2011年:みちばた散策記

(8月)


8月31日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日は南海上にある大型で強い台風12号の影響で、一日中雨と予報されていたので、飽きるほど寝られるぞと期待していたのに、朝起きたら青空さえ見える散策日和となった。そんな訳で、近場でこの夏一番楽しかった横浜動物の森公園へ行った。まずは昆虫横丁に寄り道すると、クサギカメムシの幼虫がいた位で、これといった昆虫は見られなかったが、オトコエシやダイコンソウが咲いていた。そこで28日にオミナエシ(女郎花)を紹介しているので、今日はオトコエシ(男郎花)を撮影した。しかし、女郎は分かるが男郎とはこれいかに。その後、薮蚊完全防御を施して雑木林に入ると、アカボシゴマダラがカブトムシの雌と仲良く吸汁していた。また、ルリタテハも相変わらず多く、サトキマダラヒカゲも見られた。昆虫ではクロカナブンが圧倒的に多くなったが、横浜では少なくなったシロテンハナムグリに久しぶりに出あった。

<今日見られた主なもの>花/オトコエシ(写真上左)、ヒヨドリバナ、ヘクソカズラ、ダイコンソウ、ハエドクソウ、ツユクサ、ヨウシュヤマゴボウ等。蝶/アカボシゴマダラ(写真上右)、カラスアゲハ、ルリタテハ、コミスジ、クロコノマチョウ、ジャノメチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミ等。昆虫/クロカナブン、カナブン、シロテンハナムグリ、アオドウガネ、カブトムシ、ツチイナゴの幼虫、クサギカメムシの幼虫、トビナナフシ、オオアオイトトンボ等。


8月30日(午後)、横浜市(仮称)カワセミの里公園

 昼食は、長期の夏休みが入った為にご無沙汰していた「すき家」の白髪ねぎ牛丼を食べた。もちろんお新香と味噌汁もプラスしたが、これで420円なのには驚いた。まさか円高還元セールではなかろうが、野田(醤油)新首相の誕生で、しょっぱい増税路線がとられたら堪ったものではない。その後、風も爽やかになった木蔭で昼寝をし、遅ればせながらお墓参りを済ませたら曇って来たので、ちょっと偵察とばかりに(仮称)カワセミの里公園へ行ってみた。するとカワセミがお気に入りの止まり木にいたものの、まだ胸の辺りの羽の色艶が冴えず、生え変わりつつあるような状況であった。しかし、久しぶりのカワちゃんなので紹介する事にした。池には餌を貰えると思ってか、人馴れした大きなミシシッピーアカミミガメがたくさん集り、それをフレンチブルドックが見続けていた。大型の台風が近づいているが、嵐の前の静けさであって欲しくはない。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミ(写真上)、カルガモ等。


8月30日(午前)、横浜市都筑区鴨池公園

 いよいよ行く所が無くなったので、チョウトンボはどうしただろうか、また、今の季節ならではのツクツクボウシを撮ろうと鴨池公園へ行った。このところ雑木林の中に入ると薮蚊の大群が襲いかかって来て、完全薮蚊対策でないととんでもない目にあう。しかし、鴨池公園なら半袖シャツで腰に蚊取り線香をぶら下げればなんとかなるから有り難い。まずはチョウトンボを見に行ったが、まだかなりたくさん飛んでいたものの、他のトンボの姿は少なくなっていた。次に、尾根沿いに都筑中央公園方面に歩いて行ったが、クサギカメムシの幼虫が見られた位で、これといった被写体には巡り会わなかった。しかし、緑道は各種セミの大合唱だからとても賑やかで、アブラゼミは手でも捕まえる事が出来た。目的のツクツクボウシは、何故だかエゴノキの幹が好きでかなり見られた。また、可愛らしい脱殻も各所についていた。

<今日見られた主なもの>花/アレチヌスビトハギ、ヌスビトハギ、ハエドクソウ、ツユクサ、ヤブカラシ等。蝶/アゲハ、クロアゲハ、アカボシゴマダラ、キチョウ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、イチモンジセセリ等。昆虫/ツクツクボウシ(写真上左)、クサギカメムシの幼虫(写真上右)、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、ギンヤンマ、チョウトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、アオマツムシの幼虫等。その他/ヤマボウシの実等。


8月29日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は晴天なのに気温がやや低いので、これなら旭谷戸へ行ってネキトンボが探せると、期待して新治市民の森へ行った。まずは遊水池周りの小道から散策を始めたが、オオブタクサやカラムシ等が繁茂し、大雨で竹が数本倒れて道を塞いでいたので散策どころではなかった。その後、スモモの小道、満倉谷戸へも寄ったが、マユタテアカネが見られる位なので旭谷戸へ急いだ。すると、期待通りに谷戸田前の畑の竹の棒の先にネキトンボが止まっていた。谷戸田の両脇の草原は新治一の野草の宝庫で、タチフウロ、ツリガネニンジン、ワレモコウが咲いていた。また、オニヤンマがパトロールをしていたので、棒を立ててあげたら止まってくれた。最後に、ここまで来たのだからと樹液が出ている筈の雑木林に入ってみると、カブトムシやノコギリクワガタが見られた。以上、晴天だが秋の様な爽やかな散策であったが、薮蚊はかなり活発であった。

<今日見られた主なもの>花/ヘクソカズラ(写真上左)、タチフウロ、ツリガネニンジン、ワレモコウ、クズ、ヌスビトハギ、ツユクサ、ヤブカラシ、ヤマハギ、クサギ、コスモス等。蝶/アオスジアゲハ、キチョウ、サトキマダラヒカゲ、イチモンジセセリ等。昆虫/ネキトンボ(写真上右)、マユタテアカネ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、ハグロトンボ、オニヤンマ、カブトムシ、ノコギリクワガタ、カナブン、アオドウガネ、マメコガネ、ウリハムシ、クロウリハムシ等。


8月28日(午後)、神奈川県海老名市(仮称)シギチの里

 今日は一日中晴れと思っていたが、昼近くになると雲が現われ、曇る時間の方が多くなった。そこで、鳥撮りはかなり飽きては来ているのだが、国道246号線で約30分で(仮称)シギチの里に行けるので、まあ、今日は偵察だねとばかりに行ってみた。ここは人に知られていない筈なのだが、髭の鳥友おじさんがいて驚いた。大場所の平塚の田んぼの鳥影は薄く、また、他にも良い所が無いから来ているとの事であった。休耕田は一昨年、昨年に比べると少なくなったが、それでもかなり広いものが2枚あって、クサシギ、キアシシギ、コチドリが飛来していた。そこで約1ヶ月ぶりとなるデジスコを組み立てて撮影した。かなり長い間車に積んであったし炎天下に駐車した事もあったから心配したが、快適に撮影する事が出来てほっとした。遠征してまでの鳥撮りはする気が失せたが、ここいらまでならちょくちょく来ようと引き上げた。

<今日見られた主なもの>鳥/クサシギ(写真上左)、キアシシギ(写真上右)、コチドリ、カルガモ、ツバメ、セッカ等。


8月28日(午前)、横浜市緑区長津田町(仮称)246の森

 長期の夏休みから帰って来てから自宅近辺のフィールド巡りが続いているが、今日は貧果に泣くかもしれないが、去年、ネキトンボを撮影した長津田町の(仮称)246の森へ行った。散策を開始すると赤いゲンノショウコが咲き出していたが、天気が晴れでもあるし、今一良い写真は得られなかった。そこで、すぐに見つけたチャバネアオカメムシやヘクソカズラをカメラに納めて保険とした。期待したネキトンボは去年いた場所には見られず、木蔭の昆虫横丁でオジロアシナガゾウムシを素直に切り取った。その後、農耕地に下りて行くと、畑の一角や周りに植栽されたオミナエシが美しく咲いていた。夏休みの高原でもたくさん見られたが、日本の秋にはなくてはならぬ名花である。また、植木屋さんの畑にヤマボウシの実が色づいていたので嬉しくなった。ミニチュアのサッカーボールの様で、まこと楽しくなる。実は食べられるとあるが、左程美味しくは無い。

<今日見られた主なもの>花/オミナエシ(写真上左)、ゲンノショウコ、ヘクソカズラ、ツユクサ、ヤブカラシ等。蝶/ツマグロヒョウモン、キチョウ、サトキマダラヒカゲ、イチモンジセセリ等。昆虫/オジロアシナガゾウムシ、マメコガネ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ベッコウハゴロモ、チャバネアオカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ、カノコガ等。その他/ヤマボウシの実(写真上右)等。


