2009年:みちばた散策記

(5月)



5月31日、横浜市都筑区都筑中央公園

 今日はミドリシジミがいるかもしれないと都筑中央公園へ行った。天気は曇ったり陽が射したりと不安定で、もう3日も陽が射していないのだから、洗濯物をかかえる主婦には晴れた方が良いだろうが、写真撮影には曇りの方が好適である。散策を開始してしばらくはこれといったものに遭遇しなかったが、尾根の雑木林まで来ると、下草に羽化したばかりのミズイロオナガシジミが2頭も止っていた。これは幸先が良いとハンノキの生える場所に急いで下りて行ったが、待っていたのは2匹のシマヘビであった。付近の下草ばかりでなくハンノキの葉等にも注意したが、ミドリシジミはもちろんのこと、22日にたくさん見られたウラナミアカシジミの姿もなかった。しかし、何処からかミズイロオナガシジミが1頭飛んで来た。どうやら今日はミズイロオナガシジミデーのようである。結果的には貧果に泣いたが、もう一度来て見なければ結論は出せそうも無い。なにしろウラナミウカシジミとミズイロオナガシジミはたくさんいて、有り難くないシマヘビもいたのだから。

<今日見られた主なもの>花/ドクダミ、ユキノシタ、キキョウソウ、ニワゼキショウ、アカツメクサ、ムラサキカタバミ、ムラサキシキブ、ウメモドキ、ザクロ、アジサイ、イボタ等。蝶/ミズイロオナガシジミ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、コミスジ、クロヒカゲ、ヒメジャノメ、スジグロシロチョウ、キチョウ等。昆虫/ムネクリイロボタル(写真上右)、エサキモンキツノカメムシ、チャバネアオカメムシ、ホソヘリカメムシ、シマサシガメ、マガリケムシヒキ等。その他/アメリカフウロの実(写真上左)、カジイチゴの実、シマヘビ等。


5月30日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 昼食は「なか卯」の親子丼を食べようと、国道16号線の上川井まで行った。ここまで来ると、カワセミの巣立ちが見られた泉の森公園は近いのだが、カワセミファンでごった返しているに違いないと新治市民の森へ戻った。デジスコを担いでポイントまで行くと、いつ雨が降って来てもおかしくない天候だからかカメラマンは誰もいない。ホトトギスの東京都特許許可局との囀りがひときわ大きく響き渡る。しばらくしてホトトギスの囀りが止むと、ホーホケキョとウグイスの囀りに変る。まことに静かな静かな池畔のポイントである。今日はまず観察会の時に試食したが、口の中に飴が入っていたために正確なる味見が出来なかったビックリグミを食べてみた。粒が大きなものは美味しいが小さいものはかなり渋かった。試食が終るとカワセミの出を待ったが、今日は出が良いとはいえなかったものの、なんとか撮影する事が出来た。たとえ巣立った雛が止まり木に数羽並ばなくとも、新治市民の森でのカワセミ撮りは、とっても良く効く精神安定剤である。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、ホトトギス、ウグイス、ツバメ、カルガモ、アオサギ等。


5月30日(午前)、横浜市緑区三保市民の森

 昨日一昨日と本当に良く雨が降った。二日連続の自宅蟄居の休養である。梅雨入りなのかなとも思ったが、非常に動きの遅い低気圧の為だという。お陰様で、散策に出かけなかったのは6日の一日だけという記録が達成されずにすんだ。今日は午前9時を過ぎるとほとんど雨は止んだので、空を見上げると西が明るいから三保市民の森へ行った。いつものように谷道へ入って行くと、散策路の両側が綺麗に草刈がなされている。快適なる散策が出来るようにとの配慮なのだが、花虫撮る者には困った事である。引き返そうかなとも思ったが、昆虫がたくさん見られるポイントまで行って見ようと歩みを進めた。有り難い事にポイント周辺の草原は散策路の両側以外は刈らずに残されていて、なんとミズイロオナガシジミが発生していた。全く同じ場所で17日にアカシジミを撮影しているので、ここはゼフィルス発生にとても良い場所なのだろう。また、今年は撮れないかもと思っていた美麗なアオジョウカイを見つけてにんまりし、散策は終了した。

<今日見られた主なもの>花/ドクダミ、コンフリー、オオキンケイギク、ムシトリナデシコ、スイカヅラ等。蝶/ミズイロオナガシジミ(写真上右)、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ダイミョウセセリ、コジャノメ、ヒメジャノメ等。昆虫/アオジョウカイ(写真上左)、セボシジョウカイ、チャバネアオカメムシ、カワトンボ等。鳥/ホトトギス、キビタキ等。その他/クサイチゴの実等。


5月27日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は待ちに待った道端自然観察会の日である。このところ雨天順延もあったが、今日は薄曇りの絶好の日和で、なんと12名もの参加者が集った。今日の観察テーマは小さな虫だから、それほど集らないのではと思っていたのだが、虫も人気が上昇しているようである。定刻通り午前10時に散策を開始するが、昆虫横丁は目の前だから徒歩2分で到着し、美しいアカガネサルハムシやアカスジキンカメムシが出迎えてくれた。しかし、そこから大池までが、カール・ルイスなら10秒で駆け抜けるのに、我々は様々な小さな昆虫が現れるので1時間もかかった。大池でカイツブリの親子を観察した後に、射谷戸の栗畑にゴマダラオトシブミを探しに行った。すぐに地元のナズナ婦人がゴマダラオトシブミを2匹も見つけてくれた。その他に、ウラナミアカシジミとアカスジカメムシを見つけて、皆さん喜色満面となった。午後からは新治市民の森へ行って、モミジイチゴやビックリグミのデザートを食べて、楽しい道端自然観察会は終了した。

<今日見られた主なもの>花/ナワシロイチゴ、オカタツナミソウ、ノアザミ、アカツメクサ、スイカヅラ、イボタ、クリ等。蝶/キタテハ、イチモンジチョウ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ウラナミアカシジミ、ウラギンシジミ、ヒメキマダラセセリ、イチモンジセセリ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/キスジホソマダラ(写真上左)、キベリトゲハムシ(写真上右)、アゲハモドキ、アカスジキンカメムシ、アカスジカメムシ、クヌギカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、アカガネサルハムシ、ゴマダラオトシブミ、エゴツルクビオトシブミ、ヒメクロオトシブミ、アオカミキリモドキ、ヒメヒゲナガカミキリ、ベニカミキリ、ジョウカイボン、セボシジョウカイ、ヒメシロコブゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、ハスジカツオゾウムシ、クロハナムグリ、トホシテントウ、テントウムシ、シオカラトンボ等。鳥/カイツブリ、カワセミ、ガビチョウ、ヒヨドリ、カルガモ、ハクセキレイ等。その他/ヤマグワの実、モミジイチゴの実、シマヘビ、アマガエル等。


5月26日(午後)、横浜市(仮称)ツミの森

 最近、午後から時間が余ると(仮称)ツミの森へ行っている。森の近くに有料駐車場はあるのだが、全くシャッターを切らなかった時の600円は精神的にかなりきつい。そこで日陰となる農道に車を停めて、13分かけて歩いて来る。だからノーシャッターでも精神的にはとても楽になった。ツミというと私の様な昔文学青年は「罪と罰」を思い出すが、漢字で書くと雀鷹と書き、日本で一番小さなタカである。雄は目が赤くて胸は淡いオレンジ色、雌は目が黄色で胸は縞々模様である。また、九州以北では夏鳥とされていたが、冬でも観察されるので、温暖化に伴い関東地方南部では留鳥となったようである。(仮称)ツミの森にツミがいる事はかなり前から地元の方に知られていたが、最近かなりカメラマンが多くなり、その為か高い枝にばかり止まるようになって、撮影には苦労するようになった。そんな訳で良い写真を撮ったらアップと考えていたが、どうやらそれは難しい按配となって来たので本日ご紹介ということになった。

