2011年:みちばた散策記

(4月)


4月30日、横浜市緑区三保市民の森

 今年の春は雨が少ないからか、近場では今のところアミガサタケが見られない。それに今日も風がややあったので、迷わず三保市民の森の谷道だと出発した。いつものように、まずは三保平に行ってみたが、羽化したばかりのダイミョウセセリやコジャノメに出会い、カラスアゲハやクロアゲハが軽快に飛んでいた。谷道へ入ると日陰になっている時間が多いためか、タチツボスミレがまだかなり見られ、前回は咲いていなかったアカネスミレが鮮やかに花開いていた。また、フデリンドウも前回より多く目にする事が出来てほっとした。路傍に花開くイチリンソウに目を向けると、ヤブキリの幼虫が鎮座していた。成虫は左程多くはないのだが、幼虫は地面から湧いて来るのではと思う程に何処でも多い。この他、ホウチャクソウも咲き始め、今カメラに納めなければ時期を逸するとカキドオシも素直に切り取った。

<今日見られた主なもの>花/ホウチャクソウ(写真上左)、カキドオシ(写真上右)、ニリンソウ、イチリンソウ、ツルカノコソウ、タチツボスミレ、アカネスミレ、ムラサキケマン、ジロボウエンゴサク、フデリンドウ、ヒトリシズカ、キランソウ、セイヨウタンポポ、ナガミヒナゲシ、ポーポー、ツツジ等。蝶/クロアゲハ、カラスアゲハ、コジャノメ、ツマキチョウ、モンシロチョウ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ヒメクロオトシブミ、アカハネムシ等。


4月29日、横浜市緑区梅田川

 今日は風もおさまって、絶好の散策日和となった。そこで久しぶりに梅田川へ行って見た。まずは遊水池から散策を開始したが、ナガメやシロヘリツチカメムシやカワトンボが見られ、なんとコジャノメまで発生していた。また、ヒゲナガハナバチの仲間が草の葉に止って、可愛らしい顔でこちらを見ていたのでカメラに納めた。更に歩みを進めて老人ホーム脇の畑まで来ると、サヤエンドウが咲いていて嬉しくなった。なぜか毎年撮影しないと気がすまないのである。その後、あっちにふらふら、こっちにふらふらと寄り道したが、ヒメコウゾの雄花を撮ったくらいで、これといった被写体には巡り合わなかった。そこで、矢島邸の見事なクマガイソウの群落を鑑賞してから、オニグルミの真赤な雌花を撮りに行った。その後、三保念珠坂公園に沿って車に戻ったが、早くもヒメクロオトシブミが揺籃を作っていて、川原にはカワトンボが舞っていた。

<今日見られた主なもの>花/サヤエンドウ(写真上左)、クマガイソウ、ニリンソウ、タチツボスミレ、ムラサキケマン、カキドオシ、トキワハゼ、カントウタンポポ、カラスノエンドウ、クサノオー、アメリカフウロ、セリバヒエンソウ、イモカタバミ、ヒメコウゾ、ハナズオウ等。蝶/アゲハ、ルリタテハ、コジャノメ、ベニシジミ、アカボシゴマダラの幼虫等。昆虫/ヒゲナガハナバチの仲間(写真上右)、カワトンボ、シロヘリツチカメムシ、ナガメ、ヒメクロオトシブミ、オジロアシナガゾウムシ、コアシナガバチ等。


4月28日、横浜市港北区新吉田町

 一昨日の午後より風がかなり強くなったが、今日もやや弱くなったものの相変わらずである。鯉のぼりの鯉が気持ち良さそうに泳ぐ季節なのだから仕方が無いが、それにしても風の強い日が多いなあと苦笑する。今日はアミガサタケでも探そうと思ったが、もう少し先かなあと考え、至近距離の新吉田町へ行った。散策を開始すると、農家の庭先にはアイリスやボタンが咲いてとても賑やかであった。丘の上へ通じる小道の路傍に目を向けると、しっかりと自己主張している野の花を見つけた。ミミナグサである。外来種のオランダミミナグサに押されて最近見かける事が少なかったが、かなりたくさん生えていた。今日の特筆事項はエビヅルの葉に美麗なアカガネサルハムシをたくさん見つけた事なのだが、風に悩まされて撮影したものは全て消去となった。そんな訳で風との戦いで時間を浪費し、いつものコースの半分を歩いただけで時間切れとなった。

<今日見られた主なもの>花/ミミナグサ(写真上左)、キツネアザミ、アメリカフウロ、ナガミヒナゲシ、アメリカスミレサイシン、タチツボスミレ、セイヨウタンポポ、ムラサキケマン、カタバミ、ハナダイコン、シャガ、ビオラ、アイリス、ヤグルマギク、ボタン、ハナミズキ、ドウダンツツジ等。蝶/アゲハ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/アカガネサルハムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、マルカメムシ、ヤブキリの幼虫等。その他/エビヅルの芽吹(写真上右)等。


4月27日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は昨年12月15日以来久々の、待ちに待った道端自然観察会の日である。1月24日に私の日帰り手術があって、ここまで開催を休止していたが、寒かったり大震災が起こったりと、結局は今日まで待って大正解であった。そんな久々だから参加者はいるかなと思ったら、新参加者も含めてなんと14名も集った。生憎の強風が吹き荒れたが、今日のメインテーマである野性ランは、植栽も含めて、キンラン、ギンラン、クマガイソウ、エビネに出会えたのは何よりであった。これも、寺家ふるさと村へ毎日の様に散策なされるナズナさんの強力なサポートのお陰である。その他、ニリンソウの大群落、イチリンソウ、ニオイタチツボスミレ、チゴユリ等の野の花が待ち構えてくれていた。昆虫ではセンニンソウを食するオオアカマルノミハムシが目を引いた位であったが、次回の寺家ふるさと村に於ける観察会は、様々な昆虫で一杯になる事だろう。

