2011年:みちばた散策記

(3月)


3月31日、横浜市緑区新治市民の森

 このHPの掲示板で御馴染みの「葛の葉」さんが、新治市民の森でミヤマセセリをゲットなされ、コツバメも観察したというので期待して出かけてみた。ポイントへ行く前に、丘の上のスモモとアンズが咲いていたので立ち寄ったが、なかなか良いアングルが得られないので、予定より時間がかかってしまった。すると空はにわかに雲が多くなって、これではミヤマセセリやコツバメは飛びっこないなと思われる天候となった。春一番に現れる蝶は、晴れてて気温が高くないと現れない。越冬した蝶も同様だから、カワセミの池まで行ったが、蝶は1頭だに観察する事が出来なかった。しかし、今日のカワセミの出はすこぶる良くて、求愛給餌の場面を撮影出来たと鳥撮りマンは上機嫌であった。その後、黒々とした雲が現れたので、これはやばいと車に急いで引き返した。しばらくすると春雷が激しく轟いて雨が降って来た。

<今日見られた主なもの>花/スモモ(写真上左)、アンズ(写真上右)、シキミ、キブシ、ハナモモ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、タネツケバナ、ナズナ、バイモ等。鳥/カワセミ等。


3月30日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日の午後は病院へ行かなければならないので、午前中のみ至近距離の茅ヶ崎公園へ行った。一昨日は鴨池公園、昨日は葛ヶ谷公園と大原みねみち公園へ行ったので、茅ヶ崎公園へも行かないと方手落ちという訳である。今日の目的はクロモジで、種々の木の花の開花が遅れているので心配したが、ほんの少しだが開いていてほっとした。クロモジのある場所は日当りが良くて暖かいからか、早くもコナラの芽吹きが始まって、銀色の毛に覆われた葉が光っていた。これで散策記用の2枚の写真がカメラに納まったので、後は気楽に散策したが、クマシデやアカシデの花が垂れ下がって美しかった。また、草刈の行き届いた雑木林の斜面には、タチツボスミレがかなり見られた。今日は蝶に出会わないなあと思っていたら、車に引き返す途中の日溜りでルリタテハとムラサキシジミを、ラッパスイセンやパンジーの咲く花壇ではアゲハが軽快に舞っていた。

<今日見られた主なもの>花/クロモジ(写真上左)、クマシデ(写真上右)、アカシデ、キブシ、モミジイチゴ、ヒサカキ、ウグイスカグラ、コブシ、ヒカンザクラ、ヒュウガミズキ、トサミズキ、ツバキ、サンシュユ、アセビ、アオイスミレ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、タネツケバナ、ラッパスイセン、バンジー等。蝶/アゲハ、ルリタテハ、ムラサキシジミ等。鳥/ツグミ等。その他/ヤツデの実等。


3月29日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 大震災で三陸の漁業は壊滅的な打撃を受け、築地市場では鮮魚の入荷が減っているという。そんな訳だからではないが、肉ばかり食しているのも健康的ではないと、今日は東名港北PAのレストランで630円のサバの味噌煮定食を食べた。その後、例によって健康昼寝の後に泉の森公園へ行った。これといった当てがあった訳ではないが、暖かくなったのでカモの種類が減ったかなあと確認しに行ったのである。「しらかしの池」へ降りて行くと、マガモの姿は見られなくなって、冬鳥としてのカモは、ヒドリガモ、コガモ、キンクロハジロの3種類となってしまった。しからばマヒワはどうしただろうと「ふれあいの森」へ行ってみたが、1羽だに見られず引き返す事となった。以上、泉の森公園での冬鳥の撮影も他所と同様に閉幕寸前となっていた。これからしばらく夏鳥が渡って来るまでは、何処へ行っても、ちょいと寂しい日が続く事だろう。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上左)、ヒドリガモの雄(写真上右)、アオジ、シジュウカラ、イカル、ムクドリ、ツグミ、キジバト、コガモ、カルガモ、キンクロハジロ、カワウ、コサギ等。


3月29日(午前)、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 今日も何処といって行く当てが無かったので、昨日に引き続いてトガリアミガサタケが生えていないかと、ポイントのある葛ヶ谷公園へ行った。散策を開始すると形の良いヤツデの実があったので、今季まだ紹介していなかったのでカメラに納め、また付近にアオキの雄花が咲き始めていたので撮影した。更に歩みを進めると、キハダの幼木を2本も見つけて嬉しくなった。しかし、もうすぐ4月だから冬芽葉痕はパスして、来年のお楽しみとした。また、もしかしたらフデリンドウが咲いているのではと、ポイントへ行ってみると、このHPの掲示板で御馴染みのオカピさんのお姉さまが見えていて、一輪咲いていたと教えてくれた。その後、大原みねみち公園まで足を伸ばしたものの、トガリアミガサタケは生えていなかった。車に戻る途中の畑の縁で、今季初となるベニシジミを見つけてにんまりした。

<今日見られた主なもの>花/アオキの雄花(写真上右)、ヤブツバキ、キブシ、モミジイチゴ、ヒサカキ、ウグイスカグラ、コブシ、サンシュユ、アセビ、アオイスミレ、フデリンドウ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、タネツケバナ、ナズナ等。蝶/モンシロチョウ、ベニシジミ、キタテハ等。昆虫/クロウリハムシ等。鳥/シメ、ツグミ、シジュウカラ、コゲラ等。その他/ヤツデの実(写真上左)、アオキの実等。


3月28日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 前記したように少々寝不足なので、お腹を一杯にすれば健康昼寝もばっちりと思い、東名高速港北PAのレストラン「横浜うまいもん亭」で、お金持ちしか食べられない700円の肉野菜炒め定食を食べた。その甲斐があったのか、1時間の爆睡の後に新治市民の森へ昨日に引き続いて行った。今日こそカワセミをばっちりと思ったのだが、やはり3時を過ぎると出が悪くなった。そこで昨日と同じく谷戸の奥へ行ってみたが、ジョウビタキの雄とルリビタキの雌は見られなかった。いよいよ気温が上がって来たので、旅立ったのかもしれない。そんな訳でとぼとぼと車に引き返したが、電線でコサギとハシブトガラスがいがみ合っていた。私の目にはハシブトガラスが弱いもの虐めをしているように思えたが、コサギも身構えて何遍も繰り返された攻撃を無事にしのいだ。色々あるんだろうけど、仲良くやってもらいたいものである。

<今日見られた主なもの>鳥/コサギ(写真上左)、カワセミ(3月12日撮影/写真上右)、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、アオジ、ツグミ、ハシブトガラス等。


