2010年:みちばた散策記

(6月)



6月30日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 いつも通りに自宅を出発したが、久しぶりの青空で、真夏の太陽光線が降り注いで来た。ここ数日、今にも雨が降りそうな曇り空が続いたので、青空と太陽はとても新鮮である。しかし、キノコの写真にはノーサンキューなのだが、寺家ふるさと村へ到着すると、有り難い事に曇りとなった。そこで期待してキノコ横丁へ行ってみたが、それ程の爆生ではなかったものの、何故かここでは柄が白いキタマゴタケが数本生えていた。慎重に時間をかけてカメラに納めて、更なるキノコを探したが、これといった絵になるものが見当たらず、仕方無しに昆虫横丁へ行ってみた。初夏からの様々な昆虫の賑やかさは失ってはいたが、カシルリオトシブミやササキリの幼虫がたくさんいた。また、オカトラノオが美しく咲いて、メスグロヒョウモンやオオチャバネセセリが吸蜜していた。いよいよ明日から7月、寺家ふるさと村も、セミ、ハゴロモ、トンボ等の天下となる事だろう。

<今日見られた主なもの>花/ヤブカンゾウ、アキノタムラソウ、ワルナスビ、ノアザミ、ホタルブクロ、オカトラノオ、タカトウダイ、ナワシロイチゴ等。蝶/アゲハ、メスグロヒョウモン、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、キチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、ムラサキシジミ、オオチャバネセセリ、キマダラセセリ、アカボシゴマダラの幼虫、イチモンジチョウの幼虫等。昆虫/カシルリオトシブミ(写真上右)、イシハラクロチョウバエ、オジロアシナガゾウムシ、コフキゾウムシ、ヒメクロオトシブミ、キベリトゲハムシ、アカガネサルハムシ、ヤマイモハムシ、トホシテントウ、セマダラコガネ、マメコガネ、ササキリの幼虫、シオカラトンボ等。キノコ/キタマゴタケ(写真上左)、ヤマドリタケモドキ、アワタケ、ヘビキノコモドキ、テングタケ、アイタケ、カワリハツ、ツルタケ、ニオイコベニタケ等。その他/アマガエル、ヒメコウゾの実等。


6月29日(午後)、東京都(仮称)チョウゲンボウの里

 期待外れにだった都筑中央公園の散策を早めに切り上げ、相変わらずの曇天が続いているものの雨は降らないようだから、(仮称)チョウゲンボウの里へ行った。6月中旬から通い始めたが、今日で今季最後のつもりでいる。なぜなら巣立ちがもうすぐ完全に終わり、チョウゲンボウ達は各所へ分散して行くからである。ポイントに到着すると、巣から落ちた幼鳥が、橋のコンクリート製のアーチの部分でうろうろしていた。午前中に落ちてから親が餌を与えていないと言う。その内に、何を思ったのか電線に飛び移った。数メートルは飛べるのである。そんな訳で、思わぬ写真を手にする事が出来た。しかし、幼鳥の運命はいかにと危惧されたので、このHPの掲示板で御馴染みの織姫さんに電話すると、カメラマンが帰ったら親が救出に来て餌も与えるから心配ないとの事であった。なお、織姫さんは鳥類保護のプロフェッショナルである。

<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウの幼鳥(写真上)、オナガ、キジバト、カルガモ、スズメ等。


6月29日(午前)、横浜市都筑区都筑中央公園

 今年は梅雨寒こそまだ来ないものの、不快指数100%の蒸し蒸しした日が続いている。こんな梅雨時に私はこの世に生まれ出たのかと思うと、我慢強い性格がなる程と合点が行く。また、なよなよブルブルした寒天質の食品が苦手なのも、当然の事として納得が行く。要は性格も身体も堅いのである。今日は朝まで雨が降っていて空は暗く、大気にはこれ以上には無いという程に水蒸気が満ちていて鬱陶しい。それでも前述したような我慢強い性格だから、都筑中央公園へ行った。ここにもキノコが爆生している筈と思ったのだが、雑木林や竹林が多い為か、キノコはほとんど見られず、しからば他のものをと探してみたのだが、天気も災いしてか、これといったものにはお目にかかれなかった。港北ニュータウンでピカ一の面積を誇る公園なのだから丹念に探せば必ず被写体に会える筈だが、愛護会活動が活発の為か、いつも期待は不発に終る。

<今日見られた主なもの>花/ノウゼンカズラ(写真上左)、ネジバナ、ツユクサ、ホタルブクロ、ドクダミ、アジサイ等。蝶/アオスジアゲハ、クロアゲハ、スジグロシロチョウ、キチョウ等。昆虫/ササキリの幼虫(写真上右)、ヒメクロオトシブミ、マダラアシゾウムシ、マダラアシナガバエ、アシナガキンバエ等。キノコ/テングタケ、ニオイコベニタケ、クサハツ等。


6月28日、横浜市(仮称)都筑キノコの森公園

 昨日は爆生するテングタケを観察したものの、良い絵柄で生えているものが無く、なんとなく欲求不満に終った。そこで今日は、(仮称)都筑キノコの森公園へ行ってみた。首都圏平地には様々なキノコが発生するが、なんと言ってもテングタケは被写体としてベスト3に入ると思う。だから、これをカメラの中に納めないとキノコシーズンがやって来たとの実感に欠けるのである。そんな思いを叶えてくれるが如くに、今日はこれでもかこれでもかとテングタケが生えていた。また、ヤマドリタケモドキもかなり見られ、更に、都筑区では稀少種と思っていたムラサキヤマドリが生えていて嬉しくなった。週間天気予報を見ると、まだまだ雨の日が続くので、今年はたくさんのキノコにお目にかかれそうである。N仙人ではないが、キノコなくして里山の自然は語れないと思うので、今後、しばらくの間はキノコ目での散策が続きそうである。

<今日見られた主なもの>キノコ/テングタケ(写真上左)、ムラサキヤマドリ(写真上右)、ヤマドリタケモドキ、アワタケ、ツルタケ、アイタケ、カワリハツ、ニオイワベニタケ、ニオイコベニタケ、キチャハツ、キツネタケ、ダイダイガサ、アンズタケ等。


6月27日、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 今日は法事があったので散策はしないつもりでいたが、キノコの発生が気になって、午後3時から大原みねみち公園と葛ヶ谷公園を散策してみた。昨日の(仮称)キノコの森公園での各種キノコの爆生が目に焼きついていて、きっと何か見つかる筈と思ったのだが、下記のようにかなり多くの種類を観察する事が出来た。特に、テングタケとニオイコベニタケはたくさん生えていて、今日の散策記はこの2種の写真でと思ったのだが、テングタケは絵になるようには生えていなかった。そこで昆虫やぁーい!とまたしても虫目にチェンジしたが、下草が刈られている所が多い公園だから、なかなか昆虫を見つけ出す事が出来なかった。それでも、葛ヶ谷公園の雑木林下ではかなり見つかった。そこでササキリの幼虫を登場させようと思ったのだが、良い場所に止ってはいず、ヒメジョオンでお食事中のルリマルノミハムシをカメラに納めた。

