2011年:みちばた散策記

(5月)


5月31日、横浜市緑区新治市民の森

 台風2号は温帯低気圧に衰えて遠くへ去った筈なのに、昨日ほどではないが風がやや強い。風も北風に変って肌寒い位である。今日は昆虫がたくさん見られる所という事で、またしても新治市民の森へ行った。いつもの様に遊水池から散策を開始したが、竹林が近くにある為か、ベニカミキリが葉上に止っていた。また、ヤブジラミがたくさん生えているので、美麗なアカスジカメムシも見られた。この他、シロヘリカメムシも追加したから、早くもカメラの中は賑やかになった。その後、鎌立谷戸奥や池ぶち広場へ行ったが、またしても昨日に続いて羽化したてのアカシジミを見つけた。カワセミを撮影しているカメラマンと話していると、アカシジミがひらひらと弱々しく池を横切って行った。その後、これといったものは見られなかったが、モミジイチゴの実がまだ残っていたので、片手山盛り一杯食して車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/キキョウソウ、ノアザミ、コウゾリナ、アカバナユウゲショウ、イモカタバミ、カタバミ、スイカズラ、ハコネウツギ、ウツギ、キショウブ等。蝶/アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、キチョウ、アカシジミ、ツバメシジミ等。昆虫/ベニカミキリ(写真上左)、アカスジカメムシ(写真上右)、シロヘリカメムシ、ヒゲナガハナノミ、ジョウカイボン、セボシジョウカイ、オジロアシナガゾウムシ、ハラビロトンボ、ヤマサナエ、オオイシアブ等。その他/マグワの実、ヤマグワの実、ウグイスカグラの実、モミジイチゴの実等。


5月30日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 27日は雨こそ降らなかったが、どんよりとした曇りで、関東地方も梅雨入りとなった。例年に比べるとかなり早い。また、台風2号の影響で土曜日曜は雨となり、そんな訳で3日も散策へ出かけられなかった。もっとその間、まずは知人に会いに埼玉へ行き、その帰りに通院し、一昨日は爆睡して疲れを取った後に、車のちょっとした傷を治してもらいに行き、昨日は運転免許の更新の後にヨドバシカメラへ買い物と、まこと充実した3日間であった。今日も朝起きると雨が降っていたが、昼前に止んだりので久しぶりに散策へと出発したが、風がもの凄く強くて葉上の昆虫等はあまり見られなかった。それでも羽化したてのアカシジミに2頭も出会い、草原では羽化したてのベニシジミやキチョウがススキの葉にしがみついていた。雨がかなり降ったのでキノコを期待したのだが、これといったものは見られず、爆生はもうすこし先になるだろう。

<今日見られた主なもの>花/アカツメクサ、コウゾリナ、イボタ等。蝶/ベニシジミ(写真上左)、アカシジミ、スジグロシロチョウ、キチョウ、アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、コミスジ、コジャノメ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ等。昆虫/クヌギカメムシ(写真上右)、ヒメシロコブゾウムシ、ルリクビボソハムシ、ホソオビヒゲナガ等。キノコ/ベニヒダタケ、キクラゲ等。その他/ヘビイチゴの実、クサイツゴの実、ウグイスカグラの実、モミジイチゴの実等。


5月26日(午後)、山梨県山中湖(仮称)キビタキの森

 前述したように午前中後半、ウンモンテントウとヤマブキソウを辛うじてカメラに納め、これで散策記はアップ出来ると胸を撫ぜ降ろし、普通なら健康昼寝を貪るのだが、なんとか野鳥の写真でアップしたいと、弁当を食べると(仮称)キビタキの森に戻った。しかし、キビタキは見られるのだが数が少なく、また良い所に止ってくれない。やはり駄目なのかなあと不安が過ぎったが、見つけたら行動をじゅっくり観察して撮影に結び付けようと頑張ったら、やっと満足の行くキビタキの写真を1枚を撮る事が出来た。こうなると気持ちが落ち着くのか、あるいはキビタキの活動時間に入ったのか、かなり長い間囀り続けるキビタキを見つけ、「お願いだから良い所に止ってね」とじっと待っていたら、またしても1枚追加出来た。そしておやつを食べての帰り際にもう1枚追加出来て、合計3枚のキビタキの雄の写真をカメラに残す事が出来た。

<今日見られた主なもの>鳥/キビタキの雄(写真上)、オオルリ、シジュウカラ、キセキレイ、コゲラ、ハシブトガラス等。


5月26日(午前)、山梨県山中湖文学の森公園

 昨日は観察会だったから少々疲れ気味なのだが、夜まで雨が降らないとの事なので、山中湖へまたまた行った。いつも通り6時に出発したが、保土ヶ谷バイバスが事故渋滞で動かず、旧道に降りたから30分遅れで(仮称)キビタキの森に到着した。デジスコを担いでかなり頑張ったのだが、良い写真が得られない。今年は本当に夏鳥の飛来が少ないようである。そんな状況だから鳥だけ追いかけていたらノーシャツターに終るかもしれないと危惧されたが、ふと下草を見ると今まで会った事の無いウンモンテントウがいた。とても美しいので、一眼レフを車に取りに戻って撮影した。そんな訳で、初見の昆虫を是非とも紹介したいと、山中湖文学の森へ行ってヤマブキソウを追加した。本当に短時間の散策だったので、観察出来たものはかなり少ないが、より時間をかけて散策したら、もっと多くのものに出会えた事だろう。

<今日見られた主なもの>花/ヤマブキソウ(写真上左)、ムラサキケマン、タチツボスミレ、ツボスミレ、ヤマシャクヤク、ホウチャクソウ、マムシグサ、ヤマツツジ等。昆虫/ウンモンテントウ(写真上右/(仮称)キビタキの森にて撮影)等。鳥/カッコウ、ツツドリ、ホトトギス、クロツグミ、キビタキ等。


