2010年:みちばた散策記

(9月)



9月29日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は、待ちに待った道端自然観察会の日である。7月は梅雨明けの猛暑、8月は高原合宿で、それぞれ参加者は少なかったが、今日は数えるのが嫌になる程の参加者数となった。皆さん涼しくなるのを待っていたようである。天気も時々曇ったものの、散策及び写真撮影には絶好で、まずは、いつもと異なってキノコ横丁を覗いたが、可愛らしいウスキテングタケの幼菌等で一杯だった。次に、様々な野草を愛でて、熊野橋下を通ってむじな池へ行ったが、途中、奇怪なシャチホコガの幼虫に出会った。昆虫は少なかろうと思った昆虫横丁では、なんと破損の無い美麗なアサギマダラがヒヨドリバナに吸蜜していて撮り放題となり、メモリーカードを一杯にしてしまった方々が続出した。私も残り5枚となり、昼食の四季の家のレストランにて必要ないものを大幅に削除した。午後からはツリフネソウやヒメアカネ等を撮り、あっと言う間に解散時間となった。

<今日見られた主なもの>花/ノダケ(写真上右)、ツルニンジン、ツリフネソウ、ヒガンバナ、キバナアキギリ、ヤマハッカ、ゲンノショウコ、イヌコウジュ、ヒメジソ、ツリガネニンジン、ワレモコウ、ダイコンソウ、キツネノマゴ、ツユクサ、ノハラアザミ、タイアザミ、シラヤマギク、ヨメナ、コセンダングサ、アメリカセンダングサ、タカサブロウ、ユウガギク、ヤブマメ、ノササゲ、ミゾソバ、キンミズヒキ、ミズヒキ、イボクサ、オモダカ等。蝶/ナガサキアゲハ、キアゲハ、アゲハ、アカボシゴマダラ、ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモン、コミスジ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、クロコノマチョウの幼虫、キチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキツバメ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/センチコガネ、オジロアシナガゾウムシ、クロウリハムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタモドキ、ササキリ、オニヤンマ、アキアカネ、ナツアカネ、ヒメアカネ、シャチホコガの幼虫等。キノコ/ベニヒダタケ(写真上左)、キタマゴタケ、カバイロツルタケ、テングツルタケ、ヘビキノコモドキ、ウスキテングタケ、テングタケ等。その他/アマガエル、ヤマカガシ等。


9月28日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 毎日のように散策していると、一日中雨が降り続く日は、まこと貴重である。今回の雨では、10月17日から寺家ふるさと村「四季の家」にて開催の、第2回道端写真展の準備に当てる事が出来た。たった16点だが、写真を伸ばしに行ったり、ヨドバシカメラでバックシートを買ったり、自宅で額装したりとかなり時間がかかる。やっとの事で一段落がついて空を見上げると雨が止んでいたので、本当に久しぶりに近場の茅ヶ崎公園へ行った。もちろんキノコが気になっていたのだが、テングタケが各所に爆生していた位で、その他のものはほとんど見られなかった。そこで、こんな雨上がりで気温が低い日は、草原に行けば各種の蝶が休んでいる筈と行ってみた。すると、ヤマトシジミやツバメシジミがたくさん見られた。ここの草丈はかなり低いので、もう少し背が高い草原なら、ツマグロヒョウモン等の大型の蝶も休んでいたに違いない。

<今日見られた主なもの>花/キクイモ、キツネノマゴ、イヌコウジュ、ヤマハギ等。蝶/ツバメシジミ(写真上右)、ヤオマトシジミ、キチョウ、イチモンジセセリ等。昆虫/アミガサハゴロモ等。キノコ/テングタケの幼菌(写真上左)、ニオイコベニタケ、ハリガネオチバタケ等。


9月26日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 だいぶ雨が降ったので、キノコを期待して鴨池公園へ行ってみたが、タマゴタケ、テングタケは生えていたものの、撮る気になるものは無かった。そこで、早々引き上げ食事と昼寝をした後に、寺家ふるさと村へ行った。まずはキノコ横丁へ足を向けたが、N仙人が一生懸命になってヤマドリタケモドキを撮影していた。一通り見回したが、ここでも撮る気になるキノコは無かったので、草刈がなされていない田んぼと雑木林に挟まれた小道に行って、散策記用に野の花を撮影した。手っ取り早く被写体を探し、工夫も無く撮った為か、単純で味気ない絵柄となってしまった。その他、ヒヨドリバナに夏眠から目覚めたメスグロヒョウモンの雄が3頭も吸蜜に訪れていた。その後、なんとか昆虫も1カットと昆虫横丁へ行ってみたが、これといったものは見られず、またまた早や上がりとなって四季の家へ行ってみたら、N仙人も戻っていた。

<今日見られた主なもの>花/ノハラアザミ(写真上左)、ワレモコウ(写真上右)、タイアザミ、ヒガンバナ、ツルニンジン、ツリガネニンジン、ノササゲ、ヤブマメ、クズ、キツネノマゴ、ヒメジソ、ヤマハッカ、ヤマホトトギス、シラヤマギク、ユウガギク、ヒヨドリバナ、ノダケ、ヌスビトハギ、ヤマハギ等。蝶/メスグロヒョウモン、ヒメジャノメ、ヒカゲチョウ、ツバメシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/キボシカミキリ、クロウリハムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ベッコウハゴロモ等。キノコ/ヤマドリタケモドキ、テングタケ、ウスキテングタケ等。


