2011年:みちばた散策記

(12月)



12月31日、神奈川県大和市泉の森公園

 いよいよ今日は大晦日。人並みに掃除に励んだが、植木の剪定や草むしりは済んでいたので短時間で終了した。そこで、東名港北PAへ寄って550円の豚汁定食を食べようと出発したが、メニューを見ていたら700円の野菜炒め定食が食べたくなった。今晩は年越し蕎麦、明日からは雑煮だから、野菜を多くとっておこうと思ったのである。その後、軽い昼寝の後に泉の森公園へ行った。ここもルリビタキやミソサザイ等は見られず、隣接するふれあいの森にトモエガモが来ているというので行ってみようと思ったが、地元の方が「カラスに苛められてから出が悪くなった」というので止めにした。しらかしの池には小さな浅い池にいつもいる筈のカルガモが集結していて、どうしたのだろうと疑問に思った。カモ類以外では、籠脱けの鳥である緑色のワカケホンセイインコがたくさん見られた。

<今日見られた主なもの>鳥/カルガモ(写真上左)、ヒドリガモの雄(写真上右)、マガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、アオサギ、カワセミ、ワカケホンセイインコ、ヒヨドリ等。


12月30日、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 今年も残り2日となった。東日本大震災は言うまでも無く、各地で災害が多発し、個人的にも心身ともに悩み多き年であった。何は無くとも平穏無事が一番と感ずるのは、私だけではあるまい。来年は本当に良い年となって欲しいものである。今日は北風がやや強いものの、マサキの実を撮ろうと早野の里へ行った。しかし、まだ実は弾けていなくて、期待はすぐに裏切られてしまった。そこで小粒のピラカンサの実を撮った。ピラカンサは黄色い実のものもあり、かなりの品種があるのかもしれない。次に、ジャコウアゲハの蛹を見に行ったが、道路際の手摺にも2個ぶら下がっていた。こんな貧果では散策記もままならないと、ハラビロカマキリの卵のうでも撮ろうとハンノキ林の方へ行ったが、高い所にあって撮る事が出来なかった。そこで戻って、植木屋さんの畑のオオデマリの葉痕をカメラに納めた。そんな訳で、今日の写真は全て園芸品種ばかりとなった。

<今日見られた主なもの>花/ソシンロウバイ、サザンカ等。蝶/ジャコウアゲハの蛹等。昆虫/オオカマキリの卵のう、ハラビロカマキリの卵のう等。鳥/オナガ等。その他/オオデマリの葉痕(写真上左)、ピラカンサの実(写真上右)、マサキの実、マユミの実、ヤブムラサキの実、ムラサキシキブの実、ナガコガネグモの卵のう等。


12月29日、横浜市緑区新治市民の森

 今日は天気予報通りに寒波は緩んで、冬としては好適な散策日和となった。そこで、しばらく行っていなかった新治市民の森の旭谷戸へ行った。まずは保険としてカラスザンショウの葉痕を撮ったが、日陰の為に良い写真とはならなかった。ラブラドール犬が日向ぼっこをしていたので起こしてから、丘の上の栗林や畑へ行ったが、これといったものは見られなかった。次に、旧奥津邸脇を通ってモンシロチョウの蛹はないかと探したが、あったのは褐色の巾着袋のようなナガコガネグモの卵のうだけだった。その後、谷戸奥まで行ったが何も無く、仕方なしにヘクソカズラの実を撮った。今日はこれで終了かなと思ったが、草原に点在しているヤマグワに、ツチイナゴのモズのはやにえを見つけてほっとした。ツチイナゴは成虫越冬だからモズの好餌なのだが、刺された時は激痛に見舞われただろうなあとツチイナゴが可哀想になった。

<今日見られた主なもの>昆虫/ツチイナゴのモズのはやにえ(写真上右)、オオカマキリの卵のう等。鳥/カワセミ等。その他/ヘクソカズラの実(写真上左)、ヒヨドリジョウゴの実、ピラカンサの実、マンリョウの実、ムラサキシキブの実、ナンテンの実、ニシキギの実、ツルウメモドキの実、ナガコガネグモの卵のう等。


12月28日、横浜市鶴見区三ッ池公園

 昨日の観察記で、三ッ池公園は「かいぼり」で今季絶望と書いたが、実施日は正月明けだから、まだ水があるかもしれない。また、水があったとしても浅くなっている筈だから、サギ類がいるのではないかと期待したのである。もっとも、「かいぼり」は下之池だけだから、残りの池でキンクロハジロやカルガモ位は撮れるだろうとも思った訳である。まずは下之池へ行ったが、まだ水がかなり残っていてマガモ、ハシビロガモが泳いでいた。浅くなった岸辺ではアオサギ、コサギが見られ、久しぶりにカワセミが杭の上に止まっていた。次に中之池へ行ったが、三ッ池公園では珍しいコガモのペアが1組見られた。その他は、カルガモ、1羽のホシハジロ、それ以外はキンクロハジロで、寒いからか眠っているものがほとんどであった。以上、これといった珍しい鳥はいなかったが、来年も至近距離だから様子だけは見に行くつもりである。

<今日見られた主なもの>鳥/キンクロハジロの雄(写真上左)、コガモの雄(写真上右)、マガモ、ホシハジロ、ハシビロガモ、カルガモ、アオサギ、コサギ、カワセミ、ハクセキレイ、ヒヨドリ等。


12月27日、横浜市鶴見区獅子ヶ谷市民の森

 冬なんだから寒いのは仕方が無いが、昆虫が姿を消すと被写体が極端に少なくなる。今まで各種の木の実・草の実と、12月に入ってから冬芽葉痕でしのいで来たが、それも限界である。かといって冬鳥の飛来は少ないし、更に、三ッ池公園は「かいぼり」で今季絶望となってしまった。そこで、久しぶりに獅子ヶ谷市民の森へ行って、冬芽葉痕と実以外を撮ろうと目を光らせた。まずは、民家の門柱にへばりついているムモントックリバチの空巣を見つけ、次に、民家のブロック塀でキアゲハの蛹を見つけた。民家の庭には柑橘類が植えられていたので、アゲハの蛹なのではないかなあと思ったが、背中の突起が盛り上がり程度で尖っていない。また、頭部の角状の突起も鋭くない。そこでキアゲハの蛹と同定したのだが、もし間違っていたらメールを下さい。そんな訳で、今日は何とか毎度お馴染みのパターンから脱出出来た。