<今日見られた主なもの>花/ネジバナ、ツユクサ、ホタルブクロ、オカトラノオ、アカツメクサ、ドクダミ、アジサイ、コムラサキ等。蝶/アゲハ、スジグロシロチョウ、ヒカゲチョウ、ルリシジミ等。昆虫/ルリマルノミハムシ(写真上右)、カシルリオトシブミ、、コフキゾウムシ、セマダラコガネ、マガリケムシヒキ、ホソヘリカメムシ、ツマキヘリカメムシ、アシナガキンバエ、マダラアシナガバエ、ササキリの幼虫、ホタルガ、カノコガ等。キノコ/ニオイコベニタケ(写真上左)、テングタケ、ツルタケ、ヤマドリタケモドキ、アワタケ、アンズタケ、アシボソノボリリュウタケ、オオキツネタケ、チョウジチチタケ、コキララタケ、キチャハツ等。


6月26日(午後)、横浜市(仮称)青葉キノコの森公園

 午後からは早野の里入口横のラーメン屋で日替わりランチを食べ、いつもの木蔭で昼寝をした後、(仮称)チョウゲンボウの里へ行くつもりでいた。しかし、風がやや強くなり、ほんの少しだが時折小雨がぱらつく。そこで、キノコなら風でも揺れないし、木立の中ならこの程度の雨ならしのげる。更に、午前中の茅ヶ崎公園ではキノコが不発だったので、欲求不満解消とばかりに(仮称)青葉キノコの森公園へ行ってみた。散策を開始するとまず大きなアカヤマドリが目に入って来た。「えっ、横浜にも生えるんだ」とびっくりした。更に、美味しいヤマドリタケモドキ等が爆生し、茅ヶ崎公園の不発が信じられないくらいキノコが見られた。キノコの写真撮影が大好きなN仙人に連絡してあげたかったが、なにせ現代文明から程遠い所に生きている仙人、携帯電話は持っていない。こんな時は本当に困ったものである。

<今日見られた主なもの>キノコ/ヤマドリタケモドキ(写真上左)、アワタケ(写真上右)、アカヤマドリ、ツルタケ、カバイロツルタケ、ヘビキノコモドキ、テングタケ、アイタケ、カワリハツ、ヤブレベニタケ、ニオイコベニタケ、キチャハツ、ニッケイタケ等。


6月26日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は大気に水蒸気が一杯で、かなりの不快指数だが、曇り日なので茅ヶ崎公園へ久しぶりに出かけた。せせらぎ沿いの小道の脇はキノコの宝庫なので、もうそろそろ発生しているのではないかと行ってみたが、ようやくテングタケの幼菌が出始めた位で、もう一雨欲しいなあといった情況であった。それならば昆虫ですね!と虫目にギャチェンジすると、ヌルデの幹にマダラアシゾウムシや下草の葉上にトウキョウヒメハンミョウを見つけたが、前に紹介しているので撮影しなかった。生態園に接した小道に至ると、ホタルガがたくさん見られた。ヒサカキの葉を幼虫が食べるので、もちろん付近にはヒサカキがかなり生えていた。また、ヒメクロオトシブミ、カシルリオトシブミ、トホシオサゾウムシもいて、更に美しいムラサキシジミを見つけて嬉しくなった。今日は本当にむしむしするなあと思っていたら、やがてぱらぱらと小さな雨粒が落ちて来た。

<今日見られた主なもの>花/ホタルブクロ、オカトラノオ、ツユクサ、アジサイ、キンシバイ等。蝶/ムラサキシジミ(写真上左)、キチョウ、スジグロシロチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒカゲチョウ、ルリシジミ等。昆虫/ヒメクロオトシブミ(写真上右)、カシルリオトシブミ、トホシオサゾウムシ、コフキゾウムシ、マダラアシゾウムシ、トウキョウヒメハンミョウ、マガリケムシヒキ、シオカラトンボ、ササキリの幼虫、ヤマトフキバッタの幼虫、ホタルガ、カノコガ等。キノコ/テングタケ、ニオイコベニタケ等。


6月25日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は23日に予定していたが、雨の為に順延となった道端自然観察会の日である。自宅を出発する時は青空で暑くなりそうだなあと顔をしかめたが、次第に薄雲に覆われたから、まあまあの散策日和となった。それでも日陰を選んで、昆虫横丁から散策を開始した。途中から舞岡公園組の超虫目の助っ人が二人も入って、様々な昆虫を観察する事が出来た。そればかりでなく、恐ろしいマムシがとぐろを巻いていたのには驚いた。近くにいた寺家野鳥の会のメンバーに報告すると、笑いながら「マムシは寺家では珍しくない」とおっしゃるのだから、いかに自然度が高いかがお分かりになる事だろう。そんなマムシがいる場所の近くに、メスグロヒョウモンやオオチャバネセセリがオカトラノオに吸蜜にやって来ているのだから困ったものである。その後、いつものように一回りし遅い昼食を食べ、暑いので早上がりする方もあったので、後は自由散策として解散した。

<今日見られた主なもの>花/ツチアケビ、ノアザミ、ホタルブクロ、オカトラノオ、タカトウダイ、ヒメジョオン、ナワシロイチゴ等。蝶/メスグロヒョウモン、ヒカゲチョウ、キチョウ、オオミドリシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ等。昆虫/トウキョウヒメハンミョウ(写真上左)、ミツボシハマダラミバエ(写真上右)、イシハラクロチョウバエ、ハスジカツオゾウムシ、ヒメシロコブゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、コフキゾウムシ、トホシオサゾウムシ、ヒメクロオトシブミ、アオカミキリモドキ、キベリトゲハムシ、アカガネサルハムシ、トビサルハムシ、ヤマイモハムシ、トホシテントウ、セマダラコガネ、ヨツスジハナカミキリ、ササキリの幼虫、コオニヤンマ、シオカラトンボ等。その他/マムシ、ヤマカガシ、ヒメコウゾの実等。


6月24日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は曇り日で風もなく、絶好の散策日和となった。そこで前回は貧果に泣いたが、自然度が高い新治市民の森だから、こんな天気ならば成果が上がる筈と行ってみた。まずは梅田川沿いに少々上ったが、早くもヤマハギが咲いていた。畑にはシュンギクが咲いていて、ブチヒゲカメムシがたくさん群がっていた。遊水池脇の小道に入るとハグロトンボが見られ、なんと新治では初めてとなるラミーカミキリをヤブマオの葉上で見つけた。スモモ畑の小道を上がってクリ林へ行ったが、途中、オオニジュウヤホシテントウがたくさん発生していた。また、期待したゴマダラオトシブミだが、今日はなんと4匹も見つける事が出来、遅ればせながら今季もカメラに納める事が出来た。その後、鎌立谷戸奥まで行ったが、池にはカメラマンもカワセミの姿も無く、これといった昆虫も見られなかった。ただ農道脇に、ハルシャギクが美しく咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/ヤマハギ(写真上左)、ホタルブクロ、ツユクサ、ドクダミ、アカバナユウゲショウ、イモカタバミ、カタバミ、オオキンケイギク、タチアオイ、ハルシャギク、ハコネウツギ、ジャガイモ、シュンギク等。蝶/アゲハ、テングチョウ、コミスジ、ベニシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/ゴマダラオトシブミ(写真上右)、ヒメクロオトシブミ、ラミーカミキリ、コフキゾウムシ、オオニジュウヤホシテントウ、クロウリハムシ、ハグロトンボ、ハラビロトンボ、セアカツノカメムシ、ブチヒゲカメムシ、ウズラカメムシ、カノコガ等。その他/ヒメコウゾの実、ニガイチゴの実等。