<今日見られた主なもの>花/キンラン(写真上左)、ギンラン、クマガイソウ、エビネ、ムサシアブミ、ユキモチソウ、ウラシマソウ、マムシグサ、イチリンソウ、ニリンソウ、チゴユリ、ホウチャクソウ、ヤマルリソウ、ツクバキンモンソウ、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、アメリカスミレサイシン、ムラサキケマン、カキドオシ、キランソウ、ミツバツチグリ、トキワハゼ、ムラサキサギゴケ、ジシバリ、レンゲソウ、カントウタンポポ、カラスノエンドウ、ケキツネノボタン、タガラシ、イモカタバミ、ミツバツツジ、ハナズオウ等。蝶/アゲハ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、ルリタテハ、モンキチョウ、ベニシジミ、ミヤマセセリ、アカボシゴマダラの幼虫等。昆虫/オオアカマルノミハムシ(写真上右)、コカブトムシ、ホソアナアキゾウムシ、テントウムシ、ナナホシテントウ、ホシハラビロヘリカメムシ、クマバチ、セイヨウミツバチ等。


4月26日、横浜市港北区新羽町

 今日は午後から通院だから、午前中のみ至近距離の新羽町へ行った。日帰り手術から3ヶ月たったので、もうそろそろ軽快する時期に入っている筈だが、そう思われる日もあるが手術前と変らぬ日もある。まこと厄介な病に罹ってしまったなあと思うのだが、医者を信じて焦らず完治の日を待つしかなかろう。毎月給料日(25日)前後は被写体が少なくなるのだが、スミレ等の春の野の花は一服で、初夏の花々との端境期に入った。そんな訳で新羽丘陵公園周辺ではこれといった被写体に恵まれず、今日は貧果に泣くなあと感じた。そこで農耕地へ降りて行くと、途中、クサノオーが咲いていた。また、路傍のナガミヒナゲシでヤブキリの幼虫が花粉を食べていた。最後に今日の主たる目的、ギンイイチモンジセセリを鶴見川に見に行ったが、風が強くなったから探しても無理と引き返した。

<今日見られた主なもの>花/クサノオー(写真上左)、カタバミ、トキワハゼ、ナガミヒナゲシ、シロツメクサ、ホトケノザ、タチツボスミレ、ジシバリ、オニタビラコ、セイヨウタンポポ、オオイヌノフグリ、ムラサキケマン、ハナミズキ、ハナズオウ、ドウダンツツジ、ハナダイコン、ハナニラ、ムラサキツユクサ、イモカタバミ等。蝶/ツマグロヒョウモンの雌、アゲハ、スジグロシロチョウ、ツマキチョウ、キチョウ、ベニシジミ等。昆虫/ヤブキリの幼虫(写真上右)、マガリケムシヒキ、クマバチ、アシブトハナアブ、マルカメムシ等。


4月25日(午後)、東京都(仮称)チョウゲンボウの里

 明日は午後から通院、明後日は観察会、木曜日は雨マーク、そして29日からゴールデンウイークに入る。現役時代は待ちに待った連休で、新潟県の六日町へギフチョウや各種野の花を撮りに行ったが、爪に火を灯す生活となった今は近場巡りしか出来ず、ゴールデンウィークはアルミニュウムウィークとなった。そこで期間中人出が予想される(仮称)チョウゲンボウの里へ行ってみた。しかし、チョウゲンボウは抱卵に入ったのか動きが無く、万事休すかなと思われた。それでも折角来たのだからとベンチに座って日向ぼっこをしていると、4時過ぎに1つの巣からチョウゲンボウの鳴き声が聞こえて来た。「あんた、夕飯の仕度に行って来なさい」と、どやされたのか1羽は飛立って行った。また静かになってしばらくすると、真ん中の巣で鳴き声が聞こえて来た。見上げるといつまでも羽繕いしているだけで一向に飛立つ気配は無く、時間も遅くなったので帰宅の途に着いた。

<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウ(写真上)、キセキレイ、キジバト等。


4月25日(午前)、横浜市緑区三保市民の森

 今日は穏やかな散策日和かと思ったら、風がかなり強い。そこで風に強い三保市民の森の谷道へ行った。駐車場は平日で使えないが、前述したように梅田谷戸に安心して停められる場所を教えて貰ったので、そこから歩けばすぐである。そんな訳で、今日は谷道の終点から入口に向って散策した。以前に比べると少なくなったが、フデリンドウやヒトリシズカが咲いていた。また、ツルカノコソウが咲いていて、もうそんな季節なのだと驚いた。三保市民の森入口に辿り着くと、羽化出来なかったアゲハの蛹を解剖したが、ほぼ蝶になっているのにお亡くなりになったようである。どうやら寄生蜂の仕業では無さそうである。次に、このHPの掲示板で御馴染みの葛の葉さんが、昨日行って見つからなかったというバス道路に面した民家の庭を覗いてみたら、クマガイソウはまだ咲いていなかった。そこで矢島邸へ行ったら、こちらは3か所程点在して、かなりの数の群落で咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/ニリンソウ(写真上左)、ポーポー(写真上右)、ツルカノコソウ、タチツボスミレ、マルバスミレ、ムラサキケマン、ジロボウエンゴサク、フデリンドウ、イチリンソウ、ヒトリシズカ、キランソウ、カキドオシ、セイヨウタンポポ、カラスノエンドウ、ナガミヒナゲシ、ハナミズキ、ハナズオー等。蝶/アゲハ、ルリタテハ、ツマキチョウ、キチョウ、ベニシジミ等。


4月24日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 昨日は風が強く雨が激しく降る時もあって、一日中自宅蟄居を強いられた。しかし、散策疲れを癒すには絶好で、晴耕雨読、まんがと図解でわかる「ニーチェ」宝島社刊を読み耽った。東日本大震災より気が塞ぎがちで、鎌倉出身でゾウムシ研究家だからだと期待して養老孟司の著作を読んでみたが、ただの東大学者先生の本であった。そこでニーチェ、やはりただ者では無い、読み応えがあって考えさせられる、しばらくはのめり込みそうである。そんな訳で今日も寝坊をしてしまって、昨日の荒れた天気の後の掃除も大変だったから、至近距離の茅ヶ崎公園へ行った。本格的な雨が降ったからアミガサタケでも生えていないかと思った訳だが、いくらなんでも降雨翌日では早過ぎのようであった。しかし、アジサイの葉には、クヌギカメムシの幼虫、ウスキホシテントウ、ヤツボシハムシ、ゾウムシの仲間等が見られて、いよいよ虫の季節が到来したなあと実感した。