<今日見られた主なもの>花/ニホンスイセン等。蝶/キアゲハの蛹(写真上左)等。昆虫/ムモントックリバチの空巣?(写真上右)、ハラビロカマキリの卵のう等。鳥/モズ、メジロ、シジュウカラ、ハクセキレイ等。その他/ノイバラの実、ヘクソカズラの実、ヒヨドリジョウゴの実、サンショウの実、マンリョウの実、ナンテンの実等。


12月26日、横浜市緑区長津田町(仮称)246の森

 相変わらず雪国では大量の降雪が続いているが、東京でも初氷が張ったと報じられていた。道理で明け方、かなり寒かった訳である。今日からしばらく一番暖かいカストロコートに変え、初めてセーターを着て出発した。車を停めて散策を開始すると、日陰の畑の縁の草原に真っ白に霜が降りていた。霜でも撮ろうかなあとも思ったが、この散策記には相応しくないので止めにした。写真展等の題材にはぴったりなのだが、靴底から冷えが伝わってくるので勇気が必要である。今日も当ったり前だが貧果なので、まずは農家の庭先のウメモドキの実を撮影した。冬鳥の飛来が少ないからか、ウメモドキの実も例年よりたくさん残っているように感ずる。今日の目的地である丘の上の栗林に行ってみると、ウスタビガの空繭は一つあったが、どうやっても絵にする事が出来ずに今回も諦めた。そこで、ニワトコの葉痕とトキリマメの実を撮って引き返した。

<今日見られた主なもの>昆虫/ウスタビガの空繭等。その他/ニワトコの葉痕(写真上左)、トキリマメの実(写真上右)、カクレミノの実、ウメモドキの実、ガマズミの実、マユミの実、ヘクソカズラの実、マンリョウの実、センリョウの実、カラスウリの実、スズメウリの実、ナンテンの実等。


12月25日(午後)、東京都(仮称)ジョウビの森公園

 これまで何遍も記しているが、今年は冬鳥の飛来が遅れている。ことによったら、飛来数が極端に少ないのかもしれない。そんな訳で、何処のフィールドへ行っても、閑古鳥だけが鳴いている。午後から行った東京都(仮称)ジョウビの森公園も例外では無く、去年の今頃だと、マヒワ、ルリビタキの雄、ジョウビタキの雌、シロハラ、トラツグミ等が見られたのだが、今年は常時見られるのはジョウビタキの雌のみである。賑やかな囀りの籠抜けの鳥であるガビチョウの姿も、まったく見られない。いったいどうした事なのだろう。しかし、ここ数日の厳しい寒波で日本海側等では雪が降り続いているとの事だから、餌を探しにくくなった鳥達がもうすぐやって来るかもしれない。今日も散策を開始してしばらくの間は各種カモとカワセミだけだったが、諦めかけた時にジョウビタキの雌が現われて、クロマツの枝に止まって遊んでくれた。

<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雌(写真上)、カワセミ、シジュウカラ、ヤマガラ、ムクドリ、キジバト、キンクロハジロ、ホシハジロ、カルガモ、カイツブリ等。


12月25日(午前)、横浜市緑区梅田川

 今朝も本当に寒い。このまま寒波が居続けるとは思わないが、もう少し暖かくなって貰いたいものである。もっとも、私は厚手のカストロコートと防寒ズボンを履いているので、日向の散策なら寒さ知らずである。そこで今日は新治市民の森に隣接する梅田川周辺を散策した。いつもの場所に車を停めると、真青な空なので、一昨日見つけておいたオオカマキリの卵のうを撮っておこうと満倉谷戸へ寄り道した。オオカマキリの卵のうはふわふわしていて、お菓子のかるめ焼きや吸い物の具の麩のようで、とても親しみを感ずる格好をしている。成虫時にオオカマキリと見分けるのが難しいカマキリ(チョウセンカマキリ)だが、卵のうは硬くて形も全く異なっている。ハラビロカマキリはラグビーボールのようだし、コカマキリは褐色のナメクジ型だし、冬の一日を各種カマキリの卵のう探しに野山を散策するのも楽しいものである。

<今日見られた主なもの>昆虫/オオカマキリの卵のう(写真上左)、ハラビロカマキリの卵のう等。その他/サンシュユの実(写真上右)、ムラサキシキブの実、ガマズミの実、シオデの実、ピラカンサの実等。


12月24日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 昼食は、昨日、スーパー「つるかめ」の格安中華丼と駄菓子コーナーにある5個入りのヤングドーナツを食べたので、今日も「つるかめ」ではねえと迷った。何処にしようかなあと考えていたら、茨城県に住んでいる知人のHPに、女性だけど一人で吉野家へ行って、十勝仕立ての豚丼を食べとあったのを思い出した。そこで、これだとばかりに霧が丘の吉野家へ行った。なるほど今までの豚丼とは異なって、照り焼きみたいで美味しかった。その後、寒くなってから健康昼寝と呼べるほど快適ではないものの、少し眠ってから昨日に引き続いて新治市民の森へ行った。もちろんデジスコによる鳥撮りなのだが、目的のジョウビタキの雄はいたものの枝被りの激しい場所で、絵になる場所に止まってよとかなり辛抱したが、もっと悪い場所に潜り込んでしまった。そこで、毎度お馴染みのカワちゃんとヤマちゃんを撮って引き返した。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミの雄(写真上左)、ヤマガラ(写真上右)、シジュウカラ、ジョウビタキの雄、カシラダカ、モズ、ハイタカ、ムクドリ等。


12月24日(午前)、横浜市緑区三保市民の森

 今日の明け方は、とても寒かった。毛布や羽毛布団はしっかりと掛けているのだが、それでも寒いと感ずるのだから並みの寒波ではない。北国の方々は、どのようにして寒さを耐え忍んでいるのだろう。その昔、大学生活を長野県の松本市で送ったが、徒歩2分の風呂屋から帰って来ると、タオルがかちんかちんに凍っていた。マイナス19度というのも経験したが、それでも寒いと思わなかったのは、綿入りちゃんちゃんこと駱駝の上下の肌着と若さの為だったのに違いない。今日は風が止んだので、散策開始時には昨日よりり暖かく感じたが、被写体は少なくて嫌になった。それでも日溜りに、リュウノウギクがまだ咲いていた。また、オニグルミの株立ちした幼木を見ると、大好きなゴールデンリトリバー似の葉痕だったので、12月に入って2度目となるし背景も悪かったがシャッターを切った。

<今日見られた主なもの>花/リュウノウギク等。その他/オニグルミの葉痕(写真上左)、マユミの実(写真上右)、ウメモドキの実、ヒヨドリジョウゴの実、ヘクソカズラの実、トキリマメの実、アオツヅラフジの実、カラスウリの実、ナンテンの実等。


