2010年:みちばた散策記

(3月)



3月31日、横浜市港北区新羽町

 いよいよ今日で3月は終わりとなる。いつもよりかなり早いと思っていた春の進行は、下旬頃からの予期せぬ強烈な寒の戻りで、いまだソメイヨシノは満開とはなっていない。そんな事もあってか、蝶や昆虫達の出現も後れているようである。いったい月の初めに早々羽化したルリシジミやモンシロチョウ等は、どうしているのだろうかと気がかりである。今日は何処へ行っても同じとばかりに、至近距離にある新羽町へ久しぶりに出かけた。散策を開始して新羽丘陵公園の方へ歩いて行くと、何故だか生垣となっているカリンの花が咲いていた。数多い木々の花の中でも、その色合いと形の良さはトップクラスと言えよう。更に新羽丘陵公園には、もの凄く花付きの良いニオイトサミズキが満開となっていた。その名の通り匂いが漂って来たが、期待した程の芳香ではなかった。また、草原には早くもシロツメクサが咲き始め、天気が良ければベニシジミ等が見られそうである。

<今日見られた主なもの>花/カリン(写真上左)、ソメイヨシノ、ニオイトサミズキ、ヒカンザクラ、ボケ、ハナモモ、モミジイチゴ、ウグイスカグラ、ミツバアケビ、ハナニラ、シロツメクサ等。その他/アカメガシワの芽吹(写真上右)、コナラの芽吹、ニガキの芽吹等。


3月30日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 相変わらず気温は低いものの、雲一つ無い晴天となった。横浜動物の森公園へ行く途中、富士山や丹沢が良く見える高台を通るが、かなり雪が降ったようで山々は白く雪化粧をしていた。こんな情況では、石砂山のギフチョウの発生はかなり遅れそうである。今日は久しぶりの晴天だから、木々の芽吹きを逆光で撮ろうと、ひかりが丘団地裏の雑木林に直行した。ここは芽吹きから新緑にかけて、とても気持ちの良い散策が出来る美しい雑木林のなのである。特にハナイカダやクロモジがとても多く、その芽吹きは春の光に照らされて緑色の花が咲いたようである。また、ハナイカダの若葉を逆光で見ると、早くも小さな蕾がついていて楽しくなる。無事にハナイカダの芽吹きをカメに納めると三保町の方へ戻って、何本も植栽されているカツラのハート型で印象的な若葉を撮った。

<今日見られた主なもの>花/タチツボスミレ、ヒメオドリコソウ、ヤマザクラ、クロモジ、コブシ、キブシ、モミジイチゴ、ウグイスカグラ等。蝶/ルリタテハ、モンシロチョウ等。その他/ハナイカダの芽吹(写真上左)、カツラの芽吹(写真上右)、コナラの芽吹、ハリギリの芽吹等。


3月29日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは手持ち専用お爺ちゃん鳥撮り機材として、中古で手に入れたオリンパスE−30と70〜300mmズームの試し撮りに新治市民の森へ行った。予定していた出費がかなり少なくて済み、前々からチョウゲンボウの飛翔写真に最適と思っていたので、清水の舞台から飛び降りたつもりで衝動買いしてしまった。とにかく軽くてコンパクトだから、遠い所にいる鳥撮り用にとデジスコも持ってポイントへ行ったが、左程苦痛ではなかった。まずは昨日下見に来た時に、まだいたの?と驚いたルリビタキの雌に期待したが、有り難い事にすぐに現れて可愛らしいポーズをとってくれた。もちろんオリンパスで手持ち撮影をしてみた。デジスコに比べると画質は今一だが、もう少し明るくシャッタースピードが上がる撮影条件なら合格点の写真となるに違いない。ちなみに本当に久しぶりに新治で現れたカワセミをデジスコで撮ったが、やはり画質はこちらの方が上のようである。

<今日見られた主なもの>鳥/ルリビタキの雌(写真上左)、カワセミの雄(写真上右)、ジョウビタキの雄、ヤマガラ、シジュウカラ、アオジ、コゲラ、コサギ、ハシブトガラス等。


3月29日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 もうすぐ4月だというのに本当にどうしたのだろう。今日ももの凄く寒い。ラジオのニュースによると、御殿場で雪がかなり降っているという。どうやら今年のソメイヨシノの満開は、小中学校の入学式の頃になるようである。今日はこれといった撮りたいものもないので、至近距離の新吉田町へ行った。散策を開始してニリンソウのある斜面に行ってみると、ほんの少しだが咲いていた。植木屋さんの畑を通って丘の上へ行ったが、ドウダンツツジが早くも咲き出し、シデコブシが見頃で、至る所にハナダイコンが咲いていた。いつものように丘を下って登り返して杉山神社の方へ行くと、ただ撮るだけで作品となるようにミツバアケビが咲き出していて嬉しくなった。来年の里山写真クラブ作品展用に、半切の大伸ばしでも耐えられるように、慎重に何枚もカメラの中に納めた。その後、一時間程散策を続けたが、路傍にヒメスミレが咲いていた以外には、これといったものには出会えなかった。

<今日見られた主なもの>花/ミツバアケビの雌花(写真上右)、キブシ、コブシ、シデコブシ、ヒカンザクラ、トサミズキ、スモモ、クサイチゴ、モミジイチゴ、ウグイスカグラ、ニリンソウ、タチツボスミレ、ヒメスミレ、ハナダイコン、シャガ、ハナニラ等。その他/ニガキの芽吹(写真上左)、コナラの芽吹、ゴンズイの芽吹、アカメガシワの芽吹等。