3月28日(午前)、横浜市都筑区鴨池公園

 就寝中に気温の変化があったのか熟睡出来なかった。そんな訳で今日は自宅蟄居とも思ったが、風も無く穏やかな散策日和なので、布団に再び潜り込むなんて勿体無い。そこで、アブラチャンの花が咲いたかなあと鴨池公園へ行った。1本あるアブラチャンを見に行くと、日当りの良い場所なのに咲き始めたばかりであった。今年は本当に春の木の花の開花が遅れているなあと改めて感じた。寺家ふるさと村に出没するキノコ狂のN仙人によると、春一番のキノコであるトガリアミガサタケがまだ東京では見られないと言うので、鴨池公園のポイントへ行ってみたがやはり影も形も無かった。その後、ガマズミの芽吹きを撮ろうと思ったが、葉の進展は遅れていて万事休すと思ったが、農家の庭先にゲンカイツツジが咲いていたので、手持ちでAF撮影したらピントがしっかりと合ってほくそ笑んだ。

<今日見られた主なもの>花/ゲンカイツツジ(写真上左)、アブラチャンの雄花(写真上右)、シデコブシ、ボケ、トサミズキ、ヒュウガミズキ、ツバキ、サンシュユ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、タネツケバナ、カラスノエンドウ、セイヨウタンポポ、ラッパスイセン等。その他/ツクシ、アオキの実等。


3月27日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 昼食はトンコツ味のラーメンが食べたくなって横浜家本店へ行った。貧乏人だから、一番お安いハーフラーメンとライスを注文した。合計で660円となり、これに食べ放題のザーサイと紅生姜をたっぷり食べれば、お腹一杯の最高のメニューとなる。その後、田んぼで健康昼寝を貪って新治市民の森へ行った。散策を開始すると、モズの雌が太い竹の先端に止っていた。久しぶりのモズだから、背景は今一だったがカメラに納めた。その後、鎌立谷戸のカワセミの池へ行ったが、今日は日曜日だから行く所の無い方々がたくさん集っていた。それでも午前中に比べれば少ないと言う。到着した時はカワセミが見られたが、何故か1時間後には姿を消してしまった。そこで何かいないかと谷戸奥へ行ってみたら、ジョウビタキの雄とルリビタキの雌がまだいて、今季は何故か撮影する事が少なかったジョウビタキの雄を粘って撮影した。

<今日見られた主なもの>鳥/モズの雌(写真上左)、ジョウビタキの雄(写真上右)、ルリビタキの雌、ヤマガラ、アオジ、カワセミ等。


3月27日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 春は風が吹く日が多いが、昨日の風はかなり強くて、お陰様で今朝の外回りの掃除では、バケツ一杯の落葉等の収穫があった。そんな訳で自宅出発は遅れたが、至近距離の新吉田町だから別段慌てる事無く到着した。いつも車を停める道路の反対側の畑の縁には、ツクシがたくさん生えていて嬉しくなった。春なんだから、なんてったってツクシが登場せねば片手落ちである。その隣の畑にはビオラがたくさん咲いて、今日は風が穏やかだから久しぶりに心も快活になれた。珍しいものはあんまり見られないが、公園でも市民の森でもふるさと村でもない新吉田町のフィールドは、のんびりと穏やかに時が流れ過ぎて行く。植木屋さんの畑へ行って見ると、ヒカンザクラやトサミズキが満開で、白やピンクのシデコブシもこぼれんばかりに咲き、日溜りでは羽化したてのアゲハやモンシロチョウが元気良く飛び回っていた。

<今日見られた主なもの>花/ヒカンザクラ、チョウセンレンギョウ、シデコブシ、ボケ、トサミズキ、ウグイスカグラ、ツバキ、サンシュユ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ、カラスノエンドウ、セイヨウタンポポ、ハナダイコン、ハナニラ、スノーフレーク、ラッパスイセン、シバザクラ、ビオラ等。蝶/アゲハ、モンシロチョウ、キタテハ等。鳥/ガビチョウ、シロハラ、ツグミ等。その他/アケビの芽吹(写真上左)、ツクシ(写真上右)、アオキの実等。


3月26日、横浜市緑区三保市民の森

 今日は朝から北風がとても強い。これでは何処へ行ってもお手上げなので、風が遮られる三保市民の森の谷道へ行った。まずは物置小屋のトタン板のアゲハの蛹を確認してから三保平へ寄ったが、植栽のゲンカイツツジやヒカンザクラが満開であった。その後、谷道へ行った訳だが、陽が余り当らない場所なので、これといった被写体は無く、今日こそノーシャッターかなと思われた。そこで、谷を挟んで反対側の尾根を東洋英和女学院大学のフェンス沿いに歩いて梅田川へ出た。スカパー基地近くの雑木林の縁の小道へ来ると風はほとんど無く、モンキチョウやキタテハが飛んでいた。また、植木屋さんの畑ではムラサキスモモが咲きだしていて嬉しくなった。付近の畑の縁にはツクシがたくさん生えていたが今一絵にならず、散策時間も左程残っていなかったので、ボケをカメラに納めて引き返した。

<今日見られた主なもの>花/ムラサキスモモ(写真上左)、ボケ(写真上右)、ヒサカキ、ウグイスカグラ、ゲンカイツツジ、ヒカンザクラ、ハナモモ、ツバキ、ハクモクレン、サンシュユ、アセビ、タチツボスミレ、ミツバツチグリ、セイヨウタンポポ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ等。蝶/モンキチョウ、キタテハ、アゲハの蛹等。その他/ゴンズイの芽吹、アオキの実、ツクシ等。


3月25日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今後の10年間位は、のんびりと気ままに楽しく人生を送りたいと思っていたが、なんだかあっと言う間に一年が過ぎてしまった。今日で巨大地震から2週間が経過したが、亡くなられた方々の無念さと避難生活を余儀なくされている方々の苦難を思うと、春が来たと喜ぶ気にはなれない。もちろん元気も無い訳だが、羽化したてのルリシジミを見つけて、やっぱり春なんだなあと感じざるを得なかった。今日はこれといったものはなさそうなので、まずはキブシを撮った。半日位は日陰となる場所なのに、開花具合は他のものより一番早くて、なんとなく不思議な気がした。湿地にたくさんあるイヌコリヤナギは美しく開花していたが、雨が続いたのでかなり水があって入る気にはなれなかった。横浜市が震災被災者を受け入れる予定にしている市営ひかりがおか住宅裏の雑木林にはたくさんのウグイスカグラが咲き、もちろんウグイスも囀っていた。

<今日見られた主なもの>花/キブシ(写真上右)、ヒサカキ、ウグイスカグラ、イヌコリヤナギ、クサボケ、ハクモクレン、ハナダイコン等。蝶/ルリシジミ等。鳥/ウグイス、アオゲラ等。その他/ゴンズイの芽吹(写真上左)、アオキの実、ツクシ等。