8月27日、横浜市青葉区寺家ふるさと村

 長い夏休みをとっていたので、寺家ふるさと村に土日祝のみ現れるN仙人に会いに行った。四季の家でN仙人は来ている?と聞くと、なんと携帯電話を持つようになったとの事で、電話番号を教えて貰った。仙人も現代の利器である携帯電話が必要なのかな、糸電話でも良さそうなものだけどと思ったが、かけて見るとキノコ横丁にいるとの事なので、早速行って見た。すると、セミタケというニイニイゼミの幼虫から出ている冬虫夏草を撮っていた。しばらく話をしてから別行動となって田んぼに降りてゆくと、ナガコガネグモがたくさんいたので、棒の先でつつくと、ぶんぶん網を揺らして面白かった。また、熊野神社入口のクヌギの樹液脇のアズマネザサの葉上で、ヒメジャノメが羽を開いたり閉じたりしていたので頑張って撮影した。その後、昆虫横丁へ行ってみたが、久しぶりにオジロアシナガゾウムシに出会えて嬉しくなった。オジロ君は高原や信州では出会えなかったからだ。

<今日見られた主なもの>花/コバノカモメヅル(写真上左)、ヤマホトトギス、アレチヌスビトハギ、ダイコンソウ、ヘクソカズラ、ツユクサ、ヤブカラシ等。蝶/ヒメジャノメ(写真上右)、サトキマダラヒカゲ、ツバメシジミ、オオチャバネセセリ等。昆虫/オジロアシナガゾウムシ、マメコガネ、トホシテントウ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ベッコウハゴロモ、ホシハラビロヘリカメムシ、キバラヘリカメムシの幼虫、ミヤマフキバッタ、カノコガ等。キノコ/ドクベニタケ、セミタケ等。その他/ナガコガネグモ等。


8月26日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 ここ数日、地元巡りの道端自然観察を繰り返しているが、「暑いなぁ、何もいないなぁ」との愚痴ばかりで、ちょいと嬬恋村から早く帰り過ぎたかなあと悔やむ日々が続いている。しかし、電子レンジしか使わない食事をしていたから、栄養面でも限度がある。この時期だけの飯炊きフレンドでも招待したらいいのだろうが、巷の噂が怖いのでそれも出来ない。そんな訳で、今日はコノシメトンボが色づいたかなと茅ヶ崎公園へ行ってみた。しかし、未成熟なのか雌なのか、見つけたのは麦藁色であった。また、同所にはヌルデの木が3本あるのでマダラアシゾウムシを探したがいなかった。やはり見られる時期が過ぎたのだろう。公園内は、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシとセミの天国で、時期だからツクツクボウシを撮ろうと思ったが良い場所にはいなかった。そんな訳でツクツクボウシやぁーいと探していたら、ミヤマフキバッタがセミの様に木の幹に止まっていた。

<今日見られた主なもの>花/ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ツユクサ、ヤブカラシ等。蝶/アゲハ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、ツマグロヒョウモン、キチョウ、キマダラセセリ等。昆虫/ミヤマフキバッタ(写真上左)、コノシメトンボ(写真上右)、マメコガネ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、ショウリョウバッタ等。


8月25日、横浜市緑区三保市民の森

 今日は朝から雨で、夏休みの疲れを癒す為に布団にUターンした。しかし、雨が止みそうになったので、27日まで有効の100円割引券があったので、長津田町の「かつ屋」で食事をした後に三保市民の森へ行った。いつもの秘密の場所に車を停めると、ススキに愛嬌溢れるショウリョウバッタモドキがたくさんいた。しかし、絵柄の良い場所に止まっていなかったので、エビイロカメムシを撮影した。旧道に下りて行ったが、途中、ツルボ、キツネノカミソリが咲き、蔓植物のトキリマメ、センニンソウ、スズメウリも咲いていた。しかし、身体がだるいし風がやや強いこともあって、撮影する事は諦めた。三保市民の森入口反対側の歩道脇のオオブタクサには、前回と同様にスケバハゴロモが見られ、三保平へも寄り道したが、マユミにキバラヘリカメムシがたくさんいた。その後、かなり足を伸ばしたものの、コウチスズメがいた位で良い被写体には巡り遇わなかった。

<今日見られた主なもの>花/センニンソウ、ツルボ、キツネノカミソリ、スズメウリ、トキリマメ、マルバルコウソウ、フジカンゾウ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ヨウシュヤマゴボウ、ツユクサ、ヤブカラシ、ハキダメギク等。蝶/アゲハ、ツマグロヒョウモン、ヒメウラナミジャノメ、キマダラセセリ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ等。昆虫/コウチスズメ(写真上左)、エビイロカメムシ(写真上右)、アオドウガネ、マメコガネ、ハグロトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、スケバハゴロモ、アミガサハゴロモ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキ、アオマツムシの幼虫、ツチイナゴの幼虫、カノコガ等。


8月24日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は、棒の先に止まるトンボでも撮ろうと新治市民の森へ行った。いつもの場所に車を停めて歩き出すと、「いゃーなに、この湿気、絶えられないよー!」と悲鳴が上がる程の不快指数で、足を引きずるような歩調となった。まずは三保念珠坂公園下の小道へ行ったが、川にはハグロトンボがたくさん飛んでいて、大きなモンキアゲハもひらひら飛んでいた。しかし、カメラの中には何も納まらず、老人ホーム裏の畑へ行くとネキトンボはいたものの、かなり長い竹の棒の先に止まっていたので撮影は諦めた。少年野球の練習場の小道奥まで行くと、クヌギの樹液にルリタテハが見られた。なんでも撮らないと散策記がアップ出来ないと、かなり頑張って撮影した。その後、遊水池周り、スモモの小道、満倉谷戸と回り、熟睡中のラブラドール犬を起こしてから車に戻った。その間、キマダラセセリ、カノコガ、マユタテアカネ、ヒメアカネ等が見られた。

<今日見られた主なもの>花/ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ダイコンソウ、ツユクサ、ヤブカラシ等。蝶/ルリタテハ(写真上左)、キマダラセセリ(写真上右)、アゲハ、モンキアゲハ、キタテハ、キチョウ、ヒメウラナミジャノメ、サトキマダラヒカゲ、ダイミョウセセリ等。昆虫/アオドウガネ、マメコガネ、ウリハムシ、クロウリハムシ、ハグロトンボ、ネキトンボ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、カノコガ等。


8月23日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 色とりどりの花々や美麗な高原の蝶に囲まれて過ごした夏休みが終って自宅に戻ると、毎年散策する気になれない。しかし、やる事が無いので仕方なく何処かへ行こうと車に乗り、横浜動物の森公園へ行った。ここ数日は天気が悪くてまるで嬬恋村にいるような気温であったが、今日からは暑さが戻って来るというので嫌になる。散策を開始して雑木林でヌルデの幹にマダラアシゾウムシはいないかと見ていると、毎朝この近辺を必ず散歩している棒を持ったおじさんに出会った。「女性の弟子が出来たみたいねえ!」というので、誰だろうと思ったら、このHPの掲示板でお馴染みの葛の葉さんの事のようである。「最近、来ないけど?」というので、「薮蚊に刺されるのが嫌みたいよ!」と答えた。しかし、私は今日も薮蚊完全防御スタイルで雑木林をさ迷い、各種の蝶や昆虫を撮影した。まったく、信州でも上州でも横浜でも、馬鹿の1つ覚えの雑木林散策である。

<今日見られた主なもの>花/ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ダイコンソウ、ハエドクソウ、ツユクサ、ヨウシュヤマゴボウ、ヤブガラシ等。蝶/カラスアゲハ、アゲハ、アカボシゴマダラ、ルリタテハ、キタテハ、コミスジ、クロコノマチョウ、ジャノメチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ等。昆虫/ヒグラシ(写真上左)、ノコギリクワガタ(写真上右)、カナブン、アオドウガネ、マメコガネ、カブトムシ、ベッコウハゴロモ、アミガサハゴロモ、アオバハゴロモ、クダマキモドキ、ササキリ、セスジツユムシ、ツチイナゴの幼虫、トビナナフシ、オオアオイトトンボ、コシロシタバ等。


