2012年:みちばた散策記

(4月)



4月30日、横浜市緑区三保市民の森

 今日は朝から薄曇りの散策日和で、更なる石の落下も期待して三保市民の森に行った。車を停めて旧道へ降りて行くと、竹林脇に積み上げられた竹に、早くもベニカミキリが1匹這っていた。また、栗林の下にはイチリンソウとナルコユリが群落をつくって、とても綺麗に咲いていた。バス道路へ突き当たると歩道脇の下草に注意して歩いたら、早くもジンガサハムシがいて嬉しくなった。ぴかぴか光って女性に大人気な昆虫である。少し前までは女は野の花、男は昆虫と相場は決まっていたが、最近になって研ぎ澄まされた虫目女性があちこちに出現しているのは脅威である。その後、三保平に寄ってから谷道へ行ったが、ジロボウエンゴサクがたくさん咲いていた。近場の新吉田町でも僅かだが見られるが、こんなに多い所はここしか知らない。更に奥へ行くとツルカノコソウの群生地があって遠目でも白く咲いているのが分かったものの、これといった昆虫等は見られなかったので引き返した。

<今日見られた主なもの>花/ジロボウエンゴサク(写真上左)、イチリンソウ、ニリンソウ、ヒトリシズカ、アマドコロ、ナルコユリ、ホウチャクソウ、ヒメウズ、カキドオシ、アカネスミレ、ツボスミレ、タチツボスミレ、ムラサキケマン、ミツバツチグリ、キランソウ、セイヨウタンポポ、ハルジオン、ツルカノコソウ、ツツジ等。蝶/アゲハ、スジグロシロチョウ等。昆虫/ジンガサハムシ(写真上右)、イチモンジカメノコハムシ、ヨツモンクロツツハムシ、クロウリハムシ、ウリハムシ、ルリクビボソハムシ、ベニカミキリ、カクムネベニボタル、ナナホシテントウ、チャバネアオカメムシ、ヒメホシカメムシ等。鳥/アオゲラ、コゲラ等。


4月29日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 かなりの運動量となった昨日の道端自然観察会の為か、帰宅後に石が動いて下腹部がかなり痛んだ。そこで、ボルタレンサポとデパスを服用してぐっすり眠ったら、あーら不思議、粉々に砕けた石がかなり出た。一昨日の体外衝撃波砕石術(ESWL)を受けた効果が出たのだ。そこで石を集めて成分分析に出すための小瓶に入れたら、5ミリ×10ミリの石の約3割程度が落下した事が分かった。もう少しもう一歩だなあと嬉しくなった。そこで、今日も運動しなければと横浜動物の森公園へ行った。今までなんにも見られなかった昆虫横丁は活況を呈し、キブシの葉も捲かれていた。きっと去年は1匹も観察出来なかったウスモンオトシブミの揺籃に違いない。今日の特筆事項は自宅近辺には少ないヒメウズがたくさんあった事であろう。また、ヌルデの幹にマダラアシゾウムシが1匹見られたが、良い場所に移動してよとお尻をくすぐったら、あーら無常、地面に落ちてしまった。

<今日見られた主なもの>花/ヒメウズ(写真上左)、カキドオシ、タチツボスミレ、ムラサキケマン、ヘビイチゴ、キランソウ、セイヨウタンポポ、ハルジオン、ツルニチニチソウ等。蝶/コミスジ、キチョウ等。昆虫/イチモンジカメノコハムシ(写真上右)、フタホシオオノミハムシ、ルリクビボソハムシ、チャバネアオカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ツマグロオオヨコバイ、クマバチ等。


4月28日、横浜市緑区新治市民の森

 昨日一昨日と雨模様で、また、昨日は運良く空きがあったので体外衝撃波砕石術(ESWL)を受けたものの、石の落下にはまだ数日かかりそうである。そんな訳で体調万全ではないが、運動しなければいけないので、待ちに待った道端自然観察会に出かけた。ここ数週間は天気が悪い呪われた土曜日であったが、気温がぐんぐん上昇する晴天となった。花ではフデリンドウが足の踏み場がないほど咲き乱れていたものの、期待したキンランは冬の寒さの為に開花が遅れていた。蝶ではミヤマセセリがまだ元気良く飛んでいて、トンボではシオヤトンボとカワトンボがたくさん見られた。その他の昆虫となるとかなり数多く見られたが、一番人気はヒメクロオトシブミで、帰り際にはなんとマダラアシゾウムシまで見つかった。姿は確認出来なかったがキビタキやオオルリも囀っていたらしく、ゴールデンウイークの新治市民の森は、毎日出かけてもたくさんのお土産がある事だろう。

