2008年:みちばた散策記

(12月)



12月31日、横浜市緑区新治市民の森

 いよいよ今日は大晦日、2008年は暮れようとしている。今年も色々な事が起きたが、北京オリンピックよりも、アメリカ発の金融不安とそれに続く経済悪化が一番の出来事となった。ガソリンはいよいよ100円を切って夏の一番高い時に比べると、なんと90円程下落した。禁煙も成功し携帯電話も一番お安いコースとしたため、有り難い事に二人の福沢諭吉さんを使わずに済んで小遣いはあまり減らない。しかし、こんな経済状況下だと喜んでばかりもいられない。今日は大晦日だから徹底的に外回りの掃除や草むしりを朝から頑張ったが、日頃の掃除が行き届いている為か、45リットルのゴミ袋を2つ満たして午前中に無事終了した。そこで本年大変お世話になった新治市民の森へ行ってみた。誰もいないと思っていたが、お仲間がたくさんやって来ていた。目的の鳥の出は芳しくは無かったが、カワセミやモズを撮影出来た。夕方になると気温はかなり下がって、明日のお正月は厳寒の朝から始まりそうである。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上左、12月30日撮影)、モズの雌(写真上右)、アオジ、ホオジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ツグミ、コゲラ、コガモ、ハシブトガラス等。


12月30日、横浜市港北区新吉田町

 いよいよ新年に向けてのカウントダウンが始まった。そこで今日は自宅から至近距離の新吉田町へ行った。今まで何べんも記しているが、ご幼少の頃の遊び場であり、中年になって散策を再開した地であり、今後ともお世話になる所だからだ。今日はまず新年明けてから登場させようと思っていたホトケノザが、撮り易い場所に形良く咲いていたので撮影した。25日の舞岡公園の散策記でも記したように、七草粥の食材の一つであるホトケノザは、この写真の植物では無くコオニタビラコである。次に、裸芽で越冬する樹木の代表格としてアカメガシワの冬芽を撮った。図鑑等によると、樹木の冬芽には何枚もの葉の変形物である芽鱗に包まれた鱗芽と、春になると展開する葉が縮こまった裸芽に大別される。写真をご覧になれば分かるように、アカメガシワの冬芽はまるで葉の赤ちゃんの様である。今日は何にも無いかもと思っていたが、意外や意外で、カメラの中はかなり賑やかになって散策は終了した。

<今日見られた主なもの>花/ホトケノザ(写真上左)、ソシンロウバイ、ポケ、ニホンズイセン等。蝶/ムラサキシジミ、モンシロチョウの蛹等。昆虫/ハラビロカマキリの卵のう等。その他/アカメガシワの冬芽(写真上右)、ノイバラの実、ムラサキシキブの実、ヘクソカズラの実、カラスウリの実、ヒヨドリジョウゴの実、トキリマメの実、セイヨウカマツカの実、クサギの冬芽等。


12月29日(午後)、神奈川県相模原市相模原貯水池

 午後からは、赤い目が印象的なハジロカイツブリが見られるというので、相模原貯水池まで行って見た。今日は平日だから隣接する相模原公園の駐車場は無料で、貯水池に至近の場所に車を停めた。誰かカメラマンがいる筈と思ったが、一人も姿が見られなかった。年末の平日だからかなあと思ったが、なんとなんと、ハジロカイツブリは留守であったのだ。それでも今年は泉の森公園では見られないヨシガモや、比較的少ないオカヨシガモもいて嬉しくなった。オシドリももちろんいたが数は少なく、近くに寄って来なかった。今日は各種カモの撮影が主体だから、デジスコではなく一眼レフで撮影した。ISO感度は上げられるしAFでの撮影だから、ばんばんシャッターを切った。それでも午後に行った事もあって赤味が増した写真となり、シャッターを切った割には良い写真が少なかった。そんな訳で、新年明けたら再挑戦ということになってしまった。

<今日見られた主なもの>鳥/ヨシガモ(写真上左)、オカヨシガモ(写真上右)、マガモ、コガモ、カルガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、オシドリ、カイツブリ、オオバン、カワウ、アオサギ、ハクセキレイ等。


12月29日(午前)、横浜市緑区北八朔公園

 今年も今日を入れて残り3日となった。来年からは、この散策記はかなりペースダウンしたものになる予定だが、今年は毎日の様に記してきたので、今日も疲れた身体に鞭打って出かけた。何処へ行こうかなあと考えたが、最低でもコクサギの実は撮れる筈と北八朔公園へ行った。前にも記したと思うが、お勧め出来る程の自然度は無い公園なのだが、ちょいと寄り道程度には好都合なのである。目的のコクサギはミカン科植物で、美麗なカラスアゲハやオナガアゲハの食樹である。初夏に花が咲くが、独特な臭いがして成る程コクサギだなあと感ずる。多摩丘陵には少ないが、低山地の渓流沿いの林道にはたくさん見られる。今日撮影した写真は、樹木に詳しい知人に教えて貰ったのだが、実は種子が入っていた実の殻なのである。詳しい事は図鑑で調べて貰うことにして、コクサギを無事に撮影出来たので何か彩りのあるものは無いかなあと公園内を探してみたら、なんとなんと植栽だが早くもマンサクが咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/マンサク(写真上左)等。鳥/ジョウビタキ等。キノコ/エノキタケ、アラゲキクラゲ等。その他/コクサギの実殻(写真上右)、サンシュユの実、クロガネモチの実、カラスウリの実等。


12月28日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは、あいも変らずの新治市民の森へ行った。自宅近辺では一番手頃な野鳥観察及び撮影場所なのだが、鳥撮りマンの集るポイントへ行ってみると、みなさん今日はかなり意気消沈していた。朝から来た方によると、池は全面氷結していて、この為、今まで行けば必ず見られたカワセミが一度も飛来しないと言う。私が到着した午後2時頃には池の氷は全て融けていたが、待てども待てどもカワセミは飛来しなかった。きっと、氷結しない流れのある梅田川あたりで食事をとっているのだろう。冬はカワセミにも厳しい季節なのだ。それでも、久しぶりにコガモの雄がやって来たので撮影した。今日も常連さんであるヤマガラ、シジュウカラ、アオジ、ホオジロの姿は数多く見られたものの、撮り飽きているのにもかかわらず人気者のカワセミがいないと何故か寂しい。変った鳥でもいれば別だが、そんな思いは今日やって来た鳥撮りマンの共通なもののようである。

<今日見られた主なもの>鳥/コガモ(写真上左)、アオジ(写真上右)、ホオジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、カシラダカ、カワラヒワ、ジョウビタキ、モズ、コゲラ等。