<今日見られた主なもの>鳥/ツミの雄(写真上左/5月19日撮影)、ツミの雌(写真上右)、ムクドリ、オナガ、キジバト等。


5月26日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 各種の被写体があっても良い季節なのだが、昨日も記したようにあまりぱっとしない。まあ、これまで長い間写真撮影を続けて来たが、給料日前後は不調であったと記憶している。そんな訳で何処へ行っても良いはずなのだが、二葉百合子の岸壁の母ではないが、「もしやもしやに、もしやもしやに、ひかされて」という訳で、なるべくコナラ、クヌギ、イボタ、ハンノキ等があるフィールドに行きたくなって、横浜動物の森公園へ行った。もしやとはもちろんゼフィルスがいないかなあという願望である。しかし、今日もウラゴマダラシジミらしきものは飛んでいたが、確認までには至らなかった。そこで何とか2枚の写真を撮ろうと頑張ったが、なにしろピーカンで苦労した。今日の特筆事項としては、杉林でキビタキの囀りを聞いた事と、ハラビロトンボを観察した事であろう。ハラビロトンボは20日の寺家ふるさと村でも確認しているから、子供の頃からまったく見られなかったハラビロトンボが、近年分布域を拡大しているのだなあと感じた。

<今日見られた主なもの>花/ドクダミ、ニワゼキショウ、ツルニチニチソウ、ウツギ、ナワシロイチゴ等。蝶/モンキアゲハ、イチモンジチョウ、コミスジ、キチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、コジャノメ、クロヒカゲ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、チャバネセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/アトボシハムシ(写真上右)、クヌギカメムシ、チャバネアオカメムシ、ハラビロトンボ、ヒゲナガハナノミ等。鳥/キビタキ、スズメ等。その他/ヤマグワの実(写真上左)、モミジイチゴの実、ウグイスカグラの実、ヘビイチゴの実、クサイチゴの実等。


5月25日、横浜市緑区新治市民の森

 春の初めまでは野鳥撮影で足繁く通った新治市民の森だが、今の時期は子育て中、これといった野鳥の撮影は難しい。そんな訳で今日も一般撮影機材で散策を開始したが、こちらの方も一頃に比べると被写体が少なくなった。やはり野の花が少ないんだなあと思ったが、キキョウソウが咲いていて嬉しくなった。キキョウソウは北アメリカ原産の帰化植物で、もちろんキキョウ科なのだが日本在来種のキキョウと比べるとかなり様子が異なる。しかし、5裂した花弁や花の色は確かにキキョウと同じである。今日の散策では、特に、シロヘリカメムシ、アカスジカメムシ、ハサミツノカメムシ、チャバネアオカメムシ等のカメムシの仲間が多く見られ、蝶では、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、ヒメジャノメ等のジャノメチョウ科の蝶が多く見られた。残念な事にゼフィルス類は1種も見られなかったが、谷戸奥のイボタはこぼれんばかりに白い花を咲かせていた。

<今日見られた主なもの>花/キキョウソウ(写真上左)、ドクダミ、ニワゼキショウ、アカバナユウゲショウ、イモカタバミ、カタバミ、オオキンケイギク、イボタ、ガマズミ、ウツギ、ハコネウツギ、ナワシロイチゴ等。蝶/イチモンジチョウ、コミスジ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、ヒメジャノメ、モンシロチョウ、キチョウ、イチモンジセセリ、コチャバネセセリ等。昆虫/シロヘリカメムシ(写真上右)、アカスジカメムシ、ハサミツノカメムシ、チャバネアオカメムシ、ヤマサナエ、カワトンボ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、ヒゲナガハナノミ、セボシジョウウカイ等。鳥/ホトトギス、カワセミ等。その他/ヤマグワの実、モミジイチゴの実、ウグイスカグラの実、クサイチゴの実、ヘビイチゴの実等。


5月24日、横浜市都筑区都筑中央公園

 今日は一日中雨との事であったが、朝食後に2時間程眠って起きたら止んでいた。そこで何処かへ行こうと昼食をとったらまた降って来て、また1時間程昼寝をしてしまった。こんなに眠れるのは疲れている証拠と思ったが、無常にも午後2時半を過ぎると雨が止んだ。そこで気になる事があって、また茅ヶ崎中央公園へ行った。この公園にはかなり多くのイボタが見られるので、ことによったらイボタを食するウラゴマダラシジミがいるのではないかと思ったのだ。ついでに発生期はまだ先だが、ミドリシジミの食樹であるハンノキもかなり見られる。そんな訳で、ウラナミアカシジミが多産していたのだから両種がいてもおかしくない。しかし、期待したウラゴマダラシジミは発見出来ず、第2化となるベニシジミ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウが見られた。また、デジカメでは白トビするが純白のリンゴコフキハムシも見られた。この他、小さな池ではクロスジギンヤンマが、また、卯の花が匂っているからホトトギスが東京都特許許可局と鳴いていた。

<今日見られた主なもの>花/ドクダミ、ユキノシタ、キキョウソウ、ニワゼキショウ、アカツメクサ、イボタ、ガマズミ、ウツギ、サワウツギ、ハコネウツギ等。蝶/ベニシジミ(写真上左)、ウラナミアカシジミ、クロヒカゲ、ヒメジャノメ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ等。昆虫/リンゴコフキハムシ(写真上右)、クロスジギンヤンマ、ホソヘリカメムシ、マガリケムシヒキ等。鳥/ホトトギス、アオゲラ等。


5月23日、横浜市都筑区鴨池公園

 今日は、昨日もちょこっと覗いてみた鴨池公園へ行った。その目的は、まずはエゴツルクビオトシブミで、風が止んだからなんとか撮影出来ると思ったのだ。その思惑は叶えられたが、小さな甲虫だから撮影はやはり大変であった。次に昨日も撮影したアカスジキンカメムシなのだが、こちらは昨日と同じ場所で撮影出来た。また同所で、ウラナミアカシジミを1頭観察した。どうやら今年はウラナミアカシジミの当たり年のようである。最後に、アキニレの樹液にやって来るアカボシゴマダラの春型を撮ろうとポイントへ行ってみた。アキニレから樹液が出て、各種の蝶が集って来るのを昨年初めてここで知った。今まで蝶がやって来て吸汁しているのを観察したのは、クヌギ、コナラ、クリ、シラカシ、トチノキ、オニグルミ、ヤナギ、ダケカンバの樹液で、アキニレにやって来るとは思わなかったのである。今日は残念な事に、やって来たのはサトキマダラヒカゲとクロヒカゲで、目的のアカボシゴマダラは梢の周りを旋回していた。

<今日見られた主なもの>花/オオキンケイギク、コバンソウ、ニワゼキショウ、イモカタバミ、ムラサキカタバミ、ハルジオン、アカツメクサ、イボタ、ヤマボウシ、サツキ等。蝶/アカボシゴマダラ、サトキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、ウラナミアカシジミ等。昆虫/アカスジキンカメムシ(写真上左)、エゴツルクビオトシブミ(写真上右)、エサキモンキツノカメムシ、ベニカミキリ、ヒメヒゲナガカミキリ等。