<今日見られた主なもの>花/キンラン(写真上左)、ギンラン、エビネ、フデリンドウ、ホタルカズラ、ヒトリシズカ、ツルカノコソウ、カキドオシ、シャガ、スミレ、アカネスミレ、アリアケスミレ、ツボスミレ、タチツボスミレ、ムラサキケマン、ヘビイチゴ、ミツバツチグリ、イチリンソウ、ニリンソウ、キランソウ、カラスノエンドウ、カントウタンポポ、ハルジオン、ジシバリ、レンゲソウ、ケキツネノボタン、ナガミヒナゲシ、ハナズオウ、ツツジ等。蝶/アゲハ、カラスアゲハ、コミスジ、ルリタテハ、アカタテハ、キタテハ、アカボシゴマダラの幼虫、モンキチョウ、モンシロチョウ、ツマキチョウ、キチョウ、ウラギンシジミ、ムラサキシジミ、ベニシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ミヤマセセリ等。昆虫/シオヤトンボの未成熟個体の雄か雌(写真上右)、カワトンボ、マダラアシゾウムシ、カツオゾウムシ、スグリゾウムシ、カオジロヒゲナガゾウムシ、ヒメクロオトシブミ、キマダラカミキリ、アオオサムシ、ナナホシテントウ、クロボシツツハムシ、クロウリハムシ、ホソクビナガハムシ、ルリクビボソハムシ、オオアカマルノミハムシ、イチモンジカメノコハムシ、アカスジキンカメムシの幼虫、チャバネアオカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、アカサシガメ、ツマグロオオヨコバイ、クマバチ、ヒメギスの幼虫、ヤブキリの幼虫、ヤマトフキバッタの幼虫、チャドクガ等。鳥/オオルリ、キビタキ、ウグイス等。キノコ/アミガサタケ、キクラゲ等。その他/アオオニグモ、ハナグモ、各種ハエトリグモ、トキリマメの実、シマヘビ等。


4月25日、横浜市港北区新吉田町

 昨晩は落雷の為に停電となり、HPの転送トラブルが発生したが、悪戦苦闘の末、自力で乗り越える事が出来た。しかし、今回の尿管結石は自力では乗り越えられないようなので、紹介されたO病院の横浜結石破砕センターへ行った。なんと様々な検査等で4時間もかかり、5ミリ×10ミリの石が引っかかっている事が判明した。これでは体外衝撃波砕石術(ESWL)を、数日後に日帰りで受けるしかないとの結論に至った。そんな訳で自宅を午前9時に出て帰宅したのが午後2時30分で、至近距離の新吉田町へ行った。まずは今季撮影していなかったカラスノエンドをカメラに納め、路傍の十字架植物にナガメがたくさんいたが、絵になるようには撮れなかった。今日の特筆事項は赤緑色に光るアカガネサルハムシで、もう出現する時期なんだなあと春の進行を確認した。アカガネサルハムシは全長7ミリなのだから、私の結石の大きさが分かる。こんなものが尿管にあったら、やっぱり凄く痛いよなあと納得した。

<今日見られた主なもの>花/カラスノエンドウ(写真上左)、ニリンソウ、ムラサキケマン、カタバミ、ヘビイチゴ、ナガミヒナゲシ、タチツボスミレ、アメリカスミレサイシン、クサノオウ、セイヨウタンポポ、キュウリグサ、ホトケノザ、シャガ、ハナダイコン、ハナニラ、ビオラ、スノーフレーク、ムスカリ、ニワトコ等。蝶/アカボシゴマダラの幼虫等。キノコ/アミガサタケ等。昆虫/ヒレルクチブトゾウムシ(写真上右)、ナガメ、チャバネアオカメムシ、アカガネサルハムシ等。


4月24日、横浜市都筑区鴨池公園

 午前中に健康保険適用で生命保険も下りる体外衝撃波砕石術(ESWL)設備のある病院へ行くつもりであったが、紹介された先生がお休みとの事で明日になった。今日の天気はピーカンで25度を超える夏日となると予報されていたので、蝶や昆虫は活動的になって、じゅっくり撮影させてくれない筈だから、何処へ行こうかとかなり迷った。もう少し季節が進めば、クズ等の葉が開いて日陰周りを散策すれば良いのだが、今年はかなり先となりそうである。そこで、ヒメシロコブゾウムシや各種カメムシを前回見つけた鴨池公園の昆虫の谷へ行った。有難い事に同じメンバーが揃っていて、更に、ヤツボシハムシ、アトボシハムシ等も見られた。まずは本命のヒメシロコブゾウムシだが、短時間で6匹も見つけたものの、良い場所にじっとしている個体は少なく、かなり探してサービスの良いものを見つけてほっとした。帰りは、アミガサタケを観察し、ヒメコウゾの蕾を撮って車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/ヒメコウゾの蕾(写真上左)、ミツバツチグリ、ナガミヒナゲシ、シャガ、タチツボスミレ、ムラサキケマン、キランソウ、カラスノエンドウ、オニタビラコ、アオキ、ヤマブキ、シロヤマブキ、ツツジ等。蝶/モンキチョウ、モンシロチョウ、キチョウ、ムラサキシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ等。昆虫/ヒメシロコブゾウムシ(写真上右)、チャバネアオカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、アカスジキンカメムシの幼虫、クロウリハムシ、ヤツボシハムシ、アトボシハムシ等。キノコ/アミガサタケ、タマキクラゲ等。鳥/アオゲラ等。


