2011年:みちばた散策記

(6月)


6月30日、横浜市(仮称)チョウトンボの里

 先だってメガネドラックで眼鏡を新調した。長年慣れ親しんで来たマッカーサータイプのフレームだったが、女房殿が違うタイプに変えたらと言うので、トンボタイプの眼鏡に変えた。また、究極の節電を目指して髪の毛も短くカットしたので、知人にあっても私とは気づかれなくなった。人付き合いの苦手な私には、まこと有り難い限りである。そんな訳で、トンボ眼鏡だからトンボも大歓迎してくれるのではないかと(仮称)チョウトンボの里へ行った。すると案の定、チョウトンボはもとより、ショウジョウトンボ、ネキトンボもいて、更にトンボ眼鏡効果なのか同類と思われたようで、近づいても逃げられずに撮影出来た。しかし、相変わらずの猛暑には耐えられず、500ミリリットルのお茶を1本飲んでしまった。明日から7月に入る。暑くなったからトンボなのだが、まだ梅雨が明けるのは早すぎますよと天気の神様に祈らざるをえなかった。

<今日見られた主なもの>蝶/ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ等。昆虫/チョウトンボ(写真上左)、ショウジョウトンボの未成熟個体ないし雌(写真上右)、ネキトンボ、シオヤアブ、アオメアブ、ビロウドハマキ等。


6月29日(午後)、東京都(仮称)チョウゲンボウの里

 新聞の折込チラシにジョナサンの広告が入って、100円の割引券がついていたので、使わなければもったいないと昼食は十日市場のジョナサンへ行った。こんな暑い日の健康昼寝は、高い建物裏の秘密の日陰しかないと車を走らせ貪った。今日はその後、チョウトンボの様子でも見に行こうと思っていたのだが、その方面は真青な空で、(仮称)チョウゲンボウの里の方は曇っているようなので久しぶりに行ってみた。例年、雛が今頃巣立つのだが、今年は1週間程遅れている。現地に到着すると駐車場は空いていてほっとした。以前に比べると、ここのチョウゲンボウを撮りに来るカメラマンも減ったようである。頭上にかかる橋を見上げると、なんと合計7羽程の幼鳥が止っていた。正面からの顔はタカよりもフクロウに似ていて、とても可愛らしい。もう数日経つと完全に巣立つだろうから、枝に止まる写真もゲット出来るようになる。

<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウの幼鳥(写真上左)、スズメ(写真上右)、アオゲラ、キジバト、ガビチョウ等。


6月29日(午前)、横浜市緑区梅田川

 今日も朝から雲一つ無い青空で、もの凄く暑い。いったい梅雨前線は何処へ行ってしまったのだろう。そんな訳で、昨晩は寝苦しかったので熟睡出来なかったから散策はパスとも思ったが、日陰で2時間位なら倒れる事もなかろうと、またしても梅田川へ行った。これから晴れの日が多くなると、日陰の昆虫観察がメインとなるから、行く先の選択の幅は狭くなる。今日もまずは三保念珠坂公園下の小道へ行ったが、ハグロトンボが見られ、ススキの葉にエビイロカメムシがへばりついていた。遊水池に戻ると、ハラビロトンボが本当にたくさんいて、何故だか雄の方が多かった。また、カラムシの葉上にはラミーカミキリがかなり見られた。スモモの小道は草刈がなされ、満倉谷戸下のラブラドール犬が日陰で伸びていたので、脅して起こしてあげた。猫の額ほどの水田には、真赤なショウジョウトンボが棒の先に止って、猛暑対策でお尻を高く上げていた。

<今日見られた主なもの>花/ホタルブクロ、イモカタバミ等。蝶/アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、コミスジ、キチョウ、ベニシジミ、ルリシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/エビイロカメムシ(写真上左)、アトボシハムシ(写真上右)、ハグロトンボ、ハラビロトンボ、マユタテアカネ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、ヤマサナエ、ラミーカミキリ、ヨツスジハナカミキリ、コフキゾウムシ、チャイロチョッキリ、オオニジュウヤホシテントウ、ホシハラビロヘリカメムシ、カノコガ等。


6月28日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は湿度が高く、ものすごく暑くなると予報されていた。そこで、四季の家が休館だから静かな散策が出来ると寺家ふるさと村へ行った。まずはキノコ横丁を覗いたが、N仙人が悲しむ程のほんの少しのキノコしか見られなかった。その後、昆虫横丁へ行ったが、オカトラノオにオオチャバネセセリ、キマダラセセリ、メスグロヒョウモンが吸蜜に訪れていた。何だか今年は蝶に力が入らないし、オカトラノオは好きではないので葉上に静止したら撮ろうと思ったが、良い場所には止ってくれなかった。最後に、ミドリシジミが発生するハンノキのある高台を覗いてみると、コミリンさんや蝶採集家が来ていたが、オカトラノオに横浜では珍しいウラギンヒョウモンが吸蜜していた。これも、パンジーが各所に植えられるようになったからだろうか。それにしても、寺家ふるさと村は蝶やキノコや山菜等を採りに来る方が多くて気分が悪くなる。正午を過ぎると、ますます暑くなって逃げるように車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/オカトラノオ、ナワシロイチゴ、アキノタムラソウ、ムラサキカタバミ等。蝶/アゲハ、キチョウ、ウラギンヒョウモン、メスグロヒョウモン、ベニシジミ、オオチャバネセセリ、キマダラセセリ等。昆虫/カシルリオトシブミ(写真上左)、ササキリの幼虫(写真上右)、アカガネサルハムシ、ジンガサハムシ、キベリクビボソハムシ、ヤマイモハムシ、キベリトゲハムシ、トホシテントウ、カツオゾウムシ、ハスジカツオゾウムシ、コフキゾウムシ、アカスジキンカメムシ、アカスジカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ヤマトシリアゲ、ヤブキリの幼虫、イシハラクロチョウバエ等。キノコ/カバイロツルタケ、テングタケ、ヤマドリタケモドキ、ニオイコベニタケ、アラゲカワキタケ、ヒイロタケ等。