3月24日(午後)、東京都(仮称)ジョウビの森公園

 午後からは各所のガソリンスタンドが開いていたので安心し、久しぶりとなる東名高速港北PAのレストラン「横浜うまいもん亭」にて食事をし、健康昼寝の後に(仮称)ジョウビの森公園へ行った。前述したように地震はここで遭遇し、また翌日にも行ったのだが、ガソリンが給油出来なかったので12日ぶりとなった。その間に春はだいぶ進んでいて、尾根上のカタクリの群落は美しく花開いていた。また、ここの常連のOさんによると、ジョウビタキの雌は旅立ったと言う。しかし、ルリビタキの雌はまだ見られ、いつもの枝に止まってくれた。その後、もう1枚とかなり頑張ったのだが、常連の鳥達の姿は少なくなり、キンクロハジロ等のカモも落ち着かず、カワセミもいたにはいたがサービスがとても悪かった。そこで散策記のアップは無しとも思ったが、せっかく現れてくれたルリビタキの雌の為にもと、3月12日撮影のシジュウカラに登場願った。

<今日見られた主なもの>鳥/ルリビタキの雌(写真上左)、シジュウカラ(3月12日撮影/写真上右)、シロハラ、ヒヨドリ、アオジ、メジロ、エナガ、キジバト、ガビチョウ、キンクロハジロ、カルガモ、カワウ、カワセミ、ハシブトガラス等。


3月24日(午前)、横浜市港北区新羽町

 今日はしばらく行っていなかったので、様相がだいぶ変化したのではないかと新羽町へ行った。散策を開始すると雑木林の小道に、サルトリイバラやミツバアケビの芽吹きが始まり、独得の蕾が垂れ下がっていた。更に歩みを進めると、ほんまもんのモモの花が美しく咲いていて嬉しくなった。ハナモモは各所に植栽されているが、モモを美しく撮ろうとするとかなり大変なのである。いつも通り新羽丘陵公園へ行ってみると、別名をシナミズキと呼ばれるニオイトサミズキがこぼれんばかりに咲いていた。また、シバザクラも咲き始めていて、暖かい日ならモンシロチョウやベニシジミも飛んでいる事だろう。その後、農耕地へ下って行ったが、民家の庭先にはシデコブシやハクモクレンが咲き、花壇にはスノーフレークの釣鐘状の花が風に揺れていた。もちろん、畑の縁や路傍には、ヒメオドリコソウやホトケノザ等の野の花が今が盛りと咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/モモ(写真上左)、サルトリイバラの蕾(写真上右)、コブシ、シデコブシ、ハクモクレン、ボケ、ハナモモ、ニオイトサミズキ、ウグイスカグラ、ツバキ、サンシュユ、ウメ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ、カラスノエンドウ、セイヨウタンポポ、ハナニラ、スノーフレーク、ラッパスイセン、シバザクラ等。


3月23日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 昼食はいつものように必勝を期してカツ丼を食べ、その後、久しぶりに健康昼寝を貪った後に泉の森公園へ行った。国道246号線はスムーズで、駐車場には数台しか車が止っていなかった。「しらかしの家」は、休館?と思う程に電気が消されていて、小鳥達の水飲み場となっているせせらぎも、ポンプが止っていて水は無かった。もちろんカメラマンは一人もいず、これでは今日は駄目かもと「しらかしの池」でダイサギとヒドリガモを撮った後に、ふれあいの森へ行った。途中、スハマソウの葉は本当に先端が丸くなっているのかなあと「ふれあい広場」に寄ってみたら、スハマソウと表記されていたラベルがミスミソウに変っていて驚いた。これはいったいどういう事なの?、まあ、スハマソウはミスミソウの1品種なのだから、まあいいかなあと苦笑した。今日も川沿いでマヒワの群れが落下したアキニレの実を啄ばんでいて、一枚カメラの中に納めてから泉の森へ引き返した。

<今日見られた主なもの>鳥/ダイサギ(写真上左)、マヒワの雄(写真上右)、シジュウカラ、ハクセキレイ、キセキレイ、ムクドリ、ツグミ、キジバト、ヒドリガモ、コガモ、マガモ、カルガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、カワウ、コサギ等。


3月23日(午前)、横浜市緑区梅田川

 車のガソリンは、一昨日やっと近くのスタンドが開いて満タンに出来た。そこで昨日一昨日と雨が降り続いたので、今日は午前と午後のダブルヘッダーだと意気込んで出かけた。途中、丹沢方面を見ると、かなりの雪化粧となっていて、山では雪が舞い続けたのだなあ、被災地はかなり冷え込んだに違いないと顔をしかめた。いつもの場所に車を停めて、まずはアンズは咲いたかスモモはまだかと丘の上の畑へ行ってみると、蕾はかなり膨らんでいて週末には確実に咲き始める事だろう。ガソリン不足で近場を散策していた間に、春はかなり進んでいたのだ。そこで、イヌコリヤナギは咲いたかもしれないと三保念珠坂公園下へ行ってみたら、かなり開花が進んでいて嬉しくなった。更に、同公園内にヤブツバキが咲いていて、早くも散策記用の2枚の写真がカメラに収まった。その後は気楽に散策したが、サンシュユは満開でハナモモやボケが見頃を迎えていた。

<今日見られた主なもの>花/ヤブツバキ(写真上左)、イヌコリヤナギ(写真上右)、ヒサカキ、ウグイスカグラ、キブシ、ユキヤナギ、モクレン、マンサク、ハナモモ、サンシュユ、ボケ、アセビ、ウメ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、タネツケバナ、セイヨウタンポポ、ハナダイコン等。その他/ゴンズイの芽吹、アオキの実等。


3月20日、横浜市港北区大倉山公園

 昨日に引き続き今日も電車で、大倉山公園へ行った。下車駅の大倉山は、中学校時代に毎日乗降した懐かしい駅である。大倉山公園は梅林で著名だが、その手前にある大倉山記念館は一見の価値ある古代ギリシャ以前のクレタ・ミケーネ様式の石造りの建造物で、実業家で後に東洋大学学長を務めた大倉邦彦により昭和7年に「大倉精神文化研究所」の本館として創建された。私が中学の頃はお化け屋敷のように古びていたが、横浜市に寄贈された後に大改修がなされ、コンサート等が催されている。今日はまず梅林に行ったが、当然の事として盛期は過ぎていたので、これといった被写体は無かった。次に、ヒレンジャクやって来る事があるというヤドリギを探したが、ほんの僅かだが見られて嬉しくなった。その後も被写体を探して歩き回ったが、植栽のミツマタとミツパツヅジの芽吹をカメラに納めて駅に引き返した。