12月23日、横浜市緑区新治市民の森

 天気予報は見事に当って、今季一番の寒波がやって来た。北海道から北陸にかけての日本海側では暴風雪の警報が出ているとの事で、また、この大荒れは26日まで続くいうのだから、まことクリスマス寒波である。そんな凍えるような朝だから、通常なら布団にUターンの筈なのだが、なんだかそれも飽き飽きして来たので、新治市民の森へ行った。まずは保険として鬼を連想させるニセアカシアの葉痕をカメラに納めた。その後、各種カマキリの卵のうやイラガの繭を探してみたが、オオカマキリの卵のうはあったものの、青空に抜いて撮影したいので次回に回す事にした。また、久しぶりに緑色のウスタビガの空繭を見つけたが、どう撮っても絵にならなかった。そこで、何か無いかなあと池ぶち広場まで行ったが、彩りのあるものは紹介した物ばかりなので、仕方なくサルトリイバラの枯れた実を撮って引き返した。

<今日見られた主なもの>昆虫/クロスジフユエダシャク、ウスタビガの空繭、オオカマキリの卵のう等。鳥/ジョウビタキの雄、カワセミ、アオサギ等。その他/ニセアカシアの葉痕(写真上左)、サルトリイバラの枯れた実(写真上右)、ヒヨドリジョウゴの実、ヘクソカズラの実、イボタの実、ピラカンサの実、アオツヅラフジの実、マユミの実、マンリョウの実、カラスウリの実、ナンテンの実等。


12月22日(夕方)、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 三輪町の散策では、これといったものも見られなかったし、時間をかけて蝶の蛹等を丹念に探す気にもなれなかったら、帰宅途中に鶴見川を挟んで反対側の早野の里へ行ってみた。前述した三輪町で観察出来たジョウビタキに会えるかもと期待したのだが、ポイントで見られたのはオナガとムクドリの群れであった。そこで田んぼに戻ると、相変わらずモズの雄がいて遊んでくれた。図鑑を開くとモズは留鳥ないし標鳥と記してあると思うが、横浜近郊では繁殖期には見られないから留鳥という範疇には入らない。しからば何処で繁殖しているのかと思うのだが、相模川の中流の河川敷では繁殖しているようだし、富士山の裾野の草原では初夏にたくさん見られる。そんな事を考えに入れると、モズはきっと暑がりなのだろう。早野の里に秋から春まで見られるモズは、何処か遠来からやって来たものに違いない。

<今日見られた主なもの>鳥/モズの雄(写真上)、セグロセキレイ、オナガ、ムクドリ、ハシブトガラス等。


12月22日(午後)、東京都町田市三輪町

 今日は冬至である。朝起きて外を見ると、曇り日で寒々しい光景が広がっていた。こんな日に散策したら風邪を引いてしまうと、食事後に布団にUターンしたものの、ぐっすりとは眠れないので、早々と床から離れた。年賀状は昨日投函したし、これといったやる事も無いので、今月末期限の「かつ家」の100円割引券もあるし、カツ丼が食べたくなったので自宅を出発した。もちろん昼食後、折角出て来たのだからと三輪町へ行ってみた。昨日と同様にヒヨドリジョウゴの実が各所で目立ち、日溜りにはニホンスイセンが咲いていた。今日の特筆事項は、ピラカンサの実を撮ろうとポイントへ行ってみたら、ジョウビタキの雄が現われて、近づいても逃げなかったので観察していたら、ピラカンサの実を一粒啄ばんだ。ウメモドキやマユミの実を食べるジョウビタキは観察しているが、不味い筈と思っていたピラカンサの実も食べるんだと驚いた。

<今日見られた主なもの>花/ニホンスイセン(写真上左)、チョウセンレンギョウ等。鳥/ジョウビタキの雄等。その他/ヒヨドリジョウゴの実(写真上右)、イイギリの実、ヘクソカズラの実、イボタの実、ピラカンサの実等。


12月21日、横浜市港北区新吉田町

 一昨日の風邪症状は、くしゃみ3回ルル3錠と暖かくして眠った為か、ほぼ治ったようだったが、安全を期して昨日も自宅蟄居していた。もっとも出かけても、見るもの撮るものもないから気力も起きない。今日は一日中曇りで気温は上がらないとの予報だったが、穏やかに晴れたので、厚着して至近距離の新吉田町へ行った。散策を開始すると、日当りの良い農家の庭先にソシンロウバイやニホンスイセンが咲いていた。丘の上へ通ずる小道を上がって行くと、ヒヨドリジョウゴの実が各所に見られた。草木の葉が落ちたから目立つようになったのである。丘の上のツルウメモドキの実はとても鮮やかだったが、写欲を誘う絵柄は見出せなかった。今日はモンシロチョウの蛹やイラガの繭等も探したのだが見つからず、アオツヅラフジの実がぶら下がっていたので撮影した。しかし、これからどうしましょうという貧果で苦笑いが浮かんで来た。

<今日見られた主なもの>花/ソシンロウバイ、ボケ、ニホンスイセン等。昆虫/ハラビロカマキリの卵のう等。鳥/アオジ等。その他/ポーポーの葉痕(写真上左)、アオツヅラフジの実(写真上右)、マユミの実、マンリョウの実、ヒヨドリジョウゴの実、へクソカズラの実、カラスウリの実、サルトリイバラの実、ツルウメモドキの実、ナンテンの実等。


12月19日、横浜市都筑区鴨池公園

 今朝はかなり冷え込んで、明け方には掛け布団を一枚追加した。散策に出かけるのは気乗りがしなかったが、都筑区方面は真青に晴れ上がっていたので行ってみた。しかし、くしゃみと鼻水が垂れて来て、またもや風邪を引いてしまったようである。それでも折角来たのだからと、アキニレの葉痕を撮影した。可愛らしい男の子の顔を連想させるので「アキ坊」と呼んでいる。無事に良い顔のものをゲット出来たので、もう一枚実でも撮影しようと探したら、ヒヨドリジョウゴの真赤な実とノササゲの青い実を見つけた。ノササゲの実は鞘が捩れる様に開いて、種子がいつまでも鞘についていて独得なる趣きを持っているのだが、今年はなかなかお目にかかれなかったので笑みがこぼれた。鼻水の方は「すき家」の白髪葱牛丼を食べて昼寝すれば治ると思ったが、どうやら明日からしばし寝込む事になりそうである。