6月26日(午後)、相模原市(仮称)アオバズク鎮守の森

 アオバズクが営巣して、毎年楽しませてくれた近場の神社のケヤキの大木は枝落としがなされてしまった。そんな訳で、なるべく近場でアオバズクを見つけようと神社巡りを繰り返して来たのだが見つからない。そこで、ちょいと遠い場所に行くしかないかなと思い、町田市と相模原市にある神社をなんと4ヶ所も回った。1ヵ所だけは未発見に終ったが、残りの3ヵ所では発見出来たが、今一良い場所に止っていない。また、まあまあの絵柄の得られる場所に止っていた神社では、距離が近いしアオバズクはかなり大きいので、ニコンED50で16倍アイピースのデジスコを持って来たらと悔やまれた。また、天気もちょいと暗過ぎた。そんな訳で再挑戦せねばということになったが、今季初撮りなのでアップした。県央の平塚市、大磯町、小田原市等へは行かずに、せいぜい相模原市あたりで良いアオバズクの写真を撮りたいものである。

<今日見られた主なもの>鳥/アオバズク(写真上)等。


6月26日(午前)、横浜市緑区長津田町(仮称)東名の森

 今日は一日中曇りで風も無く、蝶やトンボ等には良い天気とは言えないものの、その他の昆虫、キノコ、花、実等には絶好の撮影日和となった。そこで、久しぶりに長津田町の(仮称)東名の森に出かけてみた。今まで一番実績のある雑木林の中の畑を交え草地には、キマダラセセリがたくさん見られた。また、去年と同じ場所にコバノカモメヅルが咲いていてほくそ笑んだ。その後、農耕地の方へ降りて行ったが、ベニシジミ、ヤマトシジミ、キマダラセセリ等が見られる位で、これといったものには出会えない。一番期待した去年樹液が出ていたコナラとクヌギを見に行ったが、僅かにクロヒカゲが1頭吸汁しているのみであった。それでもコナラの幹にシロスジカミキリがつけた産卵痕がたくさんあって、まだ生息している事が判明した。そんな訳で、カメラの中はたったの一枚なので、普通種でも撮って誤魔化そうと思っていたら、ナガゴマフカミキリ(?)やエビイロカメムシを見つけた。

<今日見られた主なもの>花/コバノカモメヅル(写真上左)、ネジバナ、ホタルブクロ、ニワゼキショウ、アカバナユウゲショウ、コウゾリナ、ブタナ、アジサイ等。蝶/アゲハ、クロヒカゲ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/ナガゴマフカミキリ?(写真上右)、クロウリハムシ、ウリハムシ、エビイロカメムシ、シオカラトンボシ、カノコガ等。その他/ヒメコウゾの実等。


6月25日、横浜市緑区梅田川

 昨晩の天気予報では午前中のみ曇りで午後から雨とあったが、起床して外を見ると、またしても晴れていて暑い。まあ風が収まっているだけ写真日和とも言えるのだが、これでは熱中症が心配とばかりに、日陰の昆虫探しに梅田川へ行った。まずは三保念珠坂公園下の小道へ行ったが、ハグロトンボが見られた位で、これといったものは見られず、遊水池周りへと踵を返した。今日は何故だかハラビロトンボが大発生していた。しかも日陰で涼しいしから、ハラビロトンボの雌雄を確実に写し止めようと頑張った。そんな訳で、スモモの小道や満倉谷戸へは行かれなかった。ハラビロトンボの未成熟の雄は雌と似たような配色なのだが、尾端が細くなっているので区別がつく。また、成熟少し前の雄は腹部がやや黒っぽいようである。それらが混在してたくさん居たが、いざ雌雄を美しく撮るとなると話は別で、かなり苦労して目的を果たし車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/ホタルブクロ、イモカタバミ等。蝶/イチモンジチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ベニシジミ、ルリシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/ハラビロトンボの雌(写真上左)、ハラビロトンボの雄(写真上右)、ハグロトンボ、マユタテアカネ、コシアキトンボ、ヤマサナエ、コフキゾウムシ、オオニジュウヤホシテントウ、ヨツボシホソバ、カノコガ等。


6月23日、横浜市緑区三保市民の森

 今日は朝から風がかなり強く湿度も高くて、昨日に続いての散策不適の日となった。しかし、明日は所用で東京へ出かければならないので、行くしかないなと出発した。もちろん風が強いから、三保市民の森の谷道へ行った。例によって旧道へ入ってみたが、相変わらずムクゲの葉にラミーカミキリが止っていた。谷道入口は風が無くミズヒキの綺麗な葉が広がっていたので、何かいないかなあと探したらホオズキヘリカメムシが鎮座していた。美麗では無く普通種だが、貧果が予想されたので撮影した。谷道では、クロモジに前回かなり見られたリンゴカミキリを探したが見当たらず、小型のノコギリカミキリの雄が居たのでカメラに納めた。その後、バス通りの反対側、ズーラシアに隣接するキノコ横丁へ行ったが、ヤマドリタケモドキ、イロガワリ、キタマゴタケ等が生えていたものの、今一絵にする事が出来ずに引き返した。

<今日見られた主なもの>花/ホタルブクロ、ナワシロイチゴ、ニワゼキショウ、アジサイ等。蝶/アゲハ、モンシロチョウ、ミズイロオナガシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/ホオズキヘリカメムシ(写真上左)、ノコギリクワガタの小型の雄(写真上右)、ラミーカミキリ、ナガゴマフカミキリ、トホシオサゾウムシ、コフキゾウムシ、カシルリオトシブミ、イチモンジカメノコハムシ、クロウリハムシ、ウリハムシ、クサギカメムシ、カノコガ等。キノコ/ヤマドリタケモドキ、イロガワリ、キタマゴタケ等。その他/ウグイスカグラの実等。


6月22日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今日は待ちに待った道端自然観察会の日であると言いたいところだが、なんでこうなるのと表現したい程の青空一杯の日となってしまった。これでは熱中症が怖くて参加者は少ないだろうと思ったが、14名もの方が集って驚いた。もちろん、日陰の昆虫横丁や大池周りを散策したが、オカトラノオの丘とツチアケビ峠へは勇気を出して行ってみた。その甲斐あって、メスグロヒョウモンや新鮮なツチアケビの花を愛でる事が出来た。散策は午後1時に切り止め四季の家のレストランで昼食をとった後、ますます気温が上がりそうなので一旦解散して、有志のみで「相模の蝶を語る会」の写真展へ行った。今日参加の「ほしみすぢ」さんも数点出展なさっていて、飛翔写真や広角接写、女性会員の斬新な写真もあった。また、写真点数がとても多く、蝶の標本や蝶の蛹、更に、男の子の垂涎の的である生きたヘラクレスオオカブトムシやオオクワガタ等も展示されていた。

