東京23区内道端自然観察館
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東京23区内は誰もが認める都市化が最も進んだ地域である。しかし、かなりの生き物が頑張って生活していることも確かである。
そんな特異な地域で生き物達を見つけて、美しい写真が撮れたらどんなに素敵な事だろう。横浜に住んでる人間がわざわざ出掛
けて行くのもおかしいが、前からとても興味があったことなのでスローペースでやり始めてみる事にしました。


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2005年12月26日、東京都江戸川区葛西臨海公園











京葉線葛西臨海公園駅/葛西臨海公園入口/公園内の観覧車/カワウ











ミコアイサの♂/ミコアイサの♀/ホシハジロ/オオバン











アオサギ/コサギ/カワセミ/ハクセキレイ

 とても楽しく勉強になった東京23区内道端自然観察も、今日で最後としたい。もちろん、これからもずっと都内の公園へ度々出向くと思うが、それは他所で紹介して行くつもりである。まだ行っていない区として豊島区と墨田区が残っているが、これといった緑地や公園もないし、また、この時期に行っても成果がないであろう。そこで今日は12月まで残しておいた江戸川区の葛西臨海公園へ行った。昨日の天気予報では風が強いとあったが、今日以外に行けそうもないので出掛けてみた。しかし、本当に風が強く寒かった。昨日の羽越線の事故や吹雪が続く日本海側各地の暮らしが思いやられた。公園内は他の季節に来れば様々な被写体がありそうである。しかし、東京湾に面しているから本当に風の弱い日に来ないと、満足な撮影は出来ないだろう。今日は来るのを12月にとっておいたのが功を奏して、憧れのミコアイサに出会うことが出来た。風が強いから風が比較的弱い場所にカモ類とともに浮かんでいた。このため撮影に良い場所には一度として現れてくれなかった。パンダガモの愛称で親しまれているが、眠っている姿はなんとなく白い猫のように見えた。やはり噂通り一見の価値ある野鳥であった。

<今日観察出来たもの>鳥/チュウヒ、カワウ、アオサギ、コサギ、カワセミ、ハクセキレイ、オオバン、ミコアイサの♂、ミコアイサの♀、ホシハジロ、コガモ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、スズメ等。


2005年11月2日、東京都江東区都立木場公園











都立木場公園入口/デイゴ/イチョウの葉/カツラの葉











イチイの実/ハマヒサカキの実/クロガネモチの実/ジュズダマの実











ヘクソカズラの実/アオスジアゲハ/モンシロチョウ/ウラナミシジミ











ベニシジミ/フクラスズメ/アキアカネ/ブチヒゲカメムシ











クマバチ/フタモンアシナガバチ/アシブトハナアブ/ヒメヒラタアブ

 早いもので東京23区内公園巡りも残すところ、墨田区、江東区、豊島区、江戸川区の4区となった。今日は江東区に狙いを定め、ネットで調べた結果、江東区にはかなりの公園がある事が分った。はじめ夢の島公園へ行こうかと思っていたが、地下鉄東西線木場駅から至近の木場公園のページに、なんとアサギマダラの写真が載っていた。園内に都市緑化植物園があって、かなりの植物が植栽されているようだ。江東区は自然度がとても低いと思っていたが、実際、行ってみると、かなりの蝶の宝庫でもあった。アカタテハ、ウラギンシジミ、ムラサキツバメまで見られたのには驚いた。公園の面積はかなり広く、子供の遊び場やスポーツ広場が大半を占めているものの、前述した都市緑化植物園を中心としたあたりはかなり楽しい所だ。今日はピーカンで、それだからこそかなりの蝶が観察出来た訳だが、様々な花が咲き乱れる季節には曇りの日に是非行ってみたいと思った。まさかの江東区がとっても面白いに変わって、やっぱり東京23区内公園巡りは止められない止まらない。

<今日観察出来たもの>花/イヌホウズキ、セイヨウタンポポ、ツユクサ、オオケタデ、コセンダングサ、ツワブキ、ホトトギス、キバナコスモス、キク、キンモクセイ、デイゴ、バラ等。蝶/アオスジアゲハ、クロアゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ、アカタテハ、ヒメアカタテハ、キタテハ、、ウラギンシジミ、ムラサキツバメ、ウラナミシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、チャバネセセリ、イチモンジセセリ等。昆虫/フクラスズメ、アキアカネ、ブチヒゲカメムシ、クマバチ、フタモンアシナガバチ、アシブトハナアブ、ハナアブ、ホソヒラタアブ、ヒメヒラタアブ等。その他/エゴノキの実、ウメモドキの実、クロガネモチの実、イチイの実、ジュズダマの実、シャリンバイの実、ヘクソカズラの実、イチョウの葉、カツラの葉等。


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