2009年:みちばた散策記

(7月)



7月31日、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 昨日は真夏の様な天気であったが、今日は梅雨へ逆戻りの涼しい曇り日なった。そこで、昨日行くつもりが急遽変更となった早野の里へ行ってみた。散策を開始すると、目の前にツリバナの実が大きくなって垂れ下がっていた。風がほとんど無いから、ぶらぶら揺れずにチャンスとばかりに撮影した。いつも様々な昆虫が見られる雑木林の縁の下草に目を凝らすが、これといった昆虫がいない。こんな事もあるんだなあと坂道を下って、民家や畑が点在する所へ降りて行く途中、もしかしたら刈られたウマノスズクサが伸びているかもしれないと見に行くと、なんと花を咲かせていたのには驚いた。付近にはかなり多くのウマノスズクサが生えていたが、ジャコウアゲハの幼虫は見当たらなかった。しかし、ジャコウアゲハが発生するのは時間の問題だろう。その後、ハンノキ林の谷の奥まで行ってみたが、これといったものには出会わなかった。しかし、車へ戻る途中、羽化したばかりのヒメキマダラセセリを見つけて嬉しくなった。

<今日見られた主なもの>花/ウマノスズクサ(写真上右)、ヤマユリ、オトギリソウ、アキノタムラソウ、ヒヨドリバナ、ツユクサ、ヘクソカヅラ等。蝶/ヒメキマダラセセリ(写真上左)、イチモンジセセリ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ、クロアゲハ、アゲハ、キアゲハ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、クロコノマチョウ、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、キチョウ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ムラサキシジミ等。昆虫/アミガサハゴロモ、ベッコウハゴロモ、キマワリ、トウキョウヒメハンミョウ、カナブン、ササキリの幼虫、ヤマトフキバッタ等。


7月30日、東京都町田市小野路町

 今日は朝から気温も湿度も高く、青空が広がっている。日本の夏とはこうになんですよねと言いたいところだが、散策及び写真撮影の事を考えると、ちょっとねーと眉をひそめた。そんな気乗りのしない天気であったが、久しぶりに早野の里へ行って見ようと出発した。国道246号線を越えた辺りで小田急線の向こうの空を見るとかなり雲が多い。そこで、ひょっとしたら曇りかなと、急遽行き先を小野路町に変えた。しかし、この期待は簡単に裏切られて、小野路町も蒸し風呂のように暑かった。しかし、真っ先に行って見た美しい雑木林に、なんとなんとオオムラサキの雄が2頭もいた。1頭は羽がだいぶ傷んでいたが、もう1頭はなんとか写真になるかなといった程度であったので、もう少し良い所に移動してよと細い棒で刺激したら残念な事に飛び去ってしまった。その後、万松寺谷戸の昆虫横丁へ行ったが、クワモドキ(オオブタクサ)に、スケバハゴロモやベッコウハゴロモがたくさん吸汁していた。

<今日見られた主なもの>花/ツユクサ、ヘクソカヅラ等。蝶/ナガサキアゲハ、オオムラサキ、ツマグロヒョウモン、イチモンジチョウ、コミスジ、ジャノメチョウ、ムラサキシジミ、ベニシジミ、ルリシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/クロバネツリアブ(写真上左)、スケバハゴロモ(写真上右)、ベッコウハゴロモ、カブトムシ、カナブン、クロカナブン、オオスズメバチ等。


7月29日(午後)、東京都(仮称)アオバズクの森

 横浜市内の(仮称)ツミの森のツミは中旬に森から旅立ち、23日にはこれまた横浜市内の(仮称)アオバズクの森のアオバズクも巣立って森から姿を消してしまった。そんな訳で、カワセミ等を除いて近場で鳥撮りに行く所がなくなってしまった。そこで、東京の(仮称)アオバズクの森のアオバズクはまだ旅立っていないというので、一昨日から様子を見に行った。今まで巣穴から顔を出す幼鳥の写真なんてねーと思っていたが、知り合いの方が巣穴入口で直立する幼鳥の姿を撮って見せてくれた。それがなかなか良い写真なので私も撮りたいということになって、今日はデジスコを担いで行ってみた。有り難い事に今日も1羽も巣立たずに合計4羽もいて、盛んに巣穴の中で様々なポーズをとってくれた。目蓋を閉じて眠っている姿はノーサンキューだが、黄色い大きな目を見開いた姿は、ネコの様でとっても可愛い。そんな訳で病み付きとなって、帰る時間もかなり遅くなってしまった。

<今日見られた主なもの>鳥/巣穴から顔を出すアオバズクの幼鳥(写真上)等。


7月29日(午前)、横浜市緑区長津田町(仮称)東名の森

 今日は雨こそ降らないものの湿度が異常に高く、べっとりと汗にまとわりつかれている様に感じられた。テレビの天気予報では8月に入らないと、この不安定な天気は解消しないらしく、また、今夏はじりじりと焼け付くような日本の夏も難しいかもしれないとの事であった。例年ならそろそろ高原なのだが、天気が安定するまでと行きそびれている。今日はまたしても夏ならではの樹液に集る昆虫を期待して、長津田町の(仮称)東名の森へ行った。まず最初に見つけたのは、コナラの洞に身を潜めていたウスバカミキリである。夜間に懐中電灯を持って樹液に集る昆虫を観察に行くと、キマダラカミキリと同様に必ず出会うカミキリムシであるが、昼間は見つけ出すのが難しい。そんな訳で、ほくそ笑んでつまみ出して幹に止らせて撮影した。この他、カブトムシやノコギリクワガは多いものの、アカボシゴマダラ等の蝶は発生が遅れているのか、はたまた風が強いためか、今日も樹液に来ているものは無かった。

<今日見られた主なもの>花/ヤブカラシ、ヘクソカヅラ、カラスウリ等。蝶/モンキアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、アゲハ、アカボシゴマダラ、コミスジ、ツバメシジミ等。昆虫/ウスバカミキリ(写真上左)、ハサミツノカメムシ(写真上右)、カブトムシ、カナブン、ノコギリクワガタ、ベッコウハゴロモ、アミガサハゴロモ、アオバハゴロモ等。キノコ/カワリハツ等。


7月28日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 午前中は人間ドックで見つかった肺にある小さな影の最終判定を聞きに病院へ行ったが、別段気にするような影ではなさそうなのでほっとした。誰だって、この歳まで生きてくれば、心にも体にも影の一つや二つはあるのが当たり前で、むしろ勲章とも言えるのではなかろうか。そんな訳で、午後から寺家ふるさと村へ行ったが、時折、雨がパラついて雨宿りをしたから、ほんの短時間の観察となった。散策を開始すると、クヌギシギゾウムシと思われるゾウムシがクズの葉で早くもポーズを決めていた。ゾウムシの仲間は我国には約1000種類もいるのだが、口吻の長いシギゾウムシの仲間に出会うととても嬉しくなる。今日はやや小形になるが、やはり口吻の長いハイイロチョッキリにも出あった。今日の特筆事項は昆虫横丁のヤマグワやクサギの幹に、美麗なスケバハゴロモがたくさん発生していた事だろう。キノコ横丁はノーキノコであったが、昆虫横丁は相変わらず多彩な昆虫達で一杯であった。

<今日見られた主なもの>花/ダイコンソウ、ヤマユリ、ヘクソカヅラ、アキノタムラソウ、ミズタマソウ、オカトラノオ、アカツメクサ等。蝶/ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、イチモンジセセリ、コチャバネセセリ等。昆虫/クヌギシギゾウムシ?(写真上右)、ハイイロチョッキリ、ヒメクロオトシブミ、オジロアシナガゾウムシ、コフキゾウムシ、カナブン、ササキリの幼虫、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、スケバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、アオバハゴロモ、エサキモンキツノカメムシ等。その他/ウワミズザクラの実(写真上左)、アマガエル等。