5月25日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は、待ちに待った定例の道端自然観察会の日である。ぐずついた天気が前後するのに、神様の思し召しか、風も無く穏やかに晴れた。まずは迷わず昆虫横丁へ行ったが、2度目の参加となるyamatankenさんが、びっくりする程様々な昆虫が見られた。しかし、今一大物が現れない。そこで大池方面へ歩みを進めると、羽化したばかりの美麗なアカシジミが出迎えてくれた。また、みんなで撮影中に、ツツドリの独得な囀りがふるさとの森から聞こえて来た。大池の奥まで行ったが、オカタツナミソウがたくさん咲き、アオジョウカイも見られた。いつもの様に昼食タイムをゆっくり過ごし、参加者皆さんのカメラの中は満杯であったが、途中参加のザカードマンさんも加えて2時間ばかり散策したら、なんとまた羽化したばかりの美麗なアカシジミが出迎えてくれた。更に、本日のひそかな観察対象たるゴマダラオトシブミも栗林で見られた。

<今日見られた主なもの>花/オカタツナミソウ、ノアザミ、ハンショウヅル、ニガナ、イモカタバミ、スイカズラ、ノイバラ、ナワシロイチゴ、ウツギ、ガマズミ、エゴノキ等。蝶/アカシジミ(写真上右)、キチョウ、アカボシゴマダラ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/アオジョウカイ(写真上左)、ジョウカイボン、マルムネジョウカイ、セボシシジョウカイ、ゲンジボタル、トビサルハムシ、アトボシハムシ、クロボシツツハムシ、キベリトゲハムシ、ヒメシロコブゾウムシ、ハスジカツオゾウムシ、コフキゾウムシ、アカガネサルハムシ、ゴマダラオトシブミ、カシルリオトシブミ、ヒメクロオトシブミ、ナナホシテントウ、ウスキホシテントウ、キイロテントウ、ヒメアカボシテントウ、ヒメヒゲナガカミキリ、アカスジキンカメムシ、ツヤマルシラホシカメムシ、クヌギカメムシ、ウズラカメムシ、ヨコヅナサシガメ、トビイロツノゼミ、ムネアカアワフキ、ヤマトフキバッタの幼虫、ヤブキリの幼虫、コガタノミズアブ、シオカラトンボ等。鳥/ツツドリ、カワセミ、カイツブリ、カルガモ、ハクセキレイ、ハシブトガラス等。その他/ヤマグワの実、ウグイスカグラの実、モミジイチゴの実、ビックリグミの実等。


5月24日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は昨日の午後からの雨が残っていて、朝食後また布団に潜り込んだ。連日の道端自然観察及び写真撮影で疲れていたので良い休養となったが、天気予報通り昼食後に雨は上がった。そこで田んぼを見回ったが、目ぼしい野鳥は見られないので、久しぶりに新治市民の森へ行った。まずはスモモの小道を登って、エビヅルの葉上のアカガネサルハムシを撮った。池ぶち広場に通ずる道には早くもウツギが咲いて、たわわに実ったモミジイチゴが雨に濡れて垂れていたので、片手に山盛り一杯も食する事が出来た。また、秘密の場所ではビックリグミの実とマグワの実が熟していて、これまた片手一杯食べたので、良いおやつ代わりとなった。その後、アカシジミはいないかと探し回ったが見られなかった。明日は晴れるものの、その後は傘マークが並んで、いよいよ梅雨入り間近のようである。

<今日見られた主なもの>花/ノアザミ、アカバナユウゲショウ、スイカズラ、ハコネウツギ、コゴメウツギ、ウツギ、マユミ、アヤメ、キショウブ等。蝶/イチモンジチョウ、モンシロチョウ、ヒカゲチョウ、ベニシジミ、ダイミョウセセリ等。昆虫/アカガネサルハムシ(写真上右)、アオジョウカイ、ジョウカイボン、セボシジョウカイ、コフキゾウムシ、チャバネアオカメムシ、シオヤトンボ、ヤマサナエ、オオイシアブ等。その他/マグワの実(写真上左)、ヤマグワの実、ウグイスカグラの実、モミジイチゴの実、ビックリグミの実等。


5月23日(午後)、横浜市(仮称)アマサギの里

 今日はスタンプが2個貰える日なので、またまたジョナサンへ行って日替わりランチを食べた。もちろんこれで10個集めたから、500円の食事券を貰った。最近、道端自然観察でスランプが続いている方にプレゼントとも思ったが、苦労して集めて貰ったのだから自分で使うことにした。食事が終わって外へ出ると、まだ空はかなり明るい。そこで、いつもの健康昼寝は割愛して(仮称)アマサギの里へ行った。すると有り難い事に1羽だがアマサギがいて、晴天ならば逆光となる場所だが、曇り日だから柔らかい写真が得られる筈と嬉しくなった。しばらく立って写していたが、背景に田植えが終った田んぼの緑を入れたくて、道路に座り込むようなローアングルでばんばんシャッターを切った。ひとしきり撮影して満足出来る写真が得られたので、キアシシギを探しに行こうと思ったら、天気予報は当って大粒の雨が落ちて来た。

<今日見られた主なもの>鳥/アマサギ(写真上)、ハクセキレイ、ムクドリ、カルガモ、ハシブトガラス等。


5月23日(午前)、横浜市港北区新吉田町

 今日は山中湖へプチ遠征するつもりでいたが、天気がおもわしくないので順延する事にした。自宅付近も午後3時頃より雨との事で、午前中は久しぶりの曇りで風も無いから新吉田町へ行った。車を停めて散策を開始すると、農家の庭先にオオキンケイギクやムシトリナデシコが咲いていた。天気が良ければ、その名の通りたくさんの蝶がやって来るムシトリナデシコだが、モンシロチョウが寒そうに1頭ぶら下がっていた。丘の上の畑に通ずる道を上って行くと、植栽だろうと思うがジャケツイバラがほんの少し咲き残っていた。丘の上の畑まではこれといった被写体には出会わなかったが、僅かに残った雑木林脇でキイロトラカミキリとセボシジョウカイを見つけた。その後、いつものコースで一回りしたが、植木屋さんの畑ではピンクのカルミアが美しく、路傍のエビヅルには、アカガネサルハムシやブドハマキチョッキリが見られた。

<今日見られた主なもの>花/オオキンケイギク(写真上左)、ムシトリナデシコ、ミヤコワスレ、カルミア、ジャケツイバラ、エゴノキ、ガマズミ、マユミ等。蝶/モンシロチョウ等。昆虫/キイロトラカミキリ(写真上右)、アカガネサルハムシ、ブドハマキチョッキリ、セボシジョウカイ、チャバネアオカメムシ等。