4月22日、横浜市緑区梅田川

 空を見上げると今にも雨が降って来そうな曇りで、こんな日は蝶はもちろん各種の昆虫の出が悪いし、花を閉じてしまう植物も多い。しかし、明日は雨だし、明後日は石専門の病院に行くつもりだから、今日行かないと間が開いてしまう。そこで、しぶしぶ梅田川へ行ってみた。遊水池周りから散策を開始したが、名前も知らないハチが数種類いたものの撮影する気にはなれなかった。梅田川から離れて雑木林の縁を歩いていると、細い蔓植物の芽吹きが見られた。なんだろうと思ったら、独特な格好の鞘が残っていて、トキリマメだと分かった。へぇーそうなんだ、トキリマメはクズと同じように茎の全てが枯れないんだと分かった。その後も葉上で休むモンシロチョウやベニシジミを見つけたが絵にならず、民家の庭先のキクの若葉に気をつけて歩いていたら、やっと可愛らしいキクスイカミキリを見つけた。帰路は反対側を歩いて、大地主のYさん宅竹林の咲き始めたクマガイソウを愛でて車に戻った。

<今日見られた主なもの>花/クマガイソウ、シャガ、タチツボスミレ、クサノオウ、ムラサキケマン、ニリンソウ、カントウタンポポ、キランソウ、カラスノエンドウ、ジシバリ、オニタビラコ、ウグイスカグラ、ハナズオウ等。蝶/ベニシジミ、モンシロチョウ等。昆虫/キクスイカミキリ(写真上右)、ツマグロオオヨコバイ等。その他/トキリマメの芽吹(写真上左)等。


4月21日、横浜市緑区新治市民の森

 今日も石が落ちていないようなので、運動をしなくてはと、しぶしぶ新治市民の森へ行った。話は横道に逸れるが、昨日、複数の私専用おこづい貯金の残高等を確認したら、パソコンを買い替えたり、車検があったりしてかなり減っている筈と思ったら、あーら不思議、左程減っていない。何故だろうと考えたら、2月にインフルエンザに罹って長期間の自宅蟄居を強いられ、昼飯代、ガソリン代、おやつ代を使わなかった事も大きいようである。まあ病気も悪い事だけではないなあと苦笑した。新潟県へ行くと農道にいくらでも見られるスミレだが、近場ではここでしか見られないスミレの群落のあるポイントへ行った。有難い事に咲き出していて、なんとかカメラに納めて、池ぶち広場に向かう途中、ヤニサシガメがスイバの葉や茎に止まっていた。ヤニサシガメは樹木専門と思っていたから驚いた。近場でも普通種でも、新しい知見が広がって来るなあと嬉しくなった。

<今日見られた主なもの>花/スミレ(写真上左)、マルバスミレ、アカネスミレ、タチツボスミレ、ヒトリシズカ、クサノオウ、ムラサキケマン、ニリンソウ、カントウタンポポ、キランソウ、カキドオシ、カラスノエンドウ、ナガミヒナゲシ、ジシバリ、オニタビラコ、ヤマブキ、ハナズオウ等。蝶/ベニシジミ、ミヤマセセリ等。昆虫/ヤニサシガメの幼虫(写真上右)、ツマグロオオヨコバイ、シオヤトンボ、カワトンボ、イタドリハムシ、テントウムシ、アシプトハナアブ、ヤブキリの幼虫等。その他/ツクシ等。


4月20日、横浜市都筑区東方公園周辺

 昨日も夕方から薄い血尿が出たが、薬を飲んでしばらくすると止まった。そんな訳で、石はまだ落ちていないから、運動のつもりで東方公園周辺へ行った。まずは今日の目的であるハナミズを撮りに防火緑地帯へ行ったら、有難い事にかなり咲き出していた。桜が散ると寂しくなるが、ハナミズもとても美しい。無事に紅花をカメラに納めると、お次は昆虫が良いと探すと、まずはクコの葉にトホシクビボソハムシがたくさんいたが、意外と敏感で、近づくとすぐに葉裏に隠れてしまった。そこでフキの葉に止まる昆虫を狙おうと、農耕地の方へ降りて行くと、タケノコを掘る賑やかな声が竹林から聞こえて来た。南斜面に薄日が差し込んで来たら、たくさんの蝶が舞い始めた。目的のフキの葉には、マガリケムシヒキ、アシブトハナアブ、ササキリの幼虫、カニグモの仲間等が見られたが、路傍で見つけたスグリゾウムシを紹介する事にした。真ん丸っぽくて、とても可愛らしいゾウムシである。

<今日見られた主なもの>花/ハナミズキ(写真上左)、ハナズオウ、ヤマブキ、ナシ、アケビ、アオキ、タチツボスミレ、ムラサキケマン、キランソウ、カラスノエンドウ、オニタビラコ、セイヨウタンポポ、ハナニラ等。蝶/アゲハ、モンキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ツマキチョウ、キチョウ、ヤマトシジミ等。昆虫/スグリゾウムシ(写真上右)、マガリケムシヒキ、アシブトハナアブ、トホシクビボソハムシ、テントウムシ、ナナホシテントウ、ササキリの幼虫等。その他/ナワシログミの実、ツクシ等。