12月28日(午前)、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 昨日は天気晴朗なれど、緊急の用事が出来た為に、散策はお休みとなった。そこで今日は、午前と午後のダブルヘッダーだと心勇んで出発した。午前中は何かしらあるだろうと早野の里へ行って見た。しかし、笑いが込み上げて来るほど何も無かった。一年で一番被写体の無い季節なのだから仕方があるまい。しかし、シロダモの実が真赤に色づいていたので、まずは素直に撮影した。シロダモは雌雄別株のクスノキ科の樹木である。子供の頃、シロダモの葉に良く似たヤブニッケイの根を、おやつ代わりにしようと探し回った事がある。だからシロダモは偽ニッケイという訳であったのだが、その葉はやはりニッケイの様な臭いする。図鑑によると、その昔、写真の実の中の種子から油を採ってロウソクに利用したとあるので、有用な樹木であったのだ。その後、何かないかなあと探し回ったが、最後の最後にクサギの幼木に巻きついているトキリマメの実を見つけて散策は終了した。

<今日見られた主なもの>昆虫/ハラビロカマキリの卵のう等。その他/シロダモの実(写真上左)、トキリマメの実(写真上右)、ヤブムラサキの実、ガマズミの実、シオデの実、ヘクソカズラの実、ナンテンの実、ウメモドキの実等。


12月26日、横浜市鶴見区三ッ池公園

 師走に入ってからかなり暖かい日が続いていたが、今日は季節風が強く吹いて気温がかなり低い。北海道や日本海側では吹雪や大雪の大荒れで、明日の朝は横浜でも零度以下になると予報されている。やっと本格的な寒波がやって来たという訳である。今日は三ッ池公園へ行って各種カモを撮ろうと思ったが、とにかく風が強くて寒く、各種カモも頭を羽の中に突っ込んで休んでいる。三ッ池公園は私がご幼少の頃からあったので、県立公園としてはとても古い。その為か池の護岸補修工事がなされていて、下の池は水が抜かれて水位が1メートル位下がった。この為、水面下にあった杭が水面上に現れたので、今日はカワウとユリカモメが休んでいた。暖かい日には各種カモも休みに来るだろうから、しばらくこの位の水位であって欲しいものである。カワウもユリカモメもありふれた野鳥だが、私にとってはなかなか個性豊かな被写体なので、待ってましたとばかりにばんばんシャッターを切った。

<今日見られた主なもの>鳥/カワウ(写真上左)、ユリカモメ(写真上右)、キンクロハジロ、ホシハジロ、カルガモ、ハシビロガモ、ハクセキレイ、コサギ、ダイサギ、スズメ、ハシブトガラス等。


12月25日、横浜市戸塚区舞岡公園

 撮るものがいよいよ無くなってきたし、観察会の下見を兼ねて久しぶりに舞岡公園へ行った。無料で駐車出来る路肩を確保するために、なんと午前7時の起床となった。散策を開始して水車小屋のある「きざはしの池」前に差し掛かると、すでに20名程の鳥撮りマンが集合していて驚いた。いくら数多くの野鳥が見られるといっても、こんな人込みの中で撮影する気は起きないなあと感じた。私が足繁く通っていた頃は、鳥撮りの方は公園の主であるFさんだけであったのに、今は昔である。そんな「きざはしの池」を通り過ぎて小谷戸の里へ行くと、メギの実が真赤なペンキで塗られたように輝いていた。田んぼの方では名物女史のKさんが、七草粥の食材の一つであるホトケノザ(コオニタビラコ)の生育状況を確認していた。最近になってキノコに目覚めた鶴間の自転車おじさんも、キノコばかりでなく七草粥も頑張って欲しいものである。車に戻る途中、可愛らしいサワグルミのサワちゃんに会いに立ち寄った事は言うまでも無い。

<今日見られた主なもの>花/ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ソシンロウバイ等。蝶/ムラサキシジミ、アゲハの蛹等。昆虫/チョウセンカマキリの卵のう、ハラビロカマキリの卵のう等。鳥/アオゲラ、コゲラ、ジョウビタキ、メジロ、キンクロハジロ等。その他/サワグルミの葉痕(写真上左)、メギの実(写真上右)、ガマズミの実等。


12月24日、東京都町田市三輪町

 今日も一般撮影機材での散策は、これといった被写体のあてもないし、何処といって行く所のあても無いので、ゴシュユの葉痕だけは撮れるだろうと、寺家ふるさと村の隣の三輪町へ行った。去年見つけた畑へ行ってみると、栄養状況が良いのか枝はかなり太く、可愛らしい葉痕がたくさんついていた。しかも撮影にちょうど良い高さで、背景も良いから本当に助かった。ゴシュユはミカン科ゴシュユ属の樹木で、薬用目的で中国から渡来した。成熟した果実を乾燥し、胃腸薬、利尿薬として利用されるとある。ゴシュユは小石川植物園の売店横でも見られるから、行く事があったら観察して欲しいものである。以上、そんな訳で一枚の写真は簡単に撮れたが、もう一枚彩りの良いものをと探し回ったのだが、これといったものには遭遇しなかった。それでも正午近くにやっと、東京田中短期大学近くでピラカンサの実を見つけて撮影した。日陰になる時間の方が長そうな場所だからか、この時期になっても枝一杯、鈴なりについていた。

<今日見られた主なもの>花/ノゲシ、ホトケノザ、ソシンロウバイ、ボケ等。その他/ゴシュユの葉痕(写真上左)、ピラカンサの実(写真上右)、ヒヨドリジョウゴの実、イボタの実等。


12月23日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは「かつ屋」のカツカレーを食べた後に、新治市民の森へ行った。これといった珍しい鳥がいる訳ではないものの、静けさだけはぴか一なので通っている。しかし、最近になって土日祝日だと多くの鳥撮りマンが集るようになり、あの舞岡公園や薬師池公園のようになった。朝から一日かけての鳥撮りなら行く所はかなりあるのだが、何となく遠くへ行く気が起きない。そこで午後だけの鳥撮りとなると、どうしても新治市民の森となってしまう。今日も祝日だから大混雑が予想されたが、他に行く所が無いからしぶしぶ行ってみた。いきなり人出の多い鳥撮りのポイントへ行くのもなんだからと、旭谷戸経由で鳥を探しながら散策したが、人にはほとんど遇わなものの鳥にも会わなかった。そこで毎度御馴染みの鳥撮りのポイントへ行って見たが、予想したとおりの舞岡公園水車小屋脇と同じような混雑で、観察出来た鳥も常連さんばかりであったが鳥の姿は多く、ばんばんシャッターを切る事が出来た。