5月22日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日はもの凄い風で、何処へ行っても写真撮影は無理と思われたが、昨日、このHPの掲示板に今季初の美麗なアカシジミの投稿があったので、もしや出会えるのではないかと、またしても横浜動物の森公園へ行った。まずは昆虫横丁へ寄ってみたが、ダイミョウセセリとヒメウラナミジャノメが見られた位で昆虫の姿は無かった。そこで、クサイチゴが美味しそうに熟していたので、素直に切り取ってカメラに納めた。その後、今日のひそかな期待であるアカシジミに出会おうと、掘っ建て小屋広場上の雑木林に行った。サトキマダラヒカゲがクヌギの木に止っていたので撮影し、これで2枚の写真が撮れたと胸を撫ぜおろした。付近にある美しい緑のミズヒキの葉上に目を向けると、クヌギカメムシがいた。撮影しようと近づくと、その近くに赤銅色に輝くマスダクロホシタマムシを見つけ本当に嬉しくなった。これだから、悪天候でも道端自然観察は止められないなあとほくそ笑んだ。

<今日見られた主なもの>花/ノアザミ、アカバナユウゲショウ、ニガナ、ハルジオン、コゴメウツギ、マユミ等。蝶/クロアゲハ、アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ等。昆虫/マスダクロホシタマムシ(写真上右)、クヌギカメムシ等。その他/クサイチゴの実(写真上左)、ウグイスカグラの実、モミジイチゴの実等。


5月21日(午後)、横浜市(仮称)アマサギの里

 一昨日は風が強かったから早く帰って草むしりをし、昨日も仕上げとばかりに夕方精を出したから、帰宅してもこれといった用事も無い。そこで(仮称)アマサギの里を見回ってみたら、今日は2羽飛来していた。しかし、距離が遠くて逆光でしか撮れない場所だし風も強い。そこで、時間稼ぎに寺家ふるさと村へ顔を出したり、おやつを買ったりして戻って来たが、相変わらず良い場所には移動していなかった。それでも風がいくらか治まったので、デジスコを組上げて散策を開始したら、田植えが終った田んぼにマガモらしき鴨がいた。マガモは冬鳥だからもう去った筈だがなあ、アオクビアヒルでもないし、おかしいなあと思いながらシャッターを切った。また、おどけ顔のコチドリが畦の上でポーズを決めてくれ、アマサギこそ良い写真は得られなかったが、楽しい一時を過ごす事が出来た。お次は、今日観察出来たキアシシギをゲットしょうと思い引き返した。

<今日見られた主なもの>鳥/マガモ?(写真上左)、コチドリ(写真上右)、キアシシギ、アマサギ、アオサギ、ハクセキレイ、ムクドリ、スズメ、カルガモ、ハシブトガラス等。


5月21日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日も朝からとても暑い晴天で、関東地方の内陸部では30度を越すと予想されていた。風もまだ少々残っていたが、生態園も開いているからと、久しぶりに茅ヶ崎公園へ行った。まずはキノコの穴場へ行って見たが、本当に何も生えていなかった。これでは、寺家ふるさと村に出没するキノコ写真大好きのN仙人もお手上げだろう。次に、マダラアシゾウムシが見られる3本並んでいるヌルデの木を丹念に見回ったら、一匹だが見られカメラに納めてほっとした。また、今日はクヌギカメムシがあちこちで見られたから、成虫の発生期にあたたったようである。もちろん生態園にも入ってみたが、ヒゲナガハナノミが見られた位で野の花も無く、そこで季節だからとエゴノキの花を撮影した。ああでもないこうでもないと構図を考え、風で揺れる花が静止するのを待ったりしていたら、今季初めての薮蚊の襲来を受けてしまった。

<今日見られた主なもの>花/エゴノキ(写真上左)、キツネアザミ、ハルジオン、ニワゼキショウ、マユミ等。蝶/ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、コミスジ、ダイミョウセセリ等。昆虫/マダラアシゾウムシ(写真上右)、エゴツルクビオトシブミ、ヒゲナガハナノミ、クヌギカメムシ等。


5月20日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日は風こそ治まったが、相変わらずの高温でピーカン。そこでまたしても近場はパスして、横浜動物の森公園へ行った。いつも武蔵中山台住宅右端から公園内に入るが、すぐに木蔭となって、更にY字路を右に進んですぐ右手の介護施設に面する小道は、ここ一番の昆虫横丁である。今日の目的はキブシの葉を巻くウスモンオトシブミだが、揺籃はたくさんあったが、作り主にはとうとう出会えなかった。そこで道を戻って創造の森広場へ降りて行く途中のヌルデで、マダラアシゾウムシをカメラに納めた。ここからカツラの広場へ歩みを進めると、ホソオビヒゲナガが見られた。その後、ひかりが丘住宅下の丘の上の畑に通ずる小道へ行ったが、ホソフタオビヒゲナガ、ヒメヒゲナガカミキリ、ヤマトデオキノコムシ等が見られ、本命のウスモンオトシブミこそ出会えなかったが、かなりの収穫があったから笑顔で車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/ノアザミ(写真上左)、ニガナ、ハルジオン、コゴメウツギ、ツリバナ、マユミ等。蝶/モンキアゲハ、アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、コミスジ、コジャノメ、サトキマダラヒカゲ、クロコノマチョウ、キチョウ、ムラサキシジミ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ホソフタオビヒゲナガ(写真上右)、ホソオビヒゲナガ、マダラアシゾウムシ、ヒメヒゲナガカミキリ、ジョウカイボン、ヤマトデオキノコムシ、ヤマトシリアゲ等。その他/ウグイスカグラの実、モミジイチゴの実等。


