第1章…春
(1)春一番に現れ出ます…モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、ツマキチョウ、ベニシジミ。
(2)天に向かって飛び立ちます…ナナホシテントウ、テントウムシ、カメノコテントウ、ヒメカメノコテントウ等。
(3)春だ目覚めだ活動だ…ヒオドシチョウ、アカタテハ、ルリタテハ、キタテハ、テングチョウ、キチョウ。
(4)葉っぱが大好き葉虫です…コガタルリハムシ、ムナキルリハムシ、ウリハムシ、クロウリハムシ、イタドリハムシ等。
(5)春こそ一生涯の檜舞台…ギフチョウ、ミヤマセセリ、コツバメ、コシノカンアオイ、ギフチョウの卵。
(6)春一番のトンボです…シオヤトンボ、ビロードツリアブ、ウバタマコメツキ、シモフリコメツキ、ヒゲコメツキ等。
(7)レンゲとミツバチのお約束…セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ、クマバチ、トラマルハナバチ、コマルハナバチ等。
(8)雑木林の清掃人…センチコガネ、ムネアカセンチコガネ、ヨツボシモンシデムシ、オオヒラタシデムシ等。
(9)初めは一人で作ります…コアシナガバチ、キアシナガバチ、ホソアシナガバチ。
第2章…初夏
(10)揺りかご造る名大工…カシルリオトシブミ、ヒメクロオトシブミ、オトシブミ、ルイスアシナガオトシブミ等。
(11)余裕を持ってる訳がある…ジャコウアゲハ、アサギマダラ。
(12)ジヤガイモ畑の嫌われ者…オオニジュウヤホシテントウ、ニジュウヤホシテントウ、トホシテントウ。
(13)昆虫界の亀さんです…イチモンジカメノコハムシ、ジンガサハムシ、アオカメノコハムシ、カタビロトゲハムシ等。
(14)変な名前の怖い虫…ジョウカイボン、キンイロジョウカイ、アオジョウカイ、マルムネジョウカイ、ヒメジョウカイ等。
(15)氷河時代の落とし子です…ウスバシロチョウ、ホソオビヒゲナガガ、クモガタヒョウモン、サカハチチョウ等。
(16)流れの石の番人です…ミヤマカワトンボ、ハグロトンボ、カワトンボ(褐色型)、カワトンボ(透明型)等。
(17)儚い命を生きてます…モンカゲロウ、カワゲラ、クロスジヘビトンボ、ヨツメトビケラ、ニンギョウトビケラ等。
(18)雑木林の葉っぱの精 …アカシジミ、ウラゴマダラシジミ、オオミドリシジミ、ミズイロオナガシジミ、ミドリシジミ等。
(19)屁っぴり虫だが超綺麗…アカスジキンカメムシ、アカスジカメムシ、ジュウジナガカメムシ、オオホシカメムシ等。
(20)幸福マークの屁っぴり虫…エサキモンキツノカメムシ、セアカツノカメムシ、ハサミツノカメムシ等。
(21)カミキリ界の貴公子たち…ラミーカミキリ、ルリボシカミキリ、シラホシカミキリ、ハンノアオカミキリ等。
(22)シックな衣装で生きてます…カノコガ、アゲハモドキ、ホタルガ、トンボエダシャク、イカリモンガ、マドガ。
(23)曲芸飛行は二枚の羽で…ナミホシヒラタアブ、ヒメヒラタアブ、ホソヒラタアブ、ハナアブ、シマハナアブ等。
(24)嫌われ者の憎まれ者…チャドクガ(幼虫、雄、雌)、ゴマフリドクガ、モンシロドクガ、クロシタイラガ。
第3章…夏
(25)日の丸背負って生きてます…オオムラサキ、ゴマダラチョウ、コムラサキ、スミナガシ。
(26)死んだふりが大得意…オオゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ、シロコブゾウムシ、エゴシギゾウムシ等。
(27)梅雨明け知らせる芭蕉の蝉…ニイニイゼミ、ニイニイゼミの羽化、ヒグラシ。
(28)近づくと飛び跳ねます…ベッコウハゴロモ、、スケバハゴロモ、アミガサハゴロモ、アオバハゴロモ等。
(29)蜂の威を借りて大正解…トラフカミキリ、キイロトラカミキリ、キスジトラカミキリ、ヨツスジトラカミキリ等。
(30)青い目のならず者…オオイシアブ、チャイロオオイシアブ、シオヤアブ、アオメアブ、マガリケムシヒキ等。
(31)道を教える宝石たち…ハンミョウ、ニワハンミョウ、ミヤマハンミヨウ、コニワハンミョウ、マガタマハンミョウ等。
(32)パトロールを開始しました…オニヤンマ、ウチワヤンマ、コオニヤンマ、ダビドサナエ、ヤマサナエ等。
(33)やっと地上に現れ出ました…ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ。
(34)日本一の力持ち…カブトムシ、コカブトムシ、クロカナブン、カナブン、アオカナブン、シロテンハナムグリ等。
(35)雑木林の古武士たち…ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、コクワガタ、スジクワガタ。
(36)人間様でもおっとっと…キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチ、モンスズメバチ、ヒメスズメバチ等。
(37)夜の酒場で待ってます…ミヤマカミキリ、ウスバカミキリ、トモエガ、オニベニシタバ、キシタバ、コシロシタバ。
(38)昆虫界のキラキラ星…タマムシ、ウバタマムシ、ケヤキナガタマムシ、クロタマムシ、マスダクロホシタマムシ等。
(39)私は農家の嫌われ者…シロスジカミキリ、キボシカミキリ、クワカミキリ、ゴマダラカミキリ。
(40)池に縄張り張ってます…シオカラトンボ、チョウトンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ、コフキトンボ等。