9月25日、横浜市緑区三保市民の森

 心配された大型の台風12号は太平洋上を北上し、首都圏はほとんど被害が無かった。今日は午前中は雨であったが、昼前から真っ青な秋空が広がり、台風の影響で風はかなり残っていた。また、太陽が顔を出すまで気温はかなり低く、帰宅してニュースを見ると、富士山では平年より6日、昨年より12日早い初冠雪が観測されたという。異常なまでの猛暑が続いて、秋はやって来ないのではと思ったが、富士山には雪が降り、ヒガンバナが咲いて、アキアカネが各所で見られた。今日は午後からピーカンで風が強い事もあって、三保市民の森の谷道に期待したが、葉上で見られる昆虫は、クロウリハムシとツマグロオオヨコバイ位であった。そこで散策記アップは確実に無理と思われたが、最後の最後、谷道と畑や田んぼを挟んだ反対側の砂利道で、オニヤンマとウスバキトンボをカメラの中に納める事が出来た。

<今日見られた主なもの>花/ヒガンパナ、マルバルコウソウ、マルバアサガオ、ママコノシリヌグイ、ヤブマメ、ヌスビトハギ、ノササゲ、トキリマメ、フジカンゾウ、ゲンノショウコ、キツネノマゴ、アキノノゲシ、ツユクサ、クズ等。蝶/ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、アカボシゴマダラ、キタテハ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/オニヤンマ(写真上左)、ウスバキトンボ(写真上右)、アキアカネ、マユタテアカネ、アカスジキンカメムシの幼虫、クロウリハムシ、アミガサハゴロモ、アオバハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ、ササキリ等。その他/ゴンズイの実等


9月24日、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 天気予報通り秋雨前線が南下して来て、昨日は雨、今日は曇りとなり、一昨日の厳しい残暑が嘘のように涼しくなった。そんな訳で、久しぶりに早野の里へ行ってみた。いつものように霊園に車を止めて散策を開始してすぐに、良い場所にアゲハが羽を閉じて止っていたが、尾状突起が破損していて撮るのを諦めた。また、昆虫横丁へ行ってみたが何も見られず、お寺の横の草原に行くと、ヒメハラナガツチバチ、オンブバッタが見られた。その後、ハンノキ林の谷へ行ったが、ヒガンバナが各所で美しく咲いていた。ジャコウアゲハはどうしているだろうかとウマノスズクサが植栽されている場所へ行ったら、蛹は一つもなかったが10匹程の幼虫が見られた。池の周りのカワラケツメイは今年も繁茂していて、黄色い花がまだ咲き残っていた。その他、今にも雨が降りそうで肌寒い陽気だから、蝶ではヒカゲチョウが昆虫ではチャバネアオカメムシが見られた位であった。

<今日見られた主なもの>花/ヒガンバナ(写真上左)、カワラケツメイ、ヤブツルアズキ、ヌスビトハギ、ヤマハギ、ノハラアザミ、タイアザミ、コセンダングサ、キツネノマゴ、ヤブラン、アメリカイヌホウズキ等。蝶/ヒカゲチョウ、ジャコウアゲハの幼虫、アゲハ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/ヒメハラナガツチバチ(写真上右)、オオカマキリ、オンブバッタ、ツマグロオオヨコバイ、チャバネアオカメムシ等。


9月22日、横浜市緑区梅田川

 今日は残暑が厳しい事は分かっていたが、外へ出ると異常なまでの熱気を感じた。これでは何処へ行っても駄目とは思ったが、梅田川沿いを散策してみようと出かけた。いつもの様に日陰となる昆虫横丁へ行ったが、午前10時だというのにクズの葉上には薄っすらと朝露が残っていた。こんなに暑いのに、やはり秋が来ているんだなあと微笑んだ。しかし、見るもの撮るものはほとんど無く、各所に咲いているヌスビトハギにマクロレンズを向けてみると、とっても可愛らしい花である事が分かった。また、やや上流の木蔭にヤクシソウが咲いていた。その後、YAHOOのオークションで落札した9800円のタムロン55〜200ミリを試写しようと日向に出て蝶やトンボを探したが、もの凄い暑さにくらくらしてすぐに日陰に戻った。天気予報によると明日からの雨の後に待ち望んだ涼しい秋がやって来るというので、裏切ってはあかんよと苦笑しながら車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/ヤクシソウ(写真上左)、ヌスビトハギ(写真上右)、ヤマハギ、アレチウリ、アメリカイヌホウズキ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、キチョウ、ツバメシジミ、ウラギンシジミ、ダイミョウセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/ツチイナゴ、オンブバッタ、ショウリョウバッタモドキ、オジロアシナガゾウムシ、クロウリハムシ、アオバハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ、クサギカメムシの幼虫、マユタテアカネ等。その他/コムラサキの実等。


9月21日、横浜市緑区北八朔公園

 寺家ふるさと村に出没するEさんが、北八朔公園でイトトンボを撮ったと言うので久しぶりに行ってみた。冬場はほとんど水が無い池だが、今日はかなり水が溜まっていて、周りの草原にはEさんの言う通りにアオモンイトトンボがかなり見られた。しかし、なかなか良い所に止ってくれないし、ぶり返した残暑のために粘って撮影する気も萎えてしまった。その他、池に生えるアシの葉にクロコノマチョウの幼虫がいた。蝶の幼虫が大好きで、アゲハ類の幼虫を刺激して臭角を出させる特異なご婦人もいるが、私はどちらかと言うとあまり見たくないものが多い。しかし、ゴマダラチョウとクロコノマチョウは別格で、時期になると毎年必ず探したくなる。クロコノマチョウの幼虫の顔は変異に富んでいて、真っ黒なものから緑の斑紋がとても広いものまで見られる。今日出会った幼虫は、正三角形の緑の斑紋が顔の中央にあった。