5月22日、横浜市都筑区都筑中央公園

 今月は昼間に雨が降らなかったし、これといった用事も無いので、散策をしなかったのは6日だけである。これでは身体がずたずた、髪型は鳩山由紀夫みたい。そこで今日は天気も悪いから、午後からは床屋と新宿へ行って、このHPの掲示板でも御馴染みの秀さんの写真展を見に行くことにした。その前に午前中は、前回発見しながらも逃げられてしまったアカスジキンカメムシを見つけようと都筑中央公園へ行った。ここには、アカスジキンカメムシが良く見られるアジサイがたくさん植栽されているので期待したという訳である。しかし、散策を開始するとすぐにウラナミアカシジミを見つけてしまい驚いた。ちょいと自然度が低いと馬鹿にしていたのだが、植栽されたクヌギやコナラの幼木がたくさんあるのでもしやと思っていたのだが、なんとなんと合計5頭もいたのだから素晴らしい。さて目的のアカスジキンカメムシだが都筑中央公園では見られず、帰りがけに顔を出した鴨池公園にて、再び見つけ出す事が出来た。

<今日見られた主なもの>花/ウツギ(写真上左)、ニワゼキショウ、アカツメクサ、シロツメクサ、ムラサキカタバミ、イボタ、スイカヅラ、ガマズミ、サワウツギ等。蝶/ウラナミアカシジミ(写真上右)、アオスジアゲハ、ジャコウアゲハ、アカボシゴマダラ、コミスジ、クロヒカゲ、サトキマダラヒカゲ等。昆虫/チャバネアオカメムシ、マガリケムシヒキ、シオカラトンボ等。その他/モミジイチゴの実等。


5月21日、山梨県(仮称)コルリの森

 喉が痛かったりピーカンの日があったりで遅れてしまったが、今季四度目となるミニ遠征に出かけた。まずは(仮称)クロツグミの森へ寄ったが、ペアが地面で餌を探しているだけで良い場所には止ってくれなかった。次に山中湖文学の森へ行ったが、これまた野鳥の姿は無かった。そこで機材を変えて石割の湯周辺を散策したが、ウスバシロチョウ、アサギマダラ、トラフシジミ等が見られたが良い場所には止らず、花ではクワガタソウやフジサンシキウツギが咲いていた。そんな訳で、ここでは山地性で比較的珍しいヨツモンカメムシを撮っただけに終った。そこで最後の頼みとする毎度御馴染みの(仮称)コルリの森へ行った。いつもなら路上に車がたくさん止っているのだが、たったの1台でカメラマンも一人であった。もしや鳥の出が芳しくないのではと不安がよぎったが、そのまさかが的中して、キビタキが数カット撮れただけで帰宅時間となった。今日は惨敗で、まあこんな事も有りますよねと微笑みながら帰宅の途に着いた。

<今日見られた主なもの>鳥/キビタキ(写真上)、オオルリ、ミソサザイ、シジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ、キセキレイ、キジバト等。


5月20日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は、ピーカンでかなり暑いと予想されていた。寺家ふるさと村でも17日の日曜日にアカシジミが複数観察されたというから、ゼフィルスの飛ぶ6月はすぐそこである。今日のようなピーカンで暑い日は、日陰になってしかも各種の昆虫が見られる寺家ふるさと村の昆虫横丁が一番と出かけてみた。散策を開始すると、田んぼにハラビロトンボが見られたが、90ミリマクロでは逃げられてしまった。トンボを撮影するなら、やはり300ミリクラスが欲しいなあと苦笑した。今日の昆虫横丁はアカガネサルハムシやキビリトゲハムシがたくさんいて、真剣に写真撮影をしていると後から妖艶なご婦人の声がする。誰だろうと振り返ったら、このHPの掲示板でも御馴染みのナズナさんであった。すると彼女の到来を歓迎してか、アサギマダラが現れてハルジオンで吸蜜を繰り返し、頭上ではアカボシゴマダラの滑空もみられた。熊の池の方ではナガサキアゲハも見られたから、寺家ふるさと村は虫ふるさと村のようであった。

<今日見られた主なもの>花/オカタツナミソウ、ノアザミ、アカツメクサ、シロツメクサ、ムラサキサギゴケ、ムラサキカタバミ、カタバミ、スイカヅラ、ガマズミ、ノイパラ、コゴメウツギ等。蝶/ナガサキアゲハ、アサギマダラ、アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ等。昆虫/エサキモンキツノカメムシ(写真上左)、アカガネサルハムシ(写真上右)、ハラビロトンボ、シオカラトンボ、キベリトゲハムシ、ヒメクロオトシブミ、ジョウカイボン、ヒメシロコブゾウムシ、ハスジカツオゾウムシ、トホシオサゾウムシ等。


5月19日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は天気予報では晴れだったが、薄い雲が空を覆って、散策日和、写真撮影日和となった。そこで、一般撮影機材で新治市民の森を散策してみようと出発した。静かな静かな一人気ままな散策は、本当に精神が落ち着く。今日も毎度御馴染みの遊水池周りからはじめたが、今年はまだ見ていなかったハラビロトンボが現れてほっとした。草原にはこれといったものは見られなかったが、竹林が近いからベニカミキリが、湿地が近いからヒゲナガハナノミが見られた。丘の上の畑に上って行くと、ネギではないのにちょっと変った葱坊主があるので農家の方に聞いてみるとニンニクであるという。また、畑と森が接するあたりに生えているマユミの花には、美麗なアオジョウカイが2匹も見られた。その後、鳥撮りのポイントまで行ったが、今が見頃のハコネウツギはどうやっても絵にならないので、終期を迎えつつあるコゴメウツギを撮影した。また、昆虫界の猛禽であるマガリケムシヒキがじっとポーズをとっていたので、正面から撮影した。

<今日見られた主なもの>花/コゴメウツギ(写真上左)、ニワゼキショウ、コバンソウ、オカタツナミソウ、アカバナユウゲショウ、イモカタバミ、カタバミ、オオキンケイギク、ガマズミ、ノイパラ、ハコネウツギ等。蝶/アゲハ、イチモンジチョウ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、モンシロチョウ、イチモンジセセリ等。昆虫/マガリケムシヒキ(写真上右)、ヤマサナエ、カワトンボ、ハラビロトンボ、シオカラトンボ、ベニカミキリ、ヒゲナガハナノミ、ウリハムシ、クロウリハムシ、アオジョウカイ、ジョウカイボン、クリアナアキゾウムシ、ナガメ等。


5月18日(午後)、横浜市(仮称)アマサギの里

 昼食後の車内での昼寝はこのところ習慣化しているが、風邪を少々引いているのか喉が痛いこともあって、今日も1時間近く眠ってしまった。その後、寺家ふるさと村の大池のカイツブリの親子を写そうと出発したが、またしても水面が落葉等で汚らしくて撮る気にならずに撮影を諦めた。そこで(仮称)ツミの森へ寄ってみたが、ツミの夫婦はいたものの、あまり出は良くなく、また、今一良い場所に止ってくれなかったので、なんとか撮れたのはたったの一枚であった。そこで今日は午前のみの散策記と思って、帰りがけに(仮称)アマサギの里へ寄ってみたら、1羽が良い場所に止っていた。もう田植えが終った田んぼがあるのだが、ここがとても気に入ったのか長居してくれて嬉しい限りである。さっそくデジスコを再び組み立てて、シャッターをばんばん切った。撮影が終わって液晶ディスプレイで写真を確認したが、ここが横浜と思う位の出来に満足して帰路に着いた。