<今日見られた主なもの>鳥/ヤマガラ(写真上左)、シジュウカラ(写真上右)、アオジ、カシラダカ、カワセミ、モズ、ツグミ等。


12月23日(午前)、横浜市都筑区鴨池公園

 今日はだいぶ気温が下がったものの、風も無く穏やかな晴天となった。しかし、この時期になると、何処へ行こうかと考え込んでしまう。そこで、何処へ行っても同じだからと、至近距離の鴨池公園へ久しぶりに行ってみた。散策を開始すると、ヒュウガミズキの可愛らしい葉が黄色に色づいて残っていたが、今一絵にならないので歩みを進めると、アオキの実が色づいていた。ご承知のとおりアオキは雌雄別株で、当然のこととして雌株でないと実をつけないが、鴨池公園にはたわわに実った雌株がとても多かった。花の開花は早春なのだが、その実は一年がかりで成熟する。そんな訳でアオキの実を見ると、まったく気の長い樹木だなあといつも感心する。その後、萎びたヒョドリジョウコの実やムラサキシキブの実を撮ったりして一回りしたが、これといった気に入った写真は撮れなかったので、可愛らしい顔つきのニワトコのトコちゃんを撮って引き上げた。

<今日見られた主なもの>花/サザンカ等。鳥/カルガモ等。その他/アオキの実(写真上左)、ニワトコの葉痕(写真上右)、アメリカハナミズキの実、ピラカンサの実、ムラサキシキブの実、ヒヨドリジョウゴの実、ガマズミの実等。


12月22日、横浜市都筑区東方公園

 いゃー、昨晩の風は本当に強かった。北風なら木枯らしなのだが、南風だからなんと呼んだら良いのだろう。新年を迎えれば春一番でも良さそうなのだが、まったく季節外れの暖かさをもたらした大風である。しかし、いずれにしても木々の枯葉はほとんど舞い散り、今朝の掃除はさぞかし大変だろうと思ったら、北側だけに落葉等が集まっていて南側は綺麗さっぱりであった。まさしく風のマジックやなあと微笑んだ。今日は何処へ行っても何にもないだろうと思い、東方公園と周辺の農耕地を散策してみた。まず最初に見つけたのは、二つ並んで小枝についていたハラビロカマキリの卵のうである。別個体が産みつけたとも考えられるが、やはり同一個体が産みつけたと考えるのが自然であろう。その後、ニワトコ、アキニレ、モミジバフウの葉痕を撮影したが、早くもぷっくりと膨らんだウグイスカグラの蕾を撮影したので、そちらの方をご紹介する事にした。

<今日見られた主なもの>花/ウグイスカグラ(写真上左)、コセンダングサ、ノゲシ、ホトケノザ、ボケ等。蝶/キタテハ、ヤマトシジミ等。昆虫/ハラビロカマキリの卵のう(写真上右)等。その他/モミジバフウの葉痕、アキニレの葉痕、ニワトコの葉痕等。


12月21日、神奈川県大和市泉の森公園

 午前中は久しぶりに一般撮影機材で新治市民の森を散策してみたが、これといった被写体には出会えなかった。そこで、上川井の「なか卯」に寄って親子丼を食べてから泉の森公園へ行った。今日は午後から風が強くなるとの事であったから、ここしかないという訳である。「しらかしの池」に降りて行くと、あーら不思議、風はまったく吹いていない。しかし、視線を上げて対岸の雑木林を見渡すと、梢が激しく揺れていた。しかし、鶏肉と鶏卵の親子丼を食べてしまった為か、目の前に各種の水鳥がいるにもかかわらず、一向にシャッターが切れない。やはり鳥撮りの前には、牛肉、豚肉、魚等を主体とした昼食を食べるべきなのだ。それでもやっとの事で、マガモ、バン、カルガモをカメラに納める事が出来た。そこで、サンデー毎日の身になってからカレンダーがもらえなくなったので、泉の森公園から至近の「いなげや」内にあるダイソーへ、また、小粒ヒマワリの種を買いにホームセンターの「ホームピック」へ寄り道した。

<今日見られた主なもの>鳥/マガモ(写真上左)、バン(写真上右)、ハクセキレイ、シジュウカラ、カワセミ、アオサギ、ヒドリガモ、コガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カルガモ、オオバン等。


12月20日、横浜市港北区新吉田町

 このところ定期的に雨が降るが、その他の日は師走だというのに小春日和の日が多い。「暖かくて今年の冬は過し易いですね」と言いたいところだが、地球温暖化がますます進んでいるのではないかとの不安が先にたつ。今世界を駆け巡っている不況も、実はこんな心理的な不安が高まっていて、ますます経済の悪化を招いているのかもしれない。こういう連鎖を負の連鎖と言うらしいが、我々人間でも心身症と言われ、心が身体に変調をもたらす病がある。このような状況の時には、あるがままに現実を見詰め、落ち着くことが一番である。本当は自分の影に追われているのかもしれないのだ。そんな訳で、今日は私の道端自然観察の原点である新吉田町へ行った。丘の上の植木屋さんの畑では早くもソシンロウバイが花開き、ブルーベリーの葉が鮮やかに紅葉していた。また、収穫されずに残った温州ミカンが、真っ青な空に美味しそうに浮かんでいた。

<今日見られた主なもの>花/ソシンロウバイ(写真上左)、ノゲシ、ベニバナボロギク、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、カタバミ、ポケ、ニホンズイセン等。蝶/モンシロチョウ等。昆虫/イラガの繭、ハラビロカマキリの卵のう等。その他/ドウダンツツジの実(写真上右)、マンリョウの実、センリョウの実、ノイバラの実、ムラサキシキブの実、ヘクソカズラの実、カラスウリの実、ヒヨドリジョウゴの実、イイギリの実、セイヨウカマツカの実、ニワトコの葉痕等。


12月19日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは、このところ常連の鳥ばかりでぱっとせず、また行き過ぎているので止めようかなあとも思ったが、他に行く所も無いし、お仲間が集っているからと、またしても新治市民の森へ行った。今日は幸先が良くて車を停めて散策を開始すると、すぐに真っ青な空を背景にしてジョウビタキの雌とスズメをゲットした。更に、カシラダがたくさん見られるスモモ畑に登って行くと、カシラダカには逃げられたがホオジロの雄が囀っていた。そんな訳で鳥撮り仲間が集るポイントへ行く前に、カメラの中はかなり賑やかになった。こうなればるんるん気分で、キヤノンEOS50Dの入院のダメージなんか何処吹く風となった。鳥撮りのポイントは相変わらずで、カワセミ、ヤマガラ、シジュウカラ、アオジ等の常連さんばかりであったが、集った方々と師走には相応しくない暖かさの中で楽しい談笑を繰返した。サンデー毎日の身には、なによりも良き友の存在が一番である。