<今日見られた主なもの>花/ヒガンバナ、キクイモ、キツネノマゴ、ヤブツルアズキ、アキノノゲシ、ツユクサ等。蝶/クロコノマチョウの幼虫(写真上左)、ツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ツバメシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アオモンイトトンボ(写真上右)、オニヤンマ、コノシメトンボ、アキアカネ、ツクツクボウシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ツチイナゴ、アオメアブ等。


9月20日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は曇り日で絶好の散策及び撮影日和となった。しかし、行く所がなくなって、何処へ行こうかと思案した。休日の寺家ふるさと村は観光地のような人出だし、早野の里へ久しぶりに行ってみようと車を走らせたが、ああ無常、今日はお彼岸の初日で敬老の日だから、早野の里に隣接する霊園はお墓参りの方々で一杯であった。そこで、Uターンして居谷戸なら人も来ないだろうと行ってみた。初夏の頃は様々な昆虫が見られるのだが、葉上はノーインセクトで、僅かにノブドウの実、ヤマボウシの実、ヤブツルアズキの花位であった。そんな訳で仕方なしに山田谷戸へ行ったが、敬老の日だからかお孫さんのいらっしゃるお年寄りの方々の姿は少なかった。しかし、期待した昆虫横丁ではツマグロオオヨコバイがいた位で、ここもノーインセクトに近く、N仙人に教えて貰ったツリフネソウのポイントへ行って、なんとか計2枚の写真をカメラの中に納める事が出来た。

<今日見られた主なもの>花/ツリフネソウ(写真上右)、ヒガンバナ、ワレモコウ、ダイコンソウ、キツネノマゴ、シラヤマギク、ヨメナ、ユウガギク、ヤブツルアズキ、トキリマメ、ノササゲ、センニンソウ等。蝶/コミスジ、キチョウ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/キボシカミキリ、マメコガネ、クロウリハムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ツチイナゴ等。その他/ノブドウの実(写真上左)、ヤマボウシの実、アマガエル、ヤマカガシ等。


9月19日、横浜市緑区三保市民の森

 このところ夏と本格的な秋の狭間なのか、これといった被写体に巡り合えずに貧果が続いている。それでも神様のお助けか、散策記をアップさせるに足る2枚の写真は撮れている。そんな訳で、前回かなりカメラの中が賑やかになった三保市民の森へ行ってみた。まずは歩道脇の日陰の昆虫横丁へ行ったが、ここでもアミガサハゴロモがかなり見られた。図鑑には記していないものの、年に2回発生するのかもしれない。その後、例によって谷道へ進んだが、ゴンズイの葉にアカスジキンカメムシの幼虫が静止していた。きっと実を吸汁に集って来たのだろう。この他にはこれといったものが見られず、駐車場とは道路を挟んで反対側の民家の小道に行ってみると、ノササゲの花やトキリマメの実がぶら下がっていた。また、小さなキツネノマゴの花には、イチモンジセセリがたくさん吸蜜に訪れていた。

<今日見られた主なもの>花/ノササゲ(写真上左)、トキリマメ、フジカンゾウ、アレチヌスビトハギ、ゲンノショウコ、キツネノマゴ、アキノノゲシ、ツユクサ、カタバミ、クズ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、ヒカゲチョウ、キチョウ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アカスジキンカメムシの幼虫(写真上右)、ホシハラビロヘリカメムシ、オジロアシナガゾウムシ、コフキゾウムシ、ブタクサハムシ、クロウリハムシ、アミガサハゴロモ、アオバハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ等。その他/ゴンズイの実等


9月18日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 昨日、途中で散策を中止した横浜動物の森公園へ、再度行ってみた。昨日の散策記で記したように、お隣の新治市民の森にてゴマダラチョウを観察しているので、もしかしたらクヌギの樹液に飛来しているのではないかと期待したのだ。しかし、樹液に見られた蝶は、アカボシゴマダラ、ルリタテハ、サトキマダラヒカゲ、クロコノマチョウだけであった。アカボシゴマダラは羽化したての新鮮なものであったが、他の蝶はかなり飛び古してボロボロであった。雑木林を抜け出して小道を歩いていても、あちこちにアカボシゴマダラが飛んでいた。きっと第3化の羽化が始まったのだろう。また、メスグロヒョウモンがやっと夏眠から目覚めたようで元気良く舞っていた。昆虫ではツチイナゴが多いくらいであったが、キボシカミキリがヤマグワの小枝に見られ、猛暑の名残りなのかアブラゼミを2匹も観察した。

<今日見られた主なもの>花/オトコエシ、ダイコンソウ、アメリカセンダングサ、コセンダングサ、アキノノゲシ、アレチヌスビトハギ、フジカンゾウ、ツユクサ、クズ等。蝶/アカボシゴマダラ(写真上左)、メスグロヒョウモン、ツマグロヒョウモン、ルリタテハ、コミスジ、アゲハ、クロコノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、キチョウ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/クロカナブン(写真上右)、キボシカミキリ、クロウリハムシ、アキアカネ、シオカラトンボ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ツマグロオオヨコバイ、ショウリョウバッタモドキ、ツチイナゴ等。その他/エノキの実等。