8月19日、長野県上田市信州国際音楽村周辺

 今日は、10泊11日の長かった夏休みの最終日である。しかし、前線が南下して来て雨となり、予定していた湯の丸高原の臼窪湿原には寄れず、このまま帰宅かなあと地蔵峠を下って行くと、昨日散策した信州国際音楽村の上空がかなり明るい。昨日行ったのにまた行くなんて「ちょっとねー」とも思ったが、そこだけしか散策出来そうも無いので仕方が無い。そんな訳で、ほんの少し上った所にある須川湖へ最初に行ってみたが、これといったものには出会えなかった。そこで、またまた完全薮蚊対策をして雑木林にもぐり込んだ。天気が悪いので昆虫の姿は昨日より少なかったが、それでもやっぱりとっても楽しかった。その後、コフキトンボが見られるため池に行ったが水位が低く、車に戻ると午後2時少し前となっていたので、今季一番面白かった雑木林に向って「有難さん」と別れを告げて、2011年の夏休みは無事に終った。

<今日見られた主なもの>花/キクイモ(写真上左)、シラヤマギク、ヘクソカズラ、クズ、オトコエシ、ヒヨドリバナ、ハンゴンソウ、ツリガネニンジン、ハエドクソウ、クルマバナ、メマツヨイグサ、クサフジ、ボタンズル、ナツズイセン、コバギボウシ、ユウガギク、キキョウ、ノアズキ、キンミズヒキ等。蝶/オオムラサキ、ルリタテハ、ジャノメチョウ、サトキマダラヒカゲ、キマダラモドキ、ヒメジャノメ、キチョウ等。昆虫/ヒメスズメバチ(写真上右)、カブトムシ、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、ミヤマカミキリ、カナブン、アオカナブン、キマワリ、ツノアオカメムシ、ノシメトンボ、アキアカネ、アブラゼミ、ミンミンゼミ等。


8月18日(午後)、長野県上田市信州国際音楽村周辺

 涼しい高原にずっといたかったが、前回とても面白かった信州国際音楽村周辺の雑木林へ行った。高峰高原は曇っていたが、高度を下げるにつれて青空が多くなり暑くなったが、風があるので助かった。樹液が豊富に出る雑木林は湿度が高くて薮蚊がわんさかいるから、信州といえども長袖長靴で腰には蚊取り線香をぶ下げ、虫避けスプレーを振り掛けるという、横浜動物の森公園と同じ完全防御スタイルで雑木林に入った。考えてみれば、得体の知れない熟年男性が一人で雑木林をさ迷っているのだから変人に思われそうだ。これがもしご婦人なら、狂女徘徊と思われ警察に通報されるだろう。今日もオオムラサキは数は減ったがかなり見られ、カブトムシはだいぶ少年たちの虫籠に入ったようで少なかったが、飼うのが難しいミヤマクワガタはわんさかいた。そんな訳で、まだかなり新鮮なオオムラサとミヤマクワガタをご紹介する事にした。

<今日見られた主なもの>花/キクイモ、クズ、キキョウ等。蝶/オオムラサキ(写真上左)、ルリタテハ、ジャノメチョウ、サトキマダラヒカゲ、キマダラモドキ、クロヒカゲ、コジャノメ、ヒメジャノメ、スジグロシロチョウ等。昆虫/ミヤマクワガタ(写真上右)、カブトムシ、ミヤマカミキリ、アオカナブン、キマワリ、ノシメトンボ、アキアカネ、ミンミンゼミ、ツノアオカメムシ、ヒメスズメバチ、ベニシタバ、マイマイガ等。


8月18日(午前)、長野県小諸市高峰高原

 今まで紹介して来た様に、美しい花々が咲き乱れる高原は各所にあるのだが、ヤナギランが群生する高峰高原はこの時期絶対見逃せない。そんな訳で湯の丸高原から池の平湿原経由の尾根道ルートで行った。途中、霧に捲かれての風情溢れる高原ドライブを楽しんだ後に高峰高原に到着したが、標高がやや低くなって、時折陽が射す曇り日に変った。下界は今季一の猛暑との事だが、信じられない程の涼しさで、蝶の出はかなり悪かった。そこで、東京から野草観察にバスで来ている団体もいる程だからと花の撮影に徹した。もっとも、樹林下の下草にふと目をやると、今まで新潟県でしか出会った事の無いムツモンオトシブミがいて驚いた。その後、高峰高原なのだからとヤナギランをばっちりと頑張ったが、絵にするのがとっても難しい花で、ああでもないこうでもないと、さんざん作画した結果、一本を背景に暈した2本並びの定番構図となってしまった。

<今日見られた主なもの>花/ヤナギラン(写真上左)、マルバダケブキ、ノアザミ、ノハラアザミ、コキンレイカ、シシウド、アカバナ、シャジクソウ、ヤマオダマキ、アキノキリンソウ、ツリガネニンジン、キキョウ、マツムシソウ、ワレモコウ等。蝶/オオチャバネセセリ(写真上右)、アサギマダラ、クジャクチョウ、コヒョウモン、ヒメキマダラヒカゲ、ベニヒカゲ、モンキチョウ等。昆虫/ムツモンオトシブミ、アキアカネ等。


8月17日(午後)、長野県須坂市峰の原高原

 昼食はもちろん民宿「わたらせ」で超美味の800円の岩魚の塩焼き定食を食べ、これで夏休みの昼食は満足満足とほくそ笑んだ。いつもなら午後からはバラギ湖へ行くのだが、前述したように親子連れの熊が出没しているし、雲行きも妖しいので、皆さんが行った事の無い峰の原高原へ行った。冬場はスキー場のゲレンデなのだが、今は様々な花々が咲き乱れる花園で、特に、コウリンカ、オミナエシ、キキョウが綺麗で、ワレモコウやツリガネニンジンは佃煮にする程あった。ここでも目聡い鎌倉のNちゃんが、開けた場所を旋回するルリボシヤンマを見つけてくれ、蝶では、ミヤマカラスアゲハ、ウラギンヒョウモン、アカセセリ等が見られた。帰路の途中、超有名な菅平高原のダボスによって、広大なススキの原に咲くキキョウやオミナエシやマツムシソウを愛でて、今季の高原合宿観察会は無事に終わった。最後に、峰の原高原の宿泊はペンション「きのこ」をお勧めする。

<今日見られた主なもの>花/キキョウ(写真上左)、コウリンカ(写真上右)、カセンソウ、ヒヨドリバナ、マルバダケブキ、ハンゴンソウ、ノコギリソウ、ウツボグサ、イヌゴマ、オカトラノオ、シシウド、ヤナギラン、メマツヨイグサ、アサマフウロ、ヤマオダマキ、オオバギボウシ、ユウスゲ、コオニユリ、ヒヨドリバナ、ノアザミ、ノハラアザミ、タイアザミ、ツリガネニンジン、マツムシソウ、オミナエシ、ツリフネソウ、キツリフネ、ワレモコウ、キンミズヒキ、ヤマハギ等。蝶/ミヤマカラスアゲハ、キアゲハ、アサギマダラ、キベリタテハ、エルタテハ、ルリタテハ、ウラギンヒョウモン、ミドリヒョウモン、モンキチョウ、ジャノメチョウ、ヒメキマダラヒカゲ、アカセセリ、オオチャバネセセリ、ベニシジミ等。昆虫/シラホシカミキリ、アカハナカミキリ、ヨツスジハナカミキリ、ヒメシロコブゾウムシ、ルリボシヤンマ、アキアカネ等。その他/オオカメノキの実、サルナシの実等。


8月17日(午前)、群馬県吾妻郡嬬恋村鹿沢高原

 今日は、年に一度の待ちに待った高原合宿観察会の日である。今年で6年目となり、マンネリ化したので中止とも思ったが、高原の魅力には抗せず、今年も催す事となった。新規メンバーが加わるかなと期待したが、5回連続参加の古株ばかりであった。私と違って宿賃がかかる2泊3日での参加だが、下界の今夏一の猛暑を避けられただけでも幸せである。例によって午前中は鹿沢高原での蝶の観察がメインとなったが、アサギマダラ、キベリタテハ、エルタテハ、クジャクチョウ、シータテハ等の綺麗どころがたくさんいて、何処へ行っても目聡い鎌倉のNちゃんが、ミヤマサナエをたくさん見つけてくれた。今季は3回目、もう20年以上も来ているのだが、本当に何回来ても止められない止まらないのカルビーのカッパ・エビセン高原である。村営の嬬恋村循環バスがJR吾妻線万座鹿沢口駅から出るようになったので、是非とも来年は多数の参加者を期待したいものである。