<今日見られた主なもの>花/オカトラノオ、ナワシロイチゴ、ハエドクソウ、アキノタムラソウ、クリ等。蝶/テングチョウ、アカボシゴマダラ、メスグロヒョウモン、コミズジ、クロヒカゲ、ヒカゲチョウ、ウラナミアカシジミ、アカシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、オオチャバネセセリ等。昆虫/イシハラクロチョウバエ(写真上左)、アカガネサルハムシ(写真上右)、ミツボシハマダラミバエ、シロコブゾウムシ、ヒメシロコブゾウムシ、ハスジカツオゾウムシ、コフキゾウムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ヤマトシリアゲ、ヤブキリの幼虫等。キノコ/カバイロツルタケ、アラゲカワキタケ、ヒイロタケ等。



6月21日、横浜市都筑区鴨池公園

 今日は非常に風が強いが午前中は曇りとの事で、キノコなら風にもびくともしないからと鴨池公園へ行った。散策を開始して、すぐにキノコ山へ行ったが、美味しそうなヤマドリタケモドキが1本生えていたが、今一絵にしにくくて諦めた。次に、エゴツルクビオトシブミの良くいるエゴノキを見に行ったが、たくさん見られたものの良い場所にいなくて撮影出来なかった。その後、キノコが爆生している筈のせせらぎ沿いの斜面へ行ったが、まだこれからなのか期待は裏切られてしまった。ことによったら今日はノーシャッターとの不安が過ぎったが、窪地の奥でヒメコウゾの実やヒメシロコブゾウムシをカメラに納めて胸を何故おろした。帰り道として窪地から尾根へ上がったが、なんとタマゴタケが5本程固まって生えていたが、足場がとても悪くてこれまた諦めた。しかし、もう一度キノコ山へ行ってみたら、ヤマドリタケモドキとダイダイガサの幼菌が出迎えてくれた。

<今日見られた主なもの>花/ギンリョウソウ、ホタルブクロ、ドクダミ、ニワゼキショウ、イモカタバミ、ムラサキシキブ、ビョウヤナギ、ザクロ、アジサイ等。蝶/アゲハ、モンシロチョウ、キチョウ等。昆虫/ヒメシロコブゾウムシ、エゴツルクビオトシブミ等。キノコ/ヤマドリタケモドキ(写真上左)、ダイダイガサの幼菌(写真上右)、タマゴタケ、キツネタケ等。


6月20日(午後)、東京都(仮称)カワセミ噴水公園

 昼食をとった後に短時間の健康昼寝を貪って目が覚めたら、雨がぱらぱら落ちて来た。そこで、橋の下だったら濡れないと(仮称)チョウゲンボウの谷へ向った。途中、アオバズクを探して神社巡りをしたが、オオミズアオを食した痕跡が残っていたものの、アオバズク発見には至らなかった。そこでチョウゲンボウを期待してポイントへ急いだが、やはり小雨の為か動きが無くてギブアップとなった。最後に、池の改修があった(仮称)カワセミ噴水公園の様子を見に行った。有り難い事に雨は止んで、カワセミが3羽も飛来していた。地元の方によると、外来種と鯉とカミツキガメを退治して小魚は残したとの事であったが、カワセミはつい最近また飛来するようになったと言う。雄が雌に小魚をプレゼントする光景も見られ、確かに小魚はたくさん繁殖しているようであった。止まり木はちょいと私の趣味では無いので、今度来た時には違う絵柄を撮りたいものだと引き上げた。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミの雄(写真上)、シジュウカラ、ヒヨドリ、カルガモ等。


6月20日(午前)、横浜市都筑区大原みねみち公園

 昨日の偵察で港北ニュータウンの公園及び緑道でも待望のキノコシーズンに入ったようなので、美しい苔の上に生えるキノコを撮ろうと、大原みねみち公園へ行った。まずはニオイコベニタケ。これを撮らなければキノコシーズン到来を高々と宣言出来ないとばかりにポイントへ行ってみた。すると、とても美しいものが3本固まって生えていたので素直に切り取った。この他、キツネタケやクロアシボソノボリリュウタケが生えていた。また、大型のヤマドリタケモドキ、テングツルタケ、テングタケ等も少ないながら見られた。昆虫ではエノキの丸太が転がっていたので、ちょいと時期が早いがタマムシが来ているのではないかと期待したが、小さなシラホシナガタマムシとヒシモンナガタマムシのみで、しかも近づくとすぐに飛立って、撮影する事が出来なかった。野の花では、ネジバナが赤い螺旋階段をつくって咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/ネジバナ、ホタルブクロ、ドクダミ、ニワゼキショウ、アカツメクサ、ムラサキシキブ、ビョウヤナギ、アジサイ等。蝶/アオスジアゲハ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/シラホシナガタマムシ、ヒシモンナガタマムシ、コフキゾウムシ、カノコガ等。キノコ/ニオイコベニタケ(写真上左)、クロアシボソノボリリュウタケ(写真上右)、キツネタケ、ヤマドリタケモドキ、テングツルタケ、テングタケ等。


6月19日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 本格的な梅雨のシーズンに入ったので、キノコの偵察を兼ねて、久しぶりに茅ヶ崎公園へ行った。散策を開始すると、アラゲキクラゲやキクラゲが爆生していた。寺家ふるさと村や新治市民の森等ではキノコ採集家が出没するが、港北ニュータウン周辺の住人は都会派だから、採られる心配は無い。いつものように昆虫の谷へ入って行くと、アジサイの葉に、なんとなんとマスダクロホシタマムシが静止していて目が飛び出した。まこと侮れない茅ヶ崎公園であるなあと実感した。その後、これといった珍しいものには出会えなかったが、かなりのキノコの発生が見られた。しかし、写欲を誘うものも無いので、シャッターは切らずに生態園へ行った。猫の額程の田んぼではシオカラトンボが飛んでいた。また、ムラサキシキブが各所に咲いて、ホタルブクロが頭を垂れ、ギンリョウソウは花期は過ぎていたがかなりの数が見られた。

<今日見られた主なもの>花/ムラサキシキブ(写真上左)、ギンリョウソウ、ホタルブクロ、ドクダミ、ニワゼキショウ、キンシバイ等。蝶/スジグロシロチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/マスダクロホシタマムシ(写真上右)、シロコブゾウムシ、トホシオサゾウムシ、コフキゾウムシ、ヒメクロオトシブミ、テントウムシ、ムーアシロホシテントウ、シモフリコメツキ、シオカラトンボ、ホシハラビロヘリカメムシ、ルリチュウレンジ、カノコガ等。キノコ/ベニヒダタケ、ニオイワチチタケ、キツネタケ、カレバキツネタケ、クサハツ、ニオイコベニタケ、アラゲキクラゲ、キクラゲ等。