<今日見られた主なもの>その他/アキニレの葉痕(写真上左)、ノササゲの実(写真上右)、コマユミの実、ピラカンサの実、イボタの実、マンリョウの実、ヒヨドリジョウゴの実等。


12月18日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 午後からは、昨日面白かった三保町のチョウゲンボウはまた来ているかなあと覗いてみたら、昨日と同じ電柱の上に止まっていた。しかし、お腹が一杯なのか、それとも変なおっさんが来たなあと思ったのか、ほんの少ししか遊んでくれなかった。そこで、昨日は居たには居たが、良い写真が撮れなかったカワセミに再チャレンジとばかりに新治市民の森へ転戦した。途中、無農薬栽培のSさんの畑では耕作を手伝っている老若男女が集って忘年会を盛大に開いていた。会社勤めが終了した身に忘年会は無縁となったが、やはりそれはちょいと寂しいなあと感じた。カワセミの池へ到着すると、午前組の方々が一人去り二人去りして静かになった。水面も昨日に比べると落葉が少なく綺麗で、カワセミ君もかなりの時間遊んでくれた。昨日は午後3時を過ぎると手袋が欲しくなる程冷え込んだが、今日はそれ程でもなかったので助かった。

<今日見られた主なもの>鳥/カワセミの雄(写真上)、ハイタカ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、モズ、ハシブトガラス等。


12月18日(午前)、横浜市都筑区東方公園周辺

 昨日の横浜動物の森公園の散策は貧果に涙したが、これからしばらくどうしよう、野鳥ばかりの散策記も不本意だなあと、今日は少なくともモミジバフウの葉痕は撮れると東方公園周辺へ行った。天気は冬晴れで、葉が落ちて時間が経っていない事もあって、目鼻立ちがはっきりとした葉痕は得られなかったが、カメラの中にゲットした。東方公園内を散策してみると、ハラビロカマキリがまだ見られ、緑色の美しいアオスジアゲハの蛹も見つけたが、どう撮っても不本意な絵柄なので撮影を諦めた。その後、池辺町の方へ降りて行ったが、柿の小枝にイラガの繭を3個もみつけた。今年、自宅の柿にも大発生していて、ちょいと触れて鋭い痛みが走ったが、すぐに手当てをして大事には至らなかった。まことイラガは柿の葉が好きだなあとの再認識に至った。その他は、各種の萎びた実があった位で早々と車に戻った。

<今日見られた主なもの>蝶/アオスジアゲハの蛹等。昆虫/ハラビロカマキリ、イラガの繭等。その他/モミジバフウの葉痕(写真上左)、ムラサキシキブの実(写真上右)、ハナミズキの実、マユミの実、ピラカンサの実、へクソカズラの実、カラスウリの実、スイカズラの実、サルトリイバラの実、ウメモドキの実、ツルウメモドキの実、イボタの実、ナナカマドの実、ナンテンの実、サンショウの実等。


12月17日(午後)、横浜市緑区三保町

 昼食は、昨日に引き続いてスーパー「つるかめ」で298円の野菜たっぷり焼きそばと高菜おにぎりを1個買って食べた。まこと安くてヘルシーなメニューで、胃がもたれる事は無さそうである。その後、東電住宅の空地の道で昼寝を貪ったが、30分程で目覚めて外へ出ると、電柱の上に何か鳥が止まっている。こんな住宅街にチョウゲンボウは来ないだろうからヒヨドリかなと思ったが、横を向いた時に鮮やかな赤褐色の翼の色が目に入ってチョウゲンボウだと分かった。そこで大急ぎでデジスコを組み立て、30程遊んで貰った。どうやら空地に餌がいるようで、何回も飛び降りては電柱や電線に舞い戻った。思う存分撮影がし終わるとチョウゲンボウも恩田川の田んぼの方へ飛び去ったので、今日の午後の本命たる新治市民の森へ行ったが、カワセミ、ヤマガラ、シジュウカラ、モズが見られただけだった。

<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウ(写真上)、ハクセキレイ等。


12月17日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日は、天気予報通り本当に寒くなった。本格的な冬がやって来たなあと感ずるには十分の寒さで、昨日着用するのを躊躇った真冬用の厚手のカストロコートを着て出発した。何処へ行こうかなあと考えたが、これといった当ても無く、何かしら撮れるだろうと気楽な気持ちで横浜動物の森公園へ行った。まずは昆虫横丁へ寄ったが、今の季節は昆虫の姿は皆無で、クサギやニワトコの葉痕が出迎えてくれた。更に丘の上の日曜菜園の方まで歩みを進めたが、サルトリイバラの実が僅かに残っているだけだった。夏場に樹液酒場に集る昆虫達を撮った雑木林へ入ってみると、ヤブランの実があったので保険として撮影した。また、毎年、ヤマウコギにタテジマカミキリが見られのだが今回は発見出来なかったものの、日溜りにムラサキツバメが日向ぼっこをしていた。その後、エノキタケ等を探してみたが見つからず、今季最悪の貧果となった。

<今日見られた主なもの>蝶/ムラサキツバメ等。昆虫/クロスジフユエダシャク等。キノコ/ヒラタケ等。その他/ヤブランの実(写真上左)、クサギの葉痕(写真上右)、トキリマメの実、マユミの実、ムラサキシキブの実、へクソカズラの実、カラスウリの実、スイカズラの実、サルトリイバラの実、ジョロウグモ等。


12月16日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 昼食は、久しぶりにスーパー「つるかめ」の格安中華丼と駄菓子コーナーにある5個入りのヤングドーナツを食べた。もちろん、店内にある電子レンジで温めた事は言うまでも無い。午後からは、平日なので駐車場も空いている筈と泉の森公園へ行った。まずは、例年、ルリビタキやミソサザイが見られるポイントへ寄ってみたが、カメラマンの姿は全く無かった。ルリビタキで有名な何処の公園でも飛来が遅れているが、泉の森公園もしかりという訳である。そこで仕方無しに、「しらかしの池」で毎度お馴染みのカモ類を撮って帰ろうと行ってみたが、相も変らぬ種類ばかりであった。しばらくカモちゃんに遊んでもらっているとカワセミの雄がやって来たが、今日のサービスは左程ではなかった。また、常連のキセキレイやハクセキレイも現れなかった。午後3時を過ぎると空は寒々しい雲に蔽われ、気温がぐんぐん下がって来たので、早や上がりの帰宅となった。

<今日見られた主なもの>鳥/マガモの雄(写真上左)、ヒドリガモの雄(写真上右)、コガモ、カルガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、バン等。