4月19日、横浜市都筑区鴨池公園

 昨日は過去何回も経験している尿管結石になり、病院へ行ってから静養したが、薬が効いたのか夜の9時頃より血尿と痛みは止まった。しかし、まだ石が落ちていない筈だから、運動した方が良いと近場の鴨池公園へ行った。桜が散ると顔を出すアミガサタケが気になって、本命ポイントへ行ってみたが、アミガサタケは生えていなかったものの、成長したトガリアミガサタケの老菌を見つけた。また、アケビの雄花が撮って下さいとばかりに垂れ下がっていたのでカメラに納めた。お次は昆虫を1枚追加しようと都筑中央公園に近い昆虫の谷へ行ったら、アジサイの若葉の上に、チャバネアオカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、アカスジキンカメムシの幼虫を見つけた。また、たくさんあるハナウドがかなり伸びていたのでヒメシロコブゾウムシを探したら、なんと4匹も居て嬉しくなった。更に、車に戻る途中の緑道で、今日の目的であるアミガサタケもゲット出来た。

<今日見られた主なもの>花/アケビの雄花(写真上左)、シャガ、タチツボスミレ、ムラサキケマン、キランソウ、カラスノエンドウ、オニタビラコ、ニワトコ、アオキ、ヤマブキ、ハナミズキ等。昆虫/ヒメシロコブゾウムシ、チャバネアオカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、アカスジキンカメムシの幼虫等。キノコ/アミガサタケ(写真上右)、トガリアミガサタケ等。鳥/ツグミ、カルガモ等。その他/アオキの実等。


4月17日(午後)、横浜市緑区恩田川

 昼食は、毎度お馴染みのスーパー「つるかめ」にて、おかかおにぎりと高菜おにぎりを各一個づつ、それに切り干し大根の煮つけを買って食べた。ボリュームある東洋英和の女子大ランチに比べると、まことヘルシーそのものである。その後、いつもなら健康昼寝なのだが、代車なので運転席を倒して短時間しか眠れなかった。そこで、鳥仲間のKA20さんがムナグロをゲットしたようなので、恩田川の田んぼへ行ってみたら、そのKA20さんが真剣にムナグロを撮影していた。飛来数はなんと6羽で、横浜の田んぼとしては最多記録ではなかろうか。さっそくデジスコを組み立ててお仲間に入れて貰ったら、30倍のデジスコではフレームアウトしてしまう程の至近距離までやって来た。KA20さんは2倍のテレコンを外してサンニッパ単体で撮っていたので、背景が美しくボケた写真を手に入れたに違いない。

<今日見られた主なもの>鳥/冬羽のムナグロ(写真上左)、夏羽のムナグロ(写真上右)、ツグミ、ムクドリ等。


4月17日(午前)、横浜市緑区新治市民の森

 このHPの掲示板でお馴染みのKさんの情報によると、大きな捕虫網を持った採集者が入ったというのでコツバメが心配になり、久しぶりに新治市民の森へ行った。まずはスモモ畑に寄ったが、至る所にアカネスミレが咲いていて、踏み場に困る程の見事な群落は他所には無い。そこで衣服が汚れるのも無視して、アングルファインダーをつけて膝をついて撮影した。その後、コツバメの第1のポイントへ直行したが、キアゲハ、アゲハ、ルリタテハ、ミヤマセセリ等はみられたものの、コツバメはいなかった。そこで、第2のポイントへ行ったら、すぐにコツバメを発見出来てほっとした。しかし、かなり飛び古したようで羽が破損していたので撮影はしなかった。このポイントのコツバメは、ノイバラの葉やススキの枯れ穂の先端等で日向ぼっこ兼テリトリーを張っていて、他の蝶が飛んで来るとすかさず追撃していた。

<今日見られた主なもの>花/アカネスミレ(写真上左)、タチツボスミレ、クサノオウ、ムラサキケマン、ニリンソウ、カントウタンポポ、キランソウ、カキドオシ、カタバミ、カラスノエンドウ、ナガミヒナゲシ、ジシバリ、オニタビラコ、ヤマブキ、ハナズオウ等。蝶/キアゲハ、アゲハ、ルリタテハ、キタテハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、コツバメ、ベニシジミ、ミヤマセセリ等。昆虫/ツマグロオオヨコバイ(写真上右)、シオヤトンボ、カワトンボ、ビロードツリアブ、ナナホシテントウ、テントウムシ、アシプトハナアブ、ヤブキリの幼虫等。その他/ツクシ等。