6月22日(午後)、東京都(仮称)チョウゲンボウの里

 昼食は早野の里入口左のラーメン屋で、800円の半チャーハン+ラーメンセットを食べた。女房殿から頂いている昼食代は650円なので、150円オーバーなのだが、この近くには他に昼食をとる所が無いから仕方が無い。いつもの様に木蔭に車を停めて健康昼寝を貪っていると、無粋にも携帯電話が鳴って起こされてしまった。そこで予定より早く(仮称)チョウゲンボウの里へ行ったが、とんでもなく蒸し暑くて、しばらく日陰で休んでからデジスコをセットした。今日のチョウゲンボウの出は人間様と同じで、こんな陽気では涼しくなってからねと、午後4時頃より動きが活発になった。孵化が遅れた巣からは雛はまだ顔を出さないのだが、なんと3羽も巣から飛び出して来たのには驚いた。熱心なバーダーさんによると、早く巣立った他の巣の幼鳥が、ボランティアで育児の手助けをしているとの事である。まこと、バラ撒き批判のある子供手当てよりも素晴らしい涙が出る程の世界である。

<今日見られた主なもの>鳥/二匹一緒に梢に止るチョウゲンボウ(写真上左)、橋の脚に止るチョウゲンボウ(写真上右)、キジバト、カルガモ、スズメ等。


6月22日(午前)、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 朝起きて雨戸を開けて外を見ると、雨は降っていない。昨晩の天気予報では雨だった筈だがなあと思いながらも、これはラッキーと早野の里へ久しぶりに出かけた。散策を開始すると、ハサミツノカメムシの雌に出会った。花壇の辺りに歩みを進めると、綺麗なヒメアカタテハが飛んでいた。いつものように雑木林下の葉上を丹念に見ながら歩いて行くと、カシルリオトシブミやアオカメノコハムシが見られた。また、昆虫好きのご婦人に大人気のササキリの幼虫も発生したので、マクロレンズで慎重に撮影した。その後、ハンノキ林へ行って見ると、ツバメシジミ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミが発生していて、羽化したばかりのミドリシジミの雌も見られた。最後に、前回観察出来なかった美しいラミーカミキリを探しにカラムシの群落へ行って見ると、合計5匹位はいたものの近づくと飛立つ個体が多くて苦戦したが、それでもおとなしくしてくれる個体が1匹いたので助かった。

<今日見られた主なもの>花/ナンテンハギ、ノアザミ、ホタルブクロ、オカトラノオ、カタバミ、イモカタバミ、ムラサキシキブ、クリ、アジサイ等。蝶/アゲハ、ヒメアカタテハ、キタテハ、スジグロシロチョウ、ミドリシジミ、ベニシジミ、ツバメシジミ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ等。昆虫/ハサミツノカメムシの雌(写真上左)、ラミーカミキリ(写真上右)、カシルリオトシブミ、トホシテントウ、ハスジカツオゾウムシ、コフキゾウムシ、アオカメノコハムシ、キベリトゲハムシ、アカガネサルハムシ、ササキリの幼虫等。キノコ/ヒイロベニヒダタケ等。


6月21日、横浜市港北区新吉田町

 梅雨に入ったものの昼間に雨が降ることが少ないので、連日の高温多湿の中の散策でかなり疲れてしまった。そこで今日は曇り日なので、午前中だけ至近距離の新吉田町へ行った。ゼフィルスはいそうもない自然度なので足が遠のいていたが、やはり慣れ親しんだMFは楽しい。今日は蝶こそ少なかったものの、トホシオサゾウムシ、カシルリオトシブミ、ヒメクロオトシブミ、アカガネサルハムシ等が見られた。また、アジサイの花に止るヤマトシジミを見つけて嬉しくなった。更に、赤い宝石のように輝くフサスグリの実がたわわに実っていた。フサスグリはヨーロッパ原産のスグリ科の植物で、実は生食も出来るがかなり酸っぱく、ジャムや果実酒等に加工される。以上、そんな訳で予期した通り珍品稀種には出会わなかったが、それなりの種類が居て良い写真も撮れるのだから、これからも何遍ともなく散策する事だろう。

<今日見られた主なもの>花/ホタルブクロ、オカトラノオ、アジサイ、タチアオイ、オオキンケイギク、ヒマワリ等。蝶/ヤマトシジミ(写真上右)、アゲハ、キタテハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ヒカゲチョウ等。昆虫/トホシオサゾウムシ、コフキゾウムシ、カシルリオトシブミ、ヒメクロオトシブミ、アカガネサルハムシ、クロウリハムシ、ウリハムシ、チャバネアオカメムシ等。その他/フサスグリの実(写真上左)、ブルーベリーの実等。


6月20日、東京都町田市三輪町

 昨日の寺家ふるさと村は、とても面白く成果があったので、今日は隣接する三輪町を散策してみた。しかし、ここは愛護会が結成されてから木々が切られ、刈らなくとも良い時期に草刈等がなされるために、昆虫達の賑わいがかなり減じていたが、今日散策してみてそれを実感した。しかし、小道沿いには農家が点在し、今の時期の花壇の花であるゼニアオイ、タチアオイ、アジサイがたくさん咲いていた。更に、ルドベキアで吸蜜するキタテハをみつけ、花の天辺でゆっくり2周りもして食事に夢中だから、タムロン90ミリマクロを装着して近づいても逃げられなかった。以上、期待した割にはとんでもない貧果で、尾根を越えて居谷戸に降り寺家ふるさと村へ戻った。途中、Hドクターに出会って健康相談をしたが、その内に治るから心配しない事が一番と言われた。これが今日の最大の成果で、水車小屋周辺では今日も虫キチ婦人等が熱心に散策していた。

<今日見られた主なもの>花/ゼニアオイ(写真上左)、タチアオイ、ホタルブクロ、アジサイ等。蝶/キタテハ(写真上右)、スジグロシロチョウ、オオミドリシジミ等。昆虫/エゴツルクビオトシブミ、オジロアシナガゾウムシ、ヤマトフキバッタの幼虫等。その他/ヒメコウゾの実等。


6月19日(午後)、東京都(仮称)チョウゲンボウの里

 午前中はN仙人とばったり出会った事も有り、久しぶりにカメラの中は様々な昆虫で大賑わいとなった。竹薮へキノコを探しに一人で入って行ったN仙人と別れて、昼食後、健康昼寝を貪ると(仮称)チョウゲンボウの里へ行った。天気は変らずに曇りだから、巣から顔を出すチョウゲンボウも上手く撮れるかもしれないと期待したが、橋の下だからまあまあの出来だが仕方が無い。今年は巣は一つと思っていたら、孵化の遅れている巣がもう一つあったようで、盛んに親鳥が餌を運んでいた。その巣穴からは雛はまだ顔を出さないので、それほど成長していないのだろう。そんな訳で、今年はこれからもまだかなり楽しめそうである。こうなったら、これからも数回通ってみようと思う。今年はあっと思うようなシーンには出会っていないが、三回に一度位はそんな事があるものだから、そろそろではなかろうか。

<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウ(写真上左/16日に撮影)、巣穴から出て来たチョウゲンボウの親(写真上右)、キジバト、カルガモ等。