12月16日(午前)、横浜市緑区梅田川

 今日は気温がかなり低くなると予報されていたので、真冬用の厚手のカストロコートを着てみたが、それ程まで寒くは無かったので、今まで着ていた薄手のカストロコートで出発した。昨日、ツルウメモドキの実の良い写真が撮れなかったので、梅田川で再挑戦という訳である。まずは三保念珠坂公園で手摺昆虫観察を試みたが、可愛らしいコミミズクの幼虫が見られ、飛んでばかりいて撮影が難しいクロスジフユエダシャクの雄まで見られた。しかし、一番多かったのはクヌギカメムシで、まだ交尾中のペアもいた。しかし、卵で越冬するカメムシだから、産卵活動が終れば良い訳で、足や触覚の一部が無いものがほとんどであった。その後、目的のツルウメモドキの実のポイントへ行ったが、日陰で寒い所にあるから、撮影に値する実はなかった。そこで、植木屋さんの畑へ行ってナンテンの実を撮った。

<今日見られた主なもの>昆虫/クロスジフユエダシャクの雄(写真上右)、コミミズクの幼虫、エサキモンキツノカメムシ、クヌギカメムシ、ハラビロカマキリの卵のう等。その他/ナンテンの実(写真上左)、トキリマメの実、マユミの実、ツルウメモドキの実、ムラサキシキブの実、ピラカンサの実、サンシュユの実、ハナミズキの実、へクソカズラの実等。


12月15日(午後)、東京都(仮称)ジョウビの森公園

 前述したように新羽町では貧果に泣いて早や上がりとなり、午後からは(仮称)ジョウビの森公園へ行こうと決めて車を走らせた。途中、久しぶりに安楽亭へ寄って脂肪分たっぷりの焼肉ランチを食べた。その後、気温が予報通りぐんぐん上がったから、快適な昼寝の後に(仮称)ジョウビの森公園に到着した。このHPの掲示板でお馴染みのS15さんからジョウビタキの雌の飛来を聞いていたので、去年のポイントへ直行すると、早速出迎えてくれた。先日、NHKのラジオで渡り鳥の話がなされていたが、発信機を装着して渡りルートを確認出来るようになったが、鳥は何丁目何番地まで覚えていて戻って来るとの事であった。ジョウビタキのような小鳥に発信機は装着出来ないので定かではないが、やはり去年過ごした場所に戻るのではなかろうか。とすると、「お帰りなさい」と挨拶せねばならないのかなと微笑んだ。

<今日見られた主なもの>鳥/ジョウビタキの雌(写真上)、カワセミ、シジュウカラ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カルガモ、カイツブリ等。


12月15日(午前)、横浜市港北区新羽町

 昨日は一日中寒かったが、今日は晴れて、11月中旬の暖かさになると予報されていた。しかも風がほとんど無いから、ツルウメモドキの実とチャンチンの葉痕でも撮ろうと、至近距離の新羽町へ行った。散策を開始すると、ピラカンサがこぼれんばかりに実っていた。冬鳥の飛来が遅れているし、各種の実を食べた後に一番最後にビラカンサの実を食べるとの事だから、当然なのかもしれない。目的のツルウメモドキの実は、まだかなり残っていたが、写欲を誘うものには出会えなかった。新羽丘陵公園へ行ってみると、斜面の日溜りでキタテハが日向ぼっこをしていた。農耕地へ降りて行くと高速道路の建設工事がいよいよ始まって、チャンチンやムクロジのある場所には入れなかった。そこで、クズの葉痕やノイバラの実を撮ったりして車に戻った。そんな訳で、再び新羽町へ散策に出かけるのは、かな先となりそうである。

<今日見られた主なもの>花/ホトケノザ等。蝶/キタテハ、モンシロチョウ等。昆虫/アキアカネ、クロスジフユエダシャク等。キノコ/エノキタケ等。その他/クズの葉痕(写真上左)、ノイバラの実(写真上右)、ツルウメモドキの実、ヘクソカズラの実、ピラカンサの実、サンシュユの実等。


12月14日、東京都町田市三輪町

 起床して外を見ると、雨が降ったらしく道路は濡れていた。そんな訳で、食事後に布団にUターンしたのだが、ぐっすりとは眠れないので、早々と床から離れた。年賀状を10枚書いて自動車保険の振込みをしてから、1000円床屋へ行った。こんなに寒いから空いていると思ったが、年末だからかかなり混んでいた。午後からは、少なくともムクロジの葉痕とピラカンサの実は撮れるだろうと三輪町へ行った。ここには山掃除した後に植林する各種の樹木の幼木があるので、葉痕撮影には最適なのである。今日は撮らなかったが、オニグルミ、カラスザンショウ、センダン等もあるから、次回に撮影し紹介する事になるだろう。無事にムクロジの葉痕をカメラに納めると、オオムラサキの幼虫はいるかなと、落葉捲りをしたら簡単に見つかった。寒いからか葉を曲げて顔を覗いたら、微動だにせず直立不動だったので、撮るしかないですねと久しぶりに撮影した。

<今日見られた主なもの>花/チョウセンレンギョウ等。蝶/オオムラサキの幼虫(写真上右)、ゴマダラチョウの幼虫等。昆虫/クロスジフユエダシャク等。その他/ムクロジの葉痕(写真上左)、ヘクソカズラの実、ヒヨドリジョウゴの実、イボタの実、ピラカンサの実、マンリョウの実等。


12月13日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 昼食は2日連続してセブンイレブンだったので、ちょいとお高いが奮発して茅ヶ崎公園入口の中国家庭料理「嘉門」へ行った。その昔、このHPの掲示板でもお馴染みのHさんとお友達のブティックの女店主であるMさんと食事した所である。その時の目的はチャンチンの葉痕だったのだが、横浜冬芽ランドのものは残っているが、茅ヶ崎公園のものは枯れて見られなくなったのはまことに残念である。今日も田んぼで健康昼寝を貪ったが、師走本来の気温となったので掛け布団にくるまった。その後、このまま帰宅するのも不本意だったので、新治市民の森の鎌立谷戸奥のカワセミ池へ行った。カワセミはいたものの他の鳥はヤマガラ位であったので、長年登場している止まり木を立てかけて、小粒ヒマワリの種を捲いたら、写真のようにポーズを決めてくれた。もうすぐ冬至だから3時半を過ぎると寒くなって、早々と車に戻った事は言うまでも無い。