<今日見られた主なもの>花/ヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリ、ハンゴンソウ、ノアザミ、ノハラアザミ、ビロードモウズイカ、シシウド、ウド、ヤナギラン、シモツケソウ、ヤマオダマキ、コオニユリ、ツリガネニンジン、ワレモコウ、メマツヨイグサ、ヤマハハコ等。蝶/エルタテハ(写真上左)、クジャクチョウ(写真上右)、シータテハ、キベリタテハ、ミドリヒョウモン、コヒョウモン、ヒメキマダラヒカゲ、オオチャバネセセリ、アサギマダラ等。昆虫/ミヤマサナエ、アキアカネ等。


8月16日(午後)、長野県東御市湯楽里館周辺

 午後からは夕立が心配なので、地蔵峠でちょいと横になってから、ぐんぐん高度を下げて行った。当たり前の事だが、ここが信州?と疑いたくなる暑さで、またしてもコンビニに寄って62円の「氷いちご」で身体を冷やした。今日は夕立で早上がりとなった前回のリベンジという訳である。ターゲットはオナガサナエとマイコアカネで、別段、ここいらでは珍しいものではないのだが、首都圏平地に暮らしていると垂涎のトンボである。まずは、オナガサナエが2匹いた所へ行ってみたが姿は見られなかった。しかし、民家周辺にはミヤマアカネがたくさんいた。次に、マイコアカネのポイントへ移動したが今日は3匹も見られた。この他、マユタテアカネ、アキアカネ、ナツアカネ、コノシメトンボ、ノシメトンボとアカネ類の宝庫で、オニヤンマやコフキトンボも見られた。更に期待したオナガサナエも一匹いたが、良い場所ではないので草の茎でくすぐったら、ああ無常、遠くへ飛んで行ってしまった。

<今日見られた主なもの>花/ヘクソカズラ、ナツズイセン、ツルマメ、ダイコンソウ、ボタンヅル等。蝶/オオムラサキ、ルリタテハ、キタテハ、サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ、コジャノメ等。昆虫/ノシメトンボ(写真上左)、マイコアカネ(写真上右)、マユタテアカネ、アキアカネ、ナツアカネ、コノシメトンボ、ミヤマアカネ、コフキトンボ、オニヤンマ、オナガサナエ、カブトムシ、アオカナブン、シロテンハナムグリ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、マイマイガ、ベニシタバ等。


8月16日(午前)、長野県東御市池の平湿原

 前回来た時にはベニヒカゲは発生初期で、アサギマダラやクジャクチヨウも少なかった。そこで再挑戦とばかりに行ってみた。駐車場に到着すると、風がやや強く時折曇ったりするので半袖では寒い位であった。下界では相変わらずの猛暑との事だが、本当?と疑いたくなった。しかし、そんな天気が災いしてか蝶の出は悪かったが、1時間程すると風が治まって気温も上がり始めた。湿原入口まで降りて行くと、ベニヒカゲが踏みつける程いたのだが、時折、マツムシソウにやって来るだけで良い所に止まらない。太陽が雲に隠れるとクマザサの上に止まるのだが良い絵柄は得られず、仕方無しに石の上で羽を開くものを撮影した。花では相変わらずヤナギランが美しく、アキノキリンソウが咲き始めていた。その後、駐車場まで戻って付近を散策したが良い蝶の写真は撮れず、やはり風も無く気温も高い日が良いんだなあと苦笑した。

<今日見られた主なもの>花/アキノキリンソウ(写真上左)、ヒヨドリバナ、マルバダケブキ、ハンゴンソウ、ノアザミ、ノハラアザミ、ウツボグサ、シシウド、ヤナギラン、アサマフウロ、シャジクソウ、ヤマオダマキ、ニッコウキスゲ、コオニユリ、ツリガネニンジン、マツムシソウ、ワレモコウ等。蝶/ベニヒカゲ(写真上右)、アサギマダラ、クジャクチョウ、シータテハ、コヒョウモン、ヒメキマダラヒカゲ、オオチャバネセセリ等。昆虫/アキアカネ等。


8月15日(午後)、群馬県吾妻郡嬬恋村バラギ湖

 もちろん今日の昼食は草軽電鉄元北軽井沢駅前の「ますや」にて、750円の野菜炒め定食を食べた。ここの美人のおかみさんは、何故だか年をとらないでいつも若々しい。やっぱり素晴しい環境の北軽井沢で暮らしいてるからなのだろう。今日も湿度が高くて夕立が気になったので、昼寝をせずにバラギ湖へ行った。今日の目的は昨年見られたキマダラモドキとゴイシジミだったのだが、破損の著しいキマダラモドキしか見られなかった。そこで雨が降ったら大変と、近くに咲いていたクサレダマやツリフネソウをカメラに納めた。その後、アケボノソウを撮ろうと湖畔一周の遊歩道に入ったが、ああ無常、親子連れだから一番危険なツキノワグマが出没していて、進入禁止のロープが張られて先には行けなかった。雨は午後4時までは降らなかったが、熊さんのお陰で不本意な散策となってしまった。

<今日見られた主なもの>花/クサレダマ(写真上左)、ツリフネソウ(写真上右)、メタカラコウ、オオハンゴンソウ、ハンゴンソウ、ノアザミ、ノハラアザミ、クルマバナ、イヌゴマ、オカトラノオ、シシウド、ウド、ヤナギラン、オトギリソウ、トモエソウ、クサフジ、ツルマメ、ヤマオダマキ、シキンカラマツ、フシグロセンノウ、コバギボウシ、コオニユリ、オヤマボクチ、ツリガネニンジン、キキョウ、キツリフネ、ゲンノショウコ、キンミズヒキ、アカツメクサ、ヤマハギ等。蝶/カラスアゲハ、クジャクチョウ、ウラギンヒョウモン、スジグロシロチョウ、キマダラモドキ、ヤマキマダラヒカゲ、ヘリグロチャバネセセリ等。昆虫/ヒメシロコブゾウムシ、マメコガネ、クロイトトンボ、アキアカネ、ヒョウモンエダシャク、キンモンガ、ベニシタバ等。その他/チョウセンゴミシの実等。


8月15日(午前)、群馬県吾妻郡長野原町浅間牧場

 こちらに来てからアップダウンが多いし、距離もかなり走っているし、ガソリンも高いので、お札が勢い良く飛んで行く。そこで、今日は近場の浅間牧場へ行った。牧場だから自然度は低いのだが、少し残っている林の中や路傍の葉の上をじゅっくり観察していると思わぬものに出くわす。今日はケヤキは生えていないのに、ルイスアシナガオトシブミがいて嬉しくなった。また、毎年恒例のトチバニンジの実を撮ると、コオニユリ、カセンソウ、グンナイフウロ等が咲く、この一帯本来の自然の原っぱへ行った。面積は左程広くはないが何故か心が開放される。蝶では、クジャクチョウ、キアゲハ、アカセセリが見られた。帰路は両側が林でかなり広い道を、下草の葉上に注意しながらゆっくり下った。ヤマハンノキの幼木の葉にはオトシブミが、イケマの葉にはジュウジナガカメムシが、その他、キンモンガ、ヒメシロコブゾウムシ、アカハナカミキリ等、様々な昆虫が見られて楽しかった。

<今日見られた主なもの>花/コオニユリ(写真上左)、カセンソウ、ハンゴンソウ、ノコギリソウ、ノハラアザミ、ノアザミ、ヤマホタルブクロ、ハエドクソウ、イヌゴマ、クサレダマ、シシウドウド、アサマフウロ、グンナイフウロ、クサフジ、ダイコンソウ、ヤマオダマキ、ヤブカンゾウ、ツユクサ、アカツメクサ、ツリガネニンジン、マツムシソウ、オミナエシ、ツリフネソウ、キツリフネ、ゲンノショウコ、ワレモコウ、キンミズヒキ、ヤマハギ等。蝶/カラスアゲハ、キアゲハ、クジャクチョウ、ウラギンヒョウモン、ヒメキマダラヒカゲ、ジャノメチョウ、ヒメウラナミジャノメ、モンキチョウ、アカセセリ、オオチャバネセセリ等。昆虫/オトシブミ、ルイスアシナガオトシブミ、ヒメシロコブゾウムシ、アカハナカミキリ、ジュウジナガカメムシ、アキアカネ、キンモンガ等。その他/トチバニンジンの実(写真上右)、チョウセンゴミシの実等。