<今日見られた主なもの>鳥/ホオジロの雄(写真上左)、ジョウビタキの雌(写真上右)、ツグミ、シロハラ、アオジ、ヤマガラ、シジュウカラ、カシラダカ、カワセミ、スズメ、コサギ等。


12月19日(午前)、横浜市港北区新横浜公園

 前述したように、キヤノンEOS50DのErr99発生によるコンパクトフラシュのクラシュの為に、昨日撮影した写真は全てパーとなってしまった。そこで今日は撮影し直しの為に、まずは新羽町へ行った。どうしてもこの散策記に、マサキの実とムクロジの葉痕を登場させたかったのだ。何処にあるかは昨日の散策で分かっていたから、30分位で撮影は完了した。そこで対岸にある新横浜公園へ行ってみた。ここには広大な池があるので、何かしらのカモが入っているのではないかと思ったのだが、池にいたのはカルガモ、カワウ、アオサギだけで、いったいどうなってんのだろうと我が目を疑った。しかし、転んでもただでは起きない性格だから、たくさんいるスズメを撮っていたら、カワラヒワの群れがやって来た。また、青空にチョウゲンボウが羽ばたいて照明灯の天辺に止ったり、モズも現れて小枝に止ったりで、思わぬ出会いに笑みがこぼれた。

<今日見られた主なもの>鳥/カワラヒワ(写真上)、チョウゲンボウ、アオサギ、カワウ、カルガモ、モズ、ハクセキレイ、スズメ等。


12月18日、横浜市港北区新羽町

 煙草は止めたしガソリン代も下がったし、近場ばかり行っているし、お茶や缶コーヒーはスーパーオーケーで買っているから、お財布の中身がなかなか減らない。そこで昨日、お財布の中身を減らして身軽になろう、この経済状況を好転させるためにお金を使おうと秋葉原へ行って、かなり安くなったキヤノンEOS50Dを95880円で買った。発売当初はErr99が頻発して多大な迷惑をこうむった方が多いと聞くが、バージョンアップされたからもう大丈夫との事であった。しかし、帰宅していじっていたら恐ろしいErr99が発生してしまった。もちろん、キャノンに電話してなんとか解消したが、本日、またしてもフィールドにてErr99が発生し、コンパクトフラッシユまで壊れてしまった。キヤノンに電話したら即入院となった。もちろん「非正規社員を大リストラした報いや」と罵声を浴びせたのは言うまでも無い。そんな訳でさんざんな目に会い、情緒不安定のブルーデーとなった。

<今日見られた主なもの>花/ノゲシ、ホトケノザ、ソシンロウバイ等。蝶/モンキチョウ等。昆虫/オオカマキリの卵のう等。その他/ムクロジの葉痕(写真上左)、マサキの実(写真上右)、クコの実、ヘクソカズラの実、イボタの実、ムラサキシキブの実、ノイバラの実、サネカズラの実、クサギの実、カラスウリの実等。


12月16日、横浜市鶴見区三ッ池公園

 駐車場が無料期間の内に、ばんばん出かけておかなければと思っていた三ッ池公園だが、一般撮影機材による被写体は激減してしまった。それならば水鳥という訳で、白トビ及び黒ツブレが心配なピーカンの天候にもかかわらず、もう待てませんよと出かけみた。正門の駐車場に車を停めて歩き出すが、一昨日に雨が降った影響で、池に打ち込まれた杭の頭は全て水面下で、羽を休めている水鳥は一羽もいなかった。こうなったら、デジスコが大いに苦手とする水面上にいる水鳥を狙うしかない。ISO感度を高くする事が出来、その結果、シャッター速度が速くなり、しかもAFの使える一眼レフなら非常に簡単に撮影出来るのだが、デジスコではほぼ止っているような水鳥を見つけて撮るしかない。しかし、そんな苦労をしての撮影だからか、上手く撮れるとかなり嬉しくなる。正午までの正味2時間で、カメラの中は普通種だがかなりの賑わいとなって、満足となった事は言うまでも無い。

<今日見られた主なもの>鳥/カワウ(写真上左)、ユリカモメ(写真上右)、カワセミ、ジョウビタキ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カルガモ、ハシビロガモ等。


12月15日、横浜市緑区三保町

 12月も半ばとなり、今年も後僅かとなった。一日10枚のペースで、10日から年賀状を書き始めているので、19日には書き終わり投函出来そうである。もっとも元旦に届かせる為には25日まで投函すれば良いとの事なので、少々ペースダウンをしようかなあとも思い始めている。道端自然観察も一般撮影機材では撮るものが無くなって来たが、こちらの方はペースダウンしたくとも、やる事と行く所が無くなってしまうので続けざるをえない。今日は上川井の「なか卯」で貰った「とん汁」の無料券を利用しようと考え、距離的に近い三保町へ行った。まだツルウメモドキの実が残っている筈と思ったのだが、写真のように干乾びていて皮が剥がれ落ちていた。今朝はとても寒く霜柱が各所で見られ、遠く丹沢山塊も雪で薄化粧をしていた。今年は暖冬かなと思っていたのだが、いよいよ寒さは厳しくなりそうである。そんな訳で冬の道端自然観察の定番、樹木の冬芽葉痕の代表格であるオニグルミの羊顔も撮った。

<今日見られた主なもの>花/コセンダングサ、コヤブタバコ、ベニバナボロギク等。昆虫/ハラビロカマキリの卵のう等。その他/オニグルミの冬芽葉痕(写真上左)、ツルウメモドキの実(写真上右)、サンシュユの実、ハダカホウズキの実、トキリマメの実等。


12月14日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は朝から雨であったが、ひょっとしたら午後から止むかもしれないと思われた。雨の日はいつもの日と比べるととても忙しい。日頃怠っている事を片付けないといけないからだ。今日は、まず自室の片隅に立てかけてある釣竿の掃除をした。釣りに行かなくなってかなり経つから埃がびっしりとついてる。掃除が終ると、お正月を程好い髪の長さで迎えたいと、1000円床屋のQBハウスへ行った。今日は日曜日で、しかも私と同じような考えの方が多いようでかなり混雑していたが、正味45分でサッパリした。その後、「ネギ塩焼き鳥丼」を食べ、防寒長靴を見に釣具の上州屋、カー用品のイエローハット等を回ったら雨が止んだので、しぶしぶながら新治市民の森へ行ってみた。こんな日は誰もいないだろうと思ったのだが先客が1人、後から3人のカメラマンがやって来た。問題の鳥の出だが、いつものように常連さんの小鳥は元気で、本当に野性の逞しさには頭が下がった。