4月16日、横浜市港北区新吉田町

 今日は車を車検に出さなければならないし、夕方からは通院なので、ディーラーに車を納め、代車にて至近距離の新吉田町へ行った。浜梨の産地である新吉田町は純白の梨の花が満開である。まこと春の進みは早いなあと丘の上の畑に上って行くと、路傍には野生化したアメリカスミレサイシンやハナダイコンがたくさん咲いていた。また、民家の庭先には、ハナズオウ、ニワザクラ、ビオラ、スノーフレーク、ムスカリ、チューリップ等の花で賑やかだった。草むらには越冬から目覚めるのがナナホシテントウより遅いテントウムシがたくさんいて、交尾個体も各所で見られた。比較的芽吹きが遅いエノキの葉が広がり始めたので、アカボシゴマダラの幼虫はいるかなと探してみたら、緑色に変身して若葉を食べていた。今日の芽吹きはクズを撮って、ニリンソウを見に行ったら、かなりの数が咲いていた。

<今日見られた主なもの>花/サルトリイバラ、ニリンソウ、ヒメスミレ、タチツボスミレ、アメリカスミレサイシン、クサノオウ、カラスノエンドウ、カントウタンポポ、キュウリグサ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ハナダイコン、ナシ、ハナズオウ、フサスグリ、ニワザクラ、ビオラ、スノーフレーク、ムスカリ、チューリップ等。蝶/アカボシゴマダラの幼虫(写真上右)、キタテハ、モンシロチョウ、キチョウ、ルリシジミ等。昆虫/テントウムシ、ナナホシテントウ等。その他/クズの芽吹(写真上左)、ツクシ、ヤツデの実等。


4月15日、東京都町田市大地沢

 今日は臨時の観察の日である。毎年、5月の10日前後にウスバシロチョウ観察会を開いている大地沢だが、アズマイチゲやツボスミレの完全白色花のシラユキスミレやミヤママセセリ等も観察したいと急遽決まった。予定では昨日であったが雨で順延となり、その為か日陰は乾き切っていないようで、散策開始直後のアズマイチゲは眠たそうであった。しかし、南向きの斜面に行くと、各種の蝶が飛んでいた。また、南大沢のHさんがウスバシロチョウの幼虫を見つけてくれたり、アカタテハがカラムシに産卵に来たりと思わぬ収穫もあった。昼食後は沢を詰めるとミヤマカタバミやミヤマキケマンが咲き、Uターンして谷戸を詰めるとニリンソウの真っ白な絨毯が待ち構えていてくれた。ウスバシロチョウ観察会の頃に比べると昆虫の数こそ少なかったが、可憐な野の花が出迎えてくれて、あっという間に解散時間がやって来た。

<今日見られた主なもの>花/アズマイチゲ、イチリンソウ、ニリンソウ、ジロボウエンゴサク、シラユキスミレ、ナガバノスミレサイシン、アオイスミレ、マルバスミレ、ヒメスミレ、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、ノジスミレ、アメリカスミレサイシン、ヤマルリソウ、ミヤマキケマン、ミヤマカタバミ、アマナ、カキドオシ、キランソウ、ウマノアシガタ、カントウタンポポ、ジシバリ、レンゲソウ、ヘビイチゴ、ネコノメソウ、キュウリグサ、ミミガタテンナンショウ、アブラチャン、ヤマブキ等。蝶/アカタテハの卵(写真上右)、ウスバシロチョウの幼虫、アカタテハ、ルリタテハ、キタテハ、テングチョウ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ、スギタニルリシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、ミヤマセセリ等。昆虫/ビロードツリアブ(写真上左)、センチコガネ、アカハネムシ、カメノコテントウ、ヒメアカボシテントウ、ナナホシテントウ、エサキモンキツノカメムシ、ナガメ等。その他/アオキの実等。


4月13日、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 今日も気温が高くて風も無い、絶好の散策日和となった。そこで、港北ニュータウンの中では小さな公園だが、自然度がかなり保たれている葛ヶ谷公園へ行った。まずはトガリアミガサタケを探したが、いつもと同じトイレ脇にしか生えていず絵にはならなかった。そこで鴨池公園方面へ探しに行ったが見つからなかったのでUターンとなった。するとたった一輪だがヒトリシズカが咲いていた。また、ニリンソウが一叢あって、これまた1輪咲いていた。緑道の縁石脇にはヒメスミレも見られ、なかなかの公園である。そんな訳で、これらの花を撮れば良いのだが、キュウリグサが気に入ってカメラを向けた。自宅の草むしり時にはただの雑草だが、カメラを携えての散策時には可愛らしく貴重な被写体となる。今日の芽吹きは銀色の綿毛に覆われたコナラだが、風が強い日が多かったので痛んでいる葉も多かった。

<今日見られた主なもの>花/キュウリグサ(写真上右)、ニリンソウ、ヒトリシズカ、ヒメスミレ、タチツボスミレ、ヤマコウバシ、ヤマブキ、ウグイスカグラ、アオキ、チョウセンレンギョウ等。蝶/キチョウ等。キノコ/トガリアミガサタケ等。その他/コナラの芽吹(写真上左)、アオキの実、ヤツデの実等。