8月14日(午後)、長野県東御市湯楽里館周辺

 今日は民宿「わたらせ」は開いていて、超美味の900円の山菜てんぷら定食を食べる事が出来た。なんだかやっと最大の目的が達成された様で、安堵して地蔵峠で昼寝に入ったものの、観光客が多く安眠が出来なかったので、僅か15分程で峠を下って行った。シイタケ栽培用に雑木林が伐採されてから魅力が減じた湯楽里館周辺だが、マイコアカネ、オツネントンボ、オナガサナエ、各種のアカトンボが見られるので嬉しくなる。一番下のポイントはハゼノキが栽培されていたらしく、やたらとミンミンゼミが多いのにはびっくりする。その周辺でオナガサナエを2匹も見つけたのだが、安易に近づいたために真横からの写真しか撮れずに逃げられてしまった。その後、その上のポイントへ移動したが、長野市方面の空は次第に暗くなって雷鳴が轟き、この辺なら大丈夫と思っていたら、30分程の散策の後に降って来て、無念の早上がりとなってしまった。

<今日見られた主なもの>花/カセンソウ、クズ、ヘクソカズラ、ナツズイセン、ガガイモ、ヒヨドリジョウゴ等。蝶/オオムラサキ、ヒメアカタテハ、サトキマダラヒカゲ等。昆虫/ミンミンゼミ(写真上左)、オナガサナエ(写真上右)、オツネントンボ、アキアカネ、ノシメトンボ、アブラゼミ等。


8月14日(午前)、群馬県吾妻郡嬬恋村鹿沢高原

 嬬恋村に来てから中日の折り返しとなり、一番疲れが出て来る頃だし、行くべき所も行ったので、少々飽きも出て来る頃となった。そこで今日は2回目となる至近距離の鹿沢高原へ行った。高峰高原に通ずる林道は途中から未舗装の悪路となるが、その手前まで行ったら、土砂崩落防止のコンクリに、「こんなに標高が低い所にもいたの」と驚く程に、キベリタテハ、エルタテハ、シータテハが見られた。鹿沢高原では相変わらず様々な蝶が見られ、今回は、ウラギンヒョウモンやミドリヒョウモンも見られた。また、やっぱり美麗なクジャクチョウは前回より数を増し、カメラの中に面白いように納った。更に、今季はまだアサギマダラを撮っていなかったので、ヨツバヒヨドリに吸蜜しているものを撮影した。花々の美しさや種類数は池の平湿原や高峰高原には負けるものの、蝶はやっぱり鹿沢高原だなあと改めて感じた。

<今日見られた主なもの>花/ヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリ、ハンゴンソウ、ヤマホタルブクロ、ノアザミ、ノハラアザミ、ビロードモウズイカ、シシウド、ウド、ヤナギラン、アカバナ、メマツヨイグサ、アサマフウロ、クサフジ、ヤマオダマキ、ヤマハハコ、ツリガネニンジン、ゲンノショウコ、ワレモコウ、ヤマハギ等。蝶/アサギマダラ(写真上左)、ウラギンヒョウモン(写真上右)、カラスアゲハ、キベリタテハ、エルタテハ、シータテハ、クジャクチョウ、コムラサキ、ミドリヒョウモン、コヒョウモン、ヒメキマダラヒカゲ、オオチャバネセセリ等。昆虫/アキアカネ等。その他/オオカメノキの実等。


8月13日(午後)、長野県上田市信州国際音楽村周辺

 予想通り菅平高原に一つある信号では3回程待たされたが、その後は、すいすいと下って真田町の駅前食堂へ行った。ここは安い美味い早いの三拍子揃った地元の食堂で、750円の焼肉定食を注文した。その後、短時間の昼寝の後に、62円の「氷いちご」とおやつのアンパンを買って、信州国際音楽村周辺の雑木林へ行った。一番期待していた雑木林は墓地が出来て面積が狭められ樹液の出も低調だったが、マイコアカネやキキョウが見られた。そこで新規開拓とばかりに今まで入った事の無い雑木林へ行くと、カブトムシを採る為の樹液酒場がたくさんあって、オオムラサキが佃煮にする程いたし、カブトムシ、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタもわんさかいて、まこと昆虫少年の憧れの雑木林であった。また、やや暗い場所なので夜行性のミヤマカミキリもたくさんいた。そんな訳で、久しぶりの興奮状態に陥ってしまった事は言うまでも無い。

<今日見られた主なもの>花/キキョウ、キクイモ、クサフジ等。蝶/オオムラサキ、ルリタテハ、ジャノメチョウ、キマダラモドキ、サトキマダラヒカゲ等。昆虫/カブトムシ(写真上左)、ツノアオカメムシ(写真上右)、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、アオカナブン、ミヤマカミキリ、ノシメトンボ、アキアカネ、マイコアカネ、ミンミンゼミ、ヒメスズメバチ、オニベニシタバ等。


8月13日(午前)、長野県須坂市峰の原高原

 昨日から嬬恋村は急に車が多くなった。旧盆の夏休みに入って、涼しさを求めてという訳である。こんな日に車がより多い菅平を抜けて峰の原高原へ行くのも「ちょっとねー」とは感じたが、スキー場に咲くコオニユリでも撮ろうと出かけてみた。しかし、花はまだそれ程ではなく、須坂市へ通ずる林道をのんびり散策しようと予定を変更した。まずは何も撮れない時の保険として、ヒメシロコブゾウムシやアカハナカミキリをカメラに納め林道を下って行くと、土砂の崩落防止のコンクリにキベリタテハが止まっていた。なかなか羽を開いてくれないので粘っていると、犬を連れた熟年の男性が下りて来た。話をしていると、峰の原高原でペンション「きのこ」を営むKさんである事が分かった。キノコの大家で図鑑も出しているし、神奈川きのこの会の方々や著名なキノコ写真家やキノコ画家も泊まりに来るそうである。そんな訳で話はかなり弾んだが、キベリタテハもばっちり撮る事が出来た。

<今日見られた主なもの>花/ハンゴンソウ、ソバナ、ウツボグサ、シシウド、ヤナギラン、コオニユリ、ヒヨドリバナ、ノアザミ、キキョウ、マツムシソウ、オミナエシ、キツリフネ、ワレモコウ等。蝶/キベリタテハ(写真上右)、コムラサキ、サカハチチョウ、ヒメキマダラヒカゲ等。昆虫/ヒメシロコブゾウムシ、アカハナカミキリ、ルリボシヤンマ、ノシメトンボ、アキアカネ等。その他/サルナシの実(写真上左)、オオカメノキの実等。


8月12日(午後)、群馬県高崎市西榛名広域農道

 昼食は地元の食堂で800円のハムエッグ定食を食べた。ハムが4枚に目玉焼きが2個だからボリュームはあるのだが、やはり横浜に比べると割高である。嬬恋村の食堂「けんちゃん」もそうだったが、地方に来たら割高でも食べられるだけで幸せと思わねばならない。嬬恋村に来てから地デジ対策がなされていないのでテレビは見られず、パソコンはもちろん見られないから、睡眠時間が9時間の早寝早起きで健康昼寝も短時間で済むようになった。そんな訳で午後早くから西榛名広域農道周辺の雑木林巡りを開始したが、標高がある程度あるので暑くは無かった。今年は時期が早いから樹液酒場が盛り上がっているのではと期待したのだが左程でも無く、スミナカシを1頭見つけたが羽が大きく破損していた。そんな訳で、横浜の雑木林となんら変らない成果となったが、「まあ仕方が無いですね」と苦笑して帰路についた。

<今日見られた主なもの>花/ヒヨドリバナ、オトコエシ、ナツズイセン、アキノタムラソウ等。蝶/サトキマダラヒカゲ(写真上左)、スミナガシ、イチモンジチョウ、ジャノメチョウ、クロヒカゲ、コジャノメ等。昆虫/ノコギリクワガタ(写真上右)、カブトムシ、ノコギリカミキリ、ルリボシカミキリ、キマワリ、ヒグラシ、マイマイガ等。


8月12日(午前)、群馬県高崎市わらび平森林公園

 今日の下界は猛暑が予想されていて、前橋市では37度になるという。こんなニュースを聞いたら、「ちょっとねー」とたじろぐところだが、毎年一回は散策しているので、午前中は標高がある「わらび平森林公園」へ行ってみた。キャンプ場があるので自然度は低いのだが、去年、憧れのレンゲショウマの自生地を発見したので期待したのである。目的のレンゲショウマは咲き始めで、先端のみ一輪咲いているものばかりであった。その他の花では、フシグロセンノウがたくさんある位で、これといったものは見られない。これはやばいなあと思ったら、炭焼き小屋に積んである丸太に、様々なカミキリムシがやって来ていた。ヤツメカミキリは舞岡公園でも見られるのだが、やはりヤマザクラの丸太に来ていた。そんな訳で、なんとか散策記がアップ出来るぞと車に戻る途中、シラカバの樹液にスミナガシが吸汁し、付近にはコムラサキが舞っていた。