<今日見られた主なもの>鳥/アマサギ(写真上)、ハクセキレイ、ムクドリ、カルガモ、ハシブトガラス等。


5月18日(午前)、横浜市都筑区鴨池公園

 昨日の強風で落葉やゴミが散乱していて、朝の掃除はかなり時間がかかるぞと思っていたら、風向きからか北側にのみたくさん集っていて助かった。一昨日行った新吉田町の敷地の広い農家の方が、三方を道路に囲まれているから掃き掃除だけでも半日かかると言っていたが、恐らく今日も昨日の強風の後始末をしているに違いない。掃除が終ると、アカスジキンカメムシが成虫になっているのではないかと期待して鴨池公園へ行った。散策を開始すると、エゴノキの葉をエゴツルクビオトシブミが盛んに捲いていた。雄は頚部が長くてまさしく鶴首なので、何とか撮影しようと頑張ったが、昨日の風がほんのちょっぴり残っていて葉が揺れて撮影出来なかった。また、目的のアカスジキンカメムシの成虫を見つけたのだが、もっと良い所へ移動してよと小枝でくすぐったら地面に落ちてしまって探し出せなかった。あーあと嘆いたが、伐採したモウソウチクがたくさん積んである場所で、たくさんのベニカミキリを観察して嬉しくなった。

<今日見られた主なもの>花/エゴノキ、イボタ、ツリバナ、ハルジオン、ハナウド、ツルニチニチソウ等。蝶/アカボシゴマダラ、コミスジ、モンキチョウ、キチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/ベニカミキリ(写真上左)、クヌギカメムシ(写真上右)、アカスジキンカメムシ、エゴツルクビオトシブミ、ホソオビヒゲナガガ等。キノコ/アミスギタケ等。


5月17日、横浜市緑区三保市民の森

 今日は一日中雨の予報で、遅くまで寝ていて、昼寝もかなり長くとって、溜りに溜った疲れを取るぞと思っていたら、なんと午前10時頃に雨が止んだ。これは予定が外れたと思ったが、昼寝を前倒しにし、昼食を途中で食べようと出発した。雨が止んだとはいえ、風はぴゅーぴゅーともの凄く吹いている。こんな日は三保市民の森の谷道しかないのだが、有り難い事に今日は日曜日だから駐車場は開いている。散策を開始すると、入口にムシトリナデシコが咲いていた。バックにフキの葉が広がっていたので、これは頂きと風の止むのを待つが、シャッターを押せるまでかなりの時間がかかった。予定通りに谷道に入ると、風はほとんど無くなり各種の昆虫達が一杯であった。しかし、良い場所に止ってくれなかったり逃げられたり風が吹いたりと悪戦苦闘で、これは駄目かなと思ったが、なんと帰り際に今季初見となるゼフィルスの一つ、羽化したてのアカシジミを見つけた。これだから道端自然観察は止められない止らない、安楽亭の焼肉ランチなのである。

<今日見られた主なもの>花/ムシトリナデシコ(写真上左)、フタリシズカ、ケキツネノボタン、オオキンケイギク等。蝶/アカシジミ、モンキアゲハ、イチモンジチョウ、コミスジ、モンシロチョウ、クロヒカゲ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/トホシテントウジョウカイボン、セボシジョウカイ、マドガ、キスジホソマダラ、カワトンボ、ヤマサナエ、ヤマトシリアゲ等。その他/モミジイチゴの実、ウグイスカグラの実等。


5月16日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 昼食は喉が痛いのでネギがたっぷり入ったネギ玉牛丼を食べ、やはり疲れているのか1時間程の昼寝となった後に、デジスコで野鳥を撮ろうと車を走らせた。今日も東京都心の庭園では超珍鳥のヤツガシラを狙って、多くのカメラマンが集っているのだろうと思ったが、珍鳥にはほとんど興味の無い私には遠い異国の出来事のように感じられた。それはそれとして今日は何処へ行って、何を撮ろうかと思ったが、(仮称)アマサギの里へ行けばお仲間がいて情報を頂ける筈と行ってみたら、新治市民の森のH管理人他、6人のカメラマンが集っていた。H管理人の話では新横浜公園へ行って、オオヨシキリ、セッカを撮るのがベターとの事であったが、何故か静かな静かな新治市民の森へ行って、カワセミ君と対話したくなった。今日のカワセミの出はすこぶる良くて、ペアで様々な愛情表現を披露してくれた。品川区から始めてやって来た方は感激のしっ放しで、すっかり新治市民の森が好きになったようである。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、ヤマガラ、ホオジロ、コゲラ、ムクドリ、ツバメ、カルガモ等。


5月16日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 今週は2回もプチ遠征をしてしまったので、かなり疲れが残っている筈だが、明日は雨との事なので、まあ今日も頑張りましょうと出かけた。もちろん朝寝坊したから至近距離の新吉田町である。散策を開始すると農家の庭先に、オオキンケイギクやムシトリナデシコが咲き出していた。また、ユキノシタの独特な格好の花も咲いていたが、デジカメではバックとのコントラストの差もあってか、白トビの激しい写真しか撮れなかった。それでも今が旬の花だから紹介する。昆虫ではジャガイモの葉にオオニジュウヤホシテントウが見られたが、良く似ているがこちらの方が可愛いらしいトホシテントウを紹介する事にした。木の花では早くもウツギが咲き出し、純白のガマズミも美しく咲いていた。また、イチモンジチョウの食樹であるスイカヅラはほぼ満開で、そろそろイボタの花も咲き出すだろう。こんな花々の開花情況を見るにつけ、ウラゴマダラシジミやアカシジミ等のゼフィルスが飛ぶ梅雨の季節は、もうじきだなあと実感した。

<今日見られた主なもの>花/ユキノシタ(写真上左)、アカバナユウゲショウ、キツネアザミ、ケキツネノボタン、ナガミヒナゲシ、オオキンケイギク、ムシトリナデシコ、スイカヅラ、ウツギ、ノイパラ、エゴノキ、ガマズミ等。蝶/ツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、キチョウ、イチモンジセセリ等。昆虫/トホシテントウ(写真上右)、オオニジュウヤホシテントウ、セボシジョウカイ、エサキモンキツノカメムシ、コミミズク等。その他/クサイチゴの実等。


5月15日、山梨県(仮称)コマドリの森

 1年程前に(仮称)コマドリの森を鳥友から教えて貰ったのだが、今日やっと行ってみた。何故今まで行かなかったのかというと、私の撮影テーマは里山の生き物で、コマドリ、コルリ、アカショウビン等は山の鳥で、また、コマドリは数年前に伊香保で撮影していたからである。しかし、このHPの掲示板でも御馴染みのカラフル手ぬぐいおじさんが素晴らしいコマドリの写真を連発するので、それでは私もと思った訳である。さすが深山だけあって、午前6時に出発したのだが、朝食タイムが入ったとはいえ、9時30分の到着となった。ボイントへ降りて行くとカメラマンはたったの7名で、すぐにコマドリが現れ、その後、コルリ、クロジも撮影出来た。早朝から来ている方は午前中で満足して帰られ、午後からはたったの3名と快適な撮影が続いた。帰宅途中の鳥友からの情報では、東京都心の庭園に超珍鳥のヤツガシラが出て、なんと250名ものカメラマンが集り、上空にはヘリが旋回していたのだという。通りで(仮称)コマドリの森は、ガラガラであった訳である。

<今日見られた主なもの>鳥/コルリ(写真上左)、コマドリ(写真上右)、クロジ、アオジ、コガラ、ヤマガラ、ウグイス、カケス、トビ等。


5月14日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は風がとても強くて、こんな日には行く場所が限られる。何処に行こうかなあと考えたが、寺家ふるさと村の射谷戸へ行ってみる事にした。途中、(仮称)アマサギの里へ寄ってみると、新治市民の森のH管理人他、4人のカメラマンが集っていた。こんな風の強い日は、一眼ならまだしもデジスコではお手上げなので、予定通り寺家ふるさと村へ向った。四季の家から水車小屋へ歩いて行ったが風が強い。早くもナワシロイチゴが咲いていて驚いた。有り難い事に射谷戸へ入ると、かなり風が弱くなった。そこで栗林にゴマダラオトシブミはいないかと探してみたら揺籃がたくさんあり、ゴマダラオトシブミを簡単に2匹も見つける事が出来た。しからば後は花を撮ろうと可愛らしいコゴメウツギにカメラを向けたが今一絵にならず、植栽されているピラカンサを撮ることにした。昼食はスーパーサンワで480円のデラックス中華弁当を食べ、昼寝の後にまたしても(仮称)アマサギの里へ行ってみたら、道端自然観察会にも参加されるOさんがやって来ていた。