6月18日、横浜市港北区新羽町

 朝起きて新聞を取りに外へ出たら、空はどんよりと曇っていた。昨日は一日中雨、今日も午後から雨との事で、梅雨寒になりそうな天候が続いている。そんな訳で、遠くへ行っても仕方が無いので、至近距離の新羽町へ行った。また、こんな憂鬱な天気を吹き飛ばそうと、パステルカラーの園芸植物の花を狙った。まずは新羽丘陵公園にムラサキツユクサが咲いていたが、なかなか良い絵柄が浮かばずにパスし、近くの児童公園に咲いていたキンシバイを撮影した。良く似ているビョウヤナギとともに、オトギリソウ科の木本である。その後、農耕地へ下って行ったが、女房が何故か嫌いなタチアオイとゼニアオイが咲いていた。どちらかというと、タチアオイの方が今の時期に相応しいのだが、なかなか良い絵柄がなくて、ゼニアオイを素直に切り取ってカメラに納めた。昆虫や蝶では左程のものは見られなかったが、羽化したてのベニシジミとキマダラセセリがとても美しかった。

<今日見られた主なもの>花/ゼニアオイ(写真上左)、キンシバイ(写真上右)、ビョウヤナギ、シモツケ、アジサイ、ザクロ、ツユクサ、ムラサキツユクサ、イモカタバミ、カタバミ、タチアオイ、ヒマワリ、アカバナユウゲショウ、ザクロ等。蝶/アゲハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ベニシジミ、キマダラセセリ等。昆虫/ムネクリイロボタル、イモサルハムシ、コフキゾウムシ、ナガメ、シオヤアブ等。


6月16日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は夕方から雨なので、午前中のみの散策だと自宅を出発した。私は長年にわたって自然観察及び写真撮影を続けているし、今年も舞岡公園にてミドリシジミの緑色に光る開翅写真をゲット出来た。そんな訳で、かなり満足しているのだが、まだ、ゼフィルスを追い続けている女性の方がいるので、新治市民の森へ様子見に行った。ポイントに到着するとカメラマンが2人も居て、視線の先にミドリシジミが止っていた。「さっき羽を開いてくれたんですよ」と撮影したものを嬉しそうに見せてくれた。それでも、もっと良い写真を撮りたいので粘っているとの事なので、ミドリシジミはその方々に任せて、池ぶち広場、満倉谷戸、スモモの小道、遊水池に寄って車に戻った。しかし、これぞという被写体は少なく、農家の庭先に咲く何故か大好きなハルシャギクや、路傍の草の上にちょこんと乗った可愛いショウリョウパッタの子供を撮ったりしたのみで、新治なのに貧果に泣いた。

<今日見られた主なもの>花/ハルシャギク(写真上左)、オオキンケイギク、ムシトリナデシコ、アカバナユウゲショウ、タチアオイ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、イチモンジチョウ、ヒメジャノメ、モンシロチョウ、キチョウ、ミドリシジミ、ベニシジミ等。昆虫/ショウリョウバッタの幼虫(写真上右)、ラミーカミキリ、ムネクリイロボタル、アカガネサルハムシ、シロコブゾウムシ、コフキゾウムシ、ハラビロトンボ、カワトンボ、ヤマサナエ、ホシハラビロヘリカメムシ等。


6月15日、横浜市港北区新吉田町

 最近、蝶や昆虫の写真ばかりが続き、至近距離の港北区や都筑区のフィールドからも遠ざかっていたので、今日は花よ実よという事で新吉田町へ行った。この時期はどうしてもゼフィルスや美麗な甲虫類が多い所へ行ってしまう訳だが、少々飽きて来たと言う訳である。散策を開始すると農家の庭先には、オオキンケイギク、ムシトリナデシコ、ハルシャギク、ルドベキア等が咲いていて、もちろんアジサイやハナショウブやタチアオイも見頃となっていた。また、なんとなんと、ヒマワリが早くも咲きだしていた。しかし、なかなか良い絵柄の花が無くて、路傍の雑草となりつつあるムラサキカタパミを撮った。各種の実では、ジュンベリーやフサスグリの実が植木屋さんの畑でたわわに熟していた。蝶や昆虫では今一の自然度だから、これといったものは見られなかったが、ヒシモンナガタマムシ、イモサルハムシ、アカガネサルハムシ、アカスジカメムシ等を観察する事が出来た。

<今日見られた主なもの>花/ムラサキカタバミ、カタバミ、キキョウソウ、オオキンケイギク、ムシトリナデシコ、ハルシャギク、ルドベキア、タチアオイ、ゼニアオイ、ヒマワリ、ハナショウブ、アカバナユウゲショウ、スイカズラ、アジサイ、ザクロ等。蝶/アゲハ、キタテハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ルリシジミ、ベニシジミ等。昆虫/イモサルハムシ(写真上右)、シロコブゾウムシ、コフキゾウムシ、ヒシモンナガタマムシ、アカガネサルハムシ、ルリチュウレンジ、アカスジカメムシ等。その他/フサスグリの実(写真上左)、ジュンベリーの実等。


6月14日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 今の時期の寺家ふるさと村の休日は、観光地化が激しく凄い人出で、のんびりと散策なんか出来ない。平日ならばかなり緩和されるが、やはり四季の家が休館の火曜日が一番人出が少ないから久しぶりに行ってみた。まずはキノコ横丁へ寄ってみたが、これといったものは見られなかった。その後、下草の葉上に注意しながら熊野池から熊の神社下を散策したが成果が上がらない。ことによったらノーシャッターかなと危惧されたが、昆虫横丁へ曲がったら、たくさんの被写体が待っていてくれた。まずは、発生したばかりのゴマダラオトシブミが葉上に静止していたので、これはラッキーとばんばんシャッターを切って、露出とピントがぴったりのものをカメラに残した。その他、常連さんがいつものように見られたが、ハコベタコゾウムシが可愛らしかったので丁寧に撮影した。最後にキノコの森へ行ってみたが、ダイダイガサはあったものの、絵になるようには生えていなかった。