<今日見られた主なもの>花/レンゲショウマ(写真上左)、イヌゴマ、シシウド、シモツケソウ、フシグロセンノウ、ゲンノショウコ、キンミズヒキ等。蝶/カラスアゲハ、スミナガシ、コムラサキ、サカハチチョウ、キチョウ等。昆虫/ヤツメカミキリ(写真上右)、ルリボシカミキリ、キスジトラカミキリ、トラフカミキリ、ノシメトンボ、アキアカネ、ヒグラシ、ツノアオカメムシ等。


8月11日(午後)、長野県上田市上田市民の森

 池の平湿原から地蔵峠へ降りて来る途中、車のラジオから東京では35度の猛暑日となっているとのニュースが流れて来た。これでは下界に降りたら昼寝も出来やしないと、峠の食堂で800円のカツカレーを食べた後に、カラマツの木陰で昼寝を貪った。その後、雲が多くなり上田市民の森の雑木林なら涼しいのではと、ぐんぐん高度を下げて行ったが、さすが水田地帯まで降りて来ると暑くなった。駐車場では木蔭を選んで車を止め、ここまで高度を下げたので、信州といえども腰に蚊取り線香をぶら下げて雑木林の中へ入った。まず目に入って来たのは大好きな渋い魅力のキマダラモドキで、アカマツの幹に止まっていた。また、樹液には久しぶりとなるミヤマクワガタの雄がいて嬉しくなった。山地に行けば普通だが、横浜では見られない緑色に光るアオカナブンも美しく、オニベニシタバやルリタテハも観察出来た。

<今日見られた主なもの>花/オオバギボウシ、ハエドクソウ等。蝶/キマダラモドキ(写真上左)、アゲハ、ルリタテハ、コミスジ、コジャノメ等。昆虫/アオカナブン(写真上右)、カブトムシ、ミヤマクワガタ、クワカミキリ、ナガゴマフカミキリ、ノシメトンボ、アキアカネ、クロイトトンボ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、オニベニシタバ等。キノコ/キタマゴタケ等。


8月11日(午前)、長野県東御市池の平湿原

 この時期、土日は地蔵峠からのシャトルバスでしか池の平湿原へ行けないから、湿原入口の駐車場まで行ける平日の今日行ってみた。駐車場料金は500円だが、これも一種の環境税と思えば腹も立たない。今年は去年に比べ1週間早く来たので、新鮮なコヒヨウモンがかなり見られ、マツムシソウが好みらしく吸蜜していた。花では、久しぶりのご対面となるニッコウキスゲが咲き残っていて嬉しくなった。湿原までは徒歩10分もかからないのだが、両脇には他所より美しく感ずるノアザミが咲いて、蝶さえ来れば良い写真が得られるのだが、残念ながら地味なオオチャバネセセリしかいなかった。また、旧盆過ぎには踏みつける程見られるベニヒカゲも発生初期で数が少なく、今日はお花巡りかなと思ったら、キベリタテハが飛来して路上に止まってくれたり、駐車場に戻る時には、ヒヨドリバナにアサギマダラやヒメキマダラヒカゲがやって来ていた。

<今日見られた主なもの>花/ニッコウキスゲ(写真上左)、マルバダケブキ、ヤナギラン、ハンゴンソウ、ノアザミ、ノハラアザミ、アサマフウロ、シャジクソウ、ヤマオダマキ、ヒヨドリバナ、アキノキリンソウ、マツムシソウ、ワレモコウ等。蝶/コヒョウモン(写真上右)、アサギマダラ、キベリタテハ、エルタテハ、ヒメキマダラヒカゲ、ベニヒカゲ、オオチャバネセセリ等。昆虫/アキアカネ等。


8月10日(午後)、群馬県吾妻郡嬬恋村バラギ湖

 昼食は、もちろん民宿「わたらせ」の山菜てんぷら定食と思って行ったら、ああ無常、今日は臨時休業日であった。そこで仕方なく、鹿沢温泉入口近くの食堂「けんちゃん」へ行って野菜炒め定食を注文した。ご存知の様に嬬恋村は高原キャベツの大産地だから、たっぷりとキャベツを使っていたが、値段が800円とちょいと高い。もっとも、客足が少ない地方だから、都会に比べ割高なのは当然なのかもしれない。ほんの短時間の昼寝の後にバラギ湖へ行ったが、標高がいくらか低くなったためか蒸し暑く、下界では耐えられない程の極暑だろうなあと思われた。午後からは蝶の動きも悪くなるので、大好きなオオハンゴンソウやフシグロセンノウ等の高原の花々をカメラに納めた。その後、遊歩道の一番奥まで行くと、ミドリシジミの仲間の雌と飛び古したアカシジミが見られ、湖畔を一周して車に戻ったが、高温多湿だからかなり疲れた。

<今日見られた主なもの>花/オオハンゴンソウ(写真上左)、フシグロセンノウ(写真上右)、カセンソウ、メタカラコウ、マルバダケブキ、ハエドクソウ、クガイソウ、ウツボグサ、クサレダマ、ウド、ヤナギラン、トモエソウ、ヤマオダマキ、コバギボウシ、コオニユリ、ノアザミ、ノハラアザミ、ユウガギク、ツリフネソウ等。蝶/カラスアゲハ、ウラギンスジヒョウモン、コヒョウモン、キタテハ、モンキチョウ、ジャノメチョウ、ヤマキマダラヒカゲ、ベニシジミ、ミドリシジミの仲間の雌、アカシジミ、ヘリグロチャバネセセリ等。昆虫/セマダラコガネ、マメコガネ、アカハナカミキリ、アキアカネ、ナキイナゴ等。


8月10日(午前)、群馬県吾妻郡嬬恋村鹿沢高原

 さすが夜は涼しく、厚手の羽毛布団をかけてぐっすり眠れた。朝7時に起床して、毎年2日目の恒例となっている至近距離の鹿沢高原へ行った。林道へ入って少し標高が高くなると、アサギマダラがヒヨドリバナにぶら下がっていた。路傍の獣糞には、コムラサキ、エルタテハ、アカタテハ、ルリタテハ、テングチョウがやって来ていたが、獣糞では絵にならないと追払ったが、良い場所には止まってくれなかった。いつもミドリシジミの仲間が見られるミズナラ林に行ってみると、キラキラとエメラルドグリーンに光る雄が羽を開いていた。その後、岩石が露出している場所に行ったが、早くもキベリタテハが1頭いて嬉しくなった。昆虫はこれといったものは見られなかったが、羽化したてのキンモンガがたくさんいた。また、平地でも普通のセマダラコガネも見られた。もちろん避暑に来ているアキアカネはたくさんいて、ワレモコウの花の上に止まっていた。

<今日見られた主なもの>花/ヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリ、ノアザミ、ノハラアザミ、ビロードモウズイカ、クサレダマ、ウド、ヤナギラン、アカバナ、メマツヨイグサ、オトギリソウ、アサマフウロ、クサフジ、チダケサシ、ヤマオダマキ、ノハナショウブ、コバギボウシ、マツムシソウ、オミナエシ、ヤマハギ、ワレモコウ等。蝶/コムラサキの雄(写真上右)、アサギマダラ、テングチョウ、キベリタテハ、エルタテハ、シータテハ、クジャクチョウ、アカタテハ、ルリタテハ、ウラギンヒョウモン、コヒョウモン、サカハチチョウ、クロヒカゲ、ヒメキマダラヒカゲ、オオチャバネセセリ、ミドリシジミの仲間の雄等。昆虫/アキアカネ(写真上左)、ノシメトンボ、コエゾゼミ、セマダラコガネ、マメコガネ、キンモンガ等。その他/オオカメノキの実、シラタマの実等。


8月9日、群馬県吾妻郡嬬恋村プリンスランド

 いよいよ今日から毎年恒例の嬬恋村に於いての長期夏休みに入るが、今朝も普通通りに起床して外回りの掃除を済ませてから出発した。渋滞が心配される環8だが、混んではいたものの無事に関越道に辿り着けた。そんな訳で、昼食は甘楽PAの名物である730円の「もつ煮定食」を食べる事が出来た。東名高速港北PAの「横浜うまいもん亭」なら630円位だろうが、美味しさは最高である。碓井軽井沢インターから滞在先であるプリンスランドまでは、とってもスムーズで、荷物を車から降ろすとキノコの発生が気になって、軽井沢白樺高原教会周辺を散策した。昨年に比べると雨が続いたので発生はかなり多かったが、期待したアカヤマドリは生えていなかった。それでも綺麗なコケの上にウスタケが生えていたので嬉しくなった。花はキツリフネが咲き始め、昆虫では何故か平地に普通なゴマダラカミキリがいて苦笑した。