6月19日(午前)、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 かなり雨が降ったようだが、朝起きて外を見ると曇りに変っていた。このぶんなら写真撮影に最適な曇り日だと、前回不本意な結果に終った寺家ふるさと村へ出かけた。雨上がりだから下草に水滴がついているので、久しぶりに長靴を履いて散策を開始した。まずはキノコの発生具合を見に鴨志田公園へ寄ったがキノコはほとんど無く、オオミドリシジミのポイントへも寄ってみたが、ヒカゲチョウが見られた位であった。今日はまたしても貧果に終るかなと思って昆虫横丁へ行ってみると、なんとN仙人とばったり出会った。彼はキノコをメインの被写体としているが昆虫を見つける能力にも長けているから次々と昆虫が見つかった。特にイチモンジハムシ、ハイイロチョッキリが見つかって嬉しかったが、なんと言っても今日の特筆昆虫はハエの仲間の美麗なイシハラクロチョウバエで、発生直後らしくたくさん見られた。

<今日見られた主なもの>花/ホタルブクロ、オカトラノオ、タカトウダイ、ヒメジョオン、ナワシロイチゴ等。蝶/キタテハ、キチョウ、スジグロシロチョウ、ヒカゲチョウ、ルリシジミ等。昆虫/ハイイロチョッキリ(写真上左)、イシハラクロチョウバエ(写真上右)、ハスジカツオゾウムシ、ヒメシロコブゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、ヒメクロオトシブミ、キベリトゲハムシ、イチモンジハムシ、アカガネサルハムシ、セアカツノカメムシ、ササキリの幼虫、ヤマトフキバッタの幼虫等。キノコ/ニオイコベニタケ、キチャハツ、カワリハツ等。その他/ヒメコウゾの実等。


6月18日、横浜市都筑区都筑中央公園

 昼過ぎから雨が降ると予報されていたので、近場の都筑中央公園へ行ってみた。今日の目的はキノコの発生具合の確認と、去年たくさんいたウラナミアカシジミは見られないかなあと思ったのである。キノコはまだ雨が足りないらしく、ニオイコベニタケとアンズタケが見られたのみであったが、週間天気予報を見ると傘マークが並んでいるので、もうすぐ爆生する事だろう。ウラナミアカシジミの方は、かなり飛び古した個体を1頭見つけたが、写真を撮る気にはなれなかった。休憩場所がある「ばじょうじ谷戸」にはアジサイがたくさん植栽されているが、かなり咲いて美しかった。きっと、隣接する横浜の紫陽花寺として著名な「正覚寺」も見頃を迎えているに違いない。肝心の花や蝶や虫だが、キマダラセセリや第2化のベニシジミが見られた位で、昆虫ともどもはっと驚くものには出くわさなかった。

<今日見られた主なもの>花/ホタルブクロ、ドクダミ、ナワシロイチゴ、ムラサキシキブ、アジサイ等。蝶/キマダラセセリ(写真上左)、ウラナミアカシジミ、ベニシジミ、ツバメシジミ、ヒカゲチョウ等。昆虫/カノコガ、アカスジキンカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、ホソヘリカメムシ、トホシオサゾウムシ、マダラアシゾウムシ、イチモンジカメノコハムシ、マダラアシナガバエ等。キノコ/ニオイコベニタケ、アンズタケ等。その他/サツマノミダマシ(写真上右)、フサスグリの実等。


6月17日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日は朝から雲一つ無い晴天で、こんな日は昆虫達が落ち着かないし、日向を散策していたらウスモンオトシブミみたいに日焼けしてしまう。そこで、木蔭が多い横浜動物の森公園へ出かけた。散策を開始するとすぐに、顔を上げて撮って下さいとポーズするトホシテントウに出会った。いざ可愛らしい顔を撮ろうと思っても、下を向いていてなかなか撮らしてくれないからラッキーである。その次に、食樹であるムラサキシキブの葉に静止するイチモンジカメノコハムシの幼虫を見つけた。髪の毛のような黒い部分は脱皮殻で、カムフラージュをしているのである。雑木林の小道に入ると、ウラナミアカシジミ、アカシジミが下草に止っていたが、気温が高いから近づくと飛立ってしまった。やはりゼフィルスの撮影には気温が低い日が良いなあと呟いた。それでもこんな晴天の日にもかかわらず、シロオビアワフキ、ハラビロトンボ、ヨコヅナサシガメ等でカメラの中はかなり賑やかになった。

<今日見られた主なもの>花/ムラサキシキブ、ヒメジョオン等。蝶/アゲハ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ルリシジミ、テングチョウ、アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ等。昆虫/トホシテントウ(写真上左)、イチモンジカメノコハムシの幼虫(写真上右)、ヨコヅナサシガメ、クヌギカメムシ、シロオビアワフキ、ハラビロトンボ、ヒメクロオトシブミ、ルリクビボソハムシ、クロウリハムシ、トンボエダシャク、カノコガ、マダラアシナガバエ等。その他/クサイチゴの実、ヤマグワの実、ヘビイチゴの実等。


6月16日(午後)、東京都(仮称)チョウゲンボウの里

 昨日行く予定だったが前述したような按配でNGとなったので、午後からは一日遅れで(仮称)チョウゲンボウの里へ行ってみた。大きな橋の下に巣を作っていて、そろそろ巣立ちと思っていたのだが、既に巣から離れて飛び回っているものもいた。午後からは完全な青空となり、青空バックでチョウゲンボウの飛翔写真を撮るには最適で、知り合いのカメラマンが大砲のような超望遠レンズで狙っていた。しかし、幼鳥がいる巣は橋の下部だから曇り日でないと良く撮れない。それでも、大きなケヤキの梢に止る成鳥(?)を撮ることが出来てほっとした。今年は近場の鳥の出が悪いし、おまけに体調不良だから今一写欲が湧かない。それでも、高原のキビタキ、近場のアマサギ、ツミ、カイツブリの親子、チョウゲンボウと撮って来たので、お次はサンコウチョウへ行くほどの元気は無いが、アオバズクを撮りに行く事になるだろう。

<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウ(写真上)、キジバト、カルガモ等。


6月16日(午前)、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は梅雨の合間の晴れで、気温が高くなると予報されていたが、湿度も高く、とんでもなく不快な日となった。それでも寺家ふるさと村なら、昆虫横丁や居谷戸等の日陰の場所も多いので出かけてみた。散策を開始した当初は気温は高いもののまだ曇りで、時折陽が射して来るので、オオミドリシジミが下草に止って羽を開いているかなとポイントへ行ってみたが、オオミドリシジミどころか蝶や昆虫の姿は見られなかった。やはり雨上がりすぐだからなと納得した。今日は見慣れた電動アシスト自転車も止っていないので快適に歩みを進めたが、期待した昆虫横丁ではカツオゾウムシが見られた位であった。カツオゾウムシは成虫になってすぐは写真のように鰹節のような色だが、次第に粉が落ちて真っ黒になる。その後、期待の居谷戸へ行ってみたが、昆虫の姿は少なく、路傍に咲くキキョウソウをカメラに納めて引き上げた。

<今日見られた主なもの>花/キキョウソウ(写真上左)、ホタルブクロ、シモツケ、ナワシロイチゴ等。蝶/ミズイロオナガシジミ、ルリシジミ、ウラギンシジミ、イチモンジチョウ、メスグロヒョウモン、キチョウ、スジグロシロチョウ、ヒカゲチョウ、キマダラセセリ、ヒメキマダラセセリ、オオチャバネセセリ等。昆虫/カツオゾウムシ(写真上右)、オジロアシナガゾウムシ、ヒメクロオトシブミ、トホシテントウ、アカガネサルハムシ、チャバネアオカメムシ、オオイシアブ等。