<今日見られた主なもの>花/ピラカンサ(写真上左)、ハルジオン、ナガミヒナゲシ、アカバナユウゲショウ、アメリカフウロ、ホウチャクソウ、ケキツネノボタン、ムラサキカタバミ、オニタビラコ、ナワシロイチゴ、コゴメウツギ、ノイバラ、エゴノキ、ガマズミ等。蝶/コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ゴマダラオトシブミ(写真上右)、ヒメシロコブゾウムシ、アオカミキリモドキ、キベリトゲハムシ、アカガネサルハムシ、シオカラトンボ等。


5月13日(午後)、山梨県(仮称)コルリの森

 (仮称)クロツグミの森でもう一種類の野鳥をカメラの中に納めたいとかなり粘ったのだが、これといった鳥が現れなかったので、山中湖の文学の森に行った。いつも立ち寄る(仮称)ツチアケビの森には顔を出せなかったが、ここはもう少し季節が進んだ方が面白い。午前10時30分に文学の森に到着してデジスコを担いで散策したが、今日はイカルの囀りが聞こえて来る位で、野鳥の姿はほとんど見られなかった。しかし、今が満開のヤマブキソウの群落は美しく、また羽化したばかりのウスバシロチョウが飛んでいた。そんな訳で期待した文学の森ではノーシャッターに終わり、菓子パンをぱくついた後に昼寝をしてから、毎度御馴染みの(仮称)コルリの森へ行った。いつもならポイント上の路上に車がたくさん止っているのに、今日はたったの5台と寂しい限りである。もしや鳥の出が芳しくないのではと不安がよぎったが、そのまさかが的中して、キビタキが数カット撮れただけで帰宅時間となってしまった。

<今日見られた主なもの>鳥/キビタキ(写真上)、クロツグミ、オオルリ、センダイムシクイ、ミソサザイ、コサメビタキ、アオゲラ、カワラヒワ、シジュウカラ、ヤマガラ、キセキレイ、キジバト等。


5月13日(午前)、静岡県(仮称)クロツグミの森

 4月下旬に1回、5月に入ったら毎週1回6月一杯まで山中湖をメーンとするプチ遠征と思っていたが、先週は雨の日が多くて行かれずに、とうとう今日となってしまった。この時期は季節の進行がとても早く、高原の芽吹きはかなり進んで新緑の季節となっていた。自宅を早朝6時に出発した時は雨が降っていたが、中井パーキングエリアで朝食をとる頃には止んでほっとした。それでも富士山は灰色の雲に覆われていて、太陽が現れるまでにはしばしの時間が必要のように思われた。いつものように山中湖へ行く前に御殿場周辺の各所に寄り道するのだが、今日は(仮称)クロツグミの森に寄ったら、有り難い事に石の上に乗って顔を出してくれた。ここに立ち寄るようになってこれで3年になるが、毎年クロツグミに出会っている。例年なら、キビタキ、オオルリも見られるのだが、今日は遠くでキビタキの囀りが聞こえただけであった。しかし、日本で一番小さいキクイタダキが観察出来て嬉しくなった。

<今日見られた主なもの>鳥/クロツグミの雄(写真上)、キビタキ、キクイタダキ、シジュウカラ、ヒヨドリ等。


5月12日(午後)、横浜市(仮称)アマサギの里

 今日の昼食は、メタボ対策、悪玉コレステロール対策として食べるのを控えていた安楽亭の焼肉ランチを食べた。そこでお腹は一杯となったので、こんな曇り日に田んぼに車を停めて爆睡したら、さぞかし気持ちが良いだろうと、(仮称)アマサギの里へ車を走らせた。しばしの昼寝の後に、寺家ふるさと村の大池へカイツブリの親子を撮りに行くつもりであったが、目が覚めるとなんと回りに3羽のアマサギが飛来していた。今までアマサギというと厚木市まで足を伸ばしたものだが、地元で見られてとても嬉しくなった。逃げられないように慎重にデジスコを組み立て、ばんばんシャッターを切ったが、ここは横浜、アマサギは人に慣れているのか厚木市の田んぼより接近する事が出来た。水が入った田んぼもかなり見られるから、ことによったらアマサギ以外にシギチドリ類も来るかもしれない。何か一種類でも良いから地元でシギチドリ類を撮りたいと思うので、これから数回ここへ通ってみようと思った。

<今日見られた主なもの>鳥/夏羽のアマサギ(写真上左)、冬羽のアマサギ(写真上右)、ハクセキレイ、ムクドリ、カルガモ、ハシブトガラス等。


5月12日(午前)、横浜市港北区新羽町

 今日も昨日に続いての曇り日となり、湿度もやや低下したためか、散策日和、写真撮影日和となった。こんな日はちょいと遠くに行けばカメラの中は大賑わいとなるのだが、明日はプチ遠征しようと思っているので、至近距離の新羽町へ出かけた。まず最初に何故か植栽されているサクランボの実を撮ろうと行ってみたが、収穫されたのか、それとも実が良くならなかったのか、昨年に比べると寂しい限りであった。そこで毎度御馴染みの新羽丘陵公園へ行って見ると、植栽されているアヤメが満開でとても綺麗であった。また、これまた植栽のピンクの花弁のエゴノキがあって、こちらも満開となっていた。新羽丘陵公園から農耕地へ降りて行くと、ジャガイモの花が満開であった。また、鶴見川近くの小川沿いではノイバラが満開で、とても良い香りが漂って来た。最後に、何か昆虫はいないかと探してみたら、曇り日でも鮮やかなヒメジュウジナガカメムシがたくさんいた。

<今日見られた主なもの>花/アヤメ(写真上左)、アカツメクサ、シロツメクサ、アカバナユウゲショウ、アメリカフウロ、ナガミヒナゲシ、エゴノキ、イボタ、スイカズラ、ノイパラ、ハコネウツギ等。蝶/アオスジアゲハ、アゲハ、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ等。昆虫/ヒメジュウジナガカメムシ(写真上右)、チャバネアオカメムシ、ヒメクロオトシブミ等。その他/サクランボ等。


5月11日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 冬に入ってから3月まで、これでもかこれでもかと野鳥の写真が続いたが、4月からは、がくーんと数が減ってしまった。冬鳥と夏鳥の交代期である為だが寂しい限りである。そこで、カイツブリの親子を撮ろうと泉の森公園へ行った。ポイントである「しらかしの池」に行ってみると、カワセミ狙いの方がたくさん集っていた。今日は出が悪くて、また、待ち望まれる雛誕生もまだのようである。しかし、カイツブリの親子は到着してすぐに目の前に現れたので、ばんばんシャッターを切る事が出来た。雛はもうかなり成長していたが、頭から首にかけて縦縞模様が見られた。もっとたくさん孵化しているのだと思っていたが、親にこびりついているのは1羽だけであった。その後、吹いていた風が止むと何処からとも無く水面にゴミが浮かんで、美しく撮れる情況では無くなった。皆さん期待のカワセミは本当に出が悪く、夕方になってペアが現れてくれたものの、ほんの短時間で飛び去った。