<今日見られた主なもの>花/ミツマタ(写真上左)、ヒュウガミズキ、ユキヤナギ、ボケ、ウメ、アセビ、ツバキ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ、ハナニラ等。昆虫/アシブトハナアブ等。鳥/シメ、ツグミ、ムクドリ等。その他/ミツバツツジの芽吹(写真上右)等。
*本文右より参照 大倉山記念館 http://o-kurayama.jp/

3月19日、東京都大田区多摩川台公園

 車のガソリンはまだ半分以上残っているが、もしもの時の為に使う気にはなれない。そこで東急バスで茅ヶ崎公園へ行こうと思ったが、燃料の軽油が不足していて、通常の半分のバスしか走っていないという。しかし、今日から3日間の連休は計画停電が実施されないので、電車はすべて各駅停車だが本数は減らしていないという。そこで、多摩川駅下車の多摩川台公園へ行ってみた。まずはかつて多摩川園という遊園地のあった場所にある「田園調布せせらぎ公園」へ行った。湧水があって水の流れが見られ、僅かに残った雑木林の路傍にタチツボスミレが咲いていた。次に本命の「多摩川台公園」へ行ったが、今の季節はこれといったものは見られず、イボタの芽吹をカメラに納めたのみとなった。最後に邸宅が並ぶ中にある「宝来公園」へ寄ったが、なんと池にはマガモがかなりいて驚いた。

<今日見られた主なもの>花/ヒカンザクラ(写真上左)、ヒュウガミズキ、ボケ、ウメ、アセビ、ツバキ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ、ハナニラ等。蝶/キタテハ等。鳥/マガモ、ツグミ、ハクセキレイ等。その他/イボタの芽吹(写真上右)等。


3月18日、横浜市都筑区東方公園

 巨大地震が発生して1週間が過ぎた。しかし、いまだ被害の全容はつかめず、多くの方々が消息不明である。被災地では極度のガソリンや灯油不足で、助かった方々は、悲しみばかりでなく寒さをも耐え忍んでいる。更に、福島原発の事故が加わり、避難生活を余儀なくされている方々が続出している。「こんな時にカメラ片手に散策なんて」と感ずるのだが、自宅蟄居も耐えられない。そんな訳で電車で何処かへ行ってみようと考えたが、計画停電の影響で東急線の運行本数は少なくなっているという。そこで貴重なガソリンを少々消費するが車で東方公園まで行った。今日も冬の様な青空でコブシが咲いていた。震災で壊滅的な被害を受けた陸前高田市出身の千昌夫の北国の春の一節、「白樺、青空、南風、コブシ咲くあの丘、北国の、ああ北国の春」を思い出した。もうすぐ東北地方にもコブシが咲く季節がやって来る。しかし、心の春は本当に本当に遠い事だろう。

<今日見られた主なもの>花/コブシ(写真上左)、ウグスカグラ(写真上右)、ボケ、ウメ、アセビ、ツバキ、サンシュユ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ、ハナニラ、ハナダイコン等。鳥/アオゲラ、ジョウビタキ等。その他/ツクシ、ナワシログミの実等。


3月17日、横浜市港北区新吉田町

 貴重なガソリンを大切に使おうと、今日は至近距離の新吉田町へ行った。歩いても30分あれば行けるので、昼食にジョナサンに寄ったとしても、消費量は1リットル未満であろうと思ったのである。被災地では雪が舞っている所もあるらしく、北風が強くてかなり寒い。それでも春は着実に進行していて、植木屋さんの畑のヒカンザクラが開き始めていた。なんとか撮影をとカメラを向けたが、真冬の様な真青な空とコントラストの強い太陽光線の為に、美しい写真は得られなかった。そこで日溜りの路傍の花でも撮ろうと、まずは咲き始めのキュウリグサを撮った。同じ科のヤマルリソウも寺家ふるさと村で咲き始めたかもしれないと思ったが、ガソリン消費を考えると様子を見に行く事も出来ない。その後、これといった被写体に巡りあわなかったので、今の季節のもっとも代表的な野の花であるオオイヌノフグリを横から撮った。

<今日見られた主なもの>花/オオイヌノフグリ(写真上左)、キュウリグサ(写真上右)、フキノトウ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ、ハナニラ、ハナダイコン、ムスカリ、ビオラ、スイセン、ヒカンザクラ、ボケ、ネコヤナギ、オウバイ、カワヅザクラ、ツバキ、サンシュユ、アセビ、ジンチョウゲ、ウメ、シキミ等。昆虫/ナナホシテントウ等。その他/ツクシ等。


3月16日、横浜市港北区綱島市民の森

 ガソリンや灯油を一刻も早く被災地に届ける事が優先で、また、製油所が炎上したり買占めがあったりで、ガソリンはしばらく入れられそうもない。そこで、今日は自宅の目の前の綱島市民の森へ行った。まずは実兄宅(私の出生の地)の横から尾根まで上がって桃の里公園へ行ったが、途中、なんとソウシチョウに出会ったのにはびっくりした。また、桃の里広場では、去年と同様、ジョウビタキの雌が出迎えてくれた。戦前の綱島は桃の一大産地で、銀座の千疋屋でも売られていたという。そんな訳での桃の里広場なのだが、数本のハナモモが咲いていたが絵にならず、トサミズキをカメラに納めて綱島公園へ向った。綱島公園東側斜面下部ではカワヅザクラが満開で、植栽されているアセビが満開であった。また、日当りの良い場所ではコブシが咲き出し、イロハモミジの芽吹きが始まっているのには驚いた。

<今日見られた主なもの>花/アセビ(写真上左)、トサミズキ(写真上右)、コブシ、シデコブシ、ミモザ、ハナモモ、ウメ、カワヅザクラ、サンシュユ、オウバイ、ウンナンオウバイ、ネコヤナギ、ボケ、ツバキ、ジンチョウゲ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ハナニラ、スイセン等。蝶/キチョウ等。鳥/ジョウビタキ、ソウシチョウ、シジュウカラ、ツグミ等。その他/イロハモミジの芽吹、ニワトコの芽吹等。


3月15日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 地震の影響で東京電力の計画停電が行なわれていて、いつ信号が消えてしまうか分からないが、久しぶりの曇り日でカワセミの良い写真が撮れるのではなかろうかと、午後からは新治市民の森へ行った。途中、相変わらずガソリンを入れようと車が列をつくっていて渋滞が発生していた。昼食は昨日はジョナサン、今日はバーミアンでとる事が出来てほっとした。被災地の方々は冷たい食事をしているのかと思うと、貧乏だが義援金を送らなければと思った。新治市民の森のカワセミの池へ行ってみると、カワセミにもカメラマンにも帰るまで会わなかった。しかし、カシラダカやアオジ、シジュウカラやヤマガラ等の鳥は賑やかであった。帰り際にスーパー「つるかめ」に寄ったが、パンやお惣菜等はなにも無く、5時になったら閉店との事であった。昨日と今日とでガソリンを10リットル位消費したので、供給が平常に戻るまで、近場での散策に徹する事になるだろう。