<今日見られた主なもの>花/ウドの蕾(写真上左)、キツリフネ、ツリガネニンジン、オタカラコウ、キオン、ヤマホタルブクロ、オオバギボウシ、ソバナ、ハエドクソウ、ボタンヅル、ヤマハギ等。昆虫/ゴマダラカミキリ、ジュウジナガカメムシ、ユウマダラエダシャク等。キノコ/ウスタケ(写真上右)、キツネタケ、ナラタケモドキ、テングタケ、アワタケ、イロガワリ、ブドウニガイグチ、ヤマドリタケモドキ、ニオイコベニタケ、ヒロハチチタケ、ツチカブリ等。


8月8日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日は昨日より暑くなって、まこと熱中症が心配である。こう暑くなると昨日のように日陰の葉上の昆虫も少なくなる。そんな訳で、ここしかないなと横浜動物の森公園へまた行った。まずは昆虫横丁を覗いてみたが、昆虫はほとんど見られず、ダイコンソウが咲いているだけだった。掘っ立て小屋上の雑木林では相変わらずのカブトムシ、カナブン、アカボシゴマダラ、ルリタテハで、目の前に止まったタマムシとヒグラシを撮影したのみに終わり、今日の散策記はアップ出来ないのではと嫌な予感が走った。そこで湿地脇の雑木林に期待して踏み込んだら、あっと驚くコムラサキ、残念ながら雌だがとても綺麗な個体であった。湿地にはイヌコリヤナギやアカメヤナギ等のヤナギ類がたくさん生えているので、それらを食樹としているコムラサキがいても良いのになあと思っていたら、ついに観察する事が出来た。長袖シャツは濡れ雑巾のようになったが、来た甲斐があったなあとほくそ笑んだ。

<今日見られた主なもの>花/ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ダイコンソウ、ハエドクソウ、ツユクサ、ヨウシュヤマゴボウ、ヤブガラシ等。蝶/羽を開いたコムラサキの雌(写真上左)、羽を閉じたコムラサキの雌(写真上右)、アカボシゴマダラ、ルリタテハ、キタテハ、コミスジ、クロコノマチョウ、ジャノメチョウ、クロヒカゲ、ヒメジャノメ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミ等。昆虫/タマムシ、クロカナブン、カナブン、アオドウガネ、マメコガネ、カブトムシ、アブラゼミ、ヒグラシ、アミガサハゴロモ、コシロシタバ等。その他/ハナイカダの実等。


8月7日、横浜市緑区三保市民の森

 今日から真夏が戻って来たようで、とても暑い。明後日から嬬恋村にて夏休みに入るが、かつて防寒具を上下着て過ごした事がある位に寒い時もあったが、真夏が戻って来たので良い按配の天候となりそうである。今日は、久しぶりに三保市民の森へ行った。例によって秘密の場所に車を停めて、まずは旧道を歩いた。ムクゲは花がたくさん咲いて綺麗だったが、初夏に見られたラミーカミキリは一匹もいなかった。路傍にはナツズイセンやキツネノカミソリも見られ、もうすぐ旧盆がやって来るんだなあと感じられた。今日の特筆事項は、三保市民の森入口とバス道路を挟んで反対側の歩道脇のオオブタクサ(クワモドキ)に、スケバハゴロモが見られた事だろう。長年にわたってこの周辺を散策しているが、スケバハゴロモは初見初撮りとなった。その他の昆虫は暑さの為に草むらや葉裏に逃げ込んでいるようで、これといったものは見られなかった。

<今日見られた主なもの>花/ナツズイセン、キツネノカミソリ、マルバルコウソウ、ヒヨドリバナ、アキノタムラソウ、メマツヨイグサ、ヘクソカズラ、ハエドクソウ、ツユクサ、ヤブガラシ、ムクゲ等。蝶/サトキマダラヒカゲ、ムラサキシジミ、イチモンジセセリ等。昆虫/スケバハゴロモ(写真上左)、ホシハラビロヘリカメムシの幼虫(写真上右)、ベッコウハゴロモ、アミガサハゴロモ、ヒグラシ、クロウリハムシ、コウゾハマキモドキ等。その他/ハナイカダの実等。


8月6日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 昨日、このHPの掲示板で御馴染みの葛の葉さんのご亭主が半袖シャツ半ズボンで行って、合計10箇所も薮蚊に刺されたらしい。そんな訳で横浜薮蚊の森公園と有り難くない名前を頂いてしまったが、首都圏の里山は何処へ行っても薮蚊が一杯である。しかし、私は完全薮蚊対策をしているから、2時間さ迷い歩いてもまったく刺されない。また、薮蚊が多いから人も来ないので、樹液には昆虫がたくさんいて、薮蚊君もそういう意味では大いに役立っているのである。今日は、まだ紹介していないサトキマダラヒカゲを撮ろうと期待したのだが、何処でも普通の筈だが、発生期に至っていないのか、1頭だけしか見られなかった。9日から19日まで群馬県嬬恋村にて夏休みに入るので、帰宅してからの再挑戦となるだろう。今日も、アカボシゴマダラ、ルリタテハ、カブトムシが一杯で、カナブンとクロカナブンも集って樹液酒場で世間話に花を咲かせていた。

<今日見られた主なもの>花/クサギ、メマツヨイグサ、ヘクソカズラ、ダイコンソウ、ハエドクソウ、ツユクサ、ヨウシュヤマゴボウ、ヤブガラシ等。蝶/アカボシゴマダラ(写真上左)、モンキアゲハ、クロアゲハ、アゲハ、ツマグロヒョウモン、ルリタテハ、ジャノメチョウ、クロヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミ、ダイミョウセセリ等。昆虫/クロカナブンとカナブン(写真上右)、カブトムシ、コクワガタ、アブラゼミ、ヒグラシ、アミガサハゴロモ、マユタテアカネ、コシロシタバ、コウゾハマキモドキ等。その他/ハナイカダの実等。


8月5日(午後)、横浜市緑区梅田川

 昼食は、東名高速港北PAのレストラン「横浜うまいもん亭」へ行って630円のアジフライ定食を食べた。今日は夏休みに入った方が多いのか、あるいは休日が土日から木金に変更になった方が多いのか、平日なのにかなり混雑していた。しかし、早い安い美味いの三拍子揃ったレストランだから、すぐに食べることが出来た。もちろん食後は秘密の日陰での健康昼寝なのだが、いつ雨が降って来てもおかしくない天気だから窓はそれ程開けられないので、かなり暑くてすっきりとした目覚めには程遠かった。しかし、午前中の貧果の為に自宅に帰る気が起きず、62円の「氷いちご」で目を覚ましてから新治市民の森へ行った。しかし、鎌立谷戸奥のカワセミの池はトンボ天国だが全くの閑古鳥で、とほとぼと引き返して来ると、電線にはツバメの幼鳥が止まり、遊水池の手摺の上にはカワセミが止まっていた。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミの雄(写真上左)、ツバメの幼鳥(写真上右)、アオサギ等。


8月5日(午前)、横浜市都筑区鴨池公園

 今朝も空を見上げると、いつシャワーのような雨が降って来てもおかしくない雲行きである。しかし、気温も湿度も高いから布団にUターンという気にもなれなかったので、いつ雨が降って来ても逃げ込む場所のある鴨池公園へ行った。鴨池には、なんと5匹のチョウトンボがひらひら飛んでいて、300ミリクラスのレンズで辛抱強く待てば撮れそうであった。また、水辺の草むらにはキイトトンボが飛んでいたが、私にしては高級なスニーカーを履いていて汚したくないので撮影しなかった。長靴でないと撮影は難しいなあと微笑んだ。そんな稀少種が見られたのに、射程距離に近づけるのはアブラゼミ等のセミとオオシオカラトンボ等で、いつ雨が降って来るかもしれないので、マヤランの群生地まで行って引き返した。途中、アブラゼミでもミンミンゼミでもないセミの鳴き声がしたが、正体は見届けられなかった。ことによったら、クマゼミかもしれない。

<今日見られた主なもの>花/マヤラン、ワルナスビ等。蝶/ヒメアカタテハ、キチョウ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/アブラゼミ(写真上左)、オオシオカラトンボ(写真上右)、ギンヤンマ、チョウトンボ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ、キイトトンボ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、マメコガネ等。