<今日見られた主なもの>鳥/カイツブリの親子(写真上左)、カイツブリ(写真上右)、カワセミ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、アオサギ、バン、カルガモ、ハシブトガラス等。


5月11日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 昨日一昨日と季節外れの暑い日が続いて、これも地球温暖化のせいなのかなと心配になったが、今日は雲って太陽が遮られたからか暑さはそれ程ではなかった。いつもの場所に車を停めて散策を開始すると、日陰にあるためなのか今が満開のカマツカが出迎えてくれた。なんとか絵にして撮りたいなあと思ったが、ちょいと遠いので諦めた。しかし、その下の早くもかなり背が高くなったセイタカアワダチソウの葉に、カマキリの赤ちゃんがちょこんと乗っていた。いつものように遊水池周りへ行くと、ギョヨシ、ギョヨシとオオヨシキリの囀りが賑やかである。今日も相変わらずヤマサナエやカワトンボが多く、有り難いことに良い場所に止るヤマサナエを見つけた。その後、ゴマダラオトシブミを見つけようと丘の上の栗畑へ行ったが、揺籃は沢山あるものの見つける事が出来なかった。あちこちの道路脇の空き地には、明治時代にアメリカから観賞用に持ち込まれて野生化したアカバナユウゲショウが群落をつくって美しく咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/アカバナユウゲショウ(写真上左)、アメリカフウロ、キツネアザミ、ケキツネノボタン、セリバヒエンソウ、ナガミヒナゲシ、カマツカ、ノイパラ、ハコネウツギ等。蝶/アオスジアゲハ、カラスアゲハ、イチモンジチョウ、コミスジ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、コチャバネセセリ、ベニシジミ、ツバメシジミ等。昆虫/カマキリの幼虫(写真上右)、ヤマサナエ、カワトンボ、ヒゲナガハナノミ、クロウリハムシ、ジョウカイボン等。


5月10日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は母の日である。母が生きていた頃に母の日に何かプレゼントしたかなあと思ったら、ドキッであった。横浜市は人口が多いからか、定額給付金の申請書がやっと届いた。私は全額自分の為に使うが、お母さんがいらっしゃる方は、全額とは言わないものの何かプレゼントしてあげるのも良いかもしれない。親孝行は親が生きている内なのである。今日は咲き始めたエゴノキの花を撮ろうと茅ヶ崎公園から大原みねみち公園へ行ったが、エゴノキは咲いていたものの、今一絵にならなかった。それでは蝶よ花よ虫よと探し回ったが、昨日の大地沢キャンプ場の賑わいが嘘のようで、これといったものには出会えなかった。ただ毎年発生を確認しているヌルデの幹に、なんと3匹ものマダラアシゾウムシを見つけた。私にはとても容易なのだが、慣れない方が樹肌に擬態しているマダラアシゾウムシを見つけるのはとても難しい。鳥で例えるならば、落葉の中にいるトラツグミであろうか。是非、皆さんもマダラアシゾウムシを見つけて欲しいものである。

<今日見られた主なもの>花/ニワゼキショウ、アカツメクサ、シロツメクサ、ムラサキサギゴケ、ケキツネノボタン、ハルジオン、ナガミヒナゲシ、カタバミ、エゴノキ、ハクウンボク、サワウツギ、ベニバナウツギ、ハコネウツギ、シャリンバイ、アヤメ、キショウブ等。蝶/アオスジアゲハ、クロアゲハ、キチョウ、コジャノメ、ヤマトシジミ等。昆虫/マダラアシゾウムシ(写真上右)、オオクモヘリカメムシ等。その他/ウグイスカグラの実(写真上左)、モミジイチゴの実等。


5月9日、東京都町田市大地沢キャンプ場

 今日は、雨の為に順延となったウスバシロチョウ観察会である。空は昨日とは打って変わっての雲一つ無い晴天で、気温もぐんぐん上昇した。こんな日はウスバシロチョウは飛んでばかりいて撮影が難しいのだが、ジシバリやハルジオンに止って吸蜜する個体もいた。また、私達の来訪を歓迎してか、羽化したばかりの美麗な交尾カップルがいて、参加者一同思う存分撮影する事が出来た。蝶では他に吸水しているトラフシジミの春型がいて、羽の表の美しいブルーを撮影した方もいた。甲虫では特にオトシブミとチョッキリに注意したが、ケヤキの葉にはルイスアシナガオトシブミ、イタドリの葉には緑色に光るドロハマキチョッキリとカシルリオトシブミ、カラムシやマオの葉にはヒメコブオトシブミが見られた。ここでの観察会は同時期に毎年開いているが、今年は集中豪雨の惨禍が残っていて心配したが、期待した以上の成果が続いて、参加者一同も満面の笑みが続いた。本当に、この時期の大地沢は素晴しいの一言に尽きる。

<今日見られた主なもの>花/ジャケツイバラ、ヒメウツギ、ミツバウツギ、エビネ、キンポウゲ、ケキツネノボタン、クサノオー、オカタツナミソウ、ツルカノコソウ、ホウチャクソウ、ジシバリ、セリバヒエンソウ、カキドオシ、ハルジオン等。蝶/ウスバシロチョウ(写真上左)、アオスジアゲハ、キアゲハ、オナガアゲハ、カラスアゲハ、コミスジ、サカハチチョウ、テングチョウ、ツマキチョウ、スジグロシロチョウ、トラフシジミ等。昆虫/アオハムシダマシ(写真上右)、カシルリオトシブミ、ドロハマキチョッキリ、ルイスアシナガオトシブミ、ヒメコブオトシブミ、ウスモンオトシブミ、イタドリハムシ、ジョウカイボン、キイロクビナガハムシ、カワトンボ、ヒゲナガガ等。鳥/ツツドリ、キビタキ、オオルリ等。


5月8日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 遅く出て来たので昼食は午後1時頃となったが、時折ほんの少し雨滴が舞うだけで雨は降って来ない。これならウスバシロチョウは飛ばないだろうが散策は出来たかもしれない。そう思ったものの町田市方面の空はとても暗いので、やはり中止順延は妥当だった。雨が降って来ないので、このまま自宅に帰るのもつまらないと、午後も引き続いて新治市民の森の鳥撮りのポイントへ行った。ここなら雨が降って来ても、掘っ立て小屋の庇に非難出来るからと考えた訳である。ポイントへ到着すると、カワセミがぽつんと池の中の枯れ木の天辺に寂しげに止っていた。カワセミも雨が激しい時は雨宿りしていたのだろうから、お腹が空いているに違いない。しかし、雨水が流入して池の水の透明度はかなり悪くなっているらしく、じっと水面を見回しているだけでなかなか飛び込まない。かなり時間がたって、ほんの少しホバリングして飛び込んだ。まこと働かざる者、食うべからずなのである。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上左)、ヤマガラ(写真上右)、アオゲラ、ウグイス、カワラヒワ、ヒヨドリ、スズメ、ツバメ、アオサギ、カルガモ、ハシブトガラス等。


5月8日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 今日はウスバシロチョウ観察会の日であったが、昨晩の天気予報によると一日中雨との事で明日に順延となった。いつも通りに起床して外を見ると、かなりの雨が降っている。これでは今日も自宅蟄居かなと思ったら10時頃に雨が止んだ。しかし、空を見上げると、いつ雨が降って来てもおかしくない空模様である。そこで、雨が降って来ても車にすぐ逃げ戻れる新治市民の森の遊水池周辺のみを散策しようと出発した。散策を開始すると、路傍のイモカタバミや昆虫ではナガメやイタドリハムシ等の赤色のものが目についたが、キブシの葉にウスモンオトシブミがいて嬉しくなった。野の花では、アメリカフウロ、アカバナユウゲショウ、キツネアザミ、セリバヒエンソウ、ナガミヒナゲシ等の外来種ばかりであったが、丘の上の畑に昨年収穫し残されたのかスギナがびっしり生えた畑にコンニャクの花が咲いていた。コンニャクは見るのも嫌な苦手の食べ物なのだが、花は独特の風情でとても面白い。