<今日見られた主なもの>鳥/カシラダカ(写真上左)、アオジ(写真上右)、ジョウビタキ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ミソサザイ、エナガ等。


3月15日(午前)、横浜市鶴見区三ッ池公園

 いよいよ明日から平日も駐車場が有料となり11月15日まで続くから、しばらくの間、三ッ池公園に行けなくなる。駐車場料金はなんと800円なのだから当然である。そこで今日は是が非でも行っておかなければと思い、また、前述したように昨日は風が強かったので杭に何も上っていなかったが、今日は風がかなり収まったので、何かしらいるのではなかろうかと期待したのである。下乃池のポイントへ行ってみるとキンクロハジロが杭に上っていて、その向うの水面には久しぶりにユリカモメが見られた。そこでユリカモメを撮りたいなあと思っていたら、しばらくすると水面よりかなり高い杭に止ってくれた。また、ハシビロガモも雌雄で泳いで来て杭に上って羽繕いを始めた。これはラッキーと思ったが、やや風がある為に水面はさざ波立つ時間が多く、また、どんよりとした曇り空であったので今一の写真となってしまった。

<今日見られた主なもの>鳥/ハシビロガモの雄(写真上左)、ユリカモメ(写真上右)、カワウ、ホシハジロ、キンクロハジロ、シメ、ツグミ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ハクセキレイ、キジバト等。


3月14日、横浜市港北区新吉田町

 昨日、運良く車のガソリンタンクを満タンに出来たが、今後、ガソリンの供給がいつ正常に戻るかは定かではない。そこで、大切に使わなければと思い、また、駐車場が無料の内にと三ッ池公園へ行った。しかし、風が強い為に杭の上にカモは1羽だに見られなかったので、即座に新吉田町へ転戦した。途中、ガソリンスタンドやスーパー周辺では車が列をつくって渋滞が発生し、かなり裏道を通る羽目となった。久しぶりの新吉田町は春がだいぶ進んでいて、民家の軒先には可愛らしいビオラが咲き始め、植木屋さんの畑ではボケが開花し、トサミズキの蕾もかなり膨らんでいた。路傍の日溜りではナナホシテントウが忙しく動き回り、雑木林の小道にはキタテハやムラサキシジミが日光浴をして身体を暖めていた。東北関東大震災での荒涼たる津波の爪痕に、こんな平和な春が一刻も早くやって来る事を願って止まない。

<今日見られた主なもの>花/ボケ(写真上左)、ビオラ(写真上右)、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ、ハナニラ、ハナダイコン、ニホンスイセン、ネコヤナギ、オウバイ、カワヅザクラ、ツバキ、サンシュユ、アセビ、ジンチョウゲ、ウメ等。蝶/キタテハ、ムラサキシジミ等。昆虫/ナナホシテントウ等。鳥/シロハラ等。


3月13日、横浜市緑区梅田川

 時間が経つにつれ余震の揺れは少なくなり、被災地での津波も収まって来たが、被害の甚大さはより一層明らかになった。地震の規模を示すマグニチュードは9と上方修正され、世界的にみても史上最大規模の地震である事が判明した。こんな状況の中で、カメラ片手の散策なんて、まこと不謹慎極まりないと思われたが、午前中のみ出かけてみた。何処へ行っても被写体不足と思われたので、何かしらに出会う梅田川へ行った。今日は南風が吹いて気温が上がり、ルリタテハ、キタテハ、キチョウが飛び出し、路傍にはコバルトブルーのオオイヌノフグリが各所に咲いて、本格的な春が近いと知らせていた。また、シナマンサクは散り始めていたが、マンサクがまだ咲き残り、雑木林の小道には、ニワトコやイボタとともに芽吹きの早いマユミも見られた。帰り際にガソリンを入れようと思ったら車が列をつくっていて、かなり待たされての給油となった。

<今日見られた主なもの>花/マンサク(写真上左)、ウグイスカグラ、ハナモモ、サンシュユ、シナマンサク、ボケ、アセビ、ウメ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、タネツケバナ等。蝶/ルリタテハ、キタテハ、キチョウ等。その他/マユミの芽吹(写真上右)、アオキの実等。


3月12日、東京都(仮称)ジョウビの森公園

 言葉に出来ない大きな衝撃と深い哀悼をともなった国内観測史上最大の巨大地震(M8.8)が、昨日14時46分ごろ三陸沖を震源に発生した。時間が経つにつれ東北地方の太平洋側の凄まじい被害の様相が明らかになり、数多くの人命も失われたようである。また、取り残されて必至に救助を求めている方々も非常に多く、そんな惨状を知りながら自宅を出発したが、惨禍に見舞われた方々に申し訳ないと感じつつも(仮称)ジョウビの森公園へ行った。実は昨日も同公園にいて恐ろしい揺れに見舞われ、思わず手摺に抱きついて収まるのを待った。有り難い事に公園内や付近の建物に損傷は無く、停電で信号が消えていたが、無事に自宅に帰る事が出来た。そんな訳で、昨日やり残したジョウビタキやルリビタキ等の小鳥に今季最後のおやつをやろうとまた行ったのである。野鳥達は何事も無かったように元気であった。

<今日見られた主なもの>鳥/ヒヨドリ(写真上左)、ヤマガラ(写真上右)、ジョウビタキ、ルリビタキ、シロハラ、マヒワ、シジュウカラ、アオジ、エナガ、メジロ、キジバト、キンクロハジロ、カワセミ等。


3月11日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 ネコヤナギの雄花を昨日撮ったので、イヌコリヤナギも開花しているのではないかと、横浜動物の森公園の湿地へ行った。ここにはアカメヤナギ等もあって、とても貴重な場所なのだが、湿地だから長靴でないと足元が濡れてしまうのが玉に傷である。しかし、イヌコリヤナギは開花していなくて長靴だけが汚れてしまった。目的のものが不本意な結果となったので、芽吹きの早いニワトコの蕾を撮った。私の苦手なブロッコリーに似ているのには苦笑するが、可愛らしい格好だと思う。雑木林の中に入るとウグイスカグラが咲き出していたが、つい最近紹介したばかりなのでカメラは向けなかった。そこで、アオキの実でも撮ろうとポイントへ行ってみたら、赤く色づいていて嬉しくなった。アオキの花の蕾は膨らみ始めていて、本当に開花から実が色づくまでほぼ1年かかるんだなあと実感した。

<今日見られた主なもの>花/ヤブツバキ、ウグイスカグラ、オウバイ、ジンチョウゲ等。鳥/ルリビタキの雄等。その他/ニワトコの芽吹(写真上左)、アオキの実(写真上右)、トキリマメの実等。