<今日見られた主なもの>花/ナワシロイチゴ、オカタツナミソウ、クリ等。蝶/アゲハ、ルリシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/ゴマダラオトシブミ(写真上左)、ハコベタコゾウムシ(写真上右)、ハスジカツオゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、コフキゾウムシ、キベリトゲハムシ、キイロクビナガハムシ、アカガネサルハムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、カノコガ等。キノコ/ダイダイガサ、ベニヒダタケ、ヤブレベニタケ、アラゲキクラゲ等。


6月13日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 昨晩から降り続いた雨は朝には上がったが、まだ道路は濡れていて、これではフイールドの下草の葉上等も乾いていないだろうと思っていたら、またしても小雨がぱらぱら落ちて来た。ちょいと前までは本当に梅雨入りしたのと疑問符を投げかけたが、やっと梅雨らしい天気となった。そんな訳で午後から散策に出かけたが、リンゴカミキリとダイダイガサというキノコを撮りたくて、横浜動物の森公園へ行った。まずは入口でトホシオサゾウムシのカップルを見つけた。ツユクサに産卵する昆虫だから普通に見られるのだが、気温が高いとすぐに逃げられてしまう。しかし、今日は交尾カップルだからか、じっくりと撮影させてくれた。その後、三保市民の森ではクロモジにリンゴカミキリが見られたので、クロモジがあると立ち止まって調べたが発見出来なかった。また、もう1つの目的であるダイダイガサは、絵になるようには生えていなかった。

<今日見られた主なもの>花/テイカカズラ、ムラサキシキブ、クリ等。蝶/アゲハ、サトキマダラヒカゲ、ヒカゲチョウ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ミズイロオナガシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、ダイミョウセセリ等。昆虫/カノコガ(写真上左)、トホシオサゾウムシ(写真上右)、ゴマダラオトシブミ、ヒメシロコブゾウムシ、コフキゾウムシ、ナガゴマフカミキリ、イチモンジカメノコハムシ、アカスジキンカメムシ、クヌギカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ等。キノコ/ダイダイガサ、ミドリスギタケ等。その他/クサイチゴの実、マグワの実、ヘビイチゴの実等。


6月12日(午後)、横浜市(仮称)カイツブリの里

 昼食後も変らずに散策日和、撮影日和なので、こんな日は午前中だけで自宅にUターンする気にはなれないから、短時間の健康昼寝の後に、またしても(仮称)カイツブリの里へ行った。曇り日だから白トビが少なくなるし、カイツブリの雛の成長具合も気になったのである。ポイントに到着して驚いたのだが、前回来た時からたったの3日間しか経っていないのに雛はだいぶ成長していて、親鳥と同じように水中に潜る事も出来るようになっていた。また、親鳥の羽の下に潜り込む事も一度としてなかった。そんな訳で、親鳥は安心して遠くまで行って餌を獲り雛の所に運んでいた。前回は小さな小魚を多く与えていたが、今日はかなり大きな餌も与えていて、雛が飲み込むのに苦労していた。他の野鳥は、カワセミとカルガモ位しか見られなかったが、ホトトギス、ウグイス、ガビチョウが近くでしきりに囀っていた。

<今日見られた主なもの>鳥/カイツブリの親子(写真上左)、カイツブリの雛(写真上右)、カワセミ、ホトトギス、ウグイス、ガビチョウ、カルガモ等。


6月12日(午前)、横浜市緑区三保市民の森

 今日は朝から風も無く曇り日で、湿度こそ高いものの、今の時期としては絶好の散策日和、撮影日和となった。そこで何処へ行こうかなあと思ったが、ゼフィルスは順調に撮れているし、各種のカミキリを撮ろうと三保市民の森へ行った。いつもの場所に車を停めて旧道へ入って行くと、ムクゲが何本も植栽されていて、ラミーカミキリがたくさん見られた。しかし、近づくと飛び去られたり、絵になるような場所に止っていないので、なかなかシャツターを切る事が出来ない。こんなにいるのに今日も駄目なのかなあと思っていたら、飛び立った後に絵になる葉に静止してくれた。また、金属光沢を持つミドリカミキリも飛んで来て良い場所に止ってくれ、2枚の写真がカメラに納まった。その後、谷道へ行ったが、ここではシラホシカミキリ、リンゴカミキリが見られ、まったく今日は美麗カミキリデーやなと笑いが止らなかった。

<今日見られた主なもの>花/ホタルブクロ、ニガナ、ノビル、ナワシロイチゴ、クリ、アジサイ等。蝶/イチモンジチョウ、ウラギンシジミ、ダイミョウセセリ等。昆虫/ラミーカミキリ(写真上左)、ミドリカミキリ(写真上右)、シラホシカミキリ、リンゴカミキリ、アオジョウカイ、ハムシダマシ、ジンガサハムシ、ムネクリイロボタル、カワトンボ、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、クヌギカメムシ、ホソオビヒゲナガ等。その他/ウグイスカグラの実等。


6月10日、横浜市戸塚区舞岡公園

 今日は雨で順延となった、待ちに待った「ゼフィルス観察会」の日である。舞岡公園の主である「ちゃりこば」さんによると、ミドリシジミの発生が遅れているとのことなので、日延べで参加出来なかった方には申し訳ないが、順延はむしろラッキーだったとも言える。ポイントへ直行すると、早くも羽化したてのミドリシジミがハンノキの幹に止っていた。舞岡公園には平地産ゼフィルス6種全てが見られるが、なんと言ってもミドリシジミが一番の人気である。かつては新治市民の森や早野の里等のハンノキ林でも多産したが、蝶採集家や愛護会活動等で減ってしまった。しかし、自然にとっても優しいK女史や舞岡公園に集う自然好きの方々によって、年毎の個体数変動はあるものの、まだかなり見られる。緑色に光る開翅写真を撮ってこそのミドリシジミなのだが、昼食後も大サービスで羽を盛んに開いてくれた。この他、横浜市では珍しい紫に光るコムラサキが1頭見られた。

<今日見られた主なもの>花/アジサイ、イモカタバミ、クリ、イボタ等。蝶/ミドリシジミ(写真上)、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ルリシジミ、コムラサキ、アゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハ、アカボシゴマダラ、サトキマダラヒカゲ、コジャノメ、キチョウ等。昆虫/マダラアシゾウムシ、トホシオサゾウムシ、ヤハズカミキリ、ヒメヒゲナガカミキリ、コクワガタ、ムネクリイロボタル、シオカラトンボ、ヤマサナエ、カノコガ、ユウマダラエダシャク等。その他/モミジイチゴの実、ヤママグワの実等。