5月19日、横浜市緑区三保市民の森

 今日は、ピーカン、強風、高温と、自然観察及び写真撮影には最悪の3条件が揃ってしまった。これでは新吉田町や都筑区の公園はNGで、迷わず三保市民の森へ行った。駐車場は土日しか開いていないのだが、前に記したように地元の方に安心して駐車出来る場所を教えて貰ったので、平日でも散策出来るようになった。まずは駐車した場所に、モミジイチゴの実がたわわに実っていて、美味しそうに熟していたので口の中にほうばった。三保市民の森に向って左側の日陰の旧道を歩いて行くと、ウグイスカグラの実もたわわに実っていた。また、ヒルガオにジンガサハムシがぴかぴか光っていた。谷道へ入ると竹林の枯れた竹に、わんさかベニカミキリが見られたものの、良い場所には止ってくれなかった。更に奥に進むと、他所ではなかなか見られないアオジョウカイが交尾していた。しかし、野の花は一服で、タツナミソウがなぜか1本だけ咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/タツナミソウ、アカバナユウゲショウ、ハルジオン、オニタビラコ、ノゲシ、イモカタバミ等。蝶/アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、コミスジ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ジンガサハムシ(写真上右)、ベニカミキリ、アオジョウカイ、ジョウカイボン、チャバネアオカメムシ、カワトンボ、ヤマサナエ、ヤマトシリアゲ等。その他/ウグイスカグラの実(写真上左)、モミジイチゴの実等。


5月18日(午後)、横浜市(仮称)アマサギの里

 昼食はスタンプ10個で500円の食事券をプレゼントという、キャンペーンに嵌ってしまって、ジョナサンへまたまた行った。もっとも、一度にスタンプ2個の日もあるから、10回行く必要は無いのだが、いささか日替わりランチには飽きて来た。それでも昨日のプチ遠征の疲れもあってか健康昼寝はばっちりで、田んぼに水が入ったからアマサギが来ているのではないかと、(仮称)アマサギの里へ行った。しかし、いつも見られる田んぼにはハシブトガラスとカルガモがいる位で、これといった鳥はいない。そこで、他の田んぼにいるのではと探し回ったら、なんと5羽も飛来していて、トラクターの後を追って飛び出して来るカエルを狙っていた。そんな訳で近づいても飛立つ心配は無いのだが、デジスコだと大き過ぎてしまうから、かなり遠く離れて撮影した。その他ではコチドリがいて、ピューと鳴いて飛び去った。

<今日見られた主なもの>鳥/アマサギ(写真上)、コチドリ、ハクセキレイ、ムクドリ、カルガモ、ハシブトガラス等。


5月18日(午前)、横浜市緑区梅田川

 今日は昨日とは打って変わっての晴天である。こんな日は、やはり木蔭の昆虫観察が一番と梅田川へ出かけた。私が立ち回るフィールドの中では、強度の草刈がなされた寺家ふるさと村を抜いて、昆虫観察のトップの地に躍り出た。まずは遊水池から始めたが、ヨモギにキクスイカミキリを見つけて喜んだが、もっと良い所にお行きとお尻をくすぐったら飛立ってしまった。更に進むと、特異な格好のハラビロトンボと美麗なヤマサナエが現れた。遊水池の観察が終了すると、三保念珠坂公園下の小道へ行った。ここではエサキモンキツノカメムシやアカスジキンカメムシの幼虫が見られ、花ではテイカカズラが咲き出していた。その後、またまた遊水池を通ってスモモの小道を登り栗林へ行ったが、ゴマダラオトシブミの揺籃は見られたものの作った本人には出会えなかった。そこで去年、マスダクロホシタマムシが見られた満倉谷戸入口をチェックして車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/テイカカズラ、ナワシロイチゴ、キツネアザミ、アメリカフウロ、アカバナユウゲショウ、ナガミヒナゲシ、ハルジオン、ニワゼキショウ、イモカタバミ、エゴノキ等。蝶/コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ等。昆虫/オジロアシナガゾウムシ(写真上左)、エサキモンキツノカメムシ(写真上右)、キクスイカミキリ、エゴツルクビオトシブミ、ヒメクロオトシブミ、ジョウカイボン、マルムネジョウカイ、アカガネサルハムシ、ナナホシテントウムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、アカスジキンカメムシの幼虫、ハラビロトンボ、ヤマサナエ、ヤマトシリアゲ、ヤマトフキバッタの幼虫等。


5月17日、山梨県山中湖(仮称)キビタキの森

 夕方から雨との事で行こうか行くまいかさんざん迷ったが、曇り日に野鳥を撮りたいという気持ちに抗せず、山中湖の(仮称)キビタキの森へ行った。野鳥に限らず晴れの日だと白トビが起こり易いし、葉や小枝が被写体に影を落とすから、しっとりとした写真とはなり難い。もっとも、水鳥等ならば、夕陽に輝く水面等を効果的に取り入れると思わぬ写真が撮れるのだが、小鳥の場合は曇り日が一番である。前回行った時に、1週間経てばテリトリーが決まって、のんびりと囀っているのではなかろうかと思ったが、雌を巡る雄同士のいがみ合いはまだあるようで、落ち着きが無かった。また、天気が災いしてか、それとも夏鳥の飛来が少ないのか、観察出来た鳥の数は前回よりかなり少なかった。更に、天気予報は当って、午後3時になると滝の様な雨が降って来た。そんな訳で、やはり今日は行かないのが正解であった。

<今日見られた主なもの>鳥/キビタキの雌(写真上左)、キビタキの雄(写真上右)、ウグイス、メジロ、シジュウカラ、イカル、アカゲラ、コゲラ、ハシブトガラス等。


5月16日、横浜市緑区長津田町(仮称)東名の森

 今日は緑区のフィールド巡りの最後だと、長津田町の(仮称)東名の森へ行った。しかし、写真撮影には絶好の薄曇りだったが、昨日午後から吹き出した風が治まらず、今日こそギブアップかなあと思われた。それでも雑木林の中の空地に行くと、羽化したばかりのイチモンジチョウが見られたが、納得する絵柄で撮れずに消去した。そこで瑞々しいキクイモの葉上に目を向けると、シロコブゾウムシが這っていた。驚かして地面に落下したら元も子もないので、慎重に撮影した事は言うまでも無い。やや日陰の雑木林の中には、キンランがまだ咲き残っていて、薄暗い神社の階段脇にタチツボスミレが数輪見られたのには苦笑した。その後、アカカネサルハムシを見つけたが片一方の触覚が無く、オオアカマルノミハムシも良いポーズを撮ってくれなかった。そんな訳で散策終了間際なのにカメラの中はまだ一枚。そこで最後に見つけたタツナミソウを日の丸構図で撮影した。