<今日見られた主なもの>花/コンニャク(写真上左)、アメリカフウロ、アカバナユウゲショウ、キツネアザミ、ケキツネノボタン、セリバヒエンソウ、ナガミヒナゲシ、カマツカ、ノイパラ、ベニバナウツギ等。蝶/クロコノマチョウ、ヒメウラナミジャノメ、コチャバネセセリ、ベニシジミ、ツバメシジミ等。昆虫/ウスモンオトシブミ(写真上右)、ヤマサナエ、シオヤトンボ、シオカラトンボ、カワトンボ、ナガメ、ジョウカイボン、アオジョウカイ、セボシジョウカイ、イタドリハムシ等。


5月7日、横浜市港北区新吉田町

 昨晩の予報では今日は曇りとの事で山中湖へ行こうと、目覚まし時計を午前6時にセットして就寝した。目覚ましに起こされて着替えを済ませ念の為にネットで天気予報を確認すると、山中湖も横浜も一日中雨に変っていた。ドアを開けて外を見ると雨が降っている。「なあーんだ」と、また寝床に戻った事は言うまでも無い。一昨日の午後からずっと雨ということになった訳である。再度起床して朝食をとって外を見ると雨は止んでいたが、いつ降って来てもおかしく無いどんよりとした空だったので、自宅から至近距離の新吉田町へ行ってみた。久しぶりの新吉田町だが民家の庭先には、アヤメ、シャクヤク、アイリスが咲いていた。いつもと同じコースで散策するが、雨が降った為か野の花は閉じているものが多く、蝶の姿も見られなかった。しかし、たっぷり水分を吸ってキクラゲやアミスギタケが生き生きとし、カタツムリも角を生やして蠢いていた。畑にはエンドウやシュンギクの花は勿論の事、ジャガイモの花が咲き出していた。

<今日見られた主なもの>花/ムラサキツユクサ(写真上左)、ジャガイモ(写真上右)、エンドウ、シュンギク、アカバナユウゲショウ、ハルジオン、キツネアザミ、カマツカ、ミツバウツギ、エゴノキ、ノイバラ、アヤメ、ヒャクヤク、アイリス等。昆虫/ヒメシロコブゾウムシ、テントウムシ、ナナホシテントウ、オオニジュウヤホシテントウ、ホソヒラタアブ、ウリハムシ等。キノコ/キクラゲ、アミスギタケ等。


5月5日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は子供の日、「柱の傷も一昨年の5月5日の背比べ、ちまき食べ食べ母さんが計ってくれた背の丈」でも歌い、真っ青な空に泳ぐ鯉のぼりで見たい日なのだが、出かけようとしたら雨が降って来た。こうなったら午後に行く事にしていた泉の森公園で開催中の野鳥写真展でも見に行こうかと走り出した。しかし、国道246号線を越えた当たりでは空が明るい。そんな訳で、早野の里か寺家ふるさと村へでも行こうと進路を変えた。途中、見慣れたスターレットが信号待ちで止ったら並ばれたので見てみると、神奈川キノコの会のEさんがにこにこ笑っていた。四季の家ではEさんのお友達のMさんも出展する水彩画展が開かれているというので、行く先は寺家ふるさと村となった。有り難いことに雨は止んで正午まで散策する事が出来た。しかし、予報通りに雨が降って来て、水彩画展を見た後に、泉の森公園の野鳥写真展へ行った。どちらも素晴しい作品の数々で、今日は本当に充実したとても良い一日となった。

<今日見られた主なもの>花/ハルジオン(写真上左)、ホウチャクソウ、ケキツネノボタン、ノアザミ、キツネアザミ、イモカタバミ、ニガナ、ジシバリ、オニタビラコ、ムラサキサギゴケ、カントウタンポポ、シロツメクサ、アカツメクサ、ツリバナ、ヤマツツジ等。蝶/ヒメウラナミジャノメ、クロヒカゲ等。昆虫/ヒメシロコブゾウムシ(写真上右)、チャバネアオカメムシ、シオヤトンボ、アオカメノコハムシ等。その他/ハナグモ等。


5月4日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は新治市民の森に、カワトンボ、シオカラトンボ、シオヤトンボ、ヤマサナエが発生しているので、これらを撮ろうとシグマ180oマクロを装着して意気込んで出かけた。しかし、すっかっとは晴れてはいなかったが風が強い鯉のぼり日和で、撮影には本当に梃子摺った。目的の各種トンボはいたものの、良い場所に止ってくれないのでシャッターを切る気にはなれなかった。今年はトンボに関しては、なんとなくついていないなあとぼやいた。蝶では羽化したての美麗なカラスアゲハが民家のシバザクラに吸蜜に来ていたが、今一良い写真とはならなかった。ハルジオンにはコチャバネセセリが吸蜜していて、純白の花と焦げ茶の蝶の取り合わせで白トビが心配されたから露出アンダーで撮ったが、それでも白トビは防げなかった。デジタルカメラの利便性は言うまでもないが、コントラストの差が激しいとなかなか良い写真が撮れない。今日の特筆事項としては、ジョウカイボンが遊水池周りにたくさん発生していた。

<今日見られた主なもの>花/キンラン、アマドコロ、アカバナユウゲショウ、カキドオシ、ハルジオン、ケキツネノボタン、キツネアザミ、カタバミ、イモカタバミ、キリ、カマツカ等。蝶/コチャバネセセリ(写真上右)、カラスアゲハ、アオスジアゲハ、コミスジ、キチョウ、イチモンジセセリ、ベニシジミ、ヒメウラナミジャノメ等。昆虫/ジョウカイボン(写真上左)、ナガメ、カワトンボ、シオカラトンボ、シオヤトンボ、ヤマサナエ、ヒメクロオトシブミ、クロウリハムシ等。


5月3日(午後)、東京都八王子市下恩方町駒木野沢

 午前中の美女谷鉱泉は前記したように成果は乏しく、午後は高尾山の木下沢へ転戦と大垂水峠を越えて甲州街道をすいすい下って行った。しかし、高尾山口駅近くになると渋滞となり、駅周辺はもの凄い人出で驚いた。これでは帰り時間にはもっと激しい渋滞に巻き込まれるぞと、急遽、昆虫写真家の海野和男さん推奨の下恩方町駒木野沢へ行った。林道入口の広場には一台も車が停まっていず、林道を少し進むと独特のツツドリの囀りが聞こえて来た。天気は曇って蝶の姿はほとんど無く、春の花は終って寂しかったが、それでも、ラショウモンカズラ、ミヤマキケマン、クワガタソウ等、近場では見られない山野草が出迎えてくれた。昆虫ではイタドリの葉に、カシルリオトシブミ、ドロハマキチョッキリ、イタドリハムシ等が見られた。ここはほとんど人に会わない深山幽谷だから一人では心細いが、海野和男さんが推奨するだけあって自然度は本当に高い。そんな訳で、またしばらくしたら来てみようと思った。

<今日見られた主なもの>花/クワガタソウ(写真上左)、ミヤマキケマン(写真上右)、ラショウモンカズラ、ツルカノコソウ、ツボスミレ、イチリンソウ、ニリンソウ、セリバヒエンソウ、カキドオシ、ヘビイチゴ、ホウチャクソウ、ハルジオン、ハナダイコン、ミツバウツギ等。蝶/コミスジ、ツマキチョウ、べニシジミ等。昆虫/ウスチャジョウカイ、カシルリオトシブミ、ドロハマキチョッキリ、イタドリハムシ、カワトンボ等。鳥/ツツドリ、コジュケイ等。