3月10日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 三ッ池公園を早めに後にしたので、きっかり正午に東名高速港北PAのレストラン「横浜うまいもん亭」に到着した。今日は気温が低いので中華料理を食べたかったが、寺家ふるさと村に出没する独身貴族と違って貧乏なので、630円の「アジフライ定食」を注文した。メニューが豊富な社員食堂のようで、また、待たされないので本当に有り難い。泉の森公園には午後2時少し前に到着したが、ポイントにはカメラマンの姿はまったく無く、ミソサザイやルリビタキも現れなかった。山地や渓流は雪があってかなり寒いだろうから旅立ったとは思えないが、行動パターンが変化したようである。今日は「ふれあいの森」の方は行かずに「しらかしの池」でカモを狙った。ホシハジロやオナガカモは見られなかったが、マガモやヒドリガモがお相手してくれた。そんな訳で、泉の森公園での鳥撮りも、もうすぐジ・エンドのようでとても寂しく感じた。

<今日見られた主なもの>鳥/マガモの雄雌(写真上左)、ヒドリガモの雄(写真上右)、カワセミ、マヒワ、シジュウカラ、アオジ、ハクセキレイ、キセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、キジバト、カルガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、カワウ、コサギ等。


3月10日(午前)、横浜市鶴見区三ッ池公園

 駐車場が無料期間の内に行っておこうと、またしても三ッ池公園へ行った。前回は水面ぎりぎりの杭をホシハジロが占拠していて、ハシビロガモが撮れなかったから今日こそはと期待したが、またしてもキンクロハジロとホシハジロが占拠していてデジスコによる撮影は諦めた。しかし、折角来たのだからと車に引き返し、タムロン90ミリマクロを装着した一眼レフで散策を再開した。まずは咲き始めたネコヤナギの雄花を撮った。図鑑を開いて見ると雌雄別株とあるので、このネコヤナギは雄の木ということになる。次に、各所に植栽されているものより茎が太く花も大きいミツマタを撮った。そこでネットで調べてみたが、大輪中国ミツマタにとても似ていた。その後、コリア庭園に入って紅梅やサンシュユを愛でた後に、デジスコ撮影が出来なかった鬱憤晴らしに泉の森公園へ行こうと、早めに三ッ池公園を後にした。

<今日見られた主なもの>花/ミツマタ(写真上左)、ネコヤナギ(写真上右)、サンシュユ、ボケ、ウメ等。鳥/ジョウビタキ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、シロハラ、ツグミ、ムクドリ等。


3月9日、横浜市緑区北八朔公園

 トリモトール花虫の筈だが、鳥撮りの散策記が続いてしまったので、今日は花で一服したいなあと、北八朔公園へ行った。今年のカラヅザクラは花びらが傷んでいるものが多く、ほぼ諦めていたのだが、北八朔公園ならあまり陽が差さない場所にも植栽されている事を思い出した。そんな訳で花期も長いから、ことによったら端正な花も見られるかもしれないと期待した訳である。いつものように農道に車を停めて徒歩5分、園内に入ると花期が終ったものから蕾の木まであって、なんとか形の良いものに出会えた。いつもなら青空バックで撮影するのだが、下の花の花芯が影になって今一であった。困ったなあと思っていたら、にわかに雲が太陽を隠したので、草原バックにしっとりと撮影する事が出来た。その他には、これといった被写体も無く、今まで何遍も登場したサンシュユを撮って終了となった。

<今日見られた主なもの>花/サンシュユ(写真上左)、カワヅザクラ(写真上右)、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、タネツケバナ、ナズナ等。鳥/ツグミ、ムクドリ等。その他/ニワトコの芽吹、アオキの実等。


3月8日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 午後からは鶴見区からの転戦ではちょいと遠くなるが、何かしらの野鳥が撮影出来る泉の森公園へ行った。ミソサザイやルリビタキのポイントへ降りて行くと、すぐにミソサザイが現れたが、じっとしていない鳥だからデジスコではお手上げであった。しかし、このHPの掲示板に投稿下さるS15さん夫妻もいて、手ぶれ防止レンズの手持ち一眼撮影だから、なんとか撮影出来たようであった。カワセミのポイントである「しらかしの池」には、求愛行動が見られるようなったからか、かなりのカメラマンが集結していた。もちろん私はいつものように「ふれあいの森」まで行ったが、相変わらずマヒワが多く、落下したアキニレの実を地面で啄ばんでいて、1メートル位近寄っても逃げなかった。その他は、これといったものには出会わなかったので泉の森公園へ戻って、カワセミを撮影して帰宅となった。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上左)、マヒワの雄(写真上右)、ミソサザイ、アオジ、コゲラ、スズメ、キセキレイ、ツグミ、ムクドリ、キジバト、ヒドリガモ、マガモ、コガモ、キンクロハジロ、カルガモ、コサギ等。


3月8日(午前)、横浜市鶴見区三ッ池公園

 昨日は一日中天気が悪く、二度寝をしたり床屋へ行ったり、溜まりに溜まった用事を片付けたりして、充実した一日を過ごした。朝から降っていた雨は午前10時頃に雪となり薄っすら積もって驚いたが、春の淡雪、その後また雨となってすぐに融けてしまった。今日は日帰り手術の傷の痛みは続いているが、野鳥撮影ダブルヘッダーだと午前中は久しぶりに三ッ池公園へ行った。駐車場の平日無料期間は15日迄で、それ以降は800円もの駐車料金を取られるから尚更である。いつものように水面ぎりぎりの杭に止るカモを狙ったが、泉の森公園で見られなくなって旅立ったのかなと思っていたホシハジロがたくさんいて、すべての杭を独占していた。お目当てだったハシビロガモはホシハジロ軍団に遠慮してか、岸近くの絵にならない場所で休んでいた。また、三ッ池公園御馴染みのユリカモメは1羽だに見られなかった。

<今日見られた主なもの>鳥/ホシハジロの雌(写真上左)、ホシハジロの雄(写真上右)、キンクロハジロ、ハシビロガモ、ツグミ、ヒヨドリ、シジュウカラ、キジバト、ハシブトガラス等。


3月6日(午後)、東京都(仮称)ジョウビの森公園

 午後からは、寺家ふるさと村四季の家で開催されているN仙人とHドクターの写真展を見てから、(仮称)ジョウビの森公園へ行った。今日はこんなに良い天気だし梅が見頃だから混雑しているのではないかと思ったら、案の定、駐車場は満車で10分程待たされた。園内はかなりの人出で、鳥の出が心配されたが、ジョウビタキの雌とルリビタキの雌は定位置にいて歓迎してくれた。そこで、なんにも撮れない時の保険として、今日も毎度御馴染みの写真をカメラに納めた。その後、シロハラやガビチョウが枝に止まったが、もたもたしていたら飛び去ってしまった。一眼レフなら撮れただろうが、デジスコにはちょいと時間が短か過ぎた。そろそろ冬鳥も旅立ちの季節なのだろうが、行く所もないし、今季足繁く通った公園だから、芽吹きが始まるまで頑張ってみようと思う。キビタキやオオルリ位は寄り道するのではなかろうか。