4月12日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 前回はコツバメ探しもあって市営ひかりが丘住宅側を散策したが、今回は掘立小屋周辺へ行ってみた。しかし、たった2日しか経っていないのに、芽吹きはかなり進んだようで、あらためてそのスピードに驚いた。今日は気温がぐんぐん上がって、まばらに木々が生えている場所では、小型のアゲハが軽やかに飛んで、石砂山でギフチョウを見ているかのような錯覚にとらわれた。ミヤマセセリやビロードツリアブもたくさんいて、各所にタチツボスミレが咲き、本格的な春になったなあと感じ入った。しかし、絵になるものにはなかなか巡り会わず、梅田川周辺まで下りて行って、今日ならオニグルミの芽吹きは最高だろうと期待したら、春が来たよと万歳三唱していた。その後、のんびりと車に戻り、肥満は諸病の源なので、梅おにぎりと高菜おにぎりとヒジキの煮付を買いにスーパー「つるかめ」へ行った。

<今日見られた主なもの>花/ヤマザクラ、ヤマブキ、ウグイスカグラ、クロモジ、タチツボスミレ、カイドウ、レンギョウ、ハナズオウ等。蝶/アゲハ、ルリタテハ、キタテハ、キチョウ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ミヤマセセリ等。昆虫/ビロードツリアブ等。その他/アカメガシワの芽吹(写真上左)、カツラの芽吹(写真上右)等。


4月11日、神奈川県川崎市麻生区早野の里

 天気予報を見ると町田市方面は午後から雨となってるし、昨日、アワブキの芽吹きの写真が良く撮れなかったので、町田市に隣接する早野の里へ行った。自宅を出発すると雨が降って来たが、現地に到着すると雨はまったく降っていなかった。それでも、いつ雨になるか分からないので、まずはアワブキの芽吹きを撮った。次に、ジャコウアゲハの蛹はどうなったかなと見に行ったら、相変わらずでほっとした。ツヅジが咲く頃に羽化する事だろう。その後、ハンノキ林の方へ行ってみると、アブラチャンの花がまだ咲いていて嬉しくなった。鴨池公園のものは愛護会の手によって切られてしまい、今年は出会えないと思っていたのだ。良く観察すると雄花の様なので実がなる事は無い。時刻は正午に迫ったものの雨は落ちて来ず、ヘルシーメニューの630円のサバの味噌煮定食を食べに東名港北PAへ急いだ。

<今日見られた主なもの>花/アブラチャンの雄花(写真上右)、ソメイヨシノ、チョウセンレンギョウ、ベニスモモ、タチツボスミレ等。蝶/ジャコウアゲハの蛹等。その他/アワブキの芽吹(写真上左)、ツクシ等。


4月10日(午後)、神奈川県大和市泉の森公園

 昼飯は、芽吹きの撮影に時間をとられた為に午後1時近くとなり、毎度お馴染みのスーパー「つるかめ」にて、297円のお好み弁当と切り干し大根の煮つけを食べた。本当はマカロニサラダを食べたかったのだが、新治市民の森で良く出会う元看護婦さんのMさんに、「花虫さんの昼食メニューを読んでいて気になったんだけど、マカロニサラダはマヨネーズたっぷりだから脂肪の取り過ぎにつながるよ」との有難いお言葉を頂き、しばらくは切り干し大根やひじきの煮付にしようと決意したのである。午後からは、近くのコーナンやビバホーム等では売っていない南天を買いに、泉の森公園近くのホームピックへ行き、ちょっとだけ公園内を散策したが、あんなにたくさんいたカモ類は、キンクロハジロの雄が1羽とヒドリガモが数羽が居たのみで寂しい限りであった。そこで短時間撮影した後に、南天を植栽する為に家路に着いた。

<今日見られた主なもの>鳥/ヒドリガモの雄(写真上左)、キンクロハジロの雄(写真上右)、カルガモ、カイツブリ、バン、カワセミ、ハクセキレイ等。


4月10日(午前)、横浜市緑区横浜動物の森公園

 今日も昨日に引き続いて暖かく、しかも風も無いので絶好の散策日和となった。そこで、今年は凝りに凝っている木々の芽吹きの撮影と、コツバメを求めて横浜動物の森公園へ行った。しかし、ポイントにはコツバメは見られず、絶滅してしまったのかもしれない。新治市民の森でも数年前に採集者がやって来てから激減しているので、今後どうなるか心配である。しかし、ミヤマセセリはかなり見られたので嬉しくなった。芽吹きの方は最高で、横浜動物の森公園以上に散策が楽で数多くの木々の芽吹きが撮れるフィールドは皆無である。おまけに植栽だがカツラの林もあり、今日は、なんとなんと緑区では初めてのアワブキを発見した。スミナガシやアオバセセリの食樹として著名だが、たった一本だけだったのが残念である。昆虫ではビロードツリアブがたくさん見られたが、木々の芽吹きが素晴らしく撮影する時間が無かった。

<今日見られた主なもの>花/クロモジ(写真上右)、ウグイスカグラ、ヤマザクラ、タチツボスミレ等。蝶/ルリタテハ、キタテハ、キチョウ、ミヤマセセリ等。昆虫/ビロードツリアブ等。鳥/ツグミ等。その他/ハナイカダの芽吹(写真上左)、ヤツデの実等。