<今日見られた主なもの>鳥/モズの雌(写真上左)、カワセミ(写真上右)、コゲラ、ヤマガラ、ホオジロ、アオジ、シジュウカラ、コサギ、スズメ等。


12月13日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 毎年、木枯らしが吹くようになると暗い話が多くなる。今年はアメリカ発の金融危機から端を発した景気の悪化で、あのトヨタが、あのソニーが相次いで大幅なリストラ策を打ち出し、まことに世の中は暗くなっている。しかし、ガソリンスタンドに寄ってみると、なんと1リットルあたり102円で、夏の一番高い時期に比べると80円も安くなった。それはそれで嬉しい事なのだが、このガソリンの大幅な価格の変動は、今回の景気の悪化をもたらした金融危機と同じマネーゲームの産物なのだから複雑である。年が明けたら世の中は明るくなって、こんな結果をもたらしたアメリカ流の野放しの金融市場に、厳しい監視の目と一定の枠を嵌めて貰いものである。そんな訳でフィールドの赤い電球も枯れ始め、見るもの撮るものの減少で、11月24日にも紹介したウバユリの実の再登板となった。20日位の時間が経過したのだが、実の皮はそれほど開いていなかった。

<今日見られた主なもの>花/ベニバナボロギク、タイアザミ等。昆虫/クロスジフユエダシャク等。その他/ウバユリの実(写真上左)、ハダカホウズキの実(写真上右)、スイカズラの実、ガマズミの実、ゴンズイの実、サンショウの実、ソヨゴの実、サルトリイバラの実、ウメモドキの実、キハダの葉痕等。


12月12日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は月に1度の顎関節症の通院日である。もうだいぶ良くなったのだが、今一完璧とは言い難いのである。昨日も新吉田町の農家の方から富有柿を貰って、ハンカチで拭いて丸ごと食べたが、痛くも無く美味しく食べられた。お医者さんが言う通り、もう少しの辛抱のようである。私が通院している病院はパソコン等の最新情報伝達システムが完備していて、しかも予約制だから、終るまで1時間もかからない。そこで横浜のヨドバシカカメラに頼んでおいた1月の写真展用の半切写真を取りに行き、「さくら水産」で昼食を済ませて帰って来たが、1時ちょい前に自宅に戻れた。そこで今日も休まず、またしても新治市民の森へ行った。すると、私の来るのを待っていたかのように、ヤマガラやカワセミが迎えてくれた。その他には、これといった野鳥は撮れなかったものの、相変わらずのポカポカ陽気の中、お仲間と談笑して初冬の午後の一時は軽やかに過ぎて行った。

<今日見られた主なもの>鳥/ヤマガラ(写真上左)、カワセミ(写真上右)、コゲラ、ジョウビタキ、ホオジロ、アオジ、シジュウカラ、コサギ、ハシブトガラス等。


12月11日、横浜市港北区新吉田町

 昨日も気温がぐんぐん上がったが、今日は昨日よりも上がって、20度近くにまでなるという。こう気温の変化が激しいと、散策時に着用する衣服の選択に困ってしまう。20度近くまで上がったら、ユニクロで買ったハイネックのシャツも、カストロコートも脱ぎ捨てなければならない。そんな訳で、ぴくびくしての散策であったが、日陰を選んで歩いた為か、最近のファッションのままで散策を終了出来てほっとした。しかし、車に戻るとハイネックのシャツも、カストロコートも脱ぎ捨てた事は言うまでも無い。今日の特筆事項は、まだウラナミシジミが見られた事である。しかも2頭もいたのだから驚いた。また、成虫越冬するキチョウやムラサキシジミも見られた。寒い日もあったにはあったが、まだまだ気温が高い日が続いているようである。お昼近くになると南よりの風がかなり強く吹いて来て、空には枯れ葉が舞っていたが、こう気温が高いと木枯らしとは言いがたいよなあと微笑んだ。

<今日見られた主なもの>花/ノゲシ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ソシンロウバイ等。蝶/キチョウ、ウラナミシジミ、ムラサキシジミ等。昆虫/イラガの繭(写真上右)、ハラビロカマキリの卵のう等。その他/ヘクソカズラの実(写真上左)、カラスウリの実、ヒヨドリジョウゴの実、クサギの実、セイヨウカマツカの実、クズの葉痕等。


12月10日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは昨日も行ったが、雨の為に不本意の早や上がりとなってしまった新治市民の森へ行った。今日もお昼は、またまたバーミヤンで極々普通の醤油ラーメンとギョウザを食べた。こんなペースで通い続けると、またしても飽きが来るかもしれないが、極々シンプルな味なので長持ちしそうである。私なんぞ朝食は、いつもトーストとコーヒーとサラダなのだが、いっこうに飽きが来ない。食べ続けると飽きが来るものは、最初はこれは美味いと感ずるが、かなりしつこい味付けや品の良い味付けのものが多いように思われる。いつもの場所に車を停めて散策を開始すると、早くもジョウビタキの雌が、鉄柱の上に止ってお出迎えしてくれた。そこで今日はかなりの鳥日和かなと思って、お仲間の鳥撮りマンの集るポイントへ急いだが、閑古鳥こそ鳴かなかったものの左程の鳥の出では無く、ホオジロの雄と雌を撮影して、とぼとぼ帰る羽目となった。

<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雌(写真上左)、ホオジロの雄(写真上右)、チョウゲンボウ、エナガ、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、カシラダカ、カワセミ、シメ、ヒヨドリ、ハシブトガラス等。


12月10日(午前)、横浜市鶴見区三ッ池公園

 昨日の午後3時頃に降り出した雨は、夜になると本降りとなったが、今日の朝には止んでいた。晩秋から定期的に雨がほどほど降って、農作物には良いお湿りとなっている事だろう。昨日の長津田町の散策の貧果で、何処へ行っても被写体は少ないだろうと思ったから、雨の後はキノコですねという訳で三ッ池公園へ行った。三ッ池公園には各種カモやユリカモメ等が飛来しているのだが、前記したように適度に雨が降っているので、池に差し込まれている杭は水面下にあって、カモ達が休みに来ない。もう少したったら乾燥した日が続き水量も減って、杭が水面より上に出るだろう。今日の目的のエノキタケは予想通りにかなりの数が生えていたが、前にも記したように定期的にお味噌汁の具にと採集に来られる方がいるようで、可愛らしいものばかりなのが今一であった。こんな雨上がりの日はスエヒロタケやアラゲキクラゲも水を吸って元気で、今日は季節外れのキノコウォッチングとなってしまった。

