横浜市都筑区

ささぶねに揺られて
(2)


自宅から最も近くてカメラ片手にさまざまな生き物と触れ合える所は何処かと考えたら、港北ニュータウン内各所にある公園、また、それらを結ぶ緑道が最適だとの結論に至った。もう少し経つと自宅の近辺に横浜市営地下鉄の新路線の駅が出来るから尚更良い。主に「ささぶねの道」と呼ばれる都筑中央公園から、葛ヶ谷公園、大原みねみち公園などを通って茅ケ崎公園に達する緑道をメインに、港北ニュータウン内ではないが隣接する新吉田町も含めて、定期的にカメラを持って散策を開始することにした!


2005年 2月3月 4月5月 6月7月 8月9月 10月11月

2005年5月19日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園〜大原みねみち公園











エゴノキベニバナウツギ/ヤマボウシ/シャリンバイの仲間











コバンソウニワゼキショウシロツメクサクサイチゴ











マダラアシゾウムシサビキコリマガリケムシヒキマガリケムシヒキの顔











オオクモヘリカメムシクヌギカメムシヤマトフキバッタの幼虫/ナナホシテントウ(?)の蛹

 昨晩はとんでもなく強い南風が吹いた。低気圧が日本海側を通ったためである。今日も午前中は風が残り気温もぐんぐん上がった。まるでセミが鳴き始めてもおかしくないような陽気であった。そんな訳で風がいくらか納まった午後に、ほんの少しのつもりで港北ニュータウンの公園へ出かけてみた。しかし、暑くてしかも陽射しが強く、結局、曇り始めて気温が幾分低くなった夕方まで散策することになってしまった。まあ、もうすぐ梅雨だからこんな陽気はそう長く続くまいが、暑い日は早朝とか夕方がベストタイムであると感じ入った。木の花ではエゴノキが満開で、植栽されているベニバナウツギ、ハコネウツギ、タニウツギ、ウツギと、ウツギの仲間が一杯である。また、ユリノキの大木に美しい花が咲いていたのだが、これはこれは高嶺の花であることは言うまでもない。野の花ではこれと言ったものは咲き終わってしまったが、御馴染みのアカツメクサ、シロツメクサ、コメツブウマゴヤシ、ニワゼキショウ等が咲いていた。昆虫ではクヌギカメムシとマガリケムシヒキがやたらとたくさん見られた。また、まさか茅ヶ崎公園にはいないと思っていた恐ろしいオオスズメバチが、コナラの樹液にやって来ていた。そこでオオスズメバチが去った後、コクワガタ位いるかもしれないと思って見に行ったら、センチコガネが2匹根際にもぐろうとしていた。また、今日はとんでもなく大きくて太ったクロオオアリや、羽がついていて飛べるとんでもなく大きくて太ったクロオオアリがたくさんいた。おそらくどちらも新女王蟻で、これから分家するのだろう。しかし、それにしても熱射病になりそうな陽気で、ほとんどの写真は曇り始めて気温が低くなった夕方に撮影した。これからは曇り日こそ道端自然観察及び写真撮影の絶好の日和となる。

<今日観察出来たもの>花/エゴノキ、ヤマボウシ、ノイバラ、ベニバナウツギ、ハコネウツギ、タニウツギ、ウツギ、ユリノキ、シャリンバイ、ニワゼキショウ、シロツメクサ、アカツメクサ、コバンソウ等。蝶/アオスジアゲハ、クロアゲハ、コミスジ。昆虫/ヒメクロオトシブミ、コフキゾウムシ、マダラアシゾウムシ、センチコガネ、サビキコリ、マガリケムシヒキ、オオスズメバチ、クロオオアリ、クヌギカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、オオクモヘリカメムシ等。鳥/ムクドリ、ヒヨドリ、シジュウカラ、カワセミ、カルガモ等。その他/クサイチゴの実、ヘビイチゴの実等。


2005年4月16日、横浜市都筑区茅ヶ崎公園〜大原みねみち公園











ハナモモヤマブキシロヤマブキミツバツツジ











クサイチゴクサボケアカメガシワの芽吹きエゴノキの芽吹き











ガマズミの芽吹きクヌギの芽吹きコナラの芽吹きモミジの芽吹き











イモカタバミハナニラカントウタンポポシャガ











タチツボスミレマルバスミレカラスノエンドウヤブキリの幼虫

 昨日の石砂山登山の疲れでなんとなく足腰がだるい。かなり登り下りの急なフィールド散策に慣れている私がこうなのだから、同行された方々はサロンパスでも足に張った事だろう。しかし、今日は茅ヶ崎公園自然生態園に於いてのボランティアの日である。外来植物の除去という事でセイタカアワダチソウを抜き取った。そんな体調だからお世辞にも頑張ったとは言えないものの、無事に作業が終わると、春のテンプラ大会という事で、ハリギリ、ウコギ、ミツバウツギ、サンショウ、タンポポの花、カラスノエンドウ、イヌガラシ、セリ、ミツバ、ヨモギ、ドクダミ、スミレの花等を食べた。一番美味しかったのはタンポポの花、次いでイヌガラシであった。もちろん定番のセリは言うまでもなく美味しかった。一番不味かったのはドクダミとサンショウで、やはり匂いが強いものは天ぷらにしてもその匂いがかなり残るようである。また、醤油をつけるのと塩をつけるのではその苦味等に微妙な変化がある事も分かった。舌にマイルドなのは醤油の方である。そんな訳で今日の散策は午後からの正味3時間となった。昨日抜けるような青空だったにもかかわらず、午後からはどんよりとした曇となった。写真撮影には赤味がかる午後の晴天より、曇天の方が有り難く、以前だったらフイルム撮影だったので、どうしてもシャッター速度が遅くなって風による揺れが完全に止るのを待たなければならなかったが、デジタル一眼レフはISO感度が400でも画質に変化が無いので有り難い。もっともそんな天気だったから蝶や昆虫のお出ましは少なかったが、雑木林は各種樹木の芽吹きと花々で一杯だった。今まで華やかな赤紫のミツバツツジは園芸品種とばかり思っていたが、昨日の石砂山でも自生していて、茅ヶ崎公園の雑木林にも見られた。スミレ類はツボスミレ、アカネスミレ、マルバスミレ、タチツボスミレの4種類しか見られなかったが、時期を逸したアオイスミレも見られると言うことだから、探せば多摩丘陵に自生する全てのスミレがあるのかもしれない。いずれにしても純白のマルバスミレを見つけて嬉しくなった。

<今日観察出来たもの>花/ミツバツツジ、ヤマブキ、シロヤマブキ、ツバキ、ヤエザクラ、ハナモモ、クサボケ、クサイチゴ、カジイチゴ、アセビ、カントウタンポポ、タネツケバナ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ニリンソウ、ツボスミレ、アカネスミレ、マルバスミレ、タチツボスミレ、シャガ、タガラシ、ケキツネノボタン、カラスノエンドウ、ハナニラ等。蝶/キチョウ、モンシロチョウ。昆虫/ヒメクロオトシブミ、ヤブキリの幼虫。鳥/カワセミ、カルガモ等。その他/アカメガシワの芽吹き、エゴノキの芽吹き、ガマズミの芽吹き、クヌギの芽吹き、コナラの芽吹き、モミジの芽吹き等。










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