4月9日、横浜市港北区新吉田町

 今日は今季一番の20度を超える暑さとなり、正午に近づくにつれて風が強くなるというので、至近距離の新吉田町へ行った。出発前から気温が高く、3月中旬頃から着出した春用のコートではなく、カメラマンベストの着用となった。まこと春用コートの出番時期は毎年短いなあと苦笑した。散策を開始すると畑の縁にはツクシが、民家の庭先にはビオラが、道路の端にはヒメスミレが咲いていた。ヒメスミレは他の植物との競争に勝てないのか、いつも道路の縁石際等で見られ、まこと路傍の石ならぬ花である。次に植木屋さんの畑へ登って行くと、ヒカンザクラやトサミズキは終期で、花暦はどんどん進んでいた。最後に、新吉田町にも僅かに残っているニリンソウを見に行ったが、たったの1輪だが咲いていて嬉しくなった。また、今日はこのHPの掲示板でもお馴染みの野菜姫であるoh!soneさんを見習って、コマツナの花を撮った。

<今日見られた主なもの>花/コマツナ(写真上右)、ソメイヨシノ、ヒカンザクラ、ボケ、トサミズキ、モミジイチゴ、ニリンソウ、カタバミ、タチツボスミレ、ヒメスミレ、アメリカスミレサイシン、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ハナダイコン、ムスカリ、ビオラ等。蝶/キタテハ、モンシロチョウ、キチョウ等。昆虫/アシブトハナアブ等。その他/クサギの芽吹(写真上左)、ツクシ等。


4月8日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 今日は桜が満開の日曜日、しかも、風が止んだから絶好の花見日和となった。皆様ご存知の寺家ふるさと村では、毎年恒例の「さくら祭り」で、人が溢れ返っている事だろう。4月に入ってスミレやシュンラン等が咲き、ミヤマセセリ等が羽化しているのに、何故だか芽吹きに拘って地味な散策を繰り返している。まあ一人ぐらい変わり者がいて違ったものを撮っていた方が良いだろう等との魂胆からでは無いのだが、芽吹きや新緑に魅力を感ずる。そんな訳で、今日も生態園が開いている事もあって茅ヶ崎公園へ行った。散策を開始すると真っ青な空にソメイヨシノが浮かんでいたので、思わずシャッターを切った。私も日本人の普通人なんだなあと苦笑した。それにしても木々の芽吹きは早く、一週間も経つと撮影時期を逸してしまう。花の命は短くてと言うが、芽吹き新緑の期間も本当に短く、すぐに風薫る初夏となってしまう。

<今日見られた主なもの>花/ソメイヨシノ(写真上左)、クロモジ、ミツバツツジ、ヤマブキ、ウグイスカグラ、モミジイチゴ、ヒカンザクラ、チョウセンレンギョウ、タチツボスミレ等。鳥/カワセミ等。その他/サンショウの芽吹(写真上右)、アオキの実等。


4月7日、横浜市都筑区葛ヶ谷公園

 昨日は久しぶりに埼玉県の川口や東京の秋葉原へ行って、通院の後に帰宅したが、パスモを購入していないので、いちいち切符を買った。先だって「花虫さんは遅れている。いちいち切符を買う人なんていないよ」と、散策仲間から有難いお言葉を頂いたが、ことによったら、切符を買う人が冷遇される日がやって来るかもしれない。何事も現金が一番なんだけどなあと苦笑した。今日は、まだやや風が残っていたが、キハダの芽吹きを撮りたくて葛ヶ谷公園へ行った。すると丁度良い芽吹き具合で、しかも、キハダの葉痕は「おばさん顔」とばかり思っていたら、とっても可愛い女性顔もあって嬉しくなった。その後、カマツカ、コナラ等の芽吹きを撮り、大原みねみち公園まで行って車に戻った。散策日和の土曜日とあって、たくさんの方が緑道を散歩していて、このHPの掲示板でもお馴染みのP虫目姫にも出会った。

<今日見られた主なもの>花/タチツボスミレ、ウグイスカグラ、モミジイチゴ、アオキの雄花、ヒサカキの雄花、ソメイヨシノ、チョウセンレンギョウ等。昆虫/テントウムシ等。その他/キハダの芽吹(写真上左)、カマツカの芽吹(写真上右)、アオキの実、ヤツデの実等。


4月5日、横浜市都筑区都筑中央公園

 いくらなんでも今日は風が収まるだろうと思っていたが、昨日よりやや強い。一昨日の日本海を通過した低気圧は、本当にギネスものだったんだなあとあらためて感じた。このところ身体の調子が思わしく無く、お休みしようと思ったが、明日は用事があって散策出来ないから、都筑中央公園なら風が遮られる所があるだろうと出発した。まずは鴨池公園の北端の窪地に寄り道してみると、アオキの雄花が咲いていた。また、葉にはエサキモンキツノカメムシが2匹もいたが、濃緑のアオキの葉上の昆虫の写真は良い結果が得られないのでシャッターは切らなかった。都筑中央公園へ入ると、尾根への上り口にレンギョウが満開で眩しい位であったが、風が強くて撮影出来なかった。そこで風が無い筈の「ばじょうじ谷戸」へ行ったが、これといった被写体は無く、その後、一回りしてエゴノキの芽吹をカメラに納めて引き返した。