<今日見られた主なもの>花/タツナミソウ(写真上左)、タチツボスミレ、キンラン、ナルコユリ、アメリカフウロ、アカバナユウゲショウ、ナガミヒナゲシ、ハルジオン、コバンソウ、コゴメウツギ、ハコネウツギ、ノイバラ等。蝶/ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、ジャコウアゲハ、イチモンジチョウ、コミスジ、ヒカゲチョウ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ、コチャバネセセリ等。昆虫/シロコブゾウムシ(写真上右)、アカガネサルハムシ、クロウリハムシ、ウリハムシ、オオアカマルノミハムシ、ナナホシテントウ、ヨコヅナサシガメ、ホシハラビロヘリカメムシ、アカスジキンカメムシの幼虫等。


5月15日、横浜市緑区長津田町(仮称)246の森

 緑区のフィールド巡りの続行とアシナガオトシブミの探索という事で、今日は長津田町の(仮称)246の森へ行った。相変わらずのピーカンで次第に風も強くなって写真撮影には条件がきつくなったが、それよりも被写体がとても少なかった。昨日は、コーナンやドンキホーテでも行ったように、様々な蝶や昆虫や野の花が眼前に現れたが、それに比べると地元のフィールドはまことに貧弱だなあと嘆きたくなった。それでもエゴノキの白い花が咲き出し、エゴツルクビオトシブミも見られたが、風の為に撮影を断念した。かなり前に整地された広い空き地には、びっしりとニワゼキショウが咲いていたが、アングルファインダーで撮る気が起きずに素直に切り取った。その他、昆虫ではジョウカイボンの仲間と美麗なアカガネサルハムシやイタドリハムシが見られたが、今回は久しぶりとなるイタドリハムシを紹介する事にした。

<今日見られた主なもの>花/ニワゼキショウ(写真上右)、タツナミソウ、アメリカフウロ、アカバナユウゲショウ、ナガミヒナゲシ、ハルジオン、ジシバリ、、コバンソウ、アヤメ、エゴノキ、サワウツギ等。蝶/コジャノメ等。昆虫/イタドリハムシ(写真上左)、エゴツルクビオトシブミ、ジョウカイボン、セボシジョウカイ、アカクビナガハムシ、ヤマイモハムシ、アカガネサルハムシ、ナナホシテントウ、ホシハラビロヘリカメムシ、ヤマトシリアゲ等。


5月14日、東京都町田市大地沢

 今日は待ちに待った「ウスバシロチョウ観察会」の日である。もう何年も前から定期の観察会とは別に臨時で開催しているが、一年間を通して最も収穫の上がる観察会となっている。そんな事もあってか、なんと15名もの参加者が集り盛況であったが、観察出来たものも大地沢初参加のザ・カードマンさんもびっくりするほど多く、特に、ヒゲナガオトシブミ、ドハマキチョッキリ、ルイスアシナガオトシブミ、ヒメコブオトシブミ、カシルリオトシブミ、ヒメクロオトシブミ等のオトシブミの仲間が観察出来、緑色に輝くドロハマキチョッキリも今年はたくさん見られた。野の花ではキンポウゲが美しく、ジロボウエンゴサクは他所に比べとても色が鮮やかであった。問題のウスバシロチョウであるが、晴天なので撮影が難しく、お先に帰った方々には申し訳ないが、午後4時頃に陽が陰ると飛ぶのを止めて、じっと止ってくれたので撮り放題となった。

<今日見られた主なもの>花/キンポウゲ、ジロボウエンゴサク、ヒメウズ、ホタルカズラ、セリバヒエンソウ、ツルカノコソウ、ニリンソウ、エビネ、ハルジオン、ジシバリ、ジャケツイバラ、ミズキ、ホウノキ、ヒメウツギ、マルバウツギ、ミツバウツギ等。蝶/ウスバシロチョウ(写真上左)、カラスアゲハ、オナガアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、クモガタヒョウモン、サカハチチョウ、ルリタテハ、テングチョウ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ヒゲナガオトシブミ(写真上右)、ドハマキチョッキリ、ルイスアシナガオトシブミ、ヒメコブオトシブミ、カシルリオトシブミ、ヒメクロオトシブミ、ハンミョウ、ヒメツチハンミョウ、ジョウカイボン、セボシジョウカイ、ヒメジョウカイ、ヤツボシハムシ、イタドリハムシ、クロウリハムシ、キベリトゲトゲ、アトボシハムシ、カワトンボ、ダビドサナエ、ヤマトシリアゲ、シリアゲの仲間2種類、ヒゲナガガの仲間3種類等。


5月13日、横浜市緑区梅田川

 今日は気温が高くなると予報されていたが、朝からとても蒸し暑い。おまけに陽がさしているから散策にも写真撮影にも不適だが、日陰で昆虫の撮影ならばと梅田川へ行った。まずは三保念珠坂公園下の小道へ行ったら、早くもナワシロイチゴの蕾が色づいていた。また、ぴかぴか光るジンガサハムシが、トイレへ通じる民家脇の小道のヒルガオに2匹もいた。その後、同じ道を引き返して遊水池周りの小道へ入ると、美麗なヤマサナエやカワトンボが見られた。しかし、なんと言ってもクロフヒゲナガゾウムシに会えた事だ。10年程前に小野路町の万松寺谷戸で見つけたが、同行のご婦人にお先に撮影を勧めたら、なんと地面にぽとりと落ちてしまって探し出す事が出来なかった。もちろん、そのご婦人のせいではなく良くある事なのだが、その後ずっと会いたいなあと思っていたのである。そんな昆虫が目の前にいたのだから、飛び上がらんばかりの嬉しさとなった。

<今日見られた主なもの>花/ナワシロイチゴ(写真上左)、キツネアザミ、アメリカフウロ、アカバナユウゲショウ、ナガミヒナゲシ、ハルジオン、ジシバリ、ニワゼキショウ、コバンソウ等。蝶/ナガサキアゲハ、ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ等。昆虫/クロフヒゲナガゾウムシ(写真上右)、エゴツルクビオトシブミ、ヒメクロオトシブミ、シモフリコメツキ、ジンガサハムシ、ジョウカイボン、セボシジョウカイ、アカクビナガハムシ、ヤマイモハムシ、アトボシハムシ、キベリクビボソハムシ、アカガネサルハムシ、ナナホシテントウムシ、ウズラカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、カワトンボ、ヤマサナエ、ヤマトシリアゲ等。