9月17日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は横浜動物の森公園を散策するつもりで出発したが、いざ雑木林に行って見ると、クヌギやコナラ等の樹木の幹が昨夜の雨で黒々と濡れていた。これでは良い写真が得られないと感じたので、すぐに至近距離の新治市民の森に転戦した。今日の特筆事項は、なんといってもゴマダラチョウを今年初めて観察した事であろう。蝶マニアによる人為的な放蝶の可能性が高いとされている外来種のアカボシゴマダラに住処を奪われ、近年めっきり減ったゴマダラチョウがエノキの幼木に産卵していたのだから嬉しくなった。その他では、これといったものは観察出来なかったが、普通種でも絵になるように撮ろうと、ホシハラビロヘリカメムシ、ツチイナゴの幼虫、クロウリハムシ、花ではヤマハギを撮った。今日は雲が多い晴天ではあったが、秋の高気圧によるもので、暑いことは否めないが、なんとか日向でも散策する事が出来るようになった。

<今日見られた主なもの>花/ヤマハギ(写真上左)、アキノノゲシ、クズ、ツユクサ、ヘクソカズラ、アカバナユウゲショウ等。蝶/ナガサキアゲハ、アゲハ、ゴマダラチョウ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒメジャノメ、サトキマダラヒカゲ、キチョウ、ヤマトシジミ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、キキマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/ツチイナゴの幼虫(写真上右)、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、オニヤンマ、シオカラトンボ、オジロアシナガゾウムシ、クロウリハムシ、ウリハムシ、アミガサハゴロモ、アオバハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ、タテスジウンカ等。その他/コムラサキの実、ヤマカガシ等。


9月15日、横浜市緑区長津田町(仮称)東名の森

 今日は本当に久しぶりの曇り日で、信じられないほど涼しい。こんな日和は道端自然観察にも写真撮影にも最高なのだが、自宅周りの掃除や草むしりにも最適だから、泣く泣く午前中のみの散策となった。こんな日和なら何処へ行っても良いのだが、ローテンション的に長津田町の(仮称)東名の森となった。散策を開始してしばらくの間は、やはり被写体が少なく、カメラの中は一向に賑やかにならなかった。しかし、ママコノシリヌグイや大好きなマルバルコウソウを見つけると、俄然やる気が湧いて来た。マルバルコウソウは漢字で書くと丸葉留紅草で、丸い葉で紅を留めた花の咲く草となり、江戸時代末期に観賞用として渡来したものが野生化した熱帯アメリカ原産の帰化植物である。その後、やる気が出た為か、今が盛りのクズの花や早くも黒く色づいたアオツヅラフジの実を撮って時計を見たら、正午をかなり回っていた。

<今日見られた主なもの>花/マルバルコウソウ(写真上左)、ヤマホトトギス、ママコノシリヌグイ、ツルボ、クズ、ヤブカラシ、ツユクサ、オモダカ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、キタテハ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヤマトシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/ツマグロオオヨコバイ、アオバハゴロモ、アミガサハゴロモ、クロウリハムシ、オジロアシナガゾウムシ等。その他/アオツヅラフジの実(写真上右)等。


9月14日、横浜市緑区新治市民の森

 今日はお約束の涼しくなる日であったが、予報通りに気温が下がってにんまりとした。そこで、久しぶりに新治市民の森へ行ってみた。しかし、下記の様に蝶はかなり多くの種類が見られたものの、絵になる場所には止ってはくれなかった。特に、ナガサキアゲハの雌がヒャクニチソウに飛来していたのだが、絵になる花に来てねと待ったものの、無常にも飛び去ってしまった。また、オニヤンマもかなり見られたが、これまた良い場所には止ってくれず、棒を立ててあげたにもかかわらず、ああ無常、何処かへ飛び去ってしまった。そんな訳で、今日は散策記のアップは無しだなと思ったものの、最後の最後、車に戻って来る途中の砂地に模した舗装の上で、ショウリョウバッタとトノサマバッタに出会った。 久しぶりの出会いなので、アスファルトやコンクリートの上よりまだましと、這いつくばって撮影した。

<今日見られた主なもの>花/アキノノゲシ、トキリマメ、クズ、フジカンゾウ、ヤマハギ、ツユクサ、ヘクソカズラ等。蝶/ナガサキアゲハ、クロアゲハ、アゲハ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、ルリタテハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヤマトシジミ、キキマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/ショウリョウバッタ(写真上左)、トノサマバッタ(写真上右)、ツチイナゴ、マユタテアカネ、ハグロトンボ、オニヤンマ、コクワカダの雌、クロウリハムシ、ウリハムシ、アオバハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ等。