7月27日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 相変わらず不安定な天気が続いている。梅雨明け宣言は少し早過ぎて、ちょっとねーと思っていたら、梅雨に逆戻りで嬉しくなったが、ここまで続くと早く来い来い夏といった感じである。今日は樹液に集る昆虫を撮影しようと横浜動物の森公園へ行ったが、アカボシゴマダラやゴマダラチョウの吸汁場面には出くわさなかった。どうも今年の樹液の出は何処へ行っても芳しく無いようである。セイヨウミツバチの減少が問題視されていたが、スズメバチの仲間も少ないように思われる。鋭く頑丈な大顎で樹液の出る所を広げてくれるスズメバチが少ないから、樹液の出も良くならないのだろう。そんな訳で今日も貧果が予想されて、普通は実が一個なのだが二個付けているハナイカダがあったので撮影した。様々な昆虫が見られる雑木林の縁の草原では、今日はハラビロトンボが多く見られた。通常なら近づくと逃げられてしまうのだが、何故だかサービスの良い雌がいて、有り難い事に思う存分撮影させてくれた。

<今日見られた主なもの>花/ミズタマソウ、ハエドクソウ、ダイコンソウ、ヨウシュヤマゴボウ等。蝶/アオスジアゲハ、アゲハ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、ルリタテハ、ツマグロヒョウモン、クロコノマチョウ、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミ、ツバメシジミ等。昆虫/ハラビロトンボの雌(写真上右)、オニヤンマ、マユタテアカネ、アミガサハゴロモ、ヒグラシ、ハキナガミズアブ、カブトムシ、クワカミキリ、オオヒラタシデムシ、トウキョウヒメハンミョウ、カナブン、クロカナブン、ヨツボシオオキスイ、マメコガネ、ササキリの幼虫、コウゾハマキモドキ等。その他/ハナイカダの実(写真上左)等。


7月25日、横浜市緑区長津田町(仮称)246の森

 ここ数日の天気は何でも有りで、晴れ、曇り、雨ところころ変る。今日も陽が射していて困ったなあと思いながら出発したが、現地に到着して散策開始30分で雨が落ちて来た。そこで不本意ながら車に戻ってしばしの雨宿りとなり、本日は正味1時間程の散策で、こんな天気だから蝶の観察は少なくなった。また、いつ雨が降って来るか分からないので、この散策記アップの為に普通種でもウェルカムとマメコガネやトウキョウヒメハンミョウをまず撮った。雑木林のクヌギの樹液には小形のノコギリクワガタの雄が大きな雌の上に乗ってガードしていたが、今一良い絵にならなかった。丘の上の見晴らしの良い場所まで登って行くと、早くもウスバキトンボがたくさん飛んでいた。このぐずついた天気は長引きそうで夏まではかなり遠そうなのだが、秋の使者とも言えるウスバキトンボがたくさんいて苦笑いを浮べた。前回様々な昆虫がいて楽しかった雑木林の縁の下草には、イタドリハムシやオジロアシナガゾウムシ等が見られた。

<今日見られた主なもの>花/ヘクソカヅラ、ツユクサ、ヨウシュヤマゴボウ等。蝶/アオスジアゲハ、コミスジ、クロヒカゲ等。昆虫/ウスバキトンボ(写真上左)、マメコガネ(写真上右)、ノコギリクワガタ、キマワリ、トウキョウヒメハンミョウ、オジロアシナガゾウムシ、イタドリハムシ、エサキモンキツノカメムシ、オオシオカラトンボ、コウゾハマキモドキ、ベッコウハゴロモ、ハキナガミズアブ、マガリケムシヒキ、ササキリの幼虫等。


7月24日、横浜市緑区新治市民の森

 昨日の午後、(仮称)アオバズクの森へ寄ってみると、たった1羽だが雛が無事に巣立っていた。まるで両親に連れられて小学校の入学式に行く様な光景である。そこで記念写真を撮ってあげたが、すぐに雨が降って来た。今日ももしかしたら雛の数が増えているかもしれない、昨日よりもっと絵になる場所に止っているかもしれないと行って見たが、アオバズクの姿はなかった。近くの森へ旅立ったのだろう。たった1羽の巣立ちで、ずっと見張っていたお父さんには気の毒なようだが、来年もやって来てたくさんの雛を育てて貰いたい。そんな訳で、折角ここまで来たのだからと新治市民の森へ行ってみた。いつ雨が降って来てもおかしくないので、最も普通に見られるヘクソカヅラや写映えしなくて撮らなかったコウゾハマキモドキ等を撮って、野鳥撮影のポイントまで行った。雑木林にはヤマユリが咲き、小さな池の周りではモノサシトンボが見られたが、すぐにかなり激しい雨が降って来たので車まで逃げ帰った。

<今日見られた主なもの>花/ヘクソカヅラ(写真上左)、ヤマユリ、ヤブラン、ダイコンソウ、アキノタムラソウ等。蝶/アカボシゴマダラ、コチャバネセセリ等。昆虫/コウゾハマキモドキ(写真上右)、アカハネナガウンカ、ベッコウハゴロモ、アオバハゴロモ、ニイニイゼミ、モノサシトンボ、ナツアカネ、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ、ショウジョウトンボ、アオメアブ、マルボシハナバエ、トウキョウヒメハンミョウ、ヨツスジトラカミキリ、カナブン、オオスズメバチ等。


7月23日、横浜市都筑区鴨池公園

 今日も曇り空で散策及び写真撮影には好適である。気象庁が早まった梅雨明け宣言を出しただけなのに、テレビの天気予報では「戻り梅雨」と風情溢れる言葉を使っていた。まこと日本語は便利である。今日は風も弱いので、このところの宿題であったエゴヒゲナガゾウムシを撮りに鴨池公園へ行った。エゴノキは雑木林の代表的な樹木であり、花は美しく、種子はヤマガラの好物なので公園にたくさん植栽されている。昆虫大好き人間には更に加えて、エゴシギゾウムシ、エゴツルクビオトシブミ、エゴヒゲナガゾウムシ等が見られるので嬉しくなる。昨日の舞岡公園では一匹だに見られなかったので、まだ早いのかなあと思ったが、鴨池公園ではたくさんの実に産卵穴が開いていて、遅過ぎたかなあと心配になった。しかし、散策を続けるとエゴヒゲナガゾウムシがたくさん見られる木もあってほっとした。愛嬌溢れるエゴヒゲナガゾウムシを観察する度に、こんなに小さいのに頑張ってるなあと感じるのは私だけではあるまい。

<今日見られた主なもの>花/ヤマハギ、ヘクソカズラ、ツユクサ、ヤブカンゾウ、アカツメクサ、ミソハギ等。蝶/アオスジアゲハ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ等。昆虫/産卵穴を掘るエゴヒゲナガゾウムシの雌と見守る雄(写真上左)、産卵しているエゴヒゲナガゾウムシの雌(写真上右)、エゴツルクビオトシブミ、クサギカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、ベッコウハゴロモ、アミガサハゴロモ、ショウジョウトンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ等。