<今日見られた主なもの>花/ツボスミレ(写真上左)、アリアケスミレ、タチツボスミレ、ニリンソウ、キジムシロ、ヘビイチゴ、キランソウ、カタバミ、イモカタバミ、ハナニラ、サルトリイバラ、ミツバツツジ、ヤマブキ、ドウダンツツジチ等。蝶/ルリタテハ、ツマキチョウ、キチョウ、ツバメシジミ等。昆虫/クヌギカメムシの幼虫(写真上右)、ウスキホシテントウ、ヤツボシハムシ等。


4月22日(午後)、横浜市緑区梅田川遊水池

 土日に可愛らしい柴犬を散歩させに来る地元の方に、梅田谷戸で安心して駐車出来る場所と、カワセミの池までの最短ルートを教えて貰ったので試しに行ってみた。すると、いつも車を停めて歩いて来るルートより半分近くでカワセミの池へ到着出来た。しかし。目的のカワセミは居るには居るのだが対岸のかなり遠い所で、しばらく待ったが近くにやって来なかった。そこで再び車に戻って、梅田川遊水池へ転戦した。期待したカワセミは現れなかったが、もうすぐ5月だというのに、何故だかまだハシビロガモの雄がいてびっくりした。単独であるし留鳥のカルガモと一緒に居るので、帰る事が出来なくなったのかなあと心配になった。住宅近くの池の木にはゴイサギの成鳥が止っていたが絵にならず、斜面の雑木林では盛んにアオゲラが鳴いていたが、巣穴を発見する事が出来なかった。

<今日見られた主なもの>鳥/ハシビロガモの雄(写真上左)、カルガモ(写真上右)、アオサギ、コサギ、ゴイサギ、アオゲラ、コゲラ、ウグイス等。


4月22日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 今日は目覚まし時計をセットし忘れて、30分も遅くの起床となった。そこで、新治市民の森までは遠いいなあと思ったが、このHPの掲示板で御馴染みの葛の葉さんがヒトリシズカは見つからないというので、やはり私が行かなければ駄目かなと思った訳である。ポイントへ駆けつけると、今年もいつもの場所に咲いていた。また、近くにある個人墓にはヒトリシズカが蔓延って、それはそれは見事であった。無事にヒトリシズカをカメラに納めると、次はアカネスミレですねと探してみたら、たくさん咲いていたが今一写欲が湧かなかった。しからばカワトンボかベニシジミでもと思ったが、こちらも良い場所には止らず、やはりスミレを撮ろうとポイントへ行った。横浜には数多くのスミレの仲間が見られるが、何故かスミレはほとんど見られない。新潟へ行くと農道にいくらでも見られるのだが不思議である。スミレは抜群の絵柄で咲いていて、その可愛らしさを写し止める事が出来た。

<今日見られた主なもの>花/スミレ(写真上左)、ヒトリシズカ(写真上右)、アカネスミレ、カキドオシ、キランソウ、カントウタンポポ、カラスノエンドウ、ウワミズザクラ等。蝶/ルリタテハ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ミヤマセセリ等。


4月21日、横浜市鶴見区獅子ヶ谷市民の森

 車を乗り換えてから早いもので一年が過ぎ、なんとなんと18000キロも走ってしまった。普通の方の2倍以上の走行距離である。そこで1年点検の為にスバルへ行った。作業終了まで2時間かかるというので、歩いてすぐの獅子ヶ谷市民の森を散策した。ちょうど手頃な高さのエノキがあったので、アカボシゴマダラの幼虫を探したら、なんと3匹もいた。写真のようにエノキの若葉に擬態していて、これなら野鳥に見つけられる事も少ないだろう。更に西谷広場まで行ったが、ここが鶴見区と目を疑う程、ニリンソウとヤマエンゴサクがたくさん生えていて驚いた。生憎薄曇りなのでニリンソウは花を閉じているものが多かったが、晴天の日に来れば素晴しい光景に出会えるだろう。その後、いつものコースで散策した後、古民家の横溝屋敷に立ち寄ったが、太陽も顔を出し始めて平和な春の調べが流れていた。

<今日見られた主なもの>花/ヤマエンゴサク(写真上左)、ニリンソウ、タチツボスミレ、キランソウ、カラスノエンドウ、ナガミヒナゲシ、アメリカフウロ、ムラサキケマン、セイヨウタンポポ、ヤマブキ、ヤエザクラ、ハナズオウ等。蝶/アカボシゴマダラの幼虫(写真上右)、モンシロチョウ、ツマキチョウ、ベニシジミ等。昆虫/ナナホシテントウ、ヤブキリの幼虫等。


4月20日、横浜市港北区新吉田町

 今日は、久しぶりの穏やかな散策日和である。最近、比較的珍しい野の花や蝶を撮っていないし、写真もワンパターンだから、このHPへのアクセス数もかなり減ったに違いない。そうは思ったものの、園芸種や普通種ばかりの新吉田町へ行った。ここは幼少の頃の面影を色濃く残しているフィールドで、至近距離だし一番心が安らぐのである。散策を開始すると、ビオラやドウダンツツジがたくさん咲き、可愛らしい幼児の掌のようなイチジクの若葉も伸び始めていた。路傍には早くもナガミヒナゲシが咲いて嬉しくなった。外来種ということでナガミヒナゲシやハナダイコンを見つけたら抜き去る公園もあるそうだが、本当に可憐な花である。蝶ではツマグロヒョウモンの雄が発生し、アゲハ、キタテハ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ツマキチョウ、キチョウ、ヤマトシジミ等が見られた。そろそろハムシやゾウムシ等の各種の昆虫達も姿を現すに違いない。

<今日見られた主なもの>花/ナガミヒナゲシ(写真上左)、ナシ、カリン、ハナズオウ、ドウダンツツジ、ヤエザクラ、ニリンソウ、アメリカスミレサイシン、アカネスミレ、タチツボスミレ、ケキツネノボタン、ジシバリ、オニタビラコ、セイヨウタンポポ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ムラサキケマン、ハナダイコン、ハナニラ、ビオラ等。蝶/ツマグロヒョウモンの雄(写真上右)、アゲハ、キタテハ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ツマキチョウ、キチョウ、ヤマトシジミ等。