3月28日、横浜市緑区三保市民の森

 ソメイヨシノがちらほら咲き出したというのに、真冬に戻ったかのようなどんよりとして気温が低い日となった。こんな天気では蝶や昆虫は現れないし、何か撮り頃のものがあるかもしれないと、久しぶりに三保市民の森へ行ってみた。土日祝のみ開いている駐車場に車を停めて散策を開始すると、入口横の畑にあるポーポーの蕾が膨らみ始めていた。今日も貧果が予想されたのでカメラの中に納めて三保平まで行ってみると、ゲンカイツヅジが満開であった。ギフチョウを撮りに行く石砂山には自生のものが見られるが、ここのはもちろん植栽のものであろう。なんとか他の花も入れて一輪だけのワンパターンから抜け出した絵柄を撮りたかったのだが、そうは問屋が卸してはくれなかった。その後、いつものように谷道へ入ったが、草刈が入って見るべきもの撮るべきものが無かった。本当に最近の公園等は草刈が激しいなあと苦笑した。

<今日見られた主なもの>花/ゲンカイツヅジ(写真上左)、ポーポーの蕾(写真上右)、タチツボスミレ、ソメイヨシノ、ヒカンザクラ、ハナモモ、ベニスモモ、レンギョウ、モクレン、ハクモクレン、コブシ、キブシ、モミジイチゴ、ウグイスカグラ等。その他/ハナグモ、カラスザンショウの芽吹、コナラの芽吹、ゴンズイの芽吹、ハナイカダの芽吹等。


3月27日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 寺家ふるさと村に週末出没するキノコ狂いのN仙人が、隣接する鴨志田公園にはトガリアミガサタケは無いと言う。しかし、このHPの掲示板で御馴染みの公園近くに住むナズナさんちの庭に4本も生えたとブログにあったので、絶対生えてる筈と探してみる事にした。しかし、かなり丹念に見て回ったものの、仙人の目に狂いは無く、トガリアミガサタケは生えていなかった。そこで、この散策記の為にタチツボスミレとアカシデの芽吹きを撮った後に、ほんの短時間だが「むじな池」まで行って見た。今年は開花が早いと予想されていたソメイヨシノはちらりほらりで、何故か寺家ふるさと村にはたくさん見られるナガバノスミレサイシンも咲き始めたばかりといった具合であった。更に、「むじな池」でミヤマセセリを観察したが、こちらも例年通りの発生で、なんやかんやと言われながらも、結局は春の進み具合は平年並みないし少し遅いようであった。

<今日見られた主なもの>花/タチツボスミレ(写真上左)、ナガバノスミレサイシン、アオイスミレ、ヤマルリソウ、ソメイヨシノ、アンズ、スモモ、ハナモモ、コブシ、キブシ、モミジイチゴ、ウグイスカグラ、ケキツネノボタン、ヒメオドリコソウ等。蝶/モンシロチョウ、モンキチョウ、ルリシジミ、ミヤマセセリ等。その他/アカシデの芽吹(写真上右)、コナラの芽吹、ゴンズイの芽吹等。


3月26日、横浜市緑区梅田川

 いゃー、昨日一昨日と良く雨が降りました。私にとっては連日の散策疲れを癒す慈雨であり、植物にとっては生長の為の慈雨となった。そんな訳で今日は久しぶりの散策となったのだが、港北ニュータウンの公園は歩いてしまったし、蝶や昆虫達はまだ本格的に活動していないから行く所が浮かばない。そこで、オニグルミの芽吹きを撮ろうと梅田川へ行った。いつもの場所に車を停めて、ちょいと下流に歩いて「くるみ広場」まで行くと、オニグルミの芽吹きが始まっていて嬉しくなった。可愛らしい葉痕のある芽吹きを無事にカメラに納めると、今度は上流に向かった。11日に来た時に比べると、サンシュユ、ハナモモ、マンサク、アセビ等は盛りを過ぎて色褪せていたが、薄紫のモクレンが美しく、ボケも何とか撮る事が出来た。最後にカラスザンショウの芽吹きを見に行ったが、こちらも堅い冬芽を割って芽吹きが始まっていた。

<今日見られた主なもの>花/ボケ(写真上右)、モクレン、チョウセンレンギョウ、ハナモモ、サンシュユ、アセビ、ツバキ、ネコヤナギ、キブシ、ウグイスカグラ、タチツボスミレ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ハナダイコン等。昆虫/オオカマキリの卵のう等。その他/オニグルミの芽吹(写真上左)、カラスザンショウの芽吹等。


3月23日、横浜市都筑区都筑中央公園

 港北ニュータウンには本当にたくさんの公園があるが、私が良く出かけるのはその内の半分で、今日はその中でも一番面積が広い都筑中央公園へ行った。面積が広いから自然度も深いとは言えないのだが、やはり見逃せない公園の一つである。散策を開始すると、クマシデの雄花が垂れ下がっていた。私が散策する地域には、クマシデ、サワシバ、イヌシデ、アカシデの四種類が見られるようだが、図鑑を開くと雄花でも区別がつきそうである。しかし、いっこうに判別方法を覚える気が無いので、未だにこの四種を見分ける事が出来ない。更に進んで「ばじょうじ谷戸」へ通りかかると、植栽されたレンギョウが見事に咲いていた。このレンギョウと近縁のチョウセンレンギョウは見分けが簡単だから嬉しい限りである。また、小さな水田の畦には早くもレンゲソウが咲き、ソメイヨシノもちらほら花開いていた。

<今日見られた主なもの>花/レンギョウ(写真上左)、クマシデ(写真上右)、チョウセンレンギョウ、ソメイヨシノ、サンシュユ、ハナモモ、ヒサカキ、キブシ、コブシ、ハクモクレン、クサイチゴ、モミジイチゴ、ウグイスカグラ、タチツボスミレ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、レンゲソウ等。蝶/モンシロチョウ、ルリタテハ、ルリシジミ等。昆虫/ツマグロオオヨコバイ等。その他/イロハモミジの芽吹、カマツカの芽吹、コナラの芽吹、ゴンズイの芽吹等。