7月22日、横浜市戸塚区舞岡公園

 今日は、待ちに待ったアカハネナガウンカ観察会と部分日食の日である。朝起きて外を見ると、無常にも雨が降っている。しかし、ネットで神奈川県の雨雲の動きを見ると、少なくも11時には雨が止むようなので中止する事無く決行した。そんな情況だから誰も来ていないのではと思ったが、3人の方が見えていて、その後に4人の方が加わったのだから素晴らしい。まずは今日の観察目的たるアカハネナガウンカを探しに行ったが、その前に、同じ仲間のシリアカハネナガウンカがいて夢中になった。みんなで撮影に熱中していると、目聡い鎌倉のNちゃんが本命のアカハネナカウンカを同じ場所で見つけてくれた。時計を見ると部分日食の時間だが、空は相変わらず灰色に曇っている。あーあ残念と溜息が出たものの、本命さんの登場でみんなの顔に笑みが浮かんだ。その後、オオトリノフンダマシ、トリノフンダマシ、シロオビトリノフンダマシを見つけて撮影し、最後には、なんとハイイロチョッキリまで撮影する事が出来た。

<今日見られた主なもの>花/クサレダマ、ヤマユリ、オニユリ、オトギリソウ等。蝶/アオスジアゲハ、モンキアゲハ、ナガサキアゲハ、キタテハ、コジャノメ、ウラギンシジミ、ツバメシジミ、コチャバネセセリ等。昆虫/シリアカハネナガウンカ(写真上左)、ハイイロチョッキリ(写真上右)、アカハネナガウンカ、ヨツスジトラカミキリ、タケトラカミキリ、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、トウキョウヒメハンミョウ、オオヤマトンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ、アジアイトトンボ等。その他/オオトリノフンダマシ、トリノフンダマシ、シロオビトリノフンダマシ、アマガエル等。


7月20日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは毎度御馴染みの(仮称)アオバズクの森へ寄ってみたが、いつもの枝に止まっていて、風がかなりあって光線具合も良くないので早々に引き揚げた。その後、これまた毎度御馴染みの健康昼寝の後に、何処へ行こうかなと考えたが、ツミの幼鳥は完全に旅立ったようだし、カワセミも撮る気にはなれない。そこで、今の時期の人気者であるアカハネナガウンカかエゴヒゲナガゾウムシでも撮りに行こうと思ったものの、少々風があるのでアカハネナガウンカに決めた。そこで、休日の寺家ふるさと村は人が多くて疲れるので、新治市民の森の旭谷戸へ行った。旭谷戸に入ってすぐに、目的のアカハネナガウンカがジュズダマやススキの葉についていた。図鑑を開いて見るとイネ科植物につくとあるから納得なのだが、その後、旭谷戸の奥まで行ったが、ススキ等のイネ科植物の葉に目を凝らしたものの、アカハネナガウンカは発見出来なかった。どうやら人里近くの方が、アカハネナガウンカは好きなようである。

<今日見られた主なもの>花/ヤマユリ、オトギリソウ、チダケサシ、タケニグサ、オカトラノオ、ナンテンハギ、ヘクソカヅラ等。蝶/ツマグロヒョウモン、コミスジ、ウラギンシジミ、ベニシジミ、ツバメシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/アカハネナガウンカ(写真上)、アオバハゴロモ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ、アミガサハゴロモ、ベッコウハゴロモ、シオヤアブ、カナブン等。


7月20日(午前)、横浜市港北区新羽町

 今日は久しぶりに新羽町へ行った。自然度の高いフィールドへ行けば、見るもの撮るものがかなりあるだろうが、こんな所でこんなものがというのも道端自然観察の極意である。よって、かなり開発が進んだ新羽町といえども貴重なフィールドとなる。散策を開始すると、ヨツスジトラカミキリがクサギの葉に止っていた。このカミキリも前に紹介したトラフカミキリと同様にハチに擬態していて、近づいても飛立ったりしないから撮影がとても楽である。今日の散策コースの中で唯一の雑木林に行ってみると、クヌギの樹液にゴマダラチョウとカブトムシが来ていた。なんとか撮りたいなあと思ったが、いかんせん高い所で、90ミリマクロでは豆粒のようであった。その後、新羽丘陵公園の草原でアオメアブやシオヤアブに出合ったが、良い場所には止ってくれなかった。帰り際に鶴見川近くの畑へ行ってみようと丘を下って行くと、なんと港北区では希少種となっているアカタテハに出合った。これだから近場の散策も面白いのである。

<今日見られた主なもの>花/ルドベキア(写真上左)、ヤマハギ、ホタルブクロ、ヘクソカヅラ等。蝶/アゲハ、クロアゲハ、アカタテハ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、ヤマトシジミ等。昆虫/ヨツスジトラカミキリ(写真上右)、ミンミンゼミ、ベッコウハゴロモ、アミガサハゴロモ、シオヤアブ、アオメアブ、カブトムシ、カナブン、ササキリの幼虫等。


7月19日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は昨日より良い天気だが、曇り空で少々風が強い。梅雨が戻って来たような感じだが、本格的な雨が降った訳ではない。そんな訳で、キノコは生えていないだろうとは思ったものの、行ってみなければ分からないからと茅ヶ崎公園へ行った。まず最初に一番キノコが見られる苔むした場所に行ってみたが、ものの見事にキノコは1本だに生えていなかった。こうなると港北ニュータウンの公園には樹液が滴るクヌギやコナラの木等がほとんど無いので、撮影するものが僅少となる。そこで今日は開園している茅ヶ崎公園生態園へ逃げ込んだ。ここなら一般的な公園管理がなされていないし、ほんの少しだが田んぼもあるので、生き物の数はかなり多く見られる。今日はベッコウハゴロモやトウキョウヒメハンミョウ等が見られた。まあ、極々普通に見られる昆虫なのだが、被写体が少ない時は大切なお客様だ。また、昆虫ではないが、日食が近づいているからか、サングラスをかけているアズチグモも見られた。

<今日見られた主なもの>花/ミソハギ、ホタルブクロ、ハエドクソウ、ツユクサ等。蝶/ナガサキアゲハ、クロアゲハ、アカボシゴマダラ、コミスジ等。昆虫/ベッコウハゴロモ(写真上左)、チャバネアオカメムシ、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、オオシオカラトンボ、カブトムシ、トウキョウヒメハンミョウ、アオオサムシ、オオヒラタシデムシ、カナブン、ハキナガミズアブ、シオヤアブ、ササキリの幼虫等。その他/アズチグモ(写真上右)、サツマノミダマシ等。


7月18日(夕方)、横浜市緑区新治市民の森

 今日の(仮称)アオバズクの森では、昨日と異なってやや違った場所に止っていたので、私としては満足出来る写真が撮れた。そこで恩田川の田んぼに車を停めて健康昼寝をむさぼった後に、久しぶりに新治市民の森にデジスコを担いで行ってみた。散策を開始すると高齢者の為のグループホームの排気口の上にツバメが巣を造っていて、だいぶ大きくなった雛で賑やかであった。時折、親が近くに止って、おいでおいでしているような動作をするので巣立ちはすぐだろう。その後、もちろん鳥撮りマンが集結しているポイントへ行ったのだが、午後3時半を回っていたためか、あるいは鳥の出が芳しくないのか、不思議発見、誰もカメラマンは居なかった。しばらくすると予想通りにカワセミが現れて、ばんばんシャッターを切る事が出来た。今後、たとえカワセミだけの新治市民の森となっても、この静寂はサウンド・オブ・サイレンスやなと、にやりと微笑んだ。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミの雄(写真上左)、巣の中のツバメの雛(写真上右)、ハクセキレイ、ヒヨドリ、スズメ、ハシブトガラス等。