<今日見られた主なもの>花/フユザクラ、サザンカ等。鳥/ホシハジロ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、カルガモ、ユリカモメ、ハシブトガラス等。キノコ/エノキタケ(写真上左)、スエヒロタケ(写真上右)、アラゲキクラゲ等。その他/トキリマメの実、マユミの実、ゴンズイの実等。


12月9日、横浜市緑区長津田町(仮称)国道246の森

 今日は昨日に続いて長津田町へ行った。国道246号線沿いの雑木林だから、(仮称)国道246の森という訳である。国道246号線は東京都千代田区(三宅坂交差点)を起点とし、静岡県沼津市に至る国道である。かつて西伊豆に釣りに行った時に、三宅坂交差点から沼津まで完走した事があるが、なかなか快適な国道であった。その昔は矢倉沢往還と呼ばれ、東海道の重要な脇道であったという。また、大山参りの道として庶民に利用され、大山街道とも呼ばれている。今日は長津田宿があった地域で、その一つ先は、あの自転車おじさんが住んでいる下鶴間宿で、一つ手前が、新治市民の森に毎日やって来るNさんの住む荏田宿である。今でこそ長津田と荏田の間は、市ヶ尾、藤が丘、青葉台と高級住宅街が続いているが、まあ、その昔はタヌキとキツネが化かしあう所であったのだ。ところで今日の道端自然観察だが、以下の「今日見られた主なもの」を参照されれば分かるように、本当に見るもの撮るものが無かった溜息の出る惨敗であった。

<今日見られた主なもの>花/コセンダングサ、ノゲシ、セイヨウタンポポ、ソシンロウバイ等。昆虫/オオカマキリの卵のう(写真上右)、クロスジフユエダシャク等。その他/カラスウリの実(写真上左)、ガマズミの実、ヘクソカズラの実、ウメモドキの実、ゴンズイの実、ナンテンの実、サンシュユの実、マンリョウの実、ヤブコウジの実、シロヤマブキの実等。


12月8日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 予定通り安楽亭の焼肉ランチを食べると、最近良く出会うデジスコ婦人に教えて貰った恩田川のチョウゲンボウのポイントに寄って見た。午後からは新治市民の森へと思っていたが、晴れの日は午後2時半頃からが光線具合が良くなるので、ちょっとばかりの寄り道という訳である。ポイントへ車を走らせると、すぐに電柱の天辺に止っているチョウゲンボウを見つけた。これはラッキーとデジスコを急いで組上げたが、無常にもチョウゲンボウは飛び去ってしまった。そこで付近を探してみたら、なんと青葉台のビデスコおじさんがいて、チョウゲンボウが民家のテレビのアンテナに止っていた。今度こそと慎重に近づいて、ばんばんシャッターを切った。その後、空が曇って来たので、新治市民の森へと転戦した。今日は平日だから人出は少なくとても静かで、様々な野鳥が御出ましになり、あっと言う間にお帰りの時間となったが、それでもカラフル手ぬぐいおじさんは大物を期待して居残った。私よりかなり年長だが、野良仕事で鍛えた身体はまことに頑丈である。

<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウ(写真上左、恩田川にて撮影)、アオジ(写真上右)、コゲラ、ジョウビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、カシラダカ、ホオジロ、カワセミ、コサギ等。


12月8日(午前)、横浜市緑区長津田町(仮称)東名の森

 午前中はいよいよ行く所がなくなったので、昼飯は霧が丘の安楽亭に立ち寄ろうと考え、その近くの(仮称)東名の森へ行ってみた。今日も昨日に引き続いてかなり寒く、本格的な冬に突入したという感じである。こうなったらこれといった被写体には巡り合えないだろうと思ったが、案の定、予想通りであった。しかし、まだしぶとくジョロウグモが網を張っているので、それなりの獲物がいるのだろうと思ったら、雑木林にクロスジフユエダシャクが舞っていた。いよいよ今年もフユシャクの季節になったんだなあとの思いを強く感じ、まず最初に何故かこの森には多いカラスザンショウの葉痕を撮った。カラスザンショウは舞岡公園や三浦半島に行けばたくさん見られるが、横浜北東部の丘陵や多摩丘陵ではほとんど見られなくなる。次に、ウラゴマダラシジミの食樹であるイボタの実が真っ黒に熟していたので撮影した。その後、赤や黄の色鮮やかな被写体は無いかなと探し回ったが、これといった絵柄には出会えなかった。

<今日見られた主なもの>花/コセンダングサ等。昆虫/クロスジフユエダシャク等。その他/カラスザンショウの葉痕(写真上左)、イボタの実(写真上右)、ガマズミの実、ヘクソカズラの実、ツルウメモドキの実、ゴンズイの実、ナンテンの実、カラスウリの実、セイヨウカマツカの実、ヤブコウジの実、ジョロウグモ等。


12月7日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 いつもなら午後からは新治市民の森なのだが、一週間前の日曜日はカメラマンがとても多く、実は昨日も様子を見に行ったのだが、これまたカメラマンがとても多くて閉口した。こんなに人出が多いと、常連さんの鳥も現れないから困ったものである。それ程珍しい鳥がいる訳ではないものの、静けさだけが取得の新治市民の森、いよいよ他所の人気鳥撮り公園並みになって来たようである。そんな訳で、今日は人出が多くとも各種カモなら確実に撮影出来る泉の森公園の「しらかしの池」へ行った。ここは前にも記したと思うが、午後になると日陰になる場所からの撮影だから、カストロコート、防寒ズボン、スキー帽、マフラーと完全防寒対策で撮影したが、それでも寒く感じたのだから気温があまり上がっていないのだろう。一眼レフなら超簡単撮影のカモ類だが、デジスコだとかなり難しい撮影となる。しかし、かなり粘って、どうにかこうにかピントの合った写真が数枚撮れてほっとした。

<今日見られた主なもの>鳥/オナガカモ(写真上左)、オオバン(写真上右)、ハクセキレイ、キセキレイ、シジュウカラ、カワセミ、アオサギ、ヒドリガモ、マガモ、コガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カルガモ、バン等。


12月7日(午前)、横浜市緑区三保市民の森

 今朝はかなり冷え込むと予報されていたが、毎度御馴染みのかなり陽が昇ってからの出発であったから、左程寒いとは感じなかった。しかし、空は真っ青で富士山は真っ白、かなり空気が澄んでいる。土日祝のみ開いている駐車場に車を停めて谷道へ入って行くと、日陰だから小道は凍っていた。やはり予報通り、今朝はかなり冷え込んだようである。こうなってしまうと蝶や昆虫の姿は見られず、真赤に色づいたマンリョウの実をまず撮影した。マンリョウはヤブコウジ科で、こんなに背丈が低くとも樹木なのである。お仲間には十両とも呼ばれるヤブコウジやカラタチバナがあり、千両と呼ばれるセンリョウは別の科に属している。その後、これといったものには出会わなかったが、陽が当たる草原にベニシジミが飛んでいた。また、民家のイロハモミジの紅葉がとても綺麗で、斜光を透かして撮影した。いずれにしても、これからどんどん寒くなりそうである。