<今日見られた主なもの>花/アオキの雄花(写真上左)、ヒサカキの雄花、タチツボスミレ、オオイヌノフグリ、スモモ、ゲンカイツツジ、レンギョウ、コヒガン等。蝶/キチョウ等。昆虫/エサキモンキツノカメムシ、アシブトハナアブ等。その他/エゴノキの芽吹(写真上右)、アオキの実、ヤツデの実等。


4月4日、横浜市緑区三保市民の森

 昨日は通院の日であったが、夕方が風雨のピークとの事で、帰宅困難者になったら大変と午前中に行った。そんな訳で散策はお休みとなったが、確かに夕方から数時間、雨交じりの猛烈な風が吹いた。今日は天気こそ晴れたが風がまだ残っていたので、何処へ行こうかなあと迷ったが、オニグルミの芽吹きが気になったので三保市民の森へ行った。しかし、オニグルミの芽吹きはもうちょっとといった按配で、やはり冬芽が分厚く固いからかなあと苦笑した。その後、梅田川沿いを下流に向かって散策し、踵を返して三保平へ寄り、久しぶりに谷道を散策した。昨日の大風でかなりの木の花がダメージを受けたのではと心配したが、ヒカンザクラ、ハナモモ、ゲンカイツツジ、ベニスモモ、ハクモクレン、モクレン等が咲き、蝶では、テングチョウ、ルリタテハ、キタテハ、モンキチョウ、モンシロチョウ等が飛んでいた。

<今日見られた主なもの>花/ボケ(写真上右)、キブシ、ウグイスカグラ、ヒカンザクラ、ハナモモ、ゲンカイツツジ、ベニスモモ、ハクモクレン、モクレン、アオイスミレ、タチツボスミレ、キジムシロ、カキドオシ等。蝶/テングチョウ、ルリタテハ、キタテハ、モンシロチョウ、モンキチョウ等。昆虫/テントウムシ、ツマグロオオヨコバイ等。その他/オニグルミの芽吹(写真上左)、ツクシ等。


4月2日、横浜市緑区横浜動物の森公園

 4月に入るとあっという間に初夏となって、「今日は暑いですねえ」等と挨拶する事が多くなる。そんな訳で、木々の芽吹きは超特急で、今の時期を外すと来春まで待たなければならない。そこで、平坦な雑木林が多い横浜動物の森公園へ行った。まずはハナモモを見に行ったが三分咲き程度で、良い絵柄は得られず、掘立小屋上の雑木林に行った。途中、ヒサカキの雄花が可愛らしく咲いていたのでカメラに納めた。雑木林の日溜りでは、アカタテハやルリタテハが見られ、太いクヌギの幹で羽を開いて身体を暖めている個体もいた。木々の芽吹きは、ゴンズイ、マユミ、ハナイカダ、ミツバアケビ、ミズキ、ガマズミ等で、花では昨日同様に盛期を迎えたウグイスカグラ以外に、クロモジやモミジイチゴも咲いていた。今日はコツバメも探そうと思っていたが、木々の芽吹きの撮影に時間をとられて行く事が出来なかった。

<今日見られた主なもの>花/ヒサカキの雄花(写真上左)、キブシ、クロモジ、ウグイスカグラ、モミジイチゴ、ハナモモ、トサミズキ、タチツボスミレ等。蝶/アゲハ、ルリタテハ、アカタテハ、キタテハ、キチョウ等。鳥/シロハラ等。その他/ゴンズイの芽吹(写真上右)等。


4月1日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園

 昨日の春の嵐は、まこと強烈だった。ここ数年、夏はもの凄く暑かったり、今年の冬はかなり寒かったし、異常気象に慄くばかりだが、今日は台風一過のような穏やかな晴天に恵まれた。しかし、毎朝のお勤めである外回りの掃除は、昨日の強風でゴミが散乱してかなりの時間がかかった。そこで至近距離の茅ヶ崎公園へ行った。まずは昆虫の谷へ入ってみると、ルリタテハが勢い良く飛び出して来た。雑木林では、ガマズミ、ヤブデマリ、イボタ、ミズキ等の芽吹きが始まり、日溜りでは早くもヤマブキが咲いていた。その黄色い花を、ヒヨドリが啄んでいたのには驚いた。また、クロモジやモミジイチゴも咲き出していて、ウグイスカグラはたくさん花をつけていた。今日は生態園が開いていたので入ってみると、前述した樹種以外に、ミツバウツギやサンショウが芽吹き、サルトリイバラの蕾もだいぶ成長していた。

<今日見られた主なもの>花/サルトリイバラの蕾(写真上右)、クロモジ、ヤマブキ、ウグイスカグラ、モミジイチゴ、カワヅザクラ、ヒカンザクラ、タチツボスミレ等。蝶/ルリタテハ等。その他/ガマズミの芽吹(写真上左)等。


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