3月22日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 今日は3連休の最終日、しかも散策日和だから著名な公園はかなりの人出に違いない。そこで、新治市民の森なら広大だから静かに違いないと行ってみた。また、休日にしか会えない鳥撮りマンにも挨拶して来ようと思ったのである。そこで足早にポイントへ直行すると、人影が皆無で驚いた。池を見回してみるとカワセミの姿は相変わらず無い。どうやら10日位前に姿を消してから現れていないようである。辺りには鳥の囀りがまったく聞こえず、閑古、閑古と閑古鳥が鳴いている。これは困ったなあと時計を見ると、午後3時を指している。こうなったら他所に転戦する訳にもいかず、いつも通りに4時半まで頑張ったが、撮影出来たのはヤマガラだけで、観察出来たものもコサギ、シジュウカラ位であった。こんな調子だと新治市民の森における野鳥写真の登場はしばらく無さそうなので、3月14日に撮影したコサギの写真をここで登場させることとなった。

<今日見られた主なもの>鳥/コサギ(写真上左/3月14日撮影)、ヤマガラ(写真上右)、シジュウカラ、エナガ、ハシブトガラス等。


3月22日(午前)、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 一昨日は茅ヶ崎公園、昨日は鴨池公園を散策したので、今日は両公園に挟まれた葛ヶ谷公園と大原みねみち公園へ行った。どちらの公園もそれ程広くは無いので、木々の芽吹きならなんとかなるのではと、芽吹き目で散策を開始した。まずはたくさんあるイボタが目に入って来たが、かなり葉が伸展していて、芽吹きというよりは新緑であった。そこで撮影はパスして、カマツカの芽吹きを撮った。やや赤褐色の葉は、なかなか上品で可愛らしい。その後、カマツカがかなり見られ、こんなに葛ヶ谷公園にあったんだなあと驚いた。次に今が盛りのコブシを撮りたいと思ったが、青空バックで絵になるようには咲いていなかった。そこでイロハモミジの芽吹きやコナラの芽吹きを撮って、予定通りの芽吹き巡りの2時間となった。しかし、木々の芽吹きは今ならではの被写体なので、今後、しばらくは芽吹き目で散策が続きそうである。

<今日見られた主なもの>花/ヒサカキ、キブシ、コブシ、クサイチゴ、モミジイチゴ、ウグイスカグラ、タチツボスミレ等。蝶/キチョウ、ルリシジミ等。キノコ/トガリアミガサタケ等。その他/イロハモミジの芽吹(写真上左)、カマツカの芽吹(写真上右)、コナラの芽吹、イボタの芽吹、ゴンズイの芽吹等。


3月21日、横浜市都筑区鴨池公園

 今日は迷わず昨日お約束したアブラチャンを撮りに鴨池公園へ行った。山地に行くと普通なアブラチャンだが、横浜市では、寺家ふるさと村とここでしか見た事が無い。昨日紹介したクロモジと同様にクスノキ科クロモジ属で、首都圏ではこの他にダンコウバイ、ヤマコウバシが見られる。クロモジ属はみんな雌雄別株で、昨日の茅ヶ崎公園のクロモジも今日紹介するアブラチャンも雄花だから雄の木ということになって実はならない。鴨池公園のアブラチャンは日当りの良い場所にあるのでちょうど良い咲き具合で、素直に切り取ってカメラに納めた。次は、お隣の葛ヶ谷公園にトガリアミガサタケが見られるので、鴨池公園にもある筈と探してみたら爆生していてびっくりした。普通、トガリアミガサタケはイチョウの木下に生えるのだが、小野路町ではカツラ、今日はソメイヨシノの下で、意外と多種多様な木下に生えるのかもしれない。

<今日見られた主なもの>花/アブラチャンの雄花(写真上左)、キブシ、コブシ、ウグイスカグラ、トサミズキ、ヒュウガミズキ、ボケ、ツバキ、タチツボスミレ、ハナニラ等。蝶/キタテハ、キチョウ、ルリシジミ等。キノコ/トガリアミガサタケ(写真上右)等。その他/コナラの芽吹、イボタの芽吹等。


3月20日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は正午近くから風がかなり強くなると予報されていたので、午前中勝負とばかりに自宅から至近距離の茅ヶ崎公園へ行った。前回行った時に大好きなクロモジの花が咲き始めていたのでカメラを向けたのだが、満足に足る写真は得られなかった。そこで再挑戦とばかりにまずはクロモジを見に行った。すると、かなり花開いていて嬉しくなった。クロモジが咲いたから、今度はアブラチャンだなあと思った。最近、ローアングルを強いられる野の花の撮影がしんどくなったが、木の花ならせいぜい中腰だから楽々ほいという訳である。クロモジの横にはコナラが芽吹いていたが、銀色の微毛が陽に輝いて白トビ気味の写真しか得られなかった。そこでもう一枚が苦労したが、生態園へ行ってサルトリイバラの蕾を撮った。それにしても今日は風が強くて撮影には苦労したが、春らしい天気ですねえと微笑むしかなかった。

<今日見られた主なもの>花/クロモジの雄花(写真上左)、サルトリイバラの蕾(写真上右)、シュンラン、コスミレ、アオイスミレ、タチツボスミレ、ウグイスカグラ、ヒカンザクラ、ヒュウガミズキ、トサミズキ、ツバキ等。蝶/キタテハ、キチョウ、ルリシジミ等。その他/コナラの芽吹、ミズキの芽吹等。


3月19日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 午前中の新治市民の森の散策では、もちろんカワセミのポイントも覗いてみたのだが、今日もカワセミは見られず、カメラマンは弱りきった様子であった。池に今までいたのは雌だから、繁殖を前にして、何処かに旦那さんを見つけに行ったのではとの事であった。いずれにしても、新治市民の森はしばらくの間は閑古鳥となりそうである。そんな訳ではないが、午後からは風が強くなりそうだし、行けば何かしらの野鳥が待っている泉の森公園へ行った。しかし、今日は野鳥のポイントにはすぐ降りて行かずに、山野草がたくさん見られる雑木林を一回りして見た。ユキワリソウ、ニリンソウ、イカリソウ、カタクリ、シュンラン、ユリワサビ、セントウソウ等が咲いていた。しばしそれらの山野草を愛でた後に「しらかしの池」に行ってみると、10日間程行方不明であったアメリカヒドリが戻って来ていてたので、今季最後とばかりにばんばんシャッターを切った。