4月19日、横浜市都筑区東方公園

 深夜から久しぶりの雨が降ったがお湿り程度で、朝には完全に上がっていた。しかし、空はどんよりとしていて、これでは花や葉等が乾くのにはかなりの時間がかかる筈と、再び布団に舞い戻った。このところ散策が続いて疲れていたので、正午近くに目が覚めた。そこで、午後からの光線具合は写真撮影に不適だが出発した。車を運転しているとハナミズキがあちこちで咲き出していたので、東方公園近くの防火緑地帯に植栽されているものも咲いたかなあと見に行った。有り難い事に咲き始めていて、写真のように花びらが完全に開く前のものもかなりあった。その後、東方公園とその周辺を散策したが、かなり強い風に流されてツマキチョウやアゲハが目の前を素早く飛び過ぎて行った。公園周辺部にあるナワシログミは、その名の由来通り苗代作りが始まる季節なので色づいていて、美味しいのかなあと試食してみたが、食べられない程の渋さではなかった。

<今日見られた主なもの>花/ハナミズキ(写真上左)、ライラック、ボケ、モミジイチゴ、サルトリイバラ、ヤマブキ、タチツボスミレ、キランソウ、カキドオシ、カラスノエンドウ、ムラサキケマン等。蝶/アゲハ、ツマキチョウ、キチョウ、ベニシジミ等。その他/ナワシログミの実(写真上右)等。


4月18日(午後)、神奈川県川崎市(仮称)せせらぎの森公園

 最近、何処へ行っても繁殖期だからかカワセミにお目にかかれない。そこで川崎市にある(仮称)せせらぎの森公園へ行ってみた。ここはその昔、オオルリやコサメビタキにも出会っているし、コゲラの巣穴もあったから、カワセミが駄目でも何かしら撮影出来るのではないかと期待したのである。駐車場は平日は無料で、今の時期は午後7時まで開いているから本当に有り難い。デジスコを組みたてて散策を開始すると、小さな池がたくさんある場所で数名のカメラマンがカワセミを撮っていた。噂によると、ここのカワセミは日本一人馴れしているとの事だったが、まことその通りで、近づいて携帯カメラを向ける方も見受けられた。私は30倍の接眼レンズを装着したデジスコだったので、一人だけかなり後退して撮影した。カワセミは色々な場所に止ってくれて、本当に久しぶりにデジスコ用のカメラの中は賑やかになった。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミの雄(写真上)、アオゲラ、シロハラ、ムクドリ、スズメ、カルガモ等。


4月18日(午前)、横浜市都筑区鴨池公園

 今日は久しぶりの曇り日で、風も無く穏やかである。こんな日は太陽が出ていないと開かない花は無理だが、やんわりと撮影するには絶好の日和である。しからば何処へ行こうかなあと迷ったが、可愛らしいクルメツツジを撮ろうと鴨池公園へ行った。クルメツツジはキリシマツツジとサタツツジをもとに久留米で江戸時代に改良された品種で、可愛らしい小さな花がたくさん咲いてとても美しい。先だってコーナンで一鉢買って来て植栽したが、まだ咲かない。しかし、鴨池公園のは日向に植栽されていてかなり大きな株だからか、咲き始めていて嬉しくなった。無事に目的のものをカメラに納めたので、アカボシゴマダラの幼虫でもいるかなとエノキに目を向けると、可愛らしい若葉が開いていたので背景を選んで撮影した。その後、アミガサタケはないかなあと探してみたが、雨が降らないので遅れている様で、目に眩しいヤマブキを撮って引き返した。

<今日見られた主なもの>花/クルメツツジ(写真上左)、シロヤマブキ、ヤマブキ、ハナミズキ、タチツボスミレ、キランソウ、カントウタンポポ、ムラサキケマン、ハナダイコン、ハナニラ等。昆虫/ツマグロオオヨコバイ等。その他/エノキの若葉(写真上右)等。


4月17日、横浜市(仮称)どんぐり山公園

 やっと風が治まったが、昨日の夕方から北風に変ったので、外回りの南側に隣の畑の生垣のマサキの葉がたくさん散乱していた。マサキは新芽が伸びる頃から落葉が始まるのである。天気予報ではかなり気温が下がるとの事であったが、確かにひんやりとした空気であったがそれ程でもない。今日は、フデリンドウがたくさん咲いている(仮称)どんぐり山公園へ行った。今年は開花が遅れているのか、気温が低いためなのか、花が開いていないものもあったが、さすがフデリンドウで有名なだけあって、かなりの株が見られた。ローアングル等、色々の角度から作画したが、結局、真上からのいつもの写真となってしまった。その後、今年はまだ野のスミレを撮影していないので探してみたが、オカスミレが一株あったが今一絵にならず、日陰に咲いていたタチツボスミレを素直に切り取った。

<今日見られた主なもの>花/タチツボスミレ(写真上左)、フデリンドウ(写真上右)、オカスミレ、アメリカスミレサイシン、カントウタンポポ、キランソウ、ムラサキケマン、ハナダイコン、ハナニラ等。蝶/モンシロチョウ、キチョウ等。その他/ナワシログミの実、ヤツデの実等。


4月16日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日も風がかなり強い。こんな日はいつもなら三保市民の森の谷道なのだが、各種のスミレやフデリンドウ等が咲いている筈と茅ヶ崎公園へ行った。まずは、何故かここに多いミツバツツジにカメラを向けた。各所に点在しているから植栽では無いと思うが、図鑑を開いて見ると関東から近畿東部の太平洋側の丘陵地から山地に見られると記されている。そんな訳で、やはり自生なのだろう。次に、毎年ここで花をつけるタカオスミレを見に行った。ヒガケスミレの一品種で、葉が赤焦茶色で高尾山で発見された。まこと何故にここにと思うのだが、町田市の小野路町へ行くと見られるから、人の手による植栽だとも決め付けられない。その後、生態園へ行ったが、さすがスミレの宝庫、アリアケスミレ、アカネスミレ、オカスミレ、マルバスミレ、タチツボスミレが咲き、フデリンドウやニリンソウも見られた。