6月15日(午後)、横浜市戸塚区舞岡公園

 午後からはチョウゲンボウを見に稲城市まで行くつもりであったが、前述したように新治市民の森での貧果の為に、舞岡公園へ転戦する事となった。今日は前田の丘の方から散策を開始したが、ヌルデの幹にマダアシゾウムシがたくさんいてにんまりした。前田の丘を登り切って三枚畑の方へ行くと、早くもキツリフネが咲いていた。次に、ミドリシジミで著名なポイントに降りたが、この時間帯ではミドリシジミの姿は全く見られなかった。そこで小谷戸の里の方へ行ってみようと火の見櫓の前を通りかかると、ザ・カードマンさんにばったりと出会った。そこで連れ立って散策したが、小谷戸の里に置かれている伐採された樹木の丸太に、キイロトラカミキリがたくさん這っていた。その後、クリ林の方まで行ったが、午後4時半になったので、ミドリシジミの卍飛行を見ようとポイントに戻った。すると一目3組の卍飛行が見られ、素晴らしいなあと感嘆の声を上げた。

<今日見られた主なもの>花/トモエソウ、キツリフネ、ホタルブクロ、ノアザミ、ドクダミ、スイカズラ、オオイボタ、シモツケ、アジサイ、クリ等。蝶/ミドリシジミ(写真上左)、ウラゴマダラシジミ、アカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、イチモンジチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ダイミョウセセリ等。昆虫/マダラアシゾウムシ(写真上右)、キイロトラカミキリ、ジョウカイボン、ヤマトシリアゲ、チャバネアオカメムシ、カノコガ等。その他/ヤマグワの実、モミジイチゴの実等。


6月15日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 昨日は一日中小雨が降り、時折、霧雨が舞って気温も低く、本当に梅雨らしい天候であった。今日は一日中曇りで散策日和、撮影日和と思っていたが、次第に青空となりとても暑くなった。今日は一昨日、新治市民の森の旭谷戸の方を散策したので、鎌立谷戸の方を散策してみようと出発した。しかし、観察出来たものは多彩でも、カメラに納まったものは極々普通のクロウリハムシとヒメクロオトシブミだけで、散策記は無しにしようかとも思ったが、折角2時間散策したのだからとアップしてみた。今日の特筆事項は、羽化したばかりで新鮮なウラギンシジミとテングチョウを各所で観察した事だろう。また、普通種だがキマダラセセリも現れて、クリの花は満開、農家の庭には真赤なタチアオイが咲いて、本当に梅雨らしい季節となった。本来なら梅田川から多数のハグロトンボがやって来る筈だが、どうしてだか遅れている。

<今日見られた主なもの>花/テイカカズラ、スイカズラ、ハコネウツギ、ホタルブクロ、ムシトリナデシコ、アカバナユウゲショウ、ドクダミ、ナワシロイチゴ、オオキンケイギク、タチアオイ、クリ、ジャガイモ等。蝶/アゲハ、テングチョウ、キタテハ、コミスジ、ツマグロヒョウモン、ヒメジャノメ、キチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ミズイロオナガシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、キマダラセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/クロウリハムシ(写真上左)、ヒメクロオトシブミ(写真上右)、コフキゾウムシ、アオカミキリモドキ、アカクビナガハムシ、トホシテントウ、ハラビロトンボ、セアカツノカメムシ、カノコガ、トンボエダシャク等。その他/ビックリグミの実、ヤマグワの実、モミジイチゴの実等。


6月13日(午後)、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 午後からは久しぶりに野鳥を登場させようと、寺家ふるさと村のカイツブリの親子を撮りに行った。かなり前から孵化していたのだが、ここで紹介してたくさんのカメラマンが集合しては地元に迷惑と思っていたのと、また、巣から離れて親子が泳ぐ姿を撮りたかったのである。しかし、一昨年も良い場所で営巣したから、すでに思う存分撮ったカメラマンが多いようで、今年は心配する程人気とはならなかった。カイツブリがいる溜池に行ってみると、「もうこんなに大きくなったの」と叫ばずにはいられない程生長していた。カイツブリは五つ産卵し、一つの卵は何処かに消え、雛は3羽孵って、まだ孵らない卵が一つある。その3羽の内の1羽は何処かに消え、残る卵は孵化しないだろうと思われている。いずれにしても、消えた卵と雛は天敵に食べられたのかもしれない。まこと自然界に於ける繁殖は大変なものである。なお、まだ巣に枯葉を運んでいたので、もう一度繁殖に入るかもしれない。

<今日見られた主なもの>鳥/カイツブリの親子(写真上左)、カイツブリの雛(写真上右)、カルガモ、ガビチョウ、ヒヨドリ、ハシブトガラス等。


6月13日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 昨日は散策開始後すぐに寺家の虫キチさんに遭遇してしまって、午後からはマイペースでと思っていたら、今度は舞岡の虫キチさんが出没して、とんでもなく賑やかになってしまった。そんな訳で、今日は静かな静かな新治市民の森で一人散策を楽しんだ。今まで道端自然観察及び写真撮影の楽しさを勧め来たが、こんなに同好者が増えると、このHPのアクセス数も50万に達するので、そろそろ閉店しなければならない。そうでないと、各所のフィールドに道端自然観察者が溢れ、巣鴨の刺抜き地蔵のようになってしまう。とは言っても、私のHPの貢献度は極々微少で、デジカメの普及と定年退職者が増えている事に起因していると思われる。今日の散策での特筆事項は、クリ林の下草に、まだかなり新鮮なアカシジミが2頭も止まっていた事と、クリの葉でチャイロチョッキリをまたしても見つけ、かなり普通に見られる甲虫である事が分かった。

<今日見られた主なもの>花/ノアザミ(写真上左)、ホタルブクロ、ムシトリナデシコ、アカバナユウゲショウ、ドクダミ、イモカタバミ、カタバミ、ナワシロイチゴ、オオキンケイギク、クリ、ジャガイモ等。蝶/アゲハ、モンキアゲハ、イチモンジチョウ、キタテハ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、キチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ハラビロトンボの雄(写真上右)、チャイロチョッキリ、ウスモンオトシブミ、ミドリカミキリ、アオカミキリモドキ、アカガネサルハムシ、アカクビナガハムシ、クロウリハムシ、ブドウスカシバ、カノコガ、トンボエダシャク等。


6月12日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は各種シギゾウムやチャイロチョッキリを探そうと寺家ふるさと村へ行った。まずはエゴノキがたくさんある鴨志田公園へ行ったが何も見られず、熊野池の方へ降りて行くと、見慣れた電動アシスト自転車が止っている。あんりゃまあ、また来ているなあと足早に通り過ぎると、その先から連れ立って超美人のご婦人がやって来る。あんりゃまあ、このHPの掲示板で御馴染みのpapurikaさんとナズナさんではないか。オオミドリシジミを探しに来たと言う。まことに疲れを知らない子供の様なパワーである。そこでしばし一緒に散策し、昼食を食べに車に戻り、いつものように健康昼寝の後に居谷戸のクリ林でチャイロチョッキリを探していると、今度は舞岡公園の虫キチおじさん二人がやって来た。こうなったらpapurikaさんとナズナさんも呼ぶしかないなと電話すると、可愛い子ちゃん主婦のKさんまでやって来た。そんな訳で急遽即席観察会となって、当初の目的は何処かへふっ飛んでしまった。