7月18日(午後)、横浜市(仮称)アオバズクの森

 今日は土曜日だし昨日も見に行ったのでパスと思ったのだが、風も無く明るい曇り空なので短時間で観察及び撮影OKの(仮称)アオバズクの森へ寄ってみた。アオバズクは昼間は巣穴が見える所にじっと止っていて、余程の事が無い限りほとんど同じ位置だから、観察及び撮影のし甲斐がない。それでも最近、雛が成長して巣穴が窮屈となった為か、雌と思われる個体も巣穴が見える場所に止るようになった。止りながら眠ったりしているのだから非常に楽のように思えるのだが、かなり強い風が吹いて小枝が揺れに揺れても、まるでサーファーのようにバランスを取っているのだから、大変だなあと思うのは私だけではあるまい。しかも、雄は丸1ヶ月程も、ほとんど同じ場所に止って風雨をしのいでいるのだから恐れ入る。雛は月末には巣立つと思うが、一日で何処かに消えてしまうので、会いたいなあと思っても会えるチャンスはかなり少ない。

<今日見られた主なもの>鳥/巣穴を見張るアオバズク(写真上)等。


7月18日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 梅雨明けが宣言されたのに、今日も昨日に続いて朝から曇り空で、時折、パラパラと雨が落ちて来る。例年、梅雨明け宣言がなされると良い天気が続くものだが、どうやら気象庁もちょいと間違えたようである。しかし、湿度は高いものの気温が上がらないから散策には好適である。最近、毎日こんな事ばかりしていて良いのかなあと思ったりする。また、他にやることも無いのだから仕方が無いといった思考にも捉われる。ちょいと身体が疲れていて、そのために気分も落ち込んでいるのだろう。そんな訳で自宅から一番楽な至近の新吉田町へ行ってみた。散策を開始すると、農家の方が栽培しているヒャクニチソウがとても綺麗であった。やって来るお盆には、ミソハギと同様に無くてはならぬ花である。そろそろブルーベリーが熟しているのではないかと丘の上の畑に登って行くと、途中に伐採された丸太が積んであって、もしかしたらタマムシやルリボシカミキリがいるかもと思ったが、ナガゴマフカミキリが2匹這っていた。

<今日見られた主なもの>花/ヒャクニチソウ(写真上左)、オカトラノオ、ツユクサ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、キタテハ、ヤマトシジミ等。昆虫/ナガゴマフカミキリ(写真上右)、アオオサムシ、ベッコウハゴロモ、ハキナガミズアブ、シオヤアブ、アオメアブ、ルイヨウマダラテントウ、ササキリの幼虫等。


7月17日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 昨日は雲一つ無い晴天だったのに、今日は朝からしとしと雨が降っている。幸いな事に正午近くに雨が上がったので、寺家ふるさと村へ行ってみた。まずは毎度御馴染みのキノコ横丁に顔を出してみたが、ノーキノコ横丁となっていて、9月下旬の秋の長雨までキノコの姿は見られそうも無い。そこで、これまた毎度御馴染みの昆虫横丁へ行ってみると、美麗なアカガネサルハムシがたくさん見られた。ことによったら第2化の成虫かもしれない。また、可愛らしいササキリの幼虫も非常に多く、昆虫ではないがアマガエルの赤ん坊の姿もたくさん見られた。その他、第1化の発生が終ったオオチャバネセセリやキマダラセセリは見られなかったものの、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、コチャバネセセリがいて、まるでセセリ横丁のようであった。その後、大池や蛇街道等を回ってみたが、これといったものには出会えず、ただ植物屋さんに非常に人気があるスズサイコやコバノカモメヅルが咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/コバノカモメヅル(写真上左)、スズサイコ、ダイコンソウ、ヤマユリ、ヘクソカヅラ、ヤブカンゾウ、アキノタムラソウ、ノアザミ、ミズタマソウ、タカトウダイ、オオバギボウシ、チダケサシ、オカトラノオ、アカツメクサ等。蝶/ルリタテハ、コミスジ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、ツバメシジミ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、コチャバネセセリ等。昆虫/アカガネサルハムシ(写真上右)、ヤマイモハムシ、オジロアシナガゾウムシ、キベリトゲハムシ、ササキリの幼虫、ハラビロトンボ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、ヒメアカネ、ヒグラシ、ニイニイゼミ、ベッコウハゴロモ等。その他/アマガエル、シロオビトリノフンダマシ等。


7月16日、横浜市緑区長津田町(仮称)東名の森

 今日は久しぶりの雲一つ無い晴天となった。こんな日は日陰の小道や雑木林に入るしかないので、長津田町の(仮称)東名の森へ行って見た。前回は短時間であったが、今回は周辺も散策出来た。まず驚いたのは古びてはいるもののミズイロオナガシジミがまだ3頭もいた。また、今の時期ならではのノコギリカミキリが木の幹に止っていた。前回見つけた樹液の出ているクヌギを見に行くと、ルリタテハ、クロヒカゲはいたものの、美麗なアカボシゴマダラやカブトムシはいなかった。今日も貧果だなあと思って引き返すと、アカメガシワの木にノコギリクワガタの雄を見つけた。かなり高い場所だったので棒で突付いて落ちて貰ったが、枯葉等が積もった場所に落ちた為に探し出せなかった。これは困ったなあ、まだいるかもしれないと木を蹴飛ばすと、なんとなんと雄が4匹、雌が4匹も落ちて来た。ペットショップではペアで1000円以上するのだから、商売したらさぞかし儲かるだろうと思ったが、大きな雄にモデルになって貰っただけで無罪放免とした。

<今日見られた主なもの>花/ヤマユリ、ママコノシリヌグイ、ハエドクソウ、アキノタムラソウ、オカトラノオ等。蝶/アカボシゴマダラ、コミスジ、ルリタテハ、クロヒカゲ、ミズイロオナガシジミ、ベニシジミ、ルリシジミ等。昆虫/ノコギリクワガタ(写真上左)、ノコギリカミキリ(写真上右)、ベッコウハゴロモ、マドガ、ハキナガミズアブ、オオシオカラトンボ、ササキリの幼虫等。


7月15日(午後)、横浜市(仮称)ツミの森

 午後からはいつものように(仮称)アオバズクの森を覗いた後、日陰に車を停めて健康昼寝をむさぼった。実は(仮称)ツミの森へは昨日も行ってみたのだが、暑くなったからか、活発に活動したのは夕方になってからで、早く行っても仕方が無いから、今日はかなり長い健康昼寝となった。また、夕方のほんの1時間の観察だし、うんざりする程気温が上昇していて、太陽ギラギラの徒歩13分はかなりきついなあと考え、今日は森近くのコインパーキングに車を停めた。昨日は5羽巣立った幼鳥の内の2羽だけしか見られなくなり、今日はどうかなと思って行ってみたが、なんと1羽のみとなっていた。いよいよ(仮称)ツミの森通いも、ジ・エンドのようである。以上という訳で、今日は良い写真は撮れなかったのだが、最後のご報告と言うことで7月9日に撮影したものも登場させてアップした。来年もまたツミがこの森にやって来る事を願って止まない。