<今日見られた主なもの>花/サルトリイバラ(写真上左)、ミツバツツジ(写真上右)、タカオスミレ、アリアケスミレ、アカネスミレ、オカスミレ、マルバスミレ、タチツボスミレ、アメリカスミレサイシン、フデリンドウ、ニリンソウ、キジムシロ、ヘビイチゴ、キランソウ、ハナニラ、ヤマブキ、ドウダンツツジ、カラタチ等。蝶/スジグロシロチョウ、ツマキチョウ、キチョウ等。


4月15日、横浜市港北区新吉田町

 今日は風が強い。この風で桜はかなり散ってしまう事だろう。こんな日は写真撮影には不向きだから、風が遮られる所で何かしら撮れるのではと新吉田町へ行った。車を停めて散策を開始すると、農家の庭に鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいた。もうそんな季節が来たんだ。今年は日帰り手術後の痛みに耐えていたら大震災が起こって、本当に時間が早く過ぎ去った。勢い良く泳ぐ鯉のぼりを見ていると、被災地にも鯉のぼりが泳いで、子供達の歓声が聞こえる日が早く来るよう祈らずにはいられなかった。今日観察出来たものは前回と左程変わりは無いものの、早くもツマキチョウがハナダイコンの花の根元に産卵していた。孵化した幼虫は、その実を食べて成長する。その他では、僅かに残っているニリンソウの群落に純白の花が咲き始め、タチツボスミレは今が盛りとたくさん咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/ナシ(写真上左)、ニリンソウ、アメリカスミレサイシン、アカネスミレ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ムラサキケマン、トウダイグサ、ハナダイコン、ハナニラ、ビオラ、ドウダンツツジ、チョウセンレンギョウ、ニワザクラ等。蝶/キタテハ、モンシロチョウ、ツマキチョウ、キチョウ等。その他/カキの芽吹き(写真上右)等。


4月14日、東京都板橋区荒川戸田橋緑地

 サラリーマン時代には定年退職したら毎日写真が撮れて楽しいだろうなあと思っていたが、いざそれが現実になると毎日同じ事の繰り返しで「ちょっとねー!」と言いたくなる。だからといって他にやりたいこともないし、外回りの雑巾がけや左官仕事等にはまだ水が冷た過ぎる。という訳で、本当に久しぶりに電車に乗って鳥撮りへ行った。綱島駅から片道570円、お隣の日吉駅から都営三田線直通に乗って1時間爆睡すると高島平駅に到着する。そこから徒歩10分程で、広大な荒川河川敷という按配である。目的はキジとヒバリであったが、キジは雄が3羽観察出来たが良い場所には現われず、ヒバリは寒かったせいか飛来が遅れていて数が少なかった。そんな訳で、旅立つ前のツグミに遊んで貰った。以上、鳥は今一の成果であったが、葦原にはギンイチモンジセセリが弱々しく飛んで、雑木林とは異なった河川敷の散策も楽しいものであった。

<今日見られた主なもの>鳥/ツグミ(写真上)、カルガモ、キジ、ヒバリ、ツバメ、ムクドリ、カワラヒワ、ハクセキレイ、コチドリ、キジバト、スズメ、ハシブトガラス等。


4月13日、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 今日はお仲間と石砂山のギフチョウへ行く予定になっていたが、余震活動が活発となった為に急遽中止となった。やはり山間地への遠出は心配で、大震災が起きてから観光への打撃が大きいと報じられているが、まことその通りであろう。そんな訳で、今日は昨日撮れなかったアワブキの芽吹きを写しに久しぶりに早野の里へ行った。目的のアワブキはベストショツトとは言い難いがカメラに納めて、各種の野の花が咲くポイントへ行って見ると、ナガバノスミレサイシンが美しく咲いていた。その後いつものようにハンノキ林へ行ったが、途中、ハナズオウがたくさん植栽され、フェンスに絡まってミツバアケビもたくさん見られた。ハンノキ林では、ジャコウアゲハの蛹は無事かなと見に行くと、しっかり竹の棒に鎮座していた。更に奥へ行くと、蝶狙いのカメラマンが2人もいて、コツバメやトラフシジミは見られないという。そこで、今日の散策は早目の切り上げとなった。

<今日見られた主なもの>花/ハナズオウ(写真上右)、ヤマザクラ、ミツバツツジ、ハナモモ、ヤマブキ、モミジイチゴ、ウグイスカグラ、アブラチャン、ミツバアケビ、ナガバノスミレサイシン、タチツボスミレ、キランソウ、オオイヌノフグリ等。蝶/ジャコウアゲハの蛹、アゲハ、ルリタテハ、キタテハ、ツマキチョウ、ミヤマセセリ等。その他/アワブキの芽吹(写真上左)等。


4月12日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 晩秋に徹底的な草刈がなされ、近くに安くて美味しい食事処も無いので敬遠していたが、観察会も再開となる事だし、少しは緑が多くなったのではと寺家ふるさと村へ行ってみた。もっとも昨日の北風で外回りの掃除に時間がかかり、Yahooのオークションで落札した代金の振込み等があったから、短時間の散策となった。しかし、今日は火曜で四季の家が休館のためか、サクラが満開の割には人出は少なく快適であった。まずは鴨志田公園へトガリアミガサタケやフデリンドウを探しに行ったが見つからず、エゴノキの芽吹を撮影した後にヤマルリソウとナガバノスミレサイシンのポイントへ急いだ。ヤマルリソウは今が盛りと咲いていたが、ナカバノスミレサイシンは盛期を過ぎていた。また、アワブキの芽吹きも期待したのだが、今一絵にならなかった。田んぼにはレンゲソウも咲いていたが、昆虫横丁等の雑木林下の下草はまだほとんど伸びていなかった。

<今日見られた主なもの>花/ヤマルリソウ(写真上右)、ソメイヨシノ、ミツバツツジ、ハナズオウ、ハナモモ、ナガバノスミレサイシン、アオイスミレ、タチツボスミレ、レンゲソウ、オオイヌノフグリ、ナズナ、ラッパスイセン等。蝶/ルリタテハ、キチョウ、ミヤマセセリ等。その他/エゴノキの芽吹(写真上左)等。