6月9日(午後)、横浜市(仮称)カイツブリの里

 昼食は、東名港北PAへ行くのはちょっと面倒だし、ユッケ食中毒事件から安楽亭の焼肉ランチを食べるのも勇気がいる。そこで、またしても近くのスーパー「つるかめ」で、397円のとっても美味しい中華丼を食べた。健康昼寝は曇り日だから田んぼで30分程ですませ、久しぶりに(仮称)カイツブリの里へ行った。このHPの掲示板に、S15さんが親子の微笑ましい写真を投稿してくれたので、私も撮りたくなったという訳である。今年のカイツブリの巣は池の奥の枯葉が溜まる場所なので撮影を躊躇していたが、雛がだいぶ大きくなったから水の綺麗な所まで遠征して来るようになったのだ。それでもかなり遠い所だから、30倍の接眼レンズをつけたデジスコで撮影した。卵は5個、孵化した雛は4羽、しかし、今は3羽となってしまってちょいと寂しいが、まとまりのある写真を撮るならこの位の数の方が楽である。

<今日見られた主なもの>鳥/カイツブリの親子(写真上)、カワセミ、ホトトギス等。


6月9日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日は朝から晴れ、こんな日は日陰の昆虫観察だと家を出たら、次第に雲って来たので行く先を変えて、横浜動物の森公園へ行った。まずは住宅街にある花園で、スイセンノウを撮影した。別名を茎や葉が白い綿毛で覆われているからフランネルソウとも呼ばれ、南ヨーロッパ原産のナデシコ科の植物である。別段とても美しい花ではないのだが、何故だか好きなのである。横浜動物の森公園では、例によって昆虫横丁を覗いてみたが、羽化したてのテングチョウやダイミョウセセリが見られた。前回はミズイロオナガシジミがたくさん見られた雑木林では、これといったものは見られず、坂を少し下った先にある栗林の近くでマグワの実を正味したが、木によって美味さが違う事が分かった。その後、樹液が出ているコナラの大木を見に行ったら、普通は雄が先に発生と思っていたが、カブトムシの雌が無心に吸汁していた。

<今日見られた主なもの>花/スイセンノウ(写真上左)、アジサイ、ムラサキカタバミ、クリ等。蝶/ダイミョウセセリ(写真上右)、テングチョウ、アカボシゴマダラ、コミスジ、メスグロヒョウモン、サトキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメ等。昆虫/カブトムシの雌、アトボシハムシ、ムネクリイロボタル、ホソオビヒゲナガ等。その他/クサイチゴの実、マグワの実等。


6月8日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は「ゼフィルス観察会」で、舞岡公園へ行く筈であったが、起床すると雨が降っていた。そこで、Yahooの天気予報を開いて見ると午後3時まで傘マーク、NHKラジオでは午前中は雨との事、そこで掲示板に中止の旨を記してから布団にUターンとなった。そして10時に再び目覚めて外を見ると、ほんの少し雨粒が舞っているという天気に変っていた。これは失敗、騙されたと嘆いても後の祭りである。もっとも自宅より南の舞岡公園では雨が上がるのが遅かったかもしれない。そんな訳で、午後から新治市民の森へ行った。いつものように遊水池周りから散策を開始したが昆虫の姿は少ない。しかし、カラムシにはラミーカミキリ、栗林ではゴマダラオトシブミが見られた。また、スモモの小道を上った路傍で、北アメリカ原産のキキョウソウが咲いていた。その後、池ぶち広場や鎌立の奥まで行ったが、ゼフィルスを狙う網を持った採集家は居たが、これといったものは見られなかった。

<今日見られた主なもの>花/キキョウソウ(写真上左)、コウゾリナ、オオキンケイギク、ムシトリナデシコ、アカバナユウゲショウ、イモカタバミ、スイカズラ、ナワシロイチゴ、ハコネウツギ等。蝶/アカボシゴマダラ、キタテハ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、モンシロチョウ、キチョウ、ルリシジミ、ベニシジミ、ダイミョウセセリ等。昆虫/キイロクビナガハムシ(写真上右)、ラミーカミキリ、ゴマダラオトシブミ、コイチャコガネ、ムネクリイロボタル、オバボタル、アカガネサルハムシ、シロコブゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、コフキゾウムシ、ヒゲナガハナノミ、ハラビロトンボ、ヤマサナエ、ホシハラビロヘリカメムシ、キスジホソマダラ、ホソオビヒゲナガ等。その他/ヤマグワの実、モミジイチゴの実等。


6月日7(午後)、山梨県山中湖(仮称)キビタキの森

 早起きが功を奏して文学の森公園を一回りして車に戻ったが、まだ11時である。そこで昼食前の一稼ぎとばかりに(仮称)キビタキの森へ行った。すると、キビタキの雄が出迎えてくれて3カット撮影出来たが、枝被りであったり背景が悪かったりポーズが変であったりなので、消去の運命となった。ふと広い草原に目を向けると、シカの親子がこちらを見ている。しかし、シカは大きいからデジスコではほとんど顔だけとなった。正午きっかりに車に戻りコンビニ弁当をぱくついて、寝不足解消とばかりにホトトギスやウグイスの囀りの中で昼寝をした。起床後、約2時間半も野鳥を探したが、やはり抱卵期のようで野鳥の囀りも少なく、やっと出会い頭でキビタキの雄を撮影した。向きを変えてオレンジの胸を見せてよと祈ったが、ああ無常、遠くへ飛び去ってしまった。そこで、この森にもたくさん見られたフジサンシキウツギに登場してもらう事となった。

<今日見られた主なもの>鳥/キビタキの雄(写真上左)、シジュウカラ、ホトトギス、ウグイス、アカゲラ、イカル、キジバト等。花/フジサンシキウツギ(写真上右/文学の森公園にて撮影)、ミバウツギ、ヤブデマリ等。蝶/アサギマダラ、ヤマキマダラヒカゲ等。