<今日見られた主なもの>花/ホタルブクロ、シモツケ、ノアザミ、ナワシロイチゴ、ノイバラ、ウツギ、スイカヅラ等。蝶/ゴイシシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミドリシジミ、オオミドリシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミ、ルリシジミ、テングチョウ、キタテハ、メスグロヒョウモン、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ、サトキマダラヒカゲ、ヒメキマダラセセリ、オオチャバネセセリ等。昆虫/オジロアシナガゾウムシ(写真上左)、ヒメクロオトシブミ(写真上右)、シロコブゾウムシ、エゴツルクビオトシブミ、チャイロチョッキリ、ラミーカミキリ、エグリトラカミキリ、ベニカミキリ、アオカミキリモドキ、ジョウカイボン、アオジョウカイ、アカガネサルハムシ、イチモンジカメノコハムシ、セアカツノカメムシ、チャバネアオカメムシ、クヌギカメムシ、シオヤトンボ、シオカラトンボ、オオイシアブ等。


6月11日(午後)、横浜市戸塚区舞岡公園

 いつものように昼食後の健康昼寝をむさぼり、午後はどうしよう、このまま帰宅してもつまらないが、行く所が浮かばない。本来なら野鳥を撮りたいのだが、今年は何処へ行っても鳥の出が悪い。そこで、先だっての観察会で撮り損ねたチャイロチョッキリを撮ろうと舞岡公園へ行った。散策を開始すると運良く「ちゃりこば」さんに出会い、ゼフィルスが見られるクリ林にいる筈と連れ立って行ってみた。するとクリの葉に赤褐色だから目立つチャイロチョッキリが2匹もいた。しかし、かなり高い所にいるので小枝を引き寄せたら、落下したり飛立ったりしてしまった。どうやらチャイロチョッキリは、かなり敏感な昆虫のようである。そんな訳でクリ林では美麗なヤハズカミキリをカメラに納め、せっかく来たのだからミドリシジミの卍飛行を見て帰ろうと瓜久保に寄ってみたら、各所でキラキラと緑色の羽を光らせて雄同士が輪を描くように乱れ飛んでいた。

<今日見られた主なもの>花/アジサイ、ノアザミ、ドクダミ、ハコネウツギ、イボタ、クリ等。蝶/ミドリシジミ(写真上右)、ウラゴマダラシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ルリシジミ、イチモンジチョウ、キチョウ、サトキマダラヒカゲ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ヤハズカミキリ(写真上左)、ヒメヒゲナガカミキリ、チャイロチョッキリ、カノコガ、ヤマトシリアゲ等。その他/ヤマグワの実、マグワの実、モミジイチゴの実等。


6月11日(午前)、横浜市都筑区都筑中央公園

 去年たくさんのウラナミアカシジミを観察しているので、曇ったら行こうと思っていた都筑中央公園へ久しぶりに行った。しかし、ミズイロオナガシジミは3頭も見られたが、ウラナミアカシジミはまったく見られなかった。また、ハンノキがたくさんあるので、もしやミドリシジミがいるのではと思ったが見られず、コムラサキも観察されていると聞いているので期待したが、羽化したばかりのテングチョウが1頭いたのみであった。そんな訳で、1枚も写真が撮れずに散策記がアップ出来ないといけないので、ヌルデに擬態したマダラアシゾウムシを探したら、今日はなんと4匹もいて、ヌルデから染み出る樹液を吸っているようであった。しかし、なかなか良い写真が撮れずにいると、一匹、また一匹と地面に落ちてしまった。そこで、たくさん見られたカノコガや、咲き始めたばかりのムラサキシキブを撮った。

<今日見られた主なもの>花/ムラサキシキブ(写真上左)、キキョウソウ、ドクダミ、イボタ、アジサイ等。蝶/ミズイロオナガシジミ、テングチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒカゲチョウ等。昆虫/カノコガ(写真上右)、エサキモンキツノカメムシ、マダラアシゾウムシ、ハグロトンボ等。


6月10日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は、昨日とは打って変わっての雲一つ無い晴天で気温が高い。こんな日はなるべく木蔭のあるフィールドを散策しないと、ウスモンオトシブミの様に褐色に日焼けしてしまう。また、午後から鍼治療に通院だから、近場の茅ヶ崎公園へ行った。まずは、かつてエゴシギゾウムシを観察した事のある木蔭のポイントへ行ったが、今日はヤツデの葉にヒメシロコブゾウムシと羽化したばかりのミズイロオナガシジミを見つけた。ミズイロオナガシジミは前にも紹介したが、近場のものはやっぱり格別である。その後、意を決して日向へ出ると、なんとミドリヒョウモンがいて驚いた。この場所は、タチツボスミレ、タカオスミレ、ツボスミレが多いし、花壇にはビオラも植栽されているから、いても不思議ではないのだが、ここは港北ニュータウンなんですけどねえと呟いた。しかし、最後に見に行った茅ヶ崎公園名物のギンリョウソウは、なんとなんと今年は15本も顔を出していて壮観であった。

<今日見られた主なもの>花/ギンリョウソウ(写真上左)、ホタルブクロ、ドクダミ、ニワゼキシヨウ、シロツメクサ等。蝶/モミズイロオナガシジミ(写真上右)、ルリシジミ、ミドリヒョウモン、サトキマダラヒカゲ等。昆虫/イノコズチカメノコハムシ、クロウリハムシ、ヒメシロコブゾウムシ等。


6月9日、横浜市戸塚区舞岡公園

 今日は、待ちに待った臨時の道端自然観察会の日である。メインの観察対象はゼフィルスの中のミドリシジミなのだが、今年は発生が遅れている。心配された天気だが、起床してネットで確認すると、最悪でも午後からは雨が止むとあるので決行した。しかし、傘が手放せないしばしば小雨が降るといった生憎の天気で、結局、雨が完全に止んだのは午後2時半であった。しかし、元気一杯の鎌倉と横浜のミセス・ファーブル会のメンバーや、地元の昆虫博士の「ちゃりこば」さんも参加されたから、小雨など屁のカッパとばかりに楽しい散策が続いた。結局、ゼフィルスはウラゴマダラシジミは見られたが、ミドリシジミは一瞬目の前を横切っただけであった。それでも、寺家や新治では見た事が無いチャイロチョッキリやリンゴコフキハムシが見られた。以上、ゼフィルスに関しては天気が悪く不本意な結果となったが、来週もう一度個人的には挑戦してみたい。

<今日見られた主なもの>花/アジサイ、ノアザミ、ドクダミ、ハコネウツギ、イボタ、ウツギ、スイカヅラ、クリ等。蝶/モンキアゲハ、ルリタテハ、モンキチョウ、キチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ミドリシジミ、ウラゴマダラシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ、キマダラセセリ等。昆虫/アカスジキンカメムシ(写真上左)、オオホシカメムシ(写真上右)、エサキモンキツノカメムシ、ハサミツノカメムシ、チャイロチョッキリ、ハスジカツオゾウムシ、リンゴコフキハムシ、ヒメカメノコテントウ、トホシテントウ、ジョウカイボン、オバボタル、カノコガ、トンボエダシャク、ヤマトシリアゲ、シオカラトンボ等。その他/ヤマグワの実、マグワの実、モミジイチゴの実、アマガエル等。