4月11日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 午後からは、カルガモ以外は冬鳥である各種カモに別れを告げようと泉の森公園へ行った。駐車場に車を停めるとラジオから、東日本大震災が起こってからちょうど1ヶ月となるので、その起きた時刻に1分間の黙祷が告げられた。もちろん黙祷したが、いくら黙祷しても亡くなられた方々、被害にあった方々が救われる訳ではないと思うと、なんとも言えない無力さを感じた。デジスコを組み立てると例によって「しらかしの池」へ降りて行ったが、ヒドリガモとキンクロハジロが見られたが、前回来た時の半分位の個体数となっていた。池の周りのソメイヨシノは満開で、水面に散った花びらをヒドリガモが啄ばんでいた。しかし、キンクロハジロは見向きもせずに泳いでいて、その食性の違いは対照的であった。その後、カワセミ位撮れるだろうと、ポイントを何回も行ったり来たりしたものの、一度だに現れなかった。

<今日見られた主なもの>鳥/ヒドリガモの雄(写真上左)、キンクロハジロの雄(写真上右)、カルガモ、カイツブリ、バン、アオサギ、ハクセキレイ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト等。


4月11日(午前)、横浜市港北区新羽町

 例年なら各種スミレ等を追っている頃なのだが、何故か今年は樹木の芽吹や花にカメラを向ける事が多い。特に芽吹きは、この時期にしか見られないのだから、逃したくないなあと感ずるのである。今日は、昨日行った新吉田町のお隣の新羽町へ行った。散策を開始してすぐに、僅かに残る雑木林のコナラの芽吹きを撮影した。何処にでも見られるから撮影は簡単そうだが、なかなかどうして良い絵柄を見つけるのは大変である。また、微毛に覆われている質感も出さないとコナラの芽吹きとは言えないので、光線具合にも配慮が必要となる。そんな訳で、たかがコナラの芽吹きだが、かなりの時間を費やした。その後、植栽されているイロハモミジの芽吹きも美しかったのでカメラに納めた。今日はデビュー当時の吉永小百合を連想させるカリンの花を撮りたかったのだが、日当りの良い場所にあるので盛期を過ぎ、その清純な可憐さは失われていた。

<今日見られた主なもの>花/イロハモミジ(写真上右)、アケビ、ミツバアケビ、サルトリイバラ、ソメイヨシノ、カリン、ニオイトサミズキ、レンギョウ、ウグイスカグラ、ヤマブキ、タチツボスミレ、ヒメスミレ、シロツメクサ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、ハナダイコン、バイモ、スノーフレーク、ラッパスイセン等。蝶/ツマキチョウ、キチョウ等。その他/コナラの芽吹(写真上右)等。


4月10日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 昼食は、例によって東名高速港北PAのレストラン「横浜うまいもん亭」にて630円たがボリュームたっぶりの「やみつきソースピラフ」を食べ、田んぼで健康昼寝を貪った。気温はかなり高くなったし、今朝の地震で目覚めてしまった寝不足を補う事が出来た。今は冬鳥と夏鳥の交代期で、また、繁殖期にも入ったから、例年、4月の鳥撮りは芳しい成果が得られない。そんな訳で、鳥はいないだろうがお仲間はいるだろうと新治市民の森へ行った。会社勤めの頃と異なって、誰もいないフィールドばかり散策していると家族としか会話しなくなる。そこで、楽しい会話が弾む仲間の存在はまこと貴重である。やはり予想した通りに閑古鳥がないているだけであったが、私と同じ行く所の無いお仲間は3人も居た。また、新治市民の森は日曜でも人出が少ないから嬉しくなる。観光地化が激しい舞岡公園や寺家ふるさと村とは大違いである。

<今日見られた主なもの>鳥/アオサギ(4月7日撮影/写真上左)、スズメ(写真上右)、コサギ、ハシビロガモの雄、カルガモ、シメ、ムクドリ、アオジ、ヤマガラ等。


4月10日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 今日は、第17回統一地方選挙の日である。投票時間は夜の8時までだから、帰宅後でも十分間に合うのだが、朝一番に投票を済ませた。その後、自宅周りの掃除をしたが、2日間にわたって強風が吹いた割には南風であった為か、落葉やゴミは散乱してはいなかった。とは言っても自宅出発がかなり遅れたので、至近距離の新吉田町へ行った。もう梨の花が咲いていて農家の方が交配用の花を集めていた。また、大好きなカリンの花が咲いて嬉しくなった。丘の上の畑へ通ずる小道には、ムラサキケマンがたくさん咲き、ツマキチョウの雄が忙しそうに飛んでいた。ほんの少し残ったコナラ林の斜面では、可愛らしいアカネスミレが咲いていた。また、独得な格好のアケビの雄花もたくさんぶら下がっていた。その後、杉山神社の方へも回ろうと思ったが、スタート時間が遅かったので時間切れとなり、アカメガシワの若葉を撮って引き返した。

<今日見られた主なもの>花/アケビの雄花(写真上右)、アカネスミレ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ムラサキケマン、トウダイグサ、ハナダイコン、ハナニラ、ビオラ、トサミズキ、シデコブシ、カイドウ、ドウダンツツジ、ナシ、カリン、チョウセンレンギョウ、ツバキ、ニワザクラ、ソメイヨシノ等。蝶/アゲハ、キタテハ、モンシロチョウ、ツマキチョウ、ベニシジミ等。その他/アカメガシワの若葉(写真上左)等。


4月7日、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 今日は、前回見つけたキハダの芽吹きを観察したくて葛ヶ谷公園へ行った。キハダの葉痕は、ブルガリアの農家の奥さんの顔の様で、褐色の鼻に見える部分が冬芽の筈だが、一体どのように芽吹くのだろう。まあ論より証拠、行って観察するのが一番という訳なのだが、なんて事はない、写真のように鼻に相当する冬芽が割れて、内部から若葉が伸びて来るだけなのだと分かった。この他、各種樹木の芽吹きも今が旬で、カマツカ、エゴノキ、ガマズミ、コナラ、ムラサキシキブ等の芽吹が見られた。野の花ではキランソウやキジムシロが美しく、タチツボスミレが至る所に咲いて、花びらが白いオトメスミレも見られた。しかし、残念な事にかなり熱心に探したが、曇っていたこともあってか、フデリンドウは発見に至らなかった。とはいうものの、一昨日行った都筑中央公園に比べると、猫の額程の小さな公園だが、公園愛護会活動がほとんどないので自然度はとても高い。