5月12日、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 昨日は一日中雨で、まるで眠り病に罹ったように熟睡してから1000円床屋に行ったが、信じられない位に空いていた。今日も引き続いて雨の筈であったが、ネットで天気予報を見ると午前中は曇りとあったので、より雨雲の少ない早野の里へ行った。しかし、散策を開始してすぐに、霧雨が舞い降りて来た。そこで、雑木林下へ逃げ込み、まずは、ハンショウヅルを撮影した。昆虫では稀少種であるヒゲコメツキを見つけて嬉しくなったが、良い所へ移動してとお尻をくすぐったら地面に落下して、ああ無常となってしまった。また、アカガネサルハムシもいたが、触覚を身体にぴたりとつけて眠っていた。これまた目覚めてとお尻をくすぐったら地面に落下してしまった。まこと今日は上手く行かないなあと農耕地の方へ降りて行くと、コデマリ、オオデマリ、シャクヤク、アヤメ等が美しく咲き、畑のジャガイモも薄紫の花をつけていた。

<今日見られた主なもの>花/ハンショウヅル(写真上左)、キンラン、アカバナユウゲショウ、ナガミヒナゲシ、ハルジオン、コバンソウ、サワフタギ、オオデマリ、コデマリ、シャクヤク、アヤメ、ジャガイモ等。蝶/ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ等。昆虫/キイロツツハムシ(写真上右)、アカガネサルハムシ、ヒゲコメツキ、ヒメクロオトシブミ、ジョウカイボン、セボシジョウカイ、ヤマトフキバッタの幼虫、ヤブキリの幼虫等。


5月10日(午後)、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 車に戻るとむっとしていて、エアコンをつけて東名高速港北PAのレストラン「横浜うまいもん亭」へ行った。昨日は、おにぎりとたくあんの粗食に耐えたので、今日は750円のニラレバ炒め定食を食べた。その後、田んぼで昼寝をしたが熟睡出来ずに起きてしまったので、雨が降って来ても車に逃げ込む事の出来る寺家ふるさと村へ行った。オトシブミの仲間の中では大きくて立派な、アシナガオトシブミを見つけようと思ったのである。そんな訳で、目線でクヌギの葉を観察する事が出来る熊の池手前へ行ってみたが、クヌギの葉に見られたのは、クロボシツツハムシ、ヒメクロオトシブミ、クヌギカメムシの幼虫だけだった。そこで尾根に上って大池まで行ってみたが、タツナミソウが咲いていた位で、これといったものは見られなかった。やはり今の季節の寺家ふるさと村は、小さな甲虫(ハムシ、オトシブミ)の天国だなあと実感した。

<今日見られた主なもの>花/オカタツナミソウ、キンラン、ギンラン、ハルジオン、イモカタバミ、マルバウツギ、ツリバナ等。蝶/キアゲハ、コミスジ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ等。昆虫/クロボシツツハムシ(写真上左)、ヒメクロオトシブミ(写真上右)、ナナホシテントウ、ホシハラビロヘリカメムシ、クヌギカメムシの幼虫、ヤマトフキバッタの幼虫、ヤブキリの幼虫等。


5月10日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日の午後3時頃から雨となり明日の夕方まで降り続くというので、昨日のプチ遠征で疲れていたが、身体に鞭打って出掛けた。朝から気温が高く、外回りの掃除をしたら汗が噴き出て来た。正午のニュースでは、県央の海老名市でなんと30度を越えて真夏日になったいう。それでも薄曇りであったので、どうにか散策を開始する気が起きたが、晴れていたら日陰に逃げ込んだ事だろう。まずは雑木林のヌルデの幹でマダラアシゾウムシを発見したが、良い写真を得られぬまま地面に落下した。次に、満開のコゴメウツギが各所に見られ、こんなにゴージャスな花をつけたかなあと感心して撮影した。最後に樹木が全く無い草地へ行ったら、この地域では珍しいジャコウアゲハの雌が、産卵行動に似た飛び方をしていた。そこで、食草のウマノスズクサがあるのではと調べてみたが見当たらなかった。いずれにしても何処か近くに生えている筈である。

<今日見られた主なもの>花/コゴメウツギ(写真上左)、ツリバナ、キンラン、ツルニチニチソウ、ハルジオン等。蝶/ジャコウアゲハ、カラスアゲハ、アオスジアゲハ、コミスジ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ダイミョウセセリ、コチャバネセセリ、ベニシジミ等。昆虫/イチモンジカメノコハムシ(写真上右)、マダラアシゾウムシ等。その他/ウグイスカグラの実等。


5月9日、山梨県山中湖(仮称)キビタキの森

 連休中は道路が混むし、明日からしばらく天気が思わしくないので、今日しかないと山中湖の(仮称)キビタキの森へ行った。久しぶりの早起きだったが、キビタキがたくさん飛来していて、また、一羽だがオオルリの雄もいたので、健康昼寝は15分位で切り止めて撮影に専念した。キビタキはまだテリトリーが決まっていないらしく、数羽の雄が入り乱れて落ち着きが無かった。そんな訳で、囀っている姿はほとんど見られず、撮影には苦労した。来週また行くつもりなので、その頃にはテリトリーが決まって、空けた場所の樹木の枝等でかなり長い時間囀ってくれるに違いない。また、オオルリも到着したばかりのようで、遠いカラマツの先端に止って囀り、近くにはほとんど降りて来なかった。もちろん撮影可能範囲に来てくれた事も数回あったが、枝被りがひどくて証拠写真に終った。オオルリも来週あたりから落ち着いてくれる事だろう。

<今日見られた主なもの>鳥/キビタキの雄(写真上左)、キビタキの雌(写真上右)、オオルリ、センダイムシクイ、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ホオジロ、メジロ、イカル、アオゲラ、コゲラ等。