<今日見られた主なもの>鳥/オオバン(写真上左)、アメリカヒドリ(写真上右)、ミソサザイ、ワカケホンセイインコ、キセキレイ、アオサギ、カワウ、バン、マガモ、コガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ヒドリガモ、カルガモ、カイツブリ等。


3月19日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 天気予報を見ると、明日はかなり風が強くなるようである。そこで今日撮影しておいた方が良いだろうと、アンズとスモモの花を撮りに新治市民の森へ行った。前述したように16日に行った時は咲き始めた状態だったが、今日は6分程度にまで花開いていた。たった3日間だというのに、開花のスピードは早いものだなあと改めて感じた。ウメは各所に植栽されていて誰でも知っているが、首都圏平地でアンズやスモモが植栽されている所は少ない。アンズは花びらがピンクで、とっても艶やかで上品な花である。それに比べるとスモモは純白で、枝一杯にこぼれんばかりに咲く。この為、スモモ畑は遠くから見ると真っ白に見える。新治市民の森の丘の上の畑は、スモモが20本位植栽され、何故かその中にアンズも3本程植栽されている。どうしてなのかなあと不思議に思うのだが、同一場所で撮影出来るのだから嬉しい限りである。

<今日見られた主なもの>花/アンズ(写真上左)、スモモ(写真上右)、ハナモモ、ハナニラ、ハナダイコン、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、スノーフレーク、ムスカリ等。


3月18日、横浜市青葉区元石川町

 昨日、このHPの掲示板で御馴染みの秀さんから、元石川町の桃源郷の写真のご投稿があった。また、近くにあるラーメン屋「八戒」のギョウザ定食も食べたいから、今日は迷わず散策先が決まった。まずは、丘の下にある農耕地の生垣のヒュウガミズキを撮った。そこから小さな墓地を通って丘に登ったが、今年も立派なシキミが花をつけていた。次に、何故だかたくさん植栽されているベニスモモを見に行ったが、ほぼ満開でとても綺麗であった。しかし、晴天で白っぽい花はデジタルカメラだと白トビを起こしやすいので日陰に咲いているものを撮ったが、満足には程遠い出来となった。その後、目的の桃源郷へ行ったが、カメラマンはもちろん老人ホームのお年寄りもみえていて、とても賑やかであった。肝心のハナモモの咲き具合はほぼ満開で、どうやら24日の道端自然観察会はこの桃源郷には来ずに、どっぷり寺家ふるさと村となりそうである。

<今日見られた主なもの>花/ベニスモモ(写真上左)、ヒュウガミズキ(写真上右)、ハナモモ、オウバイ、ボケ、ユキヤナギ、サンシュユ、ツバキ、シキミ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ナズナ、タネツケバナ、ハナダイコン等。


3月17日、東京都多摩市豊ヶ丘南公園

 今日は昨日に比べると信じられない位に気温が下がった。しかし、昨日が異常であったのだから、平年並みに戻ったとも言えよう。なぜかこう寒々しいと冬鳥でも撮りに行こうかなとも思ったが、ルリビタキを撮るのはお終いにしたので、久しぶりにカワセミかなあと行く場所を思案した。四季の森公園や泉の森公園の止まり木に止るカワセミは飽きたし、かと言って新治市民の森のカワセミは近頃出が悪い。そこで、一昨日はカモばかり撮っていてカワセミを撮らなかった豊ヶ丘南公園へまたしても行った。地元のカメラマンによると池の周りにある大きな石にも止るというので、今までとは異なった絵柄のカワセミが撮れるのではと期待したのである。しかし、近くには来るのだが石の上にも止まり木にも止らない。これは万事休すかなと思ったが、帰宅時間の少し前に、なんとか絵になる場所に止ってくれた。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、マガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、カルガモ、ムクドリ、ヒヨドリ、エナガ等。


3月16日(午後)、東京都町田市薬師池公園

 前にも記したが、東名高速港北PAのレストランが改装中で、昼食のレパトリーが減って困っている。そこで、今日は「かつ屋」でカツカレーを食べてから、健康昼寝の後に薬師池公園へ行った。デジスコを担いでポイントへ降りて行くと、勝つカレーを食べたからか、それとも可愛がってあげた為か、ジョウビタキの雌が現れて盛んにポーズをとってくれた。長袖シャツを腕まくりするほど気温が高い中でジョウビタキを撮るのも不思議な気がしたが、きっと今季最後となろう。鳥撮りカメラマンが集っているカワセミのポイントへ行く途中、雑木林をほんの少し上がった場所で、カタクリが赤紫に華やいで咲いていた。旧荻野邸の庭へ行くと、ルリビタキの雌もお出ましになった。ここの主のOさんによるとルリビタキの雄もまだいるというが、探せども会う事が出来なかった。池には相変わらず各種のカモが浮かんでいて、まだまだ寒い日もありますよといった具合であった。

<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雌(写真上)、ルリビタキの雌、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、カワセミ、オオバン等。


3月16日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 昨晩はびゅーびゅーと風が吹き、かなりの雨が降ったようだが、朝には止んで気温がぐんぐん上昇した。いつものように外回りの掃除を済ませると、これは暑くて堪らんと、4月中旬並みの服装で自宅を出発した。後で知ったのだが、気温はなんと24度にまでなったようである。昨日、アンズの開花を観察したので、アンズなら新治市民の森の丘の上の畑へという訳で行ってみた。しかし、まだ咲き始めで、今週末位が撮影に好適だなあと思われた。また、同所にあるスモモも咲き始めていたのには驚いた。そんな訳で当初の目的は叶えられず、クサボケでも撮ろうとメダカ広場へ行ったが、写真になるようには咲いていなかった。昨晩の強風の名残りなのか風はかなり強い。これでは何にも撮れないかなあと危惧されたが、風が冴えきられて静かな雑木林の尾根で、早くも花開いたアオキの雄花やガマズミの芽吹きを撮った。