9月13日(午後)、横浜市戸塚区舞岡公園

 午後からは、たくさんの知人がメンバーの舞岡公園里山オールドボーイズの写真展を見に、舞岡ふるさと村の虹の家へ行った。ほとんどが野鳥の写真であったが、工務店マスターのNさんは蝶の写真を出展なさっていた。久しぶりに会うメンバーはかなりお年を召していたが、向うから見れば私もそう思えるのだろうから、歳はとりたくないものである。作品は力作、傑作、自信作ばかりで見応えがあり、また、皆様との楽しい談笑の後に、折角ここまで来たのだから舞岡公園でカワセミでも撮ろうと、さくらなみ池へ行って見た。すると、幼さがまだ残っている個体がいて、数年前に里山オールドボーイズさん等が苦労して造った浮島の枯れ木に止まってくれた。背景に注意して撮影したが、なにせ西日がきつい夕方近くなので、コントラスの強い写真となってしまった。そんな訳で曇り日に、もう一度再挑戦となった。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、スズメ等。


9月13日(午前)、横浜市緑区長津田町(仮称)国道246の森

 明日からは大陸育ちの高気圧が下って来て、異常なる猛暑ともおさらばである。そこで、今日もう一日の辛抱だとばかりに長津田町の(仮称)国道246の森へ行った。しかし、湿度が高くて木蔭を歩いていてもかなりしんどい。そんな訳で、日向などへは出る気も起きずに散策したので、観察出来たものはかなり少なくなった。もちろん被写体にも巡り会えないから、普通ならまずは撮らないヤマトシリアゲをカメラに納めた。ヤマトシリアゲは尾端が丸く曲がって上を向いていて、まるでサソリの様な格好ので、イギリスではスコーピオン・フライと呼ばれている。そんな奇怪な肉食昆虫はノーサンキューなのだが、今日の様に被写体が無い時には、神様、仏様、シリアゲ様という訳である。その後、やっとの事で畑に刺してある竹の先にノシメトンボがお尻を持ち上げて止っているのを見つけた。こちらは尾端は真っ直ぐで、まこと美しい姿であった。

<今日見られた主なもの>花/ノハラアザミ、ゲンノショウコ、ツルボ、クズ、コセンダングサ、ヘクソカズラ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、ツマグロヒョウモン、キタテハ、ルリタテハ、サトキマダラヒカゲ、ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ノシメトンボ(写真上左)、ヤマトシリアゲ(写真上右)、ノコギリクワガタの雌、クロカナブン、クロウリハムシ、アオバハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ、シオカラトンボ、マユタテアカネ等。


9月12日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 このHPの掲示板でも御馴染みのナズナさんのブログによると、昨日は茨城県鹿嶋市からのご婦人も含めて、なんと6人もの虫キチさんが寺家ふるさと村に集合したらしい。12個の虫目が煌いたので成果も多大だったようである。そんな訳で、今日は誰も会わずに静かに散策出来るのではないかと行ってみた。まずは例によって鴨志田公園へ行ったが、猛暑が続いているからかツクツクボウシが盛んに鳴いて、アレチヌスビトハギが各所で咲いていた。また、相変わらずムラサキツバメはわんさかいたが、1頭だに羽を開いてはくれなかった。次に、居谷戸へ行ったが、アオマツムシやダイミョウセセリの卵が見られた位で、これといったものはなかった。ゆっくりと昼食と健康昼寝をとった後に二本松谷戸へ行ったが、これまた貧果で、むじな池にN仙人がいたので連れ立って杉練谷戸奥へ行ったら、今日も虫愛ずる奥様が二人もいてびっくりした。

<今日見られた主なもの>花/アレチヌスビトハギ(写真上右)、ツリフネソウ、ワレモコウ、ツリガネニンジン、ダイコンソウ、シラヤマギク、ユウガギク、トキリマメ、ノササゲ、センニンソウ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、ミドリヒョウモン、ルリタテハ、コミスジ、キチョウ、ヒメジャノメ、ムラサキツバメ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリの卵等。昆虫/ツクツクボウシ(写真上左)、ミンミンゼミ、ベッコウハゴロモ、ホシハラビロヘリカメムシ、オニヤンマ、シオカラトンボ、クロウリハムシ、ウリハムシ、オジロアシナガゾウムシ、タバゲササラゾウムシ、アオマツムシ、ツチイナゴの幼虫等。その他/ノブドウの実等。


9月11日、横浜市緑区三保市民の森

 天気予報によると、今日を含めて後3日で、猛暑ともおさらば出来るらしい。そんな訳で、今日は久しぶりに三保市民の森の木蔭たっぷりの谷道を歩こうと出かけてみた。もっとも、昨日、スーパー「つるかめ」の397円の中華丼が売り切れだったので、今日こそ食したいとも思ったのである。各種野菜がたっぷり入っているから、まこと健康食で美味しいのである。散策を開始すると、まず目に入って来たのはツユクサであった。久しぶりに雨が降ったので勢いを取り戻したようである。次に、キチョウの雄が意味ありげに飛んでいたので、おかしいなあと思ったら、もうすぐ羽化しそうな蛹があって、「早く出ておいで、結婚しようよ」との催促の舞いであった。谷道に入ると、これといったものには出会わなかったが、早くもゴンズイの実が割れて黒い種が顔を出していた。また、トキリマメ、アレチヌスビトハギ、ナンテンハギ、ノササゲ等の秋のマメ科の花が咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/ツユクサ(写真上左)、ミゾソバ、マルバルコウソウ、コバノカモメヅル、トキリマメ、アレチヌスビトハギ、ナンテンハギ、ノササゲ、ヘクソカズラ等。蝶/キチョウの蛹(写真上右)、アオスジアゲハの幼虫、ルリタテハの幼虫、アゲハ、ナガサキアゲハ、アカボシゴマダラ、キタテハ、コミスジ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/オニヤンマ、クロウリハムシ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、アオバハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ、クサギカメムシの幼虫、ヤマトシリアゲ、コウゾハマキモドキ等。