<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雌(写真上)、ルリビタキ、シメ、シロハラ、マヒワ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、キジバト、ガビチョウ、キンクロハジロ、カルガモ等。


3月6日(午前)、横浜市都筑区東方公園

 今日は穏やかで暖かくなると予報されていたが、風が無いから昨日よりかなりぽかぽかした陽気となった。とは言っても、春は始まったばかりだから相変わらずの被写体不足は続いていて、今日は前回かなり面白かった東方公園へ行った。まずは、火事の場合の延焼防止の緑地帯に植えられている豊後梅の花を撮った。豊後梅はアンズ系の梅で、花期も他の梅より遅く、その実はかなり大きい。また、成長が早く頑強で、自宅に植えておいた亡き父の形見の豊後梅は大木になって、とうとう切り倒さなければならなくなった。緑地帯の豊後梅は咲き始めで、満開になると、それはそれは見事である。また、周辺に植栽されているボケもまだ蕾であったが、開花はもうすぐと思われる程に朱色に色づいていた。その後、公園内に入ってみたが、早くもイボタやニワトコやノイバラの芽吹きが始まっていた。

<今日見られた主なもの>花/ボケの蕾(写真上左)、ウメ(豊後梅/写真上右)、アセビ、ウグイスカグラ、ツバキ、サンシュユ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ等。その他/イボタの芽吹、ナワシログミの実等。


3月5日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 先だって横浜家の脂っこいぎとぎとラーメンを食べたので、今日はあっさりラーメンが食べたくなって茅ヶ崎中学校横の中国家庭料理「嘉門」へ行った。私の嫌いな杏仁豆腐かついて来るのが玉に傷だが、これまたあっさりチャーハンとセットなので満腹となる。ラーメンは我が国で様々に進化したが、このあっさりラーメンこそが中国の家庭で食されているものではなかろうか。話はまただいぶ横道に逸れてしまったが、午後からは貧果が予想されたものの新治市民の森へデジスコを担いで鳥撮りに行った。予想した通り閑古鳥が鳴いているだけで、カワセミやヤマガラ等の常連さんの鳥すら見られなかった。この為、カメラマンも少なく万事休すと思われたが、久しぶりにジョウビタキの雄を撮ったので何かもう一枚と頑張ったが、車に戻る途中、電線に止まったツグミが夕陽をうけて美しかったので撮影した。

<今日見られた主なもの>鳥/ツグミ(写真上左)、ジョウビタキの雄(写真上右)、ルリビタキ、ミソサザイ、シジュウカラ、アオジ、カワセミ、ハイタカ、ノスリ、スズメ、ハシブトガラス等。


3月5日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は暖かくなるとの予報なので、通販で手に入れた水色の薄手のカストロコートを着て出かけた。私がこんな服装をしているとは、お釈迦様でも気づくまい。もちろん、このHPをご覧下さる方には想像だにつかない事だろう。そんな話はどうでもよい事なのだが、ツバキやカワヅザクラを撮ろうと茅ヶ崎公園へ久しぶりに行った。しかし、ここでもカワヅザクラはいじけた花が多くて、今年は何処へ行っても端正な形の花には出会えそうも無い。そこで冬芽や葉痕はもう撮らないつもりでいたが、クロモジの独得な格好の冬芽をカメラに納め、かなり咲き始めたウグイスカグラを撮影した。土曜日なので生態園が開いているから行ってみると、K女史が正門前の浅い池で写真を撮っていた。何を撮影しているのかと近づいて見ると、私の嫌いなトコロテンを更に太くしたようなヒキガエルの卵がたくさん見られた。

<今日見られた主なもの>花/ウグイスカグラ(写真上左)、カワヅザクラ、ツバキ等。その他/クロモジの冬芽(写真上右)、ニワトコの芽吹、ヒキガエルの卵等。


3月4日(午後)、東京都(仮称)アオジの森公園

 気温が低いと油っこいものを食べたくなるが、東名高速港北PAのレストラン「横浜うまいもん亭」の油っこいものはみんな値段が高い。そこで、寺家ふるさと村に出没する独身貴族のお好みメニューである「肉野菜炒め定食」は諦めて、550円の「豚汁定食」を注文した。その後、いつもなら田んぼで健康昼寝なのだが、北風ビュービューなので車が揺れて熟睡出来そうもないので、(仮称)アオジの森公園の駐車場まで行って日溜りに車を停めて貪った。今日は寒いので来園者はいつもより少な目であったが、逆に鳥の出はとても良かった。気温が高い日はうきうきして落ち着かないし、雨の後は何処でも水が飲めるからポイントであるせせらぎ周辺にやって来ない。そんな訳で今日はこの公園の鳥達がオールカマーであったが、今季登場していなかったツグミを芝地で久しぶりに撮影した。

<今日見られた主なもの>鳥/アオジ(写真上左)、シジュウカラ(写真上右)、ルリビタキ、ジョウビタキ、マヒワ、エナガ、メジロ、ヤマガラ、シロハラ、ツグミ、カワセミ、キジバト、ガビチョウ、キンクロハジロ、カルガモ等。


3月4日(午前)、横浜市緑区梅田川

 昨日は日帰り手術の傷痕がかなり痛んだので、夕食後に必要時に服用と処方されているロキソニンを1錠飲んだら、朝までぐっすりと眠れた。尿素入り化粧品が肌をつるつるさせるように、おしっこに含まれている尿素は傷の治りを遅らせると先生が言っていたが、まことその通りのようである。今後の容態の推移は、早春と同じで三寒四温(三痛四楽)という訳である。今日は身体の調子は熟睡した為に良くなったが、天気は昨日と同じで北風が強くて寒い。吉永小百合の歌に、「北風吹き抜く寒い朝も、心一つで暖かくなる」とあるが、冬芽や葉痕、昆虫の卵や蛹等を登場させずに、春を思わせるもので散策記をアップさせたいと、またしても梅田川へ行った。今日は前回と異なって上流方面を散策したが新しい被写体には出会わず、既に紹介したことのあるハナモモの蕾と紅色のシナマンサクの再登場となった。

<今日見られた主なもの>花/ハナモモの蕾(写真上左)、シナマンサク(写真上右)、ウグイスカグラ、サンシュユ、ウメ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、フキノトウ等。蝶/モンシロチョウの蛹等。昆虫/ナナホシテントウ等。その他/ヤブランの実、トキリマメの実等。