<今日見られた主なもの>花/ヤマガラ(写真上)、カワセミ、エナガ、メジロ、シジュウカラ、モズ等。


12月13日(午前)、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 先日の観察会で、東高根森林公園でも見られたハダカホウズキの実が気になって、茅ヶ崎公園へ出かけた。茅ヶ崎公園には2箇所に生えていて、合計7本位あるのだから素晴しい。しかし、両場所とも葉が萎れて実にも皺が寄り始めていた。それでもなんとかカメラに納め、その後、これまた皺の寄ったシオデの実やゴンズイの実もゲットした。ゴンズイの実はまだまだ新鮮で、他所ではほとんど落ちてしまったのに、どうしてなのだろうかと不思議に思った。その後、エノキタケでも生えていないかと伐採丸太や切り株に注意したが見られず、雑木林の中にはクロスジフユエダシャクが舞っていた。クロスジフユエダシャクの撮影は葉上等に止まるまでかなりの辛抱が必要だから、こうなったら手摺昆虫観察だと生態園に通ずる緑道へ行った。するとテントウムシとキバラヘリカメムシがいて嬉しくなった。

<今日見られた主なもの>花/カンツバキ等。昆虫/キバラヘリカメムシ(写真上右)、テントウムシ、クロスジフユエダシャク等。その他/ハダカホウズキの実(写真上左)、マンリョウの実、ゴンズイの実、シオデの実、ヤブランの実等。


12月12日、横浜市鶴見区三ッ池公園

 いよいよ行く所が無くなって来たし、今までご紹介した鳥以外の、ジョウビタキ、ルリビタキ、アカハラといった冬鳥も落ち着きがなさそうである。そんな訳で、前回、一般撮影機材で散策した時にユリカモメが見られたので、今季初撮りと期待して三ッ池公園に行った。デジスコを組み立てて下之池へ直行すると、水位が1メートル以上も下がっていて、杭が水面よりかなり高く露出していた。しかし、有り難い事にハシビロガモの若鳥の雄がいて、まずは幸先良くカメラに納める事が出来た。この水位の異常な低下は、1月初旬に行なわれる外来生物駆除に備えてのものらしく、いわゆる「かいぼり」が行なわれるという訳である。パークセンターに行って聞いてみると、水源は湧き水と雨だから、元の水位に戻るのは桜が咲く頃だろうとの事であった。そんな訳で、今季の杭乗りカモの撮影は絶望となった。また、ユリカモメも1羽だに見られなかった。

<今日見られた主なもの>鳥/ハシビロガモの若鳥雄(写真上左)、キンクロハジロの雄(写真上右)、カルガモ、ハクセキレイ、ヒヨドリ等。


12月11日(午後)、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 昼食は今まで通った所のメニューは飽き飽きしたし、お仲間から「花虫さんは脂肪分のあるものをとり過ぎる」との有り難いお言葉を頂いているので、セブンイレブンで焼きそばと紅鮭のおにぎりを1個買って食べた。締めて400円ちょいだから、まこと経済的やなあとにんまりした。今日の健康昼寝は暖かいから快適で、その後、まずは上谷本町の田んぼへ行った。すると、昨日の観察会にもご参加下さったS15さん夫妻が見えていた。今日はチョウゲンボウに出会えないと言っていたが、10分もすると飛んで来た。チョウゲンボウは一昨日紹介しているので、早野の里へ行ってモズを撮ろうとお別れした。ポイントに到着すると、畑に立てかけてある角材の上に、まるで置物のようにモズの雄が鎮座していた。相も変らぬ杭モズだが、可愛いから仕方がありませんよねとシャッターをばんばん切った。

<今日見られた主なもの>鳥/モズの雄(写真上)等。


12月11日(午前)、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 今朝も寒かったが昨日より気温が少し高くなるというので、まこと有り難い事と出かけた。何処へ行こうかなあと思ったが、そろそろキハダの葉痕でも登場させようと葛ヶ谷公園へ行った。キハダといったら、その昔、日本の美蝶ナンバーワンに選ばれたミヤマカラスアゲハの食樹で、山地性の樹木の筈だが、茅ヶ崎公園生態園にもあるし、ここ葛ヶ谷公園には数えてみたら5本の幼木が生えていた。いったいどうしてこんなにあるのと首を傾げたが、野鳥が何処かで食べて、糞として撒き散らしたとしか考えようが無い。いずれにしても、葉痕の中でトップクラスの人気があるキハダが近くに生えていて嬉しい限りである。今日はムラサキシキブの実がたくさん見られた位で被写体はとても少なかったが、雑木林の地面を這うように、低くひらひらとたくさんのクロスジフユエダシャクが雪のように舞っていた。

<今日見られた主なもの>蝶/ムラサキシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/クロスジフユエダシャク等。その他/キハダの葉痕(写真上左)、ヘクソカズラの実(写真上右)、ムラサキシキブの実、イボタの実、サルトリイバラの実、ピラカンサの実、マンリョウの実等。


12月10日、神奈川県川崎市宮前区東高根森林公園

 今日は、待ちに待った道端自然観察会の日である。さすが12月に入ると花や虫は少なくなるし、また、冬鳥の飛来も遅れている。そこで、何処へ行こうかなと思案したが、このHPの掲示板でもお馴染みの、まいたにさん、オカピさんのマイフィールドである東高根森林公園で手摺昆虫観察をメインに散策しようという事になった。行ってみて驚いたが、金属製のチョコレート色に塗られた手摺が延々と続いている。そんな手摺に虫好きの面々が目を凝らし、奇声を上げ、一生懸命撮影しているのだから、一般散策者には不思議に思える事だろう。更に、ここで紹介するようなカラスハエトリやコミミズクの幼虫といった、どちらかというとマイナーな生き物に出会えて喜んでいるのだから、奇人変人集団と思われても仕方が無い。今朝はこの冬一の冷え込みで霜も降りたが、手摺昆虫観察はまずまずの成果となってほっとした。

<今日見られた主なもの>花/ツワブキ、カンツバキ等。昆虫/コミミズクの幼虫(写真上右)、アカスジキンカメムシの幼虫、クヌギカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、アオクサカメムシ、テントウムシ、キイロテントウ、クロスジフユエダシャク等。鳥/カワセミ、コゲラ、メジロ等。キノコ/ツノマタタケ、アラゲキクラゲ、キクラゲ等。その他/カラスハエトリの雄(写真上左)、ジョロウグモ、ヤマコウバシの実、シロダモの実、ムラサキシキブの実、コムラサキの実、ウメモドキの実、サンシュユの実、ハダカホウズキの実、ヤブランの実、ヤブミョウガの実、カラスウリの実等。