9月10日(午後)、神奈川県海老名市(仮称)セイタカシギの里

 貧乏根性が旺盛な為に、デジスコのカメラには512MのSDカードをずっと使っていたが、一昨日の雨の日にキタムラへ行くと、なんと2Gで498円のサンディスクのSDカードがあったので購入した。そこで何処かで試し撮りがしたいなあと思い、また、新しく出来た圏央道の海老名インターはどの辺りに降りられるのかなあとの調査も兼ねて、健康昼寝の後に東名に乗った。海老名インターの出口は相模川の横浜側で、寒川や座間のフィールドへ行くにはとても便利な場所であった。また、料金は厚木インターまでと同じだから有り難い。今日の目的は休耕田に飛来するシギ・チドリ類だから社家の田んぼも覗いてみたが良い休耕田は無く、海老名市の(仮称)セイタカシギの里に落ち着いた。今日は1羽の幼鳥が綺麗な休耕田で食事をしていて、早速、2Gで498円のサンディスクのSDカードの試し撮りをしてみたが、ご覧の通り問題なく撮れた。

<今日見られた主なもの>鳥/セイタカシギの幼鳥(写真上)、クサシギ、ダイサギ、ツバメ、セッカ、スズメ等。


9月10日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日も朝起きてみるとかなり涼しく、空は曇っている。こんな日なら木蔭の少ない新治市民の森の散策も快適かなと出発したが、ああ無常、近づくにつれて青空が広がりだし太陽が顔を出した。そんな訳で、行く先を即座に横浜動物の森公園へと変更した。ここなら日陰の昆虫横丁もあるし、雑木林に入ってしまえばなんとかなる。散策を開始すると太陽が顔を出している割には涼しくて、土曜日曜は暑さがぶり返すとの事だが、そろそろ記録的な猛暑も遠い昔話となりそうである。まずは例によって昆虫横丁へ行ったが、珍しいものはいなかったが、アメリカセンダングサやアキノノゲシが咲き出し、ツマグロオオヨコバイやクロウリハムシやコウゾハマキモドキが良い場所に止っていた。例によって薮蚊完全防御体制で雑木林に入ったが、サトキマダラヒカゲ、クロコノマチョウ、キタテハ、ルリタテハ、アカボシゴマダラが吸汁していた。

<今日見られた主なもの>花/アメリカセンダングサ、(写真上左)、コセンダングサ、アキノノゲシ、ヘクソカズラ、フジカンゾウ等。蝶/サトキマダラヒカゲ(写真上右)、アカボシゴマダラ、キタテハ、ルリタテハ、クロコノマチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/クロカナブン、マメコガネ、クロウリハムシ、テントウムシ、ウスバキトンボ、ツマグロオオヨコバイ、ツチイナゴ、セスジツユムシ、コウゾハマキモドキ等。


9月9日、横浜市港北区新吉田町

 台風9号による影響で一昨日は風が強く、昨日は一日中雨という事で、雨を待ちわびていた生き物達と同様、一休みしたい私には良い休養となった。長期の嬬恋村の夏休みから帰宅してみると猛暑の連続で、おまけに被写体も少なく、散策する気力がめげていたのだ。今日は午前中は曇りで気温も低いから、本当に久しぶりに新吉田町へ行った。しかし、まだ風が少々残っていたし、相変わらずの被写体不足で、なかなかカメラの中は賑やかにならなかった。そこで、ヨウシュヤマゴボウやガガイモの花を撮った。ガガイモには美麗なジュウジナガカメムシの幼虫がたくさんいたが、絵になる場所には止っていず、また、近づくと逃げ足も速かった。そこで仕方なく、クズの茎で食事をしているホシハラビロヘリカメムシの幼虫と成虫をカメラに納めた。コフキゾウムシと同様に、何にも撮れない時に撮る、いつでも何処でも普通に見られる昆虫である。

<今日見られた主なもの>花/ヨウシュヤマゴボウ(写真上左)、ガガイモ、ツユクサ、ヘクソカズラ、クズ等。蝶/アゲハ、ナガサキアゲハ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、キタテハ、コミスジ、ヤマトシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/ホシハラビロヘリカメムシの幼虫(写真上右)、ジュウジナガカメムシの幼虫、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ベッコウハゴロモ、アオバハゴロモ、シオカラトンボ、ウスバキトンボ、オジロアシナガゾウムシ、クロウリハムシ、ツチイナゴ等。


9月6日、横浜市緑区新治市民の森

 自宅周りの雑巾がけや簡単な修理もあるし、草むしり等もせねばならないのだが、猛暑と薮蚊でやる気が起きない。かと言って、その他にはこれといったやりたい事もないので、仕方なく午前中のみ新治市民の森へ行った。木蔭の昆虫横丁が前述したように夏草が生茂って入れなくなったので、近場のフィールドの中では断トツの炎熱地獄である。しかし、オニヤンマを撮りたいと思ったので意を決した訳だが、肝心のオニヤンマの姿は少なかった。そこで田んぼの傍らに止るショウジョウトンボを撮った。真赤な色をしているがアキアカネ等のアカトンボの仲間ではなく、シオカラトンボ等に近い。それにしても木蔭の無い旭谷戸は暑く、熱中症になるのではと恐れながら谷戸奥の雑木林にも行ってみた。するとクヌギの樹液に季節外れのカブトムシの雌やノコギリクワカダの雌が食事中で、これも猛暑の影響かなあと苦笑した。