5月8日、横浜市緑区三保市民の森

 昨日は一日中雨で、水も冷たくなくなったので、雨合羽を着込んで外回りのデッキブラシや雑巾掛けを行なった。毎日毎日の道端自然観察もかなり嫌になる事があるので、雨の日はまことに命の洗濯となる。今日は朝から風薫る5月となり気温もぐんぐん上がって、日向では良い写真が撮れないし身体もきついので、日陰の多い三保市民の森の谷道を中心に散策した。まずはバス通りの向こう側の日陰の草むらを丹念に虫目で探すと、ジンガサハムシが金色に光っていた。谷道に入ると竹林に積んである枯れた竹に、美麗なベニカミキリがたくさん発生していた。しかし、ジンガサハムシもベニカミキリも今一良い写真が撮れなかった。野の花では、キンラン、ギンラン、イチリンソウが見られたものの盛期は過ぎていて、一服の状況であった。そんな訳で、早くも赤く色づいたウグイスカグラの実を素直に切り取リカメラに納めた。

<今日見られた主なもの>花/キンラン、ギンラン、イチリンソウ、ツルカノコソウ、ミツバツチグリ、ハルジオン、ジシバリ、ニワゼキショウ、キランソウ等。蝶/アゲハ、コミスジ、スジグロシロチョウ、コジャノメ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ヒメジョウカイ(写真上左)、ベニカミキリ、ルリクビボソハムシ、アカクビナガハムシ、イチモンジカメノコハムシ、ジンガサハムシ、ニジュウヤホシテントウ、チャバネアオカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ヤマトシリアゲ等。その他/ウグイスカグラの実(写真上右)等。


5月6日、横浜市緑区新治市民の森

 このところずっと都筑区の公園巡りだったので、これからは緑区のフィールド巡りだと、まずは新治市民の森へ行った。いつものように遊水池から散策を開始したが、カマツカがこぼれんばかりに咲いていたのでカメラに納めた。昆虫では、ジョウカイボン、セボシジョウカイ、カワトンボ、ヤマトシリアゲ等が見られ、いよいよ昆虫の季節になったなあと実感した。スモモ畑の小道に差しかかると、アカバナユウゲショウが咲いていて、ヒトリシズカの花は完全に終って葉が広がっていたので、「頑張れよ、来年も咲いてね」と激励した。その後、御世話になった鳥撮りマンのHさんが病気回復して来ているかもしれないとカワセミの池へ直行した。すると少し太った元気そうな顔を見る事が出来てほっとした。また、久しぶりに戸塚のOさん夫妻も見えていたので話し込んで、キンランが綺麗だろう池ぶち広場へは寄らずに車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/カマツカ(写真上左)、アカバナユウゲショウ(写真上右)、ナガミヒナゲシ、クサノオウ、ハルジオン、ジシバリ、ニワゼキショウ、コバンソウ、キランソウ、ミツバウツギ等。蝶/アオスジアゲハ、クロアゲハ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ジョウカイボン、セボシジョウカイ、アカクビナガハムシ、テントウムシ、ウズラカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、カワトンボ、ヤマサナエ、ヤマトシリアゲ、ヤブキリの幼虫等。


5月5日(午後)、横浜市(仮称)アオゲラの森

 最近何処へ行っても野鳥の姿が少ない。今までマイ・フィールドとしていた新治市民の森も閑古鳥が鳴いているだけで、時たま現れるカワセミも止る場所が同じだから飽きてしまった。そこで新規開拓とばかりに、昨日は、(仮称)アオゲラの森を散策してみた。まずは一番野鳥の現れそうなポイントへ行くと、アオゲラ独得の鳴き声が聞こえて来た。しかも1羽だけではなく雌雄ペアの様で、巣作りを近くで行なっているのではなかろうと観察していたら、雄が目の前の散策路脇のコナラの大木にやって来て、巣穴堀りを始めた。これはまことにラッキーと、一番背景の良い場所にデジスコをセットし、ばんばんシャッターを切った。数打ちゃ当るという訳である。そんな訳で巣穴掘りの写真はばっちり撮れたので、今日は巣穴掘り前に様子見に止る枝止り等の写真を狙った。有り難い事に思惑通り新緑をバックした明るい写真が得られ、満足して家路に着いた。

<今日見られた主なもの>鳥/アオゲラの雄(写真上左/5月6日撮影)、アオゲラの雌(写真上右/5月5日撮影)、キビタキ、ガビチョウ、カイツブリ、カルガモ、ハシブトガラス等。


5月5日(午前)、横浜市都筑区鴨池公園

 昨日で都筑区の公園巡りは終わりにして、違うフィールドへ行こうと思っていたが、もう一度、アミガサタケを探しに鴨池公園へ行った。たとえ生えていなくとも、コバノタツナミソウやエゴツルクビオトシブミでも登場させれば良いかなと思ったのである。散策を開始してアミガサタケのポイントへ直行したら、たった1本だが生えていて嬉しくなった。なにしろ今季初の出会いであるし、久しぶりのキノコなので尚更だ。そんな訳で1本だけしか生えてはいないが、背景に樹木の幹を脇役として配置し、木漏れ日の玉ボケ入れてなんとか絵にする事が出来た。そこで次はコバノタツナミソウを撮りに行ったが、こちらは単純な素直に花を切り取る写真しか得られなかった。最後にエゴツルクビオトシブミを探しに行ったが、揺籃は見られたものの見当たらなかった。しかし、付近のアジサイの葉で、ヨツモンクロツツハムシを見つけた。

<今日見られた主なもの>花/コバノタツナミソウ(写真上右)、ニシキギ、キンラン、ギンラン、セイヨウタンポポ、ハルジオン等。昆虫/ヨツモンクロツツハムシ等。キノコ/アミガサタケ(写真上左)等。


5月4日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 5月に入って鴨池公園から緑道を南下して来たから、最後の締めくくりに茅ヶ崎公園へ行った。なんと言ったって生態園もあるから、ここが一番収穫が多い。散策を開始すると、まずはアミガサタケを探したが見つからず、その代わりにスミレを見つけた。次に、港北ファミールの竹林下の草原へ行くと、可愛らしい犬の様な顔をしたヤツボシハムシがいて嬉しくなった。他所で見た事は今まで無いのだが、何故だかここには個体数が多い。そこでネットで調べてみたら、かなり珍しいハムシである事が分かった。昆虫をカメラに納めたから虫目から花目にチェンジし、昨日はキンランを紹介したので今日はもちろんギンランですねと群生地へ行ってみると、例年に比べて少ないもののやはりかなりの数が見られた。白飛びが心配でなかなか撮り難い花だが、アングルファィンダーを装着して膝をついて撮影した。