6月7日(午前)、山梨県山中湖文学の森公園

 例年のことだが、6月に入るとキビタキ等の野鳥は抱卵期に入って観察出来る個体数はぐっと減る。しかし、花や昆虫はこれからだし、また、平地だと暑いし薮蚊が襲って来るしという訳で、またしても山中湖へ行った。お金をかけて行くのだから曇り日が最高という事で今日になった。まずは野鳥が撮影出来ない恐れが十分にあるので、山中湖文学の森公園へ行った。フジサンシキウツギが美しく、ヤブデマリ、カマツカ、ミツバウツギ等の白い花も見られた。更に、植栽かもしれないが私の大好きなサラサドウダンが咲いていたので、見上げるようにして撮影した。昆虫は曇り日なので蝶は飛んではいなかっが、先月14日の町田市大地沢での観察会で見られた、緑色の金属光沢が美しいドロハマキチョッキリがイタドリの葉に見られた。まだ、揺籃はぶら下がっていなかったから、本格的な活動はこれからだろう。

<今日見られた主なもの>花/サラサドウダン(写真上左)、フジサンシキウツギ、ミバウツギ、ヤブデマリ、カマツカ、ヤマブキ、ヤマブキソウ、ホウチャクソウ等。昆虫/ドロハマキチョッキリ(写真上右)、ルリハムシ等。


6月6日、神奈川県川崎市(仮称)ミドリシジミの里

 本当に梅雨入りしたの?と疑いたくなるような晴天で気温も高い。これでは今日も貧果に泣くなあと思ったが、舞岡公園でミドリシジミが発生したと「ちゃりこば」さんから投稿があったので、もしかしたらと思い(仮称)ミドリシジミの里へ行ってみた。まずは貧果が予想されたし日向は暑いので日陰で昆虫を探したが、昨晩の雨による水滴が完全に乾いていなくて、これといった昆虫は見られなかった。そこでハンノキ林の方へ歩みを進めたが、途中、カラムシの葉上でラミーカミキリを数匹見つけたものの、活動が活発だからすぐに何処かへ飛び去ってしまった。ミドリシジミのポイントには、なんと4名もの蝶屋さんが頑張っていたが、お仲間に入る気がしないので、テイカカズラやオカタツナミソウをカメラに納めた。その後、まあここまで来たのだからとハンノキ林周辺に目を光らせたら、羽化したてのミドリシジミが休んでいた。

<今日見られた主なもの>花/テイカカズラ(写真上左)、オカタツナミソウ、ドクダミ、ユキノシタ、ノアザミ、ニガナ、イモカタパミ、ヤブムラサキ、スイカズラ、ハコネウツギ等。蝶/ミドリシジミ(写真上右)、イチモンジチョウ、サトキマダラヒカゲ、ウラギンシジミ等。昆虫/ラミーカミキリ、ヒメクロオトシブミ、アカガネサルハムシ、トホシテントウ、テントウムシ、ムネクリイロボタル、ヒゲナガハナノミ、チャイロハバチ、キスジホソマダラ等。その他/モミジイチゴの実、ヘビイチゴの実、ウグイスカグラの実等。


6月日5(午後)、東京都(仮称)カワセミの里公園

 昼食は東名港北PAの新メニュー、600円の「つけ麺とミニ鳥丼セット」を食べた。それにしても、もし東名港北PAの「横浜うまいもん亭」が無かったら、私の昼食メニューは、とてもお粗末なものになっていたに違いない。今日は午後からは曇り、ことによったら夕方から雨かもしれないと予報されていたので、田んぼでの健康昼寝を短時間で切り上げて、またしても(仮称)カワセミの里公園へ行った。今日もポイントへ到着すると、すぐに大サービスとなって、ばしばしシャッターを切った。また、メモリーカード切れになったら大変と、カワセミがお留守の間は、ばんばん不出来な画像を消去しまくった。そんな訳で、正味3時間も撮影していたのだが、あっという間のような気がした。いよいよ親鳥は子に餌を運んで来なくなって、「働かぬ者、食うべからず」と諭しているようで、親子の悲しい別れはもうすぐのようである。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミの成鳥の雌(写真上左)、カワセミの幼鳥(写真上右)、アオゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、ハシブトガラス等。


6月5日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 昨日の掲示板に、虫目ピカ一婦人のオカピさんより、ミズイロオナガシジミ発生の投稿があったので、まずはミズイロオナガシジミを探そう、もう一度、ウスモンオトシブミを探してみようと横浜動物の森公園へ行った。まずは例によって昆虫横丁を覗いてみたが、昆虫の姿が少ないなあと思っていたら、横浜市や多摩丘陵では初めての観察となるアシナガオニゾウムシがいて驚いた。かつて弘法山でエノキの伐採丸太で観察しているので、やや山地性と思っていたのである。それにしても、今年の新治市民の森、三保市民の森、横浜動物の森公園は、本当に珍しい昆虫に出会えるなあとほくそ笑んだ。目的のウスモンオトシブミは揺籃だけで、またしても成虫には出会えなかったが、ミズイロオナガシジミは、狭い範囲になんと3頭も見つけた。最もポピュラーで個体数の多い平地産ゼフィルスだが、発生が少ない年もあって観察出来ない事もある。

<今日見られた主なもの>花/ニガナ、コウゾリナ、オオキンケイギク、ムラサキカタバミ等。蝶/ミズイロオナガシジミ(写真上左)、アカボシゴマダラ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ダイミョウセセリ等。昆虫/アシナガオニゾウムシ(写真上右)、トホシテントウ、コフキゾウムシ、ムネクリイロボタル、ヒゲナガハナノミ、チャバネアオカメムシ等。その他/クサイチゴの実、モミジイチゴの実、ヘビイチゴの実、ウグイスカグラの実、アオキの実等。


6月4日、横浜市緑区三保市民の森

 朝起きて空を見上げると、雲一つ無い晴天で気温もかなり高い。こんな日だとゼフィルスは観察しやすい場所には降りて来ていないし、他の昆虫も活動が活発になるから、まこと昆虫撮影には最悪の日和である。しかも、炎天下の散策では暑くて参ってしまうから、日陰の下草に見られる昆虫を撮ろうと三保市民の森へ行った。秘密の場所に車を停めると、まだモミジイチゴの実が残っていたので数粒口の中に放り込んだ。旧道に足を踏み入れると、シラホシカミキリがいて嬉しくなった。更に、ムクゲの葉にラミーカミキリが居たが、気温が高いから近づくとすぐ飛立ってしまった。やっぱりラミーカミキリはカラムシだけでなくムクゲにもいるというのは本当であった。谷道へ入って行くと、これまた美麗なリンゴカミキリが見られたが、敏感ですぐに遠くへ飛び去ってしまった。予想通りゼフィルスは見られずに、同じ道をとぼとぼと引き返した。