<今日見られた主なもの>鳥/ツミの幼鳥(写真上、右は7月9日に撮影)、ヒヨドリ、オナガ、シジュウカラ、ハシブトガラス等。


7月15日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 うぁー、青空一杯、太陽ギラギラ、おまけに風が強い。梅雨明け二日目は気温がぐんぐん上がり、しかも風の強い日となった。こんな日は駄目ですねとも思ったが、雑木林の中に入れば涼しいし、樹液に来ている昆虫なら風にもびくともしないからと横浜動物の森公園へ行った。途中、風によって大きなゴミ袋が道路に転がっていたりして、やはり半端な風ではないなあと感じたが、散策を開始して雑木林の小道に入ってゆくと、下草に止る昆虫が撮影出来る位の微風となっていた。また、雑木林に囲まれた広場に差し込まれている竹の棒の先には、ウチワヤンマやネキトンボが見られた。肝心の樹液に集る昆虫達たが、ちょいと梅雨明けが早過ぎたのか、また発生が遅れているのか、はたまた風が強いので飛んで来れないのか、期待は見事に裏切られてしまった。昨日の長津田町(仮称)246の森では見られたアカボシゴマダラだが、ここではもう少し発生が先のようである。

<今日見られた主なもの>花/ミズタマソウ、ハエドクソウ、アキノタムラソウ、オカトラノオ、ヒメジオン、ヨウシュヤマゴボウ等。蝶/アオスジアゲハ、ルリタテハ、ツマグロヒョウモン、ジャノメチョウ、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミ等。昆虫/アミガサハゴロモ(写真上左)、ハキナガミズアブ(写真上右)、トウキョウヒメハンミョウ、カナブン、ヨツボシケシキスイ、マメコガネ、カシルリオトシブミ、ベッコウハゴロモ?の幼虫、ササキリの幼虫、ウチワヤンマ、ネキトンボ、オオシオカラトンボ、マユタテアカネ等。その他/ハナイカダの実等。


7月14日、横浜市緑区長津田町(仮称)246の森

 今日は風は止んだものの、青空がかなり広がっている。まだ梅雨なのにおかしいなあと思っていたら、車のラジオから関東甲信地方は梅雨が明けたとのニュースが流れて来た。ちょいと梅雨明けが早いんじゃないかなとも思ったが、平年より6日程早いとの事であった。まあそれでも今年の梅雨は梅雨らしい梅雨であった。今日は長津田町の(仮称)東名の森へ昨日行ったので、(仮称)246の森へ行かないのも片手落ちと行ってみた。道端の日陰に切り出した丸太が積んであったのでタマムシがいるかもしれないと行ってみたが、タマムシはいなかったものの美麗なルリボシカミキリが2匹いた。その後、樹液が出ている木を探してみたものの見当たらず、今日は良い写真は撮れないかなと思ったが、日陰となっている雑木林の下の下草に、エサキモンキツノカメムシ、キバラヘリカメムシの幼虫、ハイイロチョッキリ、ヒメクロオトシブミ等がいて、瞬時にカメラの中は賑やかになった。これだから道端自然観察は止められない。

<今日見られた主なもの>花/ヨウシュヤマゴボウ(写真上左)、アキノタムラソウ、アカバナユウゲショウ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、ルリタテハ、コミスジ、ジャノメチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ等。昆虫/キバラヘリカメムシの幼虫(写真上右)、ルリボシカミキリ、ハイイロチョッキリ、ヒメクロオトシブミ、エサキモンキツノカメムシ、オオシオカラトンボ、ニイニイゼミ等。その他/ウワミズザクラの実等。


7月13日(午後)、横浜市戸塚区舞岡公園

 午後からは相変わらず風が強くて、アオバズクやツミ等の枝に止まる鳥の撮影は難しい。そこで、久しぶりに舞岡公園へ行ってみた。こんな日なら路上駐車も出来るだろうし、昨日行かれた掲示板でも御馴染みのオカピさんがトラフカミキリを観察しているので、これならヤマグワの幹にへばりついているのだから、少々の風でも撮影出来ると思ったのである。車は無事に路上に停められて瓜久保の家を覗くと、なんとチャリ・コバさんがお昼寝中であった。そこで一人でトラフカミキリを探しに行くと、一本の木に1匹、もう一本の木には2匹も見られた。そんな訳で早々の目的達成で、お昼寝が終って散策を開始したチャリ・コバさんと本当に久しぶりに御一緒した。22日は舞岡公園に於いての道端自然観察会で、アカハネナガウンカが主目的なので探してみたが、時期がまだ早いのか一匹だに見つける事は出来なかった。とは言うものの、22日には舞岡公園なのだから飛び上がらんばかりの収穫があるだろう。

<今日見られた主なもの>花/クサレダマ、チダケサシ、オニユリ、ダイコンソウ、アキノタムラソウ、オカトラノオ、ホタルブクロ、ウマノスズクサ等。蝶/コチャバネセセリ(写真上右)、ナガサキアゲハ、コミスジ、イチモンジチョウ、ジャノメチョウ、ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、ウラギンシジミ等。昆虫/トラフカミキリ(写真上左)、チャバネアオカメムシ、トウキョウヒメハンミョウ、オニヤンマ、オオヤマトンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ、ニイニイゼミ等。その他/ヤマカガシ、アマガエル等。


7月13日(午前)、横浜市緑区長津田町(仮称)東名の森

 今日はかなり風が強くて、時折太陽が顔を出すという写真撮影には不向きな天候となった。そこで新治市民の森の遊水池周りならば風が遮られるし、日陰も多いからと行ってみたが、予想したより風があるし日陰も少なく、見られる昆虫達も少なかった。そこで、雑木林の中の樹液に集る昆虫達なら何とか撮影出来るだろうと、急遽、長津田町の(仮称)東名の森へ行って見た。目的の森へ行く途中、風が遮られる場所があって、羽化したてのイチモンジチョウを見つけてカメラの中に納める事が出来た。また、クロバネツリアブという大型の特長あるアブも盛んにテリトリーを張っていた。雑木林の中へ入って行くと、一本だけだが樹液が出ているクヌギの木があって、なんとカブトムシの雄が2匹も見られた。蝶では羽化したてのルリタテハやクロヒカゲもやって来た。そんな訳で、短時間だが目的は果たせたものの、ほとんど雑木林の中だったので、花等の観察は出来なかった。

<今日見られた主なもの>蝶/イチモンジチョウ(写真上右)、コミスジ、ルリタテハ、クロヒカゲ等。昆虫/カブトムシ(写真上左)、クロバネツリアブ等。


7月12日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 昼食は横浜動物の森公園から至近の御馴染みのスーパー「つるかめ」で、懐かしのソース焼きそば、高菜おにぎり、コロッケを各一個購入して木蔭に車を停めて噛み締めるかのように食べた。その後、健康昼寝をむさぼった後、久しぶりにデジスコを担いで新治市民の森へ行ったが、期待したカワセミの出はすこぶる悪いとの事で、常連さんは次々と帰って行った。そこで私も潔く新治市民の森を諦めて、必ずカワセミが見られる大和市の泉の森公園へ行った。もちろん到着は何と午後4時であったが、期待したカワセミは到着後頻繁に現れ、なおかつラッキーな事に親子連れがやって来て、子供に餌を与える雄親の愛情溢れる姿まで撮影する事が出来た。私なんぞ子育てには落第点がたくさん並ぶ通信簿であったが、泉の森公園のパパさんカワセミは満点パパで、この公園での今年の繁殖結果が順調だった事は当然の帰結やなあとはっきり分かった。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミの幼鳥と雄親(写真上)、カワセミの雄、カイツブリ、カルガモ等。