3月3日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 午後からは、昨日行く予定であったが天候がおもわしくないので中止した泉の森公園へ行った。北風は相変わらず強いが、窪地だから頭上を通り過ぎて行く。ポイントへ降りて行くと、入院している筈のAさんがいて驚いた。カテーテルで不整脈の原因を2時間もかけて探したのだが、見つからなかったとの事である。喜んで良いのかどうかは判断に苦しむが、元気そうでなによりであった。ミソサザイとルリビタキが出ているというが、例によって「ふれあいの森」まで往復した。フクジュソウやスハマソウの咲く広場では、ルリビタキの雄とジョウビタキの雌が出迎えてくれ、道を挟んだ川沿いのアキニレ林には相変わらずマヒワの大群が見られた。ジョウビタキの雄やアカハラが見られる滝の広場まで行ったが今日は会えず、泉の森へ引き返してカワセミやルリビタキを撮り、ミソサザイもと欲張ったがデジスコには動きが早過ぎた。

<今日見られた主なもの>鳥/コサギ(写真上左)、ルリビタキの雄(写真上右)、クイナ、ジョウビタキ、マヒワ、アオジ、エナガ、コゲラ、スズメ、カワセミ、ハクセキレイ、キセキレイ、ツグミ、ムクドリ、キジバト、ヒドリガモ、マガモ、キンクロハジロ、カルガモ、ハシブトガラス等。


3月3日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 今日は寒の戻りで、北風が吹いてとても寒い。久しぶりに新吉田町へ行くと、カワヅザクラが咲いている畑に霜柱が立っていた。冬と春が同居しているのだから、とても奇妙な感じがした。シナマンサクはどうなっただろうかと植木屋さんの畑へ行ってみたが、やはり盛期は過ぎていた。丘の上は北風が強くて、風が遮られる日溜りで路傍の花でも撮ろうと引き返した。農家の庭先のボケの蕾はかなり膨らんで、付近にはハナニラやハナダイコンが咲いていた。更に歩みを進めると、「花虫さん」と私を呼ぶ声がする。誰だろうと視線を向けると、かつて新治市民の森でご一緒した「鷹姫さん」であった。「自宅から近くてのんびり出来て鳥もいるから、ちょくちょく通っているんです」と言う。新吉田町は私の幼少の頃の遊び場だし、38歳になって道端自然観察を再開したフィールドでもある。開発が進んだといえ、高姫さんが通って来る魅力はまだ各所に残っているのだ。

<今日見られた主なもの>花/オウバイ(写真上左)、ホトケノザ(写真上右)、オオイヌノフグリ、カワヅザクラ、ハナニラ、ハナダイコン、ツバキ、サンシュユ、シナマンサク、ウメ等。鳥/ルリビタキ、ハイタカ等。その他/ツクシ等。


3月2日、横浜市緑区梅田川

 今朝起きて新聞を取りに行くと、雨がぱらぱら落ちていた。今日は晴れではないのと愚痴ったが、有り難い事に出発する頃には雨は止んだ。しかし、いつ降って来てもおかしくないので、比較的空が明るい梅田川へ行った。今日は下流方面を散策するつもりで歩き始めた。まずは例によって遊水池を覗くと、若いハシビロガモの雄が泳いでいて、どうやらここが気に入ったようである。梅田川沿いに植栽されているユキヤナギは早くも咲き出し、細い枝には白い亀の手のような格好のイセリアカイガラムシがついていた。メダカ広場へ行くと、シダレヤナギがまだ咲いていて、サンシュユの花も咲き出していたが、たくさんあるクサボケは固い蕾のままであった。その後、イヌコリヤナギが気になって三保念珠坂公園下へ行ってみたが、花が開くのはまだ先のようで、もうちょっと散策をと思ったものの、午前11時半頃に雨が降って来たので車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/サンシュユ(写真上左)、ウメ(写真上右)、ユキヤナギ、ツバキ、ヒメオドリコソウ、タネツケバナ等。昆虫/オオカマキリの卵のう、イセリアカイガラムシ等。鳥/ジョウビタキ、ツグミ、ハシビロガモ、カルガモ等。


3月1日(午後)、東京都(仮称)ジョウビの森公園

 例年なら、ヒレンジャク、キレンジャクを求めてプチ遠征するのだが、前記したように手術後の痛みが引かないので元気が出ない。それどころか、毎月1回行なっていた道端自然観察会も開く気になれない。また、寺家ふるさと村四季の家での写真展も、春はお休みする事にした。こんな状態だから、今日も(仮称)ジョウビの森公園へ行った。空はいつ雨が落ちて来ても不思議では無い曇り空で公園は閑散としていた。何故だかガビチョウ眼鏡の若者や餌やりOさんや鶴川団地のご夫婦の姿は見られなかったが、ジョウビタキの雌とルリビタキの雌はポイントに到着するとすぐに御出ましになった。その後、今日は異なった野鳥をアップしたいと期待したが、イカルが大群で飛んで来たが良い場所には止ってくれず、シメやシロハラもご機嫌が悪く、午後3時になると雨が降って来たので、散策記は毎度御馴染みの写真となった。

<今日見られた主なもの>鳥/ルリビタキの雌(写真上)、ジョウビタキ、イカル、シメ、シロハラ、マヒワ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、キジバト、ガビチョウ、キンクロハジロ、カルガモ等。


3月1日(午前)、横浜市都筑区東方公園

 いよいよ3月に入った。何遍も記しているように1月24日に膀胱頚部硬化症の日帰り手術をしたが、場所が場所だけに傷の痛みはずっと続いていて、2月はあっと言う間に過ぎた。どうやら心身ともに健康の時の方が、時計の進み具合は遅いようである。今日は朝は晴れで次第に雲って夕方には雨が降ると予報されていたが、自宅を出発する時にはぱらぱらと雨が降っていた。しかし、東方公園に到着すると雨が止んだので、これはラッキーと散策を開始した。公園周辺の畑の縁には早くもツクシが、路傍の日溜りにはフキノトウも見られ、傷の痛みに耐えている間に春は速度を速めたようである。気象の区分では、3月、4月、5月が春なので、春の申し子たるツクシやフキノトウが見られて当然だなあと苦笑した。そんな春の申し子をカメラに納めようと思ったが、雨に濡れた土に肘をつけなければならなかったので諦めた。

<今日見られた主なもの>花/アセビ(写真上左)、ネコヤナギの蕾(写真上右)、ウグイスカグラ、ツバキ、サンシュユ、マンサク、ウメ、ボケ、フキノトウ等。その他/ツクシ、ヤブランの実、ナワシログミの実等。


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