<今日見られた主なもの>花/ギンラン(写真上左)、キンラン、スミレ、ハルジオン、オニタビラコ、ジシバリ、セイヨウタンポポ、カマツカ、ニシキギ等。昆虫/ヤツボシハムシ(写真上右)等。


5月3日(午後)、横浜市緑区恩田川

 左程期待していなかった大原みねみち公園だったが、予想以上の成果でかなり時間を費やしてしまった。そこで、東名高速港北PAのレストラン「横浜うまいもん亭」へ行くつもりだったが、近場の「すき家」で昼食をすませた。こんな曇り日だと健康昼寝も短時間となり、久しぶりに新治市民の森のカワセミの池へ行ってみた。しかし、カメラマンもカワセミもまったく見られず、閑古鳥だけが鳴いていた。そこで、恩田川の田んぼに行けば何かしらの野鳥が撮影出来るのではと転戦した。まずはスズメでも撮ろうと思ったが、たくさんいるのだがなかなか手強い相手で、目の回りが黒いから目に光を入れないと様にならない。そんな悪戦苦闘をしていたらハクセキレイが農道の縁に止ったのでカメラに納め、その後、スズメも何とか撮影出来たので、美麗なカワラヒワでもと探し始めたが、天気予報通り雨となって早上がりの帰宅となった。

<今日見られた主なもの>鳥/ハクセキレイ(写真上左)、スズメ(写真上右)、ムクドリ、ツバメ、カルガモ等。


5月3日(午前)、横浜市都筑区大原みねみち公園

 一昨日は鴨池公園、そして昨日は葛ヶ谷公園と、緑道を南下して来たので、今日は大原みねみち公園へ行った。大原みねみち公園は葛ヶ谷公園と同様に面積が狭く、マンション管理組合が手入れをしている雑木林なので、それ程期待出来ないと思ったが、キンラン、ギンランなら咲いているだろうと思ったのである。そんな訳で、まずはキンランをカメラに納めて辺りを見回すと、カマツカが咲いていた。これも頂きと撮影したから、虫目にチェンジし、昨日同様、食樹のムラサキシキブにイチモンジカメノコハムシを発見した。しかし、曇り日で気温が低いから手足及び触覚を縮めていて、亀の甲羅状態になっていた。そこで、草の茎でくすぐって起こそうとしたら地面に落下してしまった。これは困ったなあと歩き始めたら、なんと美しいエゴシギゾウムシを発見し、「これはラッキー!」と叫んだ。白いタンクトップを着ているかのようで、まこと愛らしい甲虫である。

<今日見られた主なもの>花/キンラン(写真上左)、ギンラン、ハルジオン、オニタビラコ、ジシバリ、セイヨウタンポポ、カマツカ、ニシキギ、クルメツツジ、ハナミズキ等。昆虫/エゴシギゾウムシ(写真上右)、イチモンジカメノコハムシ、テントウムシ、ヤブキリの幼虫等。


5月2日、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 大震災後の自粛生活を続けている訳では無いが、ゴールデンウィークは現役世代に遠出等は任せて、お留守番とばかりに、今日は葛ヶ谷公園へ行った。小中学校の敷地面積位しか無い小さな公園なのだが、愛護会活動がほとんどなされていないから自然度はかなり高い。まずは、美しいキンラン、ギンランを撮影し、何か他に被写体はないかなあと目を光らせると、なんとハンショウヅルがたくさんあったのには驚いた。もう少しで花開くから、再度来てご紹介とも思ったが、まだたくさん行きたいフィールドがあるので蕾だがカメラに納めた。その後、昆虫を撮りたいなあと虫目にチェンジすると、イチモンジカメノコハムシを見つけたが、アリさんの邪魔が入って飛立たれてしまった。しかし、アカスジキンカメムシの幼虫をすぐに見つけて嬉しくなった。以上、まこと小さな公園だが、正味2時間の散策時間はあっという間に過ぎ去った。

<今日見られた主なもの>花/ハンショウヅルの蕾(写真上左)、キンラン、ギンラン、フデリンドウ、タチツボスミレ、ハルジオン、オニタビラコ、ジシバリ、ナガミヒナゲシ、アメリカフウロ、セイヨウタンポポ、オランダミミナグサ、ハナミズキ等。蝶/ルリタテハ等。昆虫/アカスジキンカメムシの幼虫(写真上右)、イチモンジカメノコハムシ、ツマグロオオヨコバイ等。その他/アオキの実等。

5月1日、横浜市都筑区鴨池公園

 いよいよ風薫る5月に入ったと言いたいところだが、今日は風が非常に強くて眉をしかめた。それでも雨が降っていないので、アミガサタケの期待が一番高い鴨池公園へ行った。しかし、ポイントへ行って見ると乾燥しきっていて、キノコのキの字も無かった。そこで、コバノタツナミソウは咲いているかなあとマンション脇の苔生した場所に行って見ると咲いていて、しかも風が遮られるので、なんとか撮影出来た。写真が1枚カメラに納まると俄然やる気が出て、人があまり来ない窪地へ行ったら、有り難い事に風情溢れるツリバナが咲き始めていた。また、たくさん繁茂するハナウドの葉で、ヒメシロコブゾウムシを3匹も見つけた。しかし、窪地といえども風が吹き込んでくるから、撮影にはかなり苦労した。今日は竹林でタケノコを掘る家族が多くて、青空に鯉のぼりは泳いでいなかったが、5月は確実にやって来ていた。

<今日見られた主なもの>花/ツリバナ(写真上左)、ニシキギ、クルメツツジ、ハナミズキ、クサボケ、キンラン、ギンラン、コバノタツナミソウ、セイヨウタンポポ、ケキツネノボタン、ハナダイコン等。蝶/アカボシゴマダラの幼虫等。昆虫/ヒメシロコブゾウムシ(写真上右)、アカガネサルハムシ、ツマグロオオヨコバイ等。その他/モウソウチクのタケノコ等。


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