7月12日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 週間天気予報を見ると、あれ程までに並んでいた傘マークは消えて、そろそろ梅雨の季節は終わりなのかなあとも感ずる。しかし、涼しい日々の方が有り難いので、梅雨前線には下旬までは頑張ってもらいたいものである。とは言っても、炎熱地獄はもうすぐなのだから、そんな季節にぴったりの樹液に集る昆虫の発生具合はいかがなものかと、横浜動物の森公園へ行った。雑木林の中に入ると、まだクヌギの樹液の出は今一であったが、昨年、たくさんの樹液を出していたコナラの大木は早くも鼻にぴーんと甘酸っぱい樹液を出し始めていた。今日は大物のカブトムシはいなかったが、クロコノマチョウ、クロヒカゲ、カナブン等がやって来ていた。そんな様子を確認すると、梅雨が明けても涼しい雑木林の中でかなり楽しめるぞとほくそ笑んだ。その後、雑木林の縁の下草を見て回ったが、今日もササキリの幼虫やベッコウハゴロモ?の幼虫が目立った。また、早くもアミガサハゴロモの成虫が発生しいていたのには驚いた。

<今日見られた主なもの>花/ミズタマソウ、ダイコンソウ、キンミズヒキ、ハエドクソウ、アキノタムラソウ、オカトラノオ、ヒメジオン、ヨウシュヤマゴボウ、ナワシロイチゴ等。蝶/クロコノマチョウ(写真上左)、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、モンキアゲハ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/サシガメの仲間の幼虫(写真上右)、チャバネアオカメムシ、トウキョウヒメハンミョウ、カナブン、マメコガネ、カシルリオトシブミ、アミガサハゴロモ、ベッコウハゴロモ?の幼虫、ササキリの幼虫、マユタテアカネ等。キノコ/マンネンタケ、オオノウタケ等。その他/ハナイカダの実等。


7月11日(午後)、横浜市(仮称)ツミの森

 午後からは行く所が無いので、また通っていると思わぬ場面に出くわすので、毎度御馴染みの(仮称)ツミの森へ行った。そろそろ巣立った5羽の幼鳥は一本立ちして、この森から飛び去ってもおかしくないから、撮れる時に良い写真を撮っておこうとも思ったのである。いつものように農道に車を停めて通い慣れた道で徒歩13分、一汗かいて現地に到着すると、今日はツミの動きはほとんど無く、静かな昼下がりの様相を呈していた。今日は駄目かなとの悪しき思いが脳裏を横切ったが、午後3時半頃より幼鳥の動きが急に活発となった。特に、セミやトンボやチョウ等の昆虫を捕らえて食べる事が出来るまでに成長していて、巧みな飛翔でこれらを追いかけ、捕まえると小枝で食べ始める。そんな光景が何遍も眼前で繰り広げられて、飽きる事無く観察し撮影する事が出来た。しかし、たとえ昆虫であっても自分で餌を捕る事が出来るようになったのだから、この森から去って行く日も近づいているのだろう。

<今日見られた主なもの>鳥/ツミの幼鳥(写真上)、オナガ、ヒヨドリ、カルガモ等。


7月11日(午前)、横浜市緑区三保市民の森

 昨日は風が強くて写真撮影どころではなかった。機材が濡れる雨はもちろん、風が強いと被写体は揺れに揺れ、ピーカンだとコントラストが激しい写真となる。そんな訳で、絶好の写真日和は意外と少ないものなのだ。しかし、昨日は久しぶりの全休となり、眠りに眠って日頃の疲れが取れたのだから、まことに有り難い強風様となった。今日は風も治ったので、三保市民の森へ行ってみた。まずは道路を挟んだ反対側の雑木林の下へ行ってみると、ササキリの幼虫とベッコウハゴロモの幼虫がたくさん見られた。ベッコウハゴロモの幼虫は尾端に白い綿毛が着いていて、開いて身を隠すとタンポポ等の種子の様に見え、アリ等の昆虫を寄せ付けないバリケードにもなり、危険回避の為に飛び跳ねた時にはパラシュートとなる等、一石何鳥もの役目を果たすのである。今日もその後、毎度御馴染みの谷道へ行ってみたが観察出来たものは左程無く、日陰にダイコンソウが咲き出していて嬉しくなった。

<今日見られた主なもの>花/ダイコンソウ(写真上左)、オトギリソウ、ハエドクソウ、アキノタムラソウ、チダケサシ、ホタルブクロ、ヒメジオン、ツユクサ等。蝶/ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、ムラサキシジミ等。昆虫/ベッコウハゴロモ?の幼虫(写真上右)、コガシラアワフキ、カシルリオトシブミ、ヤマトフキバッタ、ササキリの幼虫等。キノコ/ツルタケ等。その他/ハナイカダの実等。


7月9日(午後)、横浜市(仮称)アオバズクの森

 午後からは昨日のプチ遠征の疲れが残っているので、安楽亭で焼肉ランチを食べて栄養を補給し、木陰に車を停めて睡眠不足を補った。そこで久しぶりに(仮称)アオバズクの森へ行ってみた。アオバズクは巣穴を見守るように、いつも決まった小枝に止っている。余程の事が起きなければ、その位置を変えないのだが、それでも多少だが位置が変るようである。ここのアオバズクも3回程微妙だが止っている位置が変わった。今日は一番写真撮影が楽な場所となっていたので、風に梃子摺りながらもばんばんシャッターを切ったものの、ピントがまあまあ合っているいるのは、10枚に一枚位であった。デジスコならもう少しばっちり撮れると思うのだが、300ミリマクロでちょうど良い近さなのでデジスコは使えない。この為、至近距離用のデジスコを揃えるかなとも思ったが、やはり近距離は一眼レフが良いと買うのは止めにした。もう少しISO感度が上げられるカメラに買い換えたら、かなり画質が良くなるからである。

<今日見られた主なもの>鳥/巣穴を見張るアオバズク(写真上)等。


7月9日(午前)、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 昨日の甲府盆地は周りを山で囲まれているためか、ほとんど風は無かったのだが、横浜地方はここ数日風がかなり強い。天気図を見ると日本海に梅雨前線があって、低気圧が頻繁に通過しているようである。この為、太平洋側は風が強いだけだが、日本海側は大雨に見舞われているようである。そんな訳で今日も風が遮られる所、少々の風でも撮影出来るキノコが生えている所という事で、寺家ふるさと村へ行った。これだけ雨が降り続いたのだから、もう生えても良かろうとキノコ横丁へ行ったが、貧弱なキタマゴタケとテングタケが生えているだけで、またしても期待外れに終った。いったい寺家のキノコはどうしたのだろうかと首をかしげた。昨日の(仮称)オオムラサキ散歩道でもニイニイゼミがかなり見られたが、キノコ横丁にもたくさんの脱殻が木々の幹に着いていた。その後、期待して昆虫横丁へ行ったが、これといったものには出会えず、ただミズタマソウが咲き、梅林横の斜面では早くもヤマユリが咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/ヤマユリ、ヤブカンゾウ、アキノタムラソウ、ノアザミ、ミズタマソウ、タカトウダイ、オオバギボウシ、チダケサシ、オカトラノオ、アカツメクサ、シロツメクサ、ヒメジオン、ヨウシュヤマゴボウ、ツユクサ等。蝶/コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ等。昆虫/ニイニイゼミの脱殻(写真上右)、ヒメシロコブゾウムシ、キベリトゲハムシ、ヤブキリ、ヤマトフキバッタ、ササキリの幼虫、ハラビロトンボ、オオシオカラトンボ等。キノコ/アワタケ(写真上左)、アイタケ、テングタテケ、キタマゴタケ、ヘビキノコモドキ、カワリハツ、ニオイコベニタケ、ニッケイタケ等。その他/アマガエル等。