8月4日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 しかし、夏空が帰って来ませんね。天気図を見ると台風や熱低が3つもあって、これでは大気が不安定になっても仕方が無い。今日は午前中曇りとの事であったが、雑木林の中でスコールのような雨に逢った。短時間で止んだから良いものの、シラカシの大木の下で小さな折り畳み傘を差して雨宿りをしたが、かなり濡れてしまった。子供の頃から雑木林で遊んでいたから、夏は雑木林の中で様々な昆虫を撮影するのが大好きである。今日も薮蚊対策を完璧にして、さ迷い歩いた。アカボシゴマダラの異常なる発生もそろそろ収まったのか、ゴマダラチョウが何処へ行ってもかなり見られるようになった。また、ススキの原の住人たるジャノメチョウも健在で、相変わらずカブトムシも多くて楽しくなる。これにノコギリクワガタでも加われば、子供の頃に戻ったように感ずることだろう。まこと、横浜動物の森公園の雑木林は、昆虫観察にはピカ一である。

<今日見られた主なもの>花/ダイコンソウ、ハエドクソウ等。蝶/ゴマダラチョウ(写真上左)、ジャノメチョウ(写真上右)、アゲハ、クロアゲハ、モンキアゲハ、ルリタテハ、アカボシゴマダラ、クロコノマチョウ、クロヒカゲ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミ等。昆虫/カブトムシ、カナブン、クロカナブン、マメコガネ、ノコギリカミキリ、ヒグラシ、アカハネナガウンカ、アミガサハゴロモ、マユタテアカネ、コシロシタバ等。


8月3日、横浜市都筑区大原みねみち公園

 夏と言えばなんたってセミ、そのセミの発生が遅れているというので、今日は葛ヶ谷公園から大原みねみち公園まで散策してみた。葛ヶ谷公園ではたくさんのセミが発生しいて、これなら例年通りだなあと思ったが、大原みねみち公園まで行くと、その姿は急に少なくなった。しかし、発生が一番早いニイニイゼミの羽化がまだ見られたので、他のセミもこれからばんばん現れ、大原みねみち公園も賑やかになるのではなかろうか。エゴノキの実に産卵するエゴヒゲナガゾウムシは葛ヶ谷公園では見られず、大原みねみち公園でも限られた数本のみに発生していただけなので、今年の発生は少な目のようである。他の蝶や昆虫はほとんど見られなかったが、車に戻る途中、エノキの伐採丸太にタマムシが2匹も這っていた。前回も来た時には見られず帰りに見られたので、産卵に来る時間帯があるのかもしれない。

<今日見られた主なもの>花/ヘクソカズラ、ヤブカラシ、アカツメクサ、ムクゲ等。蝶/アオスジアゲハ、アカボシゴマダラ等。昆虫/ミンミンゼミ(写真上左)、タマムシ(写真上右)、ゴマフカミキリ、エゴヒゲナガゾウムシ、マメコガネ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、コシアキトンボ等。その他/ヤマボウシの実等。


8月2日(午後)、横浜市緑区恩田川

 前述したように樹液酒場はとても楽しかったので、終了時間がかなり延びてしまった、そこで、昼食は近くのスーパー「つるかめ」で397円のとっても美味しい中華丼と5個入りのミニドーナツを食べた。その後、今日は涼しいので恩田川の田んぼで昼寝をし、撮りたい鳥もいないから早く帰ろうと思ったら、ツバメが田んぼに挿してある竹の棒の先に止まっていた。双眼鏡で観察してみると顔は赤茶色で羽の色艶は衰えているので、子育てが終った成鳥なのではなかろうか。ツバメというと素早く飛ぶ姿が似つかわしいし、電線に止まっているのを見ることもあるが、棒の先にも止まるのである。そんな訳で、こんな事もあるだろうとまだ車に積んであったデジスコを組み立て、ばんばんシャッターを切った。ツバメは田舎の少年の様に素朴で可愛らしい顔をしていて、私の幼少期における貧乏だったが逞しい少年達の姿を思い起こさせる。

<今日見られた主なもの>鳥/ツバメ(写真上)、スズメ、ハクセキレイ等。


8月2日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 昨日の北八朔公園の樹液酒場では貧果に泣いたので、やはり薮蚊が多くとも横浜動物の森公園が何処よりも毎年最高なので出かけてみた。天気は相変わらずの曇りで涼しく、薮蚊対策として、厚手のジーパン、長袖シャツ、長靴、腰には蚊取り線香をぶら下げ、虫除けスプレーを振りかけて雑木林をさ迷ったが、それ程暑さを感じなかった。まずは掘っ立て小屋上の雑木林へ入ったが、薮蚊は少ないもものの成果が上がらず、湿地横の雑木林に転戦すると、新鮮なルリタテハがなんと4頭もいて嬉しくなった。また、カブトムシは昨日の新治市民の森と同様にかなり見られ、緑区産のカブトムシだけで商売が出来そうであった。憎き薮蚊だが私の身体に寄って来れずに、汗が着いているカメラ周辺で群れをなしていた。そんな訳で、約2時間の雑木林の中での散策で、1回も薮蚊に刺される事無く車に戻る事が出来た。

<今日見られた主なもの>花/ダイコンソウ、ハエドクソウ等。蝶/ルリタテハ(写真上左)、アカボシゴマダラ、ジャノメチョウ、クロヒカゲ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ムラサキシジミ等。昆虫/カブトムシ(写真上右)、カナブン、クロカナブン、マメコガネ、マダラアシゾウムシ、ササキリの幼虫等。


8月1日(午後)、横浜市緑区北八朔公園

 昼食はスーパー「つるかめ」の弁当も飽きたので吉野家へ行くと、牛丼がセールで270円、漬物と味噌汁をプラスしても380円で食べられた。その後、健康昼寝を貪って、東京都の(仮称)アオバズク鎮守の森へ行ってみた。29日の夕方に1羽巣立ったから、かなりの幼鳥が巣立った筈と予想したが、一番成長が遅れていた1羽を残して、合計3羽と両親が高い杉の木の枝に止まっていた。これでは良い写真が撮れないからとUターンして、樹液酒場が気になっている北八朔公園へ転戦した。心配してた通り樹液が枯れ始めていて、ヒカゲチョウとコジャノメが吸汁していたのみであった。薮蚊が少ない良い場所だったのに残念である。そこで午後の部のアップは無しと思ったが、普通は縁が白いのに鮮やかなピンクのアカスジキンカメムシの幼虫がいたので、ご紹介する事となった。それにしても今頃に終齢幼虫とは、いったいどうなっているのだろうと首を傾げた。

<今日見られた主なもの>花/ダイコンソウ等。蝶/クロアゲハ、アカタテハ、ルリタテハ、ヒカゲチョウ、コジャノメ等。昆虫/アカスジキンカメムシの幼虫(写真上左)、エサキモンキツノカメムシの幼虫(写真上右)、オオクモヘリカメムシ、オニヤンマ、カナブン、ベッコウハゴロモ、アオバハゴロモ等。


8月1日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 早いもので夏本番の筈の8月に入った。昨日は降ったり止んだりの天気で、久しぶりに休養する事が出来た。今日は午前中は曇りで午後から晴れとの事なのだが、8月なのにかなり涼しい。こんな過ごし易い天気が続けば電力不足にならないが、農作物の成長には日照と高温が必要である。天気予報によると週半ばから夏が戻って来るようなので、その心配はなさそうだ。今日は前回撮れなかったアカハネナガウンカの顔写真に再挑戦とばかりに、新治市民の森へまた行った。池ぶち広場まで行かないと駄目かなあと思ったが、満倉谷戸の栗林のススキにかなり見られて嬉しくなった。そんな訳で簡単に撮影出来たので、日陰でのびているラブラドール犬を脅して起こしてから、鎌立谷戸奥のカワセミの池や池ぶち広場まで行ったが、これといったものは見られず、池ぶち広場では前回見られたアカハネナガウンカは全くいなかった。

<今日見られた主なもの>花/ヤマユリ、ダイコンソウ、アカバナユウゲショウ等。蝶/アゲハ、アカボシゴマダラ、キタテハ、ジャノメチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、ダイミョウセセリ等。昆虫/アカハネナガウンカ(写真上)、カブトムシ、マメコガネ、ヨツスジトラカミキリ、ハグロトンボ、マユタテアカネ、ササキリの幼虫、ツチイナゴの幼虫等。その他/シロオビトリノフンダマシ等。


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