12月9日(夕方)、横浜市青葉区上谷本町

 今日は氷雨の為に朝食後に布団にUターンしたので、健康昼寝をとる必要も無く、午後1時頃から早野の里の散策となった。しかし、前述したように、これといった被写体が無かったから早目に切り上げ、時間が少々余ってしまった。そこで、帰宅途中にある上谷本町の田んぼに寄ってみた。すると、最近姿が見られなかったチョウゲンボウがいたので、大急ぎでデジスコを組み立てて撮影を開始した。氷雨が降り続いたので狩りも出来ずに、お腹が空いていたのだろう。電柱や電線に止まって草原にいる獲物を捕まえると舞い戻って、むしゃくしゃと食べていた。チョウゲンボの獲物は、ネズミ、小鳥、カナヘビ、カエル、昆虫、ミミズ等なのだが、生き残りのイナゴや成虫越冬のツチイナゴを食べているようであった。これから更に寒くなると昆虫類や両生類は姿を消すから、餌探しは本当に大変になるだろうなあと同情の念を持った。

<今日見られた主なもの>鳥/チョウゲンボウ(写真上)、モズ、ハクセキレイ、ムクドリ、オナガ、スズメ、ハシブトガラス等。


12月9日(午後)、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 今朝も氷雨が降っていたが、東京都の練馬区や埼玉県の熊谷市等では雪が舞ったらしい。いよいよ本格的な冬がやって来た。遅れていたルリビタキ等の冬鳥も見られるようになるだろう。今夏は極暑で残暑も好い加減にしてよと言いたい位で、冬なんか来ないと思っていたが、やはり我が国には四季があるんだなあと微笑んだ。雨は昼前には止んだので、昼食をとるついでに早野の里へ行った。まずは保険としてハナミズキの枝のジャコウアゲハの蛹を撮ったが、見上げると細い枝にもたくさんついていて、合計10匹以上も見られた。芝地に生える背丈の短いウマノスズクサであったが、たくさん生えていたから、こんなに養えたのであろう。その後、ハンノキ林の方へ行ってみたが、これといった被写体は無く、マユミの実を撮って引き返した。途中、林ヶ池の手摺昆虫観察を試みたら、なんとクヌギカメムシが3匹も這っていた。

<今日見られた主なもの>花/ノハラアザミ等。蝶/ジャコウアゲハの蛹(写真上右)、モンシロチョウの蛹等。昆虫/クヌギカメムシ、テントウムシ、ハラビロカマキリの卵のう等。キノコ/ツノマタタケ等。その他/マユミの実(写真上左)、ヤブムラサキの実、ピラカンサの実、スズメウリの実等。


12月8日、横浜市緑区北八朔公園

 今朝も天気予報通りに寒々しい曇り空で、散策は止めと朝食後に布団にUターンしたが、このところの寝溜めが効いて早々目覚めてしまった。そこで、やり残しの植木の剪定や掃除をした後に、とんこつ味のラーメンとおにぎりを食べたいと、東名高速港北PAのレストラン「横浜うまいもん亭」へ行った。昼食後、寒かったがまだ雨が降って来なかったので、サンシュユの実とコクサギの実を撮ろうと隣接する北八朔公園へ行った。サンシュの実はだいぶ少なくなり皺が寄っているものが多かったが、無事にカメラに納める事が出来た。その後、こんなに寒いから手摺にはなにもいないだろうと思ったが、エサキモンキツノカメムシ、オオクモヘリカメムシ、テントウムシ、ビジョオニグモ、シロスジショウジョウグモ等がいて嬉しくなった。最後に、コクサギの実を見に行ったが、写欲が湧くようには実っていなかった。

<今日見られた主なもの>昆虫/エサキモンキツノカメムシ(写真上右)、オオクモヘリカメムシ、テントウムシ、クロスジフユエダシャク等。その他/サンシュユの実(写真上左)、マンリョウの実、コクサギの実、ニシキギの実、ビジョオニグモ、シロスジショウジョウグモ、ジョロウグモ等。


12月7日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 最近、毎度お馴染みの昼食メニューには飽き飽きして来て、コンビニで焼きそばとおにぎりでも食べようかなあと思ったが、ここまで来たのだからと、蕎麦とミニ牛丼セットのある御前田の「吉野家」へ行った。昼食後は、太陽が出ていても掛け布団にくるまっての健康昼寝をした後に、泉の森公園へ行った。「しらかしの池」の水面は、モミジやコナラの紅葉黄葉が映ってとても美しく、水面下に僅かに沈む杭に乗ったヒドリガモやマガモを撮った。今日はカワセミ君が現れないなあと思っていたら、午後2時半から3時まで、なんと30分も同じ止まり木にたたずんでいた。こんなに長い時間同一場所に留まっているのを観察するのは始めてである。その他の野鳥はカモの仲間は相変わらず多いものの、小鳥類はほとんど見られなかった。泉の森公園も、ルリビタキやミソサザイ等の冬鳥の飛来は遅れているようである。

<今日見られた主なもの>鳥/ヒドリガモの雄(写真上左)、カワセミの雄(写真上右)、キセキレイ、マガモ、コガモ、カルガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、バン、コサギ等。


12月7日(午前)、横浜市緑区長津田町(仮称)246の森

 昨日は午前中は雨が降ってはいなかったが寒々しい天気で、風邪を引き返したら大変と散策には出かけなかった。やはり冬場は太陽が出ないと元気も出ない。まあ、歳をとったという事なのだろう。今日は散策には好適な天気となったので、久しぶりに長津田町の(仮称)246の森へ行った。何処へ行っても目ぼしい被写体の無い季節だと分かっていても、散策を開始してしばらくはガマズミの実やカラスウリの実を写した位であった。そこで、キボシカミキリが毎年発生するイチジクの木を数本丹念に探したが、このところの寒さでお隠れになったようである。そんなこんなで、こうなったら何処でも普通でいつも笑みを絶やさないカッキー君(カキの葉痕)を撮って、小川沿いの日陰の小道へ行ったら、マユミの実、トキリマメの実、スズメウリの実、アマチャヅルの実等がぶら下がっていた。また、日溜りには各種の蝶やアキアカネも飛んでいた。


<今日見られた主なもの>花/ノハラアザミ、ノゲシ、コセンダングサ、ハキダメギク等。蝶/ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、ウラナミシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/アキアカネ、ハラビロカマキリの卵のう等。その他/カキの葉痕(写真上左)、トキリマメの実(写真上右)、マンリョウの実、マユミの実、ムラサキシキブの実、ゴンズイの実、ガマズミの実、カクレミノの実、へクソカズラの実、スズメウリの実、アマチャヅルの実等。