6月8日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は一日中曇りの筈であったが、外回りの掃除を済ませて、いざ出発と思ったら雨が降って来た。昨日プチ遠征をしたので近場の都筑中央公園へ行くつもりでいたが、そちらの方は空がかなり暗い。舞岡公園方面が一番明るかったが、明日の観察会のフィールドなので新治市民の森へ行った。先だって、このHPの掲示板で御馴染みのオカピさんがカマキリモドキの仲間を観察しているので、私も出会いたいなあとも思ったのである。カマキリモドキは長野や山梨では観察しているが、近場ではまだお目にかかった事がないのである。しかし、結果としてはNGで、やはりオカピさんのような純粋な心持でないと希少種には出会えないのかもしれない。そればかりか蝶や昆虫の出は今一で、ジャガイモの花が美しかったのでカメラに納めた。ジャガイモにも色々な品種がある様で、花色も様々であるが、やはり薄紫が鮮やかなものが好きである。

<今日見られた主なもの>花/ジャガイモ(写真上左)、ムシトリナデシコ、アカバナユウゲショウ、ノアザミ、ドクダミ、イモカタバミ、ムラサキカタバミ、カタバミ、ナワシロイチゴ、オオキンケイギク、ハコネウツギ、イボタ、スイカヅラ、クリ等。蝶/イチモンジチョウ、キタテハ、キチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ルリシジミ、ベニシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/ジョウカイボン(写真上右)、ヒメクロオトシブミ、オバボタル、サビキコリ、アカガネサルハムシ、クロウリハムシ、ハラビロトンボ、カワトンボ、カノコガ、トンボエダシャク等。その他/ヤマグワの実、モミジイチゴの実、ビックリグミの実等。


6月7日、山梨県山中湖文学の森

 昨晩の天気予報では横浜は晴れて暑くなるとあったが、山中湖は一日中曇りとなっていたので期待して出かけた。しかし、雲は多いものの陽の射す時間もあって当てが外れてしまった。それでも花や昆虫を写すんだと文学の森を散策した。文学の森には徳富蘇峰館と三島由紀夫文学館があり、周辺は道端自然観察に好適な環境となっている。まず花では植栽と思われるが大好きなサラサドウダンがあって、自生の真赤なフジサンシキウツギは各所で咲いている。また、カマツカ、ミツバウツギ、ヤブデマリ等は今が盛りで美しい。昆虫ではイタドリに金属光沢が美しいドロハマキチョッキリ、ミヤマハンノキにはこれまた緑色に輝くルリハムシが見られた。蝶ではアサギマダラとウスバシロチョウしか見られなかったが、運が良いと越冬後のキベリタテハ等が飛来する。午後からは毎度御馴染みの(仮称)キビタキの森へ行ってみたが、とんでもない貧果に泣いた。

<今日見られた主なもの>花/フジサンシキウツギ(写真上左)、サラサドウダン、カマツカ、ミツバウツギ、ヤブデマリ等。蝶/アサギマダラ、ウスバシロチョウ等。昆虫/ドロハマキチョッキリ(写真上右)、ルリハムシ等。


6月6日(午後)、横浜市(仮称)アマサギの里

 いつものように昼食はスーパー「つるかめ」でお弁当を購入してすませ、木蔭で健康昼寝を貪ったのだが、天気は無常にも青空のままである。これでは早々に帰宅して雑用でも済ませるかなとも思ったのだが、新しいアオバズクのポイントを探してみようと、(仮称)アマサギの里周辺の神社やお寺を巡ってみた。しかし、アオバズクの好きな古木巨木はなかった。そこでアマサギは来ているかなと探してみたら、なんと新治市民の森の主であるHさんがカメラを構えていた。そこで、お仲間に入れて貰って、田植えが終った田んぼを背景にアマサギをカメラに納めた。その後、Hさんがチョウゲンボウが巣立っているというので、(仮称)アマサギの里から至近のポイントへ行って見ると、チョウゲンボウの雌がキキキーと鳴く幼鳥に餌渡しをしていた。そんな訳で、久しぶりに近場で様々な野鳥を観察する事が出来た。

<今日見られた主なもの>鳥/アマサギ(写真上左)、カルガモ(写真上右)、チョウゲンボウ、ハクセキレイ、ムクドリ、ハシブトガラス等。


6月6日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 昨日の散策記で記したように、長津田町の(仮称)東名の森でウラナミアカシジミの発生を確認しているし、お仲間も各所で撮影しているようなので、横浜動物の森公園なら見られる筈と行ってみた。散策を開始すると貧果に泣くのは御免だとばかりに、雑木林下の下草に注意して歩いた。まずはオジロアシナガゾウムシを見つけたが、カメラを向けるとうつむいてしまった。次に良い場所に止るハラビロトンボを見つけたので、手持ちで慎重に近づいてゲットした。こうなれば後は蝶がいいなあと樹液が滴るコナラの木を見に行ったが、クロヒカゲ、コジャノメ、サトキマダラヒカゲ等の地味な蝶ばかりであった。そこで草原に出て、第2化となるベニシジミが発生していたのでカメラに納めた。ところで今日のメインの目的であるゼフィルスだが、ミズイロオナガシジミは2頭も見られたのだが、ゼフィルスの仲間は他には見られなかった。

<今日見られた主なもの>花/ノアザミ、ヒメジオン、ノゲシ、ドクダミ、アカバナユウゲショウ等。蝶/ベニシジミ(写真上左)、ミズイロオナガシジミ、ルリシジミ、アカボシゴマダラ、コミスジ、ダイミョウセセリ、クロヒカゲ、コジャノメ、サトキマダラヒカゲ等。昆虫/ハラビロトンボ(写真上右)、ルリクビボソハムシ、ヒゲナガハナノミ、アトボシハムシ、アカガネサルハムシ、ナナホシテントウ、トホシテントウ、クヌギカメムシ、チャバネアオカメムシ、セアカツノカメムシ、オオスズメバチ、カノコガ等。その他/ウグイスカグラの実、モミジイチゴの実、クサイチゴの実、ヤマグワの実、ヘビイチゴの実等。


6月5日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は雲が多い風も穏やかな絶好の撮影日和となって、午前中は長津田町の(仮称)東名の森へ行った。しかし、梢高く止るウラナミアカシジミを観察したものの、これといった写真は撮れなかった。そこで早々切り上げ、安楽亭の焼肉ランチで体力を増強し、軽い昼寝の後に寺家ふるさと村へ行った。一昨日、このHPの掲示板でも御馴染みの地元の虫キチ婦人やpapurikaさん等が、ミズイロオナガシジミやミスジチョウを観察したとの事なので、かなり期待した訳なのだが、まずは昆虫が多い居谷戸から散策を開始した。午前中の(仮称)東名の森では貧果であったが、さすが居谷戸、すぐにカメラの中は賑やかになり、植栽だがシモツケが咲き始めていて嬉しくなった。その後、大池まで行くと、羽化したばかりのミズイロオナガシジミが伸び始めたセイタカアワダチソウの葉に静止していたので慎重に撮影した。