<今日見られた主なもの>花/アカシデ(写真上右)、モミジイチゴ、キブシ、チョウセンレンギョウ、レンギョウ、ツバキ、コブシ、タチツボスミレ、オトメスミレ、アオイスミレ、キランソウ、キジムシロ、ハナニラ等。蝶/ルリタテハ、キチョウ、ルリシジミ等。その他/キハダの芽吹(写真上左)、カマツカの芽吹、エゴノキの芽吹、ガマズミの芽吹、コナラの芽吹、アオキの実、ヤツデの実等。


4月6日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 今日の昼食は、女房殿に昨晩貰った500円の金券を使おうとバーミアンへ行った。もちろん熟年5パーセント割引券もあるので、日替わりランチを注文しても百円玉1枚でお釣りが来た。お陰でお腹は満ち足り、気温もぐんぐん上がったので健康昼寝も快適であったが、冬鳥は去りカワセミは繁殖で忙しく、たぶん駄目だろうと思ったが新治市民の森のカワセミの池まで行った。やはりカメラマンもカワセミも見られず、閑古鳥だけが喧しく囀っていた。このポイントも人望あるHさんが来なくなってから、カメラマンばかりでなく鳥の姿も減少してしまった。そんな訳でノーシャッターに終るかなあとも思ったが、車に戻る途中の遊水池で何かしら撮れるかもしれないと早めに引き返すと、今一絵にならなかったがカワセミがいて、何故か定住してしまった1羽のハシビロガモの雄もいた。冬鳥なんだからもうすぐ旅立つ筈だが、この遊水池がかなり気に入ったようである。

<今日見られた主なもの>鳥/ハシビロガモの雄(写真上左)、カルガモ(写真上右)、カワセミ、アオジ、ヤマガラ、ノスリ等。


4月6日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 4月に入ってから横浜動物の森公園へ行っていなかったので、何かしらの被写体はあるだろうと出かけた。散策を開始するとラッパスイセンが咲いていたので青空に抜いて撮影した。今日は幸先が良いなあと雑木林の中に入って行くと、破損が少ないルリタテハが陽が良く当っているコナラの幹に止ったので、羽を開いてくれないかなあとかなり頑張ったが閉じたままであった。そんな訳で今日は苦戦必至かなあと思われたが、カツラの林でハート形の可愛らしい若葉が陽に燃えていたので撮影した。その後、市営ひかりがおか住宅裏の雑木林に行ったが、たくさんあるウグイスカグラが美しく咲いていて、今季もう何遍も撮影しているが、やはりここのが一番とカメラに納めた。また、隣接する、その昔、コツバメがたくさん見られたポイントへ行ってみたが、残念ながら今年も見られなかったが、ミヤマセセリはかなり飛んでいた。

<今日見られた主なもの>花/ウグイスカグラ(写真上左)、クサボケ、キブシ、クロモジ、タチツボスミレ、ハナダイコン、ラッパスイセン、ツルニチニチソウ等。蝶/ルリタテハ、キタテハ、キチョウ、ミヤマセセリ等。その他/カツラの若葉(写真上右)、アオキの実等。


4月5日、横浜市都筑区都筑中央公園

 面積的には都筑区で一番なのだが、公園愛護会活動も一番活発なので、草刈が年がら年中なされていて自然度はかなり低い。それでもクヌギの幼木がたくさん植栽されているので、もしかしたらミヤマセセリがいるのではなかろうかと行ってみた。しかし、見られた蝶はキチョウだけで、やっぱり自然度が低いなあと苦笑した。それでも草刈がなされているからか、タチツボスミレはたくさん咲き、ニオイタチツボスミレも見られた。今日も愛護会活動によるチェーンソウが唸りを上げていたが、何処かで木が切り倒されているのだろう。そんな訳で、のんびりゆったりと散策は出来なかったが、カマツカ、エゴノキ、ゴンズイ、ガマズミ等の芽吹をカメラに納めて引き返した。途中、緑道に隣接する小学校にミツマタが咲いていたので撮影したが、学校からは「君が代」の歌声が聞こえて来て、今日は入学式なんだなあと微笑んだ。

<今日見られた主なもの>花/ミツマタ(写真上左)、レンギョウ、キブシ、コブシ、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、アカネスミレ、レンゲソウ、ハナニラ等。蝶/キチョウ等。昆虫/アシブトハナアブ等。その他/カマツカの芽吹(写真上右)、エゴノキの芽吹、ゴンズイの芽吹、ガマズミの芽吹等。


4月4日、横浜市緑区新治市民の森

 これといった用事も無く雨も降ら無いので、近場のフィールドは行き尽くしてしまった。そこで新治市民の森の旭谷戸の方へ最近行っていなかったので、散策してみる事にした。まずは何も撮れない時の保険ではないが、オニグルミの独得な芽吹をカメラに納めた。小川沿いの小道を歩いて行くと、草原にヤマトシジミやベニシジミが現れて、春の陽と戯れていた。谷戸奥の田んぼ脇の斜面に植栽されているハナモモは、気温が低い所だからか他所より開花が遅れていて、まばゆいばかりに美しかった。更に右手に歩みを進めると、ルリタテハやキタテハが現れた。そんな観察するものはたくさんあったのだが、なかなか写真が撮れず、ヒノキ林の中に生えていたハナイカダが逆光に輝き蕾がシルエットとなって面白かったので撮影した。その後、尾根を越えて池ぶち広場、カワセミの池まで行ったがノーシャッターに終った。

<今日見られた主なもの>花/アンズ、スモモ、ハナモモ、チョウセンレンギョウ、キブシ、モミジイチゴ、タチツボスミレ、アカネスミレ、ノジスミレ、トウダイグサ、キランソウ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、タネツケバナ、ナズナ、ハナダイコン、ハナニラ等。蝶/ルリタテハ、キタテハ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ミヤマセセリ等。その他/ハナイカダの芽吹(写真上左)、オニグルミの芽吹(写真上右)等。