12月5日(午後)、横浜市緑区新治市民の森

 昼食は、シルバー割引券があるのでバーミアンの日替わりランチを食べた。値段の安い鶏肉メニューが多いのだが、今日もそうだったので苦笑した。その後、恩田川の田んぼで健康昼寝を貪ったのだが、12月に入ったとはいえ気温が高く晴天だからとても心地良かった。その後、モズ、カワセミ、カモ等を散策記にアップするのも毎度お馴染みとなってしまうから、ヤマガラがたくさんいた新治市民の森の鎌立谷戸奥のカワセミ池へ行った。今日もカワセミはとてもサービスが良くて、完全にこの池に定着したようである。目的のヤマガラも「おやつだよう、みんなおいで」とヒマワリの種をお立ち台の上に乗せると、待ってましたとばかりにやって来た。羽の色合いが淡く感ずるが、これから濃くなるのか、それとも今年生まれた個体なのかもしれない。冬至が近づいているから薄暗くなるのも早く、午後3時45分で切りやめて車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/ヤマガラ(写真上)、カワセミ、ノスリ等。


12月5日(午前)、横浜市鶴見区三ッ池公園

 一昨日雨がかなり降ったので、そろそろエノキタケが発生しているのではないかと、期待して三ッ池公園へ行った。今まで発生が見られた場所を探したが、一箇所だけ切り株からほんの少しだけ生えていた。しかし、まったく絵にならなくて撮影は諦めた。三ッ池公園で目的のものが不発だととても困ってしまうのだが、まずは日当りの良い場所にタイアザミが咲き残っていたので撮影した。お次は昆虫か実だなあと思い、手摺昆虫観察をしながら実も探した。黄色い実のピラカンサ、植栽のマユミやコムラサキの実はあったが今一で、昆虫にいたっては全く姿を見つけ出す事が出来なかった。こうなったらヘクソカズラの実かトキリマメの実だなあと草刈がなされていない斜面を探したが、こんな普通種でも良い状態のものは無く、今日の散策記アップは不可能と思われたが、最後の最後にマンリョウの実を見つけてほっとした。

<今日見られた主なもの>花/タイアザミ(写真上左)、ノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ等。蝶/ヤマトシジミ等。鳥/キンクロハジロ、ユリカモメ、ヒヨドリ等。キノコ/エノキタケ等。その他/マンリョウの実(写真上右)、マユミの実、コムラサキの実、ピラカンサの実、ヤブランの実、トキリマメの実、へクソカズラの実等。


12月4日、横浜市都筑区東方公園周辺

 今日は風がやや強いものの、真青な空が広がった。何処へ行こうかなあと考えたが、どうせ何処へ行っても被写体は少ないだろうからと、近場の東方公園周辺を久しぶりに歩く事にした。車を停めた場所の植え込みのニシキギは真赤に燃え、秋に見られたキバラヘリカメムシは1匹も見られなかった。防火緑地帯のハナミズキの実は全て落果したと思っていたのに、しぶとくかなり残っていた。また、おどけ顔の葉痕を毎年撮っているモミジバフウは落葉し始めていて、この散策記に登場するのももうすぐだろう。池辺町へ降りて行くと路傍の日溜りに、ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、ムラサキシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ等が見られ、寒かった数日前は、どのように過ごしていたのだろうかと思わずにはいられなかった。もちろん、一寸の虫の生命力の逞しさに、拍手を贈った事は言うまでも無い。

<今日見られた主なもの>花/ノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ等。蝶/ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、ムラサキシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/ハラビロカマキリ、イラガの繭等。その他/ハナミズキ(写真上左)、スイカヅラの実(写真上右)、マユミの実、サンショウの実、ツルウメモドキの実、ウメモドキの実、ナナカマドの実、ナンテンの実、へクソカズラの実、カラスウリの実等。


12月3日、神奈川県大和市泉の森公園

 今日も朝から冷たい雨が降っていたが、正午になると止んだので、池のカモならなんとかなるのではないかと泉の森公園へ行った。雨の為に枯れ葉が池にたくさん落ちているのではないかと心配したが、「しらかしの池」の水面はとても綺麗だったのでほっとした。更に、引地川は増水しているのか、コガモがかなり見られたので嬉しくなった。雨上がりだから来園者は少なく、キセキレイが小さな池の止まり木に止まっていたので撮影していたら、カワセミが僕の止まり木だと言わんばかりに飛んで来てキセキレイを追払った。そんな訳で、移動せずしてカワセミもカメラの中に納まった。その他、各種カモ類も落ち着いていて、今季初撮りとなるオナガガモも撮る事が出来た。気温はしばらくするとかなり高くなって来て、スキー帽やマフラーを車に置きに戻る羽目となった。まこと11月中旬から気温の差が激しいなあと苦笑した。

<今日見られた主なもの>鳥/オナガガモ(写真上左)、キセキレイ(写真上右)、マガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、カルガモ、カイツブリ、ハクセキレイ、カワセミ、シジュウカラ等。


12月2日、横浜市緑区新治市民の森

 昨日は午後から雨が上がったが、第3回道端自然写真展の作品搬出を夕方からしなければならないし、それ以上に暗く寒い午後であったので散策する気など起きなかった。今日も一日中雨と予報されていたのだが、午前10時には雨が止んだので、昼食の後に新治市民の森の旧奥津邸で開催されている鎌立写友クラブの野鳥写真展を見に行った。その後、風邪がぶり返してはと、ほんの1時間ばかり散策した。目的は散策記にアップする為の写真2点という訳で、まずは梅田川の「くるみ広場」で羊顔のオニグルミの葉痕を撮影した。12月に入ったので冬芽葉痕のトップバッターに相応しいという訳である。その後、鎌立谷戸奥のカワセミの池のノイバラの実をカメラに収めに行き、「大寒、小寒、山から小僧が飛んで来た」と車に引き返し、エンジンをかけてヒーターをがんがん効かせて暖まった。

<今日見られた主なもの>花/ミゾソバ、イヌタデ、イヌホウズキ、ノゲシ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ等。昆虫/オオカマキリの卵のう、ハラビロカマキリの卵のう等。その他/ノイバラの実(写真上左)、オニグルミの葉痕(写真上右)、ツルウメモドキの実、へクソカズラの実、ナンテンの実、ピラカンサの実、カラスウリの実等。


2011年11月のみちばた散策記に戻る