5月3日(午前)、神奈川県相模原市相模湖町美女谷鉱泉

 30日に山中湖へ行ったのに、何故か低山帯の渓流へ行きたくなった。なにも混雑するゴールデンウィークに行かなくとも良いのにと思うのだが、何となく人並みにという訳なのだろう。さて何処へ行こうか、高速道路は渋滞予想で使えないし電車で行くのもちょっとねーという訳で、昔良く行った相模湖町底沢の美女谷鉱泉へ一般道を使って行った。もちろん早朝出発である。この地が「美女谷」と呼ばれるのは室町時代の美女、照手姫の出生地だからだと言われている。ここの渓流で長い黒髪を洗っていたというのだから、何となく悩ましい限りである。今日の目的はサカハチチョウの春型だったのだが、まだ発生していないのか、天気がそれ程良くないからか見られなかった。しかし、もう一つの目的であるルイスアシナガオトシブミはケヤキの葉にたくさんいた。ポパイの様な力瘤が微笑ましい。ケヤキは平地でもたくさん見られるのだが、何故かルイスアシナガオトシブミは見られない。低山帯が好きなようである。

<今日見られた主なもの>花/ツルカノコソウ、ツボスミレ、クサノオー、ニリンソウ、セリバヒエンソウ、カキドオシ、ヘビイチゴ、ホウチャクソウ、ハルジオン、ナガミヒナゲシ、ツルニチニチソウ、ヤマツツジ、ミツバウツギ、ヒメウツギ等。蝶/ウスバシロチョウ、オナガアゲハ、カラスアゲハ、コミスジ、キチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/ウスチャジョウカイ(写真上左)、ルイスアシナガオトシブミ(写真上右)、サビキコリ、イタドリハムシ、アゲハモドキ、コアオハナムグリ等。鳥/キビタキ、アオゲラ等。


5月2日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは自然度は低いものの、何か鳥がいるかもしれないと東方公園を覗いて見たが、オナガの群れがいた位であった。そこで昨日に引き続いて新治市民の森へ行った。毎度御馴染みの鳥撮りのポイントへ顔を出したが、カワセミとカルガモがいる位で昨日と変らなかった。そこで電線に止まるツバメを撮ろうと引き返した。ツバメは空高く飛んだり畑すれすれに飛んだりしていたのだが、電線には止まろうとしない。やはり抱卵ないし子育てに忙しいようである。春から初夏にかけてやって来る鳥は各種あるものの、やはり一番身近で親しまれているのはツバメである。農家の軒先は勿論の事、高速道路のパーキングエリア等でもツバメの巣は大切に保護されている。健気な子育てはもちろんの事、多くの昆虫を捕らえる益鳥としても著名なのだろう。またしてもツバメに振られてしまったが、何処かの高速道路のパーキングエリアで再挑戦しようと、電線に止まったムクドリやカワラヒワを撮った。

<今日見られた主なもの>鳥/ムクドリ(写真上左)、カワラヒワ(写真上右/5月1日撮影)、キジバト、カルガモ、カワセミ、ヤマガラ、ツバメ、ウグイス、スズメ、ハシブトガラス等。


5月2日(午前)、横浜市都筑区鴨池公園

 昨晩、このHPへのアクセス数が40万に達した。思えば遠くに来たものである。HPを開けば写真等の注文が舞い込んで来るものと期待したのだが、あったにはあったが6点程で、無料で貸して下さいというものばかりであった。人生でも仕事でも自分が思い描いているようには行かないものだが、道端自然観察及び写真撮影は、努力すれば報われるのだから素晴しい。今日は盛期が過ぎていてカマツカの花を撮りそこなった昨日の二の舞は困ると、ツリバナを撮ろうと鴨池公園へ行った。散策を開始すると、芝地にたくさんの白い花が落ちていた。何だろうと見上げると、ハクウンボクがシャンデリアの様に咲いていた。ツリバナのポイントへ急いで行ってみると、今が見頃の情況でほっとした。可愛らしい均整のとれた5枚の花弁は印象的で、ツリバナが大好きなご婦人が鎌倉方面にいるなあと微笑んだ。また、近くの原っぱでツマグロヒョウモンの雄がハルジオンに止って休憩していたので、思わぬカットが撮れて嬉しくなった。

<今日見られた主なもの>花/ツリバナ(写真上左)、キンラン、ギンラン、オカタツナミソウ、ヘビイチゴ、ミドリハコベ、ホウチャクソウ、ハルジオン、ナガミヒナゲシ、ハナウド、ツルニチニチソウ、ツツジ、ハクウンボク等。蝶/ツマグロヒョウモンの雄(写真上右)、クロアゲハ、コミスジ、モンシロチョウ等。昆虫/チャバネアオカメムシ等。キノコ/アミスギタケ等。


5月1日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは、行く所が無い時に行く所である新治市民の森へ行った。5月入ってもデジスコ担いでの近場の散策はするつもりでいるから、まずは新治市民の森のカワセミ君に登場してもらおうと思ったのである。今年に入って何べんも午後に出向いているが、カワセミが全く見られなかった日は一日位で、ほぼ99%見られる。しかし、ここの常連でありポイントの管理人であるH鳥博士によると、最近、雌が入れ替わったとの事である。私なんぞ雄と雌の差位は分かるのだが、なんとHさんは個体識別までしていたのには驚いた。たまに水浴びにやって来るオオタカもHさんは別格で、「またあのおっさん来ているな」位の程度だから近づいても逃げないのだいう。今日の鳥の出は予期したように常連さんのみで、ポイントでカルガモとカワセミを撮った後に、電線に止まる鳥を撮ろうと引き返したが、カワラヒワとスズメは良く止ってくれたが、期待したツバメは止ってくれなかった。きっと子育てに忙しいのだろう。

<今日見られた主なもの>鳥/カルガモ(写真上左)、カワセミ(写真上右)、ヤマガラ、カワラヒワ、ツバメ、ウグイス、スズメ、ハシブトガラス等。


5月1日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 早いもので今年ももう5月。風が薫り鯉のぼりが泳ぐ5月なのだが、言い換えると、ピーカンで風が吹くという散策にはもってこいの天候だが、写真撮影には今一なのである。今日もそんな5月の典型的な天気であったが、風は弱いのが幸いであった。しかし、昨日の高原の涼しさが嘘の様な気温の上昇で、かなり暑くなった。茅ヶ崎公園の木々は若葉が一杯で、雑木林の中へ入ると暗く感ずる程となった。こうなると林床で花を咲かせていたスミレ等の野の花は少なくなって、僅かにツボスミレが見られた。各所に見られるキンラン、ギンランも盛期を過ぎていて、来年までお別れとばかりに撮影した。変ってミズキの白い花や植栽だがサワウツギやシャリンバイのピンクの花が咲いていた。しかし、今日の御目当てだったカマツカは咲き終わっていてがっかりした。こんな暑いと小さな昆虫達は葉の裏に隠れているのか見つからず、樹間を縫ってモンキアゲハやクロアゲハが飛んでいた。いわゆる鎌倉蝶である。

<今日見られた主なもの>花/キンラン(写真上左)、ツボスミレ(写真上右)、ギンラン、ホウチャクソウ、ハルジオン、ナガミヒナゲシ、カントウタンポポ、イモカタバミ、サワウツギ、サワフタギ、ミズキ、シャリンバイ等。蝶/モンキアゲハ、クロアゲハ、キチョウ等。


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