<今日見られた主なもの>花/カンツバキ、フユザクラ等。蝶/ベニシジミ等。昆虫/チョウセンカマキリの卵のう等。その他/イロハモミジの紅葉(写真上左)、マンリョウの実(写真上右)、ゴンズイの実、ヒヨドリジョウゴの実、ナンテンの実、ウメモドキの実等。


12月6日、横浜市港北区新吉田町

 昨日は、雨こそ午後3時を過ぎてから降り出したものの、風は午前中からかなり強く、ゴーゴーという風の音が久しぶりに聞こえた。そんな訳で、雨と風とのダブルパンチが効いて、各種の木々の落葉はかなり進んだ。もちろん今日は落葉等の散乱した自宅周辺の掃除に時間がかかって、至近距離の新吉田町へ出かけた。天気予報によるとかなり寒くなるとの事であったが、午前中はポカポカ陽気で、アオキの葉で日向ぼっこをしているウラギンシジミの雌に出合った。蝶をこの散策記に登場させるのは本当に久しぶりである。植木屋さんの畑へ行くと、真っ青な空にボケの実が浮かんでいた。また、ブルーベリーやセイヨウカマツカが真赤に紅葉していた。更に驚いた事には早くもソシンロウバイが数輪だが咲いていて、確実に季節は進んでいるのだなあと感じた。また、今日は登場させなかったものの、カキ、ニワトコ、クズ等の葉痕が暖かい陽を受けて各所で微笑んでいた。

<今日見られた主なもの>花/セイタカアワダチソウ、ノゲシ、ヒメツルソバ、ソシンロウバイ等。蝶/ウラギンシジミ(写真上右)、キタテハ、ヤマトシジミ等。昆虫/ハラビロカマキリの卵のう、イラガの繭等。その他/ボケの実(写真上左)、ノイバラの実、カラスウリの実、ヒヨドリジョウゴの実、クサギの実、セイヨウカマツカの実、クズの葉痕、カキの葉痕等。


12月4日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 今日の昼食は、またしてもカツ屋のカツカレーライスにした。自宅を出る時、女房殿に今晩はカレーは駄目よと断って来たから安心である。長い人生に於いて、昼食と帰宅してからの夕食のメニューが一致した事が少なからずあったが、カレーライスが圧倒的に多かった。以前にコロッケの歌「ワイフ貰ってうれしかったが、いつも出てくるおかずはコロッケ、今日もコロッケ 明日もコロッケ、これじゃ年がら年中コロッケ」を紹介したが、日本の家庭料理の代表格はカレーライス、コロッケの箇所をカレーに入れ替えても左程違和感は無い。まあ話は随分横道に逸れてしまったが、今日も鶴間の自転車おじさんが遊びに来るというので新治市民の森へ行った。車をいつもの所に停めて散策を開始すると、すぐにジョウビタキの雌、スズメ、モズがカメラの中に納まり、今日はきっと鳥の出が良いぞよと期待してポイントへ行ってみたが、閑古鳥が合唱していて天を仰いだ。

<今日見られた主なもの>鳥/モズの雄(写真上左)、スズメ(写真上右)、ジョウビタキの雌、ヤマガラ、シジュウカラ、カシラダカ、ホオジロ、アオジ、カワセミ、ヒヨドリ、コサギ、アオサギ等。


12月4日(午前)、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 いよいよ被写体が少なくなって、期待出来る散策場所もかなり減ってきた。また、今年はヤブムラサキの実を撮影していなかったので、久しぶりに早野の里へ行ってみた。紫色の実がなるクマツヅラ科の低木、ムラサキシキブ、コムラサキ、ヤブムラサキは著名だが、自然観察に縁遠い方々は、全てムラサキシキブと思っている場合が多い。この中でコムラサキは日本国内に自生しているようだが、実がとてもたくさんついて美しいから、公園等に植栽されている。私の住む横浜市港北区や緑区や都筑区では、ムラサキシキブは普通に自生しているがヤブムラサキは見当たらない。しかし、国道246号線を越えるとかなり見られるようになる。今日も早野の里で車を停めて歩き出したら、すぐにヤブムラサキが見つかった。もちろんムラサキシキブも自生していたが、どうやらヤブムラサキの方が多いようである。また、実がまん丸のコバノガマズミも見られ、今日はここまで来て良かったなあと微笑んだ。

<今日見られた主なもの>花/ベニバナボロギク、コセンダングサ、ホトケノザ、フユザクラ等。蝶/ベニシジミ等。昆虫/ハラビロカマキリ、ササキリ、テントウムシ等。その他/コバノガマズミの実(写真上左)、ヤブムラサキの実(写真上右)、ムラサキシキブの実、シオデの実、ヒヨドリジョウゴの実、ヘクソカズラの実、ナンテンの実、カラスウリの実等。


12月3日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 昼食は、またまたバーミヤンで極々普通の醤油ラーメンとギョウザを食べた。ここ数年、豚骨スープの熊本ラーメンを良く食べ、最近では横浜家のギトギト究極ラーメンを食べていたが、やはりさっぱりとした醤油ラーメンも忘れがたい。また、どう考えてみてもこちらの方が健康に良いと思われる。そんな事を考えていたら、かつて一世を風靡した札幌ラーメンをほとんど食べなくなった。また、札幌ラーメン店はかなり少なくなっている。たかがラーメンだが、時の流れとともに栄枯盛衰があるのだなあと感じ入った。その点、午後から行った新治市民の森は、いつも静かで見られる鳥はほとんど変らず、世界金融危機による不況等どこ吹く風、人の世の浮き沈みとは無関係の一日一日が繰り広げられている。そんな訳でやって来る鳥撮りマンも、じっくりと腰を据えた寡黙な方々ばかりだ。今日も毎度御馴染みのカワセミ君とジョウビ君とヤマガラ君と遊んで、晩秋の短い一日が暮れた。

<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雄(写真上左)、カワセミ(写真上右)、ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、アオジ、カワセミ、ヒヨドリ、コサギ等。