(41)奇麗所が大集合…クジャクチョウ、シータテハ、エルタテハ、キベリタテハ。
(42)奇虫変虫クラブの会員です…ヒメカマキリモドキ、エダナナフシ、トビナナフシ、キバネツノトンボ、ツノトンボ等。
(43)赤トンボではありません…ウスバキトンボ、ショウジョウトンボ。
第4章…秋
(44)すっかり日本に馴染みました…アオマツムシ、カネタタキ、カンタン、クサヒバリ。
(45)旅人来たりて秋本番…ヒメアカタテハ、ウラナミシジミ、オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ等。
(46)原っぱの三役揃い踏み…トノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ、ショウリョウバッタ等。
(47)僕たちが赤とんぼです…ミヤマアカネ、アキアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボ、マユタテアカネ等。
(48)ハチドリではありません…ヒメクロホウジャク、クルマススメ、エビガラスズメ、ベニスズメ、フトオビホソバスズメ等。
(49)戻って来ました水田に…コバネイナゴ、ハネナガイナゴ、ツチイナゴ、ヤマトフキバッタ、ナキイナゴ等。
(50)草に隠れて歌ってます…エンマコオロギ、ミツカドコオロギ、ツヅレサセコオロギ、オカメコオロギ。
(51)小さくともバッタです…ヒシバッタ、トゲヒシバッタ、ハネナガヒシバッタ、マダラスズ、ノミバッタ。
(52)僕たちは昆虫界のならず者…オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリ。
(53)僕たちだってキリギリス…セスジツユムシ、ウマオイ、クダマキモドキ、ヤブキリ、ササキリ、ツユムシ等。
(54)やっと箱根の山を越えました…クロコノマチョウ、ツマグロヒョウモン、ウスイロコノマチョウ、ムラサキツバメ等。
(55)私たちは飛べません…アオオサムシ、ヒメオサムシ、ヒメマイマイカブリ、エゾカタビロオサムシ等。
(56)秋遅くに頑張ってます…ウスタビガ、ホソミオツネントンボ、オオアオイトトンボ、クヌギカメムシ。
(57)日向ぼっこは気持ちいい…ムラサキシジミ、ウラギンシジミ。
第5章…冬
(58)冬こそ活動の季節…クロスジフユエダシャク、キノカワガ、スジモンフユエダシャク、チャエダシャク等。
(59)土木工事ではありません…クロナガオサムシ、コガタスズメバチとキイロスズメバチ、ヒメマイマイカブリ等。
(60)落ち葉めくりは宝物探し…オオムラサキの幼虫、ゴマダラチョウの幼虫、エサキモンキツノカメムシ等。
(61)じっと風雪に耐えてます…タテジマカミキリ、ウラギンシジミ、ホソミオツネントンボ、ツチイナゴ等。
(62)自由を夢見るお菊さん…ジャコウアゲハの蛹、アゲハの蛹、クロアゲハの蛹、キアゲハの蛹等。
(63)丈夫な毛布は暖かい…オオミノガ、チャミノガ、ネグロミノガ、ウスバヒメミノガ等。
(64)北風に揺れる変なもの…ウスタビガの空繭、ヤママユの空繭、イラガの繭、クスサンの空繭等。
(65)フィールドのかるめ焼き…オオカマキリの卵のう、ハラビロカマキリ卵のう、チョウセンカマキリ卵のう等。
参考資料
つれづれ虫日記

<小さな生命と戯れて>



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《目次》
 虫を見ると“気持ち悪い”と逃げ出す女性も多い。また、身の回りから自然環境が喪失した中で育った世代も増えている。しかし、そういった中においてもイヌやネコなどの哺乳類ばかりでなく、爬虫類までもがペットの仲間入りをし、また、狭い空間を利用したガーデニングも盛んになって来ている。虫の中ではオオクワガタだけがただ一種気を吐いているが、他の虫は以下同文の無視の中に置かれている。移り気で流行に溺れやすい日本人だから、そのうち一大昆虫ブームが到来して“ちょー可愛いー”などと、女の子までもが嬌声を上げる時代が来るかもしれない。本ページは、そんな将来の昆虫ブームを願っての、昆虫の“お話”である。 東南アジアのタイでは、日本人が大好きなエビの養殖に力を入れいて、海岸のマングローブの林を切り開いて養殖場を広げているという。開設後数年は養殖効率が上がるものの、次第に効率は下がって採算割れが生ずるのだという。ここに来て豊かなマングローブの林の重要性が見直され始めている。また、エビの養殖ばかりではなく、海の様々な魚や生物も、豊かな森が守られて豊かな川になり、海に注いでこそ守られるのだということが判明した。美味しいものを安価でたらふく食べたいと思ったら、私たちの回りの自然を大切にしなければならないのである。 本ページで取り上げた昆虫に限ったことではないが、様々な自然の中に生息する生き物にちょっと目を向け、将来の人類の為に自然を残す等という高邁な思いからではなく、美味しいものをたらふく食べたいからといった俗物の欲求からでも良いから、自然を守る大切さに手を挙げて欲しい。そうすれば、我々と一緒に地球丸に住む多くの生物が、喜びの声を上げてくれることだろう。本ページは、昆虫の専門家ではなく、ちょっとばかり虫が好きな者が、毎週末のフィールドで見たり感じたりしたことを中心にして書いたものだから、誤りや偏見も多いことだろう。しかし、ちょっとその気になりさえすれば、多彩に広がる昆虫ワールドに、誰でも容易く足を踏み込むことが出来ることだけは、分かって頂けるものと思われる。