7月8日、山梨県(仮称)オオムラサキ散歩道

 今日は待ちに待ったオオムラサキ観察会の日である。今年の梅雨は本格的で今日も曇りがちだが、雨は降ったとしても短時間だと予報されていたので決行した。去年は18日だったが、個体数こそ多かったものの破損している個体もいたので、今年はやや時期を早めての開催となった。現地に到着すると、オオムラサキを呼び寄せる秘薬をスプレーする為に早く来ていたAさんが、暗い顔をして「全くいない」と言うので、私達の顔もみるみる内に血の気が引いて青くなった。しかし、気温が上がり秘薬の効果も現れたのか、数こそ少ないもののオオムラサキが吸汁に訪れた。また、頭上では複数のオオムラサキの勇ましい飛翔も見られた。とは言っても雄ばかりで雌は見られず、やはり5日後位が盛期のように思われた。本格的な梅雨がオオムラサキの発生を遅らせているようである。午後4時近くになると雨が降り出し、大収穫とは言えないものの参加者一同満足しての、ちょいと早い家路となった。

<今日見られた主なもの>花/コマツナギ、オカトラノオ、ホタルブクロ、ネムノキ等。蝶/吸汁するオオムラサキの雄(写真上左)、羽を開いたオオムラサキの雄(写真上右)、イチモンジチョウ、コミスジ、キタテハ、ルリタテハ、ジャノメチョウ、ツバメシジミ、ヒメキマダラセセリ等。昆虫/カブトムシ、コクワガタ、カナブン、ヨツボシオオキスイ、ヨツボシケシキスイ、ヨツスジハナカミキリ、ノコギリカミキリ、ハイイロチョッキリ、マメコガネ等。キノコ/ミドリニガイグチ、ドクツルタケ、ヤマドリタケモドキ、ニオイワチチタケ、アンズタケ、オニイグチモドキ等。


7月7日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は、久しぶりに青空が広がり太陽が顔を出した。梅雨の涼しさに慣れた身体にはかなりきついが、写真撮影も陰影がはっきり出て芳しいとは言い難い。しかも風が強いから、こんな時は何処へ行ったら良いのかと思案したが、新治市民の森の遊水池周りが一番と出かけてみた。この思惑は正解で、風が遮られ日陰が続くから快適の写真撮影が出来た。まずは発生したばかりのヒメアカネがたくさんいて、近づいても逃げないので簡単に撮る事が出来た。これに比べてハグロトンボは敏感で、近づくとすぐに飛立つので撮る事が出来なかった。やはり300ミリマクロを持参して、梅田川にて再挑戦だなあと微笑んだ。甲虫では第2化が始まったのかイタドリハムシがたくさん居た。発生したばかりの為か、それとも第2化だからか、春に比べると紋は黄色っぽかった。この他、美麗なアカスジカメムシがヤブジラミの実で食事をしていた。なお、今日は市民の森奥等へは行かなかったので、野の花や蝶の観察は貧弱なものに終った。

<今日見られた主なもの>花/ヤブカンゾウ、ホタルブクロ、クサノオー、ヒメジオン、ドクダミ、ネムノキ等。蝶/ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミ、ベニシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/イタドリハムシ(写真上左)、ヒメアカネ(写真上右)、ショウジョウトンボ、ハラビロトンボ、ハグロトンボ、オオスズメバチ、ヒメクロオトシブミ、カシルリオトシブミ、マメコガネ、アカスジカメムシ、ナガメ、クサギカメムシの幼虫、ササキリの幼虫等。


7月6日、横浜市都筑区都筑中央公園

 今日は朝から雨で、午前中は止みそうもない。そこで地デジについて総務省地デジコールセンターに聞いたり、髪が長くなったので1000円床屋へ行ったり、久しぶりにネギ塩丼を食べたりしていたら雨が止んだ。そこで、都筑中央公園へキノコの観察に行かないのは片手落ちと思っていたので行ってみた。しかし、散策を開始すると30分も経たない内に雨が降って来た。そんな訳で傘を差しての散策となり、雨が降っていない時に撮ったイロガワリだけがカメラの中に納まっていたものの、もう一枚もう一枚と眼を光らせるが小雨では昆虫は葉陰に隠れているし、キノコもこれといったものには出会わなかった。それでも初めてイロガワリを近場で撮影したので、なんとか散策記をァップと考え、7月4日に大原みねみち公園にて撮影したクロアシナガノボリリュウタケを登場させて写真を2枚とした。その他、観察出来たキノコは下に記したが、やはり都筑中央公園もキノコ観察には侮れない公園であった。

<今日見られた主なもの>花/ホタルブクロ、ニワゼキショウ、コムラサキ等。蝶/ヒカゲチョウ、モンシロチョウ等。昆虫/トウキョウヒメハンミョウ等。キノコ/イロガワリ(写真上左)、クロアシボソノボリリュウタケ(写真上右/7月4日、大原みねみち公園にて撮影)、ヤマドリタケモドキ、カレバキツネタケ、キツネタケ、テングタケ、ニオイコベニタケ、カワリハツ、ツルタケ、ドクツルタケ、ハリガネオチバタケ等。


7月5日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は親戚の法事があって、自宅に午後3時に戻って来た。そこで今日の散策は無しとも考えたが、法事で頂いたお料理がとても美味しく量もあったので、これは腹ごなしに散策して来なければならないと茅ヶ崎公園へ行った。時間からして至近距離の新吉田町とも思ったが、風が少々あったからキノコなら撮影しやすいと思ったのである。まず最初に、アメリカウラベニイロガワリが前回見られた場所に行ってみたが、綺麗に草刈がなされていて、キノコも同時に跳ね飛ばされていた。しかし、同所でニイニイゼミの脱皮殻を2つも見つけて、いよいよセミの季節がやって来るのだなあと実感した。その後、ヤマドリタケモドキを見つけてにんまりしてカメラに納めたりしたものの、その後が続かない。短時間の筈が少し時間がかかって、やっと樹液に吸蜜するヒカゲチョウを撮り、今日のキノコの中では一番たくさん生えていたカレバキツネタケを撮影した。

<今日見られた主なもの>花/オカトラノオ、ホタルブクロ、ネジバナ、ヨウシュヤマゴボウ等。蝶/ヒカゲチョウ(写真上左)、クロアゲハ、ヤマトシジミ、ベニシジミ等。昆虫/カナブン、ササキリの幼虫、ニイニイゼミの脱皮殻等。キノコ/カレバキツネタケ(写真上右)、クロアシボソノボリリュウタケ、テングタケ、ニオイコベニタケ等。


7月4日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは、久しぶりにデジスコを担いで新治市民の森へ行った。新治に限らず何処でも夏の里山は鳥が少ないし、おまけに暑いし薮蚊も出没するから、鳥撮りの姿もかなり少なくなる。しかし、今まで随分お世話になったフィールドであるし、顔見知りのお仲間も来るのだから、週に一度位は顔を出さないと罰が当たる。散策を開始すると、電柱に止ったドバト目掛けてオオタカが急降下した。もちろんドバトはそれに気づいて逃げたのだが、新治小学校の方へ消えてしまってその結末は分からない。その後、鳥撮りのポイントへ行って見たが常連さんは少なく、超常連さんのお2人は帰り支度を始めていた。そんな訳で大田区からバイクでやって来るWさんと二人だけになり、目的とするカワセミの出が芳しくないこともあって、Wさんとの楽しい会話が続いた。Wさんが勤める会社もやっといくらか仕事が戻って来たとの事、今後の道のりは厳しいだろうが、まあ一安心であることには変り無い。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ成鳥雄(写真上)、オオタカ、ホトトギス、スズメ、ハシブトガラス等。