12月3日(午前)、横浜市都筑区東方公園

 今日も風も無く暖かい小春日和で散策には好適だが、見るもの撮るものが少なくなっているから、何処へ行こうかと考え込んでしまった。以前なら小田急線を越えて、自然度の高い町田市の小野路町、図師町、野津田町、川崎市の黒川等も散策の候補地として考えられたが、最近では国道246号線を越えて、寺家町や早野の里へ行くのも億劫となっている。もっとも、それらの所へ行ったとしても、どうせ写すものは無かろうとも思っているのだ。そんな訳で今日は、公園内は散策しても仕方が無いものの周辺農耕地が面白いので東方公園へ行った。たくさん植栽されているアメリカハナミズキは実を完全に落としていたが、僅かに残った紅葉は斜光を通してとても美しかった。今日は蝶には出会えるだろうが昆虫はヒラタアブ位でほとんど会えない筈と思っていたが、ハラビロカマキリやキボシカミキリがまだ観察出来て嬉しくなった。これらの昆虫も今日観察出来た蝶も、もう後僅かで見られなくなる筈である。

<今日見られた主なもの>花/コセンダングサ、ノゲシ、ホトケノザ、ボケ等。蝶/ヒメアカタテハ、キタテハ、ベニシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/ハラビロカマキリ(写真上右)、キボシカミキリ、テントウムシ等。その他/アメリカハナミズキの紅葉(写真上左)、ナンテンの実、カラスウリの実、ムラサキシキブの実、ニワトコの冬芽等。


12月2日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からはスーパーつるかめで220円に値上がりした懐かしのソース焼きソバと高菜おにぎり、おやつのパンと飲み物を購入して、これまたなんと450円と超お安い。どうやら禁煙は成功したようで、毎日の煙草代もかからなくなったし、ガソリンも大幅に下落したから、本当に財布のお金が減らなくなった。そろそろキヤノンの50Dを買おうと思っているのだが、価格.comなら、なんと9万円代に突入していて、発売当初より4万円も安くなって嬉しい限りである。本当にキヤノンのカメラは、待てば海路の日和かなである。午後からは、健康昼寝の後に新治市民の森へ行った。昨日はモミジの紅葉をバックにモズを撮ったから、今日も様々な木々の紅葉黄葉をバックにして撮影しようと頑張った。お陰様で燃えるように赤く紅葉したドウダンツツジを背景に、ヤマガラを撮影する事が出来た。しかし、今日は気温がかなり下がって鳥の出が悪く、そこで、昨日の新治市民の森で撮ったアオジを登場させる事にした。

<今日見られた主なもの>鳥/アオジ(写真上左、12月1日に撮影)、ヤマガラ(写真上右)、シジュウカラ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワセミ、コサギ、アオサギ、ハシブトガラス等。


12月2日(午前)、横浜市緑区三保町

 コーナンの通称はカストロコート、またの名を土方の方が着ているのでドカジャンと呼ばれている防寒服は、とても安く暖かいとこれまで何べんも記して推奨して来た。昨日の帰りがけに中山のマルエツに寄ったら、衣料品の2割引きセールを行なっていて、コーナンのドカジャンに比べるとちょいと高く感ずるが1200円の防寒ズボンを買った。まだ半世紀しか生きていないのだが、昔に比べ、衣料品ほど値段の下がったものはないのではなかろうか。これもフリース等の新素材の出現や中国の人達の低賃金労働のお陰なのだが、本当に有り難い事である。そんな訳で今日は、昨日買った防寒ズボンをはいて三保町を散策してみた。天気はどんよりと曇っていたが、防寒ズボンのお陰で暖かく快適な散策が出来た。被写体としてはツタウルシの紅葉がとても綺麗であった。ツタウルシは葉に触れるとひどくかぶれる方もいるらしいが、私は触れた事がないのか、未だかぶれた経験が無い。

<今日見られた主なもの>花/ベニバナボロギク等。その他/ツタウルシの紅葉(写真上左)、サンシュユの実(写真上右)、カラスウリの実、ツルウメモドキの実、ハダカホウズキの実、オニグルミの冬芽等。


12月1日(午後)、横浜市緑区恩田川

 昼食はどういう訳かカツカレーが食べたくなって、少し遠回りして「かつ屋」に寄った。健康の為に欲望本位の食生活は慎まなければならないのだが、昼飯位はねえといった按配なのである。お腹が一杯になると、恩田川の田んぼの農道に車を停めて昼寝をむさぼった。昼寝も欲望の一つではあるのだが、こちらはたった数分の昼寝でも健康に効果抜群だと言われている。ほんの15分程眠って目が覚めると、なんと近くに差し込まれている竹の棒の先にモズの雄が止っていた。これは頂きとばかりにデジスコを組み上げたが、有り難い事にモズは逃げずにいてくれた。小春日和の暖かい日だから、竹の棒の先がとても気持ち良いのであろう。無事に背景を選んで撮影し終わったが、背後に民家の紅葉しているモミジの木があったので、それをバックにして再度何回もシャッターを切った。鳥撮りマンの世界では、モミジの紅葉を取り入れたカワセミの写真をモミカワと言うので、まあモミモズという事になりますねえと微笑んだ。

<今日見られた主なもの>鳥/モズの雄(写真上)、ハクセキレイ、スズメ、イソシギ、ヒドリガモ、コガモ、カルガモ、ハシブトガラス等。


12月1日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 早いもので、いよいよ12月に入った。首都圏平地では12月の中頃まで、野山に紅葉黄葉や各種の実が残り、暖かい日だと蝶も見られるのだが、まあ12月からは冬のシーズンに入ったと言っても良いだろう。ちなみに一昨日、新治市民の森で蝶の研究家のTさんに出遭ったが、その日は合計7種類の蝶が見られたという。今日は12月としては暖かな日で、そろそろ冬芽葉痕や各種昆虫達の越冬の姿でもと思ったが、まずはノイバラの実を撮った。その後、民家の庭先に咲いていたヒメツルソバを撮影した。コンペイトウの様な格好をした可愛らしい花だが、図鑑を開くとヒマラヤ原産で、明治時代にロックガーデン用に導入されたとある。道理でとても強靭な植物で、こんな所にと思われる場所にも半野生化して咲いている。カメラの中にはこれで赤い実とピンクの可愛らしい花が収まったが、今年初めてとなるクズの葉痕を撮ったりして車に戻る途中、日向ぼっこをするヒメアカタテハに出合った。

<今日見られた主なもの>花/ヒメツルソバ(写真上左)、コセンダングサ、ノゲシ等。蝶/ヒメアカタテハ等。昆虫/ハラビロカマキリの卵のう、イラガの繭等。その他/ノイバラの実(写真上右)、カラスウリの実、ヒヨドリジョウゴの実、クサギの実、スイカズラの実、クズの葉痕等。


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