<今日見られた主なもの>花/トキリマメ(写真上左)、テイカカズラ、ツユクサ、ヘクソカズラ等。蝶/アカボシゴマダラ、ルリタテハ、キタテハ、コミスジ、ヒカゲチョウ、イチモンジセセリ等。昆虫/ショウジョウトンボの雄(写真上右)、シオカラトンボ、マユタテアカネ、ハグロトンボ、オニヤンマ、カブトムシの雌、ノコギリクワカダの雌、クロカナブン、クロウリハムシ等。


9月5日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 6月末より健康5000歩早や歩きウォーキングを続けているが、そのお陰でテレビが見られなくなって、ビデオ録画が堪りに堪った。そこで午前中はビデオ鑑賞会とし、午後2時より寺家ふるさと村へ行った。今日は京都府京田辺市で今夏全国最高、観測史上17位タイの39.9度を観測したというが、寺家ふるさと村はいつもよりややましかなといった気温であったが、猛暑である事には変りは無かった。まずは居谷戸の昆虫横丁を覗いた後、毎度御馴染みの鴨志田公園へ行った。今日も各種セミの大合唱で、ムラサキツバメもたくさんいた。花ではウッドペッカーの様なピンクのアレチヌスビトハギが咲き出していた。その後、オニヤンマを撮りたいとブル-ベリー横丁へ行ったが、例年より少ないのか良い場所には止ってくれなかった。その後、禅寺丸街道へ入ったが、ここでもオニヤンマは少なかったが、可愛らしいゴイシシジミがたくさん出迎えてくれた。

<今日見られた主なもの>花/ダイコンソウ(写真上左)、コバノカモメヅル、アレチヌスビトハギ、トキリマメ、センニンソウ、ユウガギク等。蝶/ゴイシシジミ(写真上右)、ナガサキアゲハ、ルリタテハ、キチョウ、ムラサキツバメ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/アブラゼミ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、ベッコウハゴロモ、ホシハラビロヘリカメムシの幼虫、オニヤンマ、シオカラトンボ、ウスバキトンボ等。その他/ノブドウの実等。


9月4日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 このところ蝶の写真の登場がないので、また、昨日一昨日と新鮮なアカボシゴマタラを観察しているので、横浜動物の森公園なら樹液に来ている筈と出かけてみた。まずは昆虫横丁へ寄ったが、少々風があって、イチモンジカメノコハムシ位いしか見られなかった。今回も薮蚊完全防御体制(長靴、長袖シャツ、虫除けスプレー、蚊取り線香)で雑木林に入ったが、薮蚊君は今回も近寄って来なかった。まったく完璧であるなあと自信を深めた。雑木林の樹液にはルリタテハが多く、合計4頭も観察出来た。目的のアカボシゴマダラも簡単に見つかった。ここにはゴマダラチョウもたくさんいたのだが、今年は1頭だに見る事が出来なかった。まるで「転校生の美形のケイちゃんに見とれていたら、幼馴染のチコちゃんに振られたようなものである」なあと苦笑した。目的のものは短時間でカメラの中に納まったので車に戻って、急いで半ズボン半袖シャツに着替えた事は言うまでも無い。

<今日見られた主なもの>花/キツネノマゴ、ガンクビソウの仲間、オトコエシ、ツユクサ、ヘクソカズラ等。蝶/ルリタテハ(写真上左)、アカボシゴマダラ(写真上右)、ツマグロヒョウモン、キチョウ、クロコノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、ジャノメチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/クロカナブン、イチモンジカメノコハムシ、クロウリハムシ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、アオバハゴロモ、マユタテアカネ、ツチイナゴの幼虫等。


9月3日、横浜市緑区長津田町(仮称)東名の森

 「猛暑は続くよ何処までも、野を越え山越え谷越えて」という事で、今日は全国各地で、9月に入ってからの最高気温を記録したらしい。こんなに残暑が厳しいと近場の道端自然観察は苦行僧のような様相を呈する事になる。もっとも、お坊さんはお布施を貰えるが、こう暑いと被写体探しに苦労し、ますます苦行の程度が深くなる。そんな訳で、今日はクロウリハムシだろうがホシハラビロヘリカメムシだろうが、見つけたら何でも撮るぞと意気込んだら、すぐにクサギカメムシの幼虫とウズラカメムシを見つけた。しめしめと思って雑木林に入って行ったら、新鮮なアカボシゴマダラがたくさん舞っているのに樹液は枯れ果てていて、何も撮影する事は出来なかった。しからば木蔭の昆虫横丁へと急いだものの、草刈がなされていて天を仰いだ。それでもヘクソカズラが垂れ下がって咲いていたので、有難うと感謝してカメラの中に納めた。

<今日見られた主なもの>花/ヘクソカズラ(写真上左)、ツルボ、クズ、ヤブカラシ等。蝶/アゲハ、クロアゲハ、アカボシゴマダラ、サトキマダラヒカゲ、モンシロチョウ、キチョウ、ムラサキツバメ、ムラサキシジミ、ヤマトシジミ、ダイミョウセセリ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/ウズラカメムシ(写真上右)、ホシハラビロヘリカメムシ、クサギカメムシの幼虫、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ、クロウリハムシ等。