<今日見られた主なもの>花/アオキの雄花(写真上左)、アンズ、スモモ、ハナモモ、サンシュユ、トサミズキ、ユキヤナギ、クサボケ、ウグイスカグラ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ、トウダイグサ、コマツナ、ハナダイコン、ハナニラ等。蝶/モンシロチョウ、キタテハ、キチョウ、ウラギンシジミ等。その他/ガマズミの芽吹(写真上右)、ツクシ等。


3月15日(午後)、東京都多摩市豊ヶ丘南公園

 午後からは野鳥を登場させようと、多摩市にある豊ヶ丘南公園へ行った。最近、新治市民の森は鳥の出が芳しくなく、また、泉の森公園もかなり飽きて来たので、豊ヶ丘南公園へ行ってみようということになったのだ。6台程しか停められない小さな駐車場は有り難い事に空いていて、デジスコを組み立てて池に降りて行くと、まだかなりのカモの仲間が泳いでいた。地元のカワセミ狙いのカメラマンによると、ついに今年はトモエガモが来なかったというこで、また、去年来た時にはたくさんいたオナガガモも早々去ったという事であった。それでも大好きなマガモがかなりたくさんいて、ヒドリガモは一つがいだが残っていてくれた。カワセミは至近距離にやって来たが、今日はカモちゃんにお別れに来たのだからと、地元カメラマンは不思議に思ったようだが、池のカモをばんばん撮った。もうすぐ繁殖地へ旅立って見られなくなるのだから当然である。

<今日見られた主なもの>鳥/マガモ(写真上左)、ヒドリガモ(写真上右)、キンクロハジロ、カルガモ、カイツブリ、カワセミ、ムクドリ、シジュウカラ、エナガ、ハシブトガラス等。


3月15日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 昨日、茅ヶ崎公園でヒカンザクラを観察したが、余りにも天気が良過ぎて白トビが激しく写真にならなかったので、今日は迷わず新吉田町へ行った。植木屋さんの畑に2本植栽されていて、毎年、ここで撮影しているからである。天気は薄曇りで光は柔らかく、大きなクスノキの梢をバックに撮影した。その後、丘の上の畑へ行ったが、コマツナの花が咲いて、モンシロチョウ、ルリシジミ、キタテハが軽やかに飛んでいた。今日は15日だから、やはり春の進行はかなり早い。一旦丘を下って雑木林を越えて杉山神社の方の農耕地へ行くと、ツクシがかなりたくさん伸び始めていて嬉しくなった。誰か大好物のツクシの佃煮を造ってプレゼントしてくれないかなあ、自分で摘んでの下ごしらえは、とても大変なのである。以上、今日は何処を見回しても花一杯で、もう冬には決して戻らないと確信した。

<今日見られた主なもの>花/ヒカンザクラ(写真上左)、ブンゴウメ、アンズ、サンシュユ、ハナモモ、トサミズキ、ミツマタ、オウバイ、アセビ、ボケ、ツバキ、ジンチョウゲ、ネコヤナギ、ウグイスカグラ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ、トウダイグサ、コマツナ、ハナダイコン、ハナニラ、スノーフレーク、ビオラ等。蝶/モンシロチョウ、ルリシジミ、キタテハ等。昆虫/ツマグロオオヨコバイ、ホソヒラタアブ、ナミホシヒラタアブ等。鳥/ジョウビタキの雌、カワラヒワ等。その他/ツクシ(写真上右)、ニワトコの芽吹等。


3月14日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 昨日の強風の名残りが僅かだが残ってはいたものの、散策には好適な晴天となった。いよいよ3月も半ばを迎え、冬の間はあまり出向かなかった茅ヶ崎公園へ久しぶりに行ってみた。散策を開始すると、植え込みのヒュウガミズキのクリーム色の釣鐘がそよ風に揺れていた。陽が良く当るベンチにはルリタテハが日向ぼっこをしていて、羽がかなり破損していたが飛翔には影響が無いようであった。雑木林を登り切った日溜りではコスミレが早くも顔を出し、植栽されたヒカンザクラは目が覚めるが如くに青空に浮かんでいた。また、嬉しい事にルリビタキの雌が目の前に現れてくれた。もしかしたらとクロモジを見に行くと、ほんの少しだが咲いていた。今日は開園している茅ヶ崎公園生態園に入ってみると、シュンランやアオイスミレが見られ、いよいよスプリングエフェメラルの面々が顔を出し始めたなあと強く感じた。

<今日見られた主なもの>花/クロモジ、シュンラン、コスミレ、アオイスミレ、タネツケバナ、ウグイスカグラ、ヒカンザクラ、ウメ、ヒュウガミズキ、トサミズキ、ツバキ等。蝶/ルリタテハ(写真上右)、キタテハ等。鳥/ルリビタキの雌、ツグミ等。その他/ゴンズイの芽吹(写真上左)、ヤブデマリの芽吹等。


3月13日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日は朝から風がかなり強い。こんな日は外周りの掃除をしても、すぐにまたゴミが散乱するので、目立つものだけを拾って出発した。横浜動物公園へ行く途中、風が強い事を示すがが如く、樹木の梢が激しく揺れている。こんな強風では撮影は無理かなと思ったが、まずは数輪咲き出したキブシを撮る事が出来た。日当りが格別良い場所ではないのだが、何故か特別に咲くのが早いようである。次に、クロモジは咲いただろうかと見に行くと、蕾はぷっくりと膨れていて、後数日で開花しそうである。付近にはヤマウコギがかなり見られたので、タテジマカミキリは越冬しているかなと探してみると、すぐに2匹も見つけ出して嬉しくなった。昔は谷戸田であったと思われる湿地に今日の主たる目的であるイヌコリヤナギを見に行くと、今が丁度撮影しごろの咲き具合で、風の止み間を待って素直に切り取った。