7月4日(午前)、横浜市都筑区大原みねみち公園

 例年になく梅雨らしい梅雨なのだが、雨は夜間に降ったり午前中に降ったりと、雨で一日お休みという日がなかなか来ない。また、梅雨の合間も、晴れる事は少なく曇っている事が多いから写真撮影には好適な日々が続く。とは言っても、春や秋の曇り日に比べると湿度と気温がかなり高いから、快適とは言い難い。今日は何処へ行こうかなあと考えたが、キノコがたくさん生えているのだからと、久しぶりに大原みねみち公園へ行った。大きな自然度の高いお隣の茅ヶ崎公園に比べるとかなり小さな公園だが、池が2つあり小川もあるからキノコの発生には好適な公園である。しかし、今日は大きなキノコはコテングタケモドキ位で、クロアシボソノボリリュウタケ、ニオイコベニタケ、カレバキツネタケ、キツネタケ等の小さなキノコがほとんどであった。キノコ以外では池の周りにアカツメクサが咲いていてベニシジミやヤマトシジが見られた位で、やはり自然度は高いとは言えないなあと苦笑いを浮べた。

<今日見られた主なもの>花/アカツメクサ(写真上左)、オカトラノオ、ホタルブクロ、ネジバナ、ヨウシュヤマゴボウ等。蝶/アオスジアゲハ、ヤマトシジミ、ベニシジミ等。昆虫/ルリクビボソハムシ、コフキゾウムシ、コシアキトンボ、シオカラトンボ、ササキリの幼虫等。キノコ/オキナクサハツの幼菌(写真上右)、コテングタケモドキ、テングタケ、ニオイコベニタケ、ニオイワチチタケ、カレバキツネタケ、キツネタケ、クロアシボソノボリリュウタケ等。


7月3日、横浜市(仮称)チョウトンボの里

 前回の6月30日は1時間ばかりの散策で、チョウトンボの撮影だけに時間を費やし、付近はまったく散策しなかった。そこで今日は、狭い範囲だが周りを散策してみた。道路脇に植栽されているミソハギは早くも美しく咲き出し、第2化となるモンシロチョウが多数吸蜜に訪れていた。農道脇にはツユクサがたくさん咲き、葉上にはアオクサカメムシが止っていた。また、チョウセンアサガオの葉にはルイヨウマダラテントウがたくさん見られ、少し離れたクズの葉にはニジュウヤホシテントウ(?)も静止していた。この他、ウズラカメムシ等をカメラに納めると、やはりチョウトンボを撮りたいとポイントへ行ってみると、前回より多くのチョウトンボが見られた。草原の上をひらひら飛ぶ個体が多かったが、棒の先に止ってくれる個体もいて、ばんばんシャッターを切る事が出来た。チョウトンボは写真のように羽がやや上がった格好が一番絵になるので、そんな気に入った写真が撮れるまで頑張った事は言うまでも無い。

<今日見られた主なもの>花/ツユクサ、ミソハギ、ヒメジオン、ヨウシュヤマゴボウ等。蝶/モンシロチョウ等。昆虫/チョウトンボ(写真上左)、ニジュウヤホシテントウ?(写真上右)、ルイヨウマダラテントウ、アオクサカメムシ、ウズラカメムシ、コフキゾウムシ、ショウジョウトンボ等。


7月2日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日も梅雨らしい天気で、午前中は雨がしとしと降り続いた。そこで今日は、午後からの一般撮影機材による散策のみとなった。何処へ行こうかと考えたが、キノコ横丁が気になるし、昆虫や野の花も多い寺家ふるさと村へ行った。まずはキノコ横丁へ寄って見たが、目ぼしいキノコは生えていなかった。昨日の鴨池公園の爆生が嘘のようである。いったいどうしたんだろう。キタマゴタケは生えていないとしても、ウスキテングタケ位は見られると思ったのだが、成果ゼロのキノコ横丁となった。そこで次は昆虫横丁へ行ってみた。相変わらずオオチャバネセセリが見られたものの、雨上がりだからか小さな昆虫達の姿は少なかった。しかし、アマガエルやシュレーゲルアオガエルやトウキョウダルマガエル等の寺家に生息するカエル達の赤ん坊がたくさん見られた。まだ尾をつけているものもいて笑ってしまった。その後、下草に止る蝶や昆虫を探してみたが、見つかったのはシロオビトリノフンダマシであった。

<今日見られた主なもの>花/タカトウダイ(写真上左)、オオバギボウシ、チダケサシ、オカトラノオ、ホタルブクロ、アカツメクサ、シロツメクサ、ヒメジオン、ヨウシュヤマゴボウ、ツユクサ等。蝶/サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、オオチャバネセセリ、キマダラセセリ等。昆虫/カブトムシ、コフキゾウムシ、ヤマイモハムシ等。キノコ/カワリハツ、ニオイコベニタケ、ニッケイタケ等。その他/シロオビトリノフンダマシ(写真上右)、アマガエル等。


7月1日(午後)、横浜市(仮称)ツミの森

 午後からは行く所が無いので、毎度御馴染みの(仮称)ツミの森へ行った。もう巣立って1週間程経つので、いつバイバイされてもおかしくはないのだが、今月中旬位までは居て欲しい。今季は駐車料金無しの農道に車を停めて歩いて来るという超ウルトラCの秘策を会得したから、貧乏人の私でも何回でも通える。鳥撮りは何遍も通っていると、信じられないようなドラマが演じられる事があるから、しつこい位に通うのも必要でまた楽しいものである。今日は親が餌を持って来るのを待ちわびる幼鳥や、親から貰った餌を兄弟達に捕られない様に隅っこでこっそり食べる幼鳥を撮った。なにしろ今年は5羽巣立ったのだから、餌を運ぶ親は勿論の事、兄弟達との間で餌争奪競争のある子供達も大変である。しかし、親もそれぞれの子供を識別していて、前回はこの子、今回はこの子、次はこの子というように、餌を平等に与えているのに違いない。

<今日見られた主なもの>鳥/親からの餌を待つツミ幼鳥(写真上左)、親から貰った餌を食べるツミの幼鳥(写真上右)、カルガモ等。


7月1日(午前)、横浜市都筑区鴨池公園

 早いもので今日から7月に入った。梅雨が明けたらもの凄く暑くなるので、梅雨明けは今月の下旬と願いたいものである。今日も港北ニュータウンのキノコが気になって鴨池公園へ行った。キノコに対する興味はそれ程では無くなったが、キノコの季節は梅雨の頃と秋の長雨の頃で、期間も短いから見られる時に撮っておこうという訳である。散策を開始すると、道端にアメリカオニアザミが咲いていた。このアザミの棘は特別鋭いので、引き抜こうと考える方もいないようである。今日は今にも雨が降って来そうな曇り空だから蝶の姿は少なく、また、小さな昆虫達の姿も一頃より減った。しかし、大物のオニヤンマが緑道の小川の縁で羽化していた。目的のキノコは、なんと食べると美味しいヤマドリタケモドキが何本か生えていて、大きいのは私の腕回りと同じ位の太さで、悠然と生えている姿は、まさにキノコの王様であった。この他、食べるととんでもなく苦しむと言われるテングタケが爆生していた。

<今日見られた主なもの>花/アメリカオニアザミ(写真上左)、オカトラノオ、ホタルブクロ、ネジバナ、ヨウシュヤマゴボウ、アカツメクサ等。蝶/クロアゲハ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/コフキゾウムシ、シロコブゾウムシ、オニヤンマ、コシアキトンボ、シオカラトンボ等。キノコ/ヤマドリタケモドキ(写真上右)、テングタケ、ニオイコベニタケ、ニオイワチチタケ、カレバキツネタケ、アラゲキクラゲ等。


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