<今日見られた主なもの>花/シモツケ(写真上左)、ノアザミ、ナワシロイチゴ、ノイバラ、ウツギ、スイカヅラ等。蝶/ミズイロオナガシジミ(写真上右)、イチモンジチョウ、クロヒカゲ、ルリシジミ、ダイミョウセセリ等。昆虫/アカガネサルハムシ、キベリトゲハムシ、イノコズチカメノコハムシ、イチモンジカメノコハムシ、ヒメクロオトシブミ、ベニカミキリ、シロコブゾウムシ、ヒメシロコブゾウムシ、ジョウカイボン、クヌギカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、セアカツノカメムシ、シオヤトンボ、シオカラトンボ、オオイシアブ等。


6月4日、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 梅雨の季節の筈だが、本当に良い天気で日向の散策はかなりしんどい。昨日、炎天下にゼフィルスを追いかけた知人がいたようだが、きっと真赤に日焼けした事だろう。ご幼少の頃から肌の弱い私には、そんな自殺行為は出来ないので、今日も日陰の多い早野の里へ行った。まずは午前中はまったくの日陰となる雑木林の縁を歩いたが、ここではスイカズラが今が盛りと咲いていた。スイカズラの花は最初は純白だが次第に黄色に変るので、別名を金銀花と言うらしい。また、その名の由来は子供達が蜜を吸った事にあるようだが、そんな光景を目にした覚えはない。また、スイカズラはイチモンジチョウの食草としても著名である。その後、今日もこれといった被写体には出会えず、そんな時の今の時期の貴重な存在であるマダラアシナガバエを撮ってから、カラムシの葉に美麗なラミーカミキリはいないかと探してみたが、発生が遅れている様であった。

<今日見られた主なもの>花/スイカズラ(写真上左)、テイカカズラ、オカタツナミソウ、ノアザミ、ニワゼキショウ、アカバナユウゲショウ、イモカタバミ、ヤブムラサキ、イボタ、ウツギ、ノイバラ、ガマズミ等。蝶/コミスジ、クロヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ルリシジミ等。昆虫/マダラアシナガバエ(写真上右)、キスジホソマタ゜ラ、ベニカミキリ、エグリトラカミキリ、キベリトゲハムシ、トホシテントウ、ナナホシテントウ、ヒメクロオトシブミ、ヤマトシリアゲ、マガリケムシヒキ等。その他/ヤマグワの実、ウグイスカグラの実、モミジイチゴの実等。


6月3日、横浜市緑区新治市民の森

 今日も、昨日に引き続いて眩しいくらいの太陽光線が降り注ぐ晴れとなった。いわゆる写真撮影には不適当なピーカンであるのだが、それ以上に更年期障害で体調不良だから日向を散策する元気が起きない。そこで、新治市民の森の遊水池周辺や満倉谷戸周辺をメインに散策した。まず最初に梅田川沿いの日陰を少々歩いたが、白い小さな風車の様な格好のテイカカヅラがたくさん咲いていた。日陰が途切れたのでUターンして遊水池周りに歩みを進めたが、今日はヤマサナエやハラビロトンボを観察する事が出来た。満倉谷戸への小道を上がって行くと、今年初見となるコクワガタを見つけてにんまりとした。その後、鎌立谷戸奥まで行ったが、カワセミのポイントにはカメラマンもカワセミも見られず、これといった被写体にも出くわさないので、車に戻る途中、今が盛りと咲いているムシトリナデシコを撮った。また、咲き乱れるオオキンケイギクでコアオハナムグリが食事をしていた。

<今日見られた主なもの>花/ムシトリナデシコ(写真上左)、テイカカヅラ、アカバナユウゲショウ、ノアザミ、ドクダミ、イモカタバミ、ムラサキカタバミ、カタバミ、ナワシロイチゴ、オオキンケイギク、ハコネウツギ、ウツギ、イボタ、スイカヅラ等。蝶/アカボシゴマダラ、キタテハ、コミスジ、キチョウ、モンシロチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、サトキマダラヒカゲ等。昆虫/コクワガタ(写真上右)、コアオハナムグリ、サビキコリ、クロウリハムシ、アオジョウカイ、ヒゲナガハナノミ、ナナホシテントウ、クヌギカメムシ、ヤマサナエ、ハラビロトンボ等。その他/ヤマグワの実、ウグイスカグラの実、モミジイチゴの実等。


6月2日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は、また眩しいくらいの太陽光線が降り注ぐ晴れとなった。例年ならもうすぐ梅雨に入る筈だが、週間天気予報を見ると、晴れ時々曇りの日が並んでいる。こりゃまたどうしたんだろうと思いながらも、日陰で昆虫観察しかないなと寺家ふるさと村へ行った。昆虫横丁では前回と異なって、アザミの葉にキベリトゲハムシや美麗なアカスジキンカメムシが見られたが、期待していたより種数も個体数も少なかった。そこでまたしても居谷戸方面へ足を進め、ゴマダラオトシブミはいないかとクリ林に立ち寄ると、可愛い子ちゃん主婦のKさんがクリの花に吸蜜するアカシジミを撮影していた。今日もゴマダラオトシブミはいなかったが、トビサルハムシはたくさんいた。例によって谷戸奥へ行くと、アカガネサルハムシが数え切れない程たくさんいて、ヒメクロオトシブミ、ウスモンオトシブミ等も見られた。また、羽化したてのウラギンシジミの雄が軽快に舞っていた。

<今日見られた主なもの>花/オカタツナミソウ、ノアザミ、ナワシロイチゴ、ノイバラ、ウツギ、スイカヅラ等。蝶/イチモンジチョウ、ヒメアカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、アカシジミ、ウラゴマダラシジミ、ウラギンシジミ等。昆虫/アカガネサルハムシ(写真上左)、キベリトゲハムシ(写真上右)、トビサルハムシ、ヒメクロオトシブミ、ウスモンオトシブミ、ヒメシロコブゾウムシ、ジョウカイボン、トホシテントウ、クヌギカメムシ、アカスジキンカメムシ、シオカラトンボ等。


6月1日、山梨県山中湖(仮称)キビタキの森

 コマドリは出なくなったがコルリは出ているというので、去年二回行った(仮称)コマドリの森へ行ってみた。しかし、お立ち台は去年に比べてかなり遠く、しかも晴れているので良い絵柄が得られない。そこで早々に切り上げて、毎度御馴染みの山中湖(仮称)キビタキの森へ転戦した。天気は時々太陽が顔を出すものの、ほとんど曇りで、写真撮影には絶好となった。しかし、気温はかなり低く、ポイントに吊るしてある寒暖計は11度を指していた。また鳥の出は、人気のオオルリの雄が一度降りて来ただけで、キビタキの雄が30分に一度位顔を出すといった程度で、こことしては出が悪い方である。しかし、キビタキの雌、オオルリの雌、センダイムシクイ、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、メジロ等が入れ替わり水浴びにやって来るから、鳥見だけなら飽きが来ない。そんな按配だからか、カメラマンは一人去り、また一人去りで、午後4時半には私一人となってしまった。

<今日見られた主なもの>鳥/キビタキの雄(写真上)、アカゲラ、カッコー、ホトトギス、オオルリ、センダイムシクイ、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ホオジロ、メジロ、イカル、キセキレイ等。蝶/アサギマダラ等。花/フジサンシキウツギ等。


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