4月3日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 午後からは冬鳥が去って撮る鳥がいなくなったが、泉の森公園へ行けばなにかしらシャッターが切れるのではないかと出かけた。今日は甲子園で行なわれている春の選抜高校野球決勝戦で、このHPの掲示板で御馴染みの「織姫」さんの近くの東海大付属相模高校が出るので、もちろん昼飯はカツ(勝つ)カレーを食べた。そのかいあってか、布団を被って健康昼寝の前までに2点が入り、泉の森公園に到着する頃には勝負あったの5対0となった。そこで気分良くデジスコを担いで散策したが、これといった鳥は見られず、「しらかしの池」では間が抜けたようなカワウが2羽も杭に止っていた。カワセミは巣造りを始めたようで出が悪いという。これはではノーシャッターかなあと思われたが、手摺にハクセキレイが片足立ちでくつろぎ、水面ではカイツブリがじっとしていたので撮影し、ほっと胸を撫ぜ降ろした。

<今日見られた主なもの>鳥/カイツブリ(写真上左)、ハクセキレイ(写真上右)、キセキレイ、カワセミ、スズメ、アオジ、シジュウカラ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト、コガモ、カルガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、カワウ、コサギ等。


4月3日(午前)、横浜市緑区梅田川

 今日は朝からどんよりと雲って、かなり寒い。先だってイトーヨーカ堂のバーゲンで5000円もする格好の良いコートを買って、カストロコートよさようならの日々が続いていたが、またしてもコーナンで980円で購入したカストロコートの再登板となってしまった。昨日の散策でクサボケの花を観察したので、クサボケを撮るなら梅田川のメダカ広場だとばかりに出かけた。途中、前回あまり良い写真が得られなかったので丘の上のスモモ畑に寄った。スモモは満開であったが、アンズは散り始めていた。目的のクサボケは美しく咲いていて、すぐにカメラに納める事が出来たので上流に向かって逆戻りした。梅田川近辺ではハナモモがたくさん咲いていて、ちょっとした桃源郷へ行ったようであった。植木屋さんの畑へ行くと、花弁が幅広いレンギョウが咲いていて嬉しくなった。やはりチョウセンレンギョウより格調が高い。

<今日見られた主なもの>花/レンギョウ(写真上左)、クサボケ(写真上右)、アンズ、スモモ、ハナモモ、チョウセンレンギョウ、シデコブシ、シキミ、キブシ、タチツボスミレ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、ハナダイコン、バイモ、スノーフレーク、ラッパスイセン等。


4月2日、横浜市港北区新吉田町

 今日は散策日和の土曜日だから、公園やふるさと村や市民の森等は大変な賑わいだと思い、のんびり出来る新吉田町へ行った。まずは、大好きなビオラがたくさん咲き出していたので撮影した。路傍には可愛らしいヒメスミレも咲いていたが、今一絵にならないので通り過ぎた。植木屋さんの畑では淡いピンクのシデコブシが満開だったが、かなり頑張ったものの良い絵柄が浮かんで来なかった。また、ヒカンザクラは終期を迎え、トサミズキの花の房もかなり伸びていた。丘の上の畑へ登って行くと、コマツナの花にモンシロチョウが吸蜜に訪れ、ベニシジミが軽快に舞っていた。いったん下って雑木林の小道を登って行くと、コナラやサルトリイバラやミツバアケビの芽吹きが始まっていた。その後、いつものコースを周って車に戻ったが、途中、クサボケの群落があって、目が覚める程鮮やかな緋色の花が咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/ビオラ(写真上左)、コマツナ(写真上右)、スモモ、ヒカンザクラ、レンギョウ、チョウセンレンギョウ、シデコブシ、ボケ、トサミズキ、ウグイスカグラ、ツバキ、ヒメスミレ、タチツボスミレ、キュウリグサ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナ、カラスノエンドウ、セイヨウタンポポ、ハナダイコン、ハナニラ、シバザクラ等。蝶/ベニシジミ、モンシロチョウ、キタテハ等。その他/ツクシ等。


4月1日(午後)、東京都(仮称)チョウゲンボウの里

 今日は4月1日、女房殿から1ヶ月2万円の昼飯代を貰ったばかりである。そこで清水の舞台から飛び降りたつもりで、750円の「ニラレバ炒め定食」を東名高速港北PAのレストラン「横浜うまいもん亭」にて食べた。やっぱり高いだけあって、にんまりするほど美味であった。そんな訳で健康昼寝もいつもより長くなって、(仮称)チョウゲンボウの里へはかなり遅くの到着となった。このHPの掲示板で御馴染みの「S15」さんによると、3組のペアが出来ているとの事であったが、賑やかな声が各所から聞こえて来た。チョウゲンボウの出は午前中の方が活発と聞いていたが、それでも、幾度か飛んで付近の木の枝に止まってくれた。しかし、今一背景が煩雑で撮影したが消去を繰り返し、結局、帰宅時間間際になって巣穴から顔を出した個体や鉄製の梁に止るもの等を撮って、初回だから「まあいいかな」と苦笑して引き上げた。

<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウ(写真上)、ツグミ、オナガ等。


4月1日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 昨日は途中から雲って来た為に、ミヤマセセリやコツバメに出会えなかったので、今日は迷う事無くポイントへ直行した。ミヤマセセリはかなり飛んでいて、ハナモモやアンズに吸蜜していたものの今一絵にならず、また良い場所に羽を開いて日光浴をしてる個体もいなかった。スプリングエフェメラルの蝶の代表格であるギフチョウも、天気が良過ぎて気温が高いと、飛んでばかりいてなかなか写真が撮れない。ミヤマセセリも晴れてはいるが気温が低い日だと、羽を開いて身体を暖める時間が多くなる。また、もう一つの目的であるコツバメは現れなかったので違うポイントへ行ってみると、1頭いて枯れ草や伸び始めたノイバラの芽等に止ったりしていた。コツバメは地面より1メートル位の高さの枯れ草等の天辺でテリトリーを張る習性があるから、それを知っていないと見過ごしてしまう事が多い。その他、テングチョウも現れて、今日は各種の蝶で賑やかであった。

<今日見られた主なもの>花/アンズ(写真上左)、キブシ、ハナモモ、チョウセンレンギョウ、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、タネツケバナ、ナズナ、ハナダイコン、ハナニラ、ツルニチニチソウ、バイモ等。蝶/コツバメ(写真上右)、アゲハ、キタテハ、テングチョウ、モンシロチョウ、キチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ミヤマセセリ等。鳥/ジョウビタキの雄、ツグミ等。


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