9月2日(午後)、東京都多摩市豊ヶ丘南公園

 昼食は、最近読んでいる石原結實著「出すと病気は必ず治る」三笠書房刊で日本蕎麦を勧めていたので、ミニかき揚げ丼&盛り蕎麦セットを食べた。身近に飽食の結果、重篤なる病気になられた方がいるので、これからは粗食で行こうという訳である。午後からは健康昼寝の後に、このHPの掲示板でも御馴染みの秀さんの写真展を見に行った。地元である長池公園周辺で撮影した道端自然写真ばかりだというので期待した訳だが、びっくりする程の写真が並んでいた。近場でも、こんなに素晴しい被写体があるのかと改めて感じさせられ、私も頑張ろうと会場を後にした。その後、せっかくここまで来たのだからと、多摩市の豊ヶ丘南公園へ寄った。ターゲットはカワセミで、ポイントに到着するとすぐに現れてくれたが、西日がとても強くてコントラストの激しい写真しか得られなかった。しかし、久しぶりのカワセミ君と戯れての満足しての帰宅となった。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上左)、カルガモ等。


9月2日(午前)、横浜市緑区長津田町(仮称)国道246の森

 朝の内は曇か多かったので気温は左程上がっていなかったが、徐々に雲がなくなって、連日の猛暑がぶり返した。長津田町の(仮称)国道246の森は車を涼しい木蔭に停められるのは嬉しいが、自然度は左程高くはないので、今の時期は被写体探しに苦労するだろうなあと思ったが、散策を開始してすぐに畑にさしてある棒の先にネキトンボが逆立ちして止っていた。逆立ちする事によって太陽光線が当る面積を最少としている訳で、トンボ達の猛暑対策なのだが、ネキトンボの逆立ちは特に見事である。その後、木蔭の昆虫横丁で何かしらの写真を撮って早々散策は止めようと思ったものの、下草の葉上で静止している昆虫は見られなかった。そこで、雑木林の中に入れば樹液に何かいるだろうと期待したが、カナブンが1匹いただけであった。そんな訳で、咲き始めたヤブカラシの花を素直に切り取った。

<今日見られた主なもの>花/ヤブカラシ(写真上右)、ツルボ、クズ、ヘクソカズラ等。蝶/アカボシゴマダラ、キタテハ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、ムラサキシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/ネキトンボ(写真上左)、オオシオカラトンボ、アオバハゴロモ、カナブン、オジロアシナガゾウムシ、クロウリハムシ、アオドウガネ、ホシハラビロヘリカメムシ、ハラビロカマキリ等。


9月1日(午後)、横浜市緑区恩田川

 29日に通った時に、たくさんのツバメが田んぼに立てられた鉄パイプの上に止っていたが、残念な事にデジスコを積んでいなかった。そこで久しぶりにデジスコ持参で、31日の午後2時半頃に行ってみたが、ツバメは1羽も見られなかった。何処かへ移動したのかなあ、それとも越冬地目指して旅立ったのかなあとも思ったが、今日、1時半頃に行ってみると、29日に比べると少なくなったが、鉄パイプの上に止っていた。そこでデジスコを組み立て撮影を開始したが、田んぼはとても暑くて、何回も水を飲みに車に戻った。それでも、なんとかカメラの中に納める事が出来たものの、追い掛け回したからか、午後2時半頃には何処かへ行ってしまった。もっとも、これ以上田んぼで撮影を続けたら熱中症で倒れたかもしれないので、丁度良い潮時であった。もちろん即座にコンビニに行き、かき氷を食べた事は言うまでも無い。

<今日見られた主なもの>鳥/ツバメの成鳥(写真上左)、ツバメの幼鳥(写真上右)、セッカ、スズメ等。


9月1日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 いよいよ9月に入った。しかし、猛暑が続いていて、空を見上げると夏空が覆っている。嫌だなあー、行きたくないなあー、熱中症が怖いよー!と思ったが、月の初めなのだから片目を開けておかねばと新治市民の森へ行った。もちろん木蔭の場所を選んで歩くつもりでいたが、遊水池周辺の昆虫横丁は夏草が生茂って、行く手を阻まれて散策を諦めた。そこで梅田川沿いをほんの少し歩いたが、ベッコウハゴロモやアミガサハゴロモがまだ見られ、テイカカズラが咲いていた。次に、満倉谷戸やその上の丘の畑に行ったが、オニヤンマやマユタテアカネが見られた。鎌立谷戸入口の田んぼには、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボが棒の先に止っていた。その後、余りにも暑いので旭谷戸へ行くのはよして、鎌立谷戸奥まで行ってみたが、カワセミが見られる池にはカワセミもカメラマンも見られず、ギンヤンマが飛び回っていた。

<今日見られた主なもの>花/テイカカズラ、マルバルコウソウ、ダイコンソウ、アカバナユウゲショウ、ヘクソカズラ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、キタテハ、イチモンジチョウ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/オオシオカラトンボ(写真上左)、マユタテアカネ(写真上右)、ハグロトンボ、オニヤンマ、ギンヤンマ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、アミガサハゴロモ、ベッコウハゴロモ、アオバハゴロモ、クロウリハムシ、ツチイナゴ、マメコガネ、アカスジカメムシ、カノコガ等。


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