<今日見られた主なもの>花/ユキノシタ、ドクダミ、ニガナ、オオキンケイギク、ムラサキカタバミ等。蝶/アカボシゴマダラ、ゴマダラチョウ、サトキマダラヒカゲ、コジャノメ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ダイミョウセセリ等。昆虫/シラホシカミキリ(写真上左)、ラミーカミキリ、リンゴカミキリ、ベニカミキリ、ムネクリイロボタル、テントウムシ、トホシテントウ、コフキゾウムシ、カワトンボ、ホシハラビロヘリカメムシ、チャバネアオカメムシ等。その他/カタツムリの仲間(写真上右)、モミジイチゴの実、ウグイスカグラの実、ヘビイチゴの実等。


6月3日(午後)、東京都(仮称)カワセミの里公園

 今日はいつも期待を裏切らない場所だったにもかかわらず貧果に泣いて、散策時間が延びてしまった。そこで、昼食は近くのスーパー「つるかめ」で397円のとっても美味しい中華丼を食べた。寒い季節は、お弁当はノーサンキューであったが、暖かくなったので、これからはばんばん食する事になるだろう。午後からは、Yahooのオークションで3000円で落札出来たカシオのEX―Z750の中古品の試写のために、(仮称)カワセミの里公園へ行った。すると有り難い事に1羽の幼鳥が止まり木にいて、親鳥が餌を運んで来ると、「ちょうだい、ちょうだい」と羽を小刻みに振るわせて催促する可愛らしい仕草も撮影出来た。もちろん親鳥も撮ったのだが、なんといっても幼鳥が見られる期間は左程無いのだからと、幼鳥にデジスコを向ける方が多かった。もっとも親鳥は子育てでお疲れ気味の様子で、他の季節に比べると容色がかなり衰えていた。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミの幼鳥(写真上)、ホトトギス、ハシブトガラス等。


6月3日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 今日は何処へ行こうかなあと考えたが、ゼフィルスは順調に撮れているから、散策がとても楽で昆虫がたくさん見られる新治市民の森の遊水池と満倉谷戸周辺へまたしても行ってみた。毎度御馴染みの遊水池周辺から散策を開始したが。例年ならたくさん見られるウスモンオトシブが1匹だに見られない。それとは逆に、テントウムシがいたる所で成虫となり、他の昆虫達を圧倒していた。ナミテントウには四つの型があって、黒の地に赤い紋が二つ(二紋型)、黒の地に赤い紋が四つ(四紋型)、黒の地に赤い紋がたくさん(斑紋型)、赤の地に黒い紋がたくさん(紅型)の四型であるが、ここでは二紋型が一番多かったものの、美しい斑紋型が静止していたのでカメラに納めた。今日の特筆事項はラミーカミキリが発生していた事だが、絵になる所に止っていなくて、また気温が高いから、近づくとすぐに飛立ってしまった。

<今日見られた主なもの>花/ニガナ、コウゾリナ、オオキンケイギク、ムシトリナデシコ、アカバナユウゲショウ、イモカタバミ、スイカズラ、ウツギ、ナワシロイチゴ等。蝶/アカボシゴマダラ、ゴマダラチョウ、キタテハ、コミスジ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、モンシロチョウ、ルリシジミ等。昆虫/テントウムシ(写真上右)、オオニジュウヤホシテントウ、ラミーカミキリ、アカガネサルハムシ、イタドリハムシ、シロコブゾウムシ、コフキゾウムシ、ジョウカイボン、アオジョウカイ、セボシジョウカイ、ヒゲナガハナノミ、カワトンボ、ハラビロトンボ、ヤマサナエ、ホシハラビロヘリカメムシ、ホオズキヘリカメムシ等。その他/ヤマグワの実(写真上左)、モミジイチゴの実、ヘビイチゴの実等。


6月1日(午後)、横浜市(仮称)アマサギの里

 昼食は時間がなくなったので、シャキシャキ千切り白髪ねぎ山盛りの、その名もズバリの白髪ねぎ牛丼を近くの「すき家」で食べて外へ出たら、ほんのぱらぱらだが雨が降って来た。しかし、健康昼寝から目覚めたら止んでいたので、ソフマップで5980円で手に入れた中古のカシオEX-Z1080の試写に田んぼへ行った。すると、有り難い事にアマサギが2羽もいてくれて嬉しくなった。ほとんどの田んぼは田植えが終っていたが、まだこれからのものもいくらか残っていた。稲の生長は早いもので、かなり伸びていたのには驚いた。しかし、いざ絵になる写真をとなると幼苗は意外と厄介者で、整然と並んでいればまだしも、そのように見える位置にデジスコを移動出来ないから、かなり乱雑に見える位置からの撮影となった。しかし、何事も無く試写は完了し、またしてもぱらぱらと雨が落ちて来たので、早仕舞いの帰宅となった。

<今日見られた主なもの>鳥/アマサギ(写真上)、コチドリ、ハクセキレイ、ムクドリ、スズメ、カルガモ等。


6月1日(午前)、横浜市都筑区都筑中央公園

 やっと風は治まったが、6月に入ったというのに曇り日でかなり肌寒い。梅雨入り宣言はちょいと早いのではないかと思ったが、この寒さは梅雨寒と表現しても差し支えないように思われる。今日は雨が降り続いたので、キノコが発生していないだろうかと、偵察も兼ねて都筑中央公園へ行った。普通の季節だと公園愛護会活動が盛んだから被写体は少ないのだが、各所にクヌギやコナラの幼木がたくさん植栽されているから、ことにウラナミアカシジミはたくさん見られる。今日も、なんと合計5頭も観察出来たのだから素晴しい。その他は、これといった被写体は見られず、美麗なアカスジキンカメムシを見つけたので撮影した。都筑中央公園はイボタとハンノキも多いので、もしかしたらウラゴマダラシジミやミドリシジミも見られるかもしれない。期待したキノコはほとんど見られず、もう少し経ったらまた行ってみようと引き上げた。

<今日見られた主なもの>花/ウツギ、ヤマボウシ、ウメモドキ、アジサイ等。蝶/ウラナミアカシジミ(写真上左)、コミスジ等。昆虫/アカスジキンカメムシ(写真上右)、ベニカミキリ、ヤツボシハナカミキリ、エゴツルクビオトシブミ、ヒメシロコブゾウムシ、アリスアブ、ホソオビヒゲナガ等。


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