<今日見られた主なもの>花/キブシ(写真上左)、イヌコリヤナギ(写真上右)、ウグイスカグラ等。蝶/テングチョウ、ルリタテハ、キタテハ、キチョウ等。昆虫/タテジマカミキリ、チョウセンカマキリの卵のう等。


3月12日、千葉県(仮称)ヤツガシラの里公園

 だいぶ前から情報を頂いていたが、このHPの掲示板でも御馴染みの風のむろさんが素晴らしい写真をゲットなさっていたし、私の車はETCをつけていないので、東京湾アクアラインがETC割引なら片道640円なのに、なんと2400円もかかるのである。そんな訳で絶対に行くもんかと思っていたが、このHPの掲示板でも御馴染みの織姫さんが昨日行って素晴らしい写真をゲットなさったので、往復4800円の通行料を払っても行くしかないなと決断し早起きして出かけた。この英断は大正解で、午前中は11時から12時半まで、午後は3時から駐車場が閉まる5時まで、ずっと現れての大サービスとなった。久しぶりにデジスコではなく一眼レフを使用し、4Gのメモーリーカードを使い切った。そんな訳で、馬鹿高い東京湾アクアラインの通行料を払ったが充分お釣りある成果となって、るんるん気分で(仮称)ヤツガシラの里公園を後にした。

<今日見られた主なもの>鳥/ヤツガシラ(写真上)、アカハラ、ツグミ、ムクドリ、ヒヨドリ、カワラヒワ、スズメ等。


3月11日、横浜市緑区梅田川

 今日は久しぶりに眩しい位の青空が広がり、富士山はもちろん丹沢にも雪がかなり積もっていて、山並みだけを見ると雪国に来たような素晴らしい景観である。首都圏平地ではみぞれであったが、山沿いではかなり雪が降ったようである。今日も何処へ行こうかなあと迷ったが、こんな素晴らしい天気なのだから、各種樹木の花を青空バックで撮影しようと梅田川へ行った。まずは今が満開のサンシュユを撮った後、梅田川の向こうの新治側の丘の上の植木屋さんの畑へ行くと、早くもハナモモが咲いていた。そこで、ああでもないこうでもないと作画して無事にカメラの中に納めた。どんな花でも構図作りは難しいが、ハナモモもかなり難しい花の一つである。平地での春の進み具合はハナモモの開花情況からかなり早いのだが、前記したように山沿いの春の進み具合は、今回の雪でかなり遅れるに違いない。まこと今年は、暑かったり寒かったりと変梃りんな気象である。

<今日見られた主なもの>花/ハナモモ(写真上左)、サンシュユ(写真上右)、ウメ、ボケ、マンサク、アセビ、ツバキ、ネコヤナギ、ウグイスカグラ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ等。蝶/ルリタテハ、キタテハ等。昆虫/オオカマキリの卵のう等。その他/ニワトコの芽吹等。


3月10日、神奈川県大和市泉の森公園

 朝には雨が上がっている筈だったのに、ほんの少しだが雨が降っている。午後からは雨は止むようだが風がかなり強くなるという。そんな訳で、強風時の避難場所である泉の森公園へ行くしかないなと午前11時半に出発した。もちろん東名高速港北PAへ寄って昼食を食べた。泉の森公園へ到着すると、まずは野鳥ではなく、ミスミソウが咲いている筈と見に行ったら予想通りに咲いていた。白はもちろん、ピンクや赤の花も咲いていてとても綺麗である。この他、純白可憐なユリワサビ、セントソウも咲いていた。その後、しらかしの池へ行ってみたら、各種カモがいたばかりか、新治や寺家の顔見知りの面々がやって来ていた。そんな訳でわいわいがやがやとなって楽しい一時は過ぎたものの撮影には専念出来無かったので、なんとか2枚の写真をカメラに納めたのみとなってしまった。

<今日見られた主なもの>鳥/ミソサザイ(写真上左)、コガモ(写真上右)、カワセミ、アオジ、シジュウカラ、オナガ、ムクドリ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、コサギ、バン、オオバン、マガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ヒドリガモ、アメリカヒドリ、オナガガモ、カイツブリ、ハシブトガラス等。


3月9日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は昼頃から雨と予報されていて、朝から気温が低い冬に逆戻りしたような日となった。昨日は大車輪で3箇所も散策したので、今日はお休みでも良いかなあとも思ったが、新治市民の森へ行ってみた。こんなに寒いから、越冬するタテジマカミキリやツマキチョウの蛹を登場させようと思ったのである。目的がハッキリしているから雨が降らない前にと急いだ。まずはタテジマカミキリを撮り、少し戻ってツマキチョウの蛹を撮り、おまけのミツマタをカメラに納めた。そんな訳で無事に目的を達成し、カワセミのポイントの方へ行ってみると、途中、自然農法家のSさんの畑でジョウビタキの雄が囀り、ルリビタキの雌がいつものお立ち台で出迎えてくれた。しかし、雨が降って来たので足早に車に戻り、前述したように明日の午後3時から改修工事の為にしばし利用出来なくなる東名港北PAのレストランへ行って、とても美味しく身体が暖まる格安な豚汁定食を食べた。

<今日見られた主なもの>花/ミツマタ(写真上左)、ウメ、ハナモモ、ハナニラ、ハナダイコン、ウグイスカグラ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ等。蝶/ツマキチョウの蛹等。昆虫/タテジマカミキリ(写真上右)等。その他/ニワトコの芽吹等。


3月8日(夕方)、横浜市(仮称)ルリビの森公園

 寺家ふるさと村の居谷戸での撮影は30分位で終了したので、当初から予定していた(仮称)ルリビの森公園へ行った。このところ天気が良くて気温が上がるとルリビタキはポイントには現れず、動き始めた各種の昆虫やクモ等の餌を探しに飛び回っている様だが、曇天で気温が低いとポイントに現れる。そこで今日は観察出来るだろうと思った訳だが、期待通りに現れてくれた。図鑑によると日本のルリビタキは中部以北の亜高山帯で繁殖するとあるので、旅立ちはまだ先なのだろが、暖かい日が多くなるから観察出来る機会も少なくなるであろう。そんな訳で、もう何遍も撮影しているのに、ばんばんシャッターを切った。冬鳥の飛来が少ない今季、ジョウビタキとともに遊んでくれたのだから、御礼を申し上げなければならない。いずれにしても今日でルリビタキの撮影は終了とし、無事に戻って来てくれる事を願った。

<今日見られた主なもの>鳥/ルリビタキの雄(写真上左)、ヤマガラ(写真上右)、シジュウカラ、ホオジロ、アオジ、ウグイス等。


3月8日(午後)、横浜市緑区寺家ふるさと村

 前述したように自宅を少々早く出て来たし、北八朔公園の散策も予定より早く終了してしまったので、時計を見るとまだ午前11時半である。そこで、少し早いが東名高速港北PAへ行って昼食をとった。レストランは明後日から1ヵ月間の改修工事の為に利用出来なくなるから、しばしのお別れという訳である。いつもなら昼食後は田んぼへ行って健康昼寝なのだが、相変わらずの曇り空で昼寝日和では無い。そこで、寺家ふるさと村の居谷戸のボケとトサミズキの開花具合が気になっていたので覗いてみた。やはり予想したようにボケとトサミズキは咲き始めていて、季節は順調に進んでいるなあと微笑んだ。しかし、何故だか分からないが今が満開のマンサクが植栽されていて、どうしてなのだろうと不思議に思った。もっとも、新吉田町や三保町にも開花が遅いマンサクがあるので、そんな種類の園芸品種なのであろう。

<今日見られた主なもの>花/ボケ(写真上左)、トサミズキ(写真上右)、ウメ、サンシュユ、マンサク、キブシの蕾、モミジイチゴの蕾等。


3月8日(午前)、横浜市緑区北八朔公園

 昨日一昨日と2日間続けての雨で、久しぶりの休養となった。もっとも、土曜日曜が雨だった訳だから、サラリーマンの方々には無情な週末となったに違いない。そんな訳で気力体力が充実してか、いつもより少し早く自宅を出発して北八朔公園へ行った。このHPの掲示板でも御馴染みのナズナさんがみつけたウスギモクセイの実を撮る為である。公園等に植栽されているモクセイの仲間は、キンモクセイばかりだと思っていたら、ギンモクセイやウスギモクセイもあるようだ。ちなみに図鑑によるとキンモクセイは日本では雄株だけしかなく、そのため実は見られないとある。ウスギモクセイの実が黒褐色に熟するのは5月に入ってからとあるので、またその頃に写真に撮ってご紹介したい。その後、ジンチョウゲを撮ったりして一回りしたものの、本日も目ぼしいものは既に紹介しているカワヅザクラやサンシュユ等だけなので、散策は予定より早く終了となった。

<今日見られた主なもの>花/ジンチョウゲ(写真上左)、カワヅザクラ、サンシュユ、ツバキ、ウグイスカグラ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ等。鳥/アオゲラ、シメ、ツグミ、カワラヒワ等。その他/ウスギモクセイの実(写真上右)、ニワトコの芽吹等。


3月5日、神奈川県大和市泉の森公園

 最近、カワセミというと新治市民の森でのものばっかりであったので、何処か異なる場所で撮影しようと出発した。候補地として町田市の薬師池公園や多摩市の豊ヶ丘南公園等も上がったが、駐車場が完備し、ルリビタキ、ミソサザイ、アメリカヒドリ等もいるので泉の森公園へ行った。今日は気温がぐんぐん上がって、春爛漫の暖かさとなった。こんな日は、ルリビタキやミソサザイは美味しい天然の餌を求めて遠足が多くなる筈だと思ったが、いくらか出は悪いものの顔を出した。しかし、今日はカワセミ狙いだからと「しらかしの池」の止まり木前に陣取った。もちろんアメリカヒドリ等のカモ類も撮るつもりであったが、なかなか良い場所に現われず、シャッターを切っても消去の繰り返しで、結局、毎度御馴染みの止まり木に止るカワセミしかメモリーカードに残らなかった。そんな訳で貧果ではあったのだが、目的のカワちゃんだけはゲットしたのだから、まあ良いでしょうと引き上げた。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、ルリビタキ、アオジ、シジュウカラ、ミソサザイ、オナガ、バン、オオバン、マガモ、コガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ヒドリガモ、アメリカヒドリ、オナガガモ、カイツブリ等。


3月4日、横浜市港北区新吉田町

 晴れの日は昨日一日だけで、今日も朝から曇りとなった。それでも3月だから左程寒くは無い。夕方からは雨という予報なので、午前中のみ自宅から至近距離の新吉田町へ行った。散策を開始すると、農家の庭先のビオラの花がかなり増えていた。また、垂れ下がるオウバイは今が満開である。更に、庭の中にはミツマタが黄色くまん丸に咲いている。植木屋さんの畑では、ジンチョウゲが咲き始め、華やかな豊後系のウメが満開である。更に路傍に目を転じると、ヒメオドリコソウやホトケノザが各所に咲いて、畑の縁等ではツクシが顔を出した。何処を見ても春の気配で、気温が低いために蝶や各種の昆虫の姿こそ見られないものの、確実に春に向って行進が始まったなあと感じられた。目的の写真の方は、様々な花が咲いているにもかかわらず良い写真がなかなかカメラに納まらず、かつて登場したホトケノザとウグイスカグラの再登板となった。

<今日見られた主なもの>花/ホトケノザ(写真上左)、ウグイスカグラ(写真上右)、ウメ、オウバイ、サンシュユ、ミツマタ、ジンチョウゲ、アセビ、ボケ、ツバキ、ヒメオドリコソウ、ナズナ、タネツケバナ、ハナダイコン、ハナニラ、スノーフレーク、ビオラ等。その他/ツクシ、ニワトコの芽吹、ネコヤナギの冬芽等。


3月3日、埼玉県秋ヶ瀬公園〜コミミの里

 3月に入ったから、情況が変化したのではないかと秋ヶ瀬公園へ行ってみた。しかし、前回訪れた時より鳥の出は悪く、閑散とした感じであった。それでも数日前にヒレンジャクが観察されたと言うから、もう少し経つと情況は一変するかもしれない。そんな訳で芝地にいるアカハラやツグミを撮影していると、このHPの掲示板でも御馴染みの風のむろさんにばったり会った。ピクニックの森の方に行ってみたけど、これといった野鳥はいないと言う。午後からはコミミの里へ行くと言うので、私も昼寝の後に後を追った。ポイントに到着すると鳥撮りマンがたくさん集合していた。目的のコミミズクは午後3時半頃現れて眼前を飛翔したが、その後、一時間以上草むらで動かなくなって仕方無しの帰宅となった。一眼レフで飛び物を狙った方はそれなりの写真が撮れたと思うが、止り物のデジスコ人間には欲求不満の結果であった。それでも久しぶりにコミミズクに会えて嬉しかった。


<今日見られた主なもの>鳥/コミミズク(写真上左/コミミの里にて撮影)、ツグミ(写真上右)、アカハラ、シロハラ、シメ、ヒヨドリ、ムクドリ、オナガ、キジバト、シジュウカラ、エナガ等。*コミミズク以外は秋ヶ瀬公園でのものです。


3月2日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 今日は夕方5時に顎関節回復センターへ通院しなければならないので、午後の散策は無しにしようかなと思ったが、2時間位時間があるので新治市民の森へ行って見た。天気は予報に反して寒々しい曇り空のままである。こんな天気の時は人出が少ないから、思わぬラッキーな事に巡りあうかもしれない。また、気温が高い日は美味しい虫や蜘蛛が動き出して、ルリビタキやジョウビタキは遠足ばかりしているようで観察出来ない日が続いたが、今日は冬に逆戻りだから現れるかもしれない。そんな期待はすぐに叶えられて、自然農法家のSさんの畑にジョウビタキの雄が出迎えてくれた。更に、ルリビタキの雌が本当に久しぶりにポイントに顔を出してくれた。ルリもジョウビも旅立ったかなあと寂しく思っていたが、そうではなかったんだと知って嬉しくなった。以上、今日は天気とは裏腹に盛りだくさんの成果が上がった。

<今日見られた主なもの>鳥/ルリビタキの雌(写真上左)、ジョウビタキの雄(写真上右)、ヤマガラ、ホオジロ、カワセミ等。


3月2日(午前)、横浜市都筑区東方公園周辺

 午前中は雨との予報であったが、朝起きて外を見ると降っていなかった。しかし、寒々とした曇り空で散策に行く気が起きない。午後からは晴れ間も出るとの事だったので、もう一度眠ろうと布団に潜り込んだが眠りに陥らない。そこで、行って来ますかなと、30分遅れで出発した。東方公園周辺をしばらく歩いていなかったので、何か変化があるかなと期待したのである。散策を開始してすぐに、防火緑地のブンゴウメがかなり咲いていた。ウメの中では一番の遅咲きで、花を見れば分かるようにアンズとの自然交雑種である。幸先良く薄ピンクの花がカメラに納まったので、お次は黄色か赤が良いなあと贅沢を言っていたら、ヤブツバキではないが、それに近いツバキが咲いていて嬉しくなった。ツバキの仲間は各所に植栽されているが、いざ絵になる様に撮ろうとすると、なかなか難しい。そんな訳で、寒いけど出て来て良かったとほくそ笑んだ。


<今日見られた主なもの>花/ツバキ(写真上左)、ブンゴウメ(写真上右)、サンシュユ、アセビ、ボケ、ウグイスカグラ、ヒメオドリコソウ、ナズナ、ハナダイコン、ハナニラ等。その他/ツクシ、ニワトコの芽吹、ネコヤナギの冬芽等。


3月1日、横浜市緑区梅田川

 いよいよ3月に入った。1年間の内でもとても長く感じられる月である。もう春だなあと思うと気温が下がって、まだ冬だなあと思ったりする事が多い。いわゆる三寒四温の季節なのである。今日は有り難い事に気温が高く、春らしいカラフルな色彩の写真でまとめたいと梅田川へ行った。昨日も1時間ばかり散策したので、撮り直しという感もあったが、まずはサンシュユを見に行った。この花は蕾が弾けた頃が一番絵になり撮り易く、花が咲いても初期の内に撮りに行かないと良い写真は得られない。もっとも他の花でも同じ事が言えるのだが、特にサンシュユに関しては強くそう感じる。黄色い花が無事に撮れたので、次は赤っぽい花が良いなあと植木屋さんの畑へ行くと、ここも日当り抜群だから、早くもハナモモが開き始めていた。この他、何故今がと疑問に思ったが、確かにマンサクが満開となっていた。

<今日見られた主なもの>花/サンシュユ(写真上左)、ハナモモの蕾(写真上右)、ウメ、ボケ、マンサク、シナマンサク、アセビ、ツバキ、ウグイスカグラ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、フキノトウ等。昆虫/ハラビロカマキリの卵のう、イラガの繭等。その他/ニワトコの芽吹、ネコヤナギの冬芽等。


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