたくなるのだが、出発時間が少々遅れた為に葛ヶ谷公園へ行った。これといった目当てや目的があった訳では無いのだが、2枚位の写真なら何とか撮れるだろうと思ったのである。しかし、ムラサキツバメやアカスジキンカメムシの幼虫等、久しぶりの暖かさに顔を出した蝶や昆虫がいたものの、写欲を起こさせる場所には止ってくれなかった。しからば秋の斜光に輝く紅葉黄葉を撮ろうと思ったのだが、これは行けると感じさせるものには出会わなかった。それでも港北ニュータウンにウバユリがまだ自生していたんだと、その実を見つけて嬉しくなった。今日はそのたった1枚だけの写真となって散策記は無しと思ったが、どうしてもウバユリがありましたよと伝えたくて、午後に行った泉の森公園で撮影したノイバラの実を添えてアップする事にした。

<今日見られた主なもの>花/タイワンホトトギス等。蝶/キチョウ、ムラサキツバメ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/エサキモンキツノカメムシ、アカスジキンカメムシの幼虫、ヤニサシガメの幼虫、マルカメムシ、アオバハゴロモ、ハラビロカマキリ、ツチイナゴ等。その他/ウバユリの実(写真上左)、ノイバラの実(写真上右、泉の森公園にて撮影)、ガマズミの実、ジョロウグモ等。


11月12日、横浜市戸塚区舞岡公園

 昨晩の天気予報では明日は一日中雨と言う事で、目覚まし時計をかけずに床に着いた。しかし、貧乏性の習慣とは恐ろしいもので、いつもより30分程長く寝ただけで目覚めてしまった。新聞を取りに外へ出てみると、なんと雨が降っていない。今日はのんびりと過ごして疲れを取ろうと思っていたから、拍子抜けしてしまった。急いでパソコンに電源を入れて天気予報を見ると、あーら不思議、一日中曇りとなっていた。それでもどんよりと曇っているから、こんな時は車を楽に停められる舞岡公園だなと出掛けてみた。しかし、無料で駐車出来るスペースにはかなりの車が見られ、鳥撮りのポイントにも多くのカメラマンが集っていた。久しぶりに会う顔、顔、顔で、懐かしさの余り涙がこぼれた。しかし、無常にも雨が降って来て、帰る方が続出した。残った方数人と屋根のある場所で談笑したり弁当を食べたりしていたら雨が止んだ。これはラッキーと散策を再開したが、残念ながら、これといったものには出会えなかった。

<今日見られた主なもの>花/タイアザミ、ヨメナ、シロヨメナ、セイタカアワダチソウ、ハキダメギク、イヌタデ、ツワブキ、ホトトギス、チャ等。蝶/アゲハの蛹、アカボシゴマダラの幼虫等。その他/ガマズミの実(写真上左)、コムラサキの実(写真上右)、ムラサキシキブの実、ニシキギの実、イボタの実、ゴンズイの実、クサギの実、ヨウシュヤマゴボウの実、カラスウリの実、ヒヨドリジョウゴの実、ジョロウグモ等。


11月11日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは新治市民の森へ、デジスコを担いで行ってみた。昨日行った泉の森公園で様々な鳥が撮れたから、今日は何も撮れなくっても良いと気楽なものである。ポイントに到着すると、いつもならたくさん集っているカメラマンの姿が見えない。こんな天気だとカメラのシャッター速度が上がらないから、カワセミの飛翔写真にはお手上げなのである。しかし、止り物専門だがデジスコは、かなりシャッター速度が遅くなっても鮮明に撮影する事が出来る。まったく止り物に限ってなら本当に優れものの野鳥撮影機材である。椅子に腰を下ろして、アズマネザサの枯れた棒の先に何か止まってくれないかなあと待っていたら、なんとジョウビタキの雌が来て盛んに様々なポーズをとってくれた。去年もこの場所に居ついていたのは雌だったが、ことによったら同じ個体かもしれない。その後、ヤマガラがひっきりなしにやって来たが、午後4時になるとばったり止んで、気温もかなり低くなったので撤収となった。

<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雌(写真上左)、ヤマガラ(写真上右)、ホオジロ、カワセミ、ヒヨドリ、コサギ等。


11月11日(午前)、横浜市緑区四季の森公園

 今日もすっきりしない天気で、明日は一日中雨が降るという。曇り日だと気温が上がらないからかなり寒くなる。そんな訳で、気持ちはどうしてもブルーなる。今日は道端自然観察地としてはあまりお勧め出来ないのだが、去年の今頃、ハダカホウズキの実を撮っていたので四季の森公園へ行ってみた。最近、カワセミが飛来しないというハス池を通って目的のポイントへ行くと、大きな2株のハダカホウズキが生えていた。今日は風がやや強いから撮影に手間取ったが、そこはデジタル一眼レフ、高感度で何枚撮っても良いのだから有り難い。撮影が無事に終わって、何かないかなあと見回してみたら、ノササゲの鞘が弾けて青黒い種子が見えていた。こちらの方は更に風に揺れるので、付近にあった棒切れなどで固定して撮影したが、それでもぶらぶらしてかなり梃子摺った。そんな訳で、一つのポイントだけで散策記の写真が得られ、後は気が楽になってのんびりと一回りした。

<今日見られた主なもの>花/トリカブトの仲間、タイアザミ、ヨメナ、シロヨメナ、シラヤマギク、セイタカアワダチソウ、ハキダメギク、イヌタデ、ツワブキ等。キノコ/エノキタケ等。その他/ハダカホウズキの実(写真上左)、ノササゲの実(写真上右)、ゴンズイの実、ガマズミの実、ヨウシュヤマゴボウの実、センタンの葉痕、サワグルミの葉痕、ジョロウグモ等。


11月10日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 午後からは泉の森公園へ鳥撮りに行った。ノビタキやキビタキ等の秋の渡りの途中に立ち寄る小鳥達のシーズンが終って、鳥撮りは何処へ行ってもぱっとしない状況が続いている。もっとも、一眼レフに大砲レンズを装着してミサゴを狙っている方が多いのだが、デジスコでミサゴの飛翔を撮るのは神業に等しい。そこで凡人のデジスコ人間としては、ここへ行ったらあぶれは絶対無い筈と、かなり期待して出かけてみた。その予想はぴったりで、カワセミは出っ放しで撮り飽き、各種カモも撮り放題、おまけにキセキレイ、ハクセキレイもやって来て、目の前のカワセミの止まり木止ってくれるのだから、頬の肉が下がりっ放しで、ばんばんシャッターを切った。これからしばらくの間、ルリビタキ、ミソサザイ、トラツグミ等の冬鳥が本格化するまで、鳥がいない時、鳥を撮りたい時、北風が強い時、そんな時には泉の森公園ですよとの合言葉が生まれそうである。

<今日見られた主なもの>鳥/ハクセキレイ(写真上左)、キセキレイ(写真上右)、カワセミ、バン、オオバン、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カイツブリ、コサギ、ダイサギ等。


11月10日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日も曇り日だけど、昨日に比べれば空はかなり明るい。昨日は午後から雨となって、鳥撮りは出来ずの無念の帰宅となったが、今日はそんな事にはなりそうもない。そこで午前中は、久しぶりに横浜動物の森公園へ行った。気温は相変わらず低いから蝶の姿は見られず、アシの葉を食べているコバネイナゴを見つけて撮影した。この時期になると寒さの為なのか褐色となった個体が多い。コバネイナゴを無事に撮影すると、今日の目的であるコシロノセンダングサを撮ろうと歩みを進めたが、ちょいと時期が遅かったようでがっかりした。これでは今日も被写体探しに苦労するかなと思って一回りしてみたのだが、本当にラッキーな事にヒラタケが生えていた。普通、ヒラタケというとヤマグワやハリギリの枯れ木や倒木から生えるのだが、なんとシラカシの切り株から生えていた。車に戻る途中、久しぶりにセンチコガネが地面低く飛んでいるのに出会って嬉しくなった。

<今日見られた主なもの>花/コシロノセンダングサ、シラヤマギク、ヨメナ、アキノノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ハキダメギク等。昆虫/コバネイナゴ(写真上左)、ツマグロオオヨコバイ、センチコガネ等。キノコ/ヒラタケの幼菌(写真上右)等。その他/ゴンズイの実、ガマズミの実、ヘクソカヅラの実、カラスウリの実、ジョロウグモ等。


11月9日、横浜市港北区新吉田町

 どうしたのだろう? ここ数日、生憎の天気が続いている。今日も朝起きて外を見たら、どんよりと曇っている。それでも雨よりはましと出かけたのだが、こんな日の散策は、真冬なら“ちょいとねー”と考え込んでしまうのだが、今の季節なら左程寒くは無い。しかし、蝶や昆虫の姿はほとんど見られないから、今季初めてとなる葉痕を撮った。落葉が早いカキである。普通ならカキの葉痕は微笑んでいる女の子ようなので“笑みちゃん”と呼ばれているのだが、今日出会ったのは男の子のようなので“カッキーくん”となった。その後、まだ紹介した事の無い木の実、草の実はないかと探してみたら、マユミの実に出合った。今年は他の木の実は比較的多く見られるのだが、何故だか、マユミ、ニシキギ、ツルウメモドキの実が少ないように感ずる。そういえばツリバナの実もほとんど見られなかった。それでも常緑のマサキの実は順調なようだが、今年はニシキギ科の実は不作の様に感ずる。

<今日見られた主なもの>花/タイアザミ、アキノノゲシ、コシロノセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ハキダメギク等。蝶/ヤマトシジミ等。昆虫/オンブバッタ、ハラビロカマキリの卵のう等。その他/カキの葉痕(写真上左)、マユミの実(写真上右)、クサギの実、サンショウの実、ガマズミの実、ヘクソカヅラの実、カラスウリの実、ヒヨドリジョウゴの実、ノイバラの実、ムクノキの実、ツルウメモドキの実、ウメモドキの実、ジョロウグモ等。


11月6日、横浜市緑区新治市民の森

 すでに皆様もご承知の事と思うが、この散策記は、季節ごとに見られる代表的な動植物キノコを必ず取り上げて紹介して行こうというものではない。しかし、少し前にヤクシソウやコウヤボウキを紹介したので、やはりリュウノウギクもと思い新治市民の森へ行った。リュウノウギクは我がフィールドでは1年最後に咲く野花である。かつては何処にでも見られたのだろうが、確実に咲いている所は少なくなった。南に面した雑木林の斜面の下部に見られ、そこは日向ぼっこをしたくなるような、日当りが良く風が遮られる場所である。新治市民の森のリュウノウギクが見られる場所にはノハラアザミも咲き残っているから、様々な蝶が観察出来る。今日印象に残った蝶はヒメアカタテハとチャバネセセリで、ルリタテハも日向ぼっこにやって来ていた。以上、無事にこの散策記用の写真をカメラに収めると鳥撮りのポイントへ行ってみたが、鶴間の自転車おじさんが、可愛らしいジョウビタキの雌と遊んでいた。

<今日見られた主なもの>花/リュウノウギク(写真上左)、ノハラアザミ(写真上右)、ツリガネニンジン、ヤクシソウ、アキノノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ等。蝶/ルリタテハ、ヒメアカタテハ、クロコノマチョウ、キチョウ、ウラギンシジミ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、チャバネセセリ等。昆虫/ハラビロカマキリ、オオアオイトトンボ、マユタテアカネ、アキアカネ、オオハナアブ等。鳥/ジョウビタキ、カワラヒワ等。その他/ガマズミの実、ヘクソカヅラの実、カラスウリの実、ジョロウグモ等。


11月5日、横浜市都筑区東方公園

 そろそろ撮るものも無くなって来たし、フィールド行きが続いているから、今日はお休みとも思ったが、この散策記に載せる2枚の写真なら短時間で撮れるだろうと東方公園へ行った。自然度がかなり低い公園なのだが、その周辺の農耕地が面白いので度々出かけている。しかし、東方公園も、この時期の各所の公園と同じで草刈が入って、クズやトキリマメ等が繁茂していた小道は綺麗さっぱりであった。これでは駄目だなあと、前回来た時にアカスジキカンカメムシの幼虫が吸汁していたアメリカハナミズキの実を見に行ったが、数は少なくなりかなり萎びていた。もちろん、アカスジキンカメムシの幼虫も見られなかった。しかし、付近にあったエノキの幼木に、3匹のアカボシゴマダラの幼虫を見出した。他の蝶、例えばミドリシジミ等でも言える事なのだが、大木では無く幼木が産卵に選ばれる事が多いようである。確かに、幼木の葉は柔らかくて大きいし、また、他の諸々の事柄から大木より幼木が選ばれるのであろう。

<今日見られた主なもの>花/ノゲシ、アキノノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、イヌタデ、ツワブキ、ボケ、チャ等。蝶/アカボシゴマダラの幼虫(写真上右)、ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、ハラビロカマキリ、オオカマキリ、ヒメアカボシテントウ等。その他/アメリカハナミズキの実(写真上左)、カラスウリの実、ヒサカキの実、ジョロウグモ等。


11月4日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは何処へ行こうかと考えたが、結局、昨日と同じコースとなってしまった。しかし、恩田川の田んぼでは、大空高く舞うチョウゲンボウに出合った。なんべん見ても、とても気持ち良さそうな飛翔である。そんな訳で今日の恩田川はいけるかもと期待したが、結局、新治市民の森へ移動した。時計を見ると残り時間は1時間とちょいであったが、ジョウビタキの雄がとても良い場所に止ってくれた。さらにジョウビタキ雌にも出合ったが、こちらの方は良い場所に止らずに、今後の課題となった。その他なにかいないかなあとカワセミのポイントへ行ってみたが、今日も現れないようで、鳥撮りマンの姿は一人だけであった。しからばモズを撮ろうと引き返し、電線の上で高鳴きする姿を見つけたが、いかんせん夕方の空に抜いても綺麗には写せないのでシャッターは切らなかった。帰路は、かなり景気も気温も下がって来たので、首筋の寒さ対策にハイネックシャツを買おうとユニクロへ寄った。

<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雄(写真上)、ジョウビタキの雌、ヒヨドリ、モズ、スズメ、ハシブトガラス等。


11月4日(午前)、横浜市緑区長津田町

 昼食は雨でも降って自宅蟄居にでもならない限り、家でとる事はほとんど無い。おまけに車で移動しているから、駐車場が無いところはノーサンキューとなるので、本当に昼食のメニューは貧弱で数が少ない。とても美味しくて安いからと、スーパー「つるかめ」で198円のなつかしの味のソース焼きソバと105円の高菜おにぎりをかなり食べたが、そろそろ飽きが来てしまった。そこで今日は、国道246号線の長津田町にある「かつ屋」でカツ丼の梅を食べるつもりで、散策する場所も至近の国道246の森へ行った。散策を開始すると雑木林の中にリンドウが咲いていて嬉しくなった。しかし、絵にならないので撮影はパスした。そこで野生種のノコンギクを改良したコンギクが畑脇で美しく咲いていたので撮影した。様々な色とりどりの園芸品種のキクがあるが、一番シンプルで野性に近いノコンギクが大好きである。その昔、伊藤左千夫の「野菊の墓」で涙を流した者には、特別なる郷愁があるのだろう。

<今日見られた主なもの>花/コンギク(写真上左)、リンドウ、ヨメナ、シロヨメナ、ブタナ、シラヤマギク、アキノノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ハキダメギク、イヌタデ、ツワブキ、チャ等。蝶/アカタテハ、クロコノマチョウ、キチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ等。その他/ゴンズイの実(写真上右)、ガマズミの実、ヒヨドリジョウゴの実、ヘクソカヅラの実、カラスウリの実、スズメウリの実、アマチャヅルの実、ジョロウグモ等。


11月3日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは恩田川の田んぼで半日過すつもりであったが、これといった野鳥は見られずに新治市民の森へ移動した。新治市民の森に集う鳥撮り仲間によると、入口付近の畑や田んぼに、ジョウビタキの雄も雌も見られると言うので注意して歩いて行った。まずは雌を見つけたのだが、電線や手すり等に止って、落ち着きが無くすぐに逃げてしまった。鎌立谷戸に曲がると、今度は雄が現われたのだが、無粋にもガードレールに止っている。何処か良い所へ止ってよと期待したが、これまた何処かへ飛び去ってしまった。そんな訳で鳥撮りのポイントへ行ったが、カワセミは近頃現れず、また、曇り日でシャッター速度が遅くなったからと帰る方が続出した。そこで前回ご紹介したヤマガラ以外と頑張ったのだが、コゲラが一瞬遊んでくれただけであった。そこで前回とは異なる場所に止る、しかも、ニーニーと鳴いているヤマガラの姿をカメラに納めた。

<今日見られた主なもの>鳥/ヤマガラ(写真上)、シジュウカラ、ジョウビタキ、コゲラ、ヒヨドリ、カケス、モズ、スズメ等。


11月3日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 今日は待ちに待った曇り日で、風も殆んど無い。11月に入ってかなり寒くなったから、曇り日がノーサンキューの日となるのももうすぐなのだが、今日のような気温が高い曇り日ならいつでも大歓迎である。そんな訳で、今日はこんな日を待っていんですよと言わんばかりに、コウヤボウキを撮りに行った。昨日の茅ヶ崎公園でも咲いていたのだが、絵になるようには咲いていなくて、またやや風がある晴天なので撮影をパスしたのだ。一度でもコウヤボウキにカメラを向けた経験のある方なら、風に揺れやすい花で、また絵作りが難しい花であると思った筈だが、毎年、新吉田町は絵になるように咲いていてくれる。コウヤボウキを撮ると、もう一枚は下草にじっとしているヤマトシジミやベニシジミと思ったのだが、良い場所に止っているものには出会えなかった。それでも昆虫では、クサギの葉にクサギカメムシを見つけた。最後に杉山神社の鳥居の所で、クコがまだ咲いていたので嬉しくなった。

<今日見られた主なもの>花/クコ(写真上左)、コウヤボウキ(写真上右)、アキノノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ハキダメギク、ツワブキ等。蝶/ベニシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/クサギカメムシ、ツチイナゴ、ハラビロカマキリの卵のう等。鳥/ジョウビタキの雌、ガビチョウ、ハクセキレイ等。その他/ヒヨドリジョウゴの実、エビヅルの実、ノブドウの実、ヘクソカヅラの実、クサギの実、カラスウリの実、ジョロウグモ等。


11月2日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は昨日の風も治まって、絶好の散策日和となった。しかし、その前に自宅周辺を掃除したが、木枯らしだった割には、左程の落葉は吹き溜っていなかった。サクラやカキ等の落葉は始まっているものの、本格的な落葉の季節はまだ先という訳である。今日は久しぶりに茅ヶ崎公園へ行って見たが、まずはハダカホウズキが色づいているかなと見に行ったら、真赤に色づいて周囲に灯りを投げかけていた。雑木林のコウヤボウキは咲いているかなと思って見に行くと、かなりたくさん咲いていた。また、シオデの実が黒く色づいて垂れ下がっていた。独逸学園の方へ登って行く途中の竹林には、スッポンタケが顔を出していた。そんな訳で今日は貧果が予想されたのだが、かなりカメラの中は賑やかになった。生態園にお邪魔すると、猛スピードで飛ぶ蝶がいたので、何だろうと止るのを待って近づいてみると、アカタテハであった。また上の小さな池にはマガモが、大きな池にはカワセミが見られた。

<今日見られた主なもの>花/コウヤボウキ、シロヨメナ、ワレモコウ、タイアザミ、アキノノゲシ、セイタカアワダチソウ、ヤマハギ等。蝶/アカタテハ、ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、ハラビロカマキリ等。鳥/カワセミ、マガモ、カルガモ等。キノコ/スッポンタケ等。その他/カマツカの実(写真上左)、シオデの実(写真上右)、ハダカホオウズキの実、ウメモドキの実、ソヨゴの実、カラスウリの実、ゴンズイの実、ジョロウグモ等。


11月1日、神奈川県大和市泉の森公園

 帰宅して知ったのだが、今日は西高東低の冬型の気圧配置に覆われて季節風が強まり、東京では午前10時59分に最大瞬間風速15.5メートルの北西の風を記録したと報道されていた。昨年より、17日早い「木枯らし1号」という訳である。更に、空気がとても澄んでいるのか、晩秋の太陽光線が作り出す日向と日陰のコントラストの差がとても高い日となった。そんな訳で、午前中は風がかなり遮られる筈の三保市民の森の谷道へ行ってみたが、これといったものに巡り合わずに終了した。午後からは、こんな風の時の逃げ場で、しかも午後になれば池のほとんどが日陰になる泉の森公園の「しらかしの池」へ行った。11月の初っぱなはカワセミ以外でスタートしたかったのだが、ホシハジロやマガモ等は撮影したものの、カワセミの止まり木にキセキレイ等は来てくれなかった。そこで、カモ類はこれからいつでも紹介出来るからと、上を見上げたカワセミが上手く撮影出来たのでアップすることにした。


<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、ハクセキレイ、オナガガモ、ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、アオサギ、コサギ、オオバン